∧∧∧山にまつわる怖い話Part4∧∧∧
『三角点』
879 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :03/12/14 16:54
友人の話。
小学校の遠足で、近くの山に登った時のこと。
頂上まで登りきると、その山頂を示す三角点があった。
皆がそれを代わる代わる踏んでいたので、彼も三角点の上に立ったそうだ。
三角点を踏みつけた途端、見えている風景が別のものに変わった。
皆が姿を消し、見たこともない険しく高い岩山と、荒涼とした地平が見えた。
慌てて足を下ろした途端、周りの景色は元に戻ったという。
その風景が見えたのは、彼だけだったそうだ。
『誰も踏まない石段』
880 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :03/12/14 16:55
知り合いの話。
彼の住んでいた村に、由緒ある山寺がある。
参るのに長い石段を登って行くのだが、その中に誰も踏まない段があるという。
その一段だけ苔にびっしりと覆われているので、すぐにそれと分かるそうだ。
伝わる話では、その段を踏んでしまうと神隠しに遭うという。
皆の前で、頭の先からすーっと透き通って消えてしまうそうだ。
今もその石段は健在で、問題の一段はやはり苔に覆われている。
『老木を切っていた』
881 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :03/12/14 16:56
知り合いの話。
山で木を切っていた時のこと。
ある老木を切っていると、チェーンソーが急に止まってしまった。
点検をしていると、木の切り口から毛の生えたものが出てくるのに気がついた。
白い毛並みをした日本犬の頭だった。
驚いていると、細い隙間から滑り出るようにして大きな犬が姿を現した。
犬は軽く伸びをして、林の奥へ走り去った。
不吉な感じがしたので、その日は作業を止めて山を下りたという。
次の日現場に行ってみると、その木は既に枯れて朽ちていたそうだ。
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