∧∧∧山にまつわる怖い話Part6∧∧∧
『新参のキャンパー』
28 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/01/19 22:48
先輩の話。
キャンプ場でテントを建てていると、新参のキャンパーが来たのだという。
なぜか彼らは傷だらけで、先輩たちを見て泣き出しそうな顔になった。
驚いて手当てにかかり事情を聞いた。
途中の山道で、蒼黒い大きな蝸牛の群れに襲われたのだという。
一度に何匹にもたかられて齧られ、生きた心地がしなかったのだと。
その蝸牛は南京ほども大きかったという。
先輩は後にも先にも、その山系でそんな目撃談を聞いたことは無いという。
しかし、彼らの血の滲む肌には、やすりで酷く擦ったような傷が確かについていたそうだ。
『天使と遊んでいる』
29 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/01/19 22:51
知り合いの話。
彼はかなり深い山奥に住んでいる。
一番近い隣家でも、一キロくらい離れているそうだ。
ある日、その隣家の母娘と農道で一緒になった。
娘はなかなか社交的なお嬢さんで、彼にいろいろと話しかけてきた。
お嬢さん曰く、彼女はよく山の中で天使と遊んでいるのだという。
子供の空想かと微笑ましく思い、可愛いものですねと母親に話しかけた。
母親は急に無表情になって言った。
天使には毛の生えた尻尾なんて生えてないわ。
そこで会話が途切れてしまい、そのまま道なりに別れたという。
数年後その家族は引っ越してしまい、天使のこともそれきりなのだそうだ。
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