バイクでの心霊体験・スポット総合スレ その4
126 :774RR:04/05/17 02:03 ID:8QuA6bQ+
数年前の話だけどね
当時俺は友達数人と夜の山によく走りに行っていた。
ある日の事、いつもの集合場所に行ってみると珍しく先客がいる。
CBRだった。年式は多分90年式以降だったと思う。
外装はお世辞にも綺麗とは言えない。カラーは黒だった。
こんばんはと声を掛けようと思ったが、何か考え事をしているようだったので声を掛けるをよした。
しばらくして友人達が集まってきたので自販機でコーヒーなどを買い、他愛もない会話をして盛り上がっていた。
「フフフ」
んん?っと思い振り返ると、さっきの先客が笑っている・・・
ちょっとこちらを振り返って横目で見るような感じで笑っていた。
その時はそんなこと気にせず、空が明るくなってくるまで走ったり話したりして解散した。
127 :126:04/05/17 02:11 ID:8QuA6bQ+
当時俺はフリーターで友人は学生だったので、週に何度かその山へ走りに行ってたんだけど、
ある日友人の一人がある事気付いたと言った。
「あの人(先客)は月曜日しか来ないね」
そりゃ仕事してて火曜日が休みの人だったら、月曜の夜中に走りに来るだろうと、誰もなんとも思っていなかった。
でも別の友人が、俺も気付いたことがあると言い出した。
「彼が帰るの見たことある?」
・・・怖くなった。何故かと言うと、その先客はいつも月曜日になるとそこにいる。来るのは俺達よりも早い。
でも誰も帰るのを見たことがなかった。
そんな話をしているとバイクが走ってきた。CBRだった。
なんかよくある怪談話みたいで、その場にいた全員が怖がった。
129 :126:04/05/17 02:18 ID:8QuA6bQ+
彼が来るのを見たのはそれが初めてだった。
俺達が山に上がる方向とは待ったく別方向からやってきた。
俺と友人達が上がってくるのは、その山がある市の道路から。
彼が上がってきたのは、そこから先に行くと別の市に抜ける道路だった。
何気なく一人が「こんばんは」と声を掛けた。
すると向こうも「こんばんは」と返してきた。
なんだ普通の人かよと、全員ほっとした感じだった。
マフラーもノーマルマフラーだし静かだった。
だから話に夢中になってたり、走っている友人のバイクの音で、
彼のCBRのエンジン音や排気音が聞こえなかっただけだったんだと、俺はその時そう思った。
130 :126:04/05/17 02:29 ID:8QuA6bQ+
その後も週に何度も走りに行ったのだけど、俺だけ何回かバイトが遅くなり走りに行けないことがあった。
ある日バイトが終わって家に帰ると電話がかかって来て、『どこいるの?』と聞かれた。
俺は「家にいると」と答えると、電話がかかってくる数分前に俺がみんなの前を通ったと言う・・・
それでどこにいるのか気になって電話してきたと。
見間違いだと思った。でもよく聞くと、格好もバイクも俺だったと言う。
話はちょっとそれたけど、そんな事が数回あり、みんな気味が悪いと言って山に行かなくなり始めた。
131 :126:04/05/17 02:36 ID:8QuA6bQ+
そしてある日、二人の友人とその山へ深夜走りに行った。
CBRが止まっていた。彼だった。
特に気にもせず話していると、友人の一人が「今日、火曜だったな」と言う。
なんのこっちゃと思ったが、そうだった。彼は月曜日にしかいなかった。
珍しいなぁと思いながら彼の方を見ると、こっちを少し睨んでいる。
前から思っていたのだが、彼は色白だった。夜中の街灯だけの場所でも分るほど白かった。
よく怪談話に出てくる色白の幽霊のイメージとか、そんな感じではない。ちゃんとした人といった感じの白さだった。
でもその日は気持ちが悪かった・・・何故か気持ちが悪かった。
133 :126:04/05/17 02:43 ID:8QuA6bQ+
そして何気に時計を見ると夜中の3時くらいだったと思うが、彼がバイクに跨り帰ろうとしている。
「お、初めて帰るとこ見るなぁ」等と友人と小声で話していると、
「・・・」
彼がこっちに向かって何か言った。でもその声は聞こえなかった。
そしてこっちを見て、ニコッっと言うよりニヤッっといった感じ笑い、前に来るときに見た市外へ続く道へ走っていった。
彼が帰ってすぐ後に、俺達も帰ろうとバイクに跨り山を降りていった。
俺達が帰るのは山から市内へ続く道。彼が帰ったのは山から市外へ続く道。
山から麓の信号まで降りたところで信号待ちしていると、何かいる。向こうの信号の下に何かいる・・・
友人の一人が気付いた。
「あいつなんでここにいるの?」
そう言われて初めて気が付いた。黒いCBRだ。間違いなく彼だった。
135 :126:04/05/17 02:55 ID:8QuA6bQ+
ほんとに怖かった。鳥肌が立ち背筋が寒くなった・・・
市外へ降りていった彼がそこにいるはずが無いから。
市外へ続く道を下って町へ出るまで、どう考えても20分以上はかかる。
降りたところで国道に入り、こちら側まで来るのにどう考えても30~40分。
一時間弱、ゆっくり走ると一時間以上かかる道のり。どう考えたってそこにいるはずが無い。
信号が青になっても全員動けなかった。すると彼はこちらに向かって走ってきた・・・
すれちがいざま、メットの中から笑っている顔が見えた・・・色の白い顔。
彼が走り去った後ようやく動けるようになった俺達は、とりあえず近くのコンビニに入った。
みんな顔が青ざめていて口ひとつ開かない。
「あれなによ」
やっと友人が口を開いた。
わからない、ほんとにわからない。
気持ちが悪いから店の中に入ろうと友人が言った次の瞬間、笑い声が聞こえた。
コンビニの前をまたありえない方向から走ってくるCBR・・・
しかもこっちを見ながら笑っている。間違いなく彼だった。
それからしばらく、俺も友人も深夜にはその山へは行きませんでした。
その後そのCBRの話を聞くことも無くなったのですが、今でもアレが何だったのか理解できません。
バイクに乗ってて怖い思いをしたのはその時が初めてでは無かったのですが、その後にも先にもも無い位怖い体験でした。
136 :774RR:04/05/17 03:05 ID:KpHB/zis
((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
どこの山よ?
137 :126:04/05/17 03:13 ID:8QuA6bQ+
それは言えないです。
言っちゃうと、なんか荒らしや叩きが出てきてスレが汚れてしまいそうなので。
でも関西方面とだけ言っておきます。
139 :774RR:04/05/17 17:04 ID:DfB12+Eh
その黒CBRが鬼速いだけだったって事だったらイイのにね。
140 :774RR:04/05/17 19:45 ID:XysghF3r
山でたむろってた「何時間も」時、彼は何してたの?
一緒にダベってたの?それとも1人でCBRでその辺を周回してた?
141 :126:04/05/17 21:53 ID:8QuA6bQ+
>>139
そう思いたいです、今でも
>>140
ベンチがあるのですが、そこに座ってひたすらジッとしてました
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