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[ 68413 ] ピアス

先週家族で台湾に行った時の話
着いた初日母と初のエステに向かった。
ネックレスは外していたものの、ピアスは外すのを忘れていた。
終わった後にお風呂に案内され髪を洗ってる時に片耳のピアスが無いのに気がついた。
慌てて耳を触ると後ろのバックルがまだくっついていた。本体は探したが流れてしまったと諦めてホテルへ帰った。
その日は留学している弟に会ってご飯に行ったり夜は夜市へ行ったりだいぶ歩いたと思う。
汗をかいたので再度ホテルのお風呂へ向かうとバスタブの横にエステの風呂で無くしたと思っていたピアスが分解されて落ちていた。
見つかって良かったんですが不思議な体験でした。



[ 2014/11/21 ] ◆YsRwxqnI

[ 68506 ] NO TITLE

今電源を入れたらこの画面が立ち上がってきた。
ちょっと息ができないような感じになって『書け』と言われてんのかと思った。
だから書く。
俺も解らんことだらけなんでめちゃくちゃになると思うけどごめんな。

8月の末に毎日水がこぼれてるといって書き込んだものです。

あの日、俺は寺から貰ったお下がりの水を廊下において、これで大丈夫かなって思って寝た。

だけど、結局大丈夫じゃなくて、気がつくと俺は縛られてて上から干物みたいな爺さんが覗き込んでた。

「あ、戻った。よかったよかった」と言われて、縄を解いてもらったけど、ほとんど裸に近い状態で、体にはやけどとか打ち身の跡とかいっぱいついてた。

ぜんぜん知らないところだったし。

ものすごい山の中の寺?道場?

前が谷川になってて結構深い。

んで九月半ばになってました。
初めて訊いたときは信じれんかったけど山の中はもう結構寒かった。

俺はあの後何かにとりつかれて暴れまわったらしい。
寺から連絡が行ってすぐここに連れて来られたけどなかなか戻らなくて
オシさんはもう無理かと思ったんだって。

オシさんて言うのは最初に覗き込んでた爺さん。
寺の中にはオシさんとミツさんとヤツさんがいて、俺はヨイチと呼ばれてました。
オシさんはいつもにこにこして優しいけどあんまり詳しいことはおしえてくれない。
ミツさんとヤツさんは俺とはほとんど口を利かないし。

それでいていつも探るような目で見てくるからあんまり気分はよくなかった。

その他にも何人か居るみたいで、トラックで運んできた食料を時々どこかへ運んで行ってる。
一度は姿も見た。
怪我をしたらしくてヤツさんに手当てをしてもらってた。

俺は戻ったから家に帰してくれるのかと思ってたらなかなかそうはいかなかった。

「もうちょっと様子を見さしてな」ってオシさんが言ってた。
普通の憑きものならここへ来るだけでも落ちるはずじゃけどお前のはしぶとかったからって。

それと家筋の件があるから。
後出しになって悪いけど俺の家はちょっとそういう家系がかかっているらしいです。
屋号も地元の人が見れば解るのがついてる。

だからここでお盆の作法が『因縁があるんじゃないか』って言われたときは正直びびった。

けど家ではみんなあまり気にしてなくて、死んだひいばあちゃんがちょっとうるさかったくらい。
俺自身もこんなことがあるまで意識したことなかったんだ。

半月くらい様子を見てみると言われたけど、結局その間に俺はまたおかしくなった。
普通に寝て、起きたらまた一週間くらいたってて、新しい傷が増えてた。
後もう一回そういうことがあってしばらくは帰ったらいけないって。

俺もおとなしくしていたわけじゃないです。
だって普通こんなん信じられんだろ。
家に連絡も取れない。
昼間は自由にしていいって言われて手伝いみたいなこともするけど寝るときは足ぎっちり縛られるし。

ものすごく中二な妄想全開で、薬盛られてんじゃないか~とか秘密組織が~とか、一度は脱走もした。

トラックの通る道を谷川に沿って下っていけば人里に出るだろうと思って逃げたけど2キロくらい下ったとこで道が山の中で迷路みたいになっててわけがわからなくなった。
山の日暮れってめちゃくちゃ怖いな。
半泣きになってたらミツさんが俺をみつけてくれた。

遠くから様子を伺って俺がまともな状態だとわかるとそばに来て連れて帰ってくれた。
「夜は出歩くな」「迷い込むといろんなもんが居るから危ない」とか怒られて、なんかいろいろ落ち込んでしまって夜になると布団の中でべそべそ泣いてばかりいました。


そしたら十日くらい前。
いつものように布団をかぶってうとうとしていたらなんかどわっと布団の中が生臭くなって金縛りになった。
足元からぐわ~っと、蛇に巻き疲れるのってあんな感じかな、ものすごく気持ちの悪い嫌な感じ・・・うまく言えない。
体中のさぶいぼが逆立ってからだのなかでにゅるにゅる…みたいな・・・ごめん、表現力なくて。

んで手足がひとりでに動くんだわ。いやひとりでにじゃないな。夢の中で動く時みたいなの。痛さとか感覚とか全然ないんだけどそこらじゅうにあるものを全部めちゃくちゃにしたいってことだけはわかる。
もう片っ端からクラッシュクラッシュ。すごく気持ちよくて。

駆けつけてきたミツさんとヤツさんもクラッシュ。ひとごとみたいにあ~だから嫌われてたんだ~とか思った。
でもほんとに現実感がない。
それからオシさんにのしかかって、首絞めたときにはじめてあ、これはいかんと思って。

でもどうにもできなくて、あせってたら、それまで飄々としてたオシさんが、ちょっとびっくりした顔をして俺を見た。

それからまた記憶がないです。

次に目が覚めたとき、オシさんに呼ばれた。

「お前目覚ましとったな」って言われた。

俺についてるものがしつこいのかと思ってたけど違うかもしれんって。
もともとそういう家筋のところに一度『迎え入れて』しまったものだから、俺はもう『門が開いてる』状態なのかもしれんって。

なんなのそれ。

もしそうなら俺は『山』に入った方がいいかもしれないそうです。
『山』にはそういう行をしている人たちが居て、そこでちゃんと行を積んで心を強くすれば悪いものに憑かれることがなくなる、そしたらいつかジンカンに(今なにげなしに変換したら『人間』って出てびっくりした。ジンカンってそういう意味なんだろうか)戻れるかもしれんって。

とにかく一度家に帰って相談して来いと言われて、今日帰ってきた。

帰る途中、『門が開く』って言う言葉の意味が解った。
少しでも道を覚えとこうと思って最初は外を必死で見てたんだけど人家が見え始めたころからへんなものばかり見える。
交差点に近づくたびに気分が悪くなって結局目をつぶってよこになるしかなかった。
送ってくれたのはミツさんとヤツさんとそれから『山』の人がひとり。
悪寒がするごとにその人がさすってくれたからありがたかった。

家に帰ったらおかんとばあちゃんに泣かれた。
ばあちゃんがすごくやつれてて『私がちゃんと教えんかったからじゃ、ごめん、ごめん』と謝ってかわいそうだった。
ばあちゃんのせいじゃない。
お寺の和尚さんが来てて、土下座されたのはびっくりしたけど、すぐミツさんが連れて行った。
山の人ににらまれて縮み上がってたけどあんまり怒られないといいな。

風呂に入ってご飯を食べてから俺がおかしくなったときの話を聞いた。

最初に姉ちゃんが廊下でぴちゃぴちゃ音がしてるのに気がついたんだと。
ドアを開けたら俺がうずくまって犬みたいに水を飲んでてびっくりして悲鳴を上げたら暴れだしたんだと。
ちょうど盆休みで兄ちゃんも父さんも居たからなんとか総がかりで取り押さえて、救急車か警察かと言うところでばあちゃんが俺が言ってた話を思い出して、あわてて和尚さんを呼んだ。
でもとても手に負えんというので寺からあそこに知らせがいったみたいだ。

みんなでしゃべってるときは笑い話みたいだったけど、俺が覚えてる時みたいな暴れ方だったのなら相当ひどかったんだろうと思う。
冗談交じりに父さんが見せてくれた腕にはまだ傷があったし。

食べ終えてからわざわざ帰ってきてくれてた兄ちゃんと、父さんと話をした。

『俺はそういうオカルトみたいなことは信じてない』って兄ちゃんは言った。
このひと理系だからね。
『けど今度俺や父さんがおらん時にああなったら笑い事じゃすまんと思う』
『お前には悪いけど病院なり、ほかの施設なり、管理のしっかりしたとこに行ったほうがいい』
父さんは
『このごろはええ薬ができてるらしいから、どっちにしても病院に一度行ってみたらどうか』って言った。

今、これ書きながら考えてる。

俺の状態は一般的な見方をすれば『発狂した』ってことなんだろう。
俺が見えたと思ったものや、あの金縛りの感覚ももしかしたら全部病気のための妄想で、薬とかで抑えることができるのかもしれない。
このままここで暮らして、前のように学校に行ったり、友達と遊んだり普通に暮らしていけるのかもしれない。

だけど車の中で山の人にさすってもらったら楽になって息ができた。
山から降りた途端に気分が最悪になった。


これは妄想や思い込みではない、と思う。

友達からのメッセージもチェックした。
俺は病気で入院してることになってるけど中学が同じで家のことを知ってるやつはうすうす感づいてるみたいだ。近所ではだいぶ噂になってるらしいし。
担任からはすごい勢いの勘違いメールが来てて笑えた。
相談しろって・・・何をどう相談すんの。


正直に言う。
俺帰ったら父さんを拝み倒してでも山には戻らないって思ってた。

でも何とかしてここにいられるようにしようと考えてくれてる父さんや引き気味の近所の友達のこと、それからあの金縛りのときのことを考えると、俺がここに居たらあんまりいいことにはならないと思う。



俺は山に入ったほうがいいんだろう。
少なくとも家族にこれ以上迷惑をかけちゃだめだ。

もう余り時間がない。
おかんたちはしばらく俺が居るものと思ってるけど、本当は出る前に昨日と今日、日がいいのはこの二日だけだと言われている。
今日の日没までに昨日泊まった寺まで戻らないといけない。

これを書き終えたら父さんと兄ちゃんともう一度話しをする。
ばあちゃんや母さんや姉ちゃんはだめだ。俺が泣く。

この掲示板に最初書き込んだときにはこんなになるなんて思っても見なかった。
報告しろって言われてたよね、信じてもらえないかもしれないけどこれが俺の報告です。

あの時返事をくれた人、ありがとう。
あなたの助言のとおりしていたらどうだっただろうと時々考えます。

『山』に入るって何すんのかな。
俺はここに戻ってこられるのかな。
もう一度帰ってきてここに来れたらいいな。


ああ、そろそろ時間みたいです。


さようなら。







[ 2014/11/23 ] ◆-

[ 68585 ] 電波受信

全然怖くない、すごく些細だけど不思議な話。
まず私はオタクである。
ある日、某ゲームの主人公(Kとする)が出てくる夢を見た。
夢にゲームや漫画のキャラクターが出てくること自体はそんなに珍しくもなかったけど、当時そのゲームとは違うゲームにハマっていたので「なんでKの夢なんか見たの?」な状態だった。もちろん寝る前にKに関連する絵とかを見たわけでもない。
そもそも私自身そのKの登場するゲームをしたことがない。
じゃあなんで知ってるのかというと、同じくオタクな友人CがそのゲームとKのことが好きで、そんなCのためにちょくちょくKの絵を描いたりしていたから。
そんなわけで、私はCがゲームしているのを見たり、教えられた動画や設定画を何度か見たりしたくらいしかKに関する知識がないのである。
それなのにかなり声までしっかり再現された生々しいKを夢に見たので、不思議だなーと思いつつもそのときは特に深く考えなかった。
しかし、数日後Cのブログを見て少しゾッとすることになった。
Cのブログに、Kの登場するゲームの新グッズが発売されるという喜びの記事が上がっていたのである。
そもそもこのゲームは昔はすごい人気だったけど今は下火で、新しいグッズを発売するのも数年ぶりなのである。
タイムリーな話題だということにも驚いたけど、そのグッズの絵に描かれているKのポーズが夢に出たまんまで鳥肌がたった。
その上、その記事の投稿日がKの夢を見た日と同じだった。
発売日に夢見るとかすごい偶然…と思ってCに報告したら、投稿日=発売日じゃなく、とっくに発売されていたグッズの存在をCが知った日=投稿日だったということらしい。
ということで、「グッズ発売!うれしい!」というCの電波を私が無意識に夢で受信したんじゃないかという話で落ち着いた。
思えば小6くらいのときにもこんなかんじで別の友達の電波を受信したこともあったし、姉の自動車免許の試験の合否を受信したこともあったし、人間ふとしたときに無意識に誰かに念を飛ばしちゃうのかもしれない。
そう考えたらうかつに妄想できないなと思う今日この頃です。
[ 2014/11/24 ] ◆PUaIKve2

[ 68599 ] NO TITLE

>>68506
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/11/25 ] ◆Ahsw8Nok

[ 68709 ] NO TITLE

>>68585
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/11/26 ] ◆Ahsw8Nok

[ 68737 ]

先輩から伺った話です。

1ヶ月ほど前でしょうか、職場の傍で交通事故がありました。日曜日のお昼のことでした。
かなり大きな事故だったようです。その影響で道路は通行止めになり、客足はぱったりと途絶えてしまいました。
稼ぎ時に起きた突然の事故に、私の職場(地方の観光地です)は大打撃を受けたので、よく覚えています。

そして、ここからが先輩の体験談になります。
その後、夕方になっても通行止めが解除されず、他の従業員さん達と「やけに長いね」と話している時、電話が鳴ったそうです。出たのは先輩でした。
「すみません、落し物をしてしまったんですが」と、電話の相手は切り出しました。声から推測するに、年配の男性のようだと思ったそうです。
落し物や忘れ物を探す電話はかなりの頻度であるので、先輩はいつもの調子で「何を落されたのですか?」と尋ねました。が、返事がありません。
「あの、お客様?」と声をかけたところ、電話はぶつんと切れたそうです。
不思議に思ったそうですが、ちょうど同じ頃に通行止めが解除され、足止めをくらっていたお客様が一気に押し寄せたため、あまりの忙しさにそんなことも忘れてしまったそうです。
数日後、事故の詳細が知らされました。
事故に遭ったのは50代後半の男性で、乗っていたバイクが転倒し道路に転がったところを、後続のトラックに轢かれて亡くなった、とのことでした。
ここまでならただの事故なのですが、どうやらその男性は、トラックに轢かれた衝撃で、バラバラになってしまったようなのです。
長く続いた通行止めは、何処かへ飛んでしまった男性の「一部分」を探していたために起きたことでした。
その「一部分」は道路から少し外れた、林の中で見つかったそうなのですが、その時間というのが、ちょうど先輩が妙な電話を受けた頃……。

電話の相手の「落し物」とは、一体なんだったのでしょう。
単なる偶然や、タチの悪いイタズラなのかもしれないけれど嫌な想像をしてしまったと、いつも明るく気さくな彼女にしては珍しい、重々しく暗い表情で先輩は話を締めくくりました。

[ 2014/11/26 ] ◆-

[ 68786 ] NO TITLE

>>68737
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/11/27 ] ◆Ahsw8Nok

[ 69140 ] NO TITLE

何年か前、旅行パンフを徒歩で配る仕事をしてた。

配達先の中に、細い路地に入らないと行けない家があった。
その路地は大通りから入る、自転車が通るぐらいの細い道。
入口の左側は駐車場で、右側は民家。

路地の先は広い砂利道で、白い塀と木々がとてもきれいなところだった。
田舎なので門は開けっ放しで誰もいない。

初めて路地に入ったとき嫌な場所だなと思った。
日当たり抜群で白い塀と砂利で新緑のある風景だったのに、なぜか不気味だった。
学校がすぐそばにあったのに異常に静かだったからかも。
その地域自体が元々嫌な感じがしてて、できればあまり近づきたくない場所だった。

翌月も配達に回り、以前と同じく大通りからその路地へ入ろうとした。
その瞬間、路地の先にある白い塀と木に血がべったりとついているのが見えた。
今見ていた入口の民家と重なって、一瞬だけ。

驚いて立ち止まったけど、「まぁ気のせいだろ」と路地へ入ろうとした。
でも、体が動かない。
足が地面に引っ付いたみたいに全く動かせなかった。
あれ?と思って上体にも力を入れたけど体そのものが前へ進まない。
ぎょっとして一歩後ずさると足は動いた。

何が起きたのか全く分からなくて、怖くてしばらく大通りをうろうろした。
意を決してもう一度路地に入ろうとしたけど、やっぱり入れなかった。
大通りでは普通に動けるのに、路地に入ろうとした途端体が動かなくなる。
反動をつけて動かそうとしてもだめ。
何かに正面から押されてるみたいに動けなかった。
よそから見たら不審者そのものだったと思う……。

入れないものは仕方ないので、その日は帰った。
今思えば違う道から入ればよかったんだけど、思いつかなかった。
入れなかったのはその時だけ。
最近知ったけど、あの路地の辺りはほとんど空き家だとか。
[ 2014/11/30 ] ◆SwRBHXx.

[ 69353 ] NO TITLE

高校の時に、自称「見える」人がいた。守護霊見てあげるねーと言われたので、話に乗ってみることにした。私以外に三人見てもらったが、三人は「守護霊がおばあちゃん」「幽霊撥ね退けるタイプだね」「何か作った?蛇が絡みついてるよ」と言われていた。蛇が絡みついていると言われた子は、蛇のタルパ作っていたことが後に判明。
私の方は「お前どうした。霊が列作ってる!守護霊なんて最後尾のプラカード持っている人みたいだし。右に白い狐と左に白い人とか。白い人が守護霊の役割してるし」と大笑いされた。
並びは、人私狐という横並びだそうだ。白い人の身長は180~190の間で、良いものでも悪いものでもないが幽霊を食べていたりそこら辺の幽霊よりは余裕で強い。お祓いをした方が良いとまで勧められた。怖い話には関わるな。白い人はたまに狐に怒られている。とまで言った辺りで、「この話はもうしない白い人に睨まれた。気付かれたくなかったみたい」と言われた。ラノベにありそうと内心笑っていたが、なんとなく「幽霊か分からないけど、行くべき所にはいつか行って。悪さしないなら居ても良いかな」と思っていたら、見える人が私を見て「お前何を思った?白い人が笑顔でお前の首に手を回してるんだけど」となんとも言えないような表情で言ったことが印象に残っている。
「首絞め?」
「違う。嬉しそうに抱き付いて・・・分かったから!この話はしない!」
と無理やり会話を切られた。それからすっかり見える人とは、疎遠になってしまった。
余り怖くない話ですまない。
さて、この見える人に話を聞く前の話を簡単にしようと思う。
ある夜金縛りにあったことがあるのだが、澄んだ声で「人を怨んではいけないよ」と真っ白な服を着た人に言われたことがある。息遣いがはっきり分かるぐらいの至近距離から。ただ、私は目を開けていない。何故白い服だと思ったのか。そして頭を撫でられて金縛りは消えた。これが、見える人が見た人と同一人物だと仮定するならきっと悪いものではないと思う。


[ 2014/12/02 ] ◆Xvt/OOlA

[ 69383 ]

ついこの間、彼女と廃墟に行った時の話。
たいして怖くないうえ、無駄に長いけど聞いてくれ。

俺の彼女はちょっと変わってて、幽霊やらUMAやら都市伝説やら、とにかくオカルト全般が好きなのね。
そんな彼女だから、廃墟探索も結構ノリノリだったわけ。まぁ、最初は「それって不法侵入じゃん!」とかって渋ってたんだけどさ。

で、その廃墟ってのが、地元でも割と有名な場所でさ。他殺だか自殺だか忘れたけど、何かで死んだ女が出るって噂のホテル。とっくの昔に潰れたのに、何故かちっとも解体工事が進んでないのね。
ベッドとかもまだ残ってるから、カップルで来てそのまま……ってのもあるらしい。だから俺としてみれば、そういう展開もちょっとは期待してたんだよ。
まぁ、実際はベッドが汚すぎて、それどころじゃなかったけど。

その日はお互いの仕事が終わってから向かったから、問題のホテルに着く頃には0時をとっくに過ぎてた。
見た目は想像してたより不気味だった。その時点で既に帰りたくなったけど、誘ったの俺だし、何より彼女の手前そんなこと言えないし。
それで怖々、正面玄関を確認してみると、鍵が壊れてて、拍子抜けするほどすんなり侵入できたんだわ。
中は荒れ放題で、いつのだよってツッコミたくなるレベルに古いエロ本、ルームキー、壊れた黒電話、ガラスの破片、ビリビリの布団……、とにかくいろんなもんが散乱してた。
ここまでくると恐怖も薄れて、俺はなんかお宝ねぇかなって、あちこち漁ってた。
彼女も彼女で、「この黒電話が急に鳴り出したら怖いね」とか、「私達の会話を録音したら、いるはずのない第三者の声が入ったりするかな」とか、若干笑えないジョークを言いつつ、持ってきたカメラで撮影してたな。
時間的には1時間くらいいたと思う。特に怖いことなんて起きなくて、起きたことを強いて言うなら、落ちてた犬のうんこ踏んだくらい。すげぇ臭かった。
で、飽きてきたからそろそろ帰るかって話になって、来た道を戻りだしたのね。この時、初めて異常があった。
なんつーか、寒いんよ。いや、11月後半で天気も悪かったから、寒いのは当たり前なんだけど、それにしては寒すぎると言うか。そもそもちょっと前までそんなことなかったし、突然寒くなった感じ。うまく言えん。
彼女を見たら平然としてて、「寒気感じてるの俺だけ?」って、怖くなってさ。
彼女はそんな俺を心配してくれて、その日はそれで解散になったんだわ。
でも、帰ってからも寒気が消えなくて、なんかだるくなってくるし、何もする気になれなくて、そのままベッドに転がってたのね。
ひとり暮らしなのに、部屋に誰かいて、じっと見られているような気配がしてさ。
でも次の日も仕事だし、気のせいだって言い聞かせて、電気つけたまま寝た。無理矢理寝た。
ぶっちゃけると、何かつれてきちゃったんじゃないかって、すげぇ怖かった。
だけど朝にはその気配もすっかりなくなってて、やっぱり気のせいだったんだなって、釈然としないけどそう思うことにした。

それで、数日後。彼女が「そう言えば」って話してくれた。探索をした日の夜、妙な夢をみたらしい。
真っ暗な俺の部屋で、俺が布団に寝てるんだけど、それを見つめる髪の長い女がいる。
はじめは俺の足元に立ってるだけだった女は、やがて俺を踏みつけながらゆっくりと頭の方へ移動しはじめた。この時、俺が唸りだしたらしい。が、彼女は「あんな場所へ行ったから変な夢をみてるのかな」とスルー(ひでぇ)。
呑気な彼女を尻目に、女は俺の胸のあたりまで移動してしゃがみこんだ。そして俺の首へと腕を伸ばしたあたりで、彼女も「たとえ夢だとしても、ここで助けないのは人としてダメなんじゃないか」って思ったらしい。
女の腕を掴んで引っ張ってみたけど、びくともしない。その間に女は俺の首を、両手でキリキリと締めはじめた。本格的に苦しみだした俺を見て、さすがの彼女も焦ったらしい。
俺の首から女の指を外そうとしてみたり、女の肩を強めに揺すったりしても、女は首締めをやめようとしない。
そこで彼女は何を思ったのか、女の長い髪を掴んで、思い切り引っ張ったらしい。そしたら女はようやく手を離した。
彼女は女の髪を引っ掴んだまま玄関まで歩き、ドアを開けると女を外へと放り投げた……ところで目が覚めたらしい。

俺もそこで初めて、あの夜に変な気配を感じてたことを話したんだけど、彼女は「女の喧嘩はまず髪を掴めって言うけど、本当なのかもね」って笑ってた。
俺が感じてた気配はこの女だったのかなとか、それが消えたのは彼女のお陰なのかなとか、どっちもただの思い過ごしなのかな、とか色々考えた。
けど、得体の知れない女の髪を掴んで外へ放り投げた、彼女自身が一番怖いんじゃないか? というのが結論。
[ 2014/12/02 ] ◆Uv/iR8LM

[ 69440 ] NO TITLE

小さい頃の話。
引っ越してきたばかりで、友達もいなかった。友達がいないばかりか周りの子供からも余所から来たことで相手にしてもらえなかった。それに親も仕事があったりと忙しかったので、小さい頃の私は暇を持て余していた。探索と称して家(アパート)の周りを歩くのが日課になっていた。
ある日、いつも通り家の周りを探索しているとゴールデンレトリバーのような毛並みと見た目を持った動物が駐車場の一番奥で寝ていた。この駐車場の奥は、家からも道路からも離れており滅多に車は停まらないし、人もなかなか通らない。いつもはただコンクリートとそこから生えた雑草という景色。それが、動物がいるというだけで変わった景色に見えた。
それから、触らせて貰おうと飼い主を探すことにした。だが、周りを見渡しても大人は誰一人いない。いつもこの時間は近くの道路を車が何台も通るのに、この時は一切通らなかった。諦めて眺めるだけにしようと動物を見たところ首輪もリードもなく、野良なのかと思った。
こんなに綺麗なのに一人なのかと考えつつ動物を見ていた。軽トラックぐらいの大きさを持ち、角が五つあるゴールデンレトリバーをずっと見ていた。
眺めながら、うちはアパートだしなとか飼えたとしてもどこに置けば良いか等妄想を膨らませていた。余りにも眺め過ぎたのか、その時動物が起きてしまった。
しまったという思いと毛を触りたかったという残念さはあったが、諦めることにした。心の中で、動物に「起こしてごめんね。いつか触らせてね」と告げた。声に出しても良かったが以前動物に話掛けてしまったのを他の子に聞かれ、ドン引きされたのを思い出したから止めた。そのまま家に帰ろうとしたら「触るくらいなら良いけど?」と後ろから言われた。
動物の声だと思った。動物の所に戻り、「本当に良いの?」と確認を取ったら腹を見せて「忙しいんだから触るなら早くして」と言われた。
動物は話せるんだと感動しながら撫でていると、動物は慌てて「目は触らないでくれよ」と止めた。動物の脇腹に目があることをその時初めて気が付いた。
黄色の三つの目がこちらを見ていたので、目を触らないように気をつけて毛を堪能させてもらった。動物は興味無さそうに「目がいっぱいで気持ち悪くないの」と言われ「潰しそうで怖い」と私は答えた。
動物は愉快そうに「変わった人間だ」と笑った。動物が言うに反対側には目が後四つある。全部で九つ目があると自慢げに言った。「バランス悪いね」と言うと、動物は爆笑していた。「これならバランス良いでしょ?」と言いながら体の一つの目を額に持って行きながら言った。
凄いと感動していると、動物は相変わらず愉快そうに笑っていた。動物とお別れる時に、一緒に行かないかと聞くと「残念ながら無理かな」と断られた。
それ以来その動物には会っていないが、それから色んな変な人を見るようになった。



[ 2014/12/03 ] ◆Xvt/OOlA

[ 69465 ] NO TITLE

>>69353
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/04 ] ◆Ahsw8Nok

[ 69536 ] NO TITLE

>>69440
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/05 ] ◆Ahsw8Nok

[ 69558 ] 母校

うちの母校の話。

今思えば全部が全部おかしいって気づいたけど、うちの母校。まず立地からありえない噂が立ってる。
でも堅物教師まで話してたから、全部嘘ではないと思ってる。
その噂が、うちの母校、元々は遺体置き場だったんだって噂。
いくつか種類があって、首塚、墓場、戦時中の遺体置き場…で、一番聞くのが遺体置き場。
その噂はまぁそこまでではないんだけど、在学中もいろいろあった。

廊下を歩いてたら、手を握られた感覚がした。友達と歩いてたけど、壁際のわたしの手を握られた。
しかも大人じゃない、薬指と小指しか掴めてなかったから結構小さな手。
これがわたしの左側にいる友人が、わたしの左手を握ったってだけならどれほどよかったか。

その学校、四階建てで上から一年、二年、三年の教室があって一階は職員室や事務室、家庭科室などの特別教室、渡り廊下を渡ると体育館って作り。
この建物の配置もおかしくて、小中並んでの作りなんだけど…

 体育館  プール  職員駐車場
 [   ] [   ]    ーー
 Ⅰ           △
新□           △
校□   校庭      △
舎□           △
 □□□□-正門-□□□□□ーー

こういう作り。ズレてたらすみません。
L字の新校舎に、一階は渡り廊下を挟んで二階以降は旧校舎がそのまま続く感じ。しかも新校舎も旧校舎も、車道に面してる。正門側は特に交通量が多い。
交通量が多いから事故もあったけど、建て替えとかはなくて不思議だった。普通こんな敷地なら、車道側に体育館とか持っていくように思う。授業中も車は煩かったし。
ちなみに駐車場を挟んで、左右反対にしたような小学校が続く。何かを囲んでるみたいに。今思うと、すごく不思議な配置だと思う。


それでわたしが三年の時、新校舎側二階の女子トイレに10分休みで用を足しに行った。
その当時女子との折り合いが悪くあまり関わりたくなくて、先に入ってた女子が出てから戻ろうと思いトイレ内ですこし待ってた。
複数いた女子は教室に帰ったんだけど、わたしの隣がまだ出ない。でも時間が差し迫ってて、はち合わせたら嫌だなあと思いながら個室を出た。
出たら、隣の個室が空いてた。
確かに閉まってたし、複数の女子は1人を待ってる形だったから扉が開いた音は一度だけ。
和式だから下から遠のく足を見てたけど、その女子達以降足音も扉の音もしなかった。建て付けが悪くてどんなに静かに開けたってぎぃぎぃ音がするのに。

あと、生徒会室。普通はこんな端っこにないんじゃないかと思うくらい、新校舎体育館寄りの一番端の教室。手前は空き教室だった。
近づくと、空き教室より向こうから怒ってるようなにくまれてるような、よくない感じがしてた。
当時わたしは吹奏楽部で、文化部で一番遅いのと各パートで多数の教室を使用するからって理由で、各パートごとに戸締りのチェックする教室が決まってて。
わたしのパートは基本は音楽室隣の教室なんだけど、
たまに教員の都合で使えないときなんかに生徒会室の上の第二音楽室で練習すると、生徒会室と空き教室を除く周辺教室の戸締りになる。
で、前を通るときもすごく嫌な感じ。先輩たちも生徒会室って不気味だよねって話してた。

後で聞いた話、視える友人曰く、『あそこはヤバイ』。
直接中に入って確認したわけじゃないから細かくはわからないけど、とにかくヤバイ空気しかない。わかりやすく言えば悪いもの・害を与えるものしかいないとのこと。
他にもとにかく沢山居たらしい。黒い人影としか言われなかったけど。(頭おかしい人だと思われないように普段はなんにもないような生活をしてる)
その黒い人影は友人の弟も見てて、二階の廊下の窓の外で見たと。
廊下の窓側は校庭に面してるから、ベランダもなく足場がない。人が立てるわけはないのに、その外を歩いてたらしい。

その友人続きで洒落にならなかったのは、わたしが吹奏楽部を辞めて他の部に入ってから聞いたもの。
先輩から引継いで部長をしてたAは、一年の頃に急性白血病で一年間闘病してた。二年になって復学したんだけど、二年だか三年だかで友人が同じクラス、隣の席になった時。
基本的に真面目で勤勉なAは前を向いてて、友人は退屈だと思いながら前を向いてたんだけど、ふとAの方で動く何かが視界に入って振り返ったら、黒い人影。
その人影はAのまわりをぐるぐる回ったりうろうろしていたらしい。あまり見ないようにして授業が終わった頃にはいなかったそうだ。
その後わたしがAと仲が良いことを知って、Aってなんかあった?と聞かれて判明したこと。一瞬唸ってから、大丈夫だとは思うけど…と言われほっとした。
ちなみにこれと友人弟が見た黒い人影はたぶん、同じ。

Aとはその後疎遠になってしまったけど、ちゃんと元気だったのを高校卒業までは知ってる。それ以降はさすがに知らない。
友人と友人弟は今も元気で、社会人してる。友人というより、幼馴染に近いかもしれない、5分でお互いの家を行き来できる距離で今も仲良くしてもらってるから。

長くなりましたが、母校で体験したわたしの話と友人の話でした。
今も母校はあるけど、何故か夜に横切ると必ず電気が1箇所はついてます、戸締りは吹奏楽部がやるのに。職員室とは関係ない、新校舎だけ。相も変わらず不気味です。
[ 2014/12/05 ] ◆EEksGFZA

[ 69563 ] 橙色の光

中学時代、いろいろと怖い話しを聞かせてくれたK先生が体験した話。

先生には当時5歳になる息子さん(R君)がいたんだが、
そのR君がある日、帰り道でキリギリスを捕まえて来た。
R君は「家で飼いたい」って言ったそうなんだが、虫嫌いのお母さんは大反対。
仕方なく、K先生とR君が車で近くの山に返しに行くことになったらしい。

山の麓の草原にキリギリスを放して、帰ろうと車に乗り込んだ時、
R君が外の一点を指さして「あれ何?」といったそうだ。
そちらを見ると、さっきの草原の上空にぼんやりと浮かぶ橙色の光があった。
それはゆっくりとした早さで、真っ直ぐ上に上がって行く。
近くには民家も明かりもないし、山道を走る車のライトにしても動きが変だ。
暫く運転席の窓越しに、その光を眺めていたそうだ。

光は2mくらい上昇したかと思うと、そこで突然爆発的に周囲に広がり、夜空をぼんやりと照らし出した。
急に怖くなった先生は車を急発進すると、一目散に逃げ帰ったそうだ。

その翌朝。 出勤がてらその場所に足を運んだ先生は背筋が寒くなった。
虫を逃がした草原の向こう、山の斜面一帯に寄り添うように墓石が立ち並んでいたそうだ。
[ 2014/12/05 ] ◆kUeoqHpg

[ 69628 ] 悔しい金縛り

怖くなくて申し訳ないのですが、周りに話せる人が少ないので、こちらでお話しさせてください。

30歳ちょっと前の独身女です。数ヵ月前に、金縛りに遭いました。
しかし金縛り自体は初めてではありません。いわゆる脳の誤作動の金縛りは何度か経験しており、指先からゆっくり動かしていけばあっさりと解けるものでした。そうは言っても怖がりなので、目は開けず、心の中で「どけー!」と念じているんですが(笑)

例の金縛りは、仰向けに寝ていた時、ずしっと何かが乗ってくるような感覚で目が覚めました。
いつもは体が動かないだけで、重さなんて感じたことがなかったので、ぼんやりしながら「いつもと違うなぁ」と考えていました。

初夏だったので、冬のあいだに積んでいた掛け布団を、暑くなるたびにひとつひとつ片づけて、大分身軽になっていたころです。なので掛け布団の重みではないと思います。

重みが肩から太ももあたりまで、ずっしりきているのを感じました。
なんだか誰かに覆いかぶさられているような感じ。(恥ずかしながらそちらの経験は乏しいので、断言できないのが辛いところです。)

困ったことに、これがさっぱり怖くなく。

むしろ逆で、求められているような、甘えられているような、あったかいかんじがしました。
両肩とも重かったから、相手(?)が男性のような気がしたのかもしれません。

例によって目も開けず、「いやいやうっとりしてる場合じゃない」と指を動かすと、ふーっと肩から軽くなって、また寝てしまいました。

金縛りでうっとりしてしまったことが、ちょっと悔しいです。
そろそろ婚活しなさいっていう啓示なのかな。

取り留めのない話ですみません。お目汚し失礼致しました。
[ 2014/12/06 ] ◆TO6/YZlA

[ 69799 ] 良く分からない駅

こんばんわ
今少し怖い思いをしましたので、少しでも恐怖心を紛らわしたくて書き込みたいと思います。
初なので至らぬ点もあるでしょうがお許しを
私は九州地方福岡県福岡市に住んでおります。
唐津市に住んでいる母の家からの帰りのことです。

唐津市の山の方面に住んでおりますので駅は殆ど無人で電車の中に券売機があるような感じです。
ここ最近暗くなるのが早いので私が駅に着いたときは19時半位だったと思います。

電車が来たのがその時時計を見ておりましたので確実ですが20時8分に来ました。
勿論人は殆ど乗っていません(3~4人位)

かなり疲れていたこともあり少しうつらうつらとしておりました。
目が覚めたとき丁度駅についていたのです。

ただまあ駅名がぼやけていたのか、かすれていたのか、結論としては見えませんでした。
眠っていては乗り過ごすと思い頬を抓ったり背伸びをしたりして眠気を取り除いておりました。
しっかり覚醒しましたので改めて駅を眺めてみますと
やはり駅名だけないのです。看板が真っ白で文字を書く前にここに立てたようなそんな感じです。
気味が悪いから早く出発しないかなと待っていたんですけど
20分たっても30分たってもしまいには1時間程停車しっぱなしでした。
実際30分たつころには外へ出て行こうかとも思ったのですが
やはり気味が悪いので車内に留まっていました。
とにかくは出たくない其れ一心でしたので待っていたのです。
すると車内のスピーカから車掌さんの声が聞こえたのです。
「終点ですお忘れ物が無きようにお忘れ物が無きようにお願いします。終点ですどうぞ御降り下さい」
壊れたスピーカから出るような不気味な声でしたのできっちり覚えております。
ええと、そのときの時刻は21時50分くらいでしょうか。
しかしまあ、停車から1時間も無音でいきなり不気味な音声が降りろと伝えてきた物ですから
気持ち悪いし折り返すの待つか音声だけじゃ怖いし誰かが直接言いに来るまで待つかなと結局待機しておりました。

まあそこからまた30分ほどたった頃に変な物を見ました。者?物?暗くて少し分かりませんが動いていましたから者でしょうか。
左側に下りる駅だったのですがその左側に一本足の何かが暗いところに居ました。輪郭だけが見えるかな程度の視認ですがこっちを向いていたのではないでしょうか。
目が合うと(たぶん)杖をついて歩くような動作で何処かへ行ってしまいました。

そこから23時5分頃に静電気が流れるような音がスピーカからしたのでびっくりしながら窓から目を離しました。
途端にあらゆる角度から見られているような感じが窓から伝わりましたが正直怖くて怖くてとても振り向けませんでした。
そしてそのスピーカーから小さくもしかすると聞き間違いかもしれない位小さく
「・・・帰ろう帰ろうお家は何処だ」
と意味の分からない言葉と同時に扉がしまりそのまま
「次の停車駅は~」
と普段と何も変わらない物に戻っていました。

そんな訳で駅についてから友人にそれまでの出来事を話そうと携帯電話を取り出したのですが(私はまだガラケーです)
着信メールが携帯がダウンするまで着ておりました。
全て同じ人からです。
hhseevassdsee@yaggubbff.fdfew.hhj
です。存在しないのは調べたのでわかりました。
全て空メールでした。とはいっても最初の5件くらい読んで一件残して全消去したんですけどね。

それで友人に話してみると大爆笑されてしまいました。
夢を見ていただけだろうって
そうなんじゃなかなと思い始めましたが・・・
やはり怖くてその一件も削除してしまいました。

思い出話という事で一つ宜しくお願いします。
もし何かご存知のかたがおられましたら是非お教え下さい。





[ 2014/12/07 ] ◆-

[ 69870 ] NO TITLE

変な動物を見た後の話を一部しようと思う。
親に言われてから思い出した話。私の家には、化粧台があるのだがその化粧台には大きな鏡があり、その鏡が特に苦手だった。今の家に引っ越す前から、化粧台が壁に向いて置かれており化粧台の意味がなかった。高校生の時、なんとなく「あの鏡なんで壁向いてんの」と母に聞くと「あんたが鏡嫌いだからよ」とさも当然のように言われた。
「いや、確かに鏡嫌いだけど。いつから壁向いてんだっけ?」と言うと、母が話をしてくれた。
小さい頃、私は化粧台の鏡が大好きだったらしい。鏡に向かって話しかけるぐらい好きだったと言われて、小さい頃の自分大丈夫か?と心配した。母は、そんな時期もあるだろうと微笑ましく思っていたそうだ。
鏡が好きになった日から、毎日「友達と遊んでくる」と言って出かけて行く姿を見たらしい。ようやく友達が出来たんだなと嬉しく思っていた。ある日、なんとなく私を追って見てみるとアパートの駐車場で、日向ぼっこをしていたり駐車場に生えている草をむしっていたり誰かに話をしていたそうだ私一人で。
その様子を見て、帰ってきた私に聞いてみた「お友達はどんな子なの?」と。
「ええっとね!白いの!カミサマだって!大きいの!」と嬉しそうに語った私を見て、ああ見えない友達かと納得した当時の母。
それからある日、私が大層興奮した様子で遊びから帰ってきたそうだ。「友達の家に遊びに行って良い?」と。話を聞くと「あのね!すっごく綺麗な所なんだって!沢山の花が咲いていて暖かいんだって!こっちに住まないかだって!」そう語ったそうだ。その話に何か嫌な事を思って「家族と暮らしたいからそっちには行けないってお友達に言ってくれる?」と伝えると「お母さんが言うなら仕方ないって!でもね!髪が長くなったら連れて行くって!」と私は自分のすぐ横を見ながら言ったそうだ。
それから、どこかに手を振った私に何しているのか聞くと「今カミサマ帰ったよ」と言われ、カミサマはどこから来るのかということを聞いた。「あの大きな鏡からだよ」という言葉に怖くなったそうだ。それから、すぐに髪を切りに行った。
までの話を聞いた後、「怖いのはこれからなのよ」
そんなことがあった後、なるべく私と一緒に居ることにしたらぱったりカミサマと遊ばなくなった。寂しいからそんな話をしたのかなと思ったそうだ。
話は小学校に上がった頃になる。ここからは、私も記憶がある。
その日、学校から帰ってすぐらくがきちょうに落書きを箪笥の前で寝そべりながらしていた。下半身はちゃぶ台の下に入れていた。
どんどん書いていると、伸ばした足の首を掴まれた。そのまま後ろに引っ張られる。振りかえると笑顔の男が私の足首を掴んで引っ張っていた。掴んでいない方の手の人さし指を口に当て「しー」と言った。それから両足の足首を掴んで引っ張る。引きずられる感覚が面白かったので黙ってされるがままにされていると、下半身はちゃぶ台から抜け出し頭がちゃぶ台の下に入った。
その瞬間、大きな地震が起きた。慌てて台所にいた母とアパートから飛び出す。
地震が落ち着いてアパートの部屋に戻ると、自分がさっきまで寝ていた所に箪笥が倒れていた。
という記憶までは残っている。
ここからは再び母からの話、その後で箪笥に潰されなかったことに対して「お礼言ってくる」と鏡がある部屋に行ったらしい。暫くしてから、鏡がある部屋から走って戻ってきたらしい。戻ってから「鏡怖い」と言って、そこから鏡が嫌いになったそうだ。急にそんなことを言った私に理由を尋ねると「ありがとーって言ったら『直接、言って欲しいからこっちにおいで』って笑顔で言われた。『髪はこっちで伸ばせばなにも問題ないから』って怖かったから逃げてきた」と言ったそうだ。
すぐに化粧台は壁に向きを変えたそうだ。ガムテープで鏡に×を書いた上で。
あの時のあんた色々見てたからねwwwと笑って言われた。母的には笑い話なのだろう。引越しした後も、化粧台は壁を向いているし私の髪は肩から下になったことがない。
この話を聞いた後、私は大変恥ずかしかった。
その後の鏡の話、大学進学して地元から離れて半年後に不安定じゃない所に置かれていたはずなのに倒れて鏡が粉々になってしまった。壁を向いていたのにも関わらず倒れた面は鏡の所で。家が傾いているのでは?と聞いたら、傾いていないそうだ。
結局、修理に出され駄目になっていたのが鏡だけということだけだった。木の脚は腐っておらず。戻ってきてから、壁ではなく使えるように化粧台は戻された。
化粧台の話になると、小さい頃の私の話をされるから覚えてしまった。
化粧台が修理から戻ってきた時期は、戻ってきた随分後から聞いた(まず壊れていたのも知らなかった)のだが、ちょうどその頃見知らぬ男の人が出てきて「寂しいから早くおいで」という夢を見ていたので嫌な偶然だと思った。
倒れた時に母は思ったそうだ。そして言われた。
「あんたを追って行ったのかもね。だって、修理会社が近くでは駄目で、ようやく受け入れてくれた所は県外で、あんたが住んでる地域に近かった会社だったんだもの」
勘弁してくれと思った。相変わらず鏡は苦手です。書き方がややこしくてすみません。






[ 2014/12/08 ] ◆Xvt/OOlA

[ 69873 ] NO TITLE

小さい頃の話。
探検に飽きて部屋に帰る為に階段の下まで歩いていた時のこと。上から男の人が落ちてきた。一歩歩いていたら確実にぶつかっていた位置だった。
落ちてきた衝撃が足に伝わった。おそるおそる目を開けるとそこには悲惨な状態の男性などおらずただのコンクリートが広がっているばかり。しかし、怖かったので仕事から帰ってきていた母にすぐ報告。熱中症を疑われ、その日は再び探検には出られなかった。
その日から後の話、また探検に飽きて部屋に帰る為の階段下に行くと、上から笑顔の男の人が落下してきた。落ちてきた衝撃を足に感じて、またおそるおそる目を開けると今度は男の人がいた。
ただ、出血はしておらず痛そうに立ち上がった。目が合ったので「大丈夫?痛くない?病院行かないと、痛いの駄目。命って大事だよ。ええっとだからジャンプ駄目」何故か片言で捲し立てていた。男の人は苦笑いしながら「大丈夫だから、ごめんね」と言ってスッと消えてしまった。多分、幽霊だと思われる。
良いことをしたと思った私は、母に自慢げに言った。その日から、怖い話に関わるなという家のルールが出来た。母は怖い話を聞いた影響だと思ったそうだ。
[ 2014/12/08 ] ◆Xvt/OOlA

[ 69901 ] NO TITLE

>>69870
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/09 ] ◆Ahsw8Nok

[ 69976 ] NO TITLE

>>69873
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/10 ] ◆Ahsw8Nok

[ 70009 ] NO TITLE

夏休みに県外の祖父母宅に行った時の話。
祖父母宅は、山奥で最寄りのスーパーまで車で一時間ぐらいかかる所にあった。農家なこともあり夏休みは畑仕事を手伝った(すぐに飽きてしまったが)。
余りにも早く飽きてしまい農作業の邪魔になってしまった為、私と祖父(付き添い)が畑から祖父母宅に戻ることになった。蝉のうるさい鳴き声にイライラしながら、汗だくで家に入る。祖父は風呂に必要な薪を採りに行って私しかその時いなかった。夏で汗もかいていたので喉が渇いて、冷蔵庫に飲み物を探すが見つからなかった。台所の水道も当時の私にはとても高くて届かなかった。その時に、椅子を持っていって水道を使えば良かったのだが、怠け心が出てしまいご飯を食べる部屋に飲み物がないか探していた。
ちゃぶ台にいつも使う硝子のコップが一つだけ残っていた。コップに半分透明な液体が入っていた。水だと思って躊躇なく飲む。口いっぱいに広がる苦みと一気に熱が上がったように感じた。気付いたらあんなに遠かった台所の水道になんなく届いて、水をがぶ飲みしていた。
その透明な液体は、お酒で神棚に供えてあったものだった。当然怒られる私と何故か一緒に怒られる祖父。「ちゃんと神棚に上げておいたのに。なんでちゃぶ台にあるのか分からないんだよ」と弁解していた。椅子をしっかり持ってきてから水は新しく飲めというお説教を受け、「神様のお酒飲んじゃったから一緒に謝ろうな」と祖父と手を合わせ神棚に謝ってその日は終わった。
次の日、カブトムシを捕りに兄と一緒に祖父に連れて行ってもらった。相変わらず蝉の五月蠅い鳴き声と人が通るたびに長い草がガサガサと言う音がした。最初は兄と手を繋いで草をかき分けて歩いていたが、いつしか手を離し兄と祖父の背を追いかけて歩いていた。その時、強めの風が吹いて目を閉じた瞬間数cm先を歩いていた二人の姿が消えた。
あんなに五月蠅かった蝉の鳴き声も離れていても人が歩けばする草を掻き分ける音も何もなく。ただただ静かな空間に私一人だけ。兄と祖父を叫ぶように呼んでも反応が無かった。
周りを見渡しても誰もいない。かと言って動き回ると入れ違いになるという思いと怖くて動けなかった。色々考えて行くうちに、昨日飲んでしまった神棚のお酒のことを思い出した。もしかして、お酒飲んでしまったから神様が怒って二人を隠してしまったんだろうかと。
草が生い茂っている所だから見失うことは普通にあることだと今なら思うが、当時の自分はそんな余裕もなく、神様が怒ってるんだと思っていた。
どうしようどうしようとその場をずっとぐるぐる回って、最終的に泣きそうになった時にすぐ近くから声がした「あれ?どうしたの?」と。いつ来たのか分からない。草を掻き分ける音もしなかった。目の前に男の人がいた。
人がいたことに対する安心感と、それまでの恐怖で結局泣いてしまい男の人に迷惑をかけてしまった。泣きながら、祖父と兄がいなくなったことや神棚のお酒を飲んでしまったことが原因かもしれないことを伝えた。それを聞いた男の人は「神様にちゃんと謝った?」と聞いてきた。謝ったけど駄目だったと伝える。
「じゃあ、一緒に謝ってあげる。それくらいで怒るような神様じゃないよ。それに実は僕も、飲んだことあるんだよね」と笑いながら言われた。言われたことに驚いた。「近くに祠があるんだ。そこで謝ればきっと許してくれるよ」と。男の人に手を引かれながら石とその前に花とお酒が供えられている祠(?)に行った。本当に近かった。
男の人も一緒に謝ってくれて、さっきまでいたところまで男の人は送ってくれた。ありがとうと言うと「楽しかったから良いよ」と言われ別れた。去る男の人の背を見ていると、肩を掴まれた。兄だった。「お前どこに居たんだ!」と見ると祖父と兄は肩で息していた。その姿を見た時、音も戻ってきたように感じた。やはり五月蠅い蝉の声が響いていた。
二人曰く、急に消えたのは私の方だったらしい。後ろ見ながら歩いていたのにフッと消えたらしい。
さっきまでのことを話し、祠の話もしたら「ここにはよく行くが、祠なんてないよ」と祖父。辺りを歩いて見たがそんなものはどこにも見つけられなかった。兄からは、誘拐されそうになったんじゃね?と散々バカにされた。
帰り道で、祖父に聞きたいことがあったので聞いてみた。
「今日、どこかで祭りがあるの?」
「なんでそう思う?」
「さっき言った男の人が浴衣着てたから。浴衣を何枚か重ねて着てたよ」
当時の私、着物と浴衣の違いが分かっていない。尚且つ、浴衣=祭りという残念な思考。
帰ってから祖父は、神棚に酒を多めに供えて祈っていた。
その次の日か忘れたが、家の前に立派なアリ地獄が出来ていた。暇なのでアリ地獄の観察をしていた。後ろから「何してるの?」と声をかけられ、「アリ地獄見てる」と返した。この時にようやく振りかえると、浴衣を重ねて着ている男の人が立っていた。
「面白い?」
「引きずり込まれる様が面白い。あ、一緒に謝ってくれてありがとう」
と言うと、楽しかったよと返された。
「ねえ、今日も一人?」と聞かれたので、家の中に祖母がいたのを思い出した。祖母に用があると思った私は「ううん。ばあちゃんがいるよ」と言ったあとで、「ばあちゃん!」と呼んだ。
後ろの方で「なんだ。残念」という言葉とを聞いた。再び振りかえると、男の人はいなかった。代わりに鎌を持った祖母が玄関から出てきた。
男の人の話をすると何故か鎌を持ったままその男の人を探しに行った。途中で母に会ったらしいが、そんな人とはすれ違わなかったと(一本道なので)
その次の年から、祖父母宅に向かうと毎回高熱を出すようになった。あの時、飲んでしまったお酒の熱さのような熱だった。
[ 2014/12/10 ] ◆Xvt/OOlA

