一人暮らしで体験した恐い出来事・3部屋目
572 :774号室の住人さん:2005/04/04(月) 12:57:09 ID:PWHZ6OXU
7回以上部屋を変えたが、一つだけ頻繁に金縛りに遭う部屋があった。
直前に胸騒ぎがして目が覚める。
するとマンソの通路の方からグワッグワッと何かが近づいてくる気配がして、
それが最高調に達したときに、鍵のかけてある玄関のドアがバーンと開く。
あとはお決まりのように、自分の体に何かが覆い被さってきて身動きがとれなくなる。
力を抜くと解けるのも早いので、慣れてきた頃には我慢してじっと待ったよ。
上に乗ってるのはいつも白髪の老婆で、首を絞められたことさえある。
だから怖くて目が開けられないんだ。
その後部屋を変えたらまったくないし、今も金縛りには遭っていない。
俺の場合は疲れだけじゃないな。
大分の幽霊旅館に泊まったときもあったからな。
577 :774号室の住人さん:2005/04/04(月) 19:13:11 ID:njCmJ7pI
>>572
チェーンとかしてなかったの?
起きたときにはドアはどうなってたの?
582 :572:2005/04/04(月) 20:41:57 ID:PWHZ6OXU
最初の金縛りのときは鍵やチェーンはかかってた。
二度目もそう。三度目ぐらいからはもう確認しなかったね。
霊は鍵をしてても無駄って勝手に思い込んでいたから。
でもそのマンソで起こった超常現象はそれだけじゃない。
朝方に誰もいないキッチンから、茶碗の上に箸を置くようなチーンて音がしたり、
朝起きると閉めてたはずの押入れが開いてたりはしょっ中。
で、いちばんたまげたのは、
夜中にトイレに起きたときに真っ暗なキッチンで、冷蔵庫の扉を開けて中を覗き込んでる老婆と遭遇したことだ。
あのときはさすがに夢だと思い込もうとしたがな。
584 :572:2005/04/04(月) 22:29:20 ID:PWHZ6OXU
その部屋もやっと出ることになって、日頃は挨拶を交わすだけの隣のおばさんに転居の報告をしに行ったんだ。
そのときついでなので、部屋で遭った老婆のことを話したら、
俺が住む前にそこは年老いた母親と一緒に中年男が住んでいたらしく、
連絡先を知ってるから気になるんなら電話してみればと言う。
引越が済んで落ち着いた頃、俺はおばさんから聞いた番号に電話してみた。
自分の体験を詳しく話すと、たぶん自分の母だろうとのこと。
一年前に亡くなっているので是非線香をあげに来てくれって言うんだな。
電車で一本のところだったので俺行ったよ。
ボロっちいアパートに一人暮らししてる50才ぐらいのおやじ。
俺、仏壇の前に座ってそこに置かれた写真を見て心臓が止まるほど驚いた。あの老婆そのまんまだったから。
男の話によると、母親が入院してから医療費とか大変で、このボロアパートに住まいを変えた。
数ヶ月して母親が他界。死ぬ間際まで家へ帰りたいとつぶやいていたんだと。
きっとばあちゃんは亡くなってから家に帰ったものの、息子じゃなくて違う男がいたので怒ってたんだろうな。
俺、そのときは怖いというよりばあちゃんが哀れでならなかった。
仏壇の前で少し涙ぐんじゃったよ。
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