【何か】鉄道にまつわる怖い・不思議な話【ある?】
『下山事件』
142 :本当にあった怖い名無し:04/09/05 07:30 ID:SEYpnjJK
国鉄の最大級の謎の一つに『下山事件』がある。
昭和24年7月6日未明、常磐線の最終電車の運転士が轢死体を発見する。
これがなんと下山国鉄総裁であった。
下山総裁は赤字かつ全く機能不全に陥った国鉄を立て直すために、大胆なリストラを断行していた。
当時の国鉄の労働組合はきわめて共産色が強く、リストラはそれだけに留まらずイデオロギー闘争にまで発展してしまった。
下山総裁の死ぬ直前までの奇妙な行動と、複雑に関わりあう様々な機関との接点が謎を呼び、
自殺説・米軍による謀殺・他殺説など、動機や方法について当時の紙面を賑わせたものである。
また総裁を轢いた貨物列車の機関士がその後、神経衰弱で自殺したことから、
総裁の呪いだとか、或いは何かを知った為に消されたのではないか等、ますます謎を呼ぶこととなる。
ある者は陰謀説を唱え、またある者は怪談じみた説を支持した。
なお、この貨物列車を牽引していた蒸気機関車が曰く付きで、
昭和18年の土浦駅三重衝突(死者110人)で大破したのちに復帰したものだったということも、当時話題になったものである。
『上尾事件』
143 :本当にあった怖い名無し:04/09/05 07:55 ID:SEYpnjJK
違う意味で恐ろしい事件を。
昭和48年3月13日の朝、高崎線上尾駅では毎朝おなじみの通勤ラッシュが繰り広げられていた。
更に車両故障に加え順法ストの影響で、既にダイヤは乱れまくっていた。
で、到着した電車に乗客がなだれ込む。
が、当然のことながら既に電車には途中駅から乗ってきている乗客ですし詰め状態。とてもじゃないが乗り切れない。
当時駅では改札止めをしていたが、しびれを切らせた乗客が駅員を振り切り次々にホームに流れ込む。
人であふれるホームドアが締められず列車が出発できない。
やがて次の列車も到着するが、これも満員で混乱に拍車をかけただけ。
これ以上の乗客を処理できないと判断した国鉄当局が、
上野行きだったその列車を大宮で打ちきることにし、それを駅で放送した。
が、乗客側はたまったものではない。
ここ数日の順法ストですり減らされた神経が限界を超え、怒りが爆発した。
数人が線路に下り電車に投石するとそれが飛び火。
乗客達が手当り次第に車両を破壊した。
恐れをなした乗務員は隙を見て逃亡。その様を目撃した他の運転手や車掌・駅員達が次々と逃げ出した。
俄然騒ぎは拡大し、駅設備を片端から破壊、券売機のお金も略奪。
駅事務室になだれ込んだ乗客は、ついに駅長を『逮捕』。リンチを加え全治5日間の負傷。
警察も出動したが1万人を超える大暴動になったため手がつけられない。
騒ぎは沿線の各駅に広がり、線路上を歩いた乗客らが停車中の電車を破壊しつつ合流し人数が膨らむ。
そして各駅の駅長が吊るし上げられていく。
驚いた組合側は、15日まで順法戦術のダウンを決定。
翌日には一部を除いて、ほぼ正常ダイヤに戻った。
そしてこれほどの騒ぎにもかかわらず、逮捕者はほんの僅かであった。
146 :本当にあった怖い名無し:04/09/05 16:52 ID:QRwp+AlS
>>143
聞いた話。
上尾事件での駅施設、車両の被害はかなりのものだったらしいが、
事務室などの現金被害に隠れて、とんでもないものがなくなっていた。
それは、定期券の台紙とスタンプセットだった。
かなり儲かったものと思われ。
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