∧∧∧山にまつわる怖い話Part4∧∧∧
『何かの気配』
621 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :03/12/07 23:30
友人の話。
夜の峠道を車で走っていた時のこと。
いきなり誰もいない後部座席に、何かの気配が湧いたのだという。
その道は出るという噂があったので、思わず緊張してしまったそうだ。
嫌だったが、恐る恐るルームミラーを覗き込んだ。
後部座席一杯に、大きな牛がくつろいでいた。
最初は全体が目に入らず、牛だとは分からなかったらしい。
仰天して振り返ると、そこには何もいなかった。
しかしルームミラーには、相変わらずシートを舐めている牛が映っている。
どうしたらよいか分からず、そのまま車を走らせた。
峠道を下りきる頃、ふっと気配が消えたのだという。
ルームミラーには既に何も映っていなかったそうだ。
『追いかけてくる』
622 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :03/12/07 23:31
後輩の話。
関西地方の、ある峠道をバイクで流していた時のこと。
後ろから何かが猛スピードで追いかけてくるのに気がついた。
ライトも点けずエンジン音も聞こえない。
慌てて路肩にバイクを止めてやり過ごそうとした。
すると彼のすぐそばを、非常に大きな光る牛が走り抜けたという。
牛は見事なコーナリングでカーブを曲がり消えたそうだ。
ちなみにいうと和牛だったらしい。
『顔にぶつかった』
624 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :03/12/07 23:33
友人の話。
キャンプ地で竃を組んでいる時のことだ。
手頃な石を探して歩いていると、何も無い場所で思い切り顔をぶつけてしまった。
驚いて確かめてみたが、そこには何も見当たらない。
空間を撫で回している彼を怪訝に思ったのか、メンバーの一人が近寄ってきた。
彼も同じ場所で、何か壁のようなものに思い切り顔からぶつかった。
何だ何だと思って二人で調べたが、やはり何も見つからない。
そのままでは癪に障るので、他メンバーを一人一人そこに呼んでみたのだという。
全員が見えない壁に、一回だけ顔面をぶち当てることになった。
見えない壁の正体は不明のままだが、皆にえらく怒られたそうだ。
628 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/08 00:40
>>624
それは「もくもくさん」では?
629 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/08 00:46
>628
詳細きぼんです
631 :628:03/12/08 01:28
「もくもくさん」
トンネルの突貫工事の時に出ることのある妖怪(現象?)
目に見ず、反発力の高いマットレス程のやわらかさの壁のような物質(?)で、
ドリルの刃やダイナマイトが効きにくくなってしまう。
それでも無理に作業を進めると必ず事故が起こり人死にが出るので、
「もくもくさん」が出ると、みんなさっぱりと作業を諦めるらしい。
「警告してくれている」というのが定説なそうだ。
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