【やっぱ】釣り場であった怖い話 4【怖えぇよ】
163 :名無しバサー:2005/10/02(日) 17:36:59
丁度3年くらい前、高3の夏休みに一人で野池に行ったときの話です。
その野池は山の中腹くらいの場所にあり、地元の釣り人には大堰と呼ばれていました。
夕方の5時くらいに大堰に到着。1時間ほど釣りをしていたんですが全く持って反応無し。
「もう帰るかな・・」と思っていたとき、大堰の上にある小さな野池のことを思い出しました。
中学の時には、大堰の角に小さな流れ込みがあって(高校の時にはなくなってた)、
流れ込みの沢沿いに上っていったところにその野池はありました。
友達と初めて行ったときはバスは全く釣れず、鯉しか居なかった。
「あれから3年近くたってるし、もしかしたら誰かがバスを放したかも!そしたらパラダイス!ウヒョー!」
とか勝手に妄想しながら上の野池に向かいました。
けもの道みたいな、道なき道を練り歩く。6時を過ぎて陽は山あいに隠れ、山の中は大分暗くなってきてました。
10分ほど歩いたところで竹が生い茂った土手に辿り着きました。
「確かこの土手の上が野池だったはず!」
期待に胸を膨らませて土手を駆け上がりました。
164 :名無しバサー:2005/10/02(日) 17:38:25
竹やぶをかき分けて土手の上に出たとき自分が見たものは野池ではなく、古ぼけた鳥居でした。
「あれ?」
一瞬目を疑いました。確かにここに野池があったはず。
周りを見回してもあるのは竹やぶと石で出来た鳥居だけ。神社も無い。
と、ここでおかしなことに気づいた。
その鳥居を中心に半径10mくらいには竹が生えてない。というか雑草すら生えてない。
なんだか気味が悪くなり、立ち去ろうとしたとき、鳥居になんかくっついてるのが見えた。
長方形の形をした、おふだのような紙が鳥居の上にはりついてる。
よく見えなかったけど漢字で4文字何かが書かれてたような気がした。
「うわ・・・」
ここにいたらなんかやばい!!即座に土手を降りて来た道をくだった。
走って駆け下りたかったけど、なぜか走れなかった。周りの竹やぶからはガサガサ音がする。
走った瞬間に何かが追いかけてくる!なんでかしんないけどそんな気がした。
早歩きで大堰に戻った俺はチャリンコの場所まで猛ダッシュ!
チャリンコにまたがってやっと一安心。
こぎ始めようとしたしたそのとき、さっきまでいた野池(鳥居)のほうに目を向けた。
その野池(鳥居)のあった場所らへんから、赤い蒸気のようなボンヤリした物が空に立ち昇っていくのが見えた。
真っ暗だったけど、その赤い蒸気みたいなものだけははっきり見えた。
ションベンちびりそうになりながら(マジ)速攻で家に帰った。
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