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[ 45815 ] NO TITLE

母親から聞いた話です。

母親がデパートで買い物をしている時に、トイレに行きたくなった。
トイレを探していたら、女性用のトイレのマークのあるドアを見つけた。
でもそのドアの前には、女性一人と、小さな子供連れの女性の、二組が並んでいた。
ちょうど近くにベンチがあったので、そこに座って順番を待つことにした。

暫く待っていたら、突然、並んでいた女性がトイレに入って行った。
普通、順番待ちのトイレは、中から人が出てきてから入っていく。
それなのに女性は、人が出てきてないのに入って行った。
あれ?と思いつつ、更に待っていたら、
今度は子供連れの女性がトイレに入って行った。
さっき同じく、トイレから人は出てきていない。

これは流石におかしいと思って、たまたま通りがかった掃除のおばさんに、
「トイレに人が入ったまま出てこないんですけど」みたいな事を言って、トイレの中を確認してもらった。
そうしたら、「中には誰もいませんよ」と言われた。
それを聞いて驚いて、自分もトイレに入ってみたら、本当に誰もいなかった。

ちなみに、この体験をした母親は、
「トイレに入るのを邪魔された」とか言って、ちょっと不機嫌になっていました。
[ 2014/03/06 ] ◆-

[ 45832 ] NO TITLE

>>45815
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/07 ] ◆Ahsw8Nok

[ 46184 ] 入ってこようとしたもの

俺には4つ年上の姉がいる。
昔から不思議な体験をする姉だが、その体験談から一つ聞いてほしい。
夏の話である。


高校を卒業した姉が進学のために引っ越し、S市で友人とルームシェアをしていた頃の事だそうだ。


女の一人暮らしは何かと物騒だという流れで、姉は友人のAさんとルームシェアをしていた。
Aさんは一つ上の先輩で、通っていた学校は別だったものの、部活関係でとても親しくなったのだそうだ。
ちなみにAさんはその頃、社会人として働いていた。


わりと新しいアパートの1階の角部屋。遊びに行った事もあるのだが、2DKにロフト付きでなかなか広く、当時まだ実家で勉強に忙しかった俺は羨ましく感じたのを覚えている。


その日、姉は体調が悪くてそのアパートの寝室で寝込んでいた。
学校で風邪をうつされ、もともと喘息体質な姉は咳き込みが酷くなってしまい、完全にダウンしていたそうだ。
熱も高く、咳も酷い。同居人のAさんはとても心配し病院へ行くことを進めたが、姉は「咳風邪は慣れているから大丈夫。寝てれば治る」と、とっととAさんを会社に送りだしたそうだ。


ものすごく身体は辛かったそうだが、幸いにして食事を摂る元気はまだ残っていたそうで、おかゆとリンゴ、ヨーグルトなどを食べ、治るまでゆっくり眠ろうと決め込んで、姉は午前の内に眠りに落ちた。



そして、ふと目を覚ましたのだそうだ。
見渡すと辺りはすっかり暗い。深夜かと思ったほど暗かったそうだが、Aさんが帰ってきた気配はまだ無い。
そして、何故か急に目を覚ました割にはものがはっきり見えたそうだ。
「なんか、真っ暗なのに、視界が青っぽくぼうっと光ってる感じ?」
後に聞いた時、姉はそんな表現をしていた。


とにかく不意に目が覚めた。
目が覚めたからには多少活動しないと駄目だなと、休息をとりだいぶ楽になった身体を起こした。
「あぁ、そういえば洗濯物干しっぱなしだな。夜だしもう湿気っちゃったかな」と、などと考えていたそうだ。


寝室にはエアコンの音が静かに響いていた。


起きた姉は、ダイニングキッチンとリビングを兼ねた部屋と移動した。
扉に手をかけて開き、姉は違和感を覚えてそこで立ち止まった。
隣室も真っ暗、なのに、姉はベランダに続くガラス戸がわずかに開いて、今まさにそこから部屋へ侵入しようとする真っ暗な人影を見たのだ。


真っ暗な影、寝起きか恐怖感は一切感じなかったそうだ。
先に声を発したのは姉。


「誰?」


声を聞くなり、その真っ黒な影は激しい足音を立てて逃げ出した。
「物盗りかな」と姉は思ったそうだ。
そこまではいいが、何を思ったのか姉は反射的に相手を追いかけたのだそうだ。
正直ありえないと思う。
とにかく、姉は追いかけた。
「足音が大きかったから、追いかけるのはさほど難しくなかったよ」


ぽつりぽつりと電灯が灯る中、たぶん男だと思われる影が見え、30mくらい先の大通りまで出たところで急に姿を見失なったのだそうだ。
大きく響いていた足音もぱたりと途切れていた。


仕方なくすぐに家に戻り、きっちり施錠して警察に電話をかけた。
返り道、家々の明かりが結構灯っているのが見え、さっきはすごく暗かったのになあと思ったそうだ。
時計を見ると、真夜中だと思うほど暗かったのに、まだ夜の7時半頃だったことに姉は首を傾げた。


10分もせずに警察が到着し、盗られたものは無いが一応現場検証ということになったそうだ。


「あなたは隣室で眠っていたんですね?」
「はい」
「何か物音でもして気づいたんですか?」
「いえ、偶然です。たまたま目を覚まして、隣の部屋に行こうとした時にはちあいました」
「部屋に侵入しようとしていた?」
「はい。窓がちょうど警察官さん一人ぶんぐらい開いてて、そこに手をかけて、片足を窓縁にかけてて、まさに入る瞬間、って感じでしたね」
「犯人の顔とか、服の特徴とかは何か覚えていませんか?」
「体格からいって男性だとおもいます。暗かったので、顔や服は見えませんでした」
「明かりをつけてたから犯人が見えたんじゃないんですか?」
「いえ、明かりのスイッチは部屋の入り口側にあるので、その時は真っ暗でしたね」
「・・・・・・そう、ですか。真っ暗なのに人影だとわかったんですね?」
「はい。真っ黒な影で、体格からいって男性なのは間違いないです」
「手と、足をかけていた場所も見えた」
「はい」


警察官は顔を見合わせ、姉が犯人の手と足が触れたと指した箇所を、ドラマで見るような指紋検出の粉?のようなものをはたいたり、テープを貼ってはがしたりと証拠になりそうなものを集め、その夜は帰ったそうだ。


家に報告の電話が姉から入った時、それこそ俺は飛び上がるような勢いで驚いた。
「何で追っかけたりしたんだよ!!あぶねーだろ!!信じらんねぇー」
「なんでかねー、反射的に追いかけちゃったんだよねぇ」
俺は頭を抱えた。普段用心深いくせに、何でそういう時大胆な行動をとるんだこの姉は。


後日警察から、犯人はまだ捕まっていないが、確かに指紋が検出されたこと。男性のスニーカーらしき靴跡も指摘されたところから土がついた形で確認できたこと。窃盗などは1階が狙われやすいから、特に女性は戸締まりに気をつけてほしいと電話があったそうだ。


「早く捕まるといいよな、犯人」
盆に姉が帰省した時、俺はご愁傷様と姉に声をかけた。
すると、「捕まえるのは難しいかもよ」と不可思議な事に姉は笑ったのだ。


「指紋とか証拠出てるなら、捕まえられるだろ。警察だし」
「言ってなかったことがあるんだよねー」
「?」
「私はお前も知ってのとおり用心深い性格だ。戸締まりには常日頃から注意しているし、まして風邪で弱ってる時に鍵をかけ忘れるなんてヘマはしない」
「え?でも、鍵開いてたんだろ?」
「ガラス戸で割られていないし、確かにあの時は開いてたね。寝る前にちゃんと閉めたけど。ついでに言うと、真夜中の暗さと夜7時半の暗さを間違えるほどおかしい感覚はしてないよ」
「・・・言ってる意味がよくわかんねぇんだけど」


「警察官が不思議な顔をしたって教えただろう?」
「うん」
それはすでに聞いている。


「鍵は閉めていた。外から強引に入られた形跡は無い。その時は夜7時頃だったにも関わらず、真っ暗だと思ったほどの暗さだった。にも関わらず、私は絶妙なタイミングで目を覚まし、ソイツに遭遇した」
「うん」
「ソイツは背格好から男だと思われるし、足音も確かに聞いた。けど、真っ暗だと認識しているなかで、私はどうやってソイツがどこに手をかけていただの、足をかけていただの、そもそも人影をはっきり認識できてたのはどうしてだろうなあ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「明るくなった大通りで見失ったのは何故か。うまく隠れたから足音と人影が消えたことは説明がつくとしても、追いかけた時と帰って来た時で、明るさが違うように感じられたのは何故だったんだろうか?そもそも、私は何故そんな説妙なタイミングで目を覚ませた?普通なら押し入られて盗られた後か、鉢合わせて殺された後か、もしかすると女だからもっと酷い目にあったっかもしれないなぁ」


姉は昔から不思議な体験をする人間だ。


「人間にせよ、人間じゃなかったにせよ。暗がりに立った私の『誰?』の一声の方がよっぽど怖かったんだろうなあ。こっちがナニカと間違われたかな?」


不思議な体験をして、それが人間の仕業なのか、それ以外の何かなのかあえて追求はしない。


愉快そうに笑う姉を見つめていると、一言、姉は言った。


「入ってこようとしたのはなんだったのかなー。やっぱ人間の物盗りかなあ?人間が一番怖いってのが私の持論だしなあ。まあともかく」


にこりとお盆棚に酒をお供えする、姉はやぱり不可思議な人だと思う。
「守ってくれた何かがいるなら感謝様々だ」



犯人は、未だに捕まっていない。
姉が遭遇したソレが何だったのかも不明なままだ。






[ 2014/03/10 ] ◆7cxgXa4I

[ 46200 ] NO TITLE

>>46184
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/11 ] ◆Ahsw8Nok

[ 46266 ] 昔飼っていた犬

数年前実家を建て替えた時の話です。
新築お披露目会で親戚が遊びに来ました。その中に当時3才の従姉妹の子供A君がいたんですが、所謂見える子でした。

A君と家の中を見て回ってると廊下の隅を見つめて立ち止まり、『ワンワンいる~(・∀・)♪』と。そこはいづれ本棚にしようと思い空けておいた何もない空間です。
『どんなワンワンがいるの?』
『茶色のふわふわ。おっきい!』
まだ開いていなかった引っ越しの荷物から昔飼っていた犬の写真を出して見せると『同じワンワン(・∀・)』と…
廊下の隅は建て替え前、犬小屋があった場所でした。当時で既に死んで10年経ってたのに、まだ番犬してたんでしょうか。それとも『はよ写真飾れ!』と現れただけなんでしょうか。
ともあれ、まだ家を忘れないで居てくれた愛犬にほっこりした良い思い出です。
[ 2014/03/11 ] ◆HfMzn2gY

[ 46322 ] NO TITLE

>>46266
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[ 2014/03/12 ] ◆Ahsw8Nok

[ 46401 ] NO TITLE

文章下手だけどせっかくなので書いてみる。

俺には1つ年下の妹がいる。
妹はなんだか不思議な力(?)を持ってるみたいで、俺の友達を助けてもらったことが何度かある。
俺が知らないだけで、妹は妹で自分の友達を助けているのかもしれない。

といってもお祓いっぽいものじゃない。
「目を閉じて」→「知覚できないものは存在しないのと同義」→「そしてあなたは何も見えない」
→「だからなにもない」
→パンッって一回手を叩く→「切れた消えた、はいおしまい」
目を開けるタイミングは、手を叩くのと同時か、手を叩いた後なら別にどこでもいいと妹が言ってた。
全然呪文っぽくもないし眉唾もんだけど、霊障に苦しんでいた俺の友人たちはこれで助けられてる。

妹にいろいろ聞いたのを俺なりにまとめてみるとこんな感じ。

Q.お前霊感あるの?
A.皆無。幽霊なんか見たことない。

Q.じゃああれなんなの?
A.催眠術みたいなものだと私は思ってる。お化けって見えなきゃ害ないっぽいし。

Q.幽霊とか神様とかの存在は信じてないの?
A.信じてる。ただ、気のせいってこともあると思ってる。あとご先祖様や神様は敬う。
  神様に願い事するのは個人的に嫌だ。神様には日頃の感謝をするもんだと思ってるから。

Q.あんなんで大丈夫なの?
A.たぶん。ただこっちに原因があって怒らせてる場合は問題を解決しないと駄目だと思う。
  だから友達なんかにあれをやる前には、絶対に「罰当たりなことをしなかったか?」ってのを聞く。
  祠蹴飛ばしたとか言われたら別の所に相談しろ、あとは謝罪の気持ちを持てって言う。

Q.呪文っぽくないけどどういう感じの意味を込めてるの?