[ 70010 ] NO TITLE

再び祖父母宅に行った時の話
暇をもてあまし過ぎるので、行く前にシャボン玉を買って貰って祖父母宅の裏(風呂と庭の先に崖)でシャボン玉をしていた。
すると、すぐ後ろから「綺麗だね」という声がした。いつ来たのか分からないが男の人が笑顔で見ていた。
「シャボン玉する?」と聞いてシャボン玉液とストローを渡す。嬉しそうに受け取って、男の人がシャボン玉を出して私がそれを割る。今度は役割を変えて、男の人がシャボン玉を割るという遊びをしてもらった。
「綺麗だね。楽しいね。久しぶりだよ」と言うので、仕事が忙しいんだなと思った。聞くと「忙しいんだけど、暇なんだよね。人が減ってきてるし君達、兄妹のような子供もいないしね。皆引越ししてる」
私も当時の友達が引越しして行って寂しい気持ちを知っていたので「寂しい?」と聞いた。
「寂しいね。君が来てくれない?」
私がここに来ると言うことは、祖父母と住むということ。家族と離れたくないと言うと、「残念。気が変わったら教えて」と言われた。
気が変わるを木が変わると勘違いしていたので、葉っぱが落ちるのを教えればいいのかと思っていた。成るほど、木を切る会社の人か。そして、男の人と別れた瞬間に母が様子を見に来ていた。「一人で誰と話していたの?」と。
母に、木を切る会社の人が近くに居るんだねと聞くといないと言われた。よくよく聞くと「そんな若い男の人なんてここら辺にはいないよ。あんたの声しかしなかった」と。
それからすぐに祖父母は引越した。
[ 2014/12/10 ] ◆Xvt/OOlA

[ 70030 ] NO TITLE

>>70009
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/11 ] ◆Ahsw8Nok

[ 70070 ] NO TITLE

小学生の時の話。いつにも増して長いです。
一年の時も担任から嫌われていた。学年が上がったその年は担任を含めたクラスメイトから嫌われいじめられていた。正直、幼稚園児の時と余り変わらない状況なのでいじめられてるという自覚はなかった。ある日、移動教室に忘れ物をしていたことに気付いて帰りの会が終わった後に教室を出た。移動教室は、施錠されていた為に諦めて荷物を持って帰ろうと教室に戻った。いつも意地悪をしてくるクラスでも派手な子達の楽しげな声が廊下にいた私にも聞こえてきた。
「動いた!」
「○君の好きな人は誰ですか?」
「○君好きなの?」
どうやらこっくりさんをしていたようだった。怖い話に関わるなと言われたが、当時気になって図書館で怖い話を呼んでいた為こっくりさんの存在を知っていた。面倒で関わりたくないなと思っていたので、荷物を持ってサッと帰ろうと教室に入った。一歩入った瞬間、あんなに楽しそうにしていた声が静かになった。気にせずランドセルを掴む。
教室をあと少しで出られる時に、なんとなくいじめっ子達を見てしまった。こっくりさんをしていたいじめっ子全員が、無表情で私を見ていた。
「動かなくなった」
「あれ(私)が教室に来たから。ほら、×ちゃんが途中で教室入っても止まらなかったんだから」
「薄気味悪い」
ここまで散々言われたが、関わりたくなかったからそのまま教室から出た。後にした教室から悲鳴が聞こえた。
「手を離しちゃった!」
「どうしよう!動いてる!!!」
その後物凄い速さで、こっくりさんをしていた連中は教室から出てきて使った紙をこちらに投げつけた。
「お前のせいで呪われた!お前が処理をしろ!」
意味がわからなかったので、無視した。家に帰ってから、夕食後に母から散歩に付き合うように言われ散歩中に色々話をしたが、怖い話に関わったことがバレて怒られるのも怖かったが恐る恐る母に今日の話をしてみた。
「それは、怖かったね」
参加していなかったからか怒られなかったと安心した。その瞬間何かに違和感を感じたが何か分からず、母と私しかいない夕方の静かな大通りを歩いていた。
「でも、大丈夫。その紙をもし押し付けられても燃やせば良いんだから。憑かれてても、××(神社名だと思われる)に電話してそこに行けば祓って貰えるから。参加してても君なら大丈夫だよ。そんなことないから。ああ、でもこっくりさんをしていた子達が心配だね。まあ、良いか君をいじめてた子達だからどうなっても。自分達が招いたことを違う子にやらせるって根性が気に入らないな」
「でも、どうにかなったら気分悪いよ」
「そうだね」
ここまで話をした時に散歩中の犬に吠えられた。いきなり現れた犬にびっくりした。
「あら、可愛い犬ね。で、(私)。こっくりさんをしていた子がどうかしたの?まさか、紙を無理やり押し付けられたんじゃ!?」
「さっき話したでしょ!」
また、再度同じ話をした。「怖かったね。大丈夫大丈夫。あんたは参加してないから」とさっきと違う話を返された。狐に抓まれた気分とはこのことか。
ニヤッと笑って「明日、きっと面白いことになってるよ」と言った母が二重にダブって見えた。
次の日、こっくりさんをしていた子達が熱を出して休んだ。こっくりさんをしようと言いだした子と手を離した子は一日多く休んだが。
全員回復した後、私がいると怖い物がどこかに行くという噂が流れ七不思議ツアー(笑)に参加させられる羽目になった。
その七不思議ツアー(笑)の結果を簡単に書く。
トイレではなく、何故か体育館倉庫に花子さんが出るという。三回ノックして「(物)をお持ちしました」と言う。返事があったら閉まっている体育館倉庫のドアを開けることができる。入るとそこは異次元という話。
七人で行って勿論返事はない。最後私の番になったがノックをする前に気付いてしまった。「ここ開いてるよ」
私を置いて全員逃げ出した。体育館倉庫が根腐れが原因で開いたらしい。
二ノ宮金次郎の像の前にある小さな池は底なしという噂。眺めるだけではつまらないので、近くにあった長い木の棒を池に突き刺した。ずぶっずぶっと底である土に刺さっていく感覚。持ち手が無くなるくらい刺さった辺りで私以外逃げ出した。
その池が干上がった時に見たら、足首までしかない浅瀬で底はコンクリートだった。
その後は、夜限定のもので実現は不可能だった。
私といると怖い物に遭遇するという噂になった。
お粗末な七不思議(実際に出来たのは二つ)ですみません。






[ 2014/12/11 ] ◆Xvt/OOlA

[ 70072 ] NO TITLE

私の膝下には島みたいな痣がある。意地の悪い子から「再生ボタンみたいwww汚い」と言われてから、再生ボタンみたいな痣ということにしている。
先程書いた学年の時、体育等で膝下が見える時があった。大豆くらいのサイズで目立たないと言えば目立たない。だが、格好の口実になってしまったらしく「私に関わると同じ痣が出来る。痣が移る」と言われ始めた。
痣なんて移るものかと思っていたが、また体育の時二人組になった相手から「痣が移るからやだ」と大泣きされた。担任はニヤニヤしながら「仕方ないから×さんは、(×の友達)のグループに入れてもらいなさい。(私)さんは見学」と言って結局ずっと見学させられた。
それが暫く続いた時に、最初に「痣が汚い」と言った子が怪我をした。自分で転んだそうで。三針は縫う大けがだった。私の痣がある同じ位置だった。
そこから、全く同じ位置をぶつけたり怪我をする人が増えた。私の呪いという何とも迷惑な話だった。
そこで、担任主催の「私に謝ろう会」等と言う名の吊るし上げが行われた。その後から怪我はないということから本当に呪いだったという噂が流れた。良くしてくれていた子は一切怪我してなかったので、ある意味本当に呪いだったかもしれない。私の周りに白い人型の靄が見えたと言う子がいたらしいが、そのことも呪いという話に信憑性が出た要因になったのではないか。


[ 2014/12/11 ] ◆Xvt/OOlA

[ 70075 ] NO TITLE

担任から嫌われた学年から、一つまた学年が上がった時の話。クラスメイトは変わらず同じメンバーで、遠巻きからヒソヒソされていた。
歴史資料室という教室があり、なんとか焼きや脱穀機に囲炉裏が中にある部屋だった。そこが掃除する場所になった。初めは先生がいたのだが、暫くすると児童に任されるようになった。掃除当番のメンバーはいじめっ子と私が話せる人と私の七人。
先生がいなくなると私以外は遊び始めた。「やってられない!」とか言って。
帰り際には折角集めたごみをわざわざ蹴散らしていった。
囲炉裏の前で近くにあった黒電話等で遊ぶのがつまらなくなったのか、ママゴトをし始め役割を勝手に当てはめ遊んでいた。私の役割は「掃除好きの隣のオバサン」または「家政婦」ということで、「家政婦さんあれ取って」ということを言ってきたが無視した。
変なママゴトが二日続いた時に、余りにも暇だったのか「あいつ(私)ノリ悪い」「そういえば、あいつって」とくすくす笑っていた。
悪口が続いていた時に、グラっと揺れた。「え。地震?」から、他の六人は黙ってそれから悲鳴を上げて教室から飛び出していった。
私が集めたごみをごみ箱に入れた瞬間に六人は先生を連れて戻ってきた。
わめいてる事を聞くに、あのなんとか焼きが浮かんで消えたという。見るとなんとか焼きは元の位置にちゃんとあった。
「地震が!!」
「なんとか焼きが一瞬で消えた!」
という話を聞いた先生が私に「(私)さんは見た?」見ていないと返した。色々あって六人が遊んでいたことがバレ怒られていた。
その日、歴史資料室を先生が閉める際に笑顔の男の人が教室の奥で手を振っているのが見えた。
「どうかしたの?」と聞かれ、すぐに見えなくなったので「なんでもないです」と返した。
私が話せる子からは「なんで私が一緒に掃除してたってことにしてくれないの!!」と怒られたが「私が悪口言われてる時に皆と一緒に笑って頷いてたでしょ?」と返したら顔を真っ赤にしていた。
ちなみに、あの地震はどうやら歴史資料室しかなかったようでした。
[ 2014/12/11 ] ◆Xvt/OOlA

[ 70218 ] NO TITLE

>>70070
>>70072
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/14 ] ◆Ahsw8Nok

[ 70402 ] 人でも動物でもないもの

ある事がきっかけで人でも動物でもない存在が見えるようになった。
母方の家系がちょっと特殊な血筋の末端だったこともあってか、自分もたまに見たり感じたりすることが出来る子供だった。
母方の田舎の祖母の家の裏には小さな山があった。
子供の頃から湿疹持ちで病院で薬を貰ってもなかなか治らない自分を心配して、祖母が裏山からドクダミを取ってきてはお茶にしてくれた。
少し大きくなってからは自分も祖母に付いて裏山に入るようになった。
裏山に入る時に祖母は毎回、塩むすびとカップ酒を用意していた。
「山には神様が居る。だから何かを貰う時にはお礼のお供えを持っていかないとね。」
そう言って山に入り、ドクダミやアマチャヅルを取ると帰りに山の中腹辺りにある少し開けた場所の切り株の上に置いて帰っていた。
そして今から数年前、祖母が死んだ。
無人になった祖母宅と山の見回りも兼ねて年に二回くらい自分は山に入っていったが、人の手が入らなくなったからか次第に荒れていっていた。
そんな時あの震災が起こった。
幸いにして祖母宅や裏山は少し内陸寄りで高い場所だった為に津波はそこまではこなかった。
だがそのことで周囲で宅地開発が進むことになり、遺産相続した東京に住む伯父も山を売り払う事に決めた。
多分、祖母宅の土地はともかく山は持て余してたんだと思う。
それが決まってから、有給を取って田舎に向かいこれが最後だと決めて山に登った。
コンビニで買ったカップ酒とオニギリを供えて、切り株の横に座り黄昏た気持ちで夕焼けを眺めた。
そうしていると隣に大きな黒い影が立った事に気が付いた。
大きさは多分2.5~3mくらいはあったと思う。
だけどその時は不思議と怖いとか、その影を確認しようとか思わず普通に話しかけていた。
「祖母ちゃんはもう死んじゃったよ。前に地震あったじゃん、あれで此処も売られて宅地になるんだってさ。だから早く別の場所に行ったほうがいいよ。」
そう言うと、その影は大きく後ろに跳んだ。
咄嗟に振り向いた時に見たのは大きな一つ目の巨大な猿がこっちを振り向いたまま跳び去るところだった。
何となく、あれが山の神様だったのかと思った。

それから数ヶ月して本格的に開発が始まると聞いた後、夜中にフサフサした何かに顔を擽られて目を覚ました。
ベッドの横にはあの一つ目の猿が居て尻尾で顔を撫でていたようだった。
その猿はこっちを見てニヤリと笑うと跳ぶようにしてカーテンに消えた。
驚きはしたけど全然怖くはなくて、何となく別れの挨拶に来たのか?と思った。
だがそれ以来、変なものがたまに見えるようになった。
夏にパワースポットの神社に行った時は山道で、も○○け姫のコ○マみたいなのが木上から沢山見下ろしてきた。
自宅の部屋には巨大なイモムシみたいなのが床を這ってたりもしたし、霊感がある友人が来た時は「変なのがいっぱい居る。けど、むしろこれのお陰で霊とか雑多なものが入ってこれないようになってる」と言われた。
つい一週間前も深夜運転中に道路沿いの掘から河童とチュパカブラの間の子みたいなのが飛び出して来て道路を走って横断していった。
その間、お互いに視線がバッチリと合っていた。
こっちも驚いたけど、あっちも驚いていたのがやたらと印象的。
それが何だか面白かったので投稿してみました。
[ 2014/12/16 ] ◆QK.HOen.

[ 70422 ] A子の姿をした何か

俺の地元はかなりのド田舎で、一つの学校の学区が広い割には子供が少なく1学年1クラスしかなかった。
中でも俺のクラスは特に少なく、全員で12人しかいない。
保育園から全員ずっと一緒で男女関係なくみんな仲が良かった。


その中にA子という女がいた。
A子は低学年の頃から病気で学校を休んで病院にいくことがよくあった。
隣の県の大きい病院に行くためとかで、半日休んで昼からとか、丸一日とか、色々だった。
朝からいなくても(今日は病院か・・・)と自然に判断するほど当たり前の事だった。


小学5年生の頃の話。
朝の会(出席取ったり一日の予定を確認したりする)が始まる前に教室の前の廊下で先生とA子が何か話している様だった。
といってもすぐ話は終わったようで、中に入りいつものように先生が名前を読み上げながら出席を取った。


特に普段と代わり映えしない一日だった気がする。
1,2時間目までの授業が終わって一旦長い休憩を挟んでから3,4時間目の授業が終わって給食の時間。
給食当番が準備するのを友達と話しながら待っていると、ランドセルを背負ったA子が教室の引き戸のガラス越しに見えた。
(なんであいつランドセル背負ってんだ・・・?)と思ったのは俺だけじゃなかったはず。
朝と同じように廊下で先生と何か話していた。早引きでもするのかと思った。
「ご飯は食べてきました・・・」と言う部分だけ聞こえてきたが、それからすぐ「ちょっとA子さんと話があるから準備ができたら先生待たずに先にいただきますしてて」と言ってA子と一緒にそそくさとどこかへ行ってしまった。
すぐに副担任が代わりに来てくれて、みんな不思議に思いながらも給食を食べて片付けに入った。
給食が終わればすぐに休憩、体育館へGO!のはずが戻ってきた担任に「みなさんに話があるので片付けが終わったらそのまま教室に居るように」と言われた。ブーイングの嵐だったが、女子の中には「A子ちゃん何かあったのかな・・・」と不安がる奴もいた。



で、担任が朝からの事の始終を説明してくれた。

・前日、A子の親から病院に行くため明日A子は午前中いっぱい休む旨の連絡を受けた。

・だが、A子が普通に登校していたため話を聞くと、病院に行くのは中止になったとのこと

・給食前にA子がランドセルを背負っているところを教室前で見かけたので声をかけると病院から今帰ってきたところで、すでに昼食は食べてきた、と聞いた。

・驚いたが、みんながパニックを起こさないようにとりあえず今日の授業の復習の名目で副担任に別教室で対応してもらっている。



みんな最初は頭に?が浮かんでいる様だったが、意味を理解すると予想通りパニックになった。泣き出す女子、マジかよ、と無駄にテンションの上がる男子(俺もそのうちの一人)
つまりは、朝から4時間目が終わるまで狭い教室、少ない人数の中で一緒に過ごしていたのはA子ではなく、【A子の姿をした何か】だった。


落ち着いて、となだめる担任も少し声が震えていた気がする。かなり動揺していたのかもしれない。
担任も少ない人数の中で誤魔化すのは無理だろうと踏んで説明した上で俺たちにお願いをしてきた。
「これをA子ちゃんが知ればきっと私たちよりももっとびっくりしてしまう。だからこのことはA子ちゃんには絶対に内緒にしてほしい。」、と。


それはそうだ、と全員納得したようだ。知って一番怖いのは本人なんだ。
少し考えればわかる。みんなだまって頷いた。
それから、「A子ちゃんを連れてくる。みんなよろしくね」と言ってまた担任が出て行ってしまった。


担任とA子が戻ってくるまで、その【A子の姿をした何か】、についてみんなで少し話した。
女子に聞けば、普段より口数は少なかったが特に違和感はなかったと言う。
俺自身も大してA子に違和感は感じていなかった。
しかし、その日A子と面と向かって話をした奴はいなかった。
気づけばA子のランドセルも教科書もあったはずの場所になかった。
本物は今別の教室のA子の元にあるのだから当然と言えば当然なのだが。


また、A子にはこれまでもそういったことが何回かあった、と言う話がボロボロ出てきた。


俺にも経験があった。
ある日の掃除時間が終わった頃。教室に戻ろうと2階への階段を昇っているところでA子とすれ違った。
目の前が職員室なのでそっちに用事でもあるのか、と思い気にも留めなかったが教室に入ろうとしたところでA子とぶつかった。
「ごめん、ってあれ?」と言いかけたが勘違いかと思い直してこの事は胸に閉まっていた。
全員似たような経験があったようだが、同じく勘違いで処理していた。が、今回の出来事で確信したようだ。


だから、(と言うにはみんな最初のパニくりようが半端じゃなかったが)、数分で落ち着きを取り戻すことができた。
担任もこの状況をすぐに理解し適切な判断が取れたのは、きっと俺たちと一緒で過去に何か思い当たる体験があったからなのかもしれない。


それからは暗黙の了解でその件には一切触れないようになった。
無かったことになった。
みんなもそうしたかったのかもしれない。
それからは【A子の姿をした何か】を見たことは無かったし話も聞かなかった


当時、とある奇跡体験の番組で「ドッペルゲンガー」の特集をしていたことを思い出していた。
そこでは、病気を患っている人間に現れやすい、自分自身が会ってしまうと死が近い、なんて説明されていたので、A子のことをかなり心配していた。


が、これは杞憂だったようで、6年生の頃にはもう病気も全快して病院に行かなくてもよくなった。
それからも特に何事もなく同じ中学、高校を卒業して県外に進学していった。



特にオチらしいオチもない、実際にあった怖い話なんて大抵そんなものな気もする。
正体も分からずすっきりはしないが大事にならなかったのならそれでいいんだろう。たぶん。
[ 2014/12/16 ] ◆htQz4Ats

[ 70450 ] NO TITLE

>>70422
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/17 ] ◆Ahsw8Nok

[ 70499 ]

うちで猫を飼えない理由を聞いた話

私は猫が大好きで、小さい頃から飼いたいとせがんだが、祖父母や父は許さなかった。家の地域では猫を飼うと、猫が絶対に良くない死に方をするので可哀想だからだそうだ。(交通事故・他の動物に殺されるなど)他のペットは大丈夫みたいだが、猫だけがそうらしい。祖母が幼い頃に家で猫を飼っていたのだが、(ネズミを捕る目的で飼われていたらしい)近所の野良犬に首を噛まれ、顎が外れ血まみれた状態で帰ってきたそうだ。祖母は3日ほどつきっきりで水を飲ませたりと看病したそうだが、結局死んでしまった。他にも、近所の野良猫が我が家の庭を通っていたそうだが、我が家の井戸の縁を歩いていたときにふいによろめき、落ちて死んでしまったそうだ。私が生まれた頃には既に蓋をされていて、中を見ることはできなかった。他にも国道沿いのため、野良猫や犬が家の前で轢かれて死んでいることが多く、何度も片付ける内に祖母が悲しい思いをしたため、家では犬猫を飼わないルールができたそうだ。
また呪い?の話が伝わっているらしく、祖母いわく
「昔はこの地域に瓦を焼く職人がいて、猫を飼っていた。瓦を焼いている釜は暖かいので、よく猫が近くにいた。しかし、ある日足を滑らせて釜に落ちてしまい、猫が焼け死んでしまった。それから立て続けに猫ばかり早死にや良くない死に方をしたため、祠を建てて供養したらおさまったそうだ」
しかし、良くない死に方は祖母の体験を聞く限りおさまってくれなかったみたいだ。
実際に家の近所に猫を祭った祠があるそうだが、場所を聞いても年のせいで忘れてしまったらしく、山に祠があることしか教えてもらえなかった。場所を知ったところで行きはしないが。
ちなみに、猫はだめだと言われどうしてもペットを飼いたかった私は、粘り強く家族と交渉したらカメは飼って良いことになった。今年でカメは20才。
[ 2014/12/17 ] ◆/62/j2M.

[ 70522 ] NO TITLE

>>70499
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/18 ] ◆Ahsw8Nok

[ 70544 ] 白山

白山で微弱振動観測ってなニュースを見て思い出した話。

当時大学生だった自分は、近場の白山によく登っていた。
その年は台風のあたり年だか何だかで、よく雨が降りなかなか登れなかった気がする。
そんでも、何故か登りたかった自分は台風が来るぞって中、一人シャトルバスの1番目に乗ってウキウキと登り始めた。勿論、乗客は1人。当時の自分アホだ。
カッパを着こんで、雨とも霧ともつかない中 砂防新道を登り始めた。

幸いがけ崩れもなく、滑ることもなく。
鳥の声がやけに響いてた気がする。
んで、気づいたんだ。甚之助のちょっと手前かな。ざっざっって、少し前を規則正しく歩く音。
呑気な自分は、こんな日も登るモノ好きがいるんだなあって。
どんな人が登ってるんだろって。目を凝らしても勿論見えない。小屋まで行けば、一休憩入れてるかな。なんて思ってた。
山道ってくねくねしてるじゃん。前の人がちらっと見えたんだよね。
蓑笠かぶって、足袋はいて、行李背負った人。
一瞬、何見たんだ?!って。叫んでも、助け求めても誰かいる訳じゃない。
とりあえず、その場で深呼吸して何故かチョコ食って一息入れた。
そんで下山すればいいものを、また登り始めた。
期待させて悪いけど、そんだけ。
その後も、ざっざって少し前を歩く音が聞こえてたり聞こえなかったり。
南竜ついて、何でこんな日に登ってくるん???!って言われた方が怖かったわ。


[ 2014/12/18 ] ◆-

[ 70593 ] 中学の林間学校

中学の頃、長野へ林間学校として数泊したことがあった。
中学だしあくまでも授業の体を崩さなかったので、基本的には田植えの体験とか、アスパラの収穫とかだった。
泊まった民宿の裏が山だったから、あまり整えられてないけどハイキングコースみたいな道を通って班ごとに山登り→記念撮影、とかもして。


確か最初の日の夜だったと思う、先生達が企画した肝試しがあった。
当時ビビリだった自分は怖い話してる男子のせいでビビリMAX、順番が回ってきたら震えてしまって、もう一人の女子(仲良くもない)に手を繋いでもらってた。

ここで肝試し会場と引率の先生の配置を説明しておこうと思う。まず場所は、民宿から一本道をずっと行った先の、少し高くなってる丘みたいなところの森林。道はちゃんとしてたから、地元の人も足は踏み入れているんだと思う。
そして先生は入口に待機生徒の引率として男性教諭一人(この人が入口から階段上まで怖い話をして、登りきったらスタート)、階段を登った先に各班が来たことをチェックする兼おどかし役の女性教諭一人、
道中も一本道なんだが、そこに脅かし役男性・女性教諭が一人ずつ。そして出口に待機している男性教諭一人。
うちの学年は5クラスあって、それぞれの担任と学年の副担任の6人が引率で、宿で体調の優れない生徒と待機している女性教諭が一人いた。


先生の怖い話はぶっちゃけ当時怖すぎてあまり覚えてないんだが、大まかにこんな感じ。
“昔、一人の女性が身篭った。その女性は赤ん坊を産み育てていたが、ある時、病で赤ん坊が死んでしまう。
それを悔やんだ女性が、死んだ赤ん坊を抱いたまま自殺をはかった。それがここ(肝試し会場)であり、女性と赤ん坊は離れた場所で発見された。だから女性は未だ、離れてしまった赤ん坊を探し続けているという。”
どういった経緯だったか忘れてしまったのだが、その女性は発見された時、足がなかったそうだ。
どこにでもありそうな話だと今なら思うが、当時は夜、森林、肝試しなどなどあらゆる要素の相乗効果でとても怖く感じた。

スタートしてから前の班の悲鳴が聞こえてきて、男子は盛り上がりわたしは震えだし、ある意味肝試しとしては最高のシチュエーションで始まった。
といっても、一本道なので死角から先生が脅かしてきて悲鳴1つ、森林を抜けて終わったと思ったところにもう一発、と簡単なもの。
一人目の脅かし役がきて悲鳴を思い切り上げて、あー終わったな~と話しながら、後続の班が少し早く出発したようで短い感覚で悲鳴。
そこからはさっさと行こう、追いつかれるとスタスタ行ったら最後の脅かし役の先生を先頭きってた男子がスルーしてしまって、少しグダグダでどちらかというと笑える展開になって終了。
あとは夜道なので、数班集まったら固まって街灯のない民宿までの道を歩いて帰った。

ただ、後ろの班の悲鳴が聞こえ振り返った時見てしまったのだ。木の下に佇む女性を。
帰り道、指折り教員の数を数えたのだが、数が合わない。悲鳴が聞こえた時、最初の脅かし役は後続の班と同じ場所にいて、最後の脅かし役はもう少し先にいる。何より、女性教諭は三人だ。
スタート地点で班確認をする一人、前半の脅かし役で一人、…宿で体調不良の生徒と待機している一人。
地元の人が協力したのかとも思ったが、民宿には恰幅のいいおばさんとおばあさん、あとはそこの女将さんの子(小学生)。
帰りの際、お世話になった方々に全体で挨拶をするがその中にもわたしがみたような女性は、いなかった。
そして森林で見た女性は、足が見えなかった。


この思い出話を話の流れで、視える幼馴染みに話した。あれ当時怖かったけど今思うとそうでもないね、っていう笑い話として。
でも次の友人の一言で凍りついた。事も無げに幼馴染みは「ああ、あれ、身体いたんだ」と言ってのけた。


どうやら幼馴染みは待機中、林道と待機場所の段差になっている場所で、木々にうもれながら佇む「足」を見ていたらしい。
足は見えるのに本体が見えないので、そういう部分的に見える類かと思ってスルーしていたそう。
ただ、今にして思えば何かを探すようにうろうろと動き回っていたらしい。
わたしが見たのはベターに黒い髪、白い肌、白い服、そして足のない女性。正確には木の根元に少し植込みというか、草が茂っていたので当時は見えなくても暗さのせい、遠いから、と片付けていた。
よもや数年経ってから、こんな話になるとは思わなかった。その時はビビリも克服しがっつり心霊好きになっていたので、初の体験であるとはしゃぎさえもしたが、今にして思えば暢気だったと思う。


結局先生の話がどこまで本当だったのかわからないし、全部作り話かもしれない。どうであれ、わたしか幼馴染みかどちらかが視たことに変わりはない。
「足」が探していたのが「本体」であることを願うばかりだ。
[ 2014/12/19 ] ◆EEksGFZA

[ 70597 ] 我が家の風呂場

我が家の風呂場の話。

もう随分と前になるが、一時期風呂場でカツ、カツと音がしていた。最初は水滴かと思ったが、どうにも音が鋭い。
水滴も高さがあればそこそこ大きな音は立てるが、それとは違った感じがした。爪で浴槽をトントンと軽く叩くような、軽くて鋭い音。
それからシャワーを浴びていると、背後あたりに気配があるような気がして何度か振り返ったり。
なんだろう、家鳴りだろうか。でも風呂場ピンポイントで?気配は飼い猫か?と不思議だったのだが、実害もなく気にしないようにすれば気にならなかったので放置していた。

ある日幼馴染みと話していて、オカルトな話題になった際に「実害はないけど気になる」と言ってみた。
すると少し口ごもりながら、「実は」と、先日我が家にきた時のことを話してくれた。

うちは少し大きめの土地に、見た目がそっくりで細部が違う作りになるように建設された二軒のうちの一軒。
二世帯住宅をそのまま2つに分けたような、そんな見た目。元々は大きな家が建っていたのか、実は番地は隣と同じで分譲しているような感じ。
奥行のある細身な家なんだが、玄関をあけてまっすぐ廊下を行くと脱衣所、風呂と続いている造り。
普段の来客では脱衣所など生活スペースのドアは閉めるのだが、どうせ幼馴染みだしすぐに自室に通すのでその日は開けたままだった。

その時、どうやら見えたらしい。見てくれしかわからないが、中年くらいの男性が浴槽側を向いて立っていたそう。
基本的に幼馴染みは霊感があるが、まさか幼馴染みといえど他人の家でどこそこになにがいる、視えるなどと言えるわけもなく。
視た感じ害がありそうではなかったしわたし自身が何も言わないので黙っていた、とのこと。幼馴染みも視えるだけで対処がどうこうというのを知っているわけではないので、もし何かあればわたしに話したうえできちんとした神社やお寺に連絡するべきだと言おうと思っていたらしい。

自分の家に居たことにやや恐怖はしたものの、人間図太くできていて要因になりそうなものを知ると逆に安心してきてしばらく経つと慣れてしまった。
気配だけはどうしても気になったものの、そのうちいるのが当たり前のような気になってしまい、今では音も聞こえない。


ただこれを体験したのが高校の時で思春期真っ只中だったためなに、期せずして半覗きみたいな人物がいるのかと思うと心中修羅場だったのは秘密だw
[ 2014/12/19 ] ◆EEksGFZA

[ 70766 ]

父母によく言われた、親不孝をする度に「亡くなった祖父が枕元に立っていた」。でも私は霊感なく一度も見たことがありませんでした。
小学校と大人になってからも見た夢
①「親戚の叔母が火をつけて放火してた」
②「母がマンモスみたいな歯を生やし、宙を飛んでいる」

すべてを夢占いでどんな意味があるのか調べたら、怖いぐらい全て当たっていました。恐ろしくて誰も信じてなくて書けません。

あとは、父そっくりの人を小中学生のときに見かけたことも。それが気づいたら今に繋がっているとは。今思えば、私は小学校のときから色んな正夢に、警告を受けていたのでしょう。悪いことは言いません、自分を安売りしたり貢がせたり悪口言ったり悪いことしたりはやめてください、自分に1000倍返しで帰ってくるだけです。

過食はよく今も衝動ありますが、おばさんになったら嫌でも食欲落ちるのに。今日も食欲旺盛だったけど白菜やけ食いに味噌汁飲みまくって抑えましたよ。
[ 2014/12/21 ] ◆-

[ 70768 ] 衝撃、浅草人力車

この話しは、俺が20年位前に体験した実話だ。

俺は当時、浅草で人力車を引いていた。

しかし、元々ここら辺が地元ではなかったので、浅草の地理には疎かった。
それでも親方からは、仕事をしながら覚えていけば良いと言われ
乗りと勢いで人力車を走らせた。
今思うと、かなり適当な車夫だったと思う。

そんな俺が車夫を始めて一週間程経った頃の事だ。

その日、50歳位の酔ったオッサンを乗せた。
オッサンは元々は浅草が地元だったそうだ。
今は遠くに住んでおり、浅草は随分久しぶりだと話していた。

俺はオッサンの指示に従いながら浅草近辺を人力車で走った。
オッサンは浅草を随分と懐かしがっていたが、同時に昔と比べ
様変わりしてしまった浅草を寂しく思っているようでもあった。

俺の記憶違いで無ければ花川戸の辺りを走っていた時だったと思う。
突然霧が出てきたんだ。
季節は6月の下旬でその日は雨上がりだった。
霧は進めば進む程に濃霧となっていった。
それは有り得ない程の濃霧となった。
1メートル先も見通しが利かない程の濃霧だ。
浅草でこのよう事は異常だ。

異常なのはそれだけでは無かった。
空の景色がもっと異常だった。
空が赤と紫の混じった異様な色となっていった。
しかも赤と紫が混じり合いながら巨大な渦を巻き始めていた。

まるで天変地異が起こったかと思わせる景観であった。

俺とオッサンはビビった。

それでも人力車を走らせた。
すると、段々と霧が薄くなっていった。

前方もだいぶ見通しが利くようになって俺は驚いた。

さっきまでマンションなど沢山あったのに、
突然、平屋の家ばかりが建ち並ぶ景観となっていた。
しかも、先程までは舗装された道路を走っていたのに、
今走っているのは、土埃が舞う未舗装の道となっていた。

更に見渡すと、建ち並ぶ平屋が有り得ない程ボロいのに気付いた。
全て木造の家。
まるで、明日のジョーに出て来るドヤ街みたいな感じ。
しかも、あれ程沢山目に付いた自動販売機がひとつも見当たらない。
もう少し先に進むと、見た事の無い変な車が路肩に停まっていた。
後で調べて解ったが、あの車はフジキャビンと言う名の車だった。

人力車に乗ってるオッサンに目を向けると驚愕していた。
「信じられん、こんな馬鹿な」と呟いていた。

俺は構わず先に進んだ。
すると、少し広い場所に出た。
何人か人がいたが、皆ホームレスのように汚なかった。

そいつらも俺達を見て驚いていた。
しかも、段々と人が集まり俺達の周りに群がって来た。

突然オッサンが「お前、少しここで待っててくれ。すぐ戻るから。」
そう言って慌ててどこかへ行ってしまった。

仕方が無いので、俺はタバコを吸いながら待つ事にした。

それにしても、この周りを取り囲み集まって来た連中は
とても異様であった。

皆、異様に汚なく、何故か俺に異常なまでの警戒心を抱いているようで、
遠巻きに取り囲むだけで近づいて来なかった。
俺はヤバイ所に来てしまったと悔やんだ。

暫くすると1人の男が、意を決したかのように俺に話しかけて来た。
「おっ お前は何しに来たんだ?」
俺はそいつに答えた。
「見ての通り、俺は人力車に客を乗せて言われるままに来たんだよ。」
そいつは「それに俺も乗っけてくれ」と言って来た。

何か異様な雰囲気だったし、少しなら良いかと思って乗っけた。
そしたら、そいつのハシャギ方が半端じゃなかった。
それを見て、周りの連中も警戒心を解き一気に群がって来た。
まるで芸能人にファンが群がって来るよう感じ。
俺も乗せろ、俺も乗せろと大騒ぎ。

正直、怖くなった。
何で人力車がそこまで珍しいのか解らんかった。

そいつらのテンションが半端じゃなく、
人力車が壊されそうな勢いだった。

「これはヤバイ」
俺はそいつらを追い払う事にした。

そしたら最初に話しかけて来た奴が
「何だお前、どけっ」
そう叫んで俺に襲いきって来た。

これはやるしかない。
俺は格闘技をかじっていたので、
カウンターでボディに思いっきり蹴りをぶちこんだ。

そいつは敢えなくダウン。
ブチキレた俺は「ぶち殺してやるっ」と叫びながら、
倒れたそいつを泣き叫ぶのも構わず蹴りまくった。
周りの群衆は、ブチキレた俺にビビって皆逃げて行った。

そしたら突然背後から「乱暴は止めなさいっ」
若い女性の大きな声がした。

後ろを振り返ると、魔法使いサリーちゃんに登場する、
よし子ちゃんを思わせる、おさげヘアーの若い女性が立っていた。
「あなた、殺してやるなんて、何て恐ろしい事を言うのですか」
俺はその娘に言った。
「あんたは見ていなかったけど、こいつが突然俺に襲いかかって来たんだ」
その娘は
「だからと言って、泣き叫んでいる人をあんなにまで痛めつけるなんて酷すぎますっ」
そして、その娘は悲しみに満ちた表情で俺に言った。
「ここに住んでいる人達は本当に可哀想な人達なのよ」
俺は言った。
「大体ここは一体何なんだ?こんなスラム街、平成の時代にまだあるのか?」
「まるで何十年も昔の昭和の街並みじゃないか。」
そしたらその娘が、
「平成?何ですかそれは?」
「今は昭和ですよ。あなたは何を言ってるの?」
俺は衝撃を受けた。
「お前こそ一体何を言ってるんだ。」
「今は平成だろう、頭がおかしいのか?」
俺の言葉を受けその娘は、
「頭がおかしい?あなたはさっきから何を言ってるのですか?」
「それはあなたでしょう。」
俺は混乱した。
もう訳が解らん。

そしたらオッサンが戻って来た。

オッサンが「この騒ぎは一体何なんだ?」
と尋ねてきたので、今までの経緯を一通り話した。 

その後、オッサンがお下げヘアのよし子ちゃんに目を向けた。
オッサンの表情が見る見る変わっていった。
驚愕に満ちた表情だった。

そしてオッサンはその娘に、
「こいつが皆さんに迷惑をかけて大変申し訳ありません」
「どうか赦してやって下さい。」
俺は腑に落ちなかったのでオッサンに言った。
「何で俺が悪いんだ?ふざけんなよ。」
オッサンは小声で
「頼むからあの娘に謝ってくれないか。」
「あの娘は本当に優しい娘なんだよ。頼む、この場は謝ってくれ。」
オッサンが目に涙を溜めて頼んで来るので仕方無く謝った。

そしたら、さっき蹴飛ばした奴と周りで遠巻きに見てた連中が、
「そんな奴は赦すな。みんなでやっちまえ」と騒ぎ始めた。

これはマズイ事になったと思って見てたら
お下げのよし子ちゃんが一喝。
「お止めなさいっ」
「どうして仲良く出来ないのですか?」
「お願いですからみんなで仲直りして下さい。」

そしたら皆が驚く程素直に従った。

俺は内心思った。
やるな、よし子ちゃん。
よし子ちゃんは、ここら辺の連中からリスペクトされているようであった。

よし子ちゃんは俺を見て言った。
「どうかお願いです、あの人達を赦してあげて下さい。」
「本当は皆さん、とても良い人達なんです。」
「どうかお願いします。」
彼女は目に涙を溜めて俺にお願いして来た。

俺は「解ったよ。別に気にしてないから。」と彼女に言った。

何だか女に泣かれると妙に落ち着かない。

タバコも切らして口が寂しくなったので、
ポケットに入っていたクロレッツガムを取り出して口に入れた。

そんな俺を珍しそうに見つめる少年がいた。
小学校3年か4年位の丸坊主の男の子だ。

俺は「何だ坊主、何見てんだ?ガム食べるか?」
そう言ってガムを差しだした。

少年はとても嬉しそうに頷いた。
その子は俺のあげたクロレッツガムを口に入れて噛み始めた。
その途端、もの凄くビックリした顔をして両手で口を押さえた。

「坊主、どうかしたのか?」

そしたらその子が、
「口の中が凄く変な感じする。」
「口がヒリヒリする」
そう言って、ガムを自分の手の平に吐き出した。

俺は「お前、クロレッツ食べた事無いのか?」
少年は無言で頷いた。

俺は珍しいなと思い、少し驚いて言った。
「お前、ミント系のガムは食べた事無いのか。」
「もう少し我慢して噛んでみろ。甘くなって食べやすくなるから。」

少年は頷いて、手の平に吐き出したクロレッツガムをもう一度口に入れた。

噛んでくうちに、段々とスーパーミントの刺激が薄れ甘味が増して来たのか、
美味しい美味しいと一生懸命噛んでいた。

オッサンの方を見ると、目を剥いて少年を仰視していた。
オッサンの様子が余りにも変なので、
「オッサン、この子知ってるの?」と訊いてみた。
するとオッサンは、ため息混じりに深く頷いた。

そして俺に有り得ない事を言った。
「あの子どもは俺だよ」

「ハァ? それ、どういう意味?」
俺はオッサンの言った事が全く理解出来なかった。

オッサンは、
「信じられんと思うが、あの子は幼い頃の俺なんだよ。」

俺はもう帰りたいと思った。
どいつもこいつも頭がおかしい。
皆イカれてる。

それにオッサンを乗せてから時間も大分経っているはずだと思い、
腕時計に目をやると
3時5分で停まっていた。
「何だよ、電池切れかよ」
オッサンに
「今、何時か分かる?」
するとオッサンは
「ありゃ、3時過ぎで停まってるよ」
オッサンの時計を見ると3時5分で停まっていた。
何だか偶然とは思えない。

とにかく、もう戻らなくてはと思いオッサンに、
「もう2時間位は経っているはずだから戻るよ」
オッサンはとても寂しそうな表情で、
「そうかぁ、少し待っててくれないか。」
そう言って少年の方へ歩み寄り、
「坊主、いいかぁ、お父さん、お母さんを大切にするんだよ。」
オッサンは涙目で少年の両肩を掴み、呟やくようにゆっくりと言った。
少年はキョトンとしながら、黙って頷いた。

俺はオッサンに、
「早く乗ってくれ、もう行くよ。」
オッサンを乗せてから、お下げヘアのよし子ちゃんに、
「今日はお騒がせして悪かったな。」
「また、遊びに来るよ。」
俺は別れの挨拶を済ませると、人力車を元来た道へと走らせた。

少し走らせると、また霧が出て来た。
さっきと同じように段々と濃霧になっていった。
空を見ると赤と紫の大きな渦を巻いていた。
構わず進むと段々と霧が薄くなっていき、
見通しの利く場所まで出ると、
いつの間にか舗装された道路を走っていた。
空もいつも通りの青空になっていた。
街並みも、マンションや店が建ち並ぶいつもの雰囲気。
自動販売機も当たり前にある。
何だかホッとした。
何気に腕時計を見ると、秒針が動き始めていた。
オッサンの腕時計も動き始めた。

俺はオッサンに向かって、
「今時あんな汚い街並みが在るなんて信じられ無いよ。」
「まるで、明日のジョーや巨人の星に出て来るバラック小屋の街だよ。」

するとオッサンは語気を強めて言った。
「あそこに住んでいた人達はな、必死になって生きていたんだよ。」
「馬鹿にしたような言い方をするんじゃない。」
オッサンは目に涙浮かべながら、
怒りと悲しみに満ちた表情で俺を見据えていた。

さすがに俺もマズイ事を言ったと思い謝った。
それと、オッサンに気になる事があったので質問した。
「あの、お下げヘアの娘はオッサンの知り合い?」

するとオッサンは、
「俺が小さい頃、よく可愛がって貰ったんだよ。」

俺は、
「ハァ??? 意味が解らん? それ、どういう事?」

オッサンは、
「きっと、これ以上話しても信じて貰えんよ。」
「だから、もう話さない。」
俺も訳が解らんから、よし子ちゃんの事はそれ以上訊かなかった。

俺は、もう一つ気になる事があった。
「オッサンそう言えば、さっき何処に行ってたの?」

オッサンは、
「親父とお袋を見て来たんだよ。懐かしかったなぁ。」
「本当は話しもしたかったんだけどなぁ。」
俺は、
「ご両親と話さなかったの? 何で?」
オッサンは、
「俺が息子だなんて言っても、信じてなんか貰えんよ。」

俺はオッサンの言う事が全く理解出来なかったけど、
「よく解らんけどさ、親御さんが浅草に居るんなら、また遊びに来ればいいよ。」

するとオッサンは、
「親父もお袋も随分前に死んじゃったよ。」

俺はビックリして言った。
「何言ってんだよ。さっき見て来たって言ったじゃん。」

オッサンは満足そうに言った。
「信じろと言う方が無理だよなぁ。」
「それにしても、夢のような出来事だったなぁ。」

オッサンは続けて、ゆっくりと話した。
「俺な、大きな病気してな、物凄く落ち込んでたんだ。」
「やけになってな、毎日酒飲んでた。」
「けどな、今は心がな、喜びで満たされてるんだよ。」
「もう、いつ死んでもな、悔いはないよ。」

そしてオッサンは俺に、
「さっきお前が食べてたガム、あれ、一つくれないか?」

俺はオッサンに、クロレッツガムを一つあげた。

オッサンは嬉しそうに口に入れ、両手で口を押さえながら、
「これだっ この味だよ、懐かしいなぁ。」
「あの時、このガムをくれたのお前だったんだなぁ。」
「まさか、あの時、俺も居たなんて思わなかったなぁ。」

オッサンは、またしても訳の解らん事を言っていたが、
気にするのを辞め、雷門へ向けて走った。

雷門に到着したのでオッサンを降ろした。

俺はオッサンに、
「オッサン、また機会があったら浅草へ遊びに来なよ。」
「俺はいつでも雷門の前に居るからさ。」

しかしオッサンは、
「俺はもう、ここには来れ無いと思う。」
「今日は本当に、本当にありがとうな。」
そう言って涙目で握手をして来た。

そしてオッサンは、
「身体は大切にするんだぞ。いつまでも元気でな。」
そう言って帰って行った。
オッサンとはその後、一度も会って無い。

俺は、さっきまで停まっていた腕時計が気になった。

正しい時間に針を合わせたいと思ったので、
人力車の同僚に、
「さっき腕時計が停まっちゃってさ、正しい時間に合わせたいんだ。」
「今、何時かな?」

そしたら、その同僚は、
「今は3:30だよ。」

俺の時計を見ると3:30になっていた。
「あれっ!どうなってるんだ?」
間違い無く2時間以上は走っていたのに、時間が余り進んでいなかった。

俺は疲れているんだな。
そう思って、その日は早めに家に帰って寝た。

後日、俺はもう一度、あのバラック小屋の街へ行こうと思った。
何となく、お下げヘアのよし子ちゃんが気になったからだ。

この間、騒がせてしまったお詫びに、
飯でも連れて行ってあげようと思った。

それに、彼女の本名も聴いてもなかったし、
あの街の事も含めて、色々と聴いて見たかったんだ。

しかし、いくら探しても、あの街は見つからなかった。

それから10年以上の月日が経った頃だ。
俺は人力車の仕事を、随分前に辞めていた。
その頃は営業の仕事に就いていた。

当時は読書にはまっており、
暇さえあば図書館に行って、ジャンルを問わず、
ノンフィクションの本を読み漁っていた

その日も俺はノンフィクションの本棚を手当たり次第漁っていた。
そして、何気に取った本を数ページめくった。
めくったページに写真が写っていたので、
何の写真か見てみた。

俺は今までの人生の中でも、かって無い程の衝撃を受けた。

その写真に写って居るのは何と、
あの、お下げヘアのよし子ちゃんだった。
絶対に間違いない。

これは一体どういう事だ?

本の題名は、俺の記憶違いで無ければ、
『蟻の街のマリア 北原怜子の生涯』

よし子ちゃんの本名は北原怜子と言う名前だった。
驚いた事に、彼女は1958年に若くして他界していたのだ。

俺は混乱した。
どうなってるんだ?
彼女は、俺が生まれる前に他界していたからだ。

彼女は有名な、キリスト教のクリスチャンだったそうだ。

彼女は1950年代の浅草にあった、
蟻の街と呼ばれた貧民街で、
イエス、キリストの愛を伝える為、
自ら貧民街に住み、
そこに住む貧しい人達の為に、
自ら奉仕をしていたそうだ。

全ての謎が解けた。

信じ難い事だが、
あの時俺はオッサンを乗せて、1950年代の浅草へと時空を越えて、
人力車を走らせたんだ。

あれから色々考えた。

何故、俺とオッサンは人力車で時空を越えたのか。

ここからは、あくまで俺の仮説だ。
オッサンに原因があったのではないか?

