∧∧∧山にまつわる怖い話Part4∧∧∧
『キャンプ場で百物語』
145 :雷鳥一号:03/11/27 00:10
友人の話。
男子学生だけで夏山登山にいった時のこと。
キャンプ場で女学生のパーティと親しくなり、そのまま宴会となった。
どういうわけだか百物語をすることになったらしい。
ムードを出そうと、誰かが非常用の蝋燭を何本か点けたのだという。
別に変わったことも無く怪談は語られていった。
そのうち一人の女の子が、ある山の動物に関わる怪談をしたらしい。
その話が終わると同時に蝋燭が一本、ふっと消えた。
それからは、怪談が一話終わるたびに蝋燭の火が消えていった。
蝋燭が最後の一本になった時、友人がもう終わろうと提案した。
誰も反対はしなかったそうだ。
『路肩の車止め』
146 :雷鳥一号:03/11/27 00:11
知り合いの話。
夕方一人で山歩きをしていた時のこと。
その山は近くに空港が出来たこともあって、立派な道路が走っている。
途中でそんな道路に出くわしたのだが、路肩に大きな車止めがあった。
大型トラックが2、3台は止められそうな広さの休憩場所だった。
そばを通った時、ふと異様な温さを感じたという。
手をやると、まるで大型犬が今までそこで寝ていたかのように、路面が温くなっていたのだそうだ。
車止め全体の路面が。
あたり一面には、むっとするような獣臭が立ち込めていた。
山道に戻る気になれず、一晩中道路を歩いて帰ったそうだ。
『蒔割り』
147 :雷鳥一号:03/11/27 00:13
知り合いの話。
家の裏山で蒔割りをしていた時のこと。
鉈を振り下ろした蒔が突然、痛てえ!と叫んだのだという。
驚いて鉈を取り落とし、蒔を拾い上げて調べてみた。
何も変わったところの無い普通の蒔だった。
首を振って振り返ると、弁当代わりの握り飯が根こそぎ失くなっていたそうだ。
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