A.目を閉じてもらう→最中に見えてちゃしょうがないから視覚を遮断。
  あとそれっぽいほうが暗示にかかるんじゃね?って感じで。
  知覚できな(ry→個人的な考え。あと、徹底的に無視すればあなたは無敵です! って暗示のつもり。
  「見えない」「だからなにもない」→暗示をかけて見えなくして、なおかつ幽霊の存在を否定。
  手を叩く→暗示。あとは感覚とか脳みそのリセット的なもののつもり。
  「切れた消えた、おしまい」→ダメ押し。「切れた」は言霊で縁を切れるんじゃないかなぁ、って思って。
 
我が妹ながら不思議ちゃんだと思う。
小さい頃は大のオカルト&心霊番組好きで(これは俺も知ってる)、
なんでもかんでもお化け怖い!だったらしいけど、
心霊系の知識から宗教的なこと、心理効果、うんぬんかんぬんの知識を求めてるうちにこんな風になったって言ってた。  
[ 2014/03/13 ] ◆-

[ 46488 ] NO TITLE

見える人ってのは聞くけど、友人に聞こえる人がいる。

姿は見えないらしい。
よく出るって言われるような場所に行くと、
誰かがしゃべってるのが聞こえるらしい。
大体ブチぎれてたり、泣いてたりするけど、二人以上が会話をしてることもあるらしい。

↓以下、聞いた会話。
「痛い?」
「わからん」
「歩ける?」
「ちょっと無理」
「なんか持ってこよか?」
「いや、いいわ。ちょっと休めば大丈夫」
「ん」

っていう会話を車が転落した事故現場で聞いたとか。
もちろん誰もいなかったらしい。

「ほとんど聞こえても意味不明なことばっかり。
 最近、本物の悲鳴とか聞こえても気にしなくなっちゃってるから困る」

って笑ってた。
[ 2014/03/13 ] ◆-

[ 46510 ] NO TITLE

>>46401
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/14 ] ◆Ahsw8Nok

[ 46648 ] 学校の怪談1 プールの第3コース

4つ上の姉の話。
今日は姉と俺がまだ小学生だった頃の話をしようと思う。
まだ、姉が口調が切り替わる話し方をするようになる前の話だ。


俺達はまだ小さい頃に(姉がちょうど小学校の1年の時)、父方の親族が住んでいた県から引っ越しをした。
俺はマジで小さかったから、何で引っ越したのかとかは覚えていない。
父方の祖父母は優しかったし、引っ越した先の母方の祖父母も優しかった。


強いていえば、今考えてみると引っ越した先がかなりの田舎だった事ぐらいだろうか。
姉にとっては田舎の方が目新しいものがたくさんで、とにかく面白がっていたことをよく覚えている。
電灯が少ない暗い景色も、間近にある自然も、古い建物も、何もかもが新鮮だったんだそうだ。


さて、俺も同じ小学校に入学したのだが、その頃は「怪談」、「怖い話」が全国的にブームだった。
田舎の小学校には結構あることだと思うが生徒数が少ないため、上級生も下級生もいっしょくたになって遊ぶ
のが普通だった。
何年生でも関係無く毎日みんなで集まって怖い話をしては「今度○○に探検に行こう!」などと男子は盛り上がり、女子は怖いとキャーキャー言いながらも楽しんでいた。


ただ、上級生は口々に「学校の七不思議がここにもあれば面白かったのに」とほぼ毎日のように不満をもらしていた。
木造校舎で雰囲気たっぷりのわりには、学校に伝わる怖い話というものがほとんど無かったのだ。


だから、図書室で怖い話を読んでもりあがったり、中学生の兄や姉を持つ生徒がもっと怖い話を聞いてきて、それをみんなに披露したり、ってのが普通だった。


話は変わるが、通っていた小学校というのが、スポーツに力を入れている学校で、年中いつでも何かしらの強化訓練を行っていた。
春はマラソン、夏は水泳、秋は陸上競技全般、冬はスキーにクロスカントリースキーと、放課後の練習が義務だった。もちろん、何かしらちゃんと理由のある児童を除いては全員強制参加だった。
学校側としては大会で上位成績を収めて、近郊の学校へ力を見せつける、みたいな感じだった。
そんな大人の事情はつゆ知らず、俺達はダルいダルいと思いながらも、毎日のスポーツへ取り組まさせられていた。


特に熱を入れて取り組まれていたのが、夏の水泳大会とスキー大会。
上位入賞すれば県大会なんかにも進めるものだったから、教師陣も毎年スパルタ訓練を行ってくれた。そういう練習が無かった学校、もしくは本人の参加希望制だった学校に通っていた人がマジで羨ましい。


で、ここからが妙な話になる。
うちの学校には特に怪談話が無かった。
が、ある日、放課後の水泳の練習中に第3コースを泳いでいた4年生の女子児童が「何かに足を引っ張られた」と騒ぎ出したのだ。女子児童は「怖いから今日はもうプールに入りたくない。帰りたい」と、最終的に泣き出してしまった。


その児童はその日の練習を免除され、教師は「足をつりそうになったのを勘違いしたんだ」とみんなを説得して、練習はその後も続いた。


が、間が悪かったというべきなのかなんなのか、最初に書いた通り、その頃学校の児童達は怪談話に飢えていた。
そのせいなのかみるみる内に、「あのコースで死んだ生徒が引っ張り込もうとしている」だの、「いや、昔第3コースの排水穴に落ちて水死した生徒がいたらしい」などと、プールの怪談が全校生徒の間で広がっていった。


それでも日々の練習は続いていたし、本当に足を引っ張られる児童なんか出なかった。
それでも、プールの怪談は「第3コースの排水穴の上の鉄檻から覗くと、幽霊と目が合って溺れて殺される」なんてところまで発展してしまっていた。
当然先生達は「根も葉もない噂だから、みんな真面目に練習に取り組むこと」の一点張りだった。


その頃、もう一つ、この怪談に誘発されて流行りだしたのが、「潜って第3コースの鉄格子の奥に何か見えるか確かめる」という度胸試しだった。肝試し水中版である。


まずは上級生男子が、ついで他の上級生女子や下級生にも流行りだし、それはちょっとしたイベントと化していった。拒むと「やらないヤツはヘタレ。根性無しのビビり」のレッテルを貼られるわけで、怖がっている子も参加しなきゃいけない空気になっていったのが、なんとなく怖かった。


ちなみに俺もその度胸試しはやったが、なんにも起こらなくてほっとした。
なーんだ、やっぱりもともと無かった話なんだから、お化けが出るわけないじゃん、と思っていた。


その数日後である。
小学生男子の中には、先生に「やっちゃ駄目!」と禁止されると、かえって熱中してやってしまうお調子者が必ず何人かはいるものだ。
まあ、度が過ぎると問題児になるんだが、うちの小学校にもそういう問題児として扱われているM君というヤツがいた。


水泳の練習では必ず30分泳いだら5分なり10分なり休憩時間を先生がホイッスルで知らせる。
ホイッスルがなったら、何処で泳いでいてもいったんはプールサイドにあがるって休憩するのが決まり事だった。
M君は何につけ決まり事を守るのが嫌いで、全校集会でも騒いだりと、よく言うことを聞かない子供として有名だった。


この日も、M君は一旦はホイッスルに従ってプールサイドに上がったものの、途中で「いいか!これからオレが一人でもぐって幽霊なんかいないって証明してやる!!」といきなり叫ぶと、まだ休憩時間にも関わらずどぼんっ!と派手な音をたててプールに飛び込んでしまった。

あの肝試しは第3コースの中央、つまりプールの中央にある排水穴に指をかけ、鉄格子の奥を覗いて戻ってくる、というのがやり方で、壁を蹴ってそこまでもぐって行くのが一番早いやり方だった。


小学校のプールは一般的な25mプール。
その横幅はだから12mぐらいのはず。その半分だから6mぐらいの長さか。規格が普通なら水深は1.2mのはずだ。


M君は身長もある方なので、中心で立てば間違いなく肩以上は水の上に出る。
泳ぎも得意な方だ。潜水も得意で、25mと半分ぐらい顔を出さないでもぐったまま泳げる。
先生も「またMか」みたいな感じで、最初は呆れ顔だった。


が、そのM君が上がってこない。
みんなを驚かせるのが好きだから、水中で息を止めてあえて長引かせているのかもしれない。
その内、生徒がざわざわ言い出した、いくらなんでも遅い。
だいじょうぶかな。幽霊に捕まったんじゃない。


ざわざわ、ざわざわと顔を見合わせ怯え出す生徒もいた。
ようやく先生がプールに入って、M君を回収しようと動いた。
先生がプールに入ってすぐのことだ。


ざばっとすごい勢いで、先生が「誰か他の先生達を呼んで来てくれ!急いで!!」と、ものすごい大きな声で叫ぶと、もう一度プールの中にもぐった。


プールサイドはパニック状態になり、泣き出して逃げ出す児童や、職員室へ走って行く児童ですごい状態になった。


静かになったプールサイドに、逃げ出す押し合いへし合いに負けて取り残された俺と、水面をじっと見つめる姉だけが残っていた。
プールの中央では先生の腕や足が見え隠れ、ばちゃばちゃと激しい音をたてている。


次の瞬間、姉がプールに飛び込んだ。
俺は飛び込んだ姉や先生やM君が心配で、何が起こっているのかも知りたくて、続いて飛び込んだ。


飛び込んだ時の泡が周りから消えて俺が目にしたのは、ぐったりと足を鉄格子側に向けて数中で漂うM君と、それを持ち上げようとする先生、それから鉄格子に近づく姉の姿だった。


M君はどう見ても意識がなさそうだった。鉄格子とむしろ逆側の体制で逃げようとして途中で止まっているような感じだった。その何にも引っかかっていないM君を先生が必死で引っ張りあげようとしている。


やがて姉が鉄格子に辿りつく、中を覗き込んでから、一発、がんっと鉄格子を思い切り蹴った。
瞬間、勢いよく先生がM君を連れて泳ぎだし、プールサイドに押し上げた。


姉も先生と逆側に泳いで、プールサイドに辿りついてあっという間に水から上がり、俺は姉を追いかけてプールから這い上がった。
正直水の上にあがるまで、次に俺がああなったらどうしようという怖さでいっぱいだった。
プールサイドで姉は俺が上がってくるのを立ち上がって眺めていた。


「あんた、残ってたの」
「入り口狭くて逃げ遅れた」
「怪我とかしてない?」
「してない。逃げたヤツらの方がしたと思う。転んでたし」
「保健室が大混雑だろうね」


俺と姉は場に似合わない会話をしながら、先生とM君の側まで近づいていった。他の先生方も数人来ていて、人工呼吸をしたり、心臓マッサージをしたりいわゆる救命手当をしていた。
M君は水をたらふくのんだのか、腹の辺りがいつもよりでかくなっていて、白目で気絶していて、唇も紫色になっていた。
正直、俺はM君が死人に見えて怖かった。


「なあ、ねーちゃん、M君死んでないよね?」
「ちゃんと生きてるよ。気絶してるけど、病院でちゃんと治療すれば大丈夫でしょ。溺れただけだし、後は先生達がちゃんとなんとかしてくれると思うよ」


姉の一言で、俺はすごくほっとした。
早々に俺達も来た先生達によってプールから追い出され、いつもより早い時間の返り道を歩いていた。
夕暮れのオレンジ色がすごく綺麗で、さっきの騒ぎが嘘だったみたいだった。


「なあ、ねーちゃん。さっきの、学校の噂のプールで死んだ幽霊?」
「あのプールで死んだ人がいなくて、あとから話ができたのにプールで死んだ幽霊出るの?」
「じゃあ、M君なんで上がってこれなかったの?」


M君はプールサイドを目指す方向で水中にいた、なのに先生が助けようとしても動かないから、先生はあんなにばちゃばちゃと頑張っていたんだろう。


「プールで死んだ人はいないけど、M君は幽霊に足を引っ張られたんでしょ」
「?」


あの時プールの中にいた俺には、幽霊とかは見えなかった。もともと見えるわけじゃないけど、じゃあなんだったんだという疑問がぐるぐるする。


「あんたは、あのプールの肝試し、実行しちゃだめだよ」
「もうやった。けどなんにも起こらなかった」
「今後は絶対ダメ。できれば3コースも泳がないようにしな」
「なんで」
「プールで死んだ人がいるとかは全部嘘とか噂だったからいいけど、みんながあんまり信じるからあそこにはもう棲んでる。だからダメ」


すんでる?なにが?誰が?


