∧∧∧山にまつわる怖い話Part3∧∧∧
『山頂にある寂れた別荘』
682 :雷鳥一号:03/11/19 03:36
友人の話。
学生時代、仲間三人で酒盛りしていた時のこと。
地元でも有名な幽霊屋敷に肝試しに行こうという次第になったそうだ。
そこは山頂にある寂れた別荘地の一軒で、総レンガ造りの洋風な屋敷だった。
開けっ放しの鉄門をくぐり、侵入路を求めて建物の周りを歩きだす。
ちょうど屋敷の裏手に回りこんだ時、鉄門の閉まる大きな音が響いたという。
皆が、なに風のせいさと軽口を叩いていると、次の音が小さく聞こえた。
門のカンヌキが閉められる音だった。
必死になって柵を乗り越え、後ろも見ずに逃げ出したのだそうだ。
『鎌の刃』
683 :雷鳥一号:03/11/19 03:37
知り合いの話。
親類と一緒に茸狩りに行った時のこと。
途中で、木の幹に鎌の刃が刺さっているのに気がついた。
山に詳しい親類に聞くと、鎌の刃には魔を払う力があると信じられていて、
それを木に刺すのは一種の魔除けみたいなものだと教えてくれたらしい。
ルートを離れ別の谷に向かっていると、親類が彼を押し止めた。
行く手の両脇の木の幹に、赤錆びた鎌の刃がびっしりと隙間なく埋まっていた。
彼らはそこを避けて、別の獣道を通ったそうだ。
『交通整理している人』
684 :雷鳥一号:03/11/19 03:38
後輩の話。
バイク仲間で林道をツーリングしていた時のこと。
工事もしていないのに、道の途中でライトを振って交通整理している人がいる。
近づいてみると、それは人ではなくて電気で動く人形だった。
彼らは人形のスイッチを切ると、邪魔にならないように脇の繁みに突っ込んだ。
バイクにまたがり、再び林道を走り出した。
カーブを曲がる寸前に、ふとミラーを覗いて見たという。
片付けたはずの人形が、元通りの位置で規則正しくライトを振っていた。
引き返すような真似はしなかったそうだ。
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