鉄道にまつわる怖い話、不思議な話★2
88 :本当にあった怖い名無し:2011/10/02(日) 17:12:56.54 ID:j3zYSaxV0
「JRの怖い話」読んできた。気に入った話をまとめる。
『飯田線相月駅』
飯田線相月駅での話。
渓流釣りを楽しんできたある人が、豊橋行きの電車に乗り遅れてしまった。
次の電車が来るまで2時間あったが、周辺にこれといった施設もないため駅で待つことにした。
しばらく駅のベンチで一人で待っていると、いつのまにかホームのはしに男性が立っている。
日もくれかかり、人恋しさから男性にかけより「こんにちは」と声をかけた。
すると男性は、その人の顔をみるなり煙のように消えた。
男性が立っていた辺りには、動物の毛のようなものが落ちていた。
『東海道新幹線』
89 :本当にあった怖い名無し:2011/10/02(日) 17:15:13.12 ID:j3zYSaxV0
東海道新幹線での話。
ある専務車掌が、列車が静岡駅を通過したのを見て車内の見回りに行った。
富士川の鉄橋をすぎて13号車前のデッキに立ったときに異変に気付いた。
名古屋で検札に行ったときには誰も乗っていなかったはずの13号車が満席になっている。
不審に思いながら車内に入ると、どの乗客も押し黙って無表情で座っている。
異様な雰囲気が怖ろしくなり急いで通り抜けようとしたとき、
乗客の中の老人たちが「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」と念仏を唱え始めた。
いよいよ気味が悪くなり、彼は運転室へ行き運転士に今見たことを報告したが取り合ってくれない。
仕方なく乗務員室に戻ろうと再び13号車を通ろうとしたとき、彼は愕然とした。
満席だった車内は誰もいなくなっていた。
『湖西線』
90 :本当にあった怖い名無し:2011/10/02(日) 17:20:06.99 ID:j3zYSaxV0
湖西線での話。
ある車掌が京都行きの列車に乗務していた。
終電近くのため車内の乗客は数えるほどしかいなかった。
北小松に着いたとき、一番後ろの車両に若い女性が乗ってきた。
彼女は発車するや否や「すみません。この列車は吹田へは行きますか」と尋ねてきた。
この列車は京都止まりで、吹田へは京都でお乗り替えですと答えると
「そうですか…」とさびしげに席へ戻って行った。
外は雨も降っていないのに彼女の髪はぐっしょりとぬれていた。
列車が近江舞子に着くと彼女は降車していった。
「行き先を変更したのか」と思っていると、間もなく比良に到着した。
列車が駅のホーム中央に来た時にふと車窓をみると、
近江舞子で降りた先ほどの女がホームに立ち、こちらをじっと見つめている。
「偶然に似た人か?」と思っていると、次の駅でもその次の駅でも先ほどの女がホームに立っている。
「車で移動するにしても列車にはおいつけないだろうし…いたずらにしては手が込んでるな」
と思っていると乗務員室のドアがノックされた。
ついさっきまでホームにいたはずの女がそこに居て思わず後ずさりした。
彼女は髪から水滴をしたたらせぼんやりとした表情でこう言った。
「帰りたい、帰りたいんです…」
その後、その車掌はその女を見たことはなかった。
同僚にも同じ経験をしたという話も聞かない。
とりあえずこれだけ。また時間がある時にまとめる。
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