オッサンは大きな病気をして、やけになり、
毎日酒を飲んでたと話していた。

つまりオッサンは、不治の病にかかり、
自分の死期が近いと感じていた。

オッサンは死ぬ前に、死んだ両親に会いたいと、
毎日強く想っていたのでは無いか。

そんなオッサンの強い想いが浅草でスパークした。
そして、信じられない奇跡が起こった。

俺をも巻き込み人力車ごと、
時空を越えて懐かしい両親のもとへと行ってしまった。

ここまで書いた事は、正真正銘の事実だ。
誰にも話した事は無いけどね。

俺は、オッサンが今頃天国で、
自分の両親や北原さん、そして、
キリストと一緒に幸せに過ごしている事を、
切に願ってるんだ。
[ 2014/12/21 ] ◆-

[ 70778 ] NO TITLE

>>70768
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/12/22 ] ◆Ahsw8Nok

[ 70793 ] 消えたコンビニ

まぁ、怖い話って程でもないんだけど聞いてほしい。
隣県で開催される大会に、実家の後輩が参加するって事で、部活の先生にも会いたいって事もあって、応援しに行くことにした。
俺は車を持つほど所得はないんで、レンタカーを借りて、1泊2日の日程で応援に行った。
一通り初日の応援を終え、夜には先生や合宿を一緒にしている学校の先生、それに応援に駆け付けた俺みたいなОBを加えて、飲み会をする事になった。
実は、大規模の大会って事で、周辺の宿は勿論、県内の安めの宿と云う宿は、すべて競技関係者に回されてしまっている関係で、隣県の宿しか取れなかった。
そんな事情もあり、周囲が酒を飲んで出来上がっているのをよそに、俺は寂しくノンアルコールのカクテルばかり飲んでいた。
話の流れで、少し離れている所に宿を取っている後輩が居たので、送迎する事になった。
そして、飲み会も終わり、レンタカーで後輩を宿まで送ると、宿に向けて車を発車させた。
時刻も既に日付が変わっていた。
自宅から競技場まで約4時間、更に大会の応援に加えて、夜は飲み会と立て続けにイベントもありくたくたな状態だったが、宿までは更に1時間半もかかる。
ウトウトして事故っても馬鹿らしいと思い、近くのコンビニでコーヒーとかの眠気覚ましになるようなものを買う事にした。
とは言え、始めてきた土地だ。何処にコンビニがあるかなんてわかる筈もない。
運が悪い事に、カーナビとして使っていたスマホもバッテリー残量が少ない。
とりあえず宿に向かい、その途中で見つけたコンビニに寄ろうと考えた。
車を走らせること10分程で、見慣れた看板のコンビニが姿を現した。
大通りに面しており、コンビニが見つからなかったらどうしよう、などと不安になっていた自分が馬鹿らしく感じた。
車を降りて、さてコンビニに入ろうと思ったところで、妙な事に気づいた。
店名がないのだ。
コンビニの入口にはコンビニのロゴがあって、その隅っこには、大抵「○○一丁目店」とか、「○○通り店」みたいに、店名が大抵書いている筈なのに、それがない。
普段から使い慣れているコンビニなので、直ぐに気付いたのだと思う。
とは言っても、既にへとへとな状態で、一刻も早く宿に行って寝たいと云う気持ちだった事もあり、不思議には思ったが、たぶん開店して間もない店なんだろうと、自身を納得させ深く疑問視する事はなかった。
さっさと店で買い物を済ませ、宿に向かった。
そして、宿について一夜を明かし、再び競技場を訪れた。
競技場につくと直ぐに、先生たちへの挨拶を簡単に済ませ、昨日送迎した後輩に、例のコンビニの件を聞いてみた。
と云うのも、この後輩はテーピング用のテープやらアイシング用の氷を買えるように、競技場周辺を調べていたからだ。
しかし、返答は私が予想していた通り、「知らない」と云うものだった。
この後輩だって、私と同様で他県の人間なのだ。事前に調べているとは云え、全部のコンビニを把握している訳ではない。
大会の応援も終わり、あとは帰路につくだけになった所で、またあのコンビニに寄ってみようと思った。
「店名が表記されていない」というイレギュラーな点が、私の好奇心を擽らせたのだと思う。
幸い、アルコールが入っていなかった事もあり、あのコンビニまでの道のりははっきりと覚えていた。
所々に特徴的なお店や、歩道橋など、目印になるものも多かったし、直ぐに見つかるだろうと踏んでいた。
が、それは甘い考えだった。
確実に昨日通った道を通っているのに、例のコンビニが見つからないのだ。
それどころか、コンビニがあった筈の場所も、不動産会社の看板が立てられ、空き地になっていた。
コンビニの横に特徴的な中華料理店があり、その中華料理店はあるのだが、肝心のコンビニは忽然と消えていた。
その後も、自身の思い違いだと思い、周辺を車で回ってみたが見つけられず、レンタカーの返却時刻の関係上、これ以上長居する事も出来なかったので、諦めて帰路につくことにした。
結局のところ、あのコンビニの店名はなんだったのか分からず仕舞い。
レシートも普段は断る習慣が身に付いてしまっている事もあり、レシートから店名を調べる事も不可能。
それ以前に、そもそもあのコンビニは本当に実在するコンビニだったのだろうか。
そんな不思議な体験をした。
と言うか、そんな有るのか無いのかわからないコンビニで買った物を飲み食いした私の体は大丈夫なのだろうかと、変な方向に不安になっている。
[ 2014/12/22 ] ◆yruPrSmQ

[ 70986 ] 一人暮らししていた頃

一人暮らしをしていた時の話
当時住んでいたアパートは、病院に囲まれていた為か夜中に向かいの病院からお経が聞こえたり太鼓が鳴る音や悲鳴が時々していた。
余り誇れる話ではないが、私は寝起きが悪い。どれくらいかと言うと以前起こしに来てくれた兄に対し蹴りとアッパーを食らわせ罵倒と悪態をついてから二度寝するぐらいだ。これが前提。
ある日寝ていると、人の気配がする。玄関からタタタタ・・・・と軽い足取りで寝ているベッドまで来た。顔を覗かれているのが分かった。
ベッドは、壁につけており壁側にぬいぐるみ手前に自分という風に寝ていた。その人(?)は、何故かぬいぐるみに向かってダイブしてきた。ダイブ後のベッドの跳ね具合で完全に起こされた。静かに寝ろ!と眠らせろ!という気持ちを込めてイライラしながらダイブしてきた人に向かって肘打ちをしたのだが、感触はなかった。素直に「は?」という声が出たが部屋の電気をつける。
私以外の人はおらず玄関も窓も閉まっていた。トイレや風呂にも誰もいない。そういえば、私の上に乗るようなダイブではなかったし、ベッドに上がってからじゃないとあのダイブはできないのにベッドに上がった気配もなかった。一気に怖くなったのでお気に入りサイトを巡っていた。

後日、さて寝るかとベッドに潜った。なかなか寝れなくてゴロゴロしていたところ、人型が仰向けの私に覆いかぶさってきた。余りにも喪女過ぎてついに妄想が具現化したのかと何故か冷静に考えていた。欲求不満だからか、でもな。せめて具現化するならキャラとかが嬉しいのに。妄想力が足りなかったかと放置していると人型は、首を触ったらしく首がぞわぞわした。𦚰に人の手の感触がした時に妄想でも嫌だなと思って、急所であろう目を狙って眼潰ししてみた。どこが目か分からなかったけど。残念ながら空振りしたので、人型を男と想定して男の急所を狙って蹴ってみた。感触については言いたくないが、生温かいししっかり感触が分かった。よし、トドメを刺そう。生かしておくものか(生きているのか分からないけど)と追撃しようとベッドから落ちた人型を追おうとしたら、余りにも項垂れているように感じたので「いきなりそんなことしてきたら誰でもそうですよ?えっと、大丈夫ですか?」と声かけてみたが人型が見えなくなったので、そのまま寝た。

また別の日、その日は疲れていた。弁当でも買えば良かったのに何故かパスタの麺を買ってしまったので麺を茹でていた。そのままうっかり寝てしまった。肩を叩かれ「早く起きて」と言われ珍しくすんなり起きた。麺を茹でていた鍋の水が後もう少しでなくなりそうになっていた。誰が起こしてくれたのか分からなかったし、夢かも知れないが「起こしてくれてありがとう」というと空気が暖かい物に変わったような錯覚を得た。

また別の日、高校卒業前にふらりと立ち寄った古本屋で悪魔の召喚術という本を買っていたのだがなかなか読めずにいたのでその日読もうとしていた。この本、実家に置いていたはずなのにいつのまにか引越しの荷物に紛れて入っていて読もうとする度、急な客や電話、急に興味をなくす等で読めずにいた。同級生に「この本読めないんですよね」と貸して本が帰ってきた日、読めた同級生の前で読もうとすると事務の先生が来て「言い忘れたが、今日は七時までしか講義室使えないんだぞー。早く帰れ」ということがあったりで本当に読めなかった。帰ってから、さあ読むぞ!と気合を入れた時に急に眠気が来たので朝読めばいいかと諦め寝る準備をして寝た。その日の夜、金縛りのような夢のような状態で「こういうのは読んでは駄目。分かった?それにここ遠くてなかなか来れないんだから」とブツブツ言われた。あとはカガミがどうのこうのと溜息を頂いた。
朝起きると、友人が先日置いて行った手鏡と読もうとしていた本の上に使わなかった中国語辞典と国語辞典、ノート、他の教科書が積まれていた。中国語辞典は、講義で使わなかったので一番奥に隠すように置いていたので、何故ちゃぶ台の上の本の上にあったのか。寝ぼけて置いてしまったのだろうか。

またある日、風呂に入っていざ出ようとした時、風呂の扉の前で人の気配がした。友人も来ていないし、見たい番組もある。なので、勢いよく風呂のドアを開けた。人に当たる音がしたのと大層痛そうな声が聞こえたが、見渡しても人なんていなかった。きっと気のせいだと思う。
[ 2014/12/24 ] ◆Xvt/OOlA

[ 71206 ] 神社の話

地元には、ある割と大きい神社がある。この神社をA神社とする。友人曰く、車のお祓いをすると帰り道で単独事故が起きたり、人のお祓いを頼むと帰りに転んで骨折という噂があるそうだ。その噂を持ってきた友人とお参りに行ってきた時の話。
初詣の時期を過ぎるとほとんどの人は、お参りに来ない。その日は、初詣の時期も過ぎているのと受験のお参りの時期にも一致しない時期だった。なので、お守りを売っている所にも巫女等の役職の人はいなかった。むしろ私と友人以外の人の姿はなかった。
そのことに何も違和感はなく、お参りを済ませおみくじをしてはしゃいで、お守りを納めた上で帰ろうと階段を下りた。
会話もなく自分達の足音しかしない静かな空間の中、降りていると足音が一つ多いことに気付いた。草履の歩く音だと思ったが聞こえないふりをした。
階段を一段降りる度にすぐ後ろから降りた分だけ草履の足音が追ってきた。
「ねえ、足音がしない?草履の」
という友人の言葉に安心しつつ「あ、聞こえた?気のせいかと思った」と返した。嫌な沈黙の後二人して早足で階段を下りる。気付くと足音は、やはりすぐ後ろにあった。
「うちらしかいなかったよね!?」と言う友人に、「自分達の足音が反響したんじゃない?」とぎゃあぎゃあ言いながら階段を降り切った。そのまま振りかえることもなく鳥居を潜る。潜った瞬間、あんなに着いていた足音がぴたりと止んだ。その代わり、近くの道路を走る車の音が戻ってきた。鳥居を過ぎた辺りで二人して振りかえる。
そのまま帰る時に「鳥居の奥(階段一段目)で手を振ってたよね」という意見が一致したことにお互いびっくりした。

大学時代に住んでいたアパートの近所に大きな神社があった。この神社をB神社とする。
このB神社を講義の一環で調べることになった。調べていくと偶然にも地元のA神社系列の神社だったことが分かった。
当時住んでいた町は、祭りの日近くになると郵便受けにお札のようなものが入っている。内容は至ってシンプル。B神社、家内安全、商売繁盛と健康という内容だったと思う。三年目に二枚のお札を部屋の片づけの際に捨ててしまった。そして、三年目のお札と四年目のお札、いつの間にか玄関に置いてあった見慣れないB神社のお札の三枚を所有した状態で、実家に戻った。
このお札三枚を系列だからという理由で、A神社に納めた。一年もとうに過ぎたし効果も薄いだろうと。
納めてから半年後、実家の部屋の掃除をしていた時に「いつの間にか玄関に置いてあったお札」が部屋の一番奥にあった。ぐしゃぐしゃにもならず綺麗な状態で。
来年また納めに行きます。
[ 2014/12/27 ] ◆Xvt/OOlA

[ 71576 ] ドッペルゲンガーと小話

影が薄いのか目の前に居ても気付いてくれないことがたまにある。決まって「靄なら見えたけど」と言われてしまう。
反対に強烈な印象を植え付けてしまう時があるようで、「去年同じクラスだったよね」と隣のクラスだった子に言われたり「昨日、出勤してたよね」と休み明けに言われるしまつ。
高校の時に携帯を持ち始めた時の話をする。
ある日、他校の友人から「一時くらいに×(スーパー)にいたよね?」という確認のメールが入った。その時、×とはちょうど反対方向で車で30分は離れた商店街にいた。なので、「商店街だけど」と返信をした。他人の空似だろうということで話はついた。
大学に入学した後で、担当の教員からの連絡が私だけ来ないことがあった。また教員から嫌われたのかと諦めて行動をしていた。後日話を聞くと、何故か私の連絡先が消滅。宛先が誰か分からないアドレスが私の名前で三つ入っていたそうだ。なので、三つ共に連絡を入れたそうだ。「駒さんのアドレスですか?講義室は7に変更します」と。
一つ目「私は三年の××です」解決
二つ目「私は●です。講義室変更了解しました」解決
三つめ「分かりました」
この三つめを私と判断したそうだ。勿論私ではない。この話を聞いてすぐ担当教員が目の前で「駒さんとは違うようですが、申し訳ありませんどちら様でしょうか」と返信した。帰ってきたメールは「使われていない」
また、大学時代の話
福引をしていたので参加すると「また、あんたかい。一人一度だけどまあ良いよ」と福引のおばさん。この日、部屋の片づけをしていたので一歩も外には出ていない。
一番困った話。
就職で説明会に参加した。大学時代に住んでいた県の説明会の方に参加した。同日で同じ時間に地元の県の説明会があった。後日、就職の担当教員と話をしていたらどうも話がかみ合わない。その時の担当教員は、地元の県の方の説明会に参加していた。だが、どうやら私がいたらしい。「どの企業にするか話したのに」とお互い首を傾げた。
今現在の職場(バイト先)
会議から帰ってきた社員二人が興奮してこちらに来た。他店舗に同じ顔同じ声で同じ話し方
のバイトがいたらしい。「そっくり!!」だそうだ。後日そのそっくりさんは辞めていたらしいが。
正直な話、よくある顔なのでこんな話は当たり前かと。

小さい頃の話
祖父に遊園地に連れて行ってもらった。回数券がきれたのでメリーゴーランドの前で、待つように言われた。暫くすると楽しげな音楽に他の客のはしゃぐ声がなくなり、係りの人もいなくなった。祖父もまだこない。人もいない。
一気に怖くなった私は、動くなと言われたそこを動いて祖父を探しに行った。いくら走っても人はいない。音楽もしない。自分が走る音のみが響く。そうして走っていると二人の男性を見つけた。迷子になったと二人に告げる迷惑な私。
困惑していたが、一緒に探してあげると言われる。無表情な方が私を肩車してくれて笑顔の方が、時々私をからかいながら探してくれた。二人ともそっくりだったので「双子?」と聞くと違うと言う。父よりも随分身長が高く肩車で、はしゃいだ。なんとなく二人に余所から来たのか?と聞いた上で、幼稚園で「余所者と言われ仲間外れにされる」という話をした。「相変わらずなんだね」「そうそう変るもんじゃない」と二人は私の面白くもない話を聞いてくれた。暫くして母や祖父を見つけて二人と別れることになった。
別れ際に、「余所から来たかの問いだけど、自分達は随分遠くから来た」と言われ「もう迷いこんでは駄目だよ」と頭を撫でられた。この話はただの迷子話だけど、二人が数mしか進んでないのにすぐに姿が見えなくなったこと、二人の姿が見えなくなった時に「あんたどこ行ってたの!」という先程のリアクションの繰り返しの体験。母の話だと、肩車もされておらず双子のお兄さんもいないで私は一人走って合流してきたことや他にも沢山の客や係りの人がいたこと、音楽も一切やんでなかったこと等話が食い違う点があった。妄想の中の大人と会話してたんだろうか。
高校の時、白いワンピースを着た幼児が校内を走っているという噂が流れた。実際に見た、追いかけられたという噂が後を絶えなかった。その噂も暫くすると消えてしまったのだが、噂が消えた時期に私の家の中を走っている彼女の姿を見た。どうやら着いて来たらしい。
楽しそうだからまあ良いか。そもそも、その噂を作ったのは私だ。広めたのは誰か知らないけど。

[ 2015/01/01 ] ◆Xvt/OOlA

[ 71577 ] 髪を伸ばした話

親から散々髪を切れと言われていたが、友人達と旅行に行く為に美容室には行かなかった。前髪は自分で切れるし、まあ良いかと。
肩に髪がつくか着かないかぐらいまで伸びた時の話。夢の話が多いです。現実に何かあったわけではないので、怖い話にもならないかと。
バイト先に着いてスタッフルームに入った時、社員と先輩がニヤニヤしながら近寄ってきた。「監視カメラで見てたよwwwお熱いねえ~。あの背の高い人彼氏?」
「ね~寄り添って入店か~ww仲良いね!」
と言ってきた。バイト先には入口は一つしかない。
「え?一人で入店したんですが。誰(お客さん)ともすれ違いませんでしたし・・・」
と伝えると二人が青い顔をして黙った。
ある日、友人とファミレスで待ち合わせした時の話。友人が先にファミレスに来ていた。昼食の時間も過ぎて入店したので入口周辺には私しかいなかった。店員から「二め・・・一名様ですか?」という歯切れの悪いマニュアルトークを貰い待ち合わせと告げて、友人の待つテーブルに向った。後ろから「男の人が見えて・・靄も見えたんです」「エアコンの調子が悪いのかな」という声がした。
またある日、友人達と某夢の国に旅行してきた時のこと。「明日は、ランドだ。睡眠はしっかり取れよ」と言い合いながら寝た。その日見た夢が白い服の人が「なんでそんな遠くに行くの。寂しいよ早く来て。おいで」と言われた夢だった。その日の朝、以前書いた神社の話で神社に一緒に行った友人から「お前は夢遊病かww夜中うろうろすんな」と言われた。「白い服の」と言いかけた時「夜中に歩きまわるなよ!!」とその後の言葉を一切言わせないようにしていた。この友人が人の言葉を遮るのも言わせないようにするのも珍しくてびっくりした。友人曰く、夜中玄関に向かっていたそうです。友人が声をかけたら、そのままベッドに戻っていったそう。
まあ、ランドの方で「四人です」と申告して私だけ「何名様ですか?」と止められたのも良い思い出か?その人には「女三名男一名のグループ」に見えたらしいが。
髪を切る前に久しぶりに会った別の友人から「彼氏羨ましい」と言われたりした。
ここから夢の話。顔は分からないが、笑顔だと分かる男の人が度々夢に出てきた。ある時は「恨みを晴らしておいで」と言って怨んでる相手の前に連れて行ってくれたりとか、ある時は「久しぶり。元気にしてた?」と喫茶店のようなところで話をしているとか。
第三者の目線で自分を見ている夢では、自分の周りにひらひらした白い服を着た笑顔の男の人が浮かんでいる姿を見たが、小さな白い狐が男の人を度々威嚇していた。この夢では、その男の人が見えていない自分の姿を見ていた。そして、夢の自分が職場で休憩中になった時自分の目線に切り替わると男の人と狐を見ることが出来た。だが、見えていることがばれると不味いと思い、襟を直すふりをして襟巻のように巻いている小さな狐を撫でる。ふわふわな毛を見て触らずには居られなかった。狐が気持ちよさそうに目を細めた瞬間、楽しそうな笑顔の男の人の笑顔が違う笑顔に見えた。そして撫でていた手を掴まれる。「なんだ。見えてるじゃない」と。
別の日は、男の人が夢に出た瞬間無理やり起きてやった。「いつも良いところで起きるよね」と耳元から声がしてビビった。
悪夢を見ていると男の人がそこから出してくれて家まで返してくれる夢になったりした。またある日の夢は、左手の薬指に指輪を貰う夢。「本当に良いの」としつこく言われた。その日、起きたらその指に指輪をはめたように丸い切り傷ができていた(跡形もなく完治)
そんな夢を見て、明日は髪を切りに行こうと思い寝た日に「寂しい寂しい!」と暗い部屋で叫んでいる男の人の姿を見た。起きて体調を崩してそれから三日は髪を切りに行けなかった。
体調が良く、髪を切りに行く途中でアクシデントもあったが無事髪を切った日のこと。
夢では、ほぼべったりとくっついている男の人が家の玄関の前に立っていた。玄関からこちらには入れないらしく笑顔で手招きをしていた。「こっちにおいで」。
拒否すると暫く黙るが、また「こっちにおいで」を繰り返す。「少しだけ玄関から出ておいで」と。なんとなくそのまま拒否をしていると寂しそうな顔をして消えた。
その日、現実の玄関に足跡が残っていた。夢で見た男の人が立っていた位置だった。
母が「何この足跡!!」と言いながら掃除した。それ以来、夢にその男の人は出ていない。
所詮は夢の話。
読んでくれている人が居るか分かりませんが、読んでくれてありがとうございました。今のところ変な体験をしたのは以上です。文章が下手で、その上長くて申し訳ない。
男の人は誰だったのでしょうか?

[ 2015/01/01 ] ◆Xvt/OOlA

[ 71581 ] NO TITLE

わー駒さん、初めまして&あけましておめでとうございます&いっぱいお話をありがとうございます。
投稿なさったお話全部拝読しておりますよ!
はっきりわからない方がいいのかもしれないけど、その白い服を着た男の人の話が怖くて面白い。
経緯ははっきりしているのに、その人のことがよく分からないのがなんとも…。
人間でいうところの善悪とは別の価値観や次元の方なんでしょうかね。
また何かあれば、投稿していただけると嬉しいです。
[ 2015/01/01 ] ◆-

[ 71713 ] NO TITLE

>>71581さん初めまして。あけましておめでとうございます。読んでくださりありがとうございます。色々省いてしまってよく分からない文章ですみません。
白い服の人が何者なのか気になって投稿してみたのですが、自分で書いてみても余計に何者か分からないですね。
何か新しい事があれば書かせていただきます。

さて、曾祖父宅に行った時の話。大人達が話をしている間、「この部屋からでなさんなよ」という一言付きで仏壇のある部屋に居ることになった。私以外にも五人程部屋にいた。ゲーム機で遊んだり、昼寝していたりと思い思いのことをしていた。することもなくぼーっとしていると、仏壇に近い障子が少し開いた。真っ赤な着物を着た女の子がこちらを見て、奥の部屋に向かって歩いていこうとしていた。慌てて「そっちに行ったら駄目だよ。怒られるよ」と追おうとした時に、話を終えた親が迎えに来た。障子を開けたと思われ怒られた。
帰り際に母に「赤い着物の女の子いたね」と言うと「あんたを含めて六人しか子供居なかったはずだけど」ということがあった。

ある日、アパートの駐車場で草むしり(アパートの住人が順番でしていた)を家族全員でしている時のこと。父が「あれ野イチゴが生えてる。食べられるよ」と言って兄と私に渡した。「これ蛇さんが食べるイチゴだよ。赤いのが小さいもん」と言って父にイチゴを返した。因みに、山育ちの母が草むしりをサボっている三人とイチゴを見て「これへびいちごだけど」とクールに返していた。なんで蛇いちごだと分かったのかと聞かれて、「お兄ちゃんが教えてくれた」と誰もいない空間を指差した。草むしりは別の日にやることになった。

この間の流星群の時の話。
部屋を暗くして母と一緒に二階で空を見ていた。「星出ないね」という話をしていた。「ほら!星があんなに・・・」と言いかけた自分が見たものが黄色に光るスズメに似た大きさの鳥?が三羽羽ばたいていた。近所の家も暗く鳥がはっきり見えた。あの鳥はなんだったんだろう。



[ 2015/01/03 ] ◆Xvt/OOlA

[ 71754 ] 金縛り?

2年前の夏だったと思います。
当時高2の私は、学校も部活も休みだったのでパソコンがある母の部屋が涼しいからと、そこで昼寝をしていました。

どの位時間が経ったのか分かりませんが、ふと目を覚ました途端「キーーーーン」と激しい耳鳴りがし、びっくりした私は起きようとしたのですが、何故か体が動かなくて起きられなかったのです。
…パニックになってたのでどうしたらいいか分からなったとき、母の声がしたので目だけ動かして見ると……多分、パソコンで怖い話の動画を見ていたんだと思います。母が居たから助けてと言いたかったんですけど、声も出なくて……
その後、よく分からなかったのですがまた寝てしまい…その時は金縛りみたいなのはなく、普通に起きる事も声を出すことも出来ました。
それを母に話したのですが、母は「へぇ〜。」としか言わず結局あの現象が本当に金縛りなのか自体分かりませんでした。
あれは一体何だったのでしょうか?
[ 2015/01/04 ] ◆Pv/KOEvc

[ 72180 ] 白い毛玉

私だけに見えてる友人のオーラの話。
面白いかはわからないですが、未だに不思議というか謎の話なので書き込ませてもらいます。

高校時代からずっと仲の良い友人(女)がいるのですが、彼女のオーラ(?)がちょっと不思議なのです。
というのも、彼女のオーラは白い毛玉。
500円玉くらいの小さい白い毛玉がいつも彼女の頭とか、肩とか、下手するとポケットから出てきたりしてました。
未だに見えてますし、二人で喋っている時、彼女の頭とか肩の上を、ころころっと動いたりしてます。時々登ってます。

初めて見たときは「ほこりついてる」と本気で思ってとってあげようとして、触れなくてなんだこれ!?ってびっくりしました。
ちなみに私以外には誰も見えてないので、『オーラのようなもの』と思うことにしてます。
悪いものだったら、とも思うのですが友人自身が割と幸運なので寧ろ守護霊なのかな、と思っています。

ここを覗くようになって「ケセランパサラン」を知ったのですが、あれって一人の人間とずっと一緒にいるものではないですよね?
閉じ込めて、とか、白いおしろいが、とか書いてあったりするのでちょっと違うのかな、と思ってます。
ただ、茶色というか、汚れて灰色っぽくなってたときはありました。友人がちょっと大変だった時期に。
でも、その後に会ったら元通り真っ白になってました。

正直、見えるのが自分だけなので私がおかしいのかも、と思うのですが、その友人以外の人には見えないし、他に霊感らしいものはありません。やっぱり、彼女の持つオーラなのかなと思ってます。
[ 2015/01/08 ] ◆yfa75yZI

[ 72255 ] 風邪

何度も投稿すみません。
家族全員同じ部屋に寝ているのですが、風邪を引くと通称隔離部屋で寝ることに。今回私が風邪を引きまして隔離部屋で寝ることになった。
何故か隔離部屋に化粧台があった。いつもは違う部屋にあるのだが。私が風邪を引く前日に模様替えをしたそうで。
その日、夢を見た。「君の髪が伸びるのを待ってたんだけどね」と何故か照れ笑いした男の人。じゃあ、待ってろよと思いながら目を開けた。突然だが、私は目が悪い。裸眼だと何も見えないに等しい。
目を開けたら、男の人がこちらをじっと見ていた。起きたのに気付くと笑ってそっと消えた。どうやら添い寝されていたようだ。どれくらい近いのかというと顔が裸眼でもはっきり分かる距離。互いの鼻がぶつかりそうな距離。
見た瞬間はどんな顔か理解出来るのに、その後すぐ忘れてしまう顔。
その日、また熱を出していたのでただ熱で見た幻覚だと思いたい。
[ 2015/01/09 ] ◆Xvt/OOlA

[ 72350 ] NO TITLE

駒さん上ではレスありがとうございます。体調は良くなりました?
いつも話に出てくるその人、底知れぬ怖さがあってもやもやする。
待ってたんだけどねって意味深だな…。何で照れ笑いしてるんだ。
駒さんに何もありませんように。
[ 2015/01/10 ] ◆-

[ 72432 ] 夢の道

文章作成能力に乏しいのでおかしな点が生じるかと思います。
その時は何卒、質問又は御指摘頂けると幸いです。

私が見た夢の話です。
その夢を見たのは5~6才の頃だったと思います。(小学校に入る前なのは確か)
内容は何処か知らない道を見知らぬ女性と延々に歩き続けるというものです。
その道の右手には道路があり(車は走って居なかったと思います)
左手には3~40mの切り立った岩山が有り、その頂上に建物が建っていました。
その女性の歳は分かりませんが確か学生服を着ていたので10代後半だと思います。
その人はずっと笑顔で何か話しかけてくれていました。(会話の内容は忘れてしまいました…)ただ「右足には気を付けてね」と言われたのだけは覚えています。
そのまま真っ直ぐ歩いて行くと左手に工事現場?が見えて来ました。
ここで目が覚めました。
この頃は子供だったのですが何故か印象的だったので記憶に深く残りました。それからは山で暮らしていたので様々な体験はしましたが、大きな怪我等は無く暮らせました。
しかし数年前に右足に違和感を覚え整形外科に行きレントゲンを撮った結果、どうやら小さな骨が一本普通の人よりも多く有りそれが違和感の原因のようでした。
医師の話では「来るのがもっと遅ければ手術などが必要だったが今現在の状態ではギプス?で固定するだけでも大丈夫だ」との事
ここで夢と繋がるのですがその時は思い出す事が出来ませんでした。
あとギプスは高いし面倒なので断りました

そして先日、例の夢を見てしまい右足との繋がりを思い出し現在に至ります。夢の内容は前回目が覚めた場所辺り(工事現場の横)から歩き初めました。
女性は相変わらず笑顔で話し掛けてきました。その内容は「何があっても味方だから」という主旨の言葉でした。
その言葉から不本意でも人に迷惑を掛けるのでは無いか…と心配になり書き込ませて頂いた次第です。
進行型なのでオチはありません申し訳ないです。
余談ですが女性の服装が学生服から白いワンピース?に変わっていました。
[ 2015/01/11 ] ◆frUh5rcM

[ 72445 ] NO TITLE

>>72432
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/01/12 ] ◆Ahsw8Nok

[ 72526 ]

長文になってしまい、すみません。
しかも話しな内容もなんか微妙で。
セリフは記憶を補完しちゃってますが実体験です。

15年程前に友人宅に遊びに行った時の話しです。
正確には当時付き合っていた(同棲していた)彼女の友人夫婦宅で、その夫婦に待望の子供が産まれて3~4ヵ月後のこと、母子ともに落ち着いてからの訪問でした。
出産祝いを渡し、月並みなやり取りの後にはお酒も入り、私達4人は(友人夫婦と私達カップル)リラックスしたムードで世間話しに花を咲かせ、当の赤ちゃんは、襖一枚を挟んだ隣の部屋にあるベビーベッドでスヤスヤと眠っているところでした。

そのうち奥さんがトイレに立ち、ついでに隣室の赤ん坊の様子を確認しようと襖を開けました。
「えっ!?」
「あれっ、なんで!?」と驚きの声。
それまで泣き声一つなかったので「どうした?」「どうかしたの?」と私達3人は落ち着いた雰囲気のまま問い掛けました。
すると奥さんが
「ソファーで寝てるんだけど…」
私達は「は?」「え?」
先ほど確かにベビーベッドへ奥さんが寝かせたはずです。
立ち上がって見に行くと、先ほどベビーベッドに寝かせたはずの赤ん坊が、ベビーベッドから1~2メートル程離れたところにある、同じ部屋の二人掛けソファーの上で眠っていたのでした。
「私…ベッドに寝かせたよねえ?」
居合わせた4人の頭には疑問符が浮かびます。
「そうだったよねえ…」
「うん」
「だって落ちたら危ないし、そっちに寝かせるわけないよ」
その後も全員であれこれ記憶を探ってみましたが結局謎のまま。

友人宅のベビーベッドは一般的なタイプで、周囲を柵で被った赤ん坊の落下を防止しているもの。
当然ながら赤ん坊が自力でベビーベッドから這い出る事は考えられず、誰かが抱き上げでもしなければ、それは不可能でした。
そしてこの時家の中に居たのは、隣室に居た私達4人だけ。
これは後々に戸締まりと共に何度も屋内を確認しましたから(押入やタンスの中まで)間違いの無いところです。

取り合えず赤ちゃんに異常は無かったのですが、ソファー上の赤ちゃんには掛け布団一枚かかっておらず、なによりソファーから落下の危険性もあるので、奥さんが監督不行届き的な感じでご主人に注意されました。
「私達がお邪魔しているので、あれこれ気を使って頂いてる内にウッカリしてしまったのでは?」
という事でその場は収めましたが、ベビーベッドに寝かせてからは、大人全員ずっと同じ部屋にずっと居たはずで、せいぜい1時間位のことでした。

その後は、再び和気あいあいとなっていたのですが、それから2時間位の間に、同様の事が2度も起こりました。
「ちょっと、どうしてよ!?」
「おまえいい加減にしろ!」
「誰よ!」
赤ん坊も泣き、4人ながら騒然とした状態に。
私達にも疑いの目が向けられ、私の彼女も感情的になってしまい雰囲気は最悪、奥さんと私の彼女が睨み合う一幕も。

取り合えず私と先方のご主人とで話し合い、ひとまず私達は帰る事に。
それしか落ち着かせる方法がありませんでした。
下手をすれば事件にでも発展しそうな話しですし、何より赤ん坊の身の安全を考えれば、とにかく状況を変えるべきと私は考えていました。

帰りの車中、「勘違いにせよ、むこうは初めての赤ん坊で多少なりとも気張っている、あの状況ではこっちを疑うのも無理はない」
と諭しましたが、当然ながら納得行ってない様子でした。
その後、10年来の友人だったはずの彼女と奥さんは絶縁状態となり、当人同士は全く連絡を取り合わないかたちになりました。
私からは1~2回ご主人に連絡したのですが、
「ちょっと色々あって今はお話しできない」
といった内容の受け答えで、原因不明で釈然としませんでしたが疎遠となっていきました。

その数ヵ月後(だと思います)、むこうのご主人からお詫びの連絡がありました。
どうやら奥さんが育児ノイローゼとのことで、あの時の事も奥さんに起因するようだと。
もう私の彼女と先方の奥さんは絶縁状態でしたし、私自身も今さら謝罪されてもという心境でしたが、どうやらご主人には気になる事があり、実際はその確認を含めての電話というところでした。
「あの時○○ちゃん(私の彼女の事)の髪の毛短かったですよね、ショートでしたよね?」との質問。
当時の彼女というのが、私と付き合う前から別れるまで、ずっとベリーショートで時には私より短いくらいでした。
ですから、「そのはずです、それがどうかしました?」

以下は先方ご主人からの内容です。
「あの後も娘が(赤ちゃん)おかしな場所で寝てる事や、色々な事があった」
「おそらく家内の仕業だが、よくよく調べると娘の回りから長い髪の毛が見つかる事が多かった」
「家内の髪の毛とは考え難く(奥さんも結構短かった)、第三者の可能性もあるので、あれこれ調べて回っている」
「○○ちゃん(私の彼女)は、ショートの印象だが一応念のため」
との事でした。

こちらにすれば事実上の疑いが晴れたわけですが、後味の悪い体験でした。
結局彼らとの連絡もはそれっきりで、当時の彼女とも別れてしまいましたから、今も真相は謎のままです。


[ 2015/01/12 ] ◆-

[ 72545 ] NO TITLE

>>72526
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/01/13 ] ◆Ahsw8Nok

[ 73016 ] 木戸の穴

昭和40年代。私が小学生の頃の話です。
実家の風呂場には、器用だった父が作った木製の開き戸が(今も)あります。
本来ならドアノブなどがある位置には2センチ程の穴(節穴?)があり、そこに指を掛けて開閉していました。

たまにわたしや父か兄が穴から覗き、気づいたらひと掬いのお湯を掛けて撃退するという遊びがあり、
覗いたものは笑いながらバタバタと逃げていくのが常でした。
普段は穴の向かいの壁が脱衣所の電灯で照らされて見えるため、穴が暗ければ誰かが覗いているサインです。

ある日、穴が暗いことに気づき「来たな?」と近づいて確認すると例のごとく誰かが覗いています。
笑いを押し殺しているのか、ちょっぴり細めて小刻みに揺れる目。
「もー!」とお湯を掛けると、目が離れ穴が明るくなりました、が・・・かすかな違和感。

風呂から上がり居間に居た父と兄に、「誰ー?」と問いかけましたが、いつもならイタズラっぽく笑って謝る二人が、見合わせてきょとんとしています。
・・・そういえば目が離れた後、足音も笑い声も聞こえませんでした・・・

翌日の晩には、なぜか穴を塞ぐように取っ手と、内側には煽り止め(簡易な鍵)が付けられていました。
[ 2015/01/17 ] ◆-

[ 73027 ] ネジ巻き時計

昭和50年代。わたしが中学生の頃の話です。
実家にはネジ巻き式の壁掛け時計がありました。
上には文字盤、下には振り子があり、毎時ボーンボーン・・・と鳴る、縦長の箱型のものです。
中学生になると、この時計(とテレビ)がある部屋で過ごすことが多くなり、
メンテナンスやネジ巻きはいつしかわたしの仕事になっていました。
時計の下には棚や物が置いてあり、それらを片付け時計を降ろしてネジを巻くのはなかなか面倒でした。

ある日、起きると6時少し過ぎで止まっている事に気づきました。
2箇所あるネジ残量マーク(緑→黄→赤。赤でまもなくネジが切れ停止)は両方とも赤。
テレビを点け時間を確認すると、かなりヤバイ!朝食もそこそこに学校へ行きました。

学校から戻り、さてネジを巻こうかと時計を見ると・・・あれっ?動いています。
ネジ残量マークは、緑色。テレビを点けてみると、時間も合っています。
家族は仕事でまだ誰も帰っていませんし、わたし以外の誰が???
椅子を持ち出し見てみると、時計に触った形跡(ホコリの擦れ)はなく、ネジの場所も前回置いたまま。
ますます不思議でした。

それからまもなく、部品の磨耗か次第に誤差が誤作動が酷くなってきたため引退。
今ではわが家の押入れで静かに眠っています。
[ 2015/01/18 ] ◆-

[ 73039 ] 蛇じゃない!

数年前、早春の話。

E県の山間部に住む私は、ある晩突然 金縛りに襲われた。

後頭部は眠りに落ちる前の 痺れたような感じで はっきり認識出来ない状態だが
右横太もも辺りに影法師のような黒い人物が 前傾姿勢で座り、私の右腕を掴んでいた。
何故か男性だと思った。

不思議と恐怖は感じず、対処法を考えていた。
こういうサイトで知り得た知識として、後々霊と関わらない為には。
「私は力になれません」「付いて来ないで下さい」が良いらしい。

しかし、ここは私の家、勝手に付いてきたのはコイツ、おまけに人の安眠を妨害して~と、
段々腹が立ってきた。

ここはやはり「出ていけ!!!」がピッタリ。
隣近所に聞こえようが、大声で一喝!霧散退散もぉ~降参させてやる❗

大きく息を吸ってぇ~ ‼金縛りで吸えない(-""-;)
ようやく口から出たのは「 へ へ い … へぃ 」(出ていけ) 「は ら へ 」(放せ)

まるで泥酔してろれつが回らない人みたいじゃん(*`Д´)ノ!!! イラつく~💢

そういえば、いつも一緒に寝ている黒猫は何しとん? こういう場合は「シャー」とか「フー」とか
言わんといかんのじゃないん? ムカつく~❗
「き~っっっ」 もう怒り爆発。

どのくらい時間が経ったのか 気が付くと金縛りが解けていた。
もちろん影法師は居ない。
慌てて部屋の灯りを点けたが、霊の居た場所や、つかまれていた右腕には何の痕跡も無い。
急に起こされた黒猫が迷惑そうに私をみあげている。
「夢だったのかな?」

カタン、カタン、カタン
振り向くと 茶とらの猫が木製の台にある「布団はさみ」を くわえては離すを繰り返している。
「?」 初めての行動。 それに奇妙だ。
柔らかい物しかくわえて遊ばない猫が 硬いプラスチックを何度もくわえるなんて…
まるで わざと音を立てているみたいだ。「警告音?」
人一倍神経質なこの猫には 何かが見えるのかな。
気にはなったがとりあえず、豆球にして寝なおした。

朝になると 昨夜のことがすっかり夢だったと思えて、ベランダ側の遮光カーテンを勢いよく開けた。
明るい光が射し込むと同時に、足元にとぐろを巻いた蛇が見えた。
「わー!!」 多分 1メートルは飛びのいたと思う。
でも同時に「んな訳無いじゃん こんな時期、おまけに家の中」と頭では否定していた。

頭でリプレイしてみる 「薄いグレーの 半透明の …」
! !蛇じゃ無い! ロープだ! 足元に ドサリと置いたロープの束。 そして その先は…

数年前 近くの山で首吊り自殺があった。亡くなったのは若い男性。
昨夜来たのはその人だったのだろうか?

雨の中、遺書に書かれた近辺を 地元の消防団と探し回っていた遺族。
麓の木立の側に うなだれて立ち尽くす息子を見つけ 安堵して駆け寄った父親が見たのは
既に息絶えて変わり果てていた姿。 そんな話を聞いた。
その嘆き悲しみは大変なものだっただろう。

もし、昨夜来たのがその男性だったなら、何故 こんな縁もゆかりも無いおばさんの所へ来るんだ?
「 こんな所へ来るんだったらな~ 家に帰って親に土下座して謝れ! この親不孝者!」
「親はなぁ どんな姿でも おばけでも我が子に会いたいわ!」
怒りより やりきれなさで 見えない相手に怒鳴り散らしていた。

その後、影法師は 現れなかった。
彼も苦しいのだろう。
成仏させてくれる相手を探し続けるのかな。早く見付かる事を祈るばかりだ。

































[ 2015/01/18 ] ◆oh2bXcCs

[ 73138 ] 埋没少女

昭和50年代。わたしが中学生の頃の話です。
当時、兄の趣味はラジコンで、週末には兄やラジコン仲間にくっついてあちこちの
空き地へ出かけるのが楽しみでした。
エンジン駆動でかなりの騒音なため、大抵は海沿いの干拓地で遊びます。

ある日、お正月を少し過ぎた頃。いつものようにラジコン談義に花を咲かせる兄たち。
少し遠いが好条件な干拓地があると聞いたお仲間の誘いで、早速行くことになりました。

昼食と準備、別の仲間を誘ったりで出発したのはお昼少し過ぎ。
わたしを含め4人で車に揺られること1時間超、もうすぐ到着だと情報主が言いました。
街をはずれ干拓地までまっすぐ伸びる無舗装の農道をガタゴトと進むと、道の両脇に
資材置き場がありました。

青いビニールシートが掛けられた足場資材や高さ2~3メートルの砂利の山がいくつか。
小屋や建機はなく、それほどモノは多くありません。
よくある光景なので何気なく眺めていたところ、7~8メートルほど離れた日当たり良い
砂利山の斜面に、場違いなピンク色の服らしきものが見えました。

「ちょっとまって。あれ何?」とわたしが指差すと、車が止まり皆が一斉に見ます。
「・・・女?」「子供?」
よくよく見ると、10代前半と思しき女の子。
赤いイヤーマッフルと、濃いピンクのジャンパー。さらさらの前髪。
見た目は、いたって普通の女の子です。
ジャンパーが口元までずり上がり、砂利山の頂上に頭を向た仰向けの姿勢で目をつぶり
胸の少し下あたりまで埋まっています。

「まさか死体?」「人形じゃない?」「見て来る」「やめとけ!」車内騒然。
「なにやってるんだろう」「変な子かな?」「生きてる?」観察すること数十秒。
「警察に・・・」とわたしが言いかけたとき。

そよ風が吹いたのか、イヤーマッフルのファーと前髪が、ふわっと揺れたかと思うと、
頭がふいと向こう側に向きました。

「生きてる生きてる!」「日当たりいいからな」「脅かすなよー」「なんで寝てるんだろね」
口々に安堵と笑いをもらしつつ目的地に到着すると、既に別のグループが遊んでいました。
挨拶をしつつ「ああ、さっきの子はこのグループのお連れさんだろう」と考えました。

遊ぶこと数時間、別グループが帰ってしばらく後、黄昏の中片付けとゴミ拾いをして
帰路に着きました。

先の資材置き場にさしかかりました。疲れたのか皆無口です。
わたしはといえば、まさかもういないよねと思いつつ砂利山を確認。
うん。いません。

・・・いや・・・いました。

道を挟んだ向かい側、先程より少し離れた別の砂利山の斜面。
夕日に照らされた砂利山の影側に、今度は肩の少し下まで埋もれています。

皆の雰囲気で言葉が出せずに固まるわたしを肘でつつき、兄がこっそりと言いました。
「一応警察に言っとくけど、もう変なもん見つけるな」

その件は以降一度も話題に上りませんでしたが、思い返すとちょっと変です。
積んだままの状態のきれいな砂利山に、すぽっと埋まっていたんですよ女の子。
腕も含めて。
[ 2015/01/19 ] ◆-

[ 73148 ] 草履バッグと赤い鯉

昭和40年代、わたしが小学生の頃の話です。
わたしの趣味は釣りで、暇さえあれば道具とおやつを自転車に乗せ釣り三昧の日々。
兄も釣り好きで、時には兄弟で釣り大会に参加していました。

ある日、少し遠い地区の沼で釣り大会が催されました。
沼を干すため、その前に鯉釣り大会を行うとのことでした。
結果から申しますと、参加者40名ほどのその大会で釣れた鯉は3匹で、兄が優勝でわたしが
準優勝だったのですが、そのときの出来事です。

アタリも無いまま大会も後半戦に差し掛かった頃、誰かが釣れたとの触れ込みがあり、
二人して焦り半分諦め半分の中、小声で冗談を言い合いくすくすと笑っていました。

わたしは「トローリング戦法」と称し、兄を尻目にゆっくりと移動をしていましたが、
ほどなく何かを引っ掛けました。
引き上げてみると、泥にまみれた灰色のガマ口タイプの和装バッグです。
仕掛けから外そうと手を伸ばしたところでバッグが落下し、泥水・布・扇子・赤い紙や
数珠など(全てらしきもの)がザバリと出てしまいました。

数珠に多少おののきましたが、兄を笑わせる千載一遇のチャンス。
バッグを掲げ「釣れたよー!」と声を掛けると、
やや離れた距離感で「そけおいて(そこに置いて)」と聞こえました。
ん?兄の声か?おっ、兄笑ってる笑ってる。よしよし。

また投げ込むのも何だしなと、残りの泥水を出してすすぎ、流れ出たものを
詰め込んでガマ口を閉じ、さてどこに置こうかと足元を見ると、

そばの草むらの中に一揃いの、泥まみれだけどきちんと並んだ草履があります。
色合いも柄もバッグと一緒と気づき、走る戦慄!
なぜ?いや深く考えないでおこう。とりあえず一緒にしておいた方がいいよね、と
バッグを草履の上に寝かせるが早いか平静を装いつつ足早に兄のそばへ戻りました。

仕掛けを投入して座り込み、「・・・にいちゃん、草履もあったよ」と告げると、
『リン、チリリン』返事をするかのように、兄の竿の穂先につけた鈴が鳴りました。

慎重にアワセる兄。大きくしなる竿にどよめき、タモ網を持って駆けつける釣り人たち。
悲しいかな釣りキチの性。先ほどの恐怖は吹き飛びタモをひっつかみ水際へ。
兄の糸の先を見つつ、魚の取り込みに適する場所を探していると、
『シャリン・・・』えっ?わたしの?まさかwお祭り(近隣と糸絡み)?いや来てる!!

