∧∧∧山にまつわる怖い話Part7∧∧∧
『焚火』
854 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/03/21 00:54
杣人に聞いた話
数人で山に入った時のこと。昼の休みに周囲の木切れや葉を集めて火を焚いた。
持参した弁当を食べて茶を飲み、一服しながら世間話を交わして小一時間。
「さぁて…」と、おもむろに立ち上がり、熾き火に砂をかけてかき回す。
カラリ…と軽い音。灰の中に綺麗に焼け残った人の腕の骨があった。
『ダム湖の畔』
856 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/03/21 00:58
杣人に聞いた話
ダム湖の畔を通った際、少し前にそこで村の若者が水死したのを思い出した。
何気なく手を合わせて眼を瞑った。小さく念仏も唱える。
ヒタリ
額に何かが触れた。冷たい指先が皮膚を這う感触…
驚いて眼を開けると、パシャッと派手な音とともに足元が水浸しになった。
『高い木の枝切り』
857 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/03/21 00:59
杣人に聞いた話。
梯子の上に立って高い木の枝を切っていた時のこと。
木に固定していた紐が突然切れて、梯子が倒れてしまった。
とっさに幹にしがみついて事なきを得たが、危うく命を落とすところだった。
幹をゆっくりと伝って降り、落した鉈を探して視線を巡らす。
あたり一面に、赤、紫、黄、黒に塗り分けられた米粒が散らばっていた。
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