∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part67∧∧
681 :本当にあった怖い名無し:2013/03/15(金) 01:28:40.67 ID:yCw+TUY2O
友人の話。
子供の頃、近所の山にカブトムシを採りに行った。
山を登ると、ふと奥に通じる細い獣道を発見した。
その日はカナブンしか居らず、腐っていた友人は、そのまま奥の獣道に入って行ったそうだ。
10分ほど上り詰めた所に、森の木々がぽっかりと丸く空いた場所に出た。
その円形に空いた場所だけ白い砂が固まった様な地面で、まるでステージのようだったという。
「神秘~」とか言いながらその中央に寝転ぶと、真っ青な綺麗な空が広がっていた。
「綺麗だなぁ」なんて思いながら、少しの間寝転んでその空を眺めていたが、
急に我に帰り、もと来た道を駆け出したそうだ。
「だってよ、カブトムシって夜に活動するから、夕方くらいに採りに行ったんだよ。
どう考えても、あの青空は真っ昼間の空だった」
その後、その山でカブトムシを採りに行くことはしなかったそうだ。
次の記事:
『相手は言えない』
前の記事:
『注連縄が張られた洞穴』