大会終了間際のダブルヒットに応援の声、タモを変わってくれたおじさんありがとう。

兄と離れつつ慎重に寄せると、上がってくる魚影が・・・赤い・・・
兄は50センチ超の真鯉、わたしはそれよりやや小さいけれど、丸々と太った緋鯉でした。

その沼がある地区に住む兄の友人によると、少なくとも大会前数年は沼で事故や事件は
なかったはずとのことです。

冠婚葬祭に多少関わりのある仕事をした際、「草履バッグセット」なるものがあると
知ったのは、ずっと後のことです。
[ 2015/01/19 ] ◆-

[ 73172 ] 恐怖のUFO

これは兄が体験した話です。

本人から何度か聞いた話ですが、伝聞口調では長くなるので、さもわたしが体験したように
語ってみます。

・・・
昭和30年代、わたしが小学生の頃の話です。

当時、映画館は少なく、わたしの町ではまれに小学校で校舎と白幕を利用した
カーシアター(ドライブインシアター)のような催しが開かれていました。

夏休みのある日、祖父にこの催しに連れて行ってもらったときの出来事です。
上映された映画は、大人も楽しめるアクションものだったと思いますが、よく覚えていません。

映画に飽きた頃、休憩がてらに星空を眺めようと明かりが届かない、芝生がある中庭へ行きました。

自分が通っている小学校なので、勝手はわかります。
校庭には多くの人が居るので別に怖くもありませんでした。
蒸し暑い中、うちわで蚊を払いつつひんやりした芝生に寝転がって星を眺めていると・・・

上空に、足元から「逆V」状に並んだ金色っぽい5つの明るい光が、ゆっくりと飛んで来ました。
飛行機か?と思いましたが、目を凝らしても光と光の間が機体や翼で遮られている様子はなく、
動かぬ星が見えています。
映画音声の合間にも飛行音らしきものは聞こえず、全てが同じような色で明滅もしていません。

おお、噂に聞くUFOか!と興奮・・・しません。それどころか何やら不安を感じます。
光がさっきより大きい・・・間隔が少しずついびつになって、しかも広がっている・・・
降りてきている!そう感じたとたん、得体の知れない恐怖に総毛立ちました。
とにかく一刻も早くここを離れなければと、腰を抜かしつつも祖父にすがりつき、
「じいちゃん腹が痛い帰ろう!」と必死に訴えました。
切羽詰った様子に、そりゃいかんとわたしを背負い猛然と帰路に着く祖父。

負ぶされ際にちらりと見ると、長いすに座った数名が夜空を見つめています。
中には手で映画の光を遮って見上げている人もいます。
気のせいじゃない!あの人たちも見てる!
家まで200メートルほど。怖くて怖くて必死で目をつぶり祖父にしがみついていました。
大丈夫か、もうすぐ着くぞ、という祖父の声が救いでした。

数日が経ち、事件や噂話などは特にありませんでしたが、しばらくは夜が不安で眠れず
暗くなったらなるべく外から見えないように怯えながら生活しました。

やがて夏休みも明け、学校ではUFOを見たと吹聴するわたし以外の何人かが大人気でしたが、
証拠も報道も無かったためか、あっという間に沈静化しました。
・・・

それ以来兄はUFO関連話が嫌いになったらしく、今でもこう言います。
「幽霊なら、元は人だし出てくる理由もまあわかる。でも、UFOはやばい。
飛行原理も、目的も、一切わからん。全く理解できないものほど怖いものはない。」
[ 2015/01/20 ] ◆-

[ 73181 ]


私は割と見える方なんだけども、その中でもとてもな気分になったというか、そんな話。フェイクはいります。

私はちょっと特殊な学科に在籍しているんだけど、何かの講義で「自分の身の回りの文化財」をフィールドワークしてレポートに纏めるっていう課題が出た。
その時に私が選んだ近所の神社での話。
その神社の拝殿の前には椿の若木が対になるように置かれている。その椿は、枝におみくじを結ぶ用なのか「結びの木」って呼ばれてた。
もう何回目かフィールドワークして、そろそろ纏まりそうだなとか思いながら境内をウロチョロしてたら、ちょうど参道からみて左側の椿に話しかけられた。本当に急に何言ってんのコイツって思うだろうけど、、。
全体が綺麗な貝殻の内側のみたいな光りの膜見たいなので包まれて薄っすらと元の境内が見えてた事を憶えてる。
それから急に可愛らしい女の子の声で「こんにちは」ってきたからもう日本人の咄嗟の反射で笑顔で挨拶返し。ここまでは良かった、その後に「なにをしているの?」って聞かれたもんで、容量オーバーでもうパニックな私は内心なんじゃこりゃぁあああ!!!!になっていた訳で、もう反射的に無理やり繋がりを切ってしまった。
それだけだけども自分的には神的な人?に話しかけられたのは初めてだったし、空間切り離されたのもぶっちゃけ怖かった。というかよく挨拶返せたな自分とか思った。
あと、今更だけどもっと色々聞けたりしたのに勿体無いし、めっちゃ失礼だな自分って現在進行形で思っているし、その後もその神社に参拝しに行ってる自分は大分面の皮厚い。
あ、あと残念ながら姿はみてないな、でも絶対可愛い女の子な気がする。
[ 2015/01/20 ] ◆fmSqqAjM

[ 73199 ] NO TITLE

何回も出現してすみません。>>7235さんレスありがとうございます。体調は健康体に戻りました。話に出てくる人は全員同一人物なのか、全員違う人なのかそこも自分では分からないところが微妙です。全員違う人なら相当な男好きなのでしょうか。
照れ笑いされる意味が分からなかったです。
そう簡単に何かある事はないのですが、荷物で両手がふさがって居た時に自動ドアでないドアが軽く勝手に開いてくれてラッキーだったり、小さい頃の日記らしい走り書きに「左足のこれがあるから駒(名前)ってわかるの。あそこは分からなくなるから。右だと違うの」というものを見つけたり、片づけの為に下に置いていた陶器製の男雛が勝手に真ん中から割れたりしたり(寿命?)したぐらいですね。

さて、私はぬいぐるみを集めるのが好きなのですが小さい頃に貰った真っ白な猫のぬいぐるみが特にお気に入りだった。マオと名付けて布団で一緒に寝るくらい好きだった。今の家に引っ越しする際にマオが消えた。なんてことはない。母が人形供養に持って行ってしまっただけだった。理由が「あんたのお気に入りだから。いい加減解放してあげたら?」解放の意味を聞いても答えてくれず。いくつか持って行かれた。今お気に入りのぬいぐるみがあるのだが「いつかは供養に出さないとね」と母に言われている。その後しつこく人形供養に出した理由を聞くと「ぬいぐるみが苦しいって言ってたわ」と答えた母に「大丈夫?」と言うと機嫌悪くされた。凄くリアルなウサギのぬいぐるみを持っていた。これは母も持って行ってないと言う。だが、そっと消えてしまった。買い与えた父(記憶力が良い)はぬいぐるみの存在をすっかり忘れてしまった。記憶違いって怖いですよね。

母、火の玉とUFOを見たことがある。
叔母(母妹)、人玉をみたことがある。
祖母、祖父、人玉を見たことがある。
兄、目の窪んだ者と遭遇。
母方親戚、飛ぶ天狗を見たらしい。
何かを見過ぎだろ。
書いたもの以外で見たものと言えば、箪笥やテレビの裏にいた薄っぺらい女の人(絵を描いていたら「私も描いて」と言われた)襖の隙間から真っ白い指を出していた人とかぐらい。
書く意味なかったですねすみません。
ありがとうございました。



[ 2015/01/20 ] ◆Xvt/OOlA

[ 73203 ] 曰く付き物件にご注意を

体験談です。
職場の同僚に指摘されるまで曰く付き物件だと確信できなかったため、
住み続けていました。少し長くなりますが、時系列を追って書くので
一人暮らし部屋選びの参考になればと思います。
※部屋の下見は、必ず友人か誰かと一緒にいくべき。一人で決めると良くない。
※曰く付き物件にいると『普段見えない人でも徐々に見えるようになる場合がある』

数年ほど前のことですが、都内1Rに一人暮らししていました。
線路沿いの踏切近く、1階奥の角部屋で家賃は6万ほど。
一本路地を入っているので、窓さえ閉めていれば電車の音は全く聞こえない。
大きな仕事に携わることになったため、急いで引っ越さなくてはいけなかった。
今思えば、下見も不十分だったと思うし、一人で行くべきではなかった。

契約前の「一人で住まわれるんですよね?」と、ベランダ先のぼろぼろの放置バイクが気になったぐらい。
放置バイクは撤去するよう呼びかけているとのこと。
「一人暮らしで探してるんだから当然じゃないですか。たまに家族が泊まりに来る程度だと思います。」
『…。そうですか、ならいいんです。問題ありません。』
「?」
その時は単純に契約確認で、2人入居だと金額が変わるからだろうと思っていた。

引越し当日。
物件探しの時から「曰く付きだけは絶対紹介しないでください」とお願いしていた手前、
引っ越しを手伝ってくれた友人達の「なんか…暗くない?」という発言も笑ってスルーした。
確かに今思い出すと、入居前と比べて暗いな?と違和感は感じていた。

入居して1ヶ月。「地震が来るよ」楽しそうな、いたずらした時の含み笑いのような声に目を覚ます。
空耳かと思ったが、違った。激しい揺れ。
東北の大地震の影響で、勤め先のプロジェクトが軒並み頓挫し、
いきなり仕事を辞めることになった。まぁ、天災では仕方ない。
室内で視線や、シャワー時に歩く気配を感じるが、全て新生活のストレスだろうと思っていた。
酷いのは台所の天井付近のところ。照明が届かなくて異様に暗いので、照明の傘を外すことにした。
密閉されていて湿度が高い気がするので、常に風呂場は換気扇を回しておくようにした。

入居して3ヶ月。
新しい転職先が決まって、働き始めて一週間。家に帰って「ただいまー」とドアを開ける。
「おかえり」「はーい、ただい…え?」
明かりを点けるも誰もいない。少し怖くなり始めた。なんか最近ツイてないことが多い。
寝てる時に皿やコップが落ちて割れる。余震の影響だろうと考え、置き場所を変える。
妹や友人が週末遊びに来るようになった。泊まっていってくれるので、怖さや不安は半減した。
ただ、泊まると必ず怖い夢を見るというので、妹はたびたび飛び起きる。
そのうち、隣の一軒家の解体が始まり、新築工事がスタートした。
騒音がひどく、日中は家に居たくない。半年くらいの工事日程が書いてあった。引っ越したばかりなのに。

入居して半年。
仕事で会社に泊まりがけになることが多くなった。
都内で遊びたいということもあり、妹は留守がちな家主に変わって泊まりに来るが、
それでも連泊は嫌がる。アレさえなければいい立地の部屋なのに、とよく言っていた。
俺はそんな夢や幽霊は見ないので、あまり深く考えないことにする。
仕事面では評価されて、新しい職場で徐々に上向いてきたように思う。
技術職なので、オカルトとは無縁。しかし職場のビルが古いからか、度々守衛さん達の怪談を耳にする。

食器は変わらず割れる。置き方が悪いようには思えない。平置きしているのだが。
来客には謝りながら皿一枚、コップ一枚なので紙皿と紙コップを使って貰っている。
そういえば、食器少なくなったな。風呂場の換気扇たまに付け忘れてるな。…?消した覚え無いぞ。

放置バイクは相変わらず庭にある。問い合わせてみたが、依然持ち主は名乗らず。
住人の誰かの持ち物だとは思われるとのこと。
共有玄関の自動ドアがいつも開きっぱなしになっていることに今更気づいた。
スイッチをオンにしようとしたところ、珍しく同じマンションの住人に会う。
たまに開かなくなるのでOFFのままにしているとのこと。
たまに開かないってなんだよ。翌日、財布を無くす。

入居して一年。
定期的に食器が割れ続け、引越し前から持ってきた食器が全て割れたため、プラスチック製になった。
今でも何故かよく落ちるが、食器はプラスチック製なので問題はない。
立て付けにも問題はないし、電車が通らない夜中のことだから、何が原因かわからない。
年末なので大掃除も兼ねて、気になっていた台所の上の空間を開けることにする。
換気扇の配管が通っている部分、ツマミも特に無いハメ殺しになっている部分の板を外す。

絶句した。
なぜか湿布等が壁に向けて並べてあり、前の住人(数年住んでいた独身中年男性)の持ち物と思われる、
古びた書類やらゴミがけっこうあった。入居前に全部掃除したと聞いていたのに。ずさんな管理に呆れる。
以前の持ち主は退去も問題なく、部屋も荒れてなかったとのことだったが…。
とりあえず一切合切捨てる。今まで家の風呂(台所が隣)に入るのが何故かイヤでジムのシャワーばかりだったことに妙に納得した。
台所の上になんかあったからだ。と。

入居して一年半。
職場の同僚から、事故物件サイトの話を聞く。
自宅は該当していなかったが、通りを挟んだ向こう側やら、周囲にはそれなりにあった。
見なければよかったが、自宅が該当していないのには安堵した。
やたら神社や、庭の小さな稲荷やら、霊園や墓地が目に付く。

やはり線路沿い、特に踏切近くはあまり良くないのだろうか。
色々つけていた財布や鍵や携帯のお守りストラップが全部どこかに行ってしまった。
千切れた紐だけが残っている。
おみやげで貰ったお守りのストラップをつけてみた。3日で無くなった。
気付いたこと。廊下の明かりがいつも入居時からいつも誰かに消されている。
ゴミ捨てに行って帰ってくる数分で消されたりする。
朝、明かりがついていたことがない。が、誰も消してないらしい。

電話していると、時折ノイズで聞こえないと言われたり、いま部屋に一人?妹さん来てる?とたびたび聞かれる。
からかわれているのかと思ったが、そうではないようだ。
携帯が壊れたので、スマホにする。
LINEやSkypeで友人と話していると、室内のwifiを使っているのにノイズが酷く、仕方なく通常の通話にする。
引っ越してからPCがよくブツッと電源ごと落ちて再起動する。
修理が必要かと思って見てもらったり、電源コードも変えた。しかし故障ではないとのこと。

入居してもうじき2年。
…視線を感じるのやシャワーの際の気配くらいは気のせいしてきたが、
終電で帰って、寝ていると明け方4時にドアチャイムを鳴らされて起きた。
不審がって覗いてみると、真っ暗で何も見えない。
ドアを開けても誰もいない。それより足音やドアの開閉音もなかった。

色々あったので、曰く付きほど酷くないにしてもと友人からのすすめで、
初詣のついでに天然岩塩の塊やパワーストーンとやらを買っておいてみた。
お守りも見かけたら買ってつけるようにしているが、笑ってしまうほどよく無くす。
朝、駅前の線路沿いの脇道を走っている時に、踏切の前でお守りの紐が音を立てて切れた。
買った大きめのアメジストが一週間でまっぷたつになっていたのは笑った。
近所の踏切を夜中通ると、引っ張られたりつまづいたりする気がする。近隣住民も避けているようだ。
買い物帰りにビニール袋が裂けて中身が飛び出すことも何度かあり、それ以来はエコバックにしたが
何となくタイミングの悪さを感じて、踏切を避けて遠回りして帰るように帰り道を変えた。

入居して2年少し。
友人が遊びに来て、徹夜でゲームしているとドンドン?ゴンゴン?とドラムか洗濯機のような音がする。
時刻は深夜2時過ぎ。夜だから音は小さくしていたが、ゲームしている自分たちより大きな音。
『こんなうるさいのよく平気だなー。何の音だ?洗濯機?引っ越し?』
「いや、うるさいなって思ったこと無いよ。深夜帰ってきても。たまたま、今日はうるさいみたいだけど」
『ふーん…コレ、毎日だったら大変だな。やっぱ都会は住みにくそうだ』
「だね。できれば早く引っ越したい。まぁ耐えられないわけでもないし、夜洗濯は俺も申し訳ないと思いながらたまにするし…深夜じゃないけど。」

音は1時間近く続いたが、たまにはそういうこともある、と済ませていた。
その頃から、正直家にはいたくなくて休日は外にいることが多かった。
疲れが取れなくて仕事で大変なことも多かったが、家にいる時のような不安感はなかった。
心底、早く引っ越したいと思っていた。しかし、色々問題もあって金銭的に余裕がなかった。

入居して2年半。
部屋の配置がいけないかもと思って、手伝ってもらって模様替えをした。
泊まりに来た時、いつも妹が寝ていた場所にベッドを移した。台所と放置バイクを直線で結んだ中間点。
何がいけなかったかわからないけど、多分それがマズかった。
自宅で起き上がろうとした時に、ぎっくり腰になり、歩けなくなった。起き上がることもできない。

しばらく絶対安静で、動けないまま家にいた。
痛みで長時間眠れず、少し動いただけで激痛に目を覚ますくらいだった。
深夜の洗濯機の音は毎日毎晩続いているのだと、初めて気がついた。

生まれて初めて間近で『幽霊としか表現できない焦点の合わない白い人』が台所にいるのを起き抜けに見た。
目が合ったことに驚いている雰囲気が向こうからも伝わり、
しばらく目を瞑った後目を開ければいつも通りの、視線を感じる台所だった。
その後、診察を受けてレントゲン撮影時に、視界の隅から黒い影のようなものに包まれて、激しい嘔吐感と悪寒が駆け上がり気絶した。

風景だけの正夢を見ることは日常茶飯事だったが、霊感は無いと普通に思っていたし、心霊写真なんて信じてなかった。
怖がりだから、曰く付き物件はヤラセでも絶対に嫌だし、幽霊は見間違いであってくれと切に願った。
こうしてココに書き込んでいるのも、あの時みたいな曰く付き物件に関して、何か有益な情報がないか探しているから。
最近わかったのは、曰く付き物件にいると『普段見えない人でも徐々に見えるようになる場合がある』らしいこと。
年末年始に置いた塩を確かめてみると、握りこぶし大の岩塩が見事に溶けていたが、湿気のせいだと思いたかった。

慌てて妹に告げると、多分同じものを何度も見たと話していた。つまり入居時からずっといたんだろう。
寝込んでいる間に、色々調べた。オカ板をネタじゃないかもと思って、怖いながらも曰く付き物件に住んでるかもの記事を読んだ。
和菓子が嫌いだったんだが、家にいるときは餡子入りの和菓子しか美味しいと感じられなくなった。3食餡子入り。
幽霊が見えるようになるには、陰の食物を取れって記事にも行き着いた。餡子入りの和菓子とか有効らしい。
見たいわけでも、好きなわけでもないのに俺はその頃から餡子入りじゃないと食べられなくなっていた。

動けるようになって、昼食を共にする同僚達に思い切って曰く付き物件に住んでるかもしれないと相談した。
餡子嫌いなのに和菓子が主食になったこと。都内に引っ越してから色々あったこと。洗濯機のような騒音。
大家や同僚への証拠代わりにと思って深夜の騒音(洗濯機音)をスマホで録音しようとしたのだが、
時々ノイズが混ざるだけで基本的に無音だった。笑った。
あれだけドコドコ鳴っているのに、天井付近でも録音できない。しかし友人が来た時には確かにうるさいと言っていた。同じ音なのに。
深夜、毎日毎晩続くのでベランダから上の階を見上げてみた。部屋の明かりは消えていたし、洗濯機は動いてないようだった。
そもそも1時間以上、脱水し続ける洗濯機なんて無いと、後から話してて納得した。webカメラのマイクでも録音できないはずだ。

最初はみんなネタだろと笑って半信半疑だったが、真剣な悩みだとわかるとお祓いを勧められた。
お参りもロクにしたことが無いのに、初めて神社にダッシュで(半月でやっと歩けるようになったので)
携帯用のお守りと、1000円の家内安全のお守りを買ってきた。
ちょっと高いゴキブリ対策?(失礼)だと思って、台所の天井に貼った。
初めて視線が弱まったように感じた。洗濯機音は止んだ。
それから3ヶ月、週末は必ずお参りに行った。徐々に和菓子を食べなくても大丈夫になった。顕著に効果が現れたと言っていい。

入居して2年半と3ヶ月と少し。
帰った時に、ガムテープでビッチリ貼った家内安全の札が、外れかけてた。
視線を感じるようになり、ハッキリと自宅の雰囲気が暗いと分かるようになった。夏なのに。
エアコンも調子が悪い。ガタガタ言う。
明日になったらお参りに行こうとベッドに倒れ込み、枕元で真っ黒い人影がニヤァッと満面の笑みだった気がして飛び起きる。

慌てて神社に行き、新しいお守りを買って財布に入れる。
帰りに財布を落としたのに気付く。財布紐(代わりの財布のストラップ)が切れていた。
以降、退去するまでの3ヶ月間、高熱が続いた。餡子入りの食品を中毒のように買い占めて食べる。
新しいお守りも、家内安全の札ももう効果は無いようだった。

病院でも原因不明で薬も効かず、熱が下がらず、
気分が滅入り、何故か死にたいと思う日々が続く。吐き気も酷く、急激に痩せた。
風呂や収納のドアは、キィッと触れてもいないのに少し開いたり、窓を開けると近所の犬が吠え出す。
置いた食器が並行にズレて…何かに押されるように落ちる瞬間もついに目撃した。
食料だけ何とか買って帰るとすぐポストがパタンと閉まる音がするが、覗いてみても真っ暗。
今さっき明かりが付けたはずの廊下はもう真っ暗だった。誰かが覗いているみたいに。
視界の端に人影がチラつき、家内安全どころか家内不安だった。
そして、とにかく急いで退去することを決めた。

荷物をまとめている間も衰弱していて、引越し業者に支えられて辛うじて立てた。
「あの、まだ玄関、誰かいませんでした?」
「…いません。いるはずないです。一人暮らしです。開けますか?」
「いえ…そうですか、ですよね単身引越しで来てますんで。今朝お電話の時、にぎやかだったので」
余裕がなくて、キレ気味にそう言ってしまった。
部屋を最後に出るときにまで、誰か居る感覚とか。幻覚じゃなかった。笑った。電話の時ってなんだよ。

住人は入れ替わりが激しく、毎年何人か引っ越していた気がする。
確かに『即死するような曰く付き』ではない。ではないが…人が住めるのだろうか?
その日、自宅のそばの踏切を久しぶりに渡った。

比較的新しい卒塔婆が加わり、並んでいた。
電柱にはいつも事故証言募集が貼られていたのに、同じ踏切でたくさん事故があるということに俺は何故か気付かなかった。
ここ数年の事故のことも。半年ほど前の事故のことも。思い返せばタイミングに心当たりは多い。そもそも物件下見の時さえ。
事故物件サイトで見たバツ印と踏切事故の記憶を重ねると、近所は真っ赤だ。
これだけ起こっていれば、木札一枚で3ヶ月保っただけマシだったのかもしれない。
ゴキブリホイホイだって、中身がいっぱいになったら意味が無い。
…人身事故が多発している駅の踏切。そのすぐ近くに住んでいると理解したのは、退去した日のことだった。

入居前には、近くの踏切や噂などもよく調べることをオススメしたい。
幽霊なんて見たこと無いって人はいるでしょう。自分もそうでした。
パソコンもスマホもある時代に幽霊なんかいるわけがない。
いや、『あれは幽霊だったかどうかは今でも俺にはわからない。』
ただ実感としてあるのは、『大なり小なり曰く付き物件は確かに存在するし、何らかの悪影響は確実にある』ということ。
怪我や災難を全てを曰く付き物件のせいにするつもりはありません。運が悪かったんでしょう。
ですが俺は客観的に聞きたい。どこまでが気のせいだったのかを。

和菓子職人さんには悪いが、餡子入りの和菓子は何故か今でも美味しいと思えない。
あの時だけは何よりも美味しいと感じたのに。
もしかしたらおばあちゃんとかは、霊感があるから和菓子が好きなのかもしれない。
俺が好きなのはカスタードだ。今川焼きのクリームは好きだけどさ。
変わったことといえば、和菓子のきんつばが好きになったことくらいだ。
[ 2015/01/20 ] ◆A9WoYifE

[ 73233 ] NO TITLE

>>73203
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/01/21 ] ◆Ahsw8Nok

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[ 2015/01/21 ]

[ 73429 ] 不思議なポスト

現在NY在住です。こちらで体験した不思議な事を書かせていただきたいと思います。(ちょっと長いです。すみません)

去年の夏のこと。引っ越したアパートのポストが壊れかかっていたので、彼に頼まれて、近くにあるハードウェア・ストアに新しいものを買いに言行った。とてもいい天気の日で気持ちよく、2分程で到着。(ちなみにハードウェア・ストアは日本で言う町の金物屋さんみたいな感じなんだけど、ここは工事関係者が出入りするプロ御用達店。)

カウンターにいるメキシカンっぽいオニーちゃんに「ポストけありますか?」って尋ねたら、扱ってないと言われた。でもカウンター後方の棚の最上部にそれらしき箱がある。
「あれは何?」と訊くと、「ああ、そういえば余ったやつがあったなぁ」といいながら、店員はハシゴを立てかけて前面の箱に手を伸ばした。とろうとしているのは、箱の写真から推察するに、白色の横長デザイン。頼まれたのは暗い色で縦に長いやつだったので、他のデザインは無いのかと尋ねる。無いと言う。でもよく見ると後方に黒い縦長らしいポストの写真のついた箱が….。「その後ろのやつは何なの??」「ああ・・これは・・ポストけだねぇ・・」と口ごもりながら箱を降ろしてくる店員。なんていい加減なんだと思いながら、中を確認させてもらう。写真の通り、黒い縦長のポスト。 ネジ等の備品は5cmx8cm位の透明のビニール袋に全部一緒に入れてあった。他に取り扱い説明書みたいなのが一冊。箱はちょっと古そうだったけど、問題なかったので「じゃあこれ下さい」とお願いした。

オニーちゃん店員は非常に不器用らしくて、箱のフタの閉め方が分からずあたふたしている。(差し込みを差し込み部に入れるタイプ、ピザの箱のようなやつ)箱のしまり具合があまりにも汚かったので、放っておけず「中に入っているものを再確認したいので」と嘘をつき、(オニーちゃんを傷つけたくありませんからねー)フタを閉め直す事にした。
中を再確認と言った手前、中のものを出さないわけにもいかず、まずポスト本体を取り出した。説明書と備品ビニール袋は、箱を斜めに傾けて滑らせながら取り出そうとした。(箱の長さは45cm程)ザザザザーという備品袋と説明書が箱の内側を滑ってくる音が聞こえ、2つが見えた瞬間、備品袋が目の前で消えた。???? 何が起こったかが理解できず、硬直。一緒に滑ってきていた説明書はある。
落としたのか?? ポストや箱をどけて探してみるけど、何処にもない。音はしなかったけど床に落ちたのかとも考え、そこら中を探したけど見つからない。オニーちゃん店員は接客をしていて、一部始終は目撃していなかった。「どうかしましたか?」と声をかけてくれたので、「いや、あの、ネジとかがないんだけど?」と一緒に探してもらう。カウンターの向こう側にも無い。「おかしいなぁ、俺確かに入れたんだけどなー」といいつつ諦め顔の店員は、一言「またか」と。
「またか???」目が点になる私。「本当にこのポストが欲しいのか?」と何回も念を押されて、ちょっと怖くなりつつも、急いでいたし、ポスト本体には何の問題もなさそうだったので、「イエス」と返事。
彼は、奥から新しいネジ一箱を持ってきて(そんなにいらないのに...)ただでつけてくれた。

会計時、レジのおねーちゃんに「物が消える事はこの店では何度もあるのか?」と聞いてみると「うん、しょっちゅうあるのよ」と涼しい顔で言われた。
何なんだ?本当にポスト買ってよかったんかなぁ?とビビりながら店の外に一歩踏み出す。と同時に、あんなに晴れていたのに、いきなり土砂降り。「げ、呪いのポスト?」と泣きそうになっていたら、大雨は1分程でピタリと止んで、虹がどんどん出現してきた。虹が生まれる様子は初めて見たけど、するすると下から上へと現れる姿がまるで龍のようで美しかった。出来上がったのはNYで見たことない完璧な形の大虹。しかもダブル!!ぽかんと立ち尽くすこと数分「うむ、このポスト凄いかも!」と考え直し、ルンルンと家に帰ったのだった。

私の体験した不思議な出来事でした。
読んでいただいて、ありがとうございました。
この後もポストにちなんで不思議な事が起こったんだですが、又、ご要望がありましたら、書かせていただきます。
[ 2015/01/23 ] ◆VN7pSqYc

[ 73442 ] NO TITLE

>>73429
>この後もポストにちなんで不思議な事が起こった

ぜひ書いてください!
[ 2015/01/23 ] ◆-

[ 73455 ] NO TITLE

すみません。不思議なポストを投稿した物です。読み直してみますと、間違えがありました。ポストけ→ポストです。うう。
あと「買いに言行った」は「買いに行った」ですね。読みにくくて申し訳ありません。また続編を書かせていただきます。ご要望ありがとうございました。
[ 2015/01/23 ] ◆-

[ 73462 ] 落し物にご注意を

通っていた小学校は、広い霊園と畑に囲まれた古い学校で、
木造でこそ無かったものの、雨の流れに沿って黒ずんだ壁面は
お世辞にも明るい雰囲気の学校とは言い難く、墓地の上に立てられたという話に加え、
付近に街灯も少ないため日が暮れると真っ暗で、
保護者の立場になった卒業生達の体験談も数多く、怪談には事欠かなかった。
また、県内でも有数に治安の悪い地域で不審者の目撃情報がある度に、集団下校させられるほど。

落し物係として、掃除の時間や昼休みによく落し物を拾っては職員室に届けることが多かった。
今にして思えば、落し物を見付けることが多過ぎたように思える。先生方に「また拾ったの?」なんて言われてた。
冬休み前のある日、学校に忘れ物をして、慌てて取りに戻った。
グラウンドにサッカーをして何人か残っていたが、もう殆ど下校しているようだ。
それを横目に下駄箱から上履きに履き替える。靴は脱いでそのまま置いた。
日が暮れかけた学校は非常に暗かった。
省エネがブームで、廊下の明かりは放課後、掃除が終わり次第消していくため、
廊下にも教室にも明かりは点いていなかった。

二段飛ばしで駆け上がり、3階の教室に飛び込む勢いで、
急いで忘れ物を手にすると、安心と息切れでため息混じりに無人の教室を後にする。
先程は気付かなかったが、教室を出てすぐの廊下にキン肉マン消しゴムが落ちていた。
誰の落し物だろう?と、拾い上げる。
真っ黒に汚れていたが、当時はキン肉マン消しゴムに根強い人気があり、俺は特に興味なかったが
無くして落ち込んでいるであろう持ち主のことを考えると、届けるべきだと思った。
暗いし怖いから早く帰りたかったけど、結局1階の職員室前の落し物BOXに寄ることに。

階段を足早に下りながら、後ろからカシャン、カラカラと何かが落ちて転がる音を聞いた。
1階に向かう途中、振り返った2階の図書室前廊下で更なる落し物を発見する。
最近買って、すぐ無くした赤い水性ボールペンだった。
ちょっと遠目にだったが、開封シールをキャップに貼り直していたので、
その下手くそな貼り方で自分のものだと確信した。
あ、俺の!見つかって良かった。と、思いながら赤ペンに向かって歩く。
いつも落し物を届けて、日頃の行いがいいからかな?なんて思っていた。

風も吹いてないのにカラ、カラン。と、更に半分円を描くように遠ざかって暗がりの手前で止まる。
「え?」
何か変だな、と思って手を伸ばしたまま動きを止める。自分の影が伸びた先に、赤ペン。その先には真っ暗な廊下。
不意に鳥肌が立った。グラウンドでサッカーをしていた子達の声が聞こえない。
代わりに耳鳴りがしている。
この前見たトムとジェリーで、エサを置いてジェリーをおびき出して捕まえようとするトムの姿を思い出した。
左手には忘れ物の体操着と体育館履き、誰かのキン肉マン消しゴム。右手は赤ペンを手に取ろうと伸ばしたまま。
さっき、落ちた音がしなかったっけ?

図書室のドアはとっくに施錠されているようで、締まったまま誰もいない。
ドアが開く音はしなかった。閉じる音も。
赤ペンを無くしたのに気付いたのは3日ほど前にテストが帰ってきた時のこと。
じゃあ、なんでいまさっき落ちた音がしたんだろう?
忘れ物はいいとして、廊下にキン肉マン消しゴムが落ちてたら誰かが気付いて拾うくらいには人気だった。
教室に入る前は気付かなかったのに。教室を出たら気が付いた。
これは、上手く説明できないけどなんか嫌な予感がする。
『誰か』じゃなくて、『何か』がおかしい!

俺は赤ペンと持ったままのキン肉マン消しゴムが急に怖くなり、一目散に階段を駆け下りた。
1階に着いた。カシャン。目の前の廊下に赤ペンが落ちていた。
いや、落ちた。今まさに。その音を聞いた。
さっきと同じ赤ペンだった。職員室の方に向かう廊下に落ちていた。
その先は玄関があるが、怖くなってまだ日差しのある反対の渡り廊下(グラウンドに繋がっている)に向かって駆け出す。
ヒタヒタと、上履きのパカパカした足音とは違う音が階段から追ってくる。
俺はキン肉マン消しゴムを真後ろに放り投げながら、グラウンドに飛び出した。
ボンッ。キン肉マン消しゴムが廊下の壁(掲示板)に当たって跳ね返る鈍い音。
上履きのまま、グラウンドの土埃にまみれて校舎から大きく距離を取った。

そこにサッカーボールが転がって来て、「おーい」「ボール蹴ってー」と、のんきな声が聞こえた。
振り返りながら、上履きでボールを蹴り返す。サッカーを切り上げて帰るところのようだった。
一気に緊張が解けて、なんでか涙が出た。耳鳴りは止んでいた。
グラウンドから下駄箱に回り、靴に履き替えたが、結局汚れた上履きごと持って帰った。
帰り際に土足のまま廊下を恐る恐る覗いたが、赤ペンは見当たらなかったし、キン肉マン消しゴムも見当たらなかった。
そういえば壁に当たった音はしたのに、落ちた音はしなかった。

それ以来、たとえ敷地内で見かけても、落し物は拾わなくなった。
[ 2015/01/23 ] ◆A9WoYifE

[ 73469 ] 出会い頭にご注意を

進学したのは駅前に広大な敷地を持つ高校で、歴史もかなり古い。
慰霊碑なども置かれていて、怪談話は当時学生だった現役教師達からも聞くことができる。
放課後。実習で着替えた白衣のまま、日も暮れたので急いで
昼休みに借りたレポート提出の資料を返却に向かったところ、
図書室はもう閉まっていて、新しい本を借りたかったのだが
仕方なく返却だけすることにした。
ポストに本を押し込もうとするが、資料は辞書類のため厚みがあってなかなか入らない。
ひとつずつ、表紙を傷つけないようにずらしながら投函していく。

図書室は4階。
1階の階段横はすぐ玄関で、2階3階は3年生の教室だが、
冬なので、進路の決まった3年生はほとんど授業がないため学校にいない。無人の教室だ。
4階は特別室や資料室があるが、普段使われないため施錠されており、
図書室の利用者以外はまず訪れない。

誰か上がってくる。階段に足音がしているので、覗きこんでみると誰かいるようだ。
「図書室利用ですかー?今日はもう閉まっているので、返却だけなら預かりますよー」
今自分が資料をポストに詰めているため、どうせならまとめて返却しようと考えた。
司書さんにはいつもお世話になっているし。
返事がない。足音からして2階くらいだろうか?
覗きこむと、たいていみんな手すり越しに見上げて会話する位に田舎な学校である。
しかし、稀に部外者が間違えて上がってくることがあるので、
別棟の教室と間違えたのかと覗きこむ。

おかしい。3階付近になっても顔を上げて返事をしない。校舎はとても静かなのに。
というか、そもそも足音が来客&職員用スリッパでも無ければ、上履きでもない。
裸足ではないと思うが、靴下だけだろうか?冬に?ものすごく冷たい廊下と階段を?
足音が妙に響く。よく考えれば上る音は一定だが、踊り場があるのに音の間が開かない。
返却を終えたので、何となく気まずい気がして図書室側の階段ではなく、
廊下を一気に駆け抜けて反対側の階段を駆け下りる。

4階から3階に駆け下りた頃、足音は4階の廊下を同じく走ってきているようだった。
追いかけてきている。つまり、図書室に用があった訳じゃない。
3階、2階、1階は別棟との渡り廊下がある。
3階の渡り廊下を見るが、なぜか真っ暗だ。向こうの棟の蛍光灯が消えている。
そのまま2階へ駆け下りる。同じく真っ暗だった。こっちの棟も。なぜ?3年はともかく、1年や2年の教室はいつも明るいのに。
1階に降りる。上からは駆け下りてくる音がする。慌てて、渡り廊下を通って別棟のまだ明るい廊下に駆け込む。
別棟からは渡り廊下も、階段も確認することができた。渡り廊下から別棟階段横の購買部へ向かって駆け抜けた。

改めて走って来た方を確認すると誰もいなかった。安堵して壁にもたれかかる。
「先輩!どうしたんです?白衣のまま」
「うっわあああああっ!?び、びっくりした。なんだ後輩か。いきなり…。」
「いや、驚いたのはこっちですよ。先輩が急に飛び出してくるから」
「ん、何か誰かに追っかけられてたみたいで。本返してたんだけど。」
振り返って見れば、委員会の後輩だった。
乱れまくった白衣を整えながら、見知った顔にホッとした。
さっきまで誰もいない空間を走っていた気さえする。いや、たしかに人の気配がなかった。
校舎の向こうの風景も、日が暮れたのに街の灯がなく真っ暗だった気がした。
「大丈夫ですか?」
「だと思う。っていうか誰もいなかったみたい。足音だけ。勘違い、かな…。」
「ええ?じゃ、あの話マジですか?…あー。じゃなくて、今いきなり現れましたよね」
大きな足音が数歩聞こえた瞬間、振り向いたら俺が目の前に急に飛び出してきたらしい。
俺はずっと走っていたのに、その大きな足音は聞こえず、
いきなり階段の方から足音がして振り返ったらぶつかりそうになった、ということだ。
「え?渡り廊下から来たけど」
「階段じゃなくて?ものすごい足音がダンッて聞こえたら、いきなり飛び出してきました」
「は?」
「今。いや、だから追われて階段飛び降りたんですか?先輩が」
普通に歩いていれば足音は聞こえるし、まして上履きで走っていれば嫌でも足音で気付く。
にも関わらず、別棟から渡り廊下を渡って来る間の足音がしなかった。
後輩は今まで2階にいたらしく、1階に降りた直後で、階段を背にして購買部に向かうところだった。
渡り廊下から来た俺が”後輩を追い越してしまった”ことになる。俺も後輩もすれ違ってはいないのに。
白衣の人間が走っていたら、視界に入らないほうがおかしい。

この学校内で『さっき別の場所で手を振ったり見かけたのにいなかった』という話や、
『友人が急に現れた』『ぶつかりそうになった』というプチ神隠しのような話は多い。
出欠の時に先生が驚いたり。「誰か代返していたのか?なんてなー」と冗談で言うほど。
結局何だったのかは分からずじまいだが、
丁寧に返却したはずの本の表紙が一部酷く破れてしまっていて、
翌日司書さんのカバー張り替えを手伝うことになった。
[ 2015/01/23 ] ◆A9WoYifE

[ 73490 ] NO TITLE

>>73462
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/01/24 ] ◆Ahsw8Nok

[ 73513 ] ナビにご注意を

自分が不可解な体験をする時は、周囲から人の気配がなくなる気がする。
迷いこんでしまったのか、棺桶か何かに片足突っ込んだかのように。
幽霊は見たことがないし、怖い話は苦手だ。
怖い話を聞いたり読むと時折涙が出るほど。
そんな何度かあった体験を気のせいだと言い聞かせてきたある日のできごと。

隠しようがないので最初に書くが場所は八王子。
深夜、迷って八王子駅から3駅ほど離れた八王子城址に立ち寄ってしまった。
どんだけ間違えれば心霊スポットに向かって逆走できるのかという、そんな話。

諸用で八王子まで自転車で行った。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、再会の喜びを祝いながら終電の時間も過ぎて、
商店街の明かりが消えゆく中、自転車を走らせた。
時刻は深夜0時頃。ちなみに酒は入ってません。

通学がずっと自転車だったため、山道でもそれなりの速さで漕ぎ続けられる自信はあった。
知らない方のために一応。八王子近辺は都内だが、東京都の西端にあり大学と山と霊園が多い。
遠回りしながら、電車と同じ沿線沿いルートで地元駅まで移動すれば
道は広くて明るいので、深夜ゆるゆる走っていれば
まぁまぁ遅くても深夜1時には家に着くはず…というところだった。

いつも通りに帰ろうと走り始めて、八王子駅を離れて数分。
折角だから近道してみたくなり、以前何度か車で送ってもらった時の
ほぼ直線コースで行こうと思った。道を引き返す。
勾配はキツイし、人も少なく家もまばらだが、
迷わなければ沿線沿いのルートに比べて15分ほど早く帰れるはず。
深夜楽しみにしていた番組を思い出し、急いで帰りたくなったのもある。
台風も近づいているらしいが、家を出た時に確認した天気では明日の昼前のはず。
風は強くなってきているが大丈夫だろう、と。

で、これが間違いだった。
携帯のナビで登録ルートを確認しながら進んでいるのに、
市街地を出るまでに迷って何度も袋小路にぶつかり、
戻ろうとする度に位置的に見えなかった墓地に出くわす。
そんな事が数回あってナビのデータが古いんじゃないかと思い始めた。

仕方なく、ナビの最短ルートではなく途中に目印となる大通りをいくつか地点追加して再出発。
信号の度に確認するも、今度はスムーズに走り続けられた。
こんなところに病院や教会があるんだなぁ、知らなかったとライトアップされた看板を遠巻きに見る。
新鮮な風景と涼しい風に気分を良くしながら漕ぎ続ける。
途中、気付くと鼻歌交じりに自転車ごと川に飛び込みそうになっていて慌ててブレーキをかけた。
前輪が川岸に飛び出していた。走るのが楽しくて仕方なくて、何もかもどうでもよくなりかけていた。
「おっと、危ない…うん、行けるいける!」

雨が降ってきた。小雨だったからそれほど迷うこともなさそうだが、
急がないと危ないかな?と思って時刻と天気図を確認した。
台風の進路が大きくズレて、雨雲が地域一帯にかかり始めていた。
深夜1時。ルートを確認するとまだ半分も来ていない。
これはミスったなぁ…元のルートに戻ろうかと悩んだ。
「ん?ま、いっか!」
自覚している慎重で臆病ではない楽観的な考えで、独り言なのに満面の笑みだったと思う。変なテンションだった。
市街地を出てからずっと車とすれ違っていない。

しかし、ルートでこの後しばらく長い直進になったので、
迷うこともなさそうだし分岐点までひた走ることにした。
青地に白字のルート表示板には、目指す地元の地名が合った。
雨はだんだん強くなり、夏なのに吐く息が白くなるほど寒くなった。寒い。
20分?30分経ったのか?分岐、ずいぶん遠いな…。
ただひたすら直進した。分岐点に到着。雨で濡れた顔を拭いながら、視線を上げる。
もうすぐ家かな?白い息をハァッと吐き出して手を温めた。
「この先、八王子城址」
「…えっ?」

看板にはそう書かれ、見ると八王子城址の入り口のほう、霧がかかってモヤが出ている。
携帯の電池が切れそうになっている。
慌てて地点確認をする。
何度か通信に失敗し、長い読み込み時間の後、
突然現在地の矢印が八王子城址になる。笑った。
一瞬理解できなかった。ワープしたのかと思った。
八王子城址の方を振り返るとドライアイスでも炊いたかのように、
モヤがスーッと広がりながら滑ってきていた。一気に我に返って怖くなった。
八王子城址。聞いたことがある。それはもう色んな話を。
具体的な部分は耳をふさいでいたが、それでも地元では知らない人のいない超有名な心霊スポットである。
まさか絶対来たくないところに、一人で来て肝試しすることになるなんて。
シュール過ぎて涙が出た。
携帯でルートを再確認しようにも電源が入らない。電池が切れたようだ。
全力で反対方面に漕ぎ出した。途中絶対振り返らないと心に誓った。

泣きながら自転車を走らせて、街の明かりが見えた頃、雨は小降りになっていた。
ちょうど傘さしてゴミ出しをしているおばさんがいたので、道を尋ねた。
冷静に考えるとびしょ濡れの人に道を聞かれてさぞ怖かっただろうと思う。
「すみません、八王子から○○へ行きたいんですが」
「な、何?ええ?どこよそこ。八王子?八王子はあっち。」
めんどくさそうに指差されたのは、東。俺が今向かっていたまさにその方角。
背にしているのは西。八王子城址方面。
何をどうやったら山に向けて1時間近く逆走できるのか。
見たことのない病院や教会は、そりゃ新鮮なはずである。一度も見たことなかったんだから。
すれ違う車がなかったことも納得だ。深夜の八王子城址に用がある人はそういないだろう。
結局、ぐったりヨロヨロしながら家に帰り着いたのは朝5時30過ぎ。
台風は逸れて、枝葉がまばらに落ちていたが俺の状況とは対照的に清々しいほどの朝日だった。

カーナビの指示通りなのに間違って霊園に着いてしまう、
そんな怪談を耳にしたのはそう間もなく。
まさか携帯のナビと自転車でも同じことが起きるとは。
いや、きっと携帯が壊れかけていたんだ。方向音痴だし。幽霊は見たことがないし。ただのモヤだった。
恐怖を打ち消すために、そう自分に言い聞かせた。
翌日、充電できなくなった携帯は”水没”扱いで、故障交換になった。
あれ以来、八王子まで自転車で行くのはやめた。
[ 2015/01/24 ] ◆A9WoYifE

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[ 2015/01/24 ]

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[ 2015/01/24 ]

[ 73869 ] 不思議なポスト 続編

「不思議なポスト」を投稿したものです。レスを頂いてありがとうございます。あんまり怖くはないのですが、どう考えても未だに訳がわけがわからなくて、私の中では謎なので、続きを書かせていただきます。

虹を見ながら家に帰って、一部始終を彼に話す。盛り上がったものの、何となく気持ち悪かったから、ポストは開封せず箱の中に入れたままにしていた。数日後、管理人さんがポストを取り替えてくれるというので、約束の日の前夜、箱から取り出す事にした。

うちには柴犬(当時1歳)がいるんだけど、生まれてからそれまで一度も吠えなかった犬が、ポストを取り出したとたんに激しくワンワンと吠え始めた。そしてポストに向かって唸りながら後ずさりしていく。よくホラー・ムービーとかで犬が突然吠える…みたいなシーンがあるけど、正にそんな感じ。ポストを持ちあげたとたん、今度は私の斜め上2メートルぐらいの空中に向かってワンワン。
黒いタキシードと帽子をかぶった背の高いおっさんが、煙のようにフワーっとポストから出てくる情景が、なんとなく勝手に頭に浮かんだ...というか映像が入り込んできた。その後、犬はポストではなく部屋の隅に向かってううう〜と1時間程唸り続けていた。私は不思議な体験は数回、感じる事はたまにあるけど、見た事は1〜2回程しかない人間なので、何がいるのかはさっぱりわからない。けど、その時...たぶん何かが部屋の隅に居た。(と思う)

次の日、1階でカー・リペア店を営んでいる管理人さんのところへ。他の人に影響はないのかなぁ?と思いながらポストを手渡すが、彼は911テロで犯人らしき人物の後をつけてCIAに報告したという強者。しかもたぶんゼロ感。そのまま電動ネジまわしでポストつけかえ作業に取りかかり、おらよっ!とあっけなく2分位で完了。

はてさて、いわく付きっぽいポストを入り口に掲げたのは良いのか悪いのか?と考えながら家に入ろうとすると、鍵がない。

うちは2階建てビルの2階で、外玄関と内玄関がある。外玄関から20段位の階段を上って、内玄関にたどりつく、という構造。外玄関は通りに面していて、防犯の為に鍵は強力な磁気ロック。スペアを作るにもあらかじめ登録した磁気カードが必要。この世の中に2本しかない鍵を無くしたら、玄関をぶっ壊すしか入る術が無くなるという、別の意味で恐ろしいアパートなのだ。管理人さんもビルのオーナーも鍵は持っていなくて、私と彼だけが持っている。入居する時に磁気カードを貰ったんだけど、スペア・キーが作れる場所もマンハッタン中で数カ所しかないらしい。

というかなり貴重な?鍵なので、当然無くさない様にもの凄く気を使っていた。沢山のキーホルダーと日本の神社で貰ったお守り、他の鍵も一緒につけまくって目立つようにしていた。出かける時には必ず確認するので、鍵が無かったら外に出る時に気がついていたはず。今回も確認したので、出る前には鍵はあった。落としたとしたら、階段、もしくは玄関周り。それとも可能性はかなり低いが家の中で落としたのに気がつかず出てきてしまったのか?

腑に落ちないのは、玄関の鍵だけがその鍵束から無くなっていたということ。その鍵は他の鍵2本でサンドイッチするようにして、しっかりと鉄の輪っかに通し、それをキーホルダーにくっつけていた。真ん中に位置する鍵だけが落ちるというのも何だか変な感じ。

彼に外玄関を開けてもらい、2人で一段一段チェックしながら階段を上り、家の中の心当たりを探しまくる。でも無い!お前無くすなってあれほど行っただろう・・と小言をくらう。「簡単に取れるような作りじゃないんだけど、おかしいなぁ・・」どうやって無くしたのかが謎で、頭を抱えこんでしまった。

悩んでいても拉致があかないのでスペア・キーを作る事に。彼の鍵を貸してもらって、ポストを買ったのと同じ金物屋さんに行き(家から徒歩2分、一番近い)まずは磁気カードから鍵を作る設備があるのかを確認することにした。カードは大事なものなので、また落とすと困る。作ってもらえるなら改めて店を訪れる。という面倒くさい(彼の)計画だ。

もちろん、見落としは無いかと、内階段、近所の路上を再度チェックしながら歩いた。鍵はどこにもなかった。

金物屋さんに到着。なんとスペア・キー・カウンターはポストを買ったのと同じカウンター。ちょっと複雑な気分になりながら「磁気カードから鍵はつくれますか?」と聞くと、イエスという。急いで自宅に戻り、とんぼ返りで店へ直行。彼も一緒に外出(別の場所へ)。再度、道すがら階段やそこら中をチェック。当然この時も鍵は見当たらなかった。

カードと鍵本体をチェックしていた店員さんが「あの〜、このカードこの鍵のとちがいますよ」と言う。へえぇえ?ということはスペアが作れないってことですか?そうです〜。ふにゃふにゃふにゃ。それはヤバいでしょう。鍵が1本しか存在しなくなってしもた〜。(汗)しかも二往復もして馬鹿みたい!超がっかり…
元気無く帰路についた。

で、ここからが訳の分からないところ。ブルーな気分で外玄関を開け、そのまま階段を1段、2段とあがって行くと、上から2段目の階段の真ん中に、あれほど探していた鍵が置いてある。「置いてある」と書いたのは、階段の端に対して鍵が綺麗に直角90度になっていて、先っぽが上ってくる私の方を指すように真正面を向いていたから。しかも階段幅のほぼ真ん中あたりに、はかったように鎮座している。角度とか場所とかがランダムだったら、落ちていると感じたんだろうけど、「はいどうぞー」というようにすんなりと、美しく存在していたので、この鍵は誰かが置いたんだと確信に近いものを感じた。
(何度もチェックしたので、外出時に無かったのは確実。彼も一緒に出かけたので、彼が見つけてそこに置いたという可能性は無し。前述のように、管理人さんも鍵を持っていないので、入れない。外玄関は鍵がかかっているので、誰かが拾ってくれたとしても、階段に置く事は出来ない)

図にかくとこんな感じ。

  ___内玄関ドア

________
   鍵(・ω・)ゞ
________階段

________

________
   私 w( ̄△ ̄;)wおおっ!
________


  ___外玄関ドア


そこで気付いた。もしかしたらポストについてきた何かが、お店に帰りたくなって、私に運ばせたのかも…で、確実な方法として鍵を隠し、お店に行くようにしむけたのかも。あまりにも私ががっかりしていたので鍵をさっさと戻してくれたんじゃないか?ちょっと社会見学にでも出かけてきたんだろうか?

ここで話は少しずれるが、学生時代、京都に住んでいた。夜中に当時の彼と行き当たりばったりなドライブに出かけた。(彼は道を熟知)ランダムな道を走ってたどり着いたのが(有名な)深泥池。そこだけは行くの辞めようと話してたのに!と急いで回れ右。全く別方向に進んだつもりだったのに、また深泥池に戻ってしまった。ちょっとガクブルで、次は本当に違う方へ行くぞ!と気合いをいれて進んでいくと、何故か道を熟知しているはずが迷ってしまって、よくわからない山奥に入って行くことに。

曲がりくねった道は一車線。ユーターン出来ず、奥へ奥へと進む。12月初旬だったので、いきなり雪が降り始め、山側から里側のこちらにむかって、道路がさ〜〜〜と凍結してくるのが見える。ヤバい!マジでヤバい!事故るよこれ。と騒いでいると、いきなり空き地のような所に出て、そこでユーターン。良かった良かったと来た道を引き返し、町についたところで、その先にみえたのはまたまた深泥池。もう、超泣きそう。で、その時考えたんだけど、深泥池で何か乗せて、山奥に運ばされたんかなぁ?と言う事。で「何か」は、2回訪れないと全部乗れなかったのかなぁ?で、今度は何かの代わりに他の物が乗って深泥池に来たとか...というか、そういう考えが頭の中に入ってきたっていう感じ。(誰かに説明されているようなというか)

(脱線が長くなって申し訳ないです)
とにかく、今回この深泥池事件を思い出して、今度もポストについてきた「何か」を、2回に分けて運んだんじゃないかなぁ〜、と勝手に納得した。(どなたかそういうことに詳しい方いらっしゃいましたら、教えて下さい・・・お願いします!)

