【夜勤者】夜勤で体験した怖い話【集え】
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270 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/08/31(月) 18:59:20.01 ID:IL/vgpX90.net
夜勤といえば夜勤のお話。
お水してた頃、何ヶ月かに一度、
時々ふっとお客様が途切れて店内にお客様が誰も居なくなる、という時間が出来る事がありました。
その日もそんな日で、カウンターの中で洗い物をしていた時でした。
カランカラン。と、扉を開けるベルの音がなりました。
私は洗い物をしていた手を止めて、顔を上げて「いらっしゃいませ」と声を掛けると、
そこには常連客のMさんが戸口に立っていました。
「あら、Mさんお久し振り。元気でした?」
そう声を掛けると、Mさんは少し笑いながら「いやー、大変だったんだよ」と、いつものボックス席に座りました。
私はMさんとお喋りしながらお絞りとボトルと氷等を用意して、
それらをおぼんに乗せてMさんのいる席に向かおうと目線をやると...
Mさんが居るはずのボックス席には誰もいませんでした。
おかしいなと思って、トイレや出入口を見ても誰もいません。
他の女の子やスタッフに聞いても誰もわかりません。
変だなぁと思いつつボトルを片付け始めると、買い物に出ていたマスターが雨に濡れながら駆け込んできました。
「いやー、すぐそこで事故あってさ、すごい人だかりだったよ」
少し興奮気味に話すマスターを遮って、私達も興奮気味に先程のMさんの話をしました。
するとマスターの顔がみるみる青ざめて、「それはあり得ない」と首を振りました。
もう皆さんおわかりですね。
安っぽいホラードラマによくあるオチですみませんが、
皆さんのご想像どおり、マスターが見た事故の被害者は、Mさんだったのです。
驚きと怖さと、何より作り話みたいな現実に、店の女の子の一人が悲鳴を開けるまで、暫くみんな呆然としました。
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