∧∧∧山にまつわる怖い話Part3∧∧∧
『オヤジギャグを連発』
626 :雷鳥一号:03/11/18 08:37
友人の話。
学生のオリエンテーションキャンプでのこと。
彼は隊の最後尾を歩いていた。
調子よく、くだらないオヤジギャグを連発していたそうだ。
昔の炭焼き小屋のそばを通り過ぎた時、彼の頭に何か硬い物が降ってきた。
古いブリキのバケツだった。
皆が立ちすくんでいると、リーダーがさらりと言った。
突っ込みが入ったのかな。
怖かったが可笑しくて、憮然とした友人以外は皆笑いをこらえていたという。
『雉を撃ちに行った』
627 :雷鳥一号:03/11/18 08:37
友人の話。
冬山で合宿キャンプをしていたときのこと。
夜中に腹が痛くなり、少し離れた林の中へ雉を撃ちに行った。
ことが終わると雪をかぶせて隠滅し、テントに戻ったという。
翌朝、目を覚ました彼は腰を抜かした。
彼の班のテントの入口に、大量の糞便が湯気を上げていたそうだ。
『携帯ラジオ』
628 :雷鳥一号:03/11/18 08:39
知り合いの話。
単独で山歩きをしていて、道に迷った時のこと。
明るいうちにルートに戻れず、手近な岩場で野営することにした。
心細さを紛らわすために、携帯ラジオを聞いていたそうだ。
電波の入りは悪かったが、それでも微かに聞こえる言葉を、懸命に聞いていた。
いきなり、男の大声が割り込んできた。
驚いたことにそれは日本語ではなく、まるで切りつけてくるような話し方だった。
ラジオを凝視していると、突然異様な笑い声が夜の山中に響き渡った。
ウェー、ハッハッハァー!
笑い声の後、不思議な言葉はぷっつりと切れ、二度と聞こえることは無かった。
とてつもなく不吉な感じがしたそうだ。
無事に帰還した数日後、それが某国の国営放送だったと知った。
あの恐ろしい笑い声がニュース番組だったとは、まさか夢にも思わなかったという。
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