ポストは付け替えた次の日、誰かが叩いたのか、いきなり形が変わっていた。

で、鍵紛失騒動から数日後、今度は私の携帯電話が行方不明。家の中でつい20分前には電話をしていたので、なくす事自体が不可能。
ものを紛失しすぎる、と小言を頂戴しながら、家の中を探しまくる。彼から私の携帯にかけてもらったけど、音も振動音もしない。「出費がぁぁ〜、皆の連絡先がぁぁぁ〜」と泣きそうになって、数時間後、ソファーに座っている彼の隣へ座ろうと、すこしかがんだ瞬間、ゴトッ、と鈍い音が。ふん??と2人で床を見ると、携帯が落ちている。まるで私の胸のあたり、空中から湧いて出たかんじ。顔を見合わせて、今の見たぁ??またかよ!!と叫ぶ。でも慣れっこになった私達は、あんまり驚かなかった。(今度は2人で経験したので、ソファーの間から落ちたとか、色々可能性を検討したけど、角度的にどれも不可能、という結論に。ちなみに夏なので薄着。ポケットとかはついてなかった)

もしかしたら、ポストと共につれてきた何かのせいで、家の中にポータルが出来たのかも。そ今はそういう現象は止まっているのだけど、たまに視界の端になにかが横切っているようなものがうつる事はある。一体なんだったんだろう?
[ 2015/01/28 ] ◆JicBqqdM

[ 73893 ] NO TITLE

某ホテルのレストランスタッフである私が、職場で体験した話。

レストランスタッフの仕事はバイキングラインの補充だとか、簡単な清掃とか、配膳とかそんな感じ。
お客様が全員お帰りにならないと片づけを始められないので、遅くまで粘るお客様がいらっしゃると退勤が遅れる。(追い出せないしね)
そんなわけで22時頃退勤……したところで、伝票を回収し忘れたことに気づき戻る。
施錠前だったので「あれ、まだ誰かいるのかめずらしいなー」と思った瞬間、男性のものと思わしき悲鳴が聞こえた。

電気のスイッチに手を伸ばすもなぜか点かない。
仕方ないので暗闇の中を進んで様子を見に行ってみると、そこには床にへたり込む調理長がいた。
事情を聞くもパニック状態に陥っているのか、何が言いたいのかさっぱり理解できない。
「人形、人形が」といううわ言のような呟きだけはかろうじて聞き取れた。

「とりあえず落ち着きましょう?」と言ったら「……(私)さん、うしろに……」とのお返事。
背中がゾワーッってして、体温が一気に下がるような感覚を覚えた。
あ、これ死亡フラグだ、と瞬時に悟った私は、なぜか近くにあった電気釜(業務用のデカイやつ)を両手で引っ掴み、振り向きざまに振り下ろした。今にして思えばよく当たったと思う。

んで、私も見てしまった。おそらくは黒い着物を着ていると思わしき子ども。市松人形をそのまま小学校低学年くらいの子のサイズにした感じ。
現物を見てしまったことでますます怖くなり「オラァ! ウラァ! ウオオ!」みたいな雄たけびをあげながらひたすら殴打する私。調理長があげた二度目の悲鳴を幽霊の雄たけびと勘違いし、私の恐怖心はMAX。「かあちゃーん!」とか叫んだ気がする。でも殴る手は止めなかった。

何度目かの殴打が空ぶって、電気釜が床に叩き付けられた瞬間に蛍光灯点灯。そこにはもう何もなかったのだが、床には不気味な赤い液体が…orz
もうとにかく気持ち悪かったので「誰かがこぼしたイチゴジャム、あるいはトマトソース系のなにか」という強引な結論を出す私と調理長。
よく考えてみれば、勤務終了前に清掃しているのだからありえないんだが。
調理長は可哀想だったのでお帰りいただいて、ひとり残って清掃。触りたくなかったので、バケツで水を流してたら綺麗になった。

なんであんなわけのわからんものがよりによって厨房に出るんだろう…。海が近いせいもあるんだろうか。
とりあえず、電気釜が故障しなくて本当に良かったと思います。
[ 2015/01/28 ] ◆-

[ 74147 ]

数ヶ月前、私は事故に遭った。
相手のいない自爆事故。割と大きな事故だったようで車は滅茶苦茶、でも運転していた当人は救急隊の方を相手にマシンガントークをかます程には元気だった。
変化が表れたのは、それから約1週間後のこと。
視界の端に、ぼんやりとした影が映るようになったのだ。色は白や黒、赤と様々だった。
事故の直後だったし、疲れてるのかもとあまり気にしてなかったのだけれど、更に1週間が経つ頃にはその影はよりくっきり、鮮明に見えるようになっていた。
人の形に見えることもあって、ぶつけた衝撃で脳か何かがおかしくなったのかもしれないと精密検査を受けた。結果は、異常なし。
そんな話を職場の先輩にしたら、「それってもしや、幽霊じゃね?」と言われた。
たしかに私はオカルト好きだ。同じくオカルト好きなかの先輩と一緒に、心霊スポット探索という罰当たりなこともやったことがある。
けれど、それは幽霊の存在を真剣に信じていないからこそのこと。そもそも、臨死体験をしたわけでもない、単にカーブを曲がり損ねて事故っただけの人間にいきなり霊感なんかつくわけがない。
そう思ったけれど、これも先輩なりの慰めかも……と思うことにした私は、先輩と2度目の心霊スポット巡りをすることに。
因みに1度目は廃ホテルだった。何も起こらなかったけれど。
2度目となる今回は、徒歩でしか渡ることの出来ない小さな橋。高さがあまりないのに、何故かそこで自殺する人が後を絶たたず、「自殺の名所」という不名誉な称号を与えられている、そんな場所。
到着したのは午前12時過ぎ。橋の周辺には外灯が殆どなく真っ暗闇。
そんな中を持参した懐中電灯の、弱い光を頼りに歩いていたんだけれど、遠くの方に青白い光があることに気付いた。
でもよく見るとそれは懐中電灯の光で、しばらくするとふたつの人影を確認することができた。
お互いの姿が認識できるまで近付いてわかったのは、向こうから来たのが、ジャージ姿の男性と、ハイヒールを履いた女性だったということ。腕と腕を組んでいたから、あぁカップルで肝試ししてるんだなぁと思った。
向こうも向こうで、こちらの存在が怖かったらしい。すれ違う瞬間、強ばった笑顔の男性が「こんばんは」と挨拶してきた。
私達も同じように「こんばんは」と返して、それ以外は何も話さず、お互いに何事もなかったようにそのまま別れた。
しばらくしてから、内心ビビっていたらしい先輩が「普通の人間だったな」と呟いた。私も最初は火の玉かと思ったし、多分それは向こうも同じだっただろうねと笑いながら橋を渡りきり、また引き返してきた。この間、怖いことは何も起こらなかった。
以降は帰りの車内での会話。

「今回もハズレだったなぁ」
「そうですねぇ。でも、向こうから人が来た時は正直、怖かったです」
「あー、あの時ね。つーかさ、俺も怖いの結構好きだけど、ひとりではあんな場所行くとか、絶対無理だわ」
「……? 私も無理ですよ、さすがに」
「だよな。そう考えるとあの人、すげぇよな」
「あの人?」
「だから、橋の途中ですれ違った人。ひとりで心霊スポット来るとか猛者すぎるw いや、その前に寂しすぎるw」
思わず、「……は?」と聞き返してしまった。向こうから来たのはひとりじゃなかった。仲の良さそうなカップルだった。そう告げると、先輩は「なに言ってんの」と笑う。
「男だけだったっしょ? なに? そんな冗談言うなんて珍しいじゃん」
「いや、先輩こそやめて下さいよ。いたじゃないですか、女の人も。ワンピース着てて、ハイヒール履いてて、腕組んで歩いてて……」
初めは「えー?」と笑っていた先輩も、だんだんと「それ、マジで言ってんの?」と真剣な顔に。
ここまで来て私も、先輩には本当に女性が見えていなかったことを知った。すごく怖くなった。
それで、あの時の状況を事細かに思い出そうとして、違和感に気付いた。
まず、話し声がしなかったこと。ふたりで来ていれば、多少なりとも話しながら歩くはず。私達もそうだったように。
それから、足音。高いヒールを履いていたら、どんなに注意してもコツコツという音がしてしまう。でも、まったく聞こえなかった。男性が履いていた、スニーカーの足音は聞こえていたのに。

この話はこれで終わり。オチは特にない。
先輩とは相変わらずだし、時々この話になる。
あの女性は幽霊だったのだろうか。幽霊だとしたら、何故男性と腕を組んで歩いていたのだろうか。男性はあのあと、どうなったのだろうか。真相や後日談は想像するしかない。
今でも、私は影を見る。あの時の女性のように、他の人には見えない人間を見ることもある。
その頻度が増えている気がするけれど、それら全てが幽霊だなんて信じたくはない。
でも、もし仮にそれらが全て本物の幽霊で、私に備わったのが霊感だとしたら。このままその力がどんどん強くなっていたなら。
いつかは幽霊と対談できたり、「破ぁ!」と叫んだら除霊できたりするようになるのかなぁと考えつつ、もう一度精密検査を受けるべきか否かを悩んでいる今日この頃だ。
[ 2015/01/30 ] ◆uH7qsf9s

[ 74253 ] 影絵にご注意を

母方の実家でのできごと。相変わらず幽霊は出ません。
当時3歳だった俺は、妹の出産準備をする母と共に、
母方の祖父母の家に帰ってきていた。滞在期間は一ヶ月ほど。
ハッキリ覚えているのは妹の出産が近かったからで、
初めての祖父母の実家だったということもある。
(後に祖父母が引っ越したため、そこでの思い出はそれだけ)

無口で厳格だけど、理不尽ではない祖父。
孫に寝物語を聞かせ、琴を弾き、おやつをこしらえ、
出産で忙しい母に代わり優しく接してくれた祖母。
出産準備などで忙しい母と川の字になって寝ていた。


ある夜のこと。
俺は夜中に目を覚ました。
「…。トイレ行こうかな?」
尿意はさほどでもなかったが、起きた以上はトイレに行きたい。
おもらししたことないのが自慢であった。
しかし、来て間もなくの祖父母の実家は小さな子供には広く、
トイレに行くときは迷わないよう大人達が付き添ってくれていた。

トイレ、トイレと母を揺さぶるも口を開けて爆睡。
仕方なく起きるのを待ちながら、
間隔をあけて母の顔をむにゅっ、むにゅっとサンドイッチにする。
『優しく起こして』が口癖の寝起きの悪い母は、そうやって起こすようにしていた。
ダメだ。全然起きない。

しばらくそうしている間に、尿意は収まった。
代わりに、壁に映った影がユラユラと流れていくのに気が付いた。
「あれ、なんだろう?」
不思議だな。そう思いながらも眺め続ける。人影かな?
折角だから母にも教えてあげようと
また顔をむにゅっとサンドイッチにしながら起きてー!と囁く。
一向に母は目覚めない。寝息を確認すると、確かに息はしている。
お腹の赤ちゃんもドキドキしている。大丈夫。


仕方なく、起こすのを諦めてまた壁を眺める。
最初はまばらだった人影が少しずつ増えて流れていく。
今は行列のようになり、壁の端から端へ、左から右へ流れるようにスーッと歩いて行く。
足は壁の床についていて、人影は祖父母の背丈と同じくらい。
白黒アニメみたいだ、誰か影絵で遊んでいるのかな?と。
一緒になって影絵の人に手のひらでカニさんを作ったり、狐を作って一緒に歩かせる。

15分以上そうしていた気がする。
布団から上半身だけ起こしたまま、手を動かして思いつく限りの動物で一緒に歩かせていると、
次第に影絵にも変化が出てきて、小さな子供連れの人影から、
走り回る子供達の人影、他の人の3倍くらいある背の高い人影、横に壁一面ずっと伸びる黒い人影、
牛や馬のような影、河童のような人影、角のある人のような人影、踊っているような人影、浮いている人影。
だんだんとアニメのキャラクターのようにバリエーションが増えていった。
3歳だったし、ゲゲゲの鬼太郎世代だったので、
まだ実物を見たことのないゾウやキリンと同じく、妖怪などの不思議な生き物も実在すると思っていた。

布団を端から端に4枚ギリギリ並べられるくらいの寝室だったが、
その壁を普通に人が歩く速さで何人も横断していった。
そのうち、影絵を作るのに飽きて、何人いるのか数えることにした。
「ひとり、ふたり、さんにん、よにん…えーっと、はちにん、きゅうにん、えっと、じゅういちにん…へんなかげ!」
たまに人影が重なっていたり、横にすごく長かったりするので、数えるのは意外と大変だった。
空を見上げて、雲の形から動物当てする遊びをしたばかりだった。

「はちじゅうきゅう、きゅうじゅう…えっと、いっぱいじゅうにんで、ひゃくにん!ひゃくいちにん…ひゃくににん」
更に15分以上そうしていたと思う。
まるでお祭りのようだった。
「にひゃく…お母さんすごいよ、夜なのにたくさん人がいるよ。お祭りなのかな?…にひゃくさんにん、にひゃくよにん」
母はうなされているように、時折額から汗を流していた。
左手の指で100の位を数え、右の手で十の位を、口でいちからじゅうまで数えていた。
もうすぐ「さんびゃく」というところで、段々数えるのに疲れて眠たくなってきた。
「お母さん起きてよーお母さんったら!」
さすがにしびれを切らして大声で叫んでしまった。母は起きない。
「にひゃく、きゅう…じゅうさん…?あれ?に、にひゃくさんじゅうきゅうひゃくさん?…あれ?」
左端まで指折り数え終わって(数え間違いながら)、改めて顔を上げて壁全体を見渡すと、動きが止まっていた。
「あれ?」
影がピタリと止まって一斉にこちらを眺めている格好になっていた。
「…あ、え?」
影が大きくうなずき、ある影は嬉しそうに、ある影は手招きをして、こっちにおいでよ!と促す。
子供達の影が高く高く天井付近まで飛び跳ねる。
それを見上げながら、座りっぱなしでしびれた足で体を支えながら布団から立ち上がって、
壁に一歩踏みだそうとして、気が付いた。
俺の影はくにゃっと壁の端まで届かずに折れていた。
壁の影は不思議そうに首を傾げている。かしげて一回転した。他の影は違う違うと首をふる。
そっちじゃない、と告げているようだった。
「…え、え?え?」
なんだか訳がわからないまま布団にへたり込む。
さっきまで楽しく遊んでいた影がなぜか急に怖くなった。
いや、遊んでいたのは自分だけで、影達はさっき大声を上げてから気が付いたようだった。
振り向こうとして、鳥肌が一気に立ってそのまま正面の壁を向き直す。振り向いちゃダメだ。

右手の壁の窓はカーテンがされている。左手のドアは閉まっている。正面は古くて大きな洋服タンスが横並びに2つ。
背後は…背後は寝る前にふすまを4枚、祖母と引っ張りながら閉めた。明かりはない。
祖父の使っている回転式幻燈機は、もっと色鮮やかで出てくる影は同じものばかりだった。

じゃあ、この影はどうしてできているんだろう。俺の影は壁まで届かないのに。
そもそも、影が動くならほんものはどこにいるんだろう?

影の主達は
いったい
どこを
通って?

そうだ。
俺のすぐ後ろだ。

気付いた瞬間、俺は怖くなって布団をかぶって泣き出した。
枕をお腹に抱えて布団の端を押さえつけた。
「お母さん、起きてよ!なんか変だよ!怖いよ!いっぱいいるよ!影がいっぱいいる!」
しかし母は起きない。うなされながら、寝返りをうつだけだ。
あの影は何なんだろう。あの影はどうしたいんだろう。怖い。助けて。
俺はそのまま震えていたが、布団を剥ぎ取られて絶叫して飛び起きる。目を瞑って抱えていた枕を振りあげた。
「わああああああああ」
「なーに?寝ぼけてるの?」
「ああああ、ああ、あれ?」
気が付くと朝になっていた。恐る恐る振り返ってまぶたを開けても、背後のふすまは締まったまま。
開けてみた。そこには庭に面した普通の居間があるだけだった。

祖母と母に昨夜の説明をするも、タンスの中には今はなんも入ってないわよーと開けて確認するばかり。
そうじゃないんだって!と説明するも、
3歳の子供に回転幻燈機と昨夜の影の違いが説明できるはずもなく
分かってもらえなかった。
もう少し大きくなって、祖父母が引っ越しをして
新しい家に招かれた時、影のことを改めて祖母と話した。

「そうかい、まだ小さかったから教えてなかったけど、昔戦争があってね。あの辺りでは沢山の人が亡くなったのよ」
「え?」
「そういう人達がまだ道に迷っているのかもしれないね」
普段戦争のことを話したがらない祖母は、遠い目をしながら重い口を開いてそう言った。
切なさと悲しさで申し訳なくなったので、俺はそれ以上話を続けられなかった。

あの影は本当に人だったの?と。
[ 2015/02/01 ] ◆A9WoYifE

[ 74641 ] かくれんぼにご注意を

ここで同じような体験を読んだので、書いてみる。
生まれる前の記憶みたいなもの…って、半分くらいオカルト?

最も古い記憶になると、3歳前後から正確に記憶が継続している。
記憶力は割と自慢なのだが、それより前にバグッているとおぼしき記憶がある。
夢だよ。思い違いだよ。と言われればそれまでなのだが、
この記憶は「ただの勘違いではないのでは?」と思える。

幼稚園くらいの歳で、古くてボロい昭和のデパートで遊んでいた。
一緒に遊んでた女の子は若いお母さんと来ていて、
デパートで再会してかくれんぼする事になって、女の子が隠れて俺が鬼の役になった。
女の子はお母さんに「○○くんとちょっとかくれんぼしてくる」と言って、
女の子のお母さんは「じゃあ、お母さんは3階の婦人服売り場にいるからね」と手を離した。

100まで数えて、女の子が隠れるのを待つ。
洋服売り場は冬物が多く、昭和っぽい原色の服や、モコモコの毛皮ジャケットや、革製品、ファーが多かった。
かくれんぼだが、女の子は見ーつけた。と言う度に
楽しそうに笑いながら別の場所に隠れていく。
そのうち鬼ごっこになってしまい、エスカレーターを囲んでぐるぐる走り回っていた。
女の子は走っている背中が見えている距離で、冬服に埋もれて反対側に抜けようとしていた。

もう少しで追いつけるかなというところで、女の子は完全に冬服に埋まって姿を消した。

文字通り消えた。

女の子は目の前で、洋服売り場のファー付き毛皮のコートをかき分けて
そのまま反対側にいつまでも突き抜けなかった。

今でこそタンスを開けて毛皮のコートをかき分けたナルニア国物語のようだと言えるが、
当時はナルニア国物語どころかネットもファミコンも無い時代。
この状況をどう表現すればいいか分からなかった。

追いかけて、女の子の消えたところまで来た俺は目を疑った。
足元を見ても足は出てない。
向こう側に突き抜けたなら服が揺れるはずだが、反対側の服は揺れてもいない。
不自然に隠れている膨らみもない。

押しのけられた服が、何事も無く元の位置に戻る前に、
俺は女の子を追いかけて、同じ服と服の間に体を滑り込ませた。

あっさりと突き抜けた。

反対側にも大量の冬服はあったはずのに、一切無くなっていた。
一瞬だがなんとも言えない感覚があった。

振り返る間もなく、女の子の悲鳴が聞こえる。
「キャーッ」
慌ててエスカレーターの方に駆け出す。

妙だ。蛍光灯は点いているのに、視界の半分より上が薄暗い。フロアの端が見通せない。
エスカレーターも止まってる。
人の気配はあるのにお客さんが誰もいない。
床も古いなりに磨かれていた床から、ところどころヒビ割れてボロボロになって
掃除されていないようだった。

何よりハッキリと子供心にも印象的だったのは、
売っている服や物が全て夏物になっていたこと。
一瞬で品物が全て夏服などに変わり、薄暗い無人の売り場になってしまったこと。
閉店後の店内ほど暗いわけでもない。しかし、デパートの店内放送もない。

なんだこれ?何が起きたんだ?
とにかく女の子が危ない!
女の子の聞き慣れた足音はしている。走ってエスカレーターを上って行っている。
ひとつ上のフロアだ。
止まったままのエスカレーターを駆け上がり、女の子を探す。
いた。
「見ーつけた!一体大声でどーしたの?」
「ギャーッ」
「え?どうしたの?まって、まってよ!」
悲鳴がより一層大きな泣き声混じりになって、泣きながら逃げ出す女の子。

その反応に呆然としてしまい、また女の子との距離が離れてしまった。
何であんなに驚いてるんだろう?
再度エスカレーターを駆けまわり、差を付けられた女の子を追いかける。
いつのまにか自分の足音しかしなくなっていた。

しばらく駆けまわって、やっと女の子を探した。
セールワゴンの下に隠れてガタガタ震えていた。
「○○ちゃんやっと見つけたー。…どうしたの?怖かったの?ごめんね」
女の子は泣きながらぶんぶんと首を振る。何を聞いても喋らない。
口に人差し指を当てている。
「静かに?かくれんぼ?」
うなずく女の子。
仕方ないから、同じように黙ってワゴンの下に潜り込んで、
落ち着かせようと女の子と一緒に隠れる。
「大丈夫だよ。大丈夫。」

しばらくして、女の子は落ち着いてきたようだった。
一体何があったんだろう。
足音が近づいてくる。
心臓の音が大きくなる。
誰だろう?誰だろう?3階にも何階にも女の子のお母さんも、
話し声はするのに人は誰もいなかった。
どうか隠れていることがバレませんように。そう願いながら呼吸を止める。
不意に辺りが暗くなる。
女の子が後ずさる。後ろに誰かいる?
俺は振り返る間も無く、そのまま右足首を凄い力で掴んで引きずり出された。
逆さまに宙吊りにされていく感覚。
ブツッ。録画に失敗したかのように。
そこから記憶が無い。何を見たのか分からない。

暗転。

そしていきなり、明るくなったと思ったら、
小学校の体育館で集団予防接種の注射を受けて泣く『6歳?から突然3歳の別人になった』自分の記憶がある。
旧6歳以降~新3歳の記憶が無いのは、多分死んだからじゃないか?と思う。
今でも、あれは夢だったことにしたい。
理不尽で納得のできない

その後しばらくして妹が誕生した。

それからしばらく、記憶も薄れた数年後。
小さい頃からよく世話をして、仲の良い妹は
ちょっと離れただけで火の付いたように泣き出す。
鬼ごっこやかくれんぼを怖がり、微妙な隙間をひどく怖がるため、
ふすまの微妙な開けっ放しはこまめに閉めたり、世話には色々気を遣った。
一人で留守番もさせられない。

妹は夜中に突然泣き叫んで赤い目の鬼に追いかけられた。と話した。
大丈夫、鬼はいないよ。大丈夫だよ。と寝かし付けて更に十年。
夢の話を母は信じず、父も信じなかった。
そもそも、両親は妹が同じ夢で何十回もうなされ続けていることさえ覚えていない。

俺が高校、妹が中学に上がる頃、またあの怖い夢を見たという。
飛び起きる様は、まさに鬼に追いかけられていたと思わんばかりに
恐怖に引き攣った顔と汗、上げかけた悲鳴。溢れ続ける涙。
それまで赤い目の鬼に追いかけられた。ものすごく怖かったから、思い出したくない。
もう夢を見たくない、と泣いて嫌がる不眠症気味の妹に初めて夢の詳細を聞いた。
それまでは何度聞いても、頑固なまでに話さなかった。

『あんまり言いたくないけど、古いデパートでかくれんぼしてて、鬼に追いかけられて隠れたのに、見つかった』
「もしかして3階の婦人服売り場にお母さんがいて、男の子も一緒だった?」
『え?うん』
「冬服のファーのついた毛皮のコートをかき分けたよね?突き抜けたら夏服で。」
『う、うん。そうだけど、お兄ちゃんに話したっけ?』
「いや、初めて聞くと思うけど、夢じゃなくてたまたま覚えててさ。」
『そう…。今のお母さんじゃない、別のお母さんとデパートに来ていて、
男の子を振りきって毛皮のコートをかき分けたはずなのに、
突き抜けた後、いつの間にか先回りしていた男の子が、10数えはじめて…数えている間にどんどん声が低くなって、
目の前で大きな赤い目の鬼に変わって、余裕たっぷりにゆっくり歩いて追いかけてきたから、逃げ出したの。』
「そうか…それは逃げ出すよな…。」
『でもまさか、あの時の男の子がお兄ちゃんだったなんて、変な感じ。名前も違って、同い年だったのにね』

妹がポツリポツリと語る内容は、想像をはるかに超える恐怖だった。
男の子に会った時には、鬼が化けていると思ったのだそうだ。
一緒に隠れた時の男の子は本物で、「大丈夫」と優しく励ましてくれたそうだ。
ただし、夢の終わりは誰かが男の子を引きずり出す所で、次は自分の番。
その恐怖のあまり目を覚ますのだという。

妹には前世の記憶じゃないか?と言うのも怖過ぎるから、
同じ夢を見たんだということにしている。
あのうなされ方はただでさえ辛いだろうに、
『それは多分、死んだ時の記憶だよ。』と、これ以上怖がらせる真似はできない。
幸いにも、最近は見なくなったようだが。

「ちょっと目を離した隙にいなくなって、神隠しらしい」
そんな話は、現代でもまばらに聞く。
「生まれる前の記憶がある」という話も眉唾ながら読んだ。
だから、そう珍しい事象ではないのかもしれないが。

神隠しに遭う話は『神隠しに遭遇すること自体』が事件であって、
それに続きがあるなんて、そんな結末が待っているなんて、
妹から聞くまで思いもしなかった。

ただの勘違いと、悪い夢であって欲しいと、切に願う。
[ 2015/02/06 ] ◆A9WoYifE

[ 74661 ] NO TITLE

>>74641
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/02/07 ] ◆Ahsw8Nok

[ 74725 ]

夜にマンションに帰ってきて、エレベーター待ってた。男女2人組が乗っててその2人が出るの待って乗ろうとしてたら、その2人が腰を90度に曲げて顔を両手で隠しながら出てきてまじでゾッとした。不倫にしては異様な雰囲気だった、、、。ただの不倫であることを願う。
[ 2015/02/07 ] ◆-

[ 75010 ] 生まれ変わりたくはないか?

これは私がまだ幼かった頃の話。

幼稚園の頃だったかな。当時は団地に住んでいて、まだ明るかった。母と私の二人だけが家にいて、母は台所で夕飯の用意をしていたんだと思う。

そんな時だった。

「・・・・〇〇」

私を呼ぶ声が聞こえてきたのだ。振り向くと母しかいない。

「お母さん呼んだ?」

母は、「ううん、呼んでないよ」

あれ、空耳だったのかなあ、女性の声だった。・・・まあ、別にこんなこともあろうかと、心の広い幼稚園児であった。

この時はまだ記憶がおぼろげだったけれども、それから小学二年になった。母と妹と三人で買い物に行こうと最寄りの駅へ。子供だもんで先に先にと二人を置いて改札をくぐり、階段を降りてホームに出た時だった。

「・・・・〇〇」

振り向くと母が妹と手をつないで階段を降りてくるところだった。

「お母さん、呼んだ?」

母は、「ううん、呼んでないよ」

とまあ、こんなことがしょっちゅうではないが、まま起こることがあった。

不思議、と言えばそうかもしれないが、私にとってはこういうこともあるわなというくらいの予備知識、とでもいおうか、そんなものがあらかじめ備わっていたとでもいおうか。でも自分自身どうしてこんな、なんでこの世界にいるんだろうと、そういった感覚的なものが頭をもたげることもあった。なぜだか自分はこの世界にいるべきではないのではないだろうかと考えることもあった。

でも答えが出るはずもなく

まあおかしなことをいう奴だと思っててくれ。でも人間ってなんだろうね。

私は親から虐待を受けて育っている。ただかれらのやることは非常に陰湿かつ計画的だった。まるでキ〇ガイそのものの顔をしては掃除機の吸い込むところの部分で、ハンガーで、私が遊びに使うプラスティック製のバットで、なんにもしていないのに殴りつける。しかし外ではあの子が言うことを聞かないから叩くんだとサラッと言ってのけられる、白と黒、内面と外面がはっきりしている、外面如菩薩内心如夜叉そのままに演じることのできるバケモノだった。
痣やケガをしないような殴り方をされていた。父から暴力を受ける時の母の言葉はこれだった。

「血、見せたらあかんで」

私はといえば、そのことを外に訴えるわけでもなく、ただただそんな親のいうことにはイヤだということは一度もなく、おつかいに行ったり、内職を手伝ったり、肩たたきをしたり、でもこのことで一度も褒められたことはなかった。お駄賃がほしいからお手伝いをするんだということを周りのおばさんたちに言いふらましているのを見たときには、こりゃだめだと、もともとは親からの愛がほしくて懸命にやったはいたが、このことでかれらから愛を得ようなどとはとんでもないことだと一線を画して生活をしていた。お駄賃が欲しいだなんて、お駄賃の50円をくれる時なんて、くれない時の方が遥かに多かったのに、ですが今までと変わりなくこれまでのように同じく接してはいましたが、早くにこんな家飛び出してやるという思いをひた隠しに隠して生きていました。

こういったことはごくごく一部であります。空耳はやっぱり何度かありました。

小学生になり、国語の時間に当てられて、席を立って本を読むのですが、読んでいる最中にグラッと周りの風景がゆがむことが度々起こりました。そんな時読むのを止めて、じーっとしているのですがなかなか状態が終わらず、片足を少し後ろへずらします。すると元に戻るのです。

先生が呼びかけるのがそれとほぼ同時でしたかな。こんなこともままありました。

家へ帰ると虐待が、いつもあるというわけではなく、あるのは母の怒鳴り声。時には優しく、そして時には狂いだしたようになっては私に殴り掛かる。ご飯を食べている時必ず怒鳴られては喉に石が詰まったようになり、涙を流すとニヤニヤ笑う、そんな母でありました。

そんなことが日常だった私は家族が嫌でなりませんでした。そんな風に見せられていたというきらいもあったように今にしては思うのですが、そんな小学三年生のある日、夏でした。先にも書きましたが団地で、今度は一人で部屋にいた時です。紙を使ってなにかを作ろうとしていた時でした。

頭の中に声が聞こえてきたのです。

『生まれ変わりたくはないか?』

最初のうちは無視していました。

『今の家族は嫌ではないか?』

なんだか私自身にもムッとくるような物言いだったので、

『別にいいよ。父も母もいい人だしね』

決してそんなことはないのですが、なぜかその時はそんな風に返しました。声でではなく、頭で考えるだけでよいような状態でした。

『そうか』

と、消えていくような感じがありましたので、『ちょっと待って』と慌てて止めました。

『次に生まれ変わるとしたら、どこの国の人になるの?』

なんだか日本人に生まれるのではないな~と考えたのでそんな風に返しました。すると、頭の中に北アメリカ大陸の、上方から見た写真が入ってきました。ちょうどアメリカとカナダの国境沿いの、少し西側を指示しているようでした。

それを見て、『いいよ』これはダメという意味です。

『ほんとうにいいんだな』

重ねてきたのでうっとうしいやっちゃなと思い。

『ほんとうにいいよ!』

と強く返したら、声が、

『後悔するぞ』

と言って消えていきました。

咄嗟に、『後悔するってどういうこと? 私の身体になにかあるの?』

もう消えてしまったようで返事はなかった。どうして身体だと言ったかといえば、今失うものとして挙げられるのが自らの身体しかなかったからです。

この少し後に、母が「引っ越す」と言ってきました。理由は何かと聞くと、父の職場が遠いからっていう。母はヒステリーで自分の事しか考えないやつだ。父の職場が遠いからっていう理由で果たして引っ越しなどするであろうか? ここに住みだして6年になるのですが、遠いんならなぜもっと早くに引っ越さないかと不思議に思ったものです。しかも引っ越すのは半年後と、どうしてなのか疑問でした。しかしその疑問を問い直すだけの権利すらも自分には与えられてはいないのだということを重々承知していましたので、あえて問いたださなかった。

これから十年後になってわかったことではあるが、母はばれてしまったのです。家でなにが行われているかについて周りのおばさんたちに嘘がばれてしまったがゆえに引っ越しとなったのです。どうして半年後なのかといえば、かぎつけられたという段階で、ハッキリとばれたわけではないというようなことを、小学三年の私が寝ているふすまの向こうで父と話しているのを聞いています。まさか私が原因だったなんて、当時は虐待されているといった認識すらなかったのですから。理由は普通の家族を知らないからです。

この「声」を聞いてから1年後、私はまんまと後悔してしまいます。事故で身の蓋もない状態になってしまいました。

身体には障害が残り、今はなんとか生きているといった状態です。ちゃんと働いて生活はできますけどもね。

30の時に同僚に、ちょっと不思議な話をしたら、霊能力者に会ってみないかといわれ、少し遠いけれども車で行きました。その方は先生と皆からは呼ばれていて、御年60にはなろうかと思われるのですが、ハキハキ言葉を話す立派なおじさんでした。

その先生は、会った瞬間いつもやることなのですが、生年月日と名前を紙に書いてもらい、それを手のひらの上で平行に手を添えると、どうしてここへ来たのか、どんな悩みがあるのかピタッと言い当てるというのです。

私は同僚に誘われたからな~なんて思っていると先生、

「あんたはふたつの意思を持って生きておる」

って言われてドキッとなりましたよ。なぜかって覚えがあるからです。

こんなことはとうの昔に忘れ去ってしまってたことなのですけれども当時は性格がふたつあると思っていましたが、(あ、これ意思だわ)って先生に言われて改めて納得したのです。

そして先生に「声」のことも聞いたのです。

「行かなんでよかったわ。それには絶対に従ってはだめだ」

と言われ、もっと深く聞こうとするのですが先生はなにもおっしゃってはくれませんでした。

今考えるとあの虐待は、私を追い詰めもう逃げ場のない状態に何年も落とし込み、そしてカナダなのか、それともどこか違うところの何かになるのかは想像もしたくはありませんが、気の長くなるような罠、私を貶める為の芝居だったような気もします。


ああ、家族ですか? 今も同じ空気を吸って存在していますよ。






[ 2015/02/11 ] ◆-

[ 75011 ] 追記:生まれ変わりたくはないか?

>>ごめんなさい。

「生まれ変わりたくはないか?」を書いたものです。

追記ですが、「・・・・〇〇」の声と、『生まれ変わりたくはないか?』の声は別のものです。

はじめは女性の声でしたが、『生まれ変わりたくはないか?』は男性、しかも非常に重く暗い声だったのを記憶しています。姿は見えずともあんな声を出す女性はまあいまい。

駄文、失礼いたしました。

[ 2015/02/11 ] ◆-

[ 75013 ] NO TITLE

もいっちょ追記

>>ああ、家族ですか? 今も同じ空気を吸って存在していますよ。

ってのは、我々と同じ空気を吸っているってことです。とっくの昔に離れて暮らしています。連絡は時々来ますが、居場所は知らせていません。住民票は閲覧制限を掛けております。かれらの性格からいっても弁護士の前で嘘を吐くような真似はできますまい。今は一応安心っちゃ安心であります。

以上です。

駄文、メンゴ!

[ 2015/02/11 ] ◆-

[ 75185 ] もう時効だと思うから、

もう時効だと思うから
書かせてもらうことにする。

うちの家系は名こそは知られていないが
九州の今はない廃村の当主?であったらしい。
その家系はとても古いものらしく
そして母によれば
あまり芳しい家系ではなかったそうな。
曰く年貢の取り立てを厳しく行ってたそうな。
そんなこんなで怨みを買っているかもしれないが
これが関係しているかは不明である。

うちの家系には
特殊な女が産まれる。

というのも
祖母の叔母はとても大きな大社にて
なぜか、数回ほど
狐に化かされたことがあるのだそうな。
また私のいとこにあたる子は
死んだ祖父や祖母から
お菓子の隠し場所や親のへそくり(笑)の
隠し場所を聞き、それを持ち
親へ祖父母から貰ったのだと言うらしい。
それから私のはとこにあたるものは
霊を見てしまうのだそうな。 
私はこれを信じている。
何故ならば私も見るからだ。
ただはとこが見てるものと
私が見るものは
はとこが言っている人物とは
また別のものだ。
これを確信したのは
私の祖父での葬式である。
祭壇の横に
とても悲しい影を見た。
私が見るといっても年齢層と性別を
言い当てるくらいの見えるだが、
はとこが祖父がいる、
と言った場所で同じくわたしは
祖父ではないものを見た。
それは女性のものであった。
それから数日、一週間も経ってはいなかった。
とある県警から電話が来た。
内容をまとめていうならば
行方不明の女性がいる。
うちからの着信が最後のもの。
なにか知っていることはないだろうか。
と言うものであった。
確かに叔父はその女性である
祖父の友人に
祖父の死を知らせる一報をするため
電話をしたんだそうな。
生きていればいいね
という家族を横に
わたしは先日見たものを母に告げ
もう生きてはいないと言った。
それからまた一週間も経たぬ頃
彼女が発見された。
残念なことであった。

他にも色々、自身の体験はあるが
これは割愛し、またの機会にでもしましょう。
知りたいというかたがいたら
その方のために書き綴りましょう。

さて本題ですが
本題のほうが短いです。(笑)

数年前の11月頃ある男性に知り合いました。
彼は死にたい、死にたいという男であった。
関わることは面倒と思いつつ、
私は彼を放っておくことは
出来なかった。
そして彼に言い聞かせた。
私は死期が見える。
嘘だと思うのなら
多少貴方のことを言い当てよう。
貴方妹さんは死んでいるね。
私が死期であると言うまで貴方は
どんなことをしても
死ぬことはできないであろう。
彼は私に毎日自殺しようとしては失敗を繰り返し
そして尋ねた。
今日はどうだろう、
明日はどうだろう、
私はまだと答え続けた。
ただある晩であった。
今日は楽しく過ごしなさいと言ってしまった。
彼の死期であると確信したからだ。
彼が楽しく過ごしたかはわからない。
ただ彼はきっと悟ったのだろう。
彼は死んでしまった。
恋人でもなければ
友人とも言いがたき、
顔見知り、程度に思っていた私なので
彼の死をさほど重くは
受け止めなかった。
けれど共通の友人が言うに
彼の遺書には教えてくれてありがとう
とかいてあったそうな。
まるで私が自殺を薦めてしまったような
今でも後味の悪さを噛み締めている。
[ 2015/02/14 ] ◆E9bq93Rg

[ 75462 ] ノリの良い幽霊

中学時代の、修学旅行の話。
その夜に泊まったホテルの客室は全て川に面していて、その対岸にはお墓があった。だから皆でこれ出るんじゃねーのと盛り上がっていた。
その夜は旅行生全員での集会があって、宴会場に集まっていたのだが、俺はトイレがしたくてしたくてしょうがなかった。だから集会が終わった瞬間、ダッシュで部屋に戻ってトイレに駆け込む。が、既に誰かが入っている。誰だよとは思ったが膀胱がやばくて、廊下にある共用トイレ?で用を足して部屋に戻ってきた。ふとトイレを見たが、まだ誰かが入っている。どうせ同級生だろうと遊び心で
「ココッコン ココッ コン!ドン!」
と、マリオのリズムに乗せてノックをした。すると、ひょろひょろと音がする。ん?
よーく耳を澄ますと、だんだんとその音が大きくなる。マリオの曲を口笛で吹いていた。ノリ良いな、誰だろうと思っていたら、同じ部屋の皆がずらっと一斉に帰ってきた。なんでも俺が走って戻ったことに気付かず、いつのまにかいなくなったと勘違いして探したらしい。と、そうなるとトイレの中は誰が入ってる?と気付く。事情を説明し、「お前誰だー」と呼び掛けても返事はない。結局一円玉を使ってトイレを開けたが、中には誰もいなかった。
友達は皆怖がっていたが、マリオにノってくるぐらいだから対岸の幽霊が暇していただけなのだろう。
[ 2015/02/17 ] ◆lgi1pBAI

[ 75879 ] 昔住んでいた幽霊屋敷での話

自分が昔数年だけ住んでいたオンボロ借家での、色々なオカルトの話。

当時小学校の高学年だった時、犬が欲しくて、アパートから平屋の借家に引っ越すことになった。
そこがまあ、古ーい家でな。
トイレは木造のボットンで庭を少し歩いた先にあり、家も床が腐って抜けてる所が何か所かあったし、デカイ百足(10cm以上のなんてザラ)はしょっちゅう見かけるし、一年に一回風呂の湯沸しから大量の羽アリが湧き出すしで、そういう意味でもオカルトな家だった。
そんな理由があってかは知らんが、何をしてもOKな格安物件だった。

で、ここからが本題。
おくどさん、って知ってるだろうか。
昔ながらの土やコンクリを盛った釜戸で火をくべて、米なんかの煮炊きをする台所。
そこには神様が住んでいるって言われていてね、潰すと良くない事が起こるって言われてるんだ。

父親は無宗教だったけれど、大工経験があるし、父方の祖父が宮大工の棟梁だった事もあり、オカルトは信じる人だった。
まあいわゆる、ご法度とか、作法とかね。
まあ、父自身が狐に化かされたり、釣瓶火を見たり鬼火を見たりと、子供時代に色々あったのも理由の一端らしい。

そんでだ、いくらそんな謂れがあるおくどさんと言えども、作業するのに不便だって事で、簡単なお供え(酒や米)とお参りを済ませて、ベニヤ板で囲って塞いだんだな。
で、まあ、そっから色々と起こる訳だ。
いや、それが原因だったかどうかは分からん。
近所でも「家人が血を吐いて亡くなった」「不吉な家」とか、色々と言われてたみたいだし。

それで何が起こったかと言うと、台所で作業をしていると、椿油の臭いがプンと香る事が度々あった。
もちろん家には椿油なんかないし、前の住人の忘れものなんかもなかった。
父が言うには、椿油は昔の女性が髪の毛の艶を出すために塗ったりしていたらしい。

まあそんなくらいで幽霊屋敷とは言えないよな?
そっからが凄かった。
目の端を白い影が横切るなんてしょっちゅうだし、家鳴りなのかラップ音なのか分からん音も珍しくなかったし、背後に気配を感じるとかもう、とにかく色々あった。

初めて金縛りになったのもその家だったんだが、それが実に奇妙だった。
中学2年くらいだったかな?
変な気配を感じて目を覚ますと、体が動かない。
おお、これが金縛り……と感慨に耽っている余裕なんか当然なく、なんだこれ!?とパニックだった。
それでも怖いもの見たさと言うのはあるもので、うっすらと目を開けると、腹の上に若い男(顔は見えない)が乗っていて「あと少しで終わるから、まっててね」とか言うもんで。
自分は何が終わるんだよおおぉぉと急激に怖くなり、昔読んだ雑誌のホラー特集の作者の一言みたいな所で「金縛りに遭った時は首を振って、無理やりほどきます」と言うのを思い出して、それを実践。
首を痛めそうになりながらも金縛りをほどくのに成功。

そしてそれ以来、ちょいちょい金縛りに遭うようになってしまった。
ある時は犬の唸り声(黒いドーベルマンが伏せながら威嚇してるイメージが浮かんだ)が聞こえたり、おばあさんの読経の声が聞こえたり……覚えてる怖かった金縛りはこんなもんかなぁ。
それ以降は気配みたいなものや、腹への圧力も感じたりしたが、慣れって怖いもんで。
金縛りを振りほどいては寝なおすと言う流れが当たり前になってしまっていた。

しかし、そんなマンネリ化を打破すべく、幽霊は動いた!

高校生になってから何度目かは分からないが、高校に上がって出来た友人のS、N、Yを招待した。
遊ぶ内容はゲームしたり、机の上にお菓子を広げて駄弁ったりと、そんな程度。
まあ、猫(オレンジに近い茶トラの♂去勢済と、見る角度によっては縞模様のある黒猫の♀、野良だったツンギレ白猫♀)目当てと言うのもあったらしいが。
そんで、部屋の扉はすべて襖で、猫が自由に移動できるように全部の襖に少しだけ隙間を開けているんだが、Nがその隙間を見て固まった。
どうしたのか聞くと、白い手がするりと消えて行ったと。
女性の手か聞くと、多分、と答えたので、椿油の人かなあ、となんとなく思った。

それだけでは飽き足らず、またも幽霊は動く。
今度はSが隙間の奥を覗くような仕草を見せた後、また会話に戻ってきた。
猫がなんかしてたのかなあ、と思いつつも、それ以上は気にせずにいた。

しばらく後、母親がただいまーと大きな声を出しながら仕事から帰ってきた。
するとSが訳が分からないと言った感じで混乱していたので、何があったどうしたと聞くと、少し前に真っ赤なスカートを穿いた下半身が、奥の部屋(夜勤の父がそこで昼寝していた)へと向かうのを見て、「ああ、おばさん(我が母)帰って来たんだなー」と思ったと。
でもよくよく考えると、おばさんってスカート穿かないし(そもそも持ってない)上半身が見えなかった……と。

今日はすごいな……と思いながらも、改めて幽霊屋敷なんだと実感。
ただまあ、その頃には猫が何もない天井を見上げて追いかけるようにして視線を動かすなんてしょっちゅうだったし、やはり完全に慣れてしまっていた。

それからしばらく後の話になるんだが、友人Sが泊まりに来た時に、たまたまやっていたホラー特集を見て怖くなり、オールしようってなってゲームしたりしていたんだが、当然催してくるわけで。
トイレを玄関近くに建て直した(父手製ボットン便所)とは言え、やはり外である事には変わらず、ホラー特集の怖さもあって一緒に行く事になった。

ここで補足だが、犬は夜間は庭に繋いであるのから、広い玄関内に毛布を敷いて中につなぎ直すんだが、その犬が繋いである場所の丁度真横に一つ部屋があって、そこは父親の工具用の物置となっている。
で、当然その前を通る事になるんだが、そこを横切った時だった。

「#*@&*%」

何て言ったか聞こえなかったが、モニョモニョモニョと、その部屋から女性らしき声が聞こえた。
すかさず背後にいるSを見ると、Sも固まった表情で立っていた。
「聞こえた?」と聞くと「うん、何て言ってるかは分からんかったけど」と言ったから、同じ声が聞こえたんだと思う。

こういう時の対処法は一つ、気にしない事、シカト、無視、それに限る。
犬もなんか、どうしたん?みたいな顔で見上げてくるから、まあ害はないんだろう、と言う事でさっさと用を済ませて、もう寝ることにした。
多分、椿油の人なのかな。
他にもいたなら分からんな。

それからまたしばらくして、ふざけて写真撮ったら赤い光が横切るようにして映っていたりとか。
Nが持ってたカメラで撮って現像したんだが、結局お焚き上げすることにしたんだったかな。

それで結局引っ越すことになったんだが、原因は犬猫の大脱走。
ある日の晩、玄関と縁側のガラス戸が開いていて、そこから逃げたらしい。
何で逃げたのかってのは、どうやらその数日前に家の鍵を紛失していたらしくてね、それが原因だろうと。
ちなみに盗まれたものは何もなかった。

犯人が誰なのかは分からん。
その頃は近所のキな人から色んな事言われたりされたりしていて、母親がノイローゼになってたのもあって、すぐに引っ越した。
警察沙汰にはしなかった。

んでまあ話を戻して、Nの住んでるアパートも凄まじいってのは友人の間では有名で、何の因果か知らんがSがまた見たらしい。
足首から下だけが歩いてる所を。
まあ、階段のぼる音は聞こえたのにドアを開け閉めする音は聞こえないとかしょっちゅうだったらしいしなー。
とにかく凄かった。

自分は幽霊屋敷は我が家だけで十分だって事で、後にも先にも、Nの部屋にお邪魔したのは線香をあげに言った一度きりだ。
Nは病気がちで、よく入院していてな。
卒業前には入退院繰り返して、学校に来ない事も多かった。
卒業してしばらくしたらSからNが亡くなったと連絡が来たよ。

すごく色んなことが起こりに起こった高校生活だった。
引っ越した先でもちょくちょく怪奇現象的な何やらが起こったりもしたが、前の借家ほどではなかったな。
気のせいかも知れない、程度だった。
父親は色々あったらしいが、亡くなった今となっては詳しく聞き出す事も出来ん。
母からは、父がしていた話をちょくちょく聞いたりしたが。
それがただの夢なのか幻なのか、なんなのか、分からない。

ただまあ、幽霊はいるし、オカルト現象もあるんだなと言う事は実感したなー。
Nや父親の幽霊は未だに見ないけど、夢ならたまに見る。

みんなも自分が住む家はよく考えてから決めた方がいいぞ。
格安物件ってのは何かしらあるんだからな。
[ 2015/02/22 ] ◆.BrKhQ2k

[ 75943 ] 小田原の社員寮

もう20年以上前の出来事
今は潰れてなくなってしまった会社の社員をしていた頃
社員寮として普通のマンションの何部屋かを会社が借りていて
そこを寮として借りていました

借りていたマンションは2つあり
仕事場から歩いて3分ぐらいのマンションと
もうひとつは歩いて10分ぐらいのマンション

3分ぐらいのマンションは10部屋ぐらい借りていたようですが
10分ぐらいのマンションは何故か1部屋しか借りられておらず
そこに自分は入りました
その部屋での出来事です

自分は仕事の関係で夜型人間になっていたのもあり
よく昼寝を当時はしていました
昼間だと明るく寝にくいのもあり
カーテンだけ閉めてましたが
遮光カーテンではなかった為
部屋は結構明るい

初めは金縛り程度でした
ベッドを壁にくっつけていて
壁を背にした横向きでいつも寝ていたので
目を開ければ部屋の中は見えます

ある日
いつものように金縛りにあい
あ~またか程度に思っていると
ガチャリと玄関の鍵を回す音
え!?泥棒!?などと思っても身体は動きません
しかしその後
誰も入ってくる事もなく
暫くして身体が動くようになって玄関まで行くと
もちろん鍵は閉まっています

隣の部屋の鍵の開ける音でも聞き間違えたのかな?
と思うようにしましたが
壁越しに聞える音との違いぐらい分かりますよね

また別の日
同じように昼寝をしていて金縛り
今度は玄関の鍵を開ける音の後に
廊下の先のドアを開けて反対側の窓まで一直線に駆け抜ける4、5人の子供達と思われる足音
窓は鍵を閉めてあり
その鍵を開ける音はしませんでしたが
窓の外まで抜けて走っていったように感じられました

姿は見てません
金縛りに慣れただけで
怖いものを見たい訳ではないので
目は開けないようにしているビビりです

しかしそれでも子供達なら被害はないだろうと楽観的に捉えていました
そしてまた別の日
同じように昼寝をしていると
いつもの金縛りとはちょっと違う
何が違うかといえば腰のあたりが妙に重い
動けないから振りほどく事も出来ず
何だろう?と思い
恐る恐る目を開いてみると
自分の横向きの腰のあたりに女性が腰かけていました

首も動きませんでしたので
目線を上にあげて
胸があるという事で女性と分かりましたが
顔までは見れませんでした
ただ何故かこちらは向いておらず
窓の方をじぃ~っと見ていて微動だにしない

怖さというより動かないこの女性
しかもずっと重い
声も出ない状態だったので
心の中で「重い!どけ!!」と何回も発したのですが
状況一切変わらず
またいつものようにそのまま寝落ちし
起きたら何も無かったような日常

そんな寮生活も異動により2年で終わりを告げたのですが
退室する1週間前
昼過ぎからの出社にも関わらず
前日明け方まで起きていたのもあり
寝坊してしまいました

正確にいうと寝坊する時間ではなかった
午前中に電話が鳴り
少し離れた場所の電話を取りに行こうと思ったのですが
身体全体が鉛のように重い
2メートル先ぐらいに置いてある電話機
全身におもいっきり力を入れて
ベッドから這い出るように電話機に向かっていったのですが
兎に角重い

これが夢ではない事を実証させなければいけないと思い
壁にかかっていた時計で現在時刻をチェック
誰がかけてきたか分からない電話でしたが
後でかけてきた人と話す事が出来れば
時間を照らし合わせられると考えたのです

そして目に映るテレビのブラウン管
何故か点けた覚えのないテレビが点いています
しかも画面が小さく映っている
テレビの故障か?などと思いながら電話機に向うも
やはり切れてしまった

2メートル先にある電話機に辿り着けなかった
この身体の重み
何が何だか分からず
またベッドに戻り寝落ち
次に目が覚めた時には寝坊となった訳です

仕事場に到着した後
上司に説明を求められましたが
「言っても信じてもらえないでしょうから寝坊でいいです」と説明し
普通に怒られました
確認してみると
その上司が電話をしてきた相手で
時間もやはりその時間でした

その後は特に変わった事も起こらず異動し
後日その仕事場に顔を出しに行き
仲のよかったアルバイト君に
そのマンションで起こった出来事を色々話しました

見る見るうちに変わる顔色
「え!?どうしたの?そんなに怖かった?」
「・・・前に住んでいた社員さんも
今住んでいる社員さんも
皆同じ事を言ってるんです・・・」

後日
自分の後に住んでいた社員が会社に申し出て
その部屋はお祓いのうち解約され
社員寮は仕事場から近い方だけになりました
[ 2015/02/23 ] ◆ZzYKuueA

[ 76747 ] 管理人のみ閲覧できます

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[ 2015/03/04 ]

[ 76899 ] 好かれるという事

2年前の話だけど友達に話しても誰も信じてくれないから聞いてくれ。
あと普段文章を書かないから変な文でも多めに見て欲しい

高校二年生の夏休みの夜、俺は当時付き合っていた彼女と河原に座って話していた。
進学塾の授業が終わってからだべり始めたという事もあり、気が付いたら大分遅い時間になっていた。
彼女は二駅離れた場所に住んでいて終電も近かったから
「そろそろ帰らないと!」と彼女も俺も立ち上がって河原から駅に向かって歩き始めた。
しばらく歩いて駅の近くまできた所で普段は気にもしない様な路地裏に、ふと目がいった。
最初は「あ、人がいる」って思ったくらいで特に不思議には思わなかったんだけど、
彼女が「なんかあの人おかしくない?」と言い出して、ビビリの俺はちょっとビクッ‼︎ってなったのを覚えてる。
「え、なにが?」と路地裏にいる人に再び目をやるとさすがに俺も異変に気付いた。
その『人』だと思っていたものは、おそらく『人』ではなかった。
なぜかというと身長が人のそれではなかったからだ。遠くて気付かなかったがそいつはそこにある街灯と同じ高さだった。
八尺様の話を知っていた俺は「やべぇ」本物だと一瞬思ったが、「それ」は白いワンピでも帽子でもなく、着ていたのは頭からスネまでの長さの緑色の頭巾で、恐らく違うだろうと「いやヒト違いであってほしい」と心から思っていた。
しばらく目を離せずに、ただひたすらその場でゆっくり足踏みをしているそいつを見ていると、だんだんつま先の向きを変えこちらに向こうとしているのに気付いた。
さすがにやばいと感じ、そいつに釘ずけになっている彼女の手を引いて駅まで走り
「なんだったの!あれ!」とお互い興奮気味のままその日は帰宅した。

次の日、学校で彼女に昨日の話を振ってみた。
すると想像もしなかった答えがかえってきた。
「え、、なにそれ、、昨日はまっすぐ帰ったじゃん」
さすがに耳を疑った。ちょっとキレ気味になりながら昨日の出来事を説明したのだが、彼女は何も覚えていないのだという。

なかば半狂乱になりながら、霊感が強い友達に昨日あった事を話してみた。
そいつによれば
「恐らくだが、その緑色の頭巾を被ったヒトは人間ではない。正確には沢山の人間や動物の霊が集まったもので、幽霊というよりも妖怪や神の部類にあたるもの。多分、目が合っていたら終わっていた。今日になって彼女が覚えていないのはその緑頭巾が俺の方に興味を示したから」だそうだ。
幽霊や神様も生きている人間に一目惚れをするというのはさほど珍しい事ではないらしく今回がその典型的な例らしい。
ただ今回は運も良かったみたいで特に「憑いてる」という事はないらしい。

ただその事件の所為なのか、あれ以来幽霊や人のオーラらしきモノが見える様になってしまった。
[ 2015/03/06 ] ◆vab52Y.M

[ 76991 ] 夢のお話

前見た不思議な夢の話。

 夢の中の自分は白い空間にいました。
なんか気味が悪かったので、いつものように空間を変えようと思ったのですが、今回ばかりは上手く行かず、場面が変わらないのです。

私が、(どうしよう)と思っていると、突然何かにお腹を殴られました。
目には見えない何かに。
それでおしまいではなく、次々と殴ってきます。
相変わらず目には見えない

そして私が、ふと自分の体を見てみると、いろんな部分が透けているのに気がつきました。
殴られた部分が透けているのです。

 私は全て消える前に目が覚めました。
そしていつものようにご飯を食べ、学校へいこうとしました。
その途中、道ですれちがった学生の男の人に、「全部消えてしまえばよかったのに…。」と、耳元で囁かれました。
「は?」と思った瞬間、目を覚ましました。

そう、私はまだ夢を見ていたみたいなのです。
このような訳の分からない不思議な体験は初めてで、感動しました。
でも、ご飯を食べ、学校へ行くまでのいつもの日常が、夢とは思えないほどリアルで、驚きました。
その日の朝は満腹で、食べる気がしませんでした。

 あの学生に見覚えは無くて、あの人はなんだったのやら…ww
[ 2015/03/07 ] ◆-

[ 77015 ] 恐ろしい家

 これはもう、もの凄い前の話です。 
 まだ成人したばかりの頃の事。妊娠中に住んでた家の話です
。先に書きますが、私は幽霊とか見た事はありません。
 ただ、思春期過ぎるまで金縛りにかかりやすくて幽体離脱もしょっちゅうでした。
 しかしそれも段々と無くなり、もう辛い目に会わずに済むと思っていました。
 
 その家に行くまでは。
 
 結婚をし、妊娠五ヶ月の頃の金銭面が辛い時期、
 主人の上司の持ち家に、タダで貸していただき、引越す事になりました。
 主人の上司は韓国人でした。(先に言いますがK国人自体を差別するつもりはありません)

 その家は二階建ての古い木造建築で、1階に上司と関係あるのか知りませんが、K国人のお婆さんが住んでいて、二階に私達夫婦が入居する事となりました。
 
 1□2□
 3□4□ 
 
 こんな間取りで、4が台所、3が居間、1物置にしてた和室、2床の間のある和室
 3と4の間のガラス戸以外、襖で繋がってます。

 場所は有名行楽地のあるUという所で、繁華街をそれた所です。
 (名前書いちゃっていいのかなあ?)
 