「あんたは学校の成り立ちとか社会科の勉強で調べなかったの?本で調べただけ?あっそ」
「なにさ。何がすんだってんだよ」
「あの学校、昔のお墓を潰してその上に立てたんだって。もともと斜面だったところのお墓を潰して、平らにならして、その上に立てたんだって。自由研究の発表で色々な人から話聞いてわかった。だから、学校前の道路をはさんで向かい側、あそこにお墓残ってるでしょう?」


姉が指した指の先、そこには杉林に囲まれたお墓が学校を、プールを見下ろす形で夕日に照らされていた。


「あんまりみんなが期待するから、たぶん本当にあの鉄格子の向こうにお墓の誰かが棲んじゃったの。だから、調子にのって怪談があればいいって盛り上がらないこと」


そういえば、姉は学校であれだけ盛り上がっているにも関わらず、みんなで幽霊だ、オカルトと騒いでいる時には一貫して加わっていなかった。


「学校の怪談ってこうやって出来ていくのかな」


ちなみにその後何年かしてから新校舎の設立が決まった。
姉は偶然にも、その学校の最後の卒業生となった。
M君が怖い思いをしたプールも一緒に取り壊されたが、強烈な恐怖を味わったM君は今も泳げなくなったままだ。
[ 2014/03/15 ] ◆7cxgXa4I

[ 46676 ] NO TITLE

>>46648
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/16 ] ◆Ahsw8Nok

[ 46728 ] 髪の毛一本

昨年1年間をかけて海外を転々としていた時の出来事。
夏前くらいに、私は北インドに2ヶ月ほど滞在していた。
インドはヒンズーだ仏教だイスラムだと、結構色んな宗教のお寺が点在し、私も色々と訪れたりしていた。
その頃から何日かおきに髪の毛が一本だけ真上にピンと引っ張られる感覚がしだした。初めは2週間に一回だったのが、どんどん感覚が狭まっていく。
時間は昼夜関係なく、バスの1番後ろで眠りこけている時、外を歩いている時などシチュエーションも様々。
不思議なことに、ピンと引っ張られている感触がするのに、頭の上に手をやってもどこにも髪の毛はひっかかってないし、無論頭上には誰もいない。
インドの後中国を抜けてキルギスタンに入る頃にはその感覚は2日に一回は襲ってくるようになっていた。
なんか魂抜かれてるとかだったら嫌だな〜と思いつつ、スペイン巡礼路(キリスト教のお遍路バージョン/私はキリスト教徒ではない)を踏破。
その後不思議と全くその感覚はなくなった。
一体なんだったのか、そしてあのまま引っ張られて続けていたらなんかあったのか??
その辺りが少し謎です。
[ 2014/03/16 ] ◆7ZWE2NbA

[ 46822 ] NO TITLE

>>46728
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/18 ] ◆Ahsw8Nok

[ 46936 ] 怖い夢には金物を

私が中学生の頃、10日間全く同じ夢を見ることがありました。
梅雨も明けきらない六月頃。ふと目を覚ますとなぜか私は自分の布団の枕元に立っているのです。
表間の和室を寝室として家族全員で使っており、みんな川の字で寝息をたてていました。きっと寝ぼけてたんだろうと思い、布団に入ろうとした時。ふと正面の障子に写る影が目に入りました。
障子の向こう側はリビングから玄関に繋がる廊下になっており、月明かりが玄関から差し込み普段は何もない空間に私よりも大きな影が確かに見て取れました。
初めは家族の誰かが廊下に居るんだと思いましたが、寝室には私を含む全員が寝ています。何より影のシルエットが人間らしくないのです。例えるなら某アニメに出てくるかおなしのような形に、50センチ程の細長い棒を真ん中あたりに一本刺したような姿で、人のシルエットには似ても似つかなかったのです。
家族の寝息と庭で鳴いている虫の音が長い間聞こえていた気がします。私はそこで目が覚めました。
朝確認しましたが、廊下に何もありませんでした。きっと夢だったんだと思い学校へと出かけました。
しかし、その晩。全く同じ夢を見ました。
枕元に立つ自分、寝息を立ててぐっすり眠る家族、月明かりで明るい家の中と庭の虫の音。ここまでは昨日と同じでした。
唯一違うのは、廊下の影が昨日より少し進んでいることです。
次の日も、その次の日も影は日を重ねるごとに進んでいました。
9日目に影はとうとう寝室の入り口まで到達しました。
スッと障子が少し開き真っ暗な向こう側が見えました。月明かりで廊下は明るいはずなのに、開いた部分は真っ暗なのです。
私は得体の知れない何かに恐怖していました。これは夢だからと自分に言い聞かせるのに必死でした。
次の日母に怖い夢を何日も見ていて困っていると相談しましたが、母は本の読み過ぎだとか考え過ぎと言うばかりで、相手にはしてくれませんでした。しかし、寝る時枕元に金物を置いて寝るといいと教えてくれ、私は藁をも縋る思いで寝る前に母からもらった古くて強そうな立派な裁ちバサミを選び、枕元に置いて寝ました。
昨晩と同じように家族と虫の音を聞き、枕元に立ち、明るい廊下には影があり障子は少し開いています。
不意に真っ暗な向こう側からニュッと枯れ枝のように長細い真っ黒な手が入ってきました。
手は肘あたりの長さまで入ってきたかと思うと、こちらに向かってゆっくりと伸び始めました。
手が私を掴もうとした瞬間、咄嗟に目を瞑りました。
ガタガタと障子が鳴る音と力強く両肩をバンと叩かれましたが、怖くて目が開けられず気が付くと朝になっていました。
まだ寝ている家族を見て少し安堵し、学校に行く用意をしようと寝室を出るとき、家族が寝る時は閉めたはずの少し開いた障子と、枕元に置いた筈の裁ちバサミが入り口に落ちているのを見つけ、私が怖がったのは言う間でもありません。
ハサミが功を制したのか分かりませんが、それからと言うもの影の夢を見ることは、今のところありません。
そのハサミは今でも大事に使っています。

先日帰省した際に、妹から似たような相談を受け、思い出したもので書き込ませて頂きました。
長文失礼いたしました。
[ 2014/03/19 ] ◆-

[ 46974 ] NO TITLE

>>46936
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/20 ] ◆Ahsw8Nok

[ 47203 ] NO TITLE

大して怖くない話をつぶやかせて下さい。
数年前、その年は帰れなかったんですけど、実家の祭りの夜から、時々夢に変なモノが出てくるようになりました。

祭りの夜の夢の中では、実家の台所に立っていて、土間のドアから男の子が覗いているのが見えた。
青白く光って、神主さんみたいな服を着ていたその子を、自分は睨みつけて、とっさに般若心経をつぶやき始めた。
するとその子はすごい形相で睨んできて、グルグルと周り始め、ネコのような獣になって腕に噛み付いた。
痛くて痛くて叫ぶと、しらない男の人が「大丈夫だから」っていってネコを取って助けてくれた。
ものすごく痛くて眼を覚ますと寝汗がすごくて寒気を覚えたのをよく覚えている。

実は、この夢を見るのは二回目だった。前はいつだったか覚えていないが、その男の子は覚えてた。
気になったので父に聞いて見ると、土間の向こう、実家の裏手のお堂には、昔疫病か何かにかかった人がいたらしい。とにかく、幽閉・監禁などをされていたそうだ。

その人はうちの関係ではなく、隣の家の人だったらしい。
詳しくは分からなかったが、毎日隣の家のおじいさんは未だに甲斐甲斐しく通っている。
ただし、その家の仏壇は別にあるので、不思議といえば不思議だった。
その人の奥さんは、山で何処かに落ちて、亡くなっている。弟はその日の夜に、紅い人魂を裏手で見たそうだ。

その日から、暫く変に夢に何かが出てくるようになった。


①母が嫁入り前に持ってきた人形が夢に出て来たので、なんとなく父に電話しておいた。→その日の夕方に、母が「人形処分しちゃおうか?」と言って必死に止めた。

②夢に古ぼけた着物を来たおばあさんが出てきて、
「ココらへんの山はみんな死んどる」
「じゃあ何処が生きてるんですか?」
「金比羅山。」
→なんとなく父に告げると、数日後、母の旅行先が金比羅山に決まったと驚いたそうだ。
(母曰く「ひぃゃああああ」と声を上げたらしい)

それを見たのは10月くらいだったが、年明けに、その祭りのあった神社へ初詣にいくまで、変な夢は続いた。
今もたまに変な夢を続けてみることがありますが、そういう時はとりあえず父に言うことにしています。

最近も、三日間、家の上の方の付近の夢を続けて見たのですが、父に「何かしてるの?」と言うと、ピタリと止まりました。
昨日伝えた内容は、「仏壇に何か変なもの置いた?」です。
変な仏像(地蔵?)をお墓などが取り囲むようにしていた夢を見たので。

母も亡くなる前に人が夢枕にたったりするそうです。
母の親戚に、外国で高僧になった人がいるのですが、「夢に苦しむ人たちの顔が浮かんでくる」といって出て行った人なので、その血の所為なのでしょうか。(父や兄弟たちにはそういったことはない)


ちなみにその神社は、大学生が一人行方不明になった鍾乳洞をご神体にするところです。
気のせいだとは思うのですが、10月の末から二ヶ月ほど夢を見続けたあの頃は、本当に呼ばれてたとしか思えませんでした。
[ 2014/03/22 ] ◆-

[ 47204 ] NO TITLE

厨房の頃に体験した変な話を。

ある寒い日、突然夜に39度の高熱を出して、次の日、体もだるかったので、念のため学校を休みました。
結局その日は一日中寝ていましたが、インフルとかではなかったようで、次の日には元気になってました。

朝、家を出て、集落の下の方にある田んぼの近くの道まで出ると、徐々に笑い声が聞こえてきました。

「ふふふふ」
「ふふふふふふ」
「ふふふ」
「ふふふふふ」

まるで鈴虫のように、辺りから女の子の声が何十と響いているのです。
声の高さはまったく同じで、まるで辺りにいる虫が一斉にそんな声を出しているのだと思えるくらい。

普段の自分なら、怖がってたところだったのでしょうが、高熱を出した時だからか、自分はその時、田んぼや山の方を睨みつけてました。
(うるさい、うるさい)
と思っていたと思います。
声は上げず、暫く睨んでから、早足でそこを抜けました。

