ほんのりと怖い話スレ
『新幹線開通』
239 :名無しさん@おーぷん :2016/09/27(火)13:45:13 ID:jDe
ほんのりというよりほのぼのです。
じーちゃんちの近くに新幹線が通ることになって、工事も着々と進み、
本格可動前に試運転?とかで新幹線が走るようになったんだそうです。
んで、じーちゃんちの側のちょっとした丘の上に墓地があるんですが、
うちの母親が買い物で墓地が見える道路を車で走っていたら、
その墓地からたくさんの人が新幹線に向かって手を振っているのをみたそうです。
もしかしたらご近所の人が集まって手を振っていたのかもしれないけど、
あれは新幹線開通を楽しみにしていたご先祖様たちだったんじゃないかな、と母が言っていました。
『楽しんで』
241 :名無しさん@おーぷん :2016/12/11(日)21:37:51 ID:mfo
ほんのり怖かった話。
CD全盛期の20年くらい前の話。
高校生だった私はCD聞きながらテスト勉強をしていた。
ノリノリの女性ボーカルの声を口ずさみながら机に向かっていたら、急にCDの音が飛び始めた。
このCDプレイヤーは転勤する同僚から父が貰ったという中古品だったので、
CDの音飛びはよくしてたから最初は気にしてなかった。
でも、同じフレーズを何度も何度も繰返し始めたから、あれおかしいなと思い始めた。
そのフレーズが「楽しんで~」ってノリのいい曲だったんだけど、
「…しんで…しんで…しんで…しんで…しんで…」って繰り返してた。
それに気付いたらゾワッと鳥肌がたって、急に怖くなった。
その間ずっと「しんで…しんで…しんで…しんで…」って繰り返してて。
でも停止ボタン押しても、電源ボタン押しても止まらなくて、コンセントを引っこ抜いた。
そしたらキーーーーーーって高い音がしたと思ったらバキッって何かが割れる音がした。
CDデッキを開けてみたら見事にCDが真っ二つ。
うわーまじかー、気に入ってたアルバムだったのになーと思ったけど、なんまんだぶして捨てた。
またCD割られたらたまらんからCDプレイヤーも捨てた。
父におまえがもらってきた中古CDプレイヤーのせいでCD割れたって言ったら新しいの買ってくれた。もう音飛びはしなくなった。
『墓守』
249 :名無しさん@おーぷん :2017/02/14(火)16:23:04 ID:Po2
もうだいぶ前の話。
オカルト雑誌なんかが良く出てた頃、呪いの家だとして祖母の家が載った事がある。
祖母の家系は代々墓守なので、墓のド真ん中に平屋があるんだ。
築3桁リーチの木造平屋建てでトイレはボットンだし風呂は別棟。
上下水道の普及で使わなくなった枯れ井戸まであるもんだから、呪いの廃屋に見えたんだろう。
そんな記事を従兄弟が爆笑しながら見せてくれたんだ。詳しくはおぼえてない。
ただ「こればあちゃんちじゃねwww」って腹が引き攣るほどに笑ったのを覚えてる。
で、記事はと言えばありきたりな話だ。幽霊が出るとか、呪われてるとかさ。
まぁそうなった裏話っていうのがあるんだ。
祖母宅は元々そんな立地から、近所に住む悪ガキ共の肝試しとか何とかで夏場は結構荒らされるんだよね。
で、毎年荒らされちゃたまったもんじゃねえと、祖母と自治会の大人達が一計を案じた。
当時15歳の姉に、真っ白なワンピースと黒髪ロングのウィッグ(貞子的なあれね)を被せて、夜の墓場で好きにしろと。
この姉ってのがまた悪ふざけ大好きなもんだから、
埋め立てた井戸の中から貞子のように這い出たり、墓石に縋って泣き真似したり、
ゾンビのような足取りで墓場を徘徊しながら「かごめかごめ」を歌ったりと、
マジ好き勝手に近所の悪ガキ共を脅かしていた。
そしたらそのガキ共を発端に、
「あの墓場には女の幽霊が出る」「顔を見たら呪われる、殺される」「あれはとんでもないレベルの怨霊らしい」
とまあ効果は覿面。
五年もすれば静かな墓場に戻ったっていうわけ。
それが記事になって、もちろん姉のことも書かれてた。
その時にはもう老朽化が酷くて祖母は引っ越したあとで、ガチの廃屋になってたんだけど。
姉はその記事を読んで「どうやら姉ちゃんはとんでもない怨みを残して死んだ怨霊らしいわ」と大爆笑。
俺はタネを知ってるから怖くもなんともなかったけど、
正直、特殊メイクして幽霊に扮した当時の姉を夜中の墓場で見たら失禁する自信がある。♡♡
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