 引越し作業は私と私の友人大川君(仮名)の手伝いで進めました。
 私がその家に初めて入ったのはその引越しの日でした。
 
 大川君と二人で荷物を運びながら二階に上がり、部屋に入ったとたんでした。
 私達二人は立ち止まり、無言で立ち尽くしました。
 二人ともはっと気がついたように顔を見合わせ、
 「なにか変だね。」と言い合いました。

 部屋は3DKすべて和室。玄関からすぐの所に居間があって、二人とも言葉少なくなり荷物運びなどの作業を始めました。

 しかし私は何故か違和感を感じ、天井を見上げました。
 見上げた天井には、御札がべったりと貼ってあったのです。
 私はギョッとして、
 「ねえ、天井に御札がはってある。。。」
 と言い、あまりの異様さに身体が固まり、手の先は冷たくなりました。
 
 普通に貼ってあっても異様なのに、天井に貼ってあるのがとても気持ち悪かったのです。
 (皆さんならそういう風習があるのを知っているかもしれませんが)

  二人で、「ねえ、この家おかしいよね。。。」「俺もそう思う」と、
作業を中断して話していました。
 
 その居間も変でしたが、私は違う部屋が気になりました。
 わたしはなにげに、「あのさ、この家で一番変だと思う所、指さしてみて」と、
 二人で同時に指を指そうと言いました。
 
 二人同時に奥の部屋の床の間を指しました。
 別にそこだけが暗いわけでもありません。
 でも、私も大川君も「とにかく一番嫌な場所」がそこでした
 正直そんな家に住みたくありませんでした。
 でも主人は店主関白(DV有り)で勿論上司の紹介の家を断る事などはできません。
 というか私に選択の余地はありませんでした。

 その家は、詳しくは覚えていませんが、その上司がこの国で事業をする時の勉強会に使っていたと、聞いた覚えがあります。
 他の人に貸したかどうかは不明です。

 兎にも角にも、その御札が上司の国の当たり前の風習としても、この家にいた約半年は酷い目にあいっ放しでした。

 ここで主人の事を言います。私はオカルティックな事はわりと信じていましたが、主人はまったくそういった類は興味無く、ましてや幽霊の存在など、作り事の世界と言った感じの人。

 この家は臨月前まで住んでいました。

 それから、私はその家で毎晩のように金縛りにあいました。
 酷い時は身体が浮いてそのままぐるぐる回る感じ。
 お腹の赤ちゃんも回っていたような感覚がありました。

 そんな日が続くある晩、私は夢を見ていました。
 私は仲良しの男友達にはさまれて歩いていました。
 とても楽しい気分の夢でした。

 しかし、急に背後に殺気を感じました。
 人生で初めて感じた位の殺気というか悪意というか、怨念というか、、、、
 振り返ると男が私目掛けて斧を振りかざす所でした。

 そこで目が覚めました。
 
 隣に寝ていた旦那が息をハァハァさせています。
 私は何も言わずただ、恐怖の顔で旦那を見ると、
「俺も今凄い金縛りにあっってた」と言うのです。
 
 主人も金縛りに毎夜のようにかかっていた事を話してくれました。
 
 実を言うと主人とは離婚してます。 若しかしたらもっと色んな目にあってたかも知れません。今は友達のように仲がいいので聞く事はできますが、詳しく聞く機会が無かったので、とりあえず知る限りではこんな感じでした。
 
 後に、霊能者の方とお話する機会があり、その斧を振りかざした夢の話をすると、
 「あなた、それは死神よ」
 と教えてくれました。確かにその頃は死んでもおかしくない出来事が、霊体験以外でもありました。その話は別の話になるので省きます。
 
 それから、私は冒頭で幽霊を見た事が無いと書きましたが、一回だけあります。 
 主人と喧嘩が多く殴られたりもして、主人だけ別の部屋に寝る事が多々ありました。
 主人がよく寝ていたのは大川君と指差した床の間のある和室でした。

 ある夜私は酷い金縛りにあい、無理やり自分を覚醒させて目覚めました。
 そしてふらふらとなぜか主人の寝る部屋を見に行きました。
 
 すると主人を覗き込むように長い髪の女がいました。
 ハッキリした感じではなく、輪郭がぼやけた人でした。
 
 恐怖も感じましたが、「殴った旦那なんだから、言い気味だ」という気分が先行して、そのまま放置して寝てしまいました。

 要するに、その頃の私は幽霊なんかよりも殴る主人と、まだ20歳で、やりたい事すべて諦めて、自分が最も苦手とする主婦になる事の方が悲観的で絶望的だったんです。

 霊感が強いわけでもないし、その長い髪の女を見た位で、日々霊を見るわけでありませんから、殴る旦那もなにか居る家に関しても諦めていました。
 奴隷体質ってありますけど、日々当り前になるとそういった事が慣れてしまうのです。
 身体の不調は、肩こりだの腰痛だのダルイだの、妊娠中だから当たり前のように思ってましたし。 
 
 その家は他にも色々あったと思いますが、なんだか他人事のようにあまり覚えてません。

 その後引越し、出産すると、絵に描いたような(というのでしょうか?)金縛りなどは一切無くなりました。

 でもそれは、すべて生まれてきた子供に引き継がれてしまったのです。
 
 私の子は女の子でした。
 娘が小学校の頃、「首の無い男の子を時々見る」と先生などに言っていました。
 でも私は、子供の空想だろうとまともに聞いていませんでした。

 そして何年も過ぎた頃、再び私は霊に嫌な思いをされるようになりました。
 その頃、私は彼と一緒に住んでいたのですが、たまに半覚醒状態の時に、彼がダイレクトにあそこを触くるのです。
 私は何しているんだろうと思っていつもすぐに眠りに落ちてました。
 ある日彼に「なんで私が寝てる時にあそこを触るの?」と聞くとまったく身に覚えが無いといいます。
 たしかに、彼はあまり性欲がある方でもなく、そういう事を普段してくるタイプじゃありません。
 その後ひっきりなしに続くし、お経が聞こえてきたり、壁がゴトンと鳴ったりと軽く色々あるので、
 「ああ、こりゃ、なんか居るな」と思いました。
 
 私はある日結界を張る!と決めました。なんの根拠も力もありません。
 でもそう決心した日から何もおきなくなりました。

 たまにオカ板読んで怖くなり、後ろになにか居るかもと思う時は、
 振り向いて「もういい!くるな!死ね!(幽霊にw)」  と一人で言って邪気を払った気になってます。
 こう書くと間抜けなんですけどね。
 ネットの友人に霊感が強い人がいて、「後ろにいるよお」と脅かされたりしますが、
 「もういいや、私の後ろには幽霊何百体いる!だから」と開き直ってしまいます。

 話はそれましたが、ある日心配になった事がありました。
 娘です。

 娘ももう思春期まっさかりで、あまり親と話さないお年頃なっていました。
 が、気になったので聞いて見る事になりました。
 
 「昔言ってた首の無い子供とか。。。貴方、幽霊見るの?」
 
 すると、霊体験がてんこ盛りでした。
 落ち武者は見るわ、窓に手が張り付いてるのはみるわ。。。
 
 でも悩んでるふしもないし、母と娘の突っ込んで聞けない話の空気ができてて、それ以上聞けませんでした。
 その話を聞いてからもう三年たちました。
 
 でもオカ板読んでてふと気になりました。
 もしかしたらあの色情霊(?)は娘の所に行ってるのかなと。
 娘はリア充なんで、家は寝るだけで起きるとすぐ出かけてしまうので、なかなか聞く機会がありませんが。
 聞いた方がよいのでしょうか。。
[ 2015/03/07 ] ◆-

[ 77150 ] F県にある某場所にて

ネットで検索してみたら心霊スポットらしくてやっぱりと思ったのですが。
私自身がその場所に行った訳ではないので、場所の詳細は多少違いがあると思います。

兄から聞いた話です。
もう20年近く前の話ですが、当時大学生だった兄は写真サークルに入っていて、F県にある観光名所に行ったそうです。
朝早くからカメラを持ってサークル仲間Aと二人で写真を撮っていたら、どこからか複数の女性の笑い声が聞こえたそうです。
Aにそれを言ったら、何も言わずに帰る支度を始めてしまい、どうしたのかと思いつつも一人残されるのは嫌なので一緒に帰ろうとしたのですが、三脚をしまうのに時間がかかり、水場で下も濡れた岩で滑りやすかった為になかなか急ぎ足で帰ることも難しく、Aとも結構引き離されてしまったようです。
それでも足を進めていると、背後に、というよりもすぐ後ろに誰かの気配を感じて、怖くなって振り返らずにやっと入り口にあった鳥居をくぐったら、すっと気配が消えてホッとして旅館に走ったらしいです。

旅館に帰ってAに「何で先に帰るんだよ」って怒っていたら、話を聞いていた寺の息子B(跡取りじゃないので見えるだけで何も出来ないらしいです)が、「振り返らなくて良かったね」と言い、それから、「振り返ってたら、憑かれてた」と言われたそうです。

Aも霊感があるので、声を出してはいけないと思ってさっさと兄置いて帰ったそうですが、神域との境界である鳥居が、この場所では結界になってたんだなぁと興味深く思った話だったので、投稿してみました。
[ 2015/03/09 ] ◆2eoYzlAk

[ 77151 ] NO TITLE

>>77150
伝わりにくかったかと思い、説明追加させていただきます。
Aと一緒に写真を撮りに行った時、周りには誰も居なくて、兄とAだけしかいませんでした。
それなのに複数の女性の笑い声が聞こえたそうです。
[ 2015/03/09 ] ◆2eoYzlAk

[ 77190 ] 頭の上の建物

10年程前、所謂「見える」女性と知り合いだったことがあります。その女性Kさんは大変見目麗しい綺麗な人でした。あまりにも見えてしまうことで思い悩み、精神的に限界に来ていた頃、たまたま出会った力のある霊能者に救われ、その人の元で修行をし、それからは人の相談にのったりと良い方向で力を使えるようになったと話してくれました。
で、とうぜんそういう人の近くにいると、色々な体験をしたのですが、其の中の一つ。Kさんが私の後ろについている守護霊を見てくれた時の話と、それにまつわる後日談です。

私さん、守護霊さんみてあげようか? ええ、いいんですか? よろしくお願いしまーす!

どんな守護霊様がついてくれてるのかなぁー。とワクワクしていると、Kさんは突然笑い出しました。
私さんの後ろ、賑やかで凄く面白い。しかもいままで見た事の無いものが頭の上に乗ってるよ。全部で7人というか7つ。
(私:なんで「つ」?)
まず、裃着ている人が2人後ろに座ってる。で、メインは胸の真ん中にいるちびまる子ちゃんのおじいさんに似てる人。
凄くおしゃれだよ。たぶん曾お爺さんかその上の人、母方。帽子かぶってる。この人はね、私さんが色々な場所に出かけるから
とても面白いから一緒にいるんだって。あとね、アヒルが、大きな白いアヒルがガーガーいいながら右手下方にいる。(爆笑)
で、よく肩こるんじゃない?(私:はい、その通りです)私もこういうの見たの2度目なんだけどね、小さな白い教会が頭の上に
鎮座してるよ。外国行かなかった最近?すれ違った茶色い髪の男の人から飛び移ってきたみたいだよ。どこかヨーロッパの田舎にある
小さな教会。周りは緑だらけって感じの場所だよ。こんなの乗ってたら重いよねー。うふふ。。。あと2人程お母さんサイドのご先祖様がいるみたい。みんな一斉に自己紹介を始めるもんだからウルサくって〜。(爆笑)こんなにおかしいの初めて〜〜!!

そういう鑑定をしていただいたので、祖母に電話をして、ご先祖様の事を聞いてみました。
そしたら、「ああ、その人はね、きっと曾曾お爺さんに違いないよ。
とても、好奇心旺盛な人ということでね。お遍路さん(田舎は四国)が来るとね、必ず家に出迎えておもてなしをしてね、知らない土地の話を一生懸命聞いたりしていたそうだよ。私ちゃんが仕事で海外とかに行くから楽しいんだね、きっと。うん、良い仕立物を着てたということだし」という話をされて、ちょっとびっくりしました。

で、更に後日談なんですけど、その数日後、夢を見たのです。空中に漂う建物にのって、ぶどう畑の緑が一面に広がる場所をふわふわと周遊する夢でした。その建物は白い教会で、彼(?)が教えてくれたのは「建物も100年経つと魂が宿るんだよ」ということでした。其の夢をKさんに話したところ、「ああ、それは教会が自己紹介してくれたのよ」ということでした。

それ以来、自分の周りの人、周りの全てに感謝の念を持つよう心がけるようにになりました。
まだまだ未熟ですが。。

読んでいただいてありがとうございました!


[ 2015/03/10 ] ◆JicBqqdM

[ 77344 ] NO TITLE

先日の話。誰かに言いたいのでお願いします。
リビングで娘(4歳)とテレビを見ていました。二人とも床に座っていたのですが、少し眠いのと戯れもあって正座している娘のももに頭を載せました(膝枕)。すると娘が私を見下ろしたので『ごめんね』と謝ると『いいのよ』と答えられました。この時なんだかデジャブのような、懐かしい感じがしました。一瞬立場が逆転した感覚も。前世でも親子だったんでしょうかね(ちなみに娘はこんな言い方はしません)。
このサイトによくある生まれる前の記憶を期待して聞いても?な顔しかしないので、これが唯一の不思議体験です。
全然大した話でなくすみませんでした。
[ 2015/03/12 ] ◆0MXaS1o.

[ 77664 ] 怖かった話

色々な話を読んでる内に自分も過去に体験し、いまや笑い話になるような話を投稿したくなったので投稿します。文才もなく、時代遅れのガラケーからの投稿なので駄文になりますがよろしくお願いします。

先に自己紹介の形になりますが、自分には霊なるものは見えませんし、感じることもありません。そしてビビりでヘタレな男なので心霊スポットなんてもってのほか。
父方の祖母は少しお祓い?らしきものをやっており感じるものがあるらしく、父も少なからず見たことあるようですが自分は無いに等しいです。ですがそんな見えない自分でも夢や金縛り、音で何度か不思議な体験をしたのでそれらを少しずつでも書いていこうと思います。

四年前のお話(春)
その日は友人が運転する車で外に出ていた。
この数ヶ月前に飲み会の会場へ向かうため歩いている途中で万札3枚を拾い交番に届けたところ、期日に持ち主が取りに来なかったら自分が取りにこいと言われたので、今その警察署に向かっているでした。
警察署に着いたのですがその日は土曜日、土日は落とし物などの関係は対応せず平日に取りにこいと言われ、友人に申し訳なかったのでケンタッキーを奢ることになった。

土曜日友人と外に出ると大概友人宅に宿泊しゲームで夜更かしという堕落した生活だったのですが、その時は友人はPCに、自分はPSPに向かって遊んでいました。
しかし20時に急に眠気に襲われ自分は少し横になり眠りました。
ここから夢の話になります。


気付くと自分の目の前に女性がいて自分に何かを訴えています。
しかし目線からみるとこれは自分のアングルと違いこの身体は自分ではないなと思いました。
そしていきなり自分(目線のみ)が目の前の女性の首を強い力で締めました。そして自分の首が右方向に向いて目線を下げると異常に真っ白い顔の少年が気持ち悪い笑顔でこちらを見ていた。
(俯せの状態なのだが顔だけこちらを見ている)

その時自分は
「あー、この子供も目の前の女性のように殺されたのかなー?」とボケーと考えていた。

でふと目が覚めると時刻は22時…
嫌な夢を見たなーと寒気を感じながらトイレに行きました。

で部屋に戻るとまたゲームが再開され、ついに友人もダウン…自分も眠かったので午前1時で部屋の電気を消しました。その時にはもう夢のことなんて忘れていました。

少し眠っていてふと気が付きました…
「あれ部屋の雰囲気が違う…うわーこれはアカンやつやー」

確かにさっきまで友人の「ちょっと狭い」部屋にいたはずなのに今は何か「広い部屋」の雰囲気…
(ですが自分はビビりでヘタレなのでこういつ場合毎回目を開けられない)
しかしこれは嫌な雰囲気だと今までの経験でわかりました。

「あー早く終われー、戻れー」
と心の中で呟いていると耳元で

?「遊ぼうよ…」
(正直はっきりと聞こえなかった)
と子供の声で囁かれた瞬間に凄い金縛りに襲われました。

「くそったれが」と思いながら金縛りの時毎回声が出れば終わるので
「○ー!!(友人名)」と声にならない声を何度も出し出た瞬間に目を開けてホッと一息…

そして友人に
自分「今、金縛りにあったわー」

友人「んーそうなん(寝惚け)」

と報告し自分もやっとで就寝することができました。(金縛りの後はすぐ眠れる)

で朝ちゃんと考えて、先に見た夢と関係してたのかなー?あの子供に見せられたのかなー?と思いながら、この話は終わりました。

この話の他にも、何も見てないのですが色んな体験してきたので時間と気力があればまた書きたいと思います。
駄文失礼しました~
[ 2015/03/16 ] ◆jPQ0updc

[ 77666 ] 閉じ込められた話

前に書いたヘタレでビビりで霊なんて見えない人です。

今回は幼い頃に経験した話を投稿させてもらいます。また駄文失礼します。
もしかしたら見えたかも?と思われますがよくわかりませんでした。(幼かったもんで)

簡潔に紹介すると
自分はビビりヘタレな五歳ぐらい(霊なんて見えません)暗いところは大の苦手
その時は3つ上の姉と経験した話です。


その日は珍しく姉と夜更かしをしていました。
といっても22時…まだまだ健全?だったと思われます。

見たいテレビがあり、母親は先に2階の寝室に向かい姉と自分はテレビが終わった後、二人で寝室に向かうことになったのでした。

テレビが終わり茶の間を出て2階へ向かう階段を登る…

姉が先導…
すいません本当にビビりでヘタレなんです。

で2階の構造なんですが、2階へ上がるとすぐ左に茶色の木の扉(洋風造り)がありそこを通り、まず部屋に入り、少し進み今度は軽いドアノブ式の白い木の扉を開けると寝室に入れる構造です。

で、この茶色の木の扉が少し重く雰囲気も当時怖かったので苦手でした。しかも部屋に入る前に電気を消さねばならないので暗いのも苦手な自分には難関でした。

そして姉が難関の扉を開ける…
そして自分は階段のフロアの電気を消し、勢いよく部屋に入り茶色の木の扉を閉めた…

「やった!!これで後は怖いものなんてない!!」

と子供丸出しの考えで隣を見ると、姉が白い木の扉のドアノブをガチャガチャ回してました。

自分「なにやってんの?早く開けて寝ようよ」

姉「開かないの!!」

でガチャガチャとドアノブだけが回る音が響きました。

自分はもう茶色の木の扉を越えて有頂天になっていたので

「はぁー、なにやってんだよ姉よ。早く開けてくれ。」(失礼&ヘタレですいません)

と心の中で思って部屋の中を見ていると、向かいの窓の外が気になったので、なんとなーく外を見ていると…


さっ、と黒い塊が窓の外で寝室の方向から離れるように横切りました。

その時自分は…

「ごみ袋が高速で空を飛んだ!?」
としか考えられませんでした。(子供の考えです)
そして寝室に入ると何も知らない母は寝ていました。

今思えば、風もない日にごみ袋があんな速度で、しかも2階を横切るのか?ドアノブをガチャガチャ鳴らしまくったのに母は何故気付かなかったのか?などの不思議な点はありましたが
別に家族や自分に何も無かったのでこれは一つの思い出です。

怖くはないですが不思議な体験でした。
駄文失礼しました。
[ 2015/03/16 ] ◆jPQ0updc

[ 77782 ] しなびた林檎

私の母が死んでもう7年経つ。
母をなくした直後の2〜3年は、家族全員が打ちひしがれ、
度々家族で実家に集まっては母を偲んで思い出語りをしたものだが、
今は父も平日は仕事、休日は友達と旅行三昧、私や妹は子供やら仕事でいっぱいいっぱい。
弟も、仕事とデートと趣味に没頭と、次第に悲しみを忘れていった。
かと言って、別に仏様を蔑ろにするわけじゃなく、盆暮れ彼岸は各自で墓参りはしていた。
そんな日々が続いて最近、丁度、一年ほど前か。
父が休日も出掛けて忙しいというのと、家が近いという理由で、週一で家の掃除(お手当付き)を頼まれた。
私も病気をして仕事を辞め、働きに出ようにもまだ体が本調子でなかったので、生活費の足しになるし、リハビリにもいいかな、と、いう事で了承した。

掃除するので当然仏壇もするんだけど、父は綺麗好きなので、仏壇は汚れていない。
ただ、花は造花、お供えは水だけ。
まあ、7年も経てばそんなもんかな……と思いつつ、特に強くは言わなかった。
正直、勝手に花を活けたりお供え買ったりすると、汚れるとか無駄だって怒られるから嫌だった。
かといって、腐ってたりしなびていたものを勝手に捨てたりしても怒るので、
清潔なんだから不潔なんだかわからないのだけど。面倒くさいから黙ってた。
ただ、仏壇にたまたま供えた林檎が、いつまでも捨てられていないことが、私には耐え難くなっていた。
調べたら、仏様にしなびたリンゴが行くみたいなことが書いてあって、余計嫌だったのだけど、調べついでに目からうろこなことを知った。
お供え物は、少しの間、それこそ、置いて手を合わせて持ち帰る、それでも、仏様に100倍になるとかで。
だから、私はまず新しい林檎を買って、ついでに母の好きなお菓子を買って、
掃除中だけ供えて、林檎だけおいて持ち帰るという事をした。
林檎、ばれるかなー、と、思ったけど位置さえ動かなきゃ父は気付かなかった。
ので、林檎だけは一週間越しになるけど毎週変えて、母の好きなお菓子を供えた。
ある種自己満足だなー、なんて思ったんだけども、
ここからがびっくり。

お供え始める一ヶ月前、自転車盗まれたり、旦那の会社が社長のワガママで倒産寸前だったりと、
まずいことになっていたのだけど、お供え始めたらあっさり自転車は見つかるし、
旦那の会社の社長が、会議でクビになって、親族経営をやめたことで危機を免れたこと。
お供え始めて一ヶ月で全部改善されたんだ。
自転車はともかく、旦那の会社の件は、正直9割9分無理だと思っていたから、
もうこれが関連しているとしか思えなくて、ああ、母が喜んでくれて危機回避を神様に進言してくれたのかなあ……
なんて、思っちゃいました。
後、何年経っても仏様は手厚く供養しないといかんのだな、とも。
そんなわけで本日、仏壇には、お礼を兼ねて、奮発して生クリームたっぷりのケーキが置かれております。




[ 2015/03/18 ] ◆xVwBuFm2

[ 77789 ] NO TITLE

思い出した話。
大学時代、私の友人はとにかくモテた。理由の一部は美人で性格も良いし頭も良く面倒見の良い、まさに才色兼備を地で行くような人。半年で何人からも告白されていた。
告白する人の中に何度も告白しては断られる人がいた。彼をAとする。
諦めきれないAが目をつけたのが私である。「相談に乗って欲しい」と。サークル間全員がアドレスを交換しておりAも同じサークルだったのでアドレスを知っていた。それからメールのやり取りをするようになった。
最初は友人と目が合って嬉しいや友人の好きなものは何かというメールだった。普通に返信しつつ、いい加減諦めろとも伝えておいた。Aのアタックのせいで若干友人がやつれて来ていたのも知っていたのと、メールで相手しているとAのアタックが減っているのが分かったからこれ幸いとメールしていた。酷い話だが、私の優先順位は確実に友人である。
段々、メールの内容がAの日常になった。友人のことは諦めたと判断してメールをやめた。連絡事項に対してだけは返信をしていたが、それがどうやらまずかったらしい。
「サークルの情報誌取りに来いって」
というメールが情報誌が出るたびに来るようになった。普通に連絡と思って放置。極め付けが夏休みに学校に用事があって行った日の、帰り道でメールが来た。
「今日休みだよね。図書館に何の用事で行ってたの?駐車場で駒ちゃん見たんだけど」
Aには会っていないどころか、学生の姿も見ていない。ゾッとしたがAには構って居られなかった。同じ学科のちょっとあれな同性の子から実家とアパートがバレて、私の地元で有名なお菓子をお土産にもらったり、鞄につけてたマスコットをわざわざ買ってきて「これでお揃いだね」と言われ、講義中に真横でずっと見られていたりトイレの個室前まで着いて来られていた等の方の対処に追われていた。
話は大幅にずれたが、Aの話に戻す。その夏休みが終わってから頻繁にAから電話が来るようになった。夏休みのメールが来ても対して危機感等もなかったが端に電話が嫌いだったので一回目なんとなく無視した。Aよりも非通知で来る電話の方が怖かったが、本当になんとなく電話を取るのをやめた。
やはり「サークルの会誌が今出来て」という内容だった。あとはAの電話が来る度、たまたまトイレだったりで出れなかったことや携帯の不具合で繋がらなかった。
携帯の不具合が主な理由だったけど、こちらに繋がりもせず「不在着信」としてのみ記録が残ることが増えた。
「携帯の不具合で電話が取れなかった」という格好の理由が出来た。結局、メールで連絡が来るようになって不定期で返すようになると電話がなくなった。告白紛いのことを後からメールで言われたが、全力でからかう感じで断った。
「君のことが気になるかもしれない」→「そんなことはなかった」という具合であっけなく終わったようだった。
なんで思い出したかというとそのAからラインが来たからだ。
「駒ちゃん元気?お兄さんも元気?」
と。
電話がAから何度も来て暫くして、「携帯の不具合で電話出れなくて」とAに直接言った時の話。
「そうだったんだ。大丈夫だけど、昨日はお兄さんが出てくれたよww」
と言うA。
「え?」
「駒ちゃんお兄さん居たろ。電話したら『駒なら今寝てるから僕が出たんだけど。何の用事?』って言われてさ。会誌の話したら『分かった。伝えておくね。ありがとう』ってすぐ切られてさあ。お兄さん過保護?」
それを聞いていた別の同級生が「ああ、駒ちゃんのお兄さんシスコンかww」とそれに乗るA「きっとそれだwwすっごい素っ気なかったよ」と笑っていた。
確かに兄が居るとは言ったが、兄は他県にいるしそもそも平日に妹のアパートに来ているのは変だろう。なので、確かに昨日寝ていたのと昨日のAからの不在着信が入っていたことや兄は他県に居て昨日は遊びにも来ていないことを伝えた。
二人は首を傾げAじゃない方が「彼氏?」と聞いたので否定はした。否定したあとでこそっとAが「しつこい男は嫌われるよってお兄さんから言われた」と何故か報告してきたけど知らない。電話に出た男は誰だろう。そもそも私のアパートは女性専用だ。
相変わらず長くてごめん。





[ 2015/03/18 ] ◆Xvt/OOlA

[ 77901 ] 探した話

ここ最近で過去の話を色々投稿していますが、もうどんどん投稿してしまおうと思ったので投稿します。今回も何も出ません見えません。

心霊や怪談などの話が好きなビビりでヘタレな自分はついに動いた。


心霊スポットに行ってみたい。


それは7年前の夏、学生の夏休み心霊スポットに行きたい衝動がいきなり来た。

しかし自分には免許は無い

愛車(ママチャリ)の移動範囲は限られており、一緒に行く仲間もいない。そして最大の問題は…

夜は無理…

怖いもの…
何かあったらどうするの
というビビりでヘタレな心で昼間にママチャリで行ける範囲で探しに行くことにした。

探索一回目
という訳である日の正午過ぎ出発、地元は海と山に挟まれている所ですが海は無いなーと思い山の方向へ愛車で走りました。

山に近づくと神社や古い建物が目立ち、その裏で道のようなものがあればそこを進んで探索を続けました。

ある道をママチャリで飛ばしていると山へ入る脇道を発見、進んで坂道を登るとすぐそこに廃トンネルがあり、見つけた興奮で少しテンションが上がり何かないかと調べる。トンネルの名前はMトンネル、周りを探索したところM樹という木がそこらに群がっており、その木から名前を取ったそうた。

で廃トンネルの方は入り口に鉄格子で封鎖され近づくと冷たい風が流れ、覗くと反対側の入り口の光が見えたがその日はその場から離れ、その近くに新しくできていた新Mトンネルを通り次の場所を探した。
すると近くに神社があり、探索すると奥に山道があり進んでみました。
ところが途中から完全に獣道…雑草が膝の高さまであるような道になり、どうみてもここ最近人が踏み込んだ様子がないのだが、心霊スポットを探したい衝動…
ビビりでヘタレにバカが付いた自分は無理やり進んで行きました。
そして奥に石碑を発見、またまた何かを発見にテンションが上がり近づくと、その石碑は火葬場跡を示す石碑で、これは当たりか!?と思いながら携帯で写真を撮り(変なものは写らなかった)別の道を進んでいくとそこは墓場へ繋がる道で、火葬場だけ少し山の中にあった形だった。

そして時間が夕方に近づいてたのでこの日の探索は切り上げ帰宅することになり、かなり体力を使ったのか肩凝りや足の疲労が凄かった。

探索二回目
一回目から後日の正午過ぎ…
Mトンネルの反対側の入り口に行きたい!!
そんな思いが強くMトンネルに愛車で直行、反対側に繋がる道を探していると、工場横に奥に繋がる道を発見し愛車を工場の空き地に置いて歩いていくことにした。

一回目に行ったMトンネルは脇道入ってすぐに入り口にが見えたのだが、こちらの方は結構長い…進んで見えるのは、古い道路標識、以前使われていた小屋らしきもの、そして木、木、木…
その日はそんなに暗くない日だったが木に太陽の光が遮られ微妙な明るさ、携帯は圏外、音とても静かなものだったので、ビビりでヘタレな自分は内心昼間でもここに一人で来たことを後悔した。それでも進んでいくと道路の途中で大きな倒木が道を塞ぐようになっており、もう勘弁してくれよと呟きたくなっていた。
それからどれだけ進んだかわからないがついに遠くの視界にMトンネルの入り口が見えた。
あれが目標にしていた場所…
そして…


「あぁ無理だな」
見えた瞬間諦めた
ビビりでヘタレ気持ちに負けました
すぐにUターンし、振り向いたり走ったら負けよみたいな気持ちが頭を過り、来た道を歩いて戻り、例の倒木を越えてやっとで少し安心、もう昼間でもこんな場所来ないと心に誓いました。

数年後、PCでMトンネルを調べてみると、廃トンネル好きな人が紹介していた。トンネルの中まで入ったが何も起きなかったようだった。


やはり自分はビビりでヘタレだった。

長文&駄文失礼しました~
[ 2015/03/20 ] ◆jPQ0updc

[ 78057 ] 猫は仏教

本日深夜、不思議なことがあり、文章(メール)に記録。
書き込む場所が合っているか分かりませんが、
他に見当たりませんのでコチラに初投稿致します。以下本文です。

(~夢の中~)
夢の中で一昨年に死んだ猫が帰ってきた。

日が射すベランダのほうからやってくる。
方角は南。

夢の中で、その猫が死んでいることがハッキリ分かる。

生前、幼少時に罹った病気の影響で、目やにが出っ放しだったが、それも夢の中で健在だった。
抱き上げたときに、伸びた爪がシャツを貫通して刺さるところまで、忠実に再現されていた。

夢の中で母が言う。
「写真は撮れないよ」
どうやら母もその猫が死んでいることを理解しているらしい。
撮影も試したんだろう。

少しでも離れるとその猫が消えてしまいそうなので、母にその子を抱っこしてもらった。
急いで隣の部屋に置いてある携帯を持ち、猫の元へ。
幸い消えてはいなかったが、撮影は出来なかった。
携帯のカメラが起動しないのだ。
起動しようとすると画面が暗転した状態になってしまう。
(~夢終わり~)

この辺りで夢から覚める。

覚醒して思った事が一つ。
この夢を、前にも一度見ている。
死んだ猫であると認識し、それが帰ってくる夢。
南側にあるベランダ辺りから現れる点まで一緒だ。

妙に生々しい、変な、でも不快ではない不思議な夢。

待て、何かおかしい。
そうだ、エサをやらねば。
せっかく帰ってきたのだから。

深夜3時半に、泣きながら猫のエサを準備していると、母が心配して起きてきた。
そりゃそうだ、どう考えたって奇行だから。

現在、我が家では猫を一匹飼っている。
黒くて甘えん坊のオス猫だ。
一昨年の冬、白い猫が亡くなって以来、エサ皿は一つしか出しておらず、飲み水の設置場所も変わった。

しかし、出ている、今日は。
空っぽの二皿目が。

ドライフードを食べきった黒猫が食事に飽きないよう、
缶詰(ウェットフード)を与えるために、もう一皿出していたのだ。

空っぽの皿にドライフード(カリカリ)を入れ、深い容器に水を入れる。

余談だが、カリカリは不味い。薄味でとても食えた物ではない。
猫用缶詰も同じく薄味だが、醤油をかければイケる・・・と思う。

ふぅ、と一息つくと、母が心配そうにどうしたと尋ねてきた。
夢のことを説明すると一言。
そういえば今日は彼岸だね、と。

エサ皿の前で直接的交渉(ニャーニャー)には移らなかったものの、白い猫は相変わらずのようで、
だいぶ悲しく、少し寂しく、けっこう安心した。

彼岸というものを調べたところ、これはどうやら仏教の行事らしい。
うちの宗派は真言宗だが、どうやら猫もそうらしい(笑)

[ 2015/03/22 ] ◆L.GGTjjc

[ 78445 ] 夢と金縛りの話

自分は色んな体験(勘違い)をしていますが、幽霊とかんなものは見たことがないような現状…が、不思議な夢はたまに見ます。
普段は夢を見たりもせず、見たような気がしても忘れてしまったりするのですが、不思議過ぎて覚えているものもいくつかあり、中には金縛りや嫌悪感がするような夢もあったので、簡単にですが時期順で書いていこうと思います。

中学生の頃

お盆の日、祖母が実家へ行ったので姉と祖母の部屋に寝ることになったのだが、姉と夜更かしをして、午前2時くらいに姉が寝てそれから自分も寝ることにした(姉は祖母ベッド、自分は畳の上)。
寝てどれだけ時間が経過したかはわからないが、いきなり嫌悪感に包まれ金縛りになったのだが初めての金縛りにパニック…姉の名前を叫ぼうとするが声がでなかったのだが何度か頑張って姉の名前が出た瞬間に嫌悪感も金縛りも無くなった。
姉は普通に寝ていました。

別の日の深夜、ふと目覚めテレビが消し忘れてるな~と眺めていると、自分のお腹の上に登ろうとする何か。その当時飼っていた犬かな~と思いきや、乗られた瞬間金縛り。
「うぬっ!?油断したわ!!」と思いながら気付いたら寝ていた。


別の日の深夜、夜更かししていたら2階の部屋の扉が強く開けられる音がしたので、「これはいかん!!親父に夜更かしバレたらヤられる!!」と思い寝たふりしていると、階段を走ってくる足音が近づき自分の頭上の方向から扉がバン!!と開く音、そしてしばらく経って扉が閉まった瞬間に金縛り…
まず自分の頭上の方向に扉はなく、親父も階段走って降りてこない…
嫌な夢だった。

ある日の昼間、以前閉じ込められた部屋でなぜかソファーの横になり、寝ていると金縛り。
扉が開いておりそこをじっと凝視していたら…

金縛りが解けた…
いや何か見えるオチは無いのかと思ってしまった。

それからはあまり印象のある夢を見ることや金縛りも無かったのだが、ここ最近に別に話した一万円を拾っての金縛りが一度、そしてこのサイトを見初めて不思議な夢を見たので書きます。

このサイトを初めて見た二日後の夢

自分が車を運転していると横から子供が飛び出しぶつかってしまう。
しかし跳ねられた子供は逃げ出してしまい自分は「轢き逃げはアカン」と思い子供を追いかける。しかし走ってもなかなか追い付けないので「運動不足もここまできたか」と思っていると子供に追い付き捕まえたのだが、子供を正面から見ると額から血を流して無表情…
そして自分は何故か
「お母さんには自分からも謝るから一緒に病院行こう?」(轢いた本人がいう言葉じゃない)
と説得し車に乗せて夢から醒める

去年の11月頃の夢

何故かゲームセンターで遊んでいると、奥の方を見るとベンチがありそこから赤ん坊の鳴き声がするので覗いて見ると、そこには顔は明らかにオッサンの赤ん坊がいて
「これはヤバい」と思った瞬間に覚醒、しばらく嫌悪感に包まれていたので両手をあわせて念仏…しばらくすると嫌悪感も無くなっていたので手を戻そうとしたら、その時は俯せに寝てしまっていて両手は体に潰されて麻痺しており(手を合わせた感覚はあったのだが)寝惚けていた。

次の日の夢

今度は気が付いたら職場でエアコンから風が流れていた。そのエアコン真下は(何故?)吸気するようになっていて、自分が真下へ行くと意識が吸いとられるようにフワーと吸われ、2度目の吸い取りでもうダメだ~と意識が無くなり覚醒…
2日連続で変な夢見て寝不足になった。

今年の2月の夢

一昨年に死んでしまった犬が元気よく家の中を走り回っており、呼ぶと尻尾を振って走ってきた。生前はここまでなつかれたことも無かったので自分も嬉しくなり一緒にじゃれあっていると、ふと洗面所の方が気になるので見てみると…

二足歩行で移動する蜥蜴?(大きさはイグアナ並)が洗面所に入り水道の蛇口をひねり丁寧に手を洗っていた。怪我をしており出血していたのだが、自分はその蜥蜴の前に行き、指を玄関に向けて出ていけサイン(今思えばひどい)、寂しそうに蜥蜴は玄関の方に向かっていった。

今月の夢

ふと気が付いたら嫌悪感と金縛りで横になっていると、横に寝ていた女性(女性と思いたい)が自分の体の表面を手でか退け払うかのように何度も動かしていると嫌悪感が無くなった。
で体を起こして見ると、足元の先に、人間の後頭部…生首がチョコンとあり、何を血迷ったか自分はその後頭部に拳を連打…すると覚醒した。


今、ここまで書いたのですがオチもないただの夢じゃないか!!と自分で思ったのですが、投稿します。

誰かに夢鑑定でも依頼しようか迷う今日この頃…
長文&駄文失礼しました。
[ 2015/03/26 ] ◆jPQ0updc

[ 78477 ] 太らせる親

幽霊系の話ではないです。

私が中学生の時にクラスにもの凄く太ってる女の子がいて、三年間同じクラスにいて、その子の異常な速度でみるみる太っていく理由が怖かったので投稿します。
中一のときのときの身体測定では140kgほどだった(この時点でやばいですが…)体重は三年の時になると180kg近くまで太ってしまってた…。

一年生の時点で歩くのもきつかったようで、階段とか体育とか本当に辛そうだった。
お昼の時間のお弁当は超特大の弁当箱2段に
大量の揚げ物と肉とご飯が詰め込まれてていかにもって感じで、
それだけじゃ足りないのか、休み時間のたびにパンとかおにぎりとかコンビニ弁当とか食べてました…。
一年生の時から親の送り迎えで一週間に2、3回くらいは来てたのですが、
頻度が減ってきて三年生のときにはほとんど来なくなりました。
太っていくにつれ身動きが取りずらくなってしまったのが原因のようです…。

そもそもなんでこんなに太るまで親は放っておいたのかって話なんですが、
その子の話を聞くと両親がわざと太らせているとしか思えませんでした。
毎日学校から帰ってくるとお風呂の時間以外、寝るまでずっとその子の横で食べ物を与え続けていて
物を取って来たりする身の回りのことは全て親がやってくれているので、その子はほとんど動かないそう。
出てくる料理もサラダなどの野菜はほとんど出ないらしいのですが、親は普通の食事を食べているそうです。
ちなみに卒業式のときにきた両親は全然太っていませんでした。

保健の先生が肥満からくる病気などを親に説明しても改善される様子はなし。
普通なら自分の子供の健康のことを考えて、ダイエットさせようとすると思うんですが…。
最終的に動けなくさせて依存するしかなくなるとか考えると、かわいそうと思ったし怖いとも思いました…。
その子自身、太っていても可愛らしい顔立ちをしてて、ちょっと不良っぽい感じの子だったし
スカートも短くしてて制服のシャツのボタンを開けてて痩せてたらセクシーだろうなって思うと余計に…。

[ 2015/03/27 ] ◆-

[ 78605 ] NO TITLE

自分の経験だけど、夢で見てしまうことについて。
私には6歳下の妹がいるんだけど、
夢で、妹の経験とかちょっと先のことなんかが
見えてしまう時がある。
最初は、妹が高校生のころかな。
当時の学校生活とかからはじまり…
今の旦那さんと付き合ってる頃に
前の彼と会ってたりとか…。
いつ子どもが出来て、その子の性別とか
(妹は二人の子どもがいる)。
近いうちに、何処に行くことになるよ。とか
何かをする事になるとか、
断片的な場合もあるんだけど、
その子自身になって見てる時
(妹の経験したコト?)
未来の場面で、私が見てる時と
妹も私も含めて俯瞰で見てる時がある。


他の家族のは、全然先のことはわからないし、
妹とは、そんなに仲良し~!訳でもないから謎。


[ 2015/03/28 ] ◆wRzn4rWw

[ 78791 ] 父の話

ビビりでヘタレな自分の面白くもない体験談を投稿してきたのだが、もう無いので父の体験談を投稿します。

父は自分とは違い、子供の時に近所でその日亡くなった人が透けた姿で外を歩いているのを見たりとたまに見えたような人です。


父がまだ結婚する前、自営業でトラックを運転していたのですが、ある日取引先のその人の自宅まで送って行く事になりました。(隣県)

聞いた話なので細かいところの会話の内容は知りませんがその取引先の人をAさんとして、車でAさんを乗せて走っているとある時Aさんがいきなり話題を変えたそうです。

A「○○さん(父の名前)…実は私には二人の友人がいたんですよ…でもその二人賭博の借金で首を吊って自殺したんですよ。」
父はその時は何も思わず、ただ会話の中でのAさんの過去の出来事ぐらいにしか思わなかったそうです

しばらく走ってAさんを自宅まで送り届けた時、Aさんに泊まっていかないかと聞かれたが父は仕事があるので帰ることにしました。

自宅に戻る途中、その日は暑かったのか窓を開けて運転していたのですが何故か生温いような感じがして、また遠くの山を見ると木々が風で大きく揺れてまるで山そのものが揺れているように見えたそうです。しかし隣県から出ると風もなく山は何事も無いようでした。

父は0時に帰宅し、皆が寝静まっているのを確認して2階にある寝室へ行きすぐに眠ってしまいました。本人が言うには意識が抜けたようにすぐに眠りに落ちたようです。


でグッスリ寝ていたのですがふと目が覚めて、時間を見ると午前2時ちょうど…
何処からか声が聞こえてきて、それは隣部屋からでした。
その時隣部屋は空き部屋で人がいるはずもなく、声を聞いているとそれは男性二人の声でした。

内容は聞き取れなかったようですが、二人で会話をしているように聞こえたそうです。

そして二人の会話が突然
「アハハハハハハハハハハハハハハ!!」

と父のいた寝室が揺れるような程の大声で笑いあい耳にドーンと爆発するような音が響いた瞬間

父の目の前をその部屋の障子や戸が飛んで壁にぶち当たり壊れました。普段は胆が座っていた父も目の前で起こる現象に腰を抜かしながらも、頭の上を飛んでいく物に当たらないように這いつくばって移動して命からがら一階へ転げ落ちたそうです。

翌朝2階へ行ってみると、障子や戸はもちろん窓ガラスも割れた状態で部屋が散らかっていたようです。

父は

「Aさんのあの時の会話はきっとその二人の友人が言わせたんだろう…そして自分に憑いたんだろうな」


この話を聞いて自分は、他人からふと思い出したよいに故人の話が出たら気を付けようと心に誓った…

長文&駄文失礼しました~
[ 2015/03/30 ] ◆jPQ0updc

[ 79321 ] 幽霊より怖いもの

もう30年以上前の話。
当時生意気な中学生だった私は、同じクラブのK子と顧問の若い先生を脅かそうと、夜中の2時に川にかかる橋の上で待ち合わせをした。橋の上は大きな明りが点いていて怖くないと思ったから。その時は周りが暗くて明るい所にいると目立つって事にまったく気がつかなかった…

結果から言うと私はK子にすっぽかされ、夏の丑三つ時を独りで30分以上たたずんでいた。途中から橋の上は目立つと気がついて、近くの民家の軒先に身を隠していた。ふっと橋の上を見ると誰かが笑いながら立っていた。てっきりK子だと思い近づくと誰もいない… 
鈍感な私は同じ動作を数回繰り返した…誰かが笑っている、近づくと誰もいない、橋から降りる、振り向くと橋の上に誰かいる…

流石にこれって普通の人じゃないと気がついて、一目散に家までダッシュした! 目をつぶったら危ないけど開けると怖い…幸い田舎の道で車は皆無。でも顔の横に何かがいるのがわかる、ちょっとでも横を向くとそれが視界に入る、少し薄眼を開けながらとにかく真っすぐ家まで走る!(夜中に猛ダッシュしている私を見た人はとっても怖かったと思う…)

途中かわいがってくれた祖父が眠る墓地の横を通る、おじいちゃん、ごめん!もうこんな変な事はしないから、無事に家まで行けるようにして!と心の中で叫びながら、自分の部屋側の塀をよじ登って(玄関からは親にばれるので入れなかった)部屋に飛び込んで、朝まで布団から出られなかった。

塀を乗り越えた時の擦り傷の痛さと、自分の汗臭さで目が覚めた。学校に行くとK子がヘラヘラ謝ってきた。他の友人によると私を怖がらせようとわざとスッポかしたようだ。異形の者よりK子の方が怖く感じた日だった。

後から思い出しても、あれは何だったかわかりません。笑っていたように見えたのは口角が上がった口だけが見えたから…のっぺらぼうでした。全体的に白くて人の輪郭をしていた。服は着ていたような、裸?だったような…よく覚えていません。欄干にもたれて足を組んでいたように見えたのですが、もしかしたら足首の方は透けていたような気もします。←これは逃げている時、足が無いから絶対足音はしないなと頭の片隅で考えていたので。後ろを振り向けなかったのでどういう状況かわかりませんが、自分の想像だとゲゲゲの鬼太郎に出てくる一反木綿?(すみません、よく覚えていません)のようにフワフワ―と言う感じで横にピタッと付かれている感じでした。皆さんが感じるようなゾッとする感覚より、思考が停止したと言った方が正しいです。異形の者と認めたら、恐怖で動けなくなると本能的に悟り、家に帰る事しか考えられませんでした。

今も昼間でも、車で(同乗しているだけです)その橋の上を通ると目をつぶってしまう私です。(もちろん、歩いては絶対行かないです。)

[ 2015/04/05 ] ◆w8DwBS9.

