ほんのりと怖い話スレ その122
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910 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/01/31(火) 12:13:59.42 ID:ulgpqG7Y0.net
数年前に、俺の故郷で肝試し中のDQNが、トンネルの中で最終列車に轢かれる事故があったんだよ。
『終電の後に1本、男を満載にした列車が走る。乗っているのは昔事故で亡くなった人達だ』
という幽霊列車の怪談を聞いて、隣県に遠征に来て跳ねられた。
昔、本当に通称『幽霊列車』と呼ばれていた列車が走ってた時期があったんだよね。
それは時刻表にも載らない臨時列車で、乗っているのは男のみ。
車内は駅以外は消灯してた。
駅員には運行が教えられるけど箝口令が敷かれていた。
沿線住民も見て見ぬふりをしていて、幽霊列車の事は口外しちゃいけなかった。
口外すると憲兵に連れて行かれた。
・・・幽霊列車の正体は、兵士を運ぶ臨時軍用列車。
空襲を警戒して、駅以外は車内灯禁止で消灯してた。
明治頃の昔の路線では大きな落盤事故があったけど、それは違う場所なんだよね。
鉄橋を作る技術が上がって、線路を付け替えたから。
でも怪談では、二つが一つになってた。
地元でその怪談が知られてなかったのは、『地元の年寄り達は幽霊列車の正体を知っていた』からだ。
誰かが聞いてきても、「そりゃあ、兵隊さんを運んでいた臨時列車のことだ」といわれれば、広めようがないからね。
地元では聞かないけど、今では
『肝試しに行って列車に轢かれて死んだDQNが、自分の首を泣きながら探して彷徨っている』
という怪談があるそうだよ。
・・・首チョンパはせずに亡くなっているから、全くのデマなんだけどね。
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