∧∧∧山にまつわる怖い話Part8∧∧∧
891 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/06 23:09 ID:9nmyBpmO
父から聞いた話をもうひとつ。
山と直接かかわりない話で恐縮ですが、
山間の集落で起きた出来事なので、もしかしたら山の怪と何か関係があるかもしれません。
これも父が若かった頃の話です。
父と同じ集落に住む若者の一人が、妹をつれて親戚の家へ行きました。
彼らは日が沈んでから家路につきましたが、
その途中、若者が何か違和感を感じ、うしろを振り返って見たところ、
自転車の荷台に乗っているはずの妹が、姿を消していたそうです。
若者は最初「妹が自転車から落ちてしまった」と思い、あわてて道を引き返しました。
しかし、通って来た道のどこにも妹は居ませんでした。
896 :891つづき:04/05/07 01:01 ID:Cm8oMRwG
女の子が夜中にいなくなったという事で、集落の男衆が集められ捜索が開始されました。
父の記憶によると、かがり火をいくつも焚いた大捜索だったそうです。
そして皆、いなくなった女の子の兄が自転車で通った道『以 外』の場所を、くまなく探しまわりました。
その甲斐あって女の子は無事に発見されましたが、
不思議な事に女の子は、親戚の家→自宅の(一本道と言って差し支えない単純な道のり)とは全く方向を異にする、
田んぼの中にうずくまっていたのです。
899 :896続き:04/05/07 01:32 ID:Cm8oMRwG
女の子が発見された時、その横にはウリの実の皮が落ちていました。
ウリは、人でもケモノでもない者が食べたとした言いようの無い、
溶かされた・・・あるいは、なめ尽くされたような状態で落ちていました。
それを見た人々の間に、「ああ、やっぱり」というような空気が流れたそうです。
父は、
「自分も含めて皆、最初から、女の子は人外のものに隠されたと半ば以上確信していた」
と当時を振り返ります。
盛大にかがり火を焚き、女の子がいるはずのないような場所まで探しに行ったのは、そういう訳なのだと。
ただ、
山鳥の件でもそうなのですが、
「アレはこういう名前のものだ」とか、「こういう特徴があるんだ」とかいう話は父も耳にした事はないようです。
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