[ 79324 ] 影の無い人

この頃急に観光客が増えた城下町に住んでいます。

息子がまだ2~3歳くらいな時、お城の近くのマンションに住んでいました。夫は帰りが遅かったので、息子と二人よくお城の広場に時間に関係なく散歩に行きました。本丸以外は整地して公園になっていました。石垣は当時のままです。
その夜は満月でした。お城の広場は、外の歩道を通るより駅までの近道なので、たまに人とすれ違います。
夜8時前だったと思います。眠りそうな子供を抱っこしながら散歩していました。道ではないお濠の方向から男性が歩いてきます。カップルがお濠の縁に座っているのは見かけますが、一人って珍しいなと思ったら、突然子供が泣きだしたのです。虫にでも刺されたのかと思い、急いでマンションに帰ろうとしました。
ふっとその男の人を見たとき、妙な違和感を感じましたが、子供の泣き方がひどくなるのですぐに帰りました。

マンションに入ると、いえ、お城の敷地を抜けたあたりで子供は泣きやみました。虫には刺されていませんでした。
なぜ違和感を感じたのか子供が寝てから考えてみました。
・月夜なのに影が無かった。
・近寄ってくるのはわかったが、足音がしなかった。砂利が引いてあるエリアでした。
・服が変だった(ボロボロなんです…それが服自体が変…今のデザインでないと言うか、和服かと問われるとそこまでよくわかりません。)

ホームレス?とか思いましたが、市の規制が厳しくなり、観光エリアからは締め出されたはずです。お城だからお侍さん?とか思いましたが、どちらかと言うと戦時中の兵隊さんのようでした。

その後特に何もないのですが、そのマンションの方々は攻撃的な人が多く、身の危険を感じて2年で売ってしまいました。
別に心配な事が一つ。息子はとても怖がりで慎重な子です。赤ん坊のころは、天井の角を見てよく笑っていました。これは親の私が怖かったです。
家の階段を独りで上り下りできない時もありました。何かいるそうです(新築の家なのに?)。
水を極端に怖がり海に行っても、波打ち際までいきません。小学校のプールも理由をつけてはサボっていて、中学受験でプールが無い学校を選びました。

内容がずれましたが、昔お城で月夜の晩にお得体のしれない男性が近寄ってきた時泣いたのは、息子のある種の能力のせいでしょうか?

怖いものがいっぱいで、家に籠ってしまうのではないか心配です。




[ 2015/04/05 ] ◆w8DwBS9.

[ 79722 ] 魔がさす

去年の3月。友人達と誘いあって鞆の浦に、雛人形を見に行く計画を立てた。一緒に行く友人は2人。その内の1人であるA子を午前8時くらいに車で家まで迎えに行った。
A子はかなりの子供好きで、子供があまり好きではない私とB子が、騒ぐよその子をディスったりすると、来た道来た道カリカリしない!といつも宥めたりしていた。
そのA子が、通学途中の小学生の列を見ながら呟いた。「うわ〜。今めっちゃ小学生の列に突っ込む車の気持ちとか分かるわ〜。」
え?ってなった。よしんば小学生うざいなと思ったとしても、それを口に出して言うような子ではないし、そもそも小学生達は歩道からはみ出ずにちゃんと列を作って歩いている。その後も、「別に小学生にイライラした訳じゃなくて、ただただ突っ込みたいって気分なんよね。なんなんかね…」とブツブツ言うA子。大丈夫?と問いかけたもののその話はそこで途切れ、私たち3人は鞆の浦に行き、鯛飯を食べ、雛人形を楽しみ、午後から尾道に寄って帰ることにした。
福山競馬場の川を挟んで対岸を走っていた時、ある信号で停車していた。時間は午後3時ちょっと前だったと思う。突然A子が叫んだ。「あ、今急に朝の気分がなくなった!」え?朝の気分て?「いや、無償に小学生の列に突っ込みたいって思ってた気持ち」は?今までそれあったん?「うん。なんでそんなこと思ったんじゃろ??マジで謎。」まあ、ヨカッタヨカッタ。
その後尾道によって、ワッフルなぞを食べ帰って目にした夕方のニュース。
まさに、A子が憑き物が落ちたみたいにスッキリしたと言ったあの交差点で、私たちが通った10分くらい後にトラックが小学生の列に突っ込んでいた…トラックの運転手は信号を見落としたと言っていた。けれども私たち3人は、この事件に心底ゾッとした。運転していたのがA子でなくて本当に良かった。
[ 2015/04/10 ] ◆7ZWE2NbA

[ 79925 ] 音の話

これは怖い?というか不思議な話ですが、ヘタレでビビりな自分が体験した話です。
今回も何も見てないです…

その日私と姉はとある部屋で話し合っていた。
時間は深夜近く、何を話していたかは忘れたのだが部屋の中心にある電気炬燵を囲んで話していた。

部屋は畳の和室で、四方に襖や戸がある昔によくある部屋でした。
でなんだかんだ話しているとその一方の襖からよくわからない音がしてきたのです。

例えると蝿や蛾などの高速で動いている羽が襖に当たるような音…

ブブブブブ?
ガガガガガ?

罪悪な場合爪で引っ掻くような音が襖からするのです。
しかしヘタレでビビりな自分は最悪な場合もそうですが、開けた瞬間虫が飛んでくるのも嫌だったので徹底スルー。
普通に姉と会話を続けていた。

実際姉も何も知らないように会話しているので、気になったが話題にも出さずに続行


「この不気味な音にもの応じしないこの姉…やはりただ者ではないな…」

とアホなことを考えながら会話して(これで会話に集中できず記憶にない)、お開きになりその日は就寝。
何も起きなかった。



後日、姉によくあの時の不気味な音が我慢できたなと聞いてみると…

「ナニソレ?そんな音聞こえた?」


おー、あの時話題に出さなくて良かったなーと思った出来事でした。
[ 2015/04/13 ] ◆jPQ0updc

[ 80019 ] 旅行先で

過労で体調を崩し実家に帰った後の話。
その頃は本当に酷い精神状態で、病院に行きセカンドオピニオンにもかかった結果うつ病ではないが精神衰弱してるようだし、とにかくゆっくり休みなさいと言われた。だが家にいては塞ぎ込むようになっていてこのままでは駄目だと思い、京都の縁切り神社に藁にも縋る思いで旅行に出掛けたりもした。そんな状態の私を察したのか沖縄の友人が遊びにおいでと誘ってくれて(以前から何度か誘われていたが、仕事が忙しく機会がなかった)急遽沖縄へ。
ほとんど無計画で、水族館に行って海に入れればいいなと思うくらいだったw
そうしたら平日にもかかわらず友人が母親と空港まで迎えに来てくれて、友人の母親と親戚の方とも一緒に食事へ。
沖縄の人は家族思いだし家族ぐるみで迎えてくれるのかな?と軽く考えてた。
食事が終盤になった頃、いきなり「ちょっといいかな」と親戚の方が話し始めてビックリした。
曰く私に3人の生霊が付いている(30代の女、50代位の男女)
悪い言葉は言わないほうがいい
守護霊さんの事
何だか全部心当たりあって驚くと同時に涙が止まらなかった。
生霊は前職で色々と苦労させられた人達だ!と咄嗟に理解したし、体調を崩してからずっと苦しくて今思うとオカシイくらいその人達への恨み辛みの言葉や気持ちや考えが止まらず、辛い気持ちでいっぱいだった。
守護霊さんは以前家で仏壇の掃除の時に見つけたご先祖の写真の中で、とても気になる境遇でお嫁に来ていた女の人を母から教えてもらったことがあってずっと頭の隅に残っていて、実際その人が守護霊だろうと言われた。
色々話し食事が終わった最後に「背中叩かせて」と言われ叩いてもらって(たぶん生霊を祓ってくれた。凄く肩が軽くなった)握手して別れた。
食事の後は友人と二人で行動し観光したのだけれど、博物館に行った際沖縄の歴史コーナーで巫女さんのような紹介を発見し、友人に「親戚の方って昔で言うこういう風な人なの?」と尋ねると肯定された。人によってはスピリチュアル?みたいなのを敬遠するから、会って話すまで秘密にしていたとの事。
それからの旅程は天候にも幸運にも恵まれ、何と無く人生の山あり谷ありの「谷」を抜けたような感じがした。
家に帰ってからは、母に憑き物が落ちた様だと言われ、実際辛くて涙が出るような事はなくなった。
その代わり嬉しい時に涙が出るようになって人間に戻れたって思った。
友人には本当に感謝している。

以上不思議な話でした。取り留めのない長文すまん。
[ 2015/04/14 ] ◆5D78iiBI

[ 81111 ] 頭の中で何かが

『頭の中で響いた』と似たようなことがあったので、投稿させていただきます。

とある事情で神様がたにすがる必要ができてしまいまして、それから「神々を信じて伊勢や出雲、日向で願掛けをしたのに氏神様に参詣しないのも筋が通らない」と思い立ち、家のすぐ近くの歴史ある神社に通うようになりました。
死人がよく出て怪奇現象がたまにある病院勤務のくせに、一度も幽霊は見たことがないという霊感0の人間ですが、届くと信じて二週間に一度の参拝を欠かさないようにしております。

そんな習慣ができて数年が過ぎ、昨年のお盆の頃の話。
午前中で終わる土曜日の勤務を終え、いつも通りに地下鉄に乗って帰っていました。
「今日は神社に行く日だ。でも全部回るには硬貨が足りないから自販機でジュースでも買って崩しておくかな…」
などと考えていましたが、突然頭の中で知らない男の子が自分が買ったジュースをほしがるという状況(妄想?)が浮かんできました。
自分はぼーっとする中で男の子に「いいよ、もともと両替したくて買ったんだし。あげるよ」と答えるという想像をしていました。男の子は凄く喜んでいたような気がします。
特にやることもなく過ごしているときはいろいろと想像したりするので、そのときは特におかしいと思うこともなく、いつも通りに電車を降りて、自動販売機でジュースを買おうとしました。
お金を入れて目についた午後ティーのボタンを押し、ごとんと缶が落ちる音とお釣りが出てくる音を聞いて先にお釣りを回収(癖です)、いざ午後ティーを取り出そうとしましたが…ない。取り出し口に何もないのです。引っかかっているのかと思い上の方も探ってみましたが、ありませんでした。
周囲には誰もおらず、かなり離れた改札の窓口に駅員さんがいるだけ。先にお釣りをとっていたとはいえ、そのとき誰かがとっていったなら隣に立つはずなのでさすがに気づくはずです。何より私は缶が落ちる音を聞いていますし、お釣りも代金を引いた額が返ってきています。
もしかして、想像していたようにあげたことになって男の子がとっていった?いやいやそんなはずは…お盆にしたって無理がありすぎでしょ物理的に消えるなんて。

…まあどうでもいいか(本当はちょっとのども渇いたところだけどないものはないんだし、お札は崩せたし)
と思い直し、お釣りの硬貨を財布に入れ、その硬貨でいつも通りに参拝をして、帰りにいつも通りに食事をしようと行きつけのラーメン屋に寄って帰りました。いつも通りでないのは、午後ティーが消滅したことだけ。
必要ないくらい「水、いる?」とコップの水をつぎ足してくれるラーメン屋のおじさんのご厚意がいつもよりありがたかった夏の一日でした。

余談になりますが、その後ちょっとした幸運が続いたのは午後ティーのお礼だったのかもしれません。
[ 2015/04/28 ] ◆-

[ 81198 ] NO TITLE

ちっとも怖くないけど少し不思議な体験を思い出したので書こうと思う。

自分は幽霊を見たことがないし、金縛りすら経験したことがない。
強いて言えば明晰夢を結構な頻度で見る事ぐらい。
この話も今まで忘れてたぐらいだから大した事はないだろう。
思い出した今でも不思議だと思う気持ちと、ただの稀によくある話だと思う気持ちで半々だし。
前置きが少々長くなったが話をはじめようと思う。

小学校高学年の頃、宿泊研修という行事があった。
どこぞの山に行ってカレーを作ったり、登山したり、肝試しをするといったどこの学校でもやる行事だ。
実はその山は……なんて話があるはずも無く、心霊スポットでもなければ霊山でもない、なんの変哲もない普通の山。
実際、行事自体恙なく終了している。
あ、肝試しのときに女子が一人水溜りだか小さい沼だかに足を突っ込んだみたいな話はあったな。まあ、不注意の事故の範疇だろう。
二泊三日で初日はテントで就寝、二日目は宿泊施設で就寝。
不思議な体験は二日目の夜、というか三日目の朝の出来事だ。

こういう行事はテントも部屋も班毎に割り当てられるのが相場だ。
二日目に割り当てられた部屋も10畳くらいの部屋で、正面に窓があり両側には2段ベッド、もちろん背後にはドアがあり、その向こうは廊下だ。
寝台列車に乗ったことがある人ならそれを想像するのが分かりやすいかもしれない。
その部屋の(というかどの部屋も同じだけれど)ベッドは子供ながらに狭く感じた。
とは言うものの、手足を伸ばして寝れるぐらいの大きさはあったわけだが、大の字で寝る事は不可能、直立不動の姿勢で多少余裕があるぐらい。
天井の方に荷物を入れる棚があり、ベッドを使う際の注意として棚の方に足を向けるように言われた。
言うまでも無く、逆をすると起きたとき頭をぶつけるからだ。

落ちが分かった方もいると思うので先に言うが、三日目の朝、自分は見事に頭をぶつけたわけだ。朝なのに星が見えた。
当然寝るときは棚側に頭を入れた覚えはない。
酷い寝相で反転したとか、夢遊病的ななにかとか、同じ部屋の誰かの悪戯とか色々説明は付くと思うが、個人的にはあれは妖怪枕返しの亜種の仕業だと思う。
子供がいっぱいでテンションが上がったんじゃないかな、よく知らないけどきっとそう。
[ 2015/04/29 ] ◆-

[ 82263 ] 予言めいたもの

何年か前に、近所でお葬式があった。
我が家は組長(輪番制)だったので、私も近隣に声かけして焼香してきた。

帰宅してやれやれと着替えていたら、夫が外套をクリーニングに出すから、お前のその礼服も一緒に出してきてやろうかと言った。クリーニング屋は夫の友人だからだ。

その時、私はなぜか「いいよ。まだ使うから」と普通に答えていた。なぜそんな返事をしたか自分でもわからない。
縁者に病人もいない。
ただ口をついて返事をしてしまった。
家族は一瞬沈黙し、私は「あれ?違う違う、なんでこんなこと言ったんだろ、わけわかんないね」と慌てた。
夫が、じゃあどうすんの?ってなった時、子供たちが口を揃えて、「母さんがそういうならクリーニングは待ったほうがいいよ」と言うので、クリーニングには出さなかった。

しかして、2日後に夫の祖母の訃報の電話があった。
その時も今も、家族の誰もそのことに触れないでくれて有り難いと思う。
[ 2015/05/10 ] ◆UEeqw.ZQ

[ 82577 ] 夢にご注意を

正夢ってなんなんだ。

正夢。見たことある人は多いはず。無い人は…まぁ、いちいち覚えてないということもあるのかな。
本当に見たこと無くても、正夢ってどんなものかくらいは知っているはず。
知名度があって、飽食気味の話題でもある。
そもそも、他人の野望や願望の『夢』や、子供が怖がって飛び起きた夢ならともかく、
他人の寝てる間に見ている夢なんかに興味のある人は多くないはずだ。

それでも話題に持ち出すからには、それなりの理由あってのことなので、
色々な人の考察や意見のもらえたこの場所で
「夢から覚めなさーい!!」と一蹴されないだけの事情や体験談を添えて、
情報を共有してみようと思う。

その他にも今まで散々振り回されて『困っている』のだが、
深刻さがなかなか理解されないので
何に困っているかを説明したいと思う。
まぁ、夢から覚めたところで、『見てしまった正夢』から
逃れる方法はまず無いようだが。

まず、俺は正夢をよく見る。
羨ましい!宝くじを当てて!なんて言われるが、
3年前に宝くじの当選番号(1等)を言い当てたこともあるが、
その日は財布を無くして宝くじを買うどころではない散々な一日だったりする。

例)正夢で見たので初めて宝くじを買おうとする
⇒財布をなくす
⇒知人に代わりに買ってもらう
⇒間違えて買われる
⇒自分で買おうとする
⇒次々とトラブルに巻き込まれて漫画みたいに売り場に辿り着けない
⇒一日徒労に終わる
⇒というか、その日は結局仕事のトラブル(原因は自分以外)で帰宅できなかった
⇒\(^o^)/オワタ

その苦い経験から、財布無くして一日棒に振る上で何も得られない(しかも赤字)より
ギャンブル関連には一切手を出さず、無視する方がイイと学んだ。

親しくなった知人や友人によく聞く質問がある。
『正夢って、見たことあればどれくらいの頻度なのか、
普通の夢と変わったところが無かったか教えて欲しい』
で、教えてもらった統計で平均すると普通は正夢って年に1回、
多くても数ヶ月に1回とかの稀な事象らしい。
それ位の頻度なら「あ、あれ正夢だったんだ?」で済むだろう。

だが、数年前まで俺は正夢を『ほぼ毎日』見ていた。
もはやテレビのCMみたいな頻度で、である。ただし、日付は年単位でランダム。
俺にとっては『普通の夢』が毎日延々続く地味な風景写真のような正夢であり、
映画のような夢を見たり、夢の中で空を飛んだという友人の体験は羨ましい限りである。

なぜ正夢だと断言できるのかというと、上記の頻度に加え、
誰でも見分けが付く位にはそれが非常に特徴的だからである。

①人間や動物が出てこない。
(風景写真のような感じ/実際には人物がいる場合でも正夢では背景を透過して見る)
②当時存在しなかったもの(建造物)が細部まで写真や録画のように一致する。
(カレンダーの書き込み、自分のテストの答案、新しい駅、校舎、病院、空港、水族館、某ソラマチ)
③まるでCMのように、十数秒間途切れずに続く自分視点。
(振り向き方や、高さまで実際の自分の視点、映画や漫画やTVも自分視点で見ている)
④正夢中の視界に入らない限り、日付の特定ができないのでほぼ何の役にも立たないが、回避不可。
(テストの答案を5年前に見る、現在建設中の新しい病院の個室で入院している1年後の自分の病室)
⑤逆に普通の夢は殆ど見ないが、明晰夢などではなく起きてから夢だと気付くのでそこは普通。

例えばニュースになった某ムーミン谷の研究室風景を見たのは十年くらい年前である。
ニョロニョロが壁に描かれていたのは印象的で鮮明に覚えているが、
正夢では人物を透過して完全に背景しか見えていない。
実際にはニュースなので人物が映っていた風景である。

…。
そんな正夢を見たところで一体誰が得をするというのだろうか。
そもそも、正夢ってなんだ?超能力なのか?虫の知らせなのか?幽霊とかの仕業なのか?
それとも脳が突然変異して高確率で予測し続けているのか?
まだ計画さえなかった建築物を?原作もなかった映画を?
人生をループしている気分になってくる。
人生一度切り?初公開でも俺にとっては予告PV付き再放送なんだよ…。

仕事上の事故や失敗、故障を先に言い当てても、
ネガティブ発言禁止と言われたり、迷惑がられたり気味悪がられるばかり。
まぁ『夢で見たので絶対うまくいかないと思います。』なんて
俺だって言いたくないし、信じたくない。
親しい友人ならともかく、他人に言われたら同じ反応をするだろう。

仕方ないので黙って知らないフリして、先回りして予防線を張り、
壊される前に予備を予め買って用意しておいたりする程度である。
しかし、後になって『予備も破壊された風景』を正夢で見たのだと分かって
回避不可な正夢(現実)に打ちのめされる。
最近では修理とか交換手配の方がうまくなってきた。故障箇所も故障原因も先に分かってるしな。
何度やっても故障するのは防げないけどな!

時折、対応が早すぎて『予知してたんですか?(笑)』なんて言われるが、
さすがにその通りですとは言えない。故障するのを知ってて放置したって言われるのはイヤだ。
近いうちにアレ、コーヒーこぼされるんだけどな。(コーヒーまみれのそのPCを見た)
だから防水シートを勧めたのに。コーヒーこぼさないでくださいねって言ったのに。
「その方がいいと思います。タブン。絶対。」って言ってる時はガチなんだ。察してくれ。
どうしたらいいか聞くんだったら、せめて聞いた時くらい忠告に従ってくれ。
「大丈夫だ、問題ない」とか言ってないでさ。まぁ、きっと防げないんだけどな。

例)
電車が遅延する夢を見る
⇒夢で見てない違う電車で行く
⇒そっちも遅れる
⇒結果的にあまりメリットはない(´・ω・`)

ひどいのは映画や漫画のオチやクライマックスのシーン。
たまたま正夢で見えていたりすると一気に興醒めである。
最近公開したあの映画とかあのドラマとか、あの漫画の最終回(大都市になってた)である。
ネタバレをされて嫌なタイプの人間には筆舌に尽くしがたい嫌がらせであると言える。
楽しみにしていた推理モノやクイズ番組で、ラストシーンが見えていたらつまらない。(それでも見るけど)
スポーツ系はさらに深刻である。勝つ方が分かってても見たい人は一握りではないだろうか。
じゃあ当ててみろ。という人に対して言えるのは、そんな風に自発的な能力じゃないということ。
それじゃ透視や予測能力だ。受動的、自動的予測変換とでもいうものだろうか。もしかして○○、みたいな。
そう考えると、大なり小なり誰にでもある普遍的な能力だと思う。

どちらかというと、自分の場合はまるで『ついつい先を覗き見してしまう欠陥』なのだが、
脳の機能に異常はないと以前、脳外科でも検査済み。
「という状況なんですけども、これって治せますか?っていうか治りますか?」
『それは病気でも怪我でもないですね。私自身、正夢は見たことありますし。』
「回数がすごく多い気がするんですが…。」
『そういう方は何人もいらっしゃいますね。でも健康の範囲ですよ。
不眠症にでもならない限りは…幻覚とかなら、脳腫瘍の疑いも有りますけどね。腫瘍もないです。』

一時期は正夢が見たくない余り、
正夢を見ることが少ない時間帯まで割り出して寝ていたものだが、
そのせいで不眠症になったり、夜型になったりして本末転倒だった。
結果的に一瞬でもウトウトするとCMが入ることが分かり、
もはや俺にとっての正夢は迷惑メール防止機能が使用できない『スパムメール』である。
友人達と出かけた中華街で占って貰った時は、
頻繁な正夢のことを言い当ててくれた人は誰もいなかった。
むしろ案内される席が正夢通りだった。

知らなければ『仕方がない』『知らなかった』と言えるのだろう。
だが、『望まずに知って』しまったことに対して
人はどこまで無関心、無責任を貫けるだろうか。
事故に合うことが分かっていて、変えられないことが分かっていても
聞き入れられないことが分かっていても、それでも忠告せずにはいられない。
時々、何が正しいのか分からない。
何を尊重するべきか。正夢なのか、自分の意見なのか、他人の選択を尊重するべきなのか。
同じような人が他にいるのなら、ぜひ話を聞いてみたい。
微妙に見えている地雷をどうしたらいいのか。

気のせいなんて思えるはずもない回数の
外れることもあるなんて、そんな気休めもない情報の確度で。
明確な日時は伏せられたまま、結果だけが変わらない日々の中で
今日も『聞かれることのない忠告』と『変わることのない結果と知りながらムダな予防線』を続けている。
十数年前からわかっている自分の病気や事故や入院も防げないままで。

そんなワケで『見てしまった正夢』を変える方法か、
『正夢を見ない方法』を真剣に募集中です。

誰も真剣に取り合ってくれないけど、
見る頻度は下がってきたけど、見てしまった正夢が
『現実に重なる日々を生きている』俺にとっては深刻な問題で。
なにせ数ヶ月前にも『知っていて死にそうな目』にあったし。
…正夢なんて夢なんですが、俺には『たかが』なんて言えなくて。
[ 2015/05/13 ] ◆A9WoYifE

[ 82591 ] 接触にご注意を

接触にご注意を

昔話に花が咲いて思い出したので、
心霊体験?…でもホラーではないので、分類に困る話をする。

零感。
それは幽霊が見れない、触れない、聞こえない、そもそも信じてない?という
笑っちゃうほど幽霊に縁がない人たちである。
霊感ゼロなんで!と糖質ゼロを謳うCMのようなノリで言い放つ人々。
2、3年前に自分も曰く付き物件?に入るまではそうでした。

が、よくよく思い出してみれば
そんな自分だってかれこれ5、6年位前に幽霊?妖怪?透明…人間?に触られたことはある。

珍しく取れた連休を駆使して
弾丸ライナーで修学旅行のリベンジに行った時のこと。
ネット上では学生時代からの付き合いの友人達と初めてのオフ会で、
京都近くの友人宅に一泊お邪魔することになった。
宿を探していると告げると、ウチにおいでよ!ということで
2人に聞きたいこともあったし、ちょうど良かった。
当時はオカルト板とか怖すぎて読めなかったので、いずれ訪ねようと思っていた。

俺と現地集合の2人と待ち合わせ。
話は盛り上がり、お互いに酒は飲まないので
土産のスイーツをモリモリ食べながら
ネット上で繰り広げていたお互いの趣味へのやりとりが続いた。
全く関係ないが、紹介された地元のお好み焼きはほんとうに美味しかった。
「なるほど。肝試しに心霊スポット巡りねぇ。そういや幽霊が見えるって言ってたっけ?」
『うん。俺ら見えるよー。でも全く同じものが見えるわけじゃないんだけどね』
「へー。人によって見え方違うんだ?」
『同じ時もあるし、そうじゃない時もあるね』
『そうそう、だから心霊スポット巡って意見が食い違うこともあるけど、なんか見えてるのは一緒』
「へー。俺、零感だからなー。でも怖がりだから見えなくてよかった。…あ。じゃあ正夢は?」

2人は『見える』ということで、
どう見ても普通の学生と新社会人だけど、
時々式神を扱う修行のようなものを、一緒に、ごくたまーにしているんだそうだ。
それで、どうしても自分には見えないものが見えるなら、聞いておきたかった。

『正夢?は?』
『見ないよ?…え、何?お前正夢よく見るの?』
「うん、ほぼ毎日。あ、聞きたかったんだけど、
俺になんか変な幽霊ついてる?正夢したがる占い師の幽霊とか。」
『いや?何もついてないけど』
『うん、だな。普通だったから、ほぼ毎日正夢見るって言われて逆にびっくりしたよ。
ああ、でも幽霊見えないのに「見える人」の話を信じるのは正夢見るからか。』
「そうそう。友達とかのしか信じてないけどね。幽霊見たこと無いし。怖すぎるし。
俺に霊感はないけど。ああ、そうなんだー?って。
俺の聞いた限りでは、見える人、見えない時もあって。
嘘をつくような人達じゃないし。でも良かったー。安心した。」
『いや、幽霊ってのはそもそもそんな思ってるようなもんじゃなくてね、式神とか…』
『幽霊は誰でも見えることがあるよ。百聞は一見にしかずだから、明日観光案内ついでに肝試しとか?あの刑場跡とか…』
「グロと怖い話はパス!!肝試しもパス!!式神は見てみたいけど、幽霊はパス!!」

耳を塞いで目を閉じて完全に拒絶した。
我ながら徹底したホラー嫌いだとは思うが、
オカルト系のまとめ見るようになった最近を思うと、かなり情けないが触らぬ神に祟りなし。
そのまま2人は肩をすくめ、明日も早いからと片付けを初めて雑魚寝した。

「…?」

その日の夜。
あれ、足をツンツンされてる。
何度か寝返りを打ってもおさまらないので、
起き上がると2人は既に起きていた。
ただし、2人は俺の寝ていたのと反対の位置。
一人は本を読みふけっており、もう一人はこっちを見ながら椅子に座っている。
テーブルを挟んで向こう側。足はテーブルの舌ではなくこちら側。
足を触れる位置にはいない。そもそも男友達同士で足をタッチする遊びはしない。
していないと願う。酒も入っていない。

『あ、起きた?起こそうかどうしようか迷ってて』
『今、??(よくわからない発音)が来てる』
「足触った?」

…え?なんて?

『お、やっぱ霊感あるんじゃない?』
『全身興味深そうに触ってたけど、足しか反応しないんだな。珍しい。』
「足…。」
『式神が来てたんだよ、起こしたらもう行ったね。この辺古い土地だから色々いるんだよ。お寺の隣だしね。』
『俺らは触ってないぞ。まぁ見たらわかると思うけど』
「うん。うん。…うん?」

2人とも部屋の隅だ。
立ち上がったり歩いたりもしてない。
他には誰もいないし、でも確かに触られた感覚はある。
なにこれ?
狐につままれたような感覚?というのがまさにそれだと思う。
信じられない気持ちと、悪意のないツンツン、そそそーっというセクハラではない程度の接触がある。

『あ、戻ってきた』
『おかえりー』
「おわっ!?」

ツンツン、ツンツンと見えない何かで今度は左足首を突っつかれている感覚。
寝ぼけてなんか無い。
空気がその辺だけひんやりとして冷たい。
ちょっと鳥肌が立った。

その後、明け方までその微妙な感覚は断続的に続き、
2人が口をそろえて『そこにいる』と指差し、そこを突っつかれるという
よくわからない体験が続いた。

『袖を引っ張る妖怪とかもいるじゃん?この辺じゃよくあることだよ。
地元のヤツじゃないから珍しかったんじゃない?』
「いや、関東ではなかったよ?少なくとも俺は触られたことなかったよ!?」
『慣れるより…慣れろ?害はないみたいだしさ』
「うん…。いや、慣れろって…まぁ、別に触られた感覚があるだけだけど。」
『悪いやつじゃないよ。タブン。野良犬みたいなもん。』

翌日、寝不足のまま2人に有名な渡月橋を案内して貰い、抹茶ソフトを食べながらドライブ。
時々、観光マップに載っていないような山中のドライブや、(夢で見たけど)
涼しいけどなんか鳥肌が立つような、人がいないところを案内してると思ったら、(これも夢で見たけど)
後で聞いたら全部心霊スポットだったorz 見上げるタイプの珍しいカーブミラーとか…。(全部夢で見たけど)

お休みを取って親切に?案内してくれた2人には今でも感謝している。

今でも思うのは、俺には見えないものが2人には確実に見えていたし、
同じ方向を目で追っていた。
そっちの方に近付くと周辺よりひんやりしている。
零感…というか、鈍感な俺にも鳥肌ぐらいは立つのがわかった。
つまり、嫌な気配や誰かいた?は錯覚や勘違いではないことがある、らしい。
掴んだり、突っついてるのもその状態にあわせて解説してくれた。
指差す箇所もことごとく一致。2人の間をこっそり遮って立ってみても、
別々に聞いてみても指し示す場所が一致する。

ということは…2人の言う式神?(曰く、ポケモンみたいなのもいるとのこと…妖怪?)と
幽霊は存在するんだろうな。触れないけど。向こうからは触れるようだし。

で、結局正夢のことは何も分からなかった…。
オカルトの相談窓口がいまだによくわからない。
そもそも正夢とかはオカルトでいいんだろうか。
式神がとか陰陽とか言ってたし、地元の人にとっては狸が山から降りてきたような感覚なのかな?
京都は陰陽師がいただけあるなぁ、とあの時は妙に納得したけど
なんかうやむやにされたような。結局どういうことだったんだろう?
でも何より辻利の抹茶パフェは最高に美味しかった。

帰ってきてから、どんなのがいたのか絵を描いてもらった方が良かったかなと、
変更通知の来たメルアドを眺めながら、今では思う。
でも、怖いものだったら見たくないな…。

触らぬ神に祟りなし…って言うけどさ、
たまに触ってくることくらいはあるんだね。ほんのり…?
[ 2015/05/14 ] ◆A9WoYifE

[ 82630 ] NO TITLE

テスト
[ 2015/05/14 ] ◆-

[ 82632 ] あれは、なあに?

私が通っていた中学校の校舎は、とても古い建物でした。

木造三階建て、雨が降ると校舎全体が湿気でぶよぶよと膨らんだような雰囲気でした。
ベビーブーム到来を機に校舎を増築したらしく、一番東側に縦に少し新し目の校舎がくっついていました。廊下は普通につながっているので、パッと見にはわかりませんが。

その古い校舎と新し校舎との境のところに各階それぞれ水道場があるんです。私は部活の関係で毎朝一番に3階にの一番東にある音楽室に行ってたんですが、いつも3階の水道場の前の廊下がじっとりと濡れていました。
誰かが水遊びしたって感じでもないんです。蛇口が3つあったんですがその蛇口のところから伸びるように3ヶ所楕円形に水に濡れたシミができていました。

一日授業を終え、夕方部活を終えて帰る頃にはすっかり乾いているのですが。
また、翌朝になるとじっとり濡れている。毎朝毎朝。濡れているのは3階だけで他の階はなんともないんです。

同級生や先輩、先生に聞いてもあんまり気にならないのか「ふーん」くらいな反応だったんですけどね。。。

書いてみたらあんまり怖くなかった。





[ 2015/05/14 ] ◆-

[ 82661 ] NO TITLE

テスト
[ 2015/05/14 ] ◆qCC4eWrk

[ 83022 ] 不思議な夢を見るためにやってみた

ビビりでヘタレで0感な自分ですが、今回はとある投稿を見てやってみようと思い立ったのが始まりだった。

その投稿は怖い夢を見る方法

なんと怖いイメージを思い枕を踏んで寝るだけで怖い夢を自在に見る方法、心霊スポット探索や危険な行為でもない、ただ枕を踏むだけ…

ビビりでヘタレな自分には持ってこいなモノだった。普段夢はあまり見ない、見るのは変な夢が多い自分なので何か見れるかも…

しかし実際に怖い夢を見るのは流石に嫌だったので、コメ欄にもあったように不思議な夢を見てみたい、もしくは幽霊と話してみたい、と思いながら踏むことにした。

基本10回踏んで寝ることにしたのだが
初日…

夢は見れなかった…

あまりの悲しみにコメ欄に叫ぶと、他の皆様から工夫をいただきちょいと試してやってみて夢を連日見ることができた。
そしてこれはその数日間の記録である

夢初日
自分は旅行をしていたと思う(夢なので細かく覚えていない)。最後には乗り遅れた列車を姪達と共に追いかけていた。

夢2日
見たのだが完全に忘却(夢を見たとだけ記憶)

夢3日
とある施設からの帰り道、友人二人が先に行っていたので一本道を走っていた。とても足取りが軽く自分はこんなに速くはしれるのかと思った。
駅に着くと電車は出発してしまい時間は1時32分…1時30分出発で2分遅れたかと悔しがり次の電車は2時出発で時間はまだある。
小腹が空いたので食べ物を買ったのだが手に取ったのは大きなニラ饅頭。(しかも食べさし)すぐに投げ捨てて駅の中を徘徊するとレストランが見えた。しかしレストランに入るまではないなと思い隣を見ると肉屋さん、生肉買っても食えないのでスルーして、駅の入り口に戻ると女性がいて話して目覚めた。(顔と会話は思い出せない)

夢4日
夢を見ていた記憶とその中で鬼ごっこをしていたことのみ記憶

夢5日
何かのイベントが終わり、自分はショッピングモールのような一本道を歩いていた。
歩いているとある一郭にスポーツジム(中がガラス越しに覗ける)があり
「ああ…ここは以前○○だったのになー」
と以前のお店を思い出しながら歩いていた。(現実そんな店知らないし、あくまで夢の世界です)
そして更衣室に入り着替えて夢が終わった。

夢6日
何も見れなかった

夢7日
夢を見た記憶のみで内容は忘却

結果
内容は不思議や怖さは微塵もなく、自身の希望するような夢では無かったのだが、普段夢を見ない自分が高い確率で夢を見たというのが驚きであった。
枕の下に○○本を置くか迷ったのは裏話…

今後も何かやってみようか?と色んなチャレンジがあるのだがやはりビビりなので無理だろうと自身で納得

今回も不思議なものは見れなかったのだが、それがいいなだろうな~と日常生活をブラブラしています。
[ 2015/05/18 ] ◆jPQ0updc

[ 83678 ] ばあちゃん子

私が中学生の時でした。

私は体が極端に小さく(中学生になっても身長は130㎝に届かず、体重も30㎏未満)
通学は徒歩で2キロ近い道を歩くのがつらかったのを覚えています。
2キロ超えてたら自転車通学の許可が下りたんですがね。

その日は雨で、左手に重い革の学生鞄、右肩にショルダーバック、右手は傘を持っていました。
しかし、握力がないので傘を長時間は保持できず、軸を肩にかけていて、ほとんど傘に埋もれたようになっていました。
自分の下半身と雨に濡れた地面を見ながら歩くのです。季節は春まだ浅く、黒い長袖のセーラー服を着ていた記憶があります。
家の近くまで来て、隣の家(といっても家から300メートルくらい離れてる)のカドで声をかけられました。
「シゲルくん見んかったかね」
傘の中から声のする右に視線を移すと、かさの端からモンペはいたシゲルくんのばあちゃんの足が見えました。道端に立って孫の帰りを待っていたんだと思います。
シゲルくんは、すごいばあちゃん子で、小さい頃は一緒に遊んでいても、ちょっと面白くないと「ばあちゃんに言いつけてやる」って帰っちゃうような子だったからね。
大きくなっても心配なんだねって思った。
「シゲルくんも五年生になってサッカー部入ったから帰り遅いんだね。雨だからミーティングしてもうそろそろ帰ってくると思いますよ」
と伝えて、あと少しの距離、家路を急ぎました。

あったかい部屋でしけった制服を脱ぎながら母親にその話をしたら、悲鳴をあげられた。
「いやだよぉ!!あそこのおばあちゃんなら3日前の日曜に葬式済ませたじゃない!」

そんなこと言ったって、日曜は私は朝から部活に行ってたし、そんなん知らんし!
[ 2015/05/24 ] ◆69zdr9Jo

[ 83682 ] NO TITLE

思い通りの夢を見たいなら、枕の下に「あわしま」と書いた紙を置く。
と、佐藤史緒先生の漫画にあったですな。
願いを叶えてくれる淡島大明神に頼むってことかな?
われたのむ人の悩をなこめすは
   世にあはしまの神といはれし


[ 2015/05/24 ] ◆-

[ 83866 ] 足の指

自慢じゃないが、私は足先が器用だ。
落ちた物を拾う、電気を点ける、ドアを開ける、飼い猫と遊ぶ……。おかげで家ではサル呼ばわりされている。

ある日外出先でのこと。当日はクラッシックのコンサートを観に行っていて、入口で配られたアンケートに答えようとしたときに持っていたペンをうっかり落としてしまった。
寛いでいたせいかいつもの癖で足で取ろうとしてしまうが、当然ながら靴を履いているので指先は靴底を擦るだけのはずだった。それなのにつま先には『もさっ』とした毛のような感触。今の今まで無かったのに。ぞっとはしなかった。飼い猫の毛が靴に入っているのはよくあることだから。
こっそり靴を脱いで確認した。何もなかった。

それからというもの、視界に入れずに足でなにかしようとすると足の指にもっさりとした動物っぽい毛が絡まる感触がするようになった。
剥いだ布団を足で戻す……もさっ
落ちた輪ゴムを足でつまむ……もさっ
充電器を足で外す……もさっ
実害はないがあんまりにも正体が分からないので、流石に気になる。私が見ていない時に限って絡まるので、見えてるけど見てないふりで確認しようと策を講じることにした。
作戦その一。鏡で越しにみる。あからさますぎて失敗した。
作戦そのニ。カメラで撮影する。同じく失敗。
そして作戦その三。トイレの反射を利用する。ピッカピカに磨き上げた我が家のトイレは鮮明にものが写りこむのだ。
蓋を閉じた便座にさりげなく髪留めを落とす。手を洗いながら髪留めを足で取る。視線はさりげなくトイレのタンクだ。もさっとした最早馴染ある感触とほぼ同時に、私の足の下に茶色っぽい丘が現れた。便座の蓋から生えるように存在するそれは、それなりに見覚えのあるモノだった。
サルだ。サルはなんとも言えない複雑そうな表情で、私の足に頭頂の毛を押し付けていた。
「はあー……サル……?」
思わず私は呟いていた。こっちから見えるということはあっちからも見えるということで、サルと目があった。
今まで散々視界に入らないようにしてきた割に、サルはしっかり目をあわせてきた。数秒の後、先に逸らしたのはサルの方だった。私の足を見る、顔を見る、足を見る、顔を見る、不機嫌な表情で繰り返し、「わかるよな?」と言わんばかりに首を傾げた。
これは足癖を直せということか。伝えたいことは伝えたといった様子でサルは便座の蓋に潜るように消えた。

あれから後、サルは見ていてもお構いなしに現れては眉をひそめたような顔で足癖を非難するようになった。最近はサルのおかげか外でまで足癖が発動することはなくなった。最近見合い話が来たが、マナーにうるさいっぽい相手に足癖を披露せずにすんだ。
ありがとうサルさん。
[ 2015/05/26 ] ◆-

[ 83936 ] 舞々辻

私が育ったところは、いまから50年くらい前に急激に宅地化が進んだ新興住宅街でした。
それまでのその町は、農業が主な産業のとても田舎だった町と聞きます。

その町の一角に複雑に入り組んだ道路がありました。一見格子目になっているのですが、正確な格子目ではなく
長年住んでいる住民でも時々迷うような道でした。
同じような家並みが続き、同じような曲がり角が続くので、夕方など薄暗い時はうっかり間違えてしまうことが多いのです。

新興住宅街ができてからその一角の呼び名は改まっておりましたが、私が子供のころはまだ古い呼び名で呼ぶお年寄りがたくさんいました。
『舞々辻』 まいまいつじ と。

お年寄りの教えてくれたお話しによると、戦国時代に敵方が簡単に攻め込んでくることができないようにこのような地形になっている、とのことでした。

舞々辻に寄り添うように小さな神社があり、子供の頃は近所の幼馴染といつもそこで遊んでいました。夏になれば蝉をとったり、かくれんぼしたり、生えていた大きな柏の木に登って葉をもいで母に柏餅を作ってもらったりしていました。神主さんは常にはお見かけしませんでしたが、年に一回のお祭りの時は装束姿の神主さんが必ずいらっしゃいました。

そんな子供時代を送っていた私は、毎夕のように舞々辻にある八百屋さんに豆腐を買いに行くように頼まれて(田舎なので豆腐も八百屋で売ってました)、夕暮れ迫る時間に通っていました。
子供の頃の私にとって、夕方の舞々辻は薄暗くなんだか気持ちが悪いような気がしていたので、決して通ることはなく、少し遠回りして大通りに出て八百屋さんに行っていたのですが、その日はどういうわけか舞々辻の道を歩いていました。

朝からの雨で、周囲は薄暗く街頭の明かりも頼りない光線を放っているだけです。周囲にある民家は家人がいるであろう明かりは漏れているのですが、雨音にかき消されたのか音一つなく陰気な様子でした。

そんな中をびくびくしながら歩いていき、この角を曲がったら八百屋さんだーっと安心して曲がろうとした時、目の前に人の影があることに気が付きました。
「あれ?」と不思議に思いましたが、視界が悪い雨の日のこと。私がぼんやりと歩いていたせいかなあなんて思いながら、前を歩く人の背中をぼんやりと眺めていました?

前を歩く人?急に違和感が走ります。雨が降っているのにどうしてあの人は傘をさしていないの?
決して小雨なんて言える降り方ではありません。道路に打ち付ける雨が脚にまで飛んでくるくらいなのに。

ふと前を歩く人の歩みが止まり、その男とも女ともわからない人がゆっくりとこっちを振り返ろうとしたのがわかりました。

私の本能が警鐘を鳴らします。『見てはだめだ』と。でも、身体が動きません。脚がすくんでしまって走り出すこともできません。

その人が身体の向きを完全にこちらに向け、うつむいた顔をあげようとした瞬間、何かに弾かれたように私は走りだしました。
傘も、豆腐を入れてもらう鍋もかなぐり捨てて走り出しました。
もうすぐ八百屋さんだ!そこに行けば大丈夫!