声は段々と遠ざかり、ふと我に帰ってから、なんであんな声が聞こえたんだろ?と思って、怖くなって足早に学校に向かいました。


大人になってから、実家近くの場所の写真を検索していると、近くではあるんですが違う場所で同じような体験をした人がいたのを知って、ほんのりと怖かったです。
[ 2014/03/22 ] ◆-

[ 47212 ] NO TITLE

特に怖いって話ではないけど、小ネタ投下を。

物心ついた頃から見える体質で、引き寄せる体質だった。
実際小学生くらいまでは、本当に生きてる人間と区別がつかないくらいだったよ。
ただ、害を与えるような奴には会ったことはなく、怖いという感情もなかった。
あまりにいろんなのを連れて帰って来るもんで、兄は「お前と寝ると金縛りにあう」と、親に頼み込み無理やり部屋をわけて貰うくらいだった。
ちなみに、兄貴は常にお守りを枕元に置いて寝てたけど、俺は金縛りにはあったことは一度もない。
連れて帰ってきた人達は、基本何故か押入れとかベランダにいるんで特に生活に支障もなく、だいたい数日から1週間ほどでいなくなる。

で、ある日気づいたらおっさんが煙草すってた。
どっかで見た顔だなと思ったら、数日前に近所の神社の境内で見たおっさんがベランダにいた。
で、いつも通りしばらくしたらいなくなった。

で、数年後気づいたんだ。
誰かしら勝手に来ては勝手に去っていく俺の部屋に。
そのおっさんだけが、たびたび来てることに。

その頃には、自分で意識して見ることも見なくすることもできるようになっていて、基本見ないようにして生活をしていたんだけど、そのおっさんだけは何か見えるんだ。
その頃にはもう10年近い付き合いになっていて、近くにいることの方が多い状態だった。
おっさんは喋らないんだけど、なんとなく意思疎通はできるようになっていて、もう家族みたいな感覚だった。
昔はくたびれた茶色のスーツだったのに、俺がバーテンのバイトを始めるくらいには何故か黒スーツを着るようになってて、髪もぴっちりセットして、肌艶も良くなってる気がしたw
でその頃読んでたギャグ漫画の親父に見た目がそっくりだったから、“シゲル”ってあだ名をつけて呼ぶようになった。

でさ、大学の時。
知り合いに「守護霊が見えるって人の所に行きたいんだけど一緒についてって」言われたんだ。
正直言って、昔から見える体質だったけど守護霊って見たことなくて、人の後ろに憑いてるのってホント悪意を持ってとり憑いてる類のしか見たことがないから、どうせ嘘だろーって信じてなかった。
そしたらさ、その見えるって人が俺を見て驚くわけ。
「凄く強い守護霊がついてますね!」って。
胡散臭ぇなと思いながら話を聞いてたら、その守護霊の特徴、おっさんだったw

シゲル、お前俺の守護霊だったのかよ、と。
俺が見えるってことは友人の中では普通に受け入れられていて、その話をしたら“神社で拾ってきた神様を守護霊にした奴”認定された。
いやいや、昔はただのぼろぼろのおっさんだったし。
もしかしたら、服が良くなったくらいに格上げされて神様入りしたのかもしれないけど。

シゲルはどん臭くて人間臭いけど、おかげで病気になっても異常に回復が早いし、車で事故っても(廃車2回)かすり傷ひとつないから、頑張ってくれてるんだと思う。
古い神様がいっぱいいる地方に引っ越して、総角結いの少年になんか説教食らってるシゲルを見て、出会いが懐かしくなったので記念カキコ。
[ 2014/03/22 ] ◆-

[ 47227 ] NO TITLE

>>47203
>>47212
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/23 ] ◆Ahsw8Nok

[ 47279 ] NO TITLE

母方の実家は山奥にあり、山そのものを所有するような農家だ。長期休暇などには、親戚一同が集まるというのが暗黙の了解だった。集まると、50人以上になり誰が誰だかわからないような状況もしばしばあった。

そんななか、私はよく年上のお兄ちゃんにいじめられていた。何かとあると私に向かい怒鳴ったり、肩をたたいたりした。私はそんなお兄ちゃんが嫌いだったが、なぜかお兄ちゃんはいつも私のそばにいた。逃げて他の部屋に行ってもついてきて傍にいることが多かった。
私は夏生まれなので、実家の家で誕生日を迎えることがあった。8歳になる直前の夜のことだった。
家は古い家独特の薄暗さと寒さがあり、日が上っている時でも妙な雰囲気があった。
家には大きな鏡があり、長い廊下の突き当りにその鏡が着いていた。私は怖く、その鏡に近づくことは無かった。

8歳になる直前、つまり7歳最後の日の夕方、鏡の前にお兄ちゃんがいた。いつもは私を見ると顔をゆがめるお兄ちゃんは穏やかな顔をしていた。
おいで」私はためらったが、いつもは厳しいお兄ちゃんがかける言葉がやさしくて私はふらふらと近くによった。
だが、何かが怖くて足をとめた。いやな汗が流れたというのを覚えている。
「おいで」もう一度声をかけられて歩き始めた。
あと一歩というところで、「おい!」と声をかけられた。お兄ちゃんの声だった。後ろを振り向くとひどく怒ったような顔をしたお兄ちゃんがいて、私の耳をふさいだ。くぐもったような怒鳴り声が響く。鏡の傍にいたおにいちゃんはぐにゃりとゆがみ真っ黒になっていった。

目が覚めると、私はしめ縄で囲まれた部屋にいた。
その後、二十歳をすぎるまで母の実家に行くことは無かった。

二十歳の誕生日をすぎた日、母の実家に行き、あの日について聞いた。
どうやら、母の実家は拝み屋のようなことをする家系らしく、霊的なものを見る力は男に受け継がれるらしい。その代わり、女は7歳になる前に行方不明になったりするということが代々あるしい。これを親は「贄子様」と呼んでいた。

7歳になる前に、連れて行かなければ無事だが7歳になる前に接触があると駄目らしい。お兄ちゃんは私と年齢が近く、力も強いということで、私の守りをしていたらしい。怒鳴ったりしたのは、霊的なものが近づきそうになったときに、払うために行っていたそう。

正直、そんな話をされてもわけわかめだったんだけど、お兄ちゃんが結婚したのでふと思い出し、カキコしてみた。

[ 2014/03/23 ] ◆-

[ 47290 ] NO TITLE

>>47279
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/03/24 ] ◆Ahsw8Nok

[ 47400 ] 私が初めて視た幽霊

私が初めて視た幽霊



夜、家族と焼肉を食べていた時
配置は
従兄妹母、従兄妹、祖母 TV
テーブル |窓
私、従弟、母、父、 祖父 |

こんな感じ

その頃の私はとにかく食欲旺盛で
夢中で焼肉をムシャムシャ食べて


今思い返しても不思議だけど
なぜか急に
(あ…なんか窓のところに女の人来たら嫌だなぁ)と思って 嫌な気持ちになった。
でも、そう思ったのは一瞬で
すぐ焼肉を食べることに夢中になって忘れた

それから、多分 1分もたたないうちに

ザッ………ザッ……ザッ…

かなり大きめな足音が聞こえて来た
不思議な足音
外からでもなく中からでもなく聞こえてくる
そんな足音

でも、私は
(また誰か間違えて入って来たのかな…)と思った
前からたまに間違えて
家の敷地までよその車が入ってくることがあったから(田舎)


でも、おかしいんだよね

今まで夜 間違えて入ってきた車はすぐ帰っていく
降りてくる事なんて今まで一度もなかった

それに車の走る音がしなかったこと
敷地に入ってくればかならず聞こえるのに
車を降りる音すらしなかった
でも、足音が聞こえる…

変だなぁ…と思いつつ
何と無く窓を見た。

特に変わった様子はなく
部屋の光に照らされて草と木が薄く暗く見えるだけ
相変わらず足音は聞こえる

ザッ……ザッ……ザッ…

ぼー…っと窓を見てたら
ほんと急に
窓の左側から髪の長い女の人がスゥって出てきた

めちゃくちゃビックリした
と同時にちょっと腹が立った
(道わかんないなら玄関に行って聞きにこいよ…
なんで玄関の真逆に回ってくんのさ⁇)って

女の人はゆっくり歩いてる
そこで異変に気付いた

私、以外の人が誰一人
女の人に気が付かない
こんなに足音が聞こえるのに
一番 女の人に近い場所にいる
祖父も全然気づかないでTV観て笑ってる

おかしい

(なんで⁇なんで気づかないの⁈)ってパニクりながら
女の人をよく見て分析みたいな事した

顔が見えないくらい長い髪
姿勢が悪いのか少し猫背
道を聞くような素振りはまったくない
白い浴衣⁇みたいなのきてる
祭りもないのに浴衣…?
白…?…白い…

ちょっと考えたらわかった

(あぁ…浴衣じゃない…死んだ人が着るやつだ…)

そこからはフルスピードで考えた

【外からでもなく中からでなく聞こえる不思議な足音

車の走る音もしなかった
車を降りる音も

道を聞くわけでもなく歩いている

私以外の誰も見えてない 聞こえてない】


(やっと…やっと分かった
生きてる人じゃないんだ…)



そこからヤバかった

生きてる人じゃないと分かった途端
身体が固まって動けなくなって

女の人から目が離せなくなった
めちゃくちゃ焦った
怖くて怖くて堪らなくて
冷や汗が止まらないし
心臓バクバク
見るのをやめなきゃ
視えてるって
気づかれたらダメなんだ憑かれちゃう

とかゴチャゴチャ考えてるうちに
女の人は窓の真ん中のちょっと手前まで進んでる

ちょうど真ん中で女の人がピタッと止まった

その時、
本当にヤバイ こっち向いてくる
って本能的に感じた。

案の定
女の人がこっちをゆっくり向いてきた
黒い髪の隙間からギョロッとした目少し見えた
思いっきり目を逸らした

しばらく逸らした状態で固まったまま
(やべぇ…ちょっと目あっちゃった)って半泣きになってた

少しして窓の方を見たけど
女の人はいなかった。

以上です

ほんとはまだ続きがあるんですが長くなりそうなんでここで終わります。
[ 2014/03/25 ] ◆vHIWkbnw

[ 47415 ] NO TITLE

友人の話。

夢の話だからどうかな?って思ってたりもしてるけど、
ちょっと怖い話に入ってるかなって思ったので投稿させてもらいます。

夢の内容は、自分が病で死に、そこに術者が術をかけ、
葬式の車が来るまで生かしてくれるっていう感じ。ちなみに葬式は2週間後ね。
「それまでに全てを終わらせろ」って言われたらしい。

まず最初は学校へ行った。次は友達の元へ、最後に好きだった人の元へ。
とりあえずこれらを1週間で済ませた。

日を重ね、術をかけられてから12日がたち、術の効果が薄れてきたのが分かってきた頃。

とっておいた思いを家族に伝えるべく、古い物置に呼び出して今まで失くした物を全て返した。
全てを渡し終わるその最後に、撮った記憶がない「小学校の入学式を家族に祝ってもらっている写真」を渡し、その場を去った。

13日目。
身体も透けてきて、終わりが近づいてきているのを感じる。物は触れる為、予め書いておいた手紙を机に置いた。
もう終わるんだなって、悲しくなってきて、その日は独りでずっと泣いていた。

14日目。葬式が行われる日。
葬式の場で散々ドジしまくった後、桶?の中に入った。術者が術を解こうとする。
(これで終わりなんだ。もう少し・・・もう少し生きたかったな)

そのとき、AM8:00ぴったりに目が覚めた。その8:00というのは、葬式が行われた時刻だったらしい。

・・・という話です。
「へぇ~、夢にしてはへんなものが入ってきてないししっかりしてんねー(´・ω・`)」
とか言ってたんですが、その2日後あたりにまた同じ夢を見たと報告されました。
しかも最後の1日の部分、明晰夢だったって言っています。

