『奇跡のセーター』
『壊れていたはずの物がいつの間にか直ってる』のコメント欄より
[ 24658 ]
自分も似た経験ある。
嫁に買って貰ったセーターが数回しか着てないのに胸あたりに穴が空いてしまった。
嫁にも報告して穴に指入れて見せて、
この位なら同色のヒートテ○ク着ればまだ平気だねーなんて言いながら捨てたりはしなかった。
翌年、冬になりそのセーターを見ると穴がない。
嫁が新しいのに買い替えてくれたのかな?と思ったがそれはないとのこと。
確かに毛玉もあり着崩した感もあり、新品じゃないのは明らか。
糸のほつれもなく綺麗に穴が塞がってて、
嫁と信じられんなぁなど言いながら、奇跡のセーターと呼んで5年後の今も着てます。
ちなみに今は引っ越してますが、そんな事が起きた部屋は夜中目が覚めると錫杖の音がシャンシャン聞こえたりしてた。
[ 2013/07/28 ] NO NAME ◆-
『相談をよく聞いてくれる幽霊』
『巨大なビアホール』のコメント欄より
[ 25252 ] NO TITLE
俺の相談をよく聞いてくれる幽霊と、その幽霊に接客をしている珈琲屋があった。
俺は5人掛けの真ん中に座り、向かって右はレジの前左奥は壁だった。
その壁際の席はいつも『予約席』って書いてあって、
最初マスターに聞いた時は「設計ミスで壁が近くて居心地悪いんです」って言ってた。
マスターはジャズレコードを小さめにかけ、
お客さんが談笑したりするとお帰り戴き、何時間も本を読んでるお客さんを優先する人だった。
小声でいつもマスターと話すのが俺流の〝大人ごっこ〝であったのだが・・・。
週に2、3度ハンティングベレーを被り、丸眼鏡に、ベストに蝶ネクタイ、ブラウンの口髭を綺麗にカットした老紳士が来店し、
俺にニッコリと微笑みかけてから奥の席へ座る。
いつ外したのかわからないうちに予約の札はなくなっており、
濃いめにローストされた珈琲を、マスターは何も言わずにカウンターにコトンと置く。
そして老紳士はマスターにもニッコリ微笑む。
で、しばらくすると美味しそうな珈琲の香りが掃除機で吸い取ったかのように消え・・・。
ふと、飲み終えたのかと目を向けると、
老紳士は壁によりかかりコチラに体を向けるようにし、カウンターに左ひじを置き、
右手で髭を触ったり、ウィンクしたり、顎を撫でたり、口元を触ったり、
いくつかのパターンを示して、マスターが「有難うございます」という。
すると、カランコロン。と扉が空く音がして、気が付くと老紳士はいない。そんな店でした。
老紳士について尋ねると、驚きながら教えてくれたが、
50代後半の珈琲一筋なマスターが若い頃、はじめて美味いっていってくれたお客様だったとか。
(その5年後くらいに亡くなってる)
亡くなって2年くらいすると、週2、3回来ては・・・。
生前から続けていたサインの後の言葉を覚えていて、『最高だ』とか、『豆変えたのかな?』とか・・・
味の師匠でもあったそうで、時々頭に声が聞こえるとも言っていた。
俺も何度か良いアドバイスを貰っていて、
買おうと迷っている車のカタログを見ていると、『最悪だ』というサインが出てしかめっ面をされた事がある。
その二週間後、まさかのリコール騒動。
自宅の場所も、悩んで相談した結果・・・。
中古物件で迷った3軒の内で、自分では一番ないと思った場所を選んだら、すぐに良縁に恵まれた。
一方、一番候補の上だった所は湿気地獄でカビだらけ。
日当たりの良い庭からご遺体みつかり更地になったりとか新聞でみたりして驚いた。
俺は、生前老紳士が好きだったという白いバラを一輪土産に店にいき、
『いい香りだ』というサインを貰い微笑まれた事があったよ。
そんな小粋な珈琲屋もマスターが亡くなり、気が付いたらマンションが立っていたりもする。
すべての幽霊が悪いとか思わないが、霊との線引きすら守れば害はないのかも知れません。
怖くないけど俺の経験談でした^^;
[ 2013/08/01 ] NO NAME ◆-
『お母さん』
『名前を呼ばれる』のコメント欄より
[ 27787 ] NO TITLE
うちの母は、時々私の声で「お母さん」と呼ばれる事があるらしい。
突然なので不思議に思う事もなく振り返ると、
大体何らかの警告だったと。
ある時は、夜のドライブに友人と出かけた際、
友人が道を間違えてユーターンしようとしたら後ろが崖。
「お母さん」って呼ばれて振り返り、ギョッとした。
その事に気付かなかったら落ちてた…。
(私が乗ってるはずもなく、最初は空耳?とか思ってたけど、
つい振り返って見た後部の窓の外に竹の先端が見えたと。
竹って背が高いのに何故先端が?と思った瞬間ゾッとしたらしい)
ある時は、時間を置いて何回か呼ばれ、
前述の事もあるし…と、とりあえず病院に行って診断を受けたら結構危ない状態だったとか。
私は零感なので、母の守護が私の声を借りてるんでしょうかね。
[ 2013/08/28 ] NO NAME ◆-
次の記事:
『魔術の真似事をしていた』『森林で行方不明になった樵』
前の記事:
『大きな飛蝗』『ビッグフット』『古い鉱坑』