でも、どういうわけか走れども走れども八百屋さんの明かりは見えません。「なんで?道を間違えた?」そんな事を考えながら角をいくつも曲がりました。

もう大丈夫だろうか?と走る速度を緩めたその時、ぎゅっと両肩を摑まれました。耳元で女の人の抑えたような笑い声が聞こえます。「どこに行くの?逃げるところもないのに。。。くくく」
笑い声に震える唇が、私の耳たぶにくっつきそうなくらい近づくのを感じたまさにその時、例の神社が見えました。いつもは人がいないその社務所には、今日はなぜだが明かりがついています。
気力を振り絞り、両肩の手を振りほどくと神社めがけて再び走りだしました。

もう、追いつかれる・・・その時ぎりぎりで神社の鳥居をくぐり抜けました。
社務所の戸を開けると、中には優しそうなおじさんがいて、安心した私はそのまま意識を失ってしまいました。その後なにがあったのか、わかりません。

次に気が付いた時は、社務所に中に敷いてもらったお布団の中でした。心配そうに私の顔を覗き込む両親の後ろに、あの優しそうなおじさんがニコニコと座っていました。帰りの遅い私を心配した両親が探しに出ようとしたところ、そのおじさんが電話で連絡してくださったそうで、慌てて駆け付けたとのことでした。

その時は普通の洋服を着ていらっしゃったので気が付きませんでしたが、その神社の神主さんでした。その日は偶々用事があり神社にきていて、降りだした雨が小雨になるのを待って帰ろうとしたところに、私が飛び込んだという事です。

「何があったのか、話してごらんなさいな」と、ニコニコ笑顔に誘われて雨の中での出来事を話しました。

始めはニコニコとした笑顔の神主さんでしたが、次第にその表情は厳しい物になっていきます。

そして、私が話し終わるとしばらく目をつぶって何事が考えていらっしゃいましたが、重い口を開けて話してくださったのが以下の内容です。

この、舞々辻の名前の由来はいくつかあるがこの神社には次のように伝わっている。
町のお年寄りの話しは半分しか正確ではない。
舞々辻で迷子にさせようとしていたのは、人間ではなく
亡くなった人の霊である。

ここは戦国の時代それはそれは惨い戦場で、戦には直接関係ないような女子供がたくさん殺された。その当時からも、そして、時代がだいぶ下がってからも幽霊らしきモノを頻繁に見かけることが続いた。

ある時から、子供が雨の降る日に行方が分からなくなってしまうこと立て続けに起こった。そのいなくなった多くの子はほとんど行方知れずで、運が良ければ近くの川に死体となって帰ってきた。
あまりにも立て続けにおこるので、町(当時は村)の大人達が相談し霊を鎮めようと建立したのがこの神社である。
神社に至るまでの道のりを、複雑な格子状にしたのは霊が人を追いかけて悪さをしないように考えられたもので、舞々辻と言う名前は「霊が道に迷ってオロオロとしている様子が舞を舞っているようだから」とのことでした。

その後は神主さんにお祓いをしていただき、神主さんは「この子はもう大丈夫だと思うけど念のため」と両親にも説明し、お守りをくださいました。


その後は特に何事もなく、大人になって結婚して地元を離れる時にはその神社にご挨拶に行ってきました。

でも、大人になった今でも舞々辻は怖いし雨の降る日は絶対に通らないようにしています。
今でもあの肩を摑まれた感触が忘れられないです。





[ 2015/05/27 ] ◆Y3/SxyYY

[ 84010 ] NO TITLE

>>83936
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/05/28 ] ◆Ahsw8Nok

[ 84149 ] どんどんさん

母の実家は、私の暮らす町から電車で山側に15分ほど乗った所にあります。

叔父の代になった今ではその地の利を生かし、海を臨む山の斜面に果樹園をつくり生業としておりますが、祖父の頃には少しでも平らな土地には田んぼや畑を作り、家族が食べる分のお米や野菜を作っていました。

自分の家にいれば、年子の兄と喧嘩ばかりしては始終叱られ、どちらかと言うとオミソな扱いの子どもだった私は、毎週土曜日半日で小学校が終わると、母に電車賃を貰っては母の実家に泊ま りに行っていました。
たった15分の乗車時間ですが、小学生には大冒険で、鉄道唱歌にも唄われるほど綺麗に輝く海を窓外に眺めては、その冒険を楽しんでおりました。

当時の母の実家は大人ばかりで、祖父母、母の末弟の叔父とそのお嫁さんでした。
お嫁さんはいつも朗らかで優しくて可愛くて、憧れていたお姉さんそのままだし、祖父母も叔父も可愛がってくれて、畑や田んぼに行く時は必ずくっついて行きました。
農作業を手伝いながらも、畦道でたんぽぽを卵焼きに見たてておままごとしたり、仕事の手が空いた叔父と近くの小川に行って魚を捕まえたりして、とても楽しく過ごしていました。

そんな楽しい母の実家ではありましたが、一つだけ不思議な事がありました。

家の造りは、所謂昔の農家の造りで門をくぐると正面に母屋、左手に横屋、右手に納屋がありました。
母屋と横屋の間に、細い細い小道があって、そこを通ろうとすると大人達にものすごい勢いで叱られてしまい、中々通る事ができませんでした。

「じじちゃ、なんであっこに行ったらいかんの?」
と、祖父に尋ねても寡黙な祖父はむっつりと黙っていましたが、それを横で聞いていた祖母が「あっこに行くとなぁ。どんどんさんが来るもんで、子どもは行ったらいかんだよ。
どんどんさんは、おそがい(恐い)からなぁ。」と教えてくれました。
小さなうちはそれで納得し、また祖母の話し方がたいそう怖くてとても行く気にはなれませんでしたが、生意気盛りな小学生高学年になる頃には「あんな子ども騙しな話しなんて可笑しくって」くらいにしか感じなくなっていました。
でも、叱る大人が怖いのでついぞ探検する機会がなかったのですが。

五年生の夏休み。
夏休みになれば、いつものように一つ泊まるのではなく、お盆より少し前から泊まって、お盆に来る両親を待って一緒に帰えるのが恒例でした。
その年も、お盆より少し前から泊まって一人っ子を満喫していました。

三日目くらいだったでしょうか?
お盆の入りの日で、夕方頃に両親と兄が来る日でした。
どういう訳か、朝から体がだるくて起きる気になれず、いつまでも布団の中でぐずぐずとしていました。
いつもなら、朝になればすぐに飛び起きて遊んでいる私でしたので、その様子を見た大人達は心配をしていたのですが、熱もない事だし、皆もそれぞれ用事があったので心配しいしい出かけて行きました。
最後まで残った祖母も「すぐに帰ってくるで、良い子で寝とるだよ。」と言って出かけて行きました。

それからしばらくすると、ずいぶん元気になった私は、ふっとあの小道の事を思い出しました。
「今じゃんかっ!」と大急ぎで布団から飛び起き服を着替えると、靴を引っ掛けて出かけました。

辺りに咎める大人がいない事を確認すると、小道に身を滑り込ませました。
夏のお昼頃なのに、日陰のせいか周りとの温度がずいぶんと違い、冷んやりとした空気が流れていました。
『何があるのかなー』なんてワクワクしながら進んで行くと、意外な事にすぐに敷地外に出てしまいました。
「あれー?」と周りを見回すと、すぐ目の前に爪先立ちの坂があります。
「せっかくここまで来たしなぁ」と、あまり深くも考えずその坂を登る事にしました。

草が脛を切るのも気にせず登って行くと、急に開けた所に出ました。

真ん中にあるのは、どうやら池らしい。ゔぉー、ゔぉー、ゔぉー、と不思議な音がします。
「何かなあ」と近づいて見てみると、すり鉢状の池の中に、たくさんの牛蛙がいました。中には小学生のお尻くらいある大きさの牛蛙もいます。

おおー、と驚きつつ池を覗き込んでいると、すぐ後ろで
「パキッ」と小枝を踏むような音がしました。

大人に見つかったら叱られるっ!
と、おっかなびっくり振り返って見ると…

確かにそこにはいました。
が、それは人と言って良いのでしょうか?
異様に背が高く感じたのは、私がまだ背が低い小学生だからと言う訳だけではないようです。
人の形に似ている人でないそれは、腕がとても長く、地面に着きそうなくらいでした。
逆光のせいか影法師の様に真っ黒で、表情は何一つ窺い知る事はできません。逃げようにも、登って来た道は、ソレの背後にあります。
つっ、とその人のようなモノが腕を伸ばしました。そして、ぽんっと私を押すのです。
池の縁ギリギリに尻もちを着いた私は、「このままだと、池に落とされる!」と気が付きました。
その大きさのせいか、動きはとても緩慢でしたが、私を池に落とそうと言う悪意が伝わって来ます。
尻這いのまま、ジリジリと横にずれ今登って来た道が見えた時、立ち上がって駆け出しました。

ただでさえ急な坂道を、慌てて下るので何度も何度も転び、靴も脱げて失くなってしまったのも気が付かないくらいでした。
とてもとてもゆっくりですが、ソレが追いかけて来る気配を感じます。
動きはゆっくりでも、背が高くて足も長いので、直ぐにでも追いつかれそうです。
もう少しで下りきるっ!そう思った時
「早や、こっちいじゃっ!」と叫ぶ祖父の声が聞こえて来ました。

祖父は私の腕をひっ掴むと、凄い形相で私を家の中に引っ張りこみました。
慌てて戸を閉めると、三和土の所で祖父が凄い形相のまま聞きます。
「行っただか⁈池に⁈何を見た⁈」
祖父の見たことのない剣幕に、悪事がばれて叱られる事も忘れ、今あった事を話しました。
「ばかたれがー‼」と、私の頭を一つ叩くと、泣いてる私を祖母に託し、祖父はどこやらに電話をかけていました。
どうやら私の家にかけているらしく「あれが出た!今日は来るな!もう、夕方になるから危ないしな。」と言っていました。

祖母は仏間に布団を敷くと「今日はここで、ばばちゃと寝るだよ」と言いました。
いつの間にか帰って来ていた叔父夫婦も青い顔をしてその様子を眺めています。
「本当にいるなんて…」と、呆然としていました。


お嫁さんが用意してくれた晩ご飯もほとんど喉を通らず、久しぶりに祖母に抱かれながら、一つの布団で一緒に寝ました。
怖くて寝られるわけない、と思っていたのに、祖母の体温に安心したのかいつの間にかウトウトしていたようです。夜中にふと目が覚めました。
「あれ?何で目が覚めたんだろう」とぼんやり考えていると
「ドンドン!ドンドン!」と、背戸の方から戸を叩く音が聞こえます。
寝ているとばかり思った祖母の腕に力が入ります。
「声を出すじゃないぞ」と、祖母が囁きます。
しばらくすると音が止み、家の周りをウロウロ回っている気配がします。
玄関の戸、縁側の掃き出し窓、そこらじゅうを移動しながらドンドン!ドンドン!と叩いています。
「ひっ!」と声にならない悲鳴をあげて祖母にしがみつきました。
仏間の外から「おらん!あの子はおらんぞ!もう帰った。ここにはおらん!」と怒鳴る祖父の声が聞こえてきます。
それでも、その家中を叩く音は続き明け方にやっと鎮まりました。

朝になると、檀家寺の真◯寺の和尚さんがまだ早い時間にも関わらずスクーターに乗ってやってきました。
昨日、祖父が電話をしたのですがどうしてもつかまらず、お庫裡さんに和尚さんが帰ったら家に来てもらうようにとお願いしていたそうです。
真◯寺の和尚さんはとても厳しくて、私はとても苦手でしたが、その日は私を叱る事なく話しをしてくださいました。
「あっこの池はのう、すり鉢の形をしとったろ?あの形のせいで子どもがようのうなって(亡くなって)まったんじゃ。すり鉢の形をしとるから一回落ちたら中々上がって来られん。
掴まる所も無いからのう。
ほいでも、何回も続けば用心しても良さそうなんに、事故は続いてのう。
一番ひどい時は、五人くらいで遊びに行って、たった一人しか帰って来んかった。その子が見たのがおし(お前)の見たそれと全く同じモンだった。
その子ン家も、その日は一晩中ドンドン叩かれてのう、親が気が付いた時にはその子はおらんくなっとって、池に浮いておったんじゃ。
ほっからのう、もうあの池は誰も近づかん。子どもだけじゃなく大人もなあ。」
と、ポツポツと話してくださいました。
「お寺さんはなあ、お祓いとかはせんの。ご先祖さんが守ってくれたもんでのう。おっさん(和尚さん)と一緒にようようお礼のお参りしようなあ」
と優しく言ってくださって、祖父母と叔父夫婦と一緒に仏壇に向かってお経を唱えました。

その日を境に、私は母の実家に行く事が出来なくなってしまいました。母が許してくれず、また祖父が母に「大人になるまで来させては行けない」と言ったからでした。

私が大人になるまでに祖父母は亡くなり、叔父夫婦にはたくさんの子どもが産まれ、実家も建てかわり遊んだ小川も護岸工事され、周りの景色もずいぶんと変わってしまいましたが、まだあの池はあるそうです。










[ 2015/05/29 ] ◆Y3/SxyYY

[ 84537 ] NO TITLE

てすと
[ 2015/06/02 ] ◆-

[ 84538 ] NO TITLE

最近更新されないけど、飽きちゃったのかなー(´・ω・`)
[ 2015/06/02 ] ◆-

[ 84607 ] ハローキティの電車のおもちゃ

私が高校生の頃の話。今から10年位前になります。

家族が寝静まった深夜、一人でソファーに座りテレビを観ていた。私には年の離れた小さい弟がいて、プラレールなんかのおもちゃが散らかったままだった。どこからひっぱりだしてきたのか、私が小さい頃に遊んでいたと思われる年季の入ったハローキティの列車のおもちゃも出しっぱなしだった。

そろそろ寝ようかな-と思ったその時、いきなりハローキティの列車のおもちゃがひとりでに走りだした。………!?びっくりして心臓が止まりそうだった。

反射的にスイッチを「押して」列車を止めて、ダッシュで自分の部屋に戻ってなかったことにして寝た。そのハローキティの列車はボタン式の大きなスイッチが付いていて、しっかり指で押さないと動かないのに…それが本当に怖かった。

今では、また一緒に遊んで欲しかったのだろうか…なんて思っている。
[ 2015/06/03 ] ◆vMIM/lEo

[ 84993 ] 金のリボン

5年くらい前のことです。
生活苦から仕事を探していました。

家族が寝静まった夜中に、パソコンで検索をかけていました。
夫の仕事がうまくいっていないのだと噂されたら夫の仕事に響くかしらと条件を絞ると、田舎のことで近隣では見つからない。
うーむと悩んでいたら、足元で丸くなっていたはずの愛犬が急に吠え出した。

ダッと部屋の隅まで走っていって、天井の隅に向かってキバ剥き出して吠えてる。

イヤだよ〜
ホラー再現ドラマとかでやってるみたいじゃないのとビビった。
普段は全然吠えない子なのに。

と、その天井の隅から、透き通った金色のリボンが、ひらり、ひらりとまわりながら落ちてきた。
ほんの30センチくらいの高さを、まわりながら落ちて消えた。
見えていたのはほんの数秒だと思う。
リボンが消えるとすぐ愛犬は静かになり、また私の足元で丸くなった。

その翌日に新聞折込チラシの求人で、私は就職した。
面接一次二次も、トントンとクリアした。

職場の霊感有りの先輩にこの話をしたら、普通金色の光が降るのを見るのは凄い幸運の前触れだとか。
この職場が幸運なの⁈と笑われたが、実際50才前で正職員採用で、生活費は二倍になりボーナスまでつくし、私としてはやはり凄い幸運だったと思う。
あ、すみません。全然怖くなかった。
[ 2015/06/07 ] ◆69zdr9Jo

[ 85044 ] NO TITLE

>>84993
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/06/08 ] ◆Ahsw8Nok

[ 85057 ] あわしまと夢

ヘタレでビビりなのだが不思議なことを体験したい自分はチャレンジに燃えていた

前回の書き込みで枕を踏んで夢を見るようなことをしていたら、「あわしま」と紙に書いた紙を枕の下に寝ると見たい夢を見れると書き込みを見てチャレンジを決意

まず淡島をちょいと調べてみると
女性に関する色んなことを霊験なんとかかんとか…
自分は男だがそこらへんはサービスしてくれ神様よ
ちなみに見たい夢は幽霊に会わせてくれというまさに夢みたいな内容だ

そして約三日間の出来事を書くのだが…
ぶっちゃけくだらない内容なので先に謝っておく。内容は覚えているが会話などは覚えてないので悪しからず

1日目
気付くとある施設にいた。その施設は予備校もしくは学校のような施設で自分はここで後輩(知らない女)と学んでいるようだった。
そこで勉強し昼食をとった後、体育館らしき場所へ行った。すると黒人のゴツいオッサン達が野球をしていて自分も参加。途中体育館の壁の一部(ビニールシート)が破れるというトラブルが起こるが全員で協力し解決。
職員室らしき場所へ戻ると自分のテストの採点が終わっていてそれを確認。
後輩と施設から出て母ちゃんに迎えの電話をいれて夢が終了

……自分でも意味がわからないツッコミどころ満載の夢でした。

2日目

気付くとそこはショッピングセンター
友人達と買い物に来ていた。(今思い出そうとするとそれが友人かどうかはわからない)
色んなジャンルの売り場を見て回り買い物が終わるとおかしなことが起こる

いきなり夢が金○一少年の事件簿になった。
まるでアニメを見ているかのように進行していき殺人事件が起こる
(自分という存在は無く傍観するような形)
犯人はすぐに特定され、動機も親が殺された復讐といありきたりなものだったがその後も何故か被害が続出、推理も何も関係ないホラーになっていきその途中で目が覚めた
……本当に意味がわからない夢だった


3日目
夢が見れなかった
朝枕を見たら紙が変な所へ飛んでいた
寝相が悪かったようだ


結果
少ない期間で記憶している夢を見れたのは凄いのだが、内容がとても残念であった
自分自身の頭が残念なのかと疑問をもつ程に…
(こんなことをしている時点で残念なのだが)

あとさ○まのホンマでっかナンチャラで、記憶できる夢を見るときはストレスが溜まってるらしいと…
今までの夢はストレスなのかもしれないらしい
そして夢を見た後の朝はとても眠い、これを続けると体力的にとてもキツイことがわかった

くだらない内容ですいません
[ 2015/06/08 ] ◆jPQ0updc

[ 85093 ] 命日

夫の父親が夢に出てくることがありました。
なにも言わずにニコニコ、私の右足を触ります。

夫の父親ですが、あまり舅という意識がないので、仮に富さんと呼びます。
富さんは生前はやんちゃな方でした。
元々は病院の事務長をしていたようですが、土地が売れてからレストラン経営や、当時流行り始めていたカラオケパブの経営もしていましたが、自宅が過重抵当で差し押さえとなりました。
近所数軒からの借金計1200万円も踏み倒して、一家で夜逃げして、富さんは自己破産手続きをして行方をくらましました。

私が彼と結婚したのはこの二年後でした。
行方知れずのはずの富さんは、よく高級牛肉を持参して我が家へやってきました。
すき焼きを作れってね。
また痩せたか?と私の二の腕や太腿を触ってきたり、私の作った料理を田舎料理だと嫌味を言われたりがとても嫌でした。
クリスマスに、内孫には流行りのファミコンをプレゼントするのに、うちの子供にはグーグーガンモの定規セットだったりね。
まあ、メガネ欲しいから金を出せって言われた時に断ったからかな?

そんな富さんが亡くなり(夜間転倒)さらに飲み屋のつけを30万も払わされました。
富さんによくおごってもらったと、若い人が100人以上も焼香に来てくれたのは、そのせいかなと思われます。

そんな富さんが、夢に出てくるんですよ。
黙ってニコニコして。

私のこと嫌いだったはずなのに、命日でもないのに出てこないでよね!
と夫に話したら、命日は今日だよって。
独り暮しだったから発見も葬式も遅れたけど、命日は今日なんだって。
ちょっとゾッとしましたが、やはり私じゃなくて可愛がっていた内孫のところへ行けばいいのにね。
最近はないです。


[ 2015/06/08 ] ◆69zdr9Jo

[ 85099 ] 一緒に帰る

長男が2歳の時だから、もう20年以上も前になります。
夫と長男と三人で出かけた秋の彼岸のことでした。
両方の墓参りも済ませ、お寺さんにも寄って、ホッとして、車に乗り込もうとした時です。
長男が「あの子は一緒に帰らないの?」と聞きました。
夫と私は顔を見合わせて、黙って車に乗り込みました。
お寺さんに寄ったのは、長男が生まれる前にひとり水子がおり、当時住んでいた地域にある、供養してもらった寺まで来ていたのでした。

それから四年後でした。
新築した家で、たまにですが男の子を見かけるようになりました。
長男だと思って「お風呂に入ってよ〜」と話かけながら暖簾をくぐると誰もいなくて、二階から長男の返事が聞こえて、よく考えたら服も違ったわとか。
真っ暗な和室に入っていく長男とは違う髪型の後ろ姿を見たり。
ただ、顔は見たことがありません。足はありましたね。
それが年々成長していくようなんです。
私だけでなく、夫や長男も見かけていたそうです。

長男が階段を見上げたら、ちらっと左腕が見えたそうです。
階段の踊り場から二階へ登っていく時に、降り残した左手の肘から先が見えた。
男の腕だと思って「父さん!」と呼んで追いかけたら、二階は真っ暗で誰もいなかったと。
我が家に男は夫と長男しかいないんです。

それが私の水子だったのかどうかはわかりませんが、富さんが亡くなってから見かけなくなりましたから、一緒に連れて行ったのかもしれないなと思っています。
[ 2015/06/08 ] ◆-

[ 85125 ] NO TITLE

≫85057あわしま様と夢に関しては、落語「夢の酒」に詳しいです。
みたい夢を見るというより、みたい夢=異世界へ入り込むように思えます。
佐藤史生の漫画「打点楽」には個人の夢に複数で入り込むシーンがあります。
映画「インセプション」にもありますが、帰ってくる方法も決めておかないヤバそうです。

それとは別に、夢で歩いている時は、足も筋肉を使っているのでしょうか。実際に疲れますね。
[ 2015/06/08 ] ◆69zdr9Jo

[ 85631 ] 何かに追われた

霊感があるのか、無いのかは良くわからないが、昔は良く変な体験をした。金縛りはしょっちゅうだったが、いわゆる疲れているから起きる現象であったと言われればそれまでだ。だが、その割にはその最中には人の声を聞いたり、人の姿を見たりと、これが夢でなければ怖いなぁ、と思うようなことも良くあった。
そんな体験の中では、リアルに怖かった、絶対に夢ではない、と言い切れる話をしよう。
高校の頃はサッカー部に所属していた。公立高校の弱小サッカー部で、学校のグランドは使わせてもらえず、市のサッカー場を借りて練習していた。弱小のわりには、顧問の先生が熱心で、毎日暗くなるまで練習していた。
初夏だったと思う。いつものように練習に参加し、家まで帰ってきた。そこで、スパイクがないことに気づいた。どこかに忘れてきたのだろう。普通に考えればサッカー場に忘れてきたに違いない。市のサッカー場は、実は、毎日使えるものではなかった。月のうち20日ぐらい借りていて、それ以外は学校のグラウンドの隅っこで練習していた。明日からは、市のサッカー場が使えず、学校での練習の予定だった。そのため、どうしてもスパイクを探しに行かなければならなかった。
仕方なく、親にことわり、サッカー場まで自転車で出かけることにした。時刻は21時ぐらいだった。サッカー場までは、自転車で20分ぐらいだったと思う。今となってははっきりわからない。サッカー場は市の管理する「緑地公園」という広大な森林公園の中にあり、ちょっとした森の中に陸上競技場や野球場などが点在しているものだった。もちろん夜になると人通りもなく、街灯もない、暗闇に包まれた場所だ。今考えるとよくそんな場所に一人で出かけていったものだと思うのだが、通いなれた場所ということもあり、まったく何も考えていなかった。とにかくスパイクを、」という一念に駆られて、サッカー場に到着し、いつも着替えに使っていた東屋(展望台みないなやつ)に辿りついた。案の定、スパイクが見つかった。もしかして、無くなっていたらと思っていたので、ほっとしたのを覚えている。
スパイクを自転車のかごに放り込み、今きた道を帰るため方向転換をした。それまではスパイクのことが心配で、気づいていなかったが、周囲はかなり暗い。街灯はついているのだが、道の両脇はうっそうとした木々、左手を下っていくとサッカー場なのだが、手前には木々が植えられているため、全く見えない。右手は小高い丘になっており、その手前にも木々。少し心細くなり、いそいそと自転車を漕ぎはじめた。すると、「キュッ・・・・キュッ」と音がする。「ピコピコサンダル」というのをご存知だろうか?私が子供のころに流行っていたのだが、幼児向けのサンダルで、ソールの部分に音がなる仕掛けがしてあり、歩いて体重がかかるたびにかわいらしい音が鳴る。ちょうどその音に似ていた。しかし、そのサンダルの音であれば、二本足で歩くリズムになるため、すぐにわかる。ところがこの音はまるで一本足のものが、このサンダルを履いて歩いているようだった。この時点でドキッとした。とは言え冷静に、自分の自転車の軋む音では、と思い一度とまってみるが、音は続いている。しかも、どうやら音は私に向かって近づいてくる。本能的に危険を感じ、自転車を発進させる。最初はなかなかスピードが付かず、もたもたしている間にも、その音は近づいてくる。しかも、音と音の間隔が狭まっている。なんだかやばい。ペダルを目一杯踏みスピードを上げるがどんどん音は追いついてくる。私が走っている道は、両脇には街灯こそあるもののかなり暗く、先にも書いたように木々が茂っている状態が400mほど続いている。比較的明るい場所に出るまではまだ少しある。私の自転車がトップスピードになった時、音はもう、私のすぐ左後ろに迫っていた。最初に音を聞いてからまだ2分程度しか経っていないにもかかわらずこの急展開に、私はかなり混乱した。なんなんだ、コイツは?だいたい、速すぎる。弱小サッカー部とは言え、毎日それなりに厳しい練習をこなしている高校生の自転車の全力疾走に軽々と追いついてくる。少なくとも人間ではない。全身に鳥肌がたった。あと50mで道を抜け、明るい場所にでる。そのとき、ついに音に追いつかれた。音は私の左側を併走し始めた。「キュッ・・・・・・・キュッ・・・・・・・キュッ」最初とは異なる長い歩幅で、音は私の左側にいる。今までに経験したことのない恐怖の中、コイツの正体を見てやろうという好奇心が芽生えた。全力疾走の中、左側を向く。いない、いや見えない。距離は5mほど、すでに木々はまばらで何かがいれば確実に見えるはずだが、何もいない。その何もいない空間から音だけが響いてくる。怖くもあったが、少し拍子抜けした瞬間、これまでの道を抜け、開けた明るい場所に走り出た。左側にいたその音は、「キュッ」と最後の音を残して消えた。虚空に消えるとはこのことか、と思ったのを覚えている。
私はスピードを緩めることなく、公園を抜け、家に文字通り逃げ帰った。父親に事の次第を伝えたが、「あの辺は変質者がいるかもな・・・」と言われて、話は終わってしまった。その後いろいろな人にこの話をしたが、オチもない話のためか、それほど興味を持つ人もいなかった。確かに、思い返してみると大して怖くないのかもしれないが、あの時何かがそこにいたことに違いはなく、そしていまだにそれが何なのかはわからない。
[ 2015/06/14 ] ◆GyRAwjbY

[ 85769 ] NO TITLE

≫85125
今までの夢を思い出すと、自分の知っている物、場所、人や自身の欲望や仕事関係だと夢を見た後自分の夢だとすぐに納得できるんだが

以前書いたものだが、金縛りにあった時の夢のような意味わからない不思議な夢やここ最近の夢は、夢を見ている時は夢の内容がそれが当たり前に思えて自然に夢の世界に溶け込むような感じたが、夢から醒めると有り得ないなーと思ったり…
てか夢の自分が本当に自分なのかもわからない

一回途中で目が覚めたがまた半覚醒状態で枕に潜ったらすぐに続きが見れたような気もする

どれもそれは夢だからという結論になるが、まぁまた試してみようかな
あわしま~
[ 2015/06/15 ] ◆jPQ0updc

[ 85924 ] 昔の姿

不思議な夢をみたお話です。偶然だとおもうのですが幼い頃に母の故郷で不思議な体験をいくつかしたので思い出し次第いくつか投稿したいと思います。
今回はその内のひとつから。

19年ほど前当時私が小学2年生だった頃の話です。
当時の私は母の生まれ故郷である九州の片田舎に引っ越してきたばかりで友達もおらず、後述する夢で見た公園に毎日ひとりで遊びに行っていました。当時はゲームボーイ最盛期でしたから、公園には私以外あまり遊びに来ている子供達がいないので友達が出来るまでは常に一人遊びでしたね。

そんなある日の夢の中で私はパジャマ姿のままベットから起きて、近所の公園に向かってぼーっとした頭のまま裸足でフラフラと歩き続けていました。
空と風景は灰色で私以外の人の気配は一切ありません。
そして目的地の窪地のような場所にある公園へつきました。公園へ降りられる階段の上に私は居て、私がボーっとした頭で階段を中段まで下りて公園を眺めていると急に足元が冷たくなりびっくりしました。
足元を見るとすーっと透き通った水が現れ、私は足首の高さまで水に浸かっていた。思わず飛びのいたがパジャマの裾は濡れていない。
不思議に思いながら顔を上げて前を向くと、いつも遊びに来ていた窪地の公園ではなく綺麗な湖?というか湖沼が広がってました。
灰色の景色の中水と魚だけは色がついており、水中には沢山の魚が元気に泳ぎまわっていました。
ああ綺麗だなぁなんて暢気に思っていたらいつもの風景と湖沼の風景が交互にボワン、ボワンと目の前で移り変わりやがていつもの公園に戻り私は目が覚めた。

それがどうにも頭から離れずに、何となくその土地に昔から住む叔母に「昔、○○公園は池だったの?」と聞くと何故それを知っているのだと叔母が大変驚きました。
叔母曰く、祖母くらいの世代まで湧き水が沢山わいている綺麗な湖沼だったのですが、泥が溜まり段々水深が浅くなり、土地の有力者が埋め立てて現在の公園にしてしまったそうです。

何故そんな夢をみたのか今でも不思議に思います。
[ 2015/06/17 ] ◆dwWF.l5Q

[ 86099 ] NO TITLE

>>85924
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2015/06/19 ] ◆Ahsw8Nok

[ 86702 ] NO TITLE

ここのところ病院の話を読んでいて昔のことを思い出したので。

もう三十年以上前のこと。とある県立病院の医事課に勤めていた。

当時はまだパソコンが出始めたばかりの頃で、ど田舎にあるうちの病院はまだまだ電卓片手に人力計算、月曜日なんかは会計の前に支払い待ちの患者があふれかえっていたものだった。

外来から回ってくる処置票、投薬票を点数にして計算するんだが、手際が悪いとただでさえ具合が悪い患者を更に待たせることになるから、一秒でも速く請求書を仕上げるのが腕の見せ所だ。
こういっちゃ何だが若かったし、勘もいい方だったから事務処理の速さでは群を抜いていたと思う。
回ってきたオーダーの束を見ただけで『7分で計算できますから』とか『だいたい2050円くらいになると思います』とか言って、それがまたピタッとその通りになってた。
で、それを見込まれて重症病棟担当になったんだが、こっちでもバリバリやってるうちに投与されている薬剤名とか量、頻度、処置で、なんか患者のその後が予想つくようになって来たんだ。
『この人もって三日だな』とか『モルヒネの量増えたからあと二週間』とか。
今から思えば若気の至りとしか言いようが無いけど、もうそろそろかな~って思う人のレセプトは密かに整理を始めたりしてた。
死亡診断書と一緒に請求書を届けたりして(普通死亡退院は計算に時間がかかるので後日請求、支払いとなる)、ほんとちょっと図に乗ってたんだと思う。

ある月曜日のこと、用があって担当病棟に向かった俺はエレベーターで一人の患者と乗り合わせた。
その患者は別にしゃべるでもなく俺に背を向けていたが、エレベータが止まってドアが開くやふっと振り向いて『おかげさまで昨日退院しました』といって降りた。
条件反射で『お大事に』といって頭を下げ、その場ではなんとも思わなかったものの、事務室に帰って『あれ?』って思った。
退院したはずなのになんで病衣?とか(青い入院患者用の寝巻きを着てた)
降りたとこICU棟だったよなとか(ICUには歩けるような患者はいない)
何よりも昨日俺の担当で退院したのは件のICU棟に入ってた男性が一人だけ(死亡退院)

実を言うとこの患者土曜日の時点でもう秒読みという状態だった。
県外からの患者だったから支払いのために後日来院することも難しくて当日清算してくれといわれてた。でも土曜日。出てくるオーダーを見てると月曜日まではとてももちそうにない。
だから俺、レセプトに赤線引いて予想される処置等全部計算して日曜日で締めて渡したわけ。
通常退院なら良くやることだったから特に意識してなかったんだけどまだ生きてる人に赤線引いちゃうのって考えてみれば………それに気がついてgkbr

それから俺の退院計算はちょっとだけ遅くなりました。
[ 2015/06/25 ] ◆-

[ 88702 ] やっぱり見えない

ヘタレでビビりな自分ですが病院に勤めています
病院は人の死に近い場所であり、不思議な現象や何かを見る話がよくありますが自分は何も見たことがない

思うのですが死に近い場所と言っても有名な心霊スポットのような怨念の元となった出来事や思念がそこまで無いものだと言う感じがします

そりゃ廃病院や過去にヤバいことがあった病院なら話は別ですが、自分が深夜1時に病院から出るときもそんなに恐怖は感じませんでした(早く帰って寝たかった)

そんな病院でも全然怖くはないが体験した話をします

自分はいつも朝6時半には病院で仕事を開始するのですがたまに人の乗ってないエレベーターが開きます。まぁたまに見る光景です。
そして自分がエレベーターに乗って「閉」ボタンを押すと扉のセンサーが鳴って障害物があるという。だがもう一度押すとすぐ閉まる。
この時「誰か乗ったのかな?」と思うが気のせいかもしれません
また自分が働く部所には患者専用トイレがあり、そこのトイレは押しボタン式で言わなくてもわかりますが、たまに(朝限定)勝手に流れます
自動機能はありません

そして最近(また早朝)、別のトイレの話ですが(そこのトイレは入り口から左手に洗い場、すぐ奥の左手に小便器、そのすぐ奥に洋式トイレの扉という狭いトイレ)自分が洋式トイレに入った後すぐに小便器から水が流れました。
あれ?人の気配や足跡はしなかったんだがなーと思って聞き耳を立てたのですが水の流れる音以外なにもなく、洗面所を使ったり足音などは一切ありませんでした。
その後洋式から出て自分が通ってセンサーが反応したのかなと思ってセンサー近くを素通りしてみたがやはり水は流れなった

色んな事が起きてますが、正直怖いというより亡くなった後でもこういう日常動作を人があまりいない早朝にやっているのかな?と少しおかしく感じます

だが何も見えない!!感じない!!
他の病院で足(踝以下)がペタペタ歩いていたという話があったが…見てみたい!!
[ 2015/07/15 ] ◆jPQ0updc

[ 88733 ] 八雲

違うコメント欄に入れてしまったので再投稿しますね、



夢のようなものから始まってしまった話。

ある朝、通勤電車に乗っていた筈が気付けば見知らぬ場所にいた。
この段階で、ああこれは夢だろうと思ったことを覚えている。
なぜか裸足で靴もない。持っていた鞄もないけれど、ポケットの中身はそのままで、夢らしい理不尽さ。
立っていたのは本屋の裏手の軒下で、細かい雨が降っていた。足元の舗道は石畳みで、裸足に濡れた石とかすかな砂の感触が気持ち悪い。
紫陽花が咲いてる、と思った途端に六月の水曜日という言葉が頭に浮かんだ。
今いる場所は、鎌倉とか京都や奈良のような古都のどこかだとも。

しばらくそのまま居心地悪く過ごしていると、一人の男性が通りかかった。傘は黒か紺、髪の毛も黒だったが、妙に何かが鮮やかなくらいに“紫”という印象が残ったのを覚えている。顔立ちはおそらく端正だったと思う。どうしても容姿が記憶に残らないのだ。
彼は私が裸足なのを見て、雨宿りをしてゆかないかと言い、私は夢の中らしい大らかさでその好意を受け取った。

数分歩いて訪れた彼の家は、夢らしく見たこともないような豪邸…というわけでもなく、きちんと庭木の手入れのされた古い日本家屋だった。それでも、門構えや床板の深みのある色合いを見て、古くから裕福な家なのだろうと思ったのを覚えている。中に入ると西洋的な調度品があったり、調和が取れているけれど不思議と多民族の文化の気配がある。けれどもよくわからない確信で、この国のものだと強く感じた。
ここで記憶に残っているのは、素晴らしく空気が澄んでいたこと。夜明け前の森とか高原地めいた清涼感があってとにかく気持ちがいい。おまけにいい香りがする。香木的な馨しさだけではなくて、草木や花や水の香りが混ざったような、上手く言えないけれど高貴だが郷愁も感じるという香りだった。

私はこの屋敷の中で、自分がこちら側の者ではないということを悟られてはいけないと思案している。でも、多分この家の家主は気付いて声をかけてきたのだろうとも思う。
もう戻れないのかな、それも悪くないかもしれないなぁと考えていた。
ここまでがおそらく、夢の話。

その後、夢の中で訪れた屋敷に異様な執着を感じるようになった。
切れ切れに覚えているキーワードを繋げて、どうにか該当する土地を探したくなったのだ。
古い土地、清涼感のある空気に綺麗な水、紫色に、明確な八の字に、やや曖昧な雲という文字。
輪郭が曖昧になりがちな記憶で繋ぎ止められたのはそれだけだ。
文字は繋げて八雲だとうと推測し、鎌倉の八雲神社や、島根の八雲山にも行った。
大阪と北海道は風土が違う。なぜかそう思う。

奇妙な事実が判明したのは今年になってからだ。年単位で振り分けられる有給の整理をしていたら、去年の六月に身に覚えのない休みを取っていることがわかった。水曜日である。
しかし、その翌月に初めての大きな心臓手術を控えていた私が、温存していた有給を使って取れるはずもない時期の休みなのだ。
当時の部署の上司にも確認したが、良くも悪くも抜群に記憶力のいい彼曰く、私が休んだ記憶はないとのこと。勤怠システムの誤登録だろうということになった。

しかし、そのことが判明してから、誰もいない場所で見えないものに袖を引かれるようになった。
肩を叩かれたり、不明瞭な声で呼ばれているような気がしたり。夜中に雨の音を聞いてカーテンを開けると晴れていたり。

最近では切迫感が出てきて、夢の中やふとしたときに、急がないと手遅れになると誰かに伝えられる。
夢の中でその理由を尋ねてみると、経年の綻び、もしくは誰かの我慢の限界のようなものがきており、その穴を私が埋めるべきだそうだ。
力や地位のような華々しいものではなく、ただの立会いとして欲されているらしい。思わず生贄的な?と口にしたら、言葉の選びようではそうと言われた。個人的な感覚でも、相手はどうも良くないもののような気がしているが、良くないことにはならない気がしている。

見つけて訪れることを急かされているので、もう呼び込む力はないのだろうか。
時間がないという切迫感には、良くない予感がする。
私に何かと言うよりは、土地や国に良くないと思えるのだ。天災や事故の予防かもしれない。与えられた情報の温度感からの勝手な解釈では、火が消えそうな炉の石炭や、崩れそうな堤防の盛り土候補として呼ばれているのではないだろうかと考えている。


兄弟はなく、自立出来なさそうな母が一人いる。人としては多分行くべきではないのだろう。
でも、ものすごく行きたい。
あの家で感じた、静かな幸福感を取り戻したくて堪らないのだ。
その為になら石炭でも土嚢でもいいと思う。

あれからずっと該当の場所を探しているが、オカルト的なものだけでなく、知識的なものでも頭が足らずに見付けられずにいる。
誰か心当たりのある場所があれば、教えていただけないでしょうか。
[ 2015/07/15 ] ◆PlhG5ZLA

[ 88876 ] 大木には何かある?

(トリ忘れちゃったけど大丈夫かな?2015/06/17のはるにゃです)

こんにちは、前回のから大分日が開いてしまいましたね。
今回はほんの少しだけ怖い話です。

私が小学生の頃、大体17年以上前の出来事です。
当時実家のお隣さん家の裏手には小さな土手があり、
土手の上には1本の大きなけやきが植えてありました。
けやきはかなりの巨木かつ結構な樹齢でしたが、
秋になると葉っぱが落ちてきて高齢の家主にとって
落ち葉の掃除が大変ということもあり、
樹の生えてる土地の持ち主である隣人は
この樹を切り倒すことを決めたそうでした。

奇妙なこと?というか物騒なことが起き始めたのは樹を切り倒してから。
隣人が飼っていた大人しい柴犬がある夜にギャイン!ギャイン!と
暗い間1時間も激しく今までに聞いたことも無い声で鳴き続け、
翌朝その柴犬は亡くなってしまっていたそうです。
その鳴き声は怯えたような、警戒したような鳴き声でした。

次にお隣さんの旦那さん、そして暫らくして奥さんが
お亡くなりになったと言う話を祖母と母の噂話から聞きました。
息子さんや親戚にも偶然にしては多すぎるくらい不幸や事故が立て続けに起き、
流石にこれはおかしいのではないかという話題になった。
(私の実家を含め、近隣住民には何もなかった模様。)
が、特にお祓いしたとかそういう話はなかったそうです。

特にその樹について何かしらの言い伝えを
祖母から聞き及んでいなかったのですが・・・。

今思い出してみると、そういえばその樹が植えられていた土手の一角に、
1m四方を古い注連縄で囲った薄暗い場所があったこと。
ケヤキの大木を中心に見て丁度鬼門の方角だったんですよね。
[ 2015/07/16 ] ◆dwWF.l5Q

[ 88877 ] NO TITLE

>[ 88876 ] 大木には何かある?

最後一部下記のように訂正します↓
今思い出してみると、そういえばその樹が植えられていた場所から
少し離れた同じ土手の藪の中の一角に、
1m四方を古い注連縄で囲った薄暗い場所がありましたね。
しかもケヤキの大木を中心に見て丁度鬼門の位置に・・・。
[ 2015/07/16 ] ◆dwWF.l5Q

[ 89177 ] 誰が呼んでくれたのか

子供の頃は風邪一つ引かなかったのに、大人になるにつれ体が弱くなってきて
つい一昨年から喘息の発作が始まりました。

喘息の発作は意地悪で、夜やっと眠れるかなってウトウトしたころから始まります。
最近は薬などで大分コントロールできるようになってきたけど、それでもひどく疲れた時なんかは喘息の発作がやってきて、救急車で運ばれたことも三回程あります。

三回中二回は、自分で119番にかけ救急車を呼んだ記憶があるのですが、一回はどうやって電話をかけたのかさっぱり記憶がないんです。

私は一人暮らし。同居人はワンコのみ。
その時の発作は特に酷くて、呼吸ができずチアノーゼが出てきていて(後にお医者様に聞きました)とても電話をかけられるような状態ではなくて。
ワンコが何かの拍子に電話のボタンを押したにしても、誰がドアのチェーンを外してくれたのでしょうか?ドアにはもちろん乱暴に開けられた形跡はありません。

怖くて怖くて
私的には、数年前に亡くなった父が守ってくれたんだ、と思うことにしてます。
[ 2015/07/20 ] ◆Y3/SxyYY

[ 89309 ] 押入れ

私の実家は決して狭い家ではありませんでしたが、
怖がりの私は、高校にあがるまでねと母と約束し、一緒に二階の部屋に寝ていました。

となりに布団を並べて敷き、その日学校であったことや、思春期で父や兄に抱いている不平不満を母に訴えたりしてました。

母は寝つきが良く、お布団に入るとすぐにかーかーとイビキをかいて寝てしまっていましたが、母のそのイビキを聞きながら、私も安心して眠りにつくのでした。


ある年の夏、その年は台風の当たり年で何度も日本に上陸していました。

その夜も、夜九時を過ぎた辺りから風が強くなりはじめ
両親は先回の台風で飛びそうになっている瓦を心配していました。すぐに直してもらうつもりだったらしいのですが、そんなお宅がたくさんあって大工さんが間に合わなかったんです。

夜10時を回り、床についたのですが
母は一向に部屋にくる様子がありません。
ゴーゴーと唸る風の音を聞きながら、タオルケットを頭までかぶり布団の中で震えていました。

どれくらいたったころか、自分でも知らぬ間にうとうととしていたようです。頭まで被っていたはずのタオルケットが、暑かったのか横にはねてありました。

半分寝ぼけながら、寝ている私の足元の方をふと見ると、押入れが全開でした。

このまま寝ようかどうしようか、寝ぼけた頭で考えながら押入れを見ていると、暗闇に慣れた私の目に奇妙なモノが映りました。

白い着物を着た髪の長い女?の人が横向きに膝を抱えてうずくまっている姿が見えました。


声を出す事も出来ないくらい驚いた私は、布団から這い出すと部屋から抜け出ました。階段を慌てて降りたせいで、二・三段踏み外してしまいました。

私の階段から落ちた音で、居間にいた両親と兄が飛んで来ました。

その時は痛いのも忘れ、今あった事を家族に伝えると、父と兄が二階の部屋に急いで様子を見に行きました。
玄関から入って直ぐに二回への階段があるので、もしや不審者が⁈と思ったみたいで。
その間、母に抱きしめられながらガクガクと震えていました。


二階から「なんにもおらんかったわ」と言いながら父達が帰って来ました。

この件があってから、私の怖がりに拍車がかかり
高校どころか、お嫁に行くまで母と一緒に寝る事になるのでした。


後日談と言うか、一つ関連してるかなーって言う事がありまして。


まだ当時は矍鑠としていた曾祖母ちゃんが実家に遊びに来た時、居間に祀ってあった神棚を見て
「この神棚の上は、誰かの部屋か?」と、尋ねました。
母が「私子の部屋だよー」と答えると曾祖母ちゃんは暫く考えると母に半紙と墨、筆を持ってこさせ
真ん中に大きく【天】と書きました。
「今の状態は、私子が神様を踏んでいる状態だからあまり良くない。
昔と違って、今は二階建ての家が多くなった。家の造り的に神棚のある部屋の上に部屋がある場合は、神棚の上の天井に【天】と書いて貼っておくんだ。」
と言うような事を言い、母にすぐ天井に貼らせました。


そのおかげか、それ以降怖い思いはせずに済んでいます。
[ 2015/07/22 ] ◆qC9gXVk.

[ 89433 ] あれは、なあに 続編?

初めてここにカキコするよ。
暇な会社いにいるから、朝タイムカード押したらしばらくすることなくてこの怖い話ブログ読んでる。
ほとんど読んじゃったから、最近はこの投稿欄を読むのを楽しみにしてるんだけどさ。
ひとつ、ドキッとするお話しがあって、今心臓バクバクしてるの。
今年の5月14日に投稿されてる「あれは、なあに?」を書いてた人だけど、この人たぶん私と同じ中学校だわ。校舎の描写読んでて、そっくりなんだもん。私もあの水道場が濡れているのは毎日のように見た。気持ち悪いなって思ってて、ちょっと暗い雰囲気のあの水道場がちこっと苦手だったの。

この人は「書いてみたらあんまり怖くなかった」みたいなこといってるけど、なんか感じるものがあったんだね。この人と同じで私も部活で毎朝早くに行ってたの。ただ、音楽室が二つあって広い方は吹奏楽部が使ってて、狭い方は私たち合唱部が使ってたの。合唱部が使っていた音楽室のが例の水道場に近いの。
吹奏楽部は超優秀だから毎朝夕と練習してみたいだけど、私たち合唱部は超ゆるゆるで放課後ちょろっと練習するだけ(笑)終わるといつまでも音楽室で友達と喋ってたわ。

友達と話していると、音楽室のドアにはめ込んだすりガラスにチラッと誰かが横ぎったの。そのすりガラスは、頭くらいの位置から腰くらいの位置の大きさのすりガラスなの。
普通に考えたら奥の音楽室を使っている吹奏楽部の誰かかなって思うじゃん。でもちがったの。

だって、その人ミドリ色だった。。。
洋服とか髪の色だけじゃなくて全身がミドリ色。それが、あの水道場の方に向いて歩いているのが見えた。

びっくりしてすぐに動けなかったんだけどさ、一呼吸おいてドアをあけて見たのよ。
そこにはやっぱりというか、ミドリの人はいなかったんだけどさ。

部活に行く前には濡れてなかった水道場の前の廊下が、じんわりと濡れていたの。
[ 2015/07/23 ] ◆H9iLy43Y

[ 90651 ] 同じ顔、同じ身体、同じ人。

怖い話書きたかったから書きます





私の中学校では今
『同じ顔、同じ身体』っていうのが
流行ってる

私は雪代恵美(ユキシロエミ)
うちの中学校は三階まであり、
一階の階段に大きな鏡があって
二階には鏡が前と後ろにあって
三階には鏡がひとつある
不思議な学校だった

うちのクラス男子が急にバカみたいに
怖い話をしてきたから
仕方なく聞いてただけなんだけど

聞くと死ぬほど怖くなった

男子「俺の兄ちゃんに聞いたんだけどさぁ!ドッペルゲンガーって
   知ってる?」

私「何それぇ~ww」

そのときは
ふざけて話してたんだ

男子「同じ顔で同じ身体の人が現れてその人を見ると
  魂を奪われちゃってその人が自分になりすましちゃうんだぜ!」

私「……えっ」

男子「その人をドッペルゲンガーっていうんだ!」

私「……やだ…怖い」

私の親友カヨも
半泣きだった

男子「本当にいるわけないじゃん!」

その一言で
その場の会話は終了


その日の夜、


カヨから電話があった

「もしもーし」

「恵美…ぃ…ッグス…どぉしよ…」

「どうしたの?」

「永原が…ッ永原がぁ…」


それはドッペルゲンガーの話を
してくれた男子だった

「急に…亡くなったらしくて…」


ピーンポーン


「ゴメン、カヨ、ちょっと誰か来たから話は学校で聞く」


こんな時間に…

ガチャ

「はーい」

「わっ、ビックリした…
   俺間違えて雪代のノート持って帰ってた」

「…!?永原!?!?」

「何?」

「亡くなったんじゃ…」

「何言ってんの?俺が死ぬわけねーよ」

あれ…カヨの間違いかな…?

「ゴメン!ありがと!」

まさか




ドッペルゲンガー…?


それ以来永原は姿を現さなかった

私「ドッペルゲンガーのせいだよ」

カヨ「絶対そうだよ…」

私「いるんだ…やっぱり…」

すると先生が私を呼んだ

係の仕事をまた任されるのだろう

私「…よいしょ」

荷物を持って教室に帰る  

ドンッ!!

私「わ…っ、カヨ…?」

「………」

カヨは黙ったまま
走っていった

私「なんだ…?」





教室に戻ると…

カヨ「恵美!お疲れ!」

と笑顔で近づいてきた

 

え…?


教室は三階で
職員室は一階。

いくら走ってもカヨが
教室にいるはすがない

私「カヨ、さっき職員室来た?」

カヨ「来てないよ?」

私「……!!!」


じゃあ今のカヨは…


ドッペルゲンガー




次の日カヨは
死因不明で亡くなった。




私「私のせいだ…」

私がちゃんと伝えていれば……

私「……はぁ…」

私は三階の教室を出て階段の鏡を見た

私「ドッペルゲンガーって本当にいるんだ…」



『いるよ』


耳元で誰かが言った
聞いたことのある声

鏡を見ると




私「同じ顔、同じ身体、同じ人____……」


全く同じ私が隣に居たんだ。
鏡合わせで目の錯覚だと思った

気づけ、私。

ここは三階の階段。
鏡は一つしかないんだった

鏡合わせなんて無理なんだ。

end

[ 2015/08/03 ] ◆L1ch7n1I

[ 90674 ] NO TITLE

実体験ではないのですが

(赤ちゃんの名前が)
「広島の産院で、広島生まれの両親から生まれたのにエノラ 」という話が
読んでていろいろな意味で怖かったので
まとめてほしいですm(_ _)m
[ 2015/08/04 ] ◆-

[ 90954 ] ユートピアな夢の話

ヘタレでビビりな自分が久々に変な夢を見たので書いてみる

多分全てが夢の中だと思うのでホラーではないと思われる

昨夜、22時に寝たのだが不意に1時に起きてしまう。
で少しゲームをやって気付けば3時、第二の睡眠タイムに入り込んだ。


夢を見ているのだが多分学校とかそれに近い施設。色々なことをやっていたのだが記憶がない。
施設内をブラブラ歩いていると右に垂直に曲がる曲がり角が見えてきて、死角になっていた部分を覗くように歩いていると、その場所に白い人影? 人?異物?

普段夢を夢と認識できないのだが、そういうモノを見ると瞬間に「ヤバい!!これはヤバい夢だ!!」と意識がハッキリする。

で目を瞑った状態で意識が覚醒するのだが、もう耳鳴り、空気の違和感、波のように小さな衝撃がくる。
「あー北枕で寝たのか?でも北ではないはずだ。それとも昨日普通は絶対通らない遠回りの道が悪かったのか?」などと原因究明を繰り返してたのだが、目を瞑って真っ暗なはずなのに嫌な映像というか線が見えてくる。(夢の中なので細かい内容は忘れたが見たらキツイと思うような映像)

このままではどうにもならないので解決策を考えると

「びっくりするほどユートピアか!?いや流石に起き上がれないがエロいことを思い浮かべば!!

と下ネタな事を思い浮かべると衝撃や耳鳴りが小さくなり、映像も見えない。そして気付くと眠りに落ち、目をさますと朝だった。

全て夢の中の出来事なので大した話では無いのだが…

危機に陥った時に以前なら南無阿弥陀仏と繰り返してたのに今回「びっくりするほどユートピア」が一番人気思い浮かび、自分がこの掲示板に凄い影響されているのに少し恐怖を感じた。
[ 2015/08/06 ] ◆jPQ0updc

[ 91416 ] NO TITLE

俺が小さかった頃の話
母から聞いた話だけど。


その日自分は風邪を引いていて、母は俺を医者に連れて行くために支度をしていた。
父母が使う部屋で、母は鏡台に向かって化粧をしていて、俺は母の足元で遊んでいた。

部屋には屋根裏部屋(物置きになっていて狭い)があったのだがそのとき戸は半開きだった。
屋根裏部屋は鏡台と対面になってる。

ふと母は俺がテッシュを使って遊んでることに気づき、「なにしったな?」(何してるの?の意)と声をかけた。
すると俺は遊んでいたテッシュを1回折って三角形にし、「いかぽっぽ」と言いながらそれを2つ作って、1つは自分の額に、もうひとつは母の額にくっつける動作をしたそうだ。
母は俺の行動を不思議に思っていたが、俺は三角に折ったティッシュを自分の額に添えながらまた「いかぽっぽ」と言いながら屋根裏部屋の方を指差していた。

何となくゾッとした母はすぐに屋根裏部屋の戸を閉めたらしい。


いかぽっぽとはイカのことだが、そのとき俺には手招きしてる幽霊が見えていて、三角に折ったティッシュは死装束の頭に付ける布を表したんだと思う。

俺は風邪引いてたり弱ってるときに何かと見る。そうでない時もあるけど。
何かあっても、本当に人なのか思念か生霊か、何か分からん。

しかしこの家には不可解なことがよくあるから住んでるけど怖い。
[ 2015/08/11 ] ◆-

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