本人曰く、
『明晰夢だったからちょっと葬式を荒らしたのさ
 そしたら術者が舌打ちして「黙れ!!」「まだ居ろ!」って言ってたお』 らしいです。

なんか嘘っぽいですけど、同じ夢+明晰夢だったからSUGEEEEって思ったんでカキコしました。
[ 2014/03/25 ] ◆-

[ 47474 ]

実際に体験した話です。


ある日、友人(霊感有)と私(霊感有)で
友人宅近くの神社に心霊写真を撮りに行くことになり
写真を撮ったところ

人生初‼ 心霊写真が撮れた(私携帯

夜 真っ暗な風景をフラッシュもたかず連写してたから
ほとんどの写真は真っ黒い
そのうち五枚が違った

五枚のうち三枚は
黒くなく赤い点々と汚い緑がいっぱい写った写真

残りの二枚の一枚目は
写真の真ん中上に髑髏のような形をしたどろっとした物が写ってて

二枚目は
右上に見下ろすように下を見る
目が片目だけ写っていた

本来ならここで怖くて消すが
バカな私たちは
「やったww心霊写真撮れたヤバくね⁈ウヒョwww」って喜んでた

ちょうど居た
友姉(霊感有)に見せたところ

「うわっ…マジなやつじゃん…コレ大丈夫なの?」
と嫌な顔&心配された


その後、父親に迎えに来てもらい

帰る途中に片目だけ写っていた心霊写真を見せた
しかし、いくら目のある場所を言っても

「真っ黒にしか見えない」と言われた

とりあえず、前から私に
心霊スポットとか行くなよ!とよく言ってくる
母親には内緒にしてね、と言っておいた。

それから3日たった位に夢をみた


横長ーい空間にいた
どこを見ても白くて 部屋の電気みたいに少し眩しい

ふと、横長い空間の【左側】が気になって【左側】を見てたら
《右側》から「行こう?」って
友達が言ってくるみたいな感じで聞こえてきた

振り返ると
小学生ぐらいの大きさの
全身が真っ黒いヤツが立ってた

ソイツは性別も表情もまったくわからない
なのに、何故か微笑んでるような気がした


とりあえず
【左側】が気になるけど
《右側》に行かなきゃと思って
行こうとしたとき気付く
(あ、《右側》行ったら死んじゃ
う。だから、行っちゃ駄目だ。)

んで、また【左側】が気になって見る。
でも、《右側》に行かなきゃと思い行こうとする。
でも、《右側》行ったら死んじゃうから止める。

この三つをループしてた
そしたら、息が苦しい事に気づいた
寝てる自分が見えて苦しんでる
完全に息が止まってる。

そこでコレは夢だ
起きなきゃ窒息死する‼って思って覚めようとするけど起きない。

そしてまた
【左側】が気になって見る。

次に《右側》に行かなきゃと行こうとする。

でも、《右側》に行ったら死んじゃうから止める。

窒息死しちゃうから夢から覚めようとする。

三つから四つループになった。


【左側】が気になるのに
《右側》行かなきゃいけない
でも、《右側》に行ったら死ぬから行けない
何回も何回も「起きて!夢から覚めて‼

死んじゃうこのままじゃ死んじゃう‼‼」
って起きようとしても起きるどころか
どんどん苦しくなっていく。


最終的に
しゃがみ込んでアタマ抱えて
「どうしよう死んじゃう起きなきゃでも【左側】気になるでも《右側》行かなきゃでも《右側》行ったら死ぬから行けない起きなきゃ死んじゃう…うわあああぁっ‼」

完全にパニック状態の私を《右側》から
ずっと黙って見ていた
黒いヤツの表情が無表情に変わったのが解った。

と同時に
私の手首を掴もうと手を伸ばしてきた

あとほんの数センチで手首に触れる
全身にぶわっと鳥肌が立つのがわかった
思いっきり叫んだ


『 起 き ろ ォォオオオオオオオオオオオオ‼‼‼‼‼』


この時の私は凄かった
ほんと、スーパーサイヤ人になったかと思ったわ。

んで、夢から覚めて
「うはぁっ‼…はぁはぁっ
…あ、危なかったわぁ…汗やべぇ…疲れた…寝よ」
安堵と疲れでまたすぐ寝たけど
夢は見なかった。

まぁ、写真とこの夢が関係があるのか
どうかは分からないけど
とにかく、怖かったので書きました。

以上です。






[ 2014/03/26 ] ◆vHIWkbnw

[ 47551 ] 「秋祭りと肝試し」

俺には4年上の姉がいる。
子供の頃からいわゆるオカルトなものが見える、聞こえる、対処できる人なんだが、それがどの程度強い(強い?でいいんだろうか?)ものなのか、弟の俺もしらない。
俺は幸いなことに逆に霊感とかはまったく無い。
だから、姉が本当は何を見て、何を聞いて、何を知ってるのかもしらない。姉に聞いてみても、たいがい自分のことに関してはめんどくさがって話してくれない。

ただ姉と一緒にいる時には、不思議な現象を体験する。
これだけは事実だ。


俺が大学一年の秋の話だ。霊感が無いはずの俺ですら、その日ははっきりと「霊」を見た。
オカルトにほぼ縁の無い俺にはとんでもなく強烈で、恐ろしい出来事だった。


俺の地元は地域の祭りがわりと盛んな方だ。
今でも春夏秋冬を問わず、なにがしか小さな祭礼が行われている。あんまり詳しく書くと地元が特定されそうで怖いので、具体的な祭りの名前は書かないでおく(笑)許してほしい。まあ、大学に行ってから招いた友達が「秘境だー!!!」って喜ぶぐらい、昔の景色が残ってる。来た友達は大概温泉を満喫して、珍しい田舎暮らしを楽しんでいく。


そんな田舎だからこそ、昔からの習慣としての祭りや行事が色濃く残っているんだろう。そういう風習が廃れていく現代では、結構珍しい土地柄だ。
地蔵様の祭りがあったり、盆や正月の前後にもイベントがあったりで、大きい祭りの時には他の地方に移った学生やら、仕事の関係で県外に行ってる連中も律儀に戻ってきて参加するっていう、なかなか面白い場所だ。


大学生になり、それなりに学生生活やバイトにも慣れた頃、高校の友人の一人から結婚することになったと連絡がきた。(理由はまあ、察してほしい。社会人一年目のくせに生意気だというか、やっちまったなあというか)
そいつは他の県には出なかったグループだったので、俺はその結婚式に参加するため帰省することになった。


帰って結婚式も無事終了し、まったりと休みを過ごしていた俺はどうせだから明日の「秋祭り」に参加していけと祖母に誘われた。
「秋祭り」は一年の実りを与えてくれた神様に感謝を表す、お盆、お彼岸、正月に並ぶ大きな祭りだ。
特に断る理由も無かったし、俺は承諾して帰省を伸ばすことにした。
ちょうどその時実家には姉もいて、ひさびさに姉弟で自分たちの近況を語ったりもした。


祭りの当日夕方になると、獅子舞のお囃子の音が聞こえてきた。
秋の豊穣を祝う祭りは夕方から夜遅くにかけて行われる。
ぽつぽつと家々の先に灯明が灯る中、身支度を整えた俺と姉はのそのそと神社へ向かって歩き出した。
俺の地元に神社は一つきり。それも祭りの時にしか開かれず、それなりに格式があるらしい。普段はみだりに人の出入りは禁じられている。姉はその場所を気に入っていて、よく参りに行っていたようだが。


拝殿への緩やかな階段を昇っていくと、お囃子に合わせて黒獅子が勇壮に舞っていた。
神社の一角には白っぽい砂が高く円錐状に整えられていて、その砂が四隅に立てられた笹竹と笹に渡された注連飾りで区切った場所があった。
まずは神社の神様にお参りをし、次に祭りを取り仕切る地元のお年寄りに挨拶を済ませる。しばしの間、獅子が舞う姿を眺めていると、小学校からの知り合い達がぞくぞくとやってきた。ガキ大勝のY先輩、同い年の勉強が得意なW、スポーツ馬鹿の後輩Kなどを筆頭に、男女関係無く多くの知り合いが今回の秋祭りではそろっていた。


そうこうしている内に黒獅子が拝殿での舞を終え、家々を廻るために神社から出て行く。
その後に続いて、久しぶりに会った先輩後輩入り乱れての若者グループの一員として、俺達は出店が出ている
旧学校跡地へと向かった。
通っていた小学校は新校舎設立と共に広いグラウンドに改装され、今は行事となると大概そこで行われているそうだ。
目の前が公民館なせいもあるだろう。


おばちゃん達が振る舞ってくれる料理やら、出店の焼きそばやら、こんにゃくやらを囓りながら話騒いでいると、あっという間に日が暮れてゆく。
秋の日はつるべ落としとはよくいったものだ。電灯が少ない地元に帰ってくると、とみにそういうことを感じる。通っている大学は東京だから、明暗差を余計に感じるのかもしれない。東京は夜でも明るく賑々しい。
祭りのためにライトアップされているから、ここも今は明るいが。


夜九時近くなった頃だろうか、小学校ではガキ大将でいつも子分を引き連れていた、馬鹿騒ぎをしたがるY先輩が、「肝試ししよーぜ!」などと言い出した。
「肝試しって言ったっここらへん別に心霊スポットとかないじゃん」すかさず女性陣につっっこまれるが、先輩は諦めない。
「ま、肝試しっつーか、スキー場まで夜道を散歩しようぜ企画?暗いから懐中電灯だけで行けばそれなりにスリルあるし、秋になったから星きれーだと思うぜ!雲無いからこっからでもかなり星見えるだろ?スキー場行けばきっとスゲーぜ!」


先輩のいうことは確かに一理あった。
今いるグラウンドからスキー場へは、比較的距離が近い。小学校時代には吹雪の中歩いてスキー場まで行って、体育の授業を受けたものだ。道が暗いってのは誰でも知ってるし、まあ久しぶりにあった仲間で騒いでいく分には面白い思い出が一つ増えるかも知れない。
何より、スキー場で駐車場に寝転がって星を見ると、光源が少ないのと仕切る建物が無いせいで、まさに降るような星空が拝めるのだ。


祭りはまだ続く、大人は顔を真っ赤にしながら酒やビールを飲み交わして笑っている。
大して自分たちは少し飽きてきた。帰ってもいいわけだが、それだけじゃなんか物足りない。
「じゃあ行こうぜ」と決定されるまで、大した時間はかからなかった。Y先輩と2,3人の男がひそひそとしているのが少し気にかかったが。

姉は大人の席に混ざって日本酒を飲んでいた。大して酔ってはいない風だった。そもそも姉は酒に強いのだ。
炭酸のジュースは飲めないくせに。同じ炭酸理由でビールも飲めないくせに、日本酒は辛口派と楽しむ可愛げの無い女だ。
一応、一声かけて抜けることにした。


「俺達ちょっと先輩達とスキー場まで散歩してくっから」
「何しに?」
「Y先輩が肝だめしついでに星見よーぜって、みんな盛り上がってるから」
「ふーん・・・・・・」

しばらく姉はY先輩を見ていた。姉にとっては後輩にあたる人だ。家にも遊びに行ったりから、結構仲が良い部類の人のはずだ。

「石屋の前の一本道登って、登山口からスキー場?」
「まあ一番近いし、慣れた道だし」
「ふーん。まあ、行きたきゃ行ってみれば?神社までも一本道だし」
「姉ちゃんは?」
「酒が私を呼んでるから、とりあえずパス」


なんだかよくわからないが、報告もしたので、俺達は十数人連れだって夜道を歩き出した。
「なんだ、とうまの姉ちゃんは来ねーのか」
「酒呼んでるそうなんで、しばらくは酒場から動かないと思いますよ」
「ちぇー、残念だな」
「やっぱ暗いねー」
「思ったより怖いかも」



Y先輩はぶーたれながらも怖がってる連中に檄を飛ばし、自分が先頭に立って先導して、結局は何事も無くスキー場まで辿りついた。
星はやっぱり絶景だった。
「うわー、すごーい。写メ撮ろう、写メ!」
みんながはしゃいで、地べたに寝転んで星空を満喫して。
いい時間だったと思う。

