∧∧∧山にまつわる怖い話Part7∧∧∧
『山中の温泉宿』
729 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/03/15 04:41
同僚の話。
ある山中のひなびた温泉宿に泊まった時のこと。
風呂に入ったのだが、シャワーの水の出が悪かったのだという。
振るとカラカラと軽い音がする。
さては、シャワーヘッドの内側に何か詰まっているな。
そう判断して、ヘッド内を掃除しようと分解したところ。
欠けた歯が三個ほどこぼれ出た。
明らかに大人の永久歯だったという。
煙草のヤニなのか、全体が黄ばみ汚れていた。
ひどく気味が悪かったので、旅館の人には何も尋ねなかったのだそうだ。
『町でインフルエンザが大流行』
730 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/03/15 04:42
友人の話。
小学生の頃、彼の町ではインフルエンザが大流行した。
薬も効かず次々と学級閉鎖となる中、彼は不思議な夢を見たのだという。
夢の中で、彼はいつも遊んでいる裏山の神社にいた。
そこの境内には何も置かれていなかったのだが、夢の中では黒い大きな石碑があり、
表面に何か字のようなものが彫られていた。
何かの漢字熟語だったらしいが、彼には難しくて読めなかったそうだ。
ただ、ひどく禍々しい感じがして気に入らなかった。
そこで彼は足元に落ちていた炭を使い、石碑に落書きをしたのだという。
気合を入れて書きまくり、気がつけば石碑の表面は、意味のない落書きで埋め尽くされていた。
彼は自分の成果に満足して笑みを浮かべた。
そこで目が覚めた。
その翌日からインフルエンザは急に勢力が衰え、五日もしないうちに患者は一人もいなくなった。
自分でも知らないうちに、実は大変凄いことをしちゃったみたい・・・。
他人にこそ言わなかったが、彼はこっそりとそう考えている。
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