∧∧∧山にまつわる怖い話Part6∧∧∧
『山道のカーブミラー』
635 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/02/08 23:53
友人の話。
仕事中に近道をしようと、細い山道に車で乗り入れたという。
曲がりくねった道を走っていると、急な曲がり角にカーブミラーが設置してあった。
ミラーを確認した彼は、慌ててブレーキを踏み込んだ。
こちらを睨んでいる女の子が、ミラーに映っていたのだ。
女の子はこちらを睨みつけたまま微動だにしない。
彼はそろそろと車を動かし、カーブの向こう側が直接見える位置まで前進した。
そこには誰もいなかった。
思わずミラーに目を戻すと、そこにはやはり、こちらを見ている女の子がいる。
彼が動転していると、女の子は車に向かって手を伸ばし歩き始めた。
必死で車をバックさせ、山道の入口まで戻ったのだそうだ。
『廃屋の郵便ポスト』
636 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/02/08 23:54
友人の話。
一人で冬の山を歩いている時のこと。
人などとても住まないような山奥で、廃屋を見つけたのだという。
廃屋といっても、もう基礎しか残っておらず、どんな家屋だったかは分からない。
何でこんな辺鄙な場所に? 疑問に思いあたりをうろついたそうだ。
玄関と思しきあたりに、赤茶けた郵便ポストがぽつんと立っていた。
奇妙なことに、ポストの中は郵便物で満杯になっている。
特に新聞はどれも新しく、彼は思わず引き出して見た。
日付が今日のものになっていた。
彼の通りがかる数時間前に、誰かこの廃ポストに新聞を配達した者がいる。
彼は急に落ち着かない気持ちになり、足早に立ち去ったのだそうだ。
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