「秋だと結構、もう寒いね」
「冷えてきたしそろそろ帰ろっかー」
「肝試しっつっても、結局なんも起こんなかったじゃん、Y先輩」
「んな都合良く怪奇現象起こってたっまかっつーの!」

Y先輩は流していたが、何か少し苛立っているようにも見えた。
思えば、この時に気づくべきだったのかもしれない。
勝手な感想を言いつつ、俺達は帰路についた。

交差点をあと二つ越えれば、もとのグラウンドだ。
そう思った時だった。何か、踏み越えたなと、そんな感覚に襲われた。
同時に俺は今まで嗅いだことの無い、吐き気がする空気に包まれているのを理解した。
あ、ヤバい。勘としかいいようがない。
これまで様々な不思議体験を姉としてきた俺だが、今回は種類が違うとはっきりわかった。

「なんか臭くない?」
「っていうかマジで寒い」
「えー、逆に生暖かくなった気がするけど」

背筋がゾクゾクして鳥肌がたつ。
例えるならば、死臭、だ。
みんな気づいていないようだが、それは鉄臭い血の臭いと、物の腐った臭いを混ぜ込んだようなものだった。

ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ。
警鐘が頭の中では鳴っているのに、みんなノロノロと悠長に歩いたままだ。時間を引き延ばされたような、この不快な空気に永遠に閉じ込められたような錯覚すら覚えて、吐くのをこらえ俺は必死に足を進めていた。

直後だ。
先頭の方を歩いていたの数人が揃って絶叫を上げた。
男も女もお構い無しに、喉から出せるだけの恐怖を声に乗せて吐き出したような悲鳴。
だが、悲鳴のおかげで俺には通常の感覚が戻っていた。
「なに!?」
「おい!どうしたんだよ!」
いきなりの事にみんながてんぱっている中、俺は「神社まで走れ!出来るだけ道を越えるまで目つぶって!!」大声をあげた。
俺の声と視線の方向で、みんなもようやくソレらに気がついたようだった。


俺達は周囲を取り囲まれていた。
首の無い、白装束の幽霊と、ぼろきれのような朽ちかけの武士装束をまとい、刀を持ってたたずむ人影とにに。


悲鳴を上げてるヤツをひっつかんで、一斉にみんなが走り出す。
俺も悲鳴をあげてた男を一人ひっつかんで全速力で逃げ出した。
幸い、幽霊達とはまだ数メートル距離があった。
俺が走ってる間引っ張ってる男は、ずっとうわごとのように、
「首、首・・・・・・・俺の、俺のくびぃ・・・・・・」
とぶつぶつ呟いていた。

「追いかけてくるよ!」
誰かが叫ぶ。
「神社の中まで入ればたぶん大丈夫だ!」
俺が応える。
神社に到着するまでが恐ろしく長い時間に感じられた。
神社に着いた時の灯明の明るさが、本当に輝いて見えた。
みんな泣いていた。自分たちが見たものが、追ってきたものがなんなのかわからず、不安に泣いていた。


俺はその場で姉に電話をかけた。
どうにかしてくれるのが、他に思いつかなかったからだ。
ただ、「追いかけてきた」と言ったヤツがいたから、このまま放っておいたらマズい気がしてたまらなかった。

三コールか四コールかして姉が携帯に出た。
俺が起こったことをまくしたててる間、姉は「うん、それで?」とか聞いているんだかいないんだかわかんないような適当な相づちを打って寄越してた。
「何とかしてくれよ・・・」
「わかった。じゃあ、とりあえずあんたらは神社から出ないこと。今から見てくるから」


といって、一方的に通話は切れた。
見てくる?見てくるってなんだ?俺達が通って来た場所に行くってことか?
姉が無事で帰ってくるのか、ものすごい不安になった。
俺は安易に、なんてことを頼んだろうと。何が起こったのかもわからないのに、なんとかしてくれなんて、しかも自分たちから行って起こったことなのにと、不安と罪悪感で締め付けられるようだった。

10分ほどして、姉が神社についた。
見たところ異常も怪我も無い。
そして俺達そっちのけで、神主さんのところに行くと、御神酒として捧げられていた四本の日本酒をもらってきた。

泣いたり、へたり込んだり、ぐったりしている俺達の目の前で、
「Y!」
姉はY先輩の名を呼んだ。普段とはまるで違う、冷淡な声だった。
Y先輩はびくりと身を震わせ、それでも何とか姉の前に立った。
「肝試しをしようって言い出したのはお前だったそうだな。お前は、通り道に何があったか聞きかじりでもしたか?あと三人。Yのいたずらに荷担したヤツ。前に出ろ」

姉の言葉とY先輩がそいつらの方を振り向いて、同行していた男三人がのろのろとした動作で立ち上がり、Y先輩の横に並んだ。
その四人に、神主から渡された日本酒を一本ずつ持たせていく。


「お前達がどういうつもりだったのかは、この際どうでもいい。だが、自分たちで事を起こした責任はきっちりとってこい。お前達が軽い気持ちで踏みつけたあの『つみ石』に、心から詫びて、御神酒を捧げ流しかけ、赦しを貰うまで帰ってくるな」
「も、もう一回行って来いって・・・?」
ガタガタと震える男四人を姉は一瞥して言った。
「行かなきゃ行かないで、お前達の首が落ちるだけだ」


真っ青な顔で、泣きそうな面構えの四人を、俺達は暗闇の中へ送り出した。
姉曰く、誰もついて行ってはいけないし、怒らせた相手には自分で詫びねば意味がないのだそうだ。

問題は悲鳴を上げて今もおかしげな事を呟いている人の方だと思ったのだが、こちらは幽霊の気にあてられただけだから神社の中にいれば治るとのことだった。
言葉どおり、ぶつぶつと呟いていたヤツは時間の経過と共に自然と治った。念のためと、御神酒を飲ませてはいたが。

30分ほどして、出て行った四人が帰ってきた。
死人のような顔色だったが、それでも無事で帰ってきたことで、最後に姉が「これで今夜の件については後は何も起こらない。が、他の連中もこれに懲りたら興味本位でで心霊スポットに行ったりしないこと。何があったても自己責任だから、肝に命じておけ。あとはとっとと解散!!」
珍しく怒鳴り散らし、肝試しに加わった連中はほうほうの体で逃げ帰った。


四人はへたりこんで、もはや一歩も動けないというような感じで、神社に詰めていた老人達に怒られ、それぞれの親に引き取られて帰っていった。
姉は深々と神社に一礼し、俺達も帰路についた。


「俺達が見たのっていうか、襲われたのって結局なんだったんだよ?」
帰ってから、どうにも釈然としない俺は姉に聞いた。今回ばかりははっきりした回答が欲しかった。

「簡単だ。お前達は巻き込まれただけ。主犯はYと残り三人。『つみ石』を踏みつけるとか、何かいたずらしたんだろ?私を偽物扱いしたかったんだか、本当の心霊体験をしてみたかったのか、あいつらの考えなんぞどうでもいいが、やっちゃならないことをした。それだけだ」
「あの道、何か出るとか聞いたことないけど」
「道が問題なんじゃない。昔何があったのかが問題なんだ。しかし祭りの日で良かったな、神のおわす前にいれる日でなきゃ、何人どうなったのかわからないよ、私にも」
神社が開かれていた日だったから、幸運にも難を逃れたというわけか。
悪いことをした者が責任をとりにいって、供物を捧げ赦してもらえた。
他の連中は神様のいる場所にいたから助かった。


「昔、何があったんだ。あそこに」
「首狩り刑場だよ。罪を赦されなかったら、首を刎ねられる」


夜の闇の中でもはっきりと見えた刀の冷たい光。
同じぐらい冷たく感じる声音の姉。

「一直線だから神社まで逃げきれて良かったな」

逃げ切れなかったらどうなったのか、首が落ちただけで済んだのか、あいつらの仲間になっていたんじゃないかと俺は今でもあの日の事を考えるのが怖い。
[ 2014/03/26 ] ◆7cxgXa4I

[ 47645 ] NO TITLE

会社帰り、夜道を家に向かって歩いてたら、路地の角の暗がりに人がヌーっと立っててビビった
一瞬幽霊かと思ったが、よく見りゃ知った顔。近所のおじさんだ。
変なとこに突っ立ってんじゃねえよ、脅かしやがって…と思いつつ「こんばんわ」と挨拶
でもおじさん無言でボーっと動かない。なんだよ辛気臭ぇオヤジ、酔っ払ってんのか?
で、歩を進めるうちに唐突に思い出した
あのおじさん、去年死んでんじゃん。葬式行ったじゃん俺!そら辛気臭いわ!
慌てて家までダッシュ、マンガみたいに傘立てを蹴倒し、猫を踏みそうになりながら叫んだよ
「母ちゃん!今幽霊見ちゃった!どうしようどうしようどうしよう!!」
母は呆れ顔で溜息混じりに「また馬鹿な事を…」
俺「マジだ信じろ!そこの角に佐藤さんのダンナ!去年死んだ!ホントマジ!!」
母「去年亡くなったのは鈴木さんのご主人よ。佐藤さんは元気よ!失礼な事言わないの!(怒)」
俺「え、あ、え、そ、そうだっけ?」
母「なんであんたはそう慌て者なの!自分の事ばっかりでご近所付き合いしないからそういう勘違いするのよ!
もう大人なんだから、もっと地域の事を…(以下説教)」
それで安心して、飯食って風呂入ってベッドに潜ったわけよ。でまた唐突に思い出した
あれ佐藤さんじゃねえ、鈴木さんだよ!立ってた場所も鈴木さんちの角だよ!!
母の言う通り、近所付き合いをろくにしてない慌て者の俺は
普段から、中肉中背でハゲ具合も似てる佐藤さんと鈴木さんをよく取り違えていたのだった
でも今更言えねーや…ただひたすら佐藤さんのご成仏とご冥福をお祈りします…
[ 2014/03/28 ] ◆-

[ 47681 ] ケンムン

中学生の頃、学校の先生から聞いたお話です。
私の住んでいた所には、昔から狸や狐と似たように、人を化かす妖怪のような物が住んでいると言われています。
彼女は夏休みになると、毎年のように実家の近くの無人島に家族でキャンプをしにいくそうです。
ある夏の日の晩。月も雲に隠れてしまい、真っ暗な中、テントの前のたき火で昼間捕った魚を焼いて食べていました。
子供達は寝てしまい、たき火を挟んで旦那さんと話をしながら二人で魚を食べていましたが、旦那さんは一向に返事をせず黙ったままでした。そしてあろうことか彼女の分の魚にまで手を伸ばそうとしました。
彼女は自分の魚を取ろうとする旦那さんに腹を立て、大きい声で「それ私の分よ!お父さんもう食べたでしょ!!」
と怒りました。
すると後ろのテントから旦那さんがひょっこり顔を出し何を騒いでるんだと出てきました。
彼女は訳が分からず、じゃあ私の向かいに居るのは誰?!と軽くパニックになり、「あんた誰!?」と叫びました。
するとソレはすくりと立ち上がり100メートル程先の崖の方まであり得ないスピードで走って行き、そのままひょいと落ちて行きました。
ソレが崖から落ちるとき丁度月が雲から出て、形を観ることができました。
ソレは人の形をしていて、でも手が以上に長かったと言います。
ソレが座っていた場所を調べると、焼いた魚の目玉だけ綺麗になくなっていたそうです。
古いガジュマルと言う木にはケンムン(キジムナー)と言う木の精が住んでおり、見た目は子供の様な姿だったり、赤毛の体毛に覆われた手の長い猿のようだったりとまちまちで、人を化かしたり、人魂のような火を出したりするそうです。
ケンムンの好物は魚の目玉やカタツムリと言われています。
今でもたまに無人島に行くそうですが、魚の目玉は取られないとのことです。
[ 2014/03/28 ] ◆-

