∧∧∧山にまつわる怖い話Part3∧∧∧
『尋ねる声』
486 :雷鳥一号:03/11/15 09:37
知り合いの話。
山林の中で友人と野営していた時のこと。
雨が降ってきたので早目に休むことにしたのだという。
まどろんでいるとどこからか尋ねる声がした。
行ってもいいか。行ってもいいか。
何度もしつこく聞かれたので、自分たちに害がなければいいと答えた。
すると轟音が響き、野営地のすぐそばを土石流が滑り落ちていった。
朝日が昇るやいなやその場から退散したそうだ。
『川辺のテント地区』
487 :雷鳥一号:03/11/15 09:38
友人の話。
林間学校でキャンプに寝泊まりした時のこと。
二日目の夜、友人のいるグループがテントの場所をごっそりと移動した。
初日に彼らは川辺のテント地区を割り当てられていた。
その夜中、川の方からまるで米をといでいるような音が聞こえたのだという。
楽しそうな鼻歌も聞こえたそうだ。
引率の教師もそれを聞いていたので、友人らの訴えはすぐに聞き入れられた。
林間学校が終わるまで、誰も夜の川には近づかなかったという。
『知り合いの家を訪ねた』
488 :雷鳥一号:03/11/15 09:40
私の体験した話。
山奥の集落にある、知り合いの家を訪ねた時のこと。
家の中には気配があるのに、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。
声を掛けても反応が無く、裏口に回ろうかと思っていると。
家屋が大きな音を立てて、まるで地震のように揺れ始めた。
不思議なことに地面は微動さえしておらず、家だけが激しく揺れていた。
お邪魔しました、と慌てて挨拶すると、家の揺れは即座に治まった。
そそくさと退散した。
後で知ったのだが、当時知り合いは入院していて、家は無人状態だったそうだ。
何かが間借りしていたのかもしれない。
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