[ 47746 ] お別れの挨拶

私の父は、自分が5歳の時に、交通事故で突然亡くなりました。
自分はお父さん子(母も祖父母も大好きでしたが)で、休日で家にいる父に、いつもまとわりついているような子供でした。 父も子供の面倒見が非常に良く、いつも自分や姉と遊んでくれ、たった5年間しか一緒にいられなかった割には思い出が非常に多く、今でも沢山の写真が残っています。 

5歳児に人の死というものが本当に理解出来たのか、良く分かりませんが、とにかくもう会えないのかと思うと本当に悲しく、父の洋服を抱きしめて、長期間泣いていた事、早く家に帰ってきて、とメッセージを書いた紙飛行機を空に向かって飛ばしていた事は覚えています。

そんな自分を見かねたのか、亡くなってからそれ程経っていないある夜、父の夢を見ました。 生前、良く散歩に連れて行ってくれた、池や森がある大きな公園のような場所を二人で歩いており、その中の喫茶店で、当時自分が大好きだったイチゴのショートケーキをご馳走してくれました。 そのまま一緒に家に帰れると思っていたところ、お店を出るなり父は、お前は今来た道を戻りなさい、という具合で歩いてきた道を指差し、自分はこれから別の所に行かなければならない、というゼスチャーをしました。 父はひと言も発しませんでしたが、何故か気持ちが伝わってきて、これがお別れなのだと感じました。  もう一緒にはいられないけど、強く、しっかり生きて行きなさい、と言われた気がしました。

あれから40年弱の年月が流れましたが、自分はその後、父の足跡を辿り、職種は異なるものの、専門職として、父が生前勤めていた分野に数年前まで勤めまておりました。 生きていれば、きっと喜んでもらえたと思いますが、あの世にも自分の気持ちが通じればいいなと思っています。

自分はどうも夢で、近しかった人達とコンタクトを取る事が多いようで、15年近く前に亡くなった、祖母からも色々なメッセージを受け取ります。 危険を知らせる内容や、自分しか知らないある日の予定等について、心配心からアドバイスをくれます。 生前から本当にやさしく、面倒見の良い人でしたが、死後もそのままの性格を持っていくのかな、と感じました。

この掲示板では、怖いお話が多いようですが、このようなお話もあるという事をお知らせしたく、投稿させて頂きました。
[ 2014/03/29 ] ◆vBOZRknA

[ 47747 ] 振り子

幽霊が出てこない地味な話ですが投稿してみます。

私が小学生の頃に住んでいた社宅での話です。
その社宅は一棟が四階建てで、一つの階に二部屋(二世帯)という構造でした。
当時の私の家は二階の一室で、居間に振り子付きの壁掛け時計を設置していました。
振り子付きといっても、ボーンボーンと鳴って定刻を告げるような立派なものではありません。
振り子はプラスチック製の単なる飾りで、人が触らないと揺れもせず、揺れてもすぐに止まってしまうという本当にちゃっちいものでした。

しかし、ある日母と外出して家に帰ってきたところでふとその時計を見ると、振り子が勢いよく揺れていたのです。
不思議に思った私が「あの振り子何で勝手に動いてるの?」と言うと、母は「留守中におばあちゃんでも来て触ったのかもね」と言っていました。
いくら祖母でも勝手に上がって時計なんか触るだろうか?と子供ながらに不自然に感じました。
ちなみに昼間だったので父は仕事中です。鍵をかけ忘れて外出していたわけでもありません。
なお、その動いた振り子は母が触って止めていました。

その後、再び振り子がひとりでに動いたなんていうことはなく、その一件は忘れかけていたのですが、十年以上経って、丁度振り子の件と同じ時期に社宅の中で話題になっていた話を母から聞いて思い出したのです。

その話というのが、同じ棟の四階の一室で不可解なことが起きていたというものです。
元々そこには夫婦が二人で住んでいましたが、ご主人が癌か何かの病気で亡くなり、奥さんも社宅を出て実家に戻ったそうです。
その後、その部屋に他の世帯が入居したのですが、皿などの物がひとりでに落ちて壊れたり、誰もいない廊下や部屋から物音が聞こえたりということが頻繁にあったそうです。
ある時、畳替えでその部屋の畳を剥がしたら、畳の下にお経が書かれた大量の紙が敷き詰められていたというのです。
おそらく奥さんがご主人の平癒祈願として書いたものだろうということだったのですが、これが原因ではないかということでお祓いをしてもらい、その紙も神社か寺でちゃんと処分してもらったそうです。

それ以来、現象は起きなくなったということだったのですが、物が勝手に動くという点が私の家の振り子の件に似ていると思いました。
揺れる振り子を見た時、母はその話を知っていたから私を怖がらせまいと適当なことを言ったのかもしれません。
亡くなったご主人の霊とか奥さんの念とか、そういうのが関係していたのかは分かりませんが、今にして思えばその社宅自体、どことなく暗い雰囲気があったし、ちょっといわくつきだったのかなあとも思います。
現在その社宅は取り壊されて大きなスーパーが建っています。
[ 2014/03/29 ] ◆-

[ 47751 ] NO TITLE

>>47551
>>47681
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[ 2014/03/30 ] ◆Ahsw8Nok

[ 47818 ] NO TITLE

>>47747
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[ 2014/03/31 ] ◆Ahsw8Nok

[ 47877 ] けんちゃん

少し前に「怖い夢には金物を」を書き込ませて頂いた者です。
妹へのお気遣いありがとうございます。
恐がりな子なので私の話はせず枕元に刃物を置くアドバイスだけしておきましたが、どうやら大丈夫だったようです。
伸びてしまったラーメン、誠に申し訳ありません。
チャットやブログ、掲示板等に書き込みをしたことが無くこの場でお礼申し上げます。

さて、我が家には家を斜めに横切るように霊道と呼ばれる道が通っています。母はよく打開策として入り口になる風呂場に塩を盛るなどしていましたが、妹達によって水没させられることが続き諦めて止めてしまいました。
一番下のちびちゃんが生まれて直ぐ頃から、家の中に五〜六歳の男の子が走り回るようになりました。
人が通っていくのも慣れていたので気には止めていませんでしたが、その子だけは何故かずっと家に留まり続けていました。
家身内が突然不幸に見回れることも無かったので悪いものでもないのだろうと放置していました。
たまに妹と間違えて叱ってしまうことがあったので、勝手にけんちゃんと名付けていました。
けんちゃんの方も居たり居なかったり、たまに走り回ったり風呂の戸を開けたり、水音を出してみたり廊下で足だけ見せて驚かせてみたりといたずらする程度で、自由気ままに生活しているようでした。
そんな生活が何年か続き、ある年の暮れに一部屋だけリフォームしようと言うことになり、丁度霊道の出口(と思われる)の部屋にリフォーム予定の部屋の荷物を全て運び込んでいました。出口の部屋はびっしりと段ボールが詰まれ入れなくなり、リフォームは数日で終わったのですが、びっしりと積み上げられた荷物を見ると片付ける気力が湧かず、後回しにし続けました。
その間道を誰も通ること無く、何日も過ぎたある晩。
家族で夕食を食べていると段ボールを置いたままにしている部屋の反対側の壁に掛けている絵がひとりでに落ち、ばたばたと足音まで聞こえました。絵はフックの様なものに掛けていたのですが、落ちる原因が全くありません。
けんちゃんは音で驚かしてくるばかりで、もの自体を落としたりはしたことが無かったので、もしかして彼は塞いだままにしているのを怒ってるのかもと思っていると、母がふと「怒ってるから早く片付けないとね」と言うのです。
私はてっきり家族全員見えていないものだとばかり思っていたので驚きましたが、とりあえず母の意見に賛成し父と何故か私だけでようやく片付けたのでした。
それからはちらほらと道を通る人と、たまに現れてはどっきりを仕掛けてくるといったあまり変わらない日々が続きました。
しかし私は実家を出ることになり、遠く離れた地で過ごすことになりました。大人になるとその手のものは見えなくなると言うことを聞き、実際都会に出てからというもの全く見ることはありませんでした。
久しぶりに帰省した時、彼を見ることができずしょんぼりしていましたが、なんと二日目の晩あたりにひょっこり現れてくれました。
深夜に寝ようとしたところ、先に寝た筈の妹の足がすだれの下からのぞいていたので、「早よ寝ぇ!」としかりながら廊下に出ると誰もいません。普通は怖がるところなんでしょうが、その時ばかりは懐かしくてあと間違って叱ってしまった申し訳なさで、思わず謝ってしましました。
けんちゃんが現れてもう十年程になりますが、けんちゃんがなんなのか、なぜ家にいるのか、全く分かりません。
母も私もわざわざ口に出して言うことはありませんが(妹達が怖がるので)今まで出会ってきたその手の人たちの中で、一番笑顔の可愛い子だと言うのは分かります。
ただ一つだけ不満を言えば、トイレに入っている時にドアノブや扉を叩くのだけは止めて下さい。びっくりと言うか焦って色々引っ込んでしまうので。

さほど怖くないお話、駄文、失礼致しました。

[ 2014/03/31 ] ◆-

[ 47904 ] NO TITLE

>>47877
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[ 2014/04/01 ] ◆Ahsw8Nok

[ 47921 ] ニートの武勇伝?

知人に聞いた話
当時ニートの知人が昼寝をしていたら母親に起こされたそうだ。
不審者が神社に出たのでやっつけて来いと母親は言う。
知人はハスキー犬、バットそしてボールを持って家を出たそうだ。
地域で守っている無人の神社に行くと男が境内に座っている、
知人が近寄りながらこんにちはと声を掛けると男は立ち上がったらしい。
その男の顔を見た瞬間、ハスキーの背毛が逆立ち、牙をむき出し
そそくさと尻尾を丸め、知人の背後に隠れこんだそうだ。
猫はともかく犬の背中の毛が逆立つのを知人は初めて見たらしい。

知人は男の様子に本能的にマズイと思い、
その後、言葉を濁すとそそくさと神社を後にしたそうだ。
携帯電話が普及していない時代だったので、近くの民家に駆け込むと電話を借りて警察を呼んだ。
顔見知りの住人に事情を話し、ハスキーを家の中に入れ鍵を掛けるように指示すると、
一人で外に出て神社に通じる道を見張っていたらしい。
知人曰く
「覚せい剤中毒だったそうだよ。俺はアレほど怖いヤツを見たことが無いよ。」
「ボールと犬はバットを持ち歩いている理由にするつもりだった。」
「大した武勇伝は無いよ・・・
 直ぐにやって来た警官に不審者は大人しく連れていかれたよ。」

がしかし、彼はその時、陸上自衛隊を辞めたばかり。
現役時代は普通科、レンジャーバッチ付き
知人は
「あの男を見た瞬間、殺さないと倒せないかも知れないと思った」
と言っていた。

※警察の機動隊員がクリリンなら
 陸自レンジャーは悟空くらい。
 空挺レンジャーはスーパーサイヤ人
 ヤクザはバブルスライム
[ 2014/04/01 ] ◆kCTSxNgQ

[ 47949 ] NO TITLE

>>47921
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[ 2014/04/02 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48009 ] 留守番中の訪問者

ちょっと俺的に怖い思いをした。(と言っても多分客観的に見ると全然怖くない)
留守番をしていたらチャイムが鳴った。
母に誰か来ても別に出なくていいと言われていたので居留守した。
俺はPCでこのブログの話を見ていた。が、玄関は壁一枚向こうにあり、
俺の左隣には窓(カーテンがかかってる)がある。
外の音はよく聞こえ、俺も割と耳が良い方なのに
足音が全くしなかった。同じ位置で同じ状況で足音が聞こえないことは無かった。
暫くしてからそれに気づいてかなり怖かった。

うん、文にすると全然怖くないな・・・ごめん・・・
[ 2014/04/02 ] ◆JCwrrGJA

[ 48014 ] 本社の人

知人に聞いた話
チェーン店系のある店舗に突然、本社から人が来る事になった。
その店では、小さな事だがトラブルや事故が続いていたので
店長以下バイトまで戦々恐々として本社の人を迎えたのだが・・・
本社の人は普段着にカバン一つ、優しい伯父さんと言う感じの人、
ニコニコしながら店舗を一回りすると、また来るねと言って
近くのモーテルに行った。どうやら昼寝をするらしい・・・
従業員達が首をかしげる中、閉店時間になると再び本社の人がやって来た。
今夜はこの店に泊まって仕事をするからみんな帰って良いと本社の人は言う。
翌日、店長がいつもより早めに店に出ると、本社の人が待っていた。
「次の店に行かなきゃいけないから空港まで送ってくれ。
 良い店だね、コレからも頑張って。」と笑顔で言う。
叱責を受ける覚悟していた店長は逆に褒められ
しばらく頭に「?」を浮かべたままだった。
ただ、不思議な事にそれまで続いていた小さなトラブルは無くなったそうだ。

これはオモチャ屋さんの話・・・
何でもオモチャ屋に子供の幽霊が来る事は決して珍しい事ではないらしい。
しかも、オモチャ屋に取って名誉な事であるそうだ、なぜなら
日頃から、キチンと仕事をしているからこそ、
お客様である子供が幽霊になってもやって来てくれるから。
そんな子供の幽霊もその日の夕方には保護者がいる家に帰ってしまう。
最近、極稀にそのままオモチャ屋から帰らない子供の幽霊がいるそうだ。
そんな子供が店で小さな可愛らしいイタズラをする。

本社には日々の報告書を密かに調査している部署があり
事故の種類や来店者数に対するトラブル比率を検討し帰らない子供がいると判断すると
本社の人を送るのだそうだ・・・
本社の人と言うのは悪魔祓い師とか退魔師とかのような仰々しい人では無い。
オモチャ屋で遊び続ける子供に対し
天国への道を教えたり
宗派によっては審判の日までの安らかな眠りにつけるように
子守歌を歌うそうだ・・・
なぜなら、オモチャ屋から帰らない子供の幽霊は
ホンのわずかな人生の中、楽しかった思い出がオモチャ屋にしか無かった子供達で
ほとんどの場合、保護者から酷い虐待を受けていたと思われるからだそうだ。

※欧米の都市伝説の一種らしい。
[ 2014/04/02 ] ◆kCTSxNgQ

[ 48026 ] NO TITLE

>>48014
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[ 2014/04/03 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48072 ] 会社が倒産した

怖い話というより不思議な話に近い話。

数年前に働いてた会社が倒産した。
社員は10人程度、バイトが数人の小さな会社だった。
よく考えてみると倒産が決定する一ヶ月ほど前から変な事が頻発してたように思う。

ポットと加湿器の水を毎朝当番制で入れる事になっていたんだけど、前の日の残りの水を捨てた時に違和感があった。
シンクに水と一緒に数粒の砂がパラパラと落ちる。
最初は全く気にしてなかったんだけど一週間後にはその残り水は薄茶色に汚れてるように見えた。日増しに汚れはひどくなっていく。
加湿器の不具合かと思ったが、機種も違う3台が揃って同じタイミングというのもおかしい。
オフィスビルの管理に聞いても水自体にそんな報告は無く、他の階から汲んでみても変わらない。
さすがにポットの方は人が口をつけるものだしって事でみんなが違和感を感じ始めてからは使用禁止になった。

それと同じ時期にコーヒーサーバーにも異変が。
上司がマグカップを片手に妙な顔で近づいてくる。
「なんか変な匂いするんだけど…」と言われる前から、妙な匂いには気づいてはいた。
ドブの匂いというか、澱んだ水の匂い。どう考えてもコーヒーの匂いじゃない。
さすがに飲む勇気は誰もなかったので、リース会社に連絡して見てもらったけど原因不明。
とりあえず代替のサーバーを置いてもらって、最初は問題なかったんだけどまた数日後には同じ現象が発生した。今度は代替いらないからって引き取ってもらったけど、また新しいのが来ても同じ結果だったような気がする。

極めつけは業務停止の前日の電話。
その日は関係各所からの電話が鳴りっぱなしで、上層部の居留守の工作の為にこっちがてんやわんやの忙しさだった。
怒鳴り込むくらいの勢いの電話もあれば、今まで聞いたこともない会社からの電話も。
終業時間も近づいてそろそろ解放されるって時に、テンプレ通りの「社長は留守にしておりまして」と言った時にガシャン!と窓際から音が鳴った。
とりあえず電話を切って見てみると、みんなの視線の先には塩の小皿と日本酒のグラスが粉々になっていた。
一緒に供えて(?)あった置物(この方角にこの色を飾るといいって言われてたから置いてあったドラゴンボールのフィギュア)が倒れて割れてしまったらしい。
うわー不吉〜www明日から来なくていいとか言われるんじゃねーのコレwwwwなんてみんな笑ってたけど、本当にその通り翌日には自宅待機するようにって電話が入った。
あとから聞いた話とと、あの時の電話は銀行からの『融資終了』の知らせの電話だったそうだ。

他にも細かい事を言えばキリがないし、なんでもかんでも結びつけるのもなんだけど、やっぱり変だったと思う。
社員のみんなもこの会社はもうダメかもねって思ってたし、みんな仲が良くて明るい職場だったけどその1ヶ月はどんよりした空気だった。

その暗い人の心が作用して引き起こしたのか、それともこの雰囲気に侵食されて自分たちまで重くなってたのかはわからない。
けど、良くない事が起こる時には、負の気の淀みってのがあるのかもなぁと思った。
[ 2014/04/03 ] ◆Xm8JjFMI

[ 48098 ] NO TITLE

このまとめブログ内にあるとある記事(忘れた)のオチで、
『「無音恐怖症」ってのになった』
ってのを見て思い出した。

俺は小学校低学年か中学年?ごろ、
深夜(20時以降あたり?)が怖くてたまらなかったんだ。
0時に近づくにつれ、「早く寝ないと早く寝ないと・・・」と心の中で呟きながら
必死に寝ようとしてた。

誰か起きてくれているときに寝れればなんとなく安心してねれるんだけど、
問題はねれなくて結局みんなねてしまったあと。

もう怖くて怖くて泣いたなぁ・・・
自分でも「なんで別にこわくなるの・・・別に怖いことなんてひとつもないのに・・・」
とずっと考えていたんだが、全く原因がわからなかった。

まぁ結局、友人が泊まりに来たとき
楽しくてなかなか寝付けなくて夜更かししてたら、その恐怖症もなくなっちゃったんだけどね。
[ 2014/04/03 ] ◆-

[ 48101 ] NO TITLE

>>48072
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/04/04 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48161 ] 次はないぞ

これは中学生の同級生が話していた小林君という人の話。

その小林君、ちょっと霊感があって幽霊が見えたり不思議なモノの気配を感じたりできるんだって。
これは遺伝なのかどうかは知らないけど、親譲りのものらしい。

それで小林君が小学生の時のことなんだけど、男女混合グループで夏休みに肝試しやろうってことになったんだって。
みんな小林君が幽霊見たり感じたりできるってことを知ってるから、小林君を筆頭に、みたいな感じで。

夜集まって近所のお墓まで歩いて行き、そこで1人ずつ一番奥のお墓まで行ったら戻って来る、ということをしていたんだけど、ある男の子が行った時に戻って来なくなったんだって。

けっこう待っても男の子が戻って来ない。
当然みんな「あれ、おかしいな」と思う。

そこでどうするか話し合ったらしいんだけど、霊感があるってことで小林君が様子を見に行くことになったんだって。

霊感があるからといってお化けが怖くないというわけではないから、恐る恐るといった感じにお墓の奥まで進んで行くと、先に行ったはずの子どもが倒れているんだって。

でもおかしいのはそこからで、なぜかもう一人男の子がいるんだって。
ここはちょっとうろ覚えなんだけど、確か青く透けてるとか何とか言ってたような気がする。

あとはやっぱり気配が違ったんだと思うんだけど、その子を見た瞬間、小林君ゾッとしたんだって。
それで急いで倒れている男の子を起こしてみんなの所に戻ったんだけど、付いて来るんだって。
その幽霊の男の子。

みんなキャーって悲鳴を上げながらその場で即時解散みたいな感じでそれぞれ家に戻ったらしいんだけど、それでもまだ幽霊の男の子付いて来るんだって。
小林君のあと。

泣きそうになりながら家の中に飛び込んでみたら、家までは上がって来ないで玄関先で止まったみたいなんだけど(家の中は結界だから?)、それでもやっぱり怖かったから、その日はお父さんとお母さんの部屋で一緒に寝たんだって。

それで、次の日。
朝起きても別に何の異変もなかったから、思わず安心したんだって。

「いやー、昨日は怖かったなー」なんて思いながら、ふと外に出てみたらそこで思わず表情が凍り付いたんだって。

玄関の脇の方に包丁が深々と刺さっていたから。

自分これを聞いた時、次はないからなっていうメッセージなんだなって思った。


ちなみに、最後に補足を入れるけど、幽霊って大人よりも子どもの方がやばいらしい。
理由は無邪気だから。
あと、男よりも女の方が怖いらしい。
女の方が念(心の力)が強いから。
「女の一念ヘビになる」っていう言葉もあるくらいだからね。
[ 2014/04/05 ] ◆klXYkK/Q

[ 48173 ] NO TITLE

知人から聞いた話
A氏は建物の解体業をしていたそうだ。

気持ち悪かったのは、病院の手術室、
壊した床コンクリートの断面には長年染み込んだ
血の痕がはっきりと見て取れたらしい。

古い民家の解体を請け負うと、壊す前に知り合いの古物商を招き入れたそうだ。
掘り出し物があればそれなりの謝礼を古物商から貰う。
無くても、古物商は酒くらいは飲ましてくれたらしい。
また、掘り出し物が出ても出なくても古物商は必ず新しお守りをくれたそうだ。
民家の家探しした後は、悪い夢を見る事が多かったからだ・・・

古物商が民家を物色している間、A氏は襖(ふすま)を剥がしていたそうだ。
古い襖の裏紙には紙が貴重であった時代の
古い書付や反故紙が使われており、極稀に金になったらしい。
ただ、手間がかかったのでスクラッチクジをめくる感覚だったそうだ。

ある時、襖の裏紙が昭和四十年代の新聞紙だったらしい。
新聞紙はハズレなのでガッカリして次をめくる、やっぱり新聞紙。
ああ、この家はダメだなと思っていると・・・
フト、気付いた事があった。新聞紙を裏紙にしている場合、一面全体を使う。
けれど、その襖には記事の切り抜きが使われていた。
どんな記事だろうと見てみると殺人事件ばかりだった。
怖くなかったのでその家の襖を剥がすのはやめたらしい・・・
[ 2014/04/05 ] ◆kCTSxNgQ

[ 48202 ] NO TITLE

>>48173
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/04/06 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48228 ] ミカン

不思議な話

小学生の頃
祖父とよく山?に水を汲みに行っていた

祖父がタンクに水入れている間

暇だったから(周り大人しかいないし
水汲み場から少し離れたところに
ある
17センチぐらいの幅の水路で遊んでたんだよ

そしたら、水路の向こうからミカンが流れてきた
桃太郎のどんぶらこ、どんぶらこってあるじゃんあんな感じで

何回も水汲み来たことあるけど
ミカンが流れてるの初めて見たしかなりビックリして
…ミカン⁇⁇(´・Д・)状態で固まって見てたら


私の目の前でミカンが止まった
水の流れがあるのに流されず止まってるし
引っかかっている訳でもない

わけが分からず(・Д・)な状態で
ミカンを見つめてたら
周りの森?山?が(拾え)みたいな空気?になったのが分かって
(えぇ…拾うの?ちょっとヤダな)って思った

結構、長い間拾うか悩んだ
(ここで拾わなかったら後悔するなぁ)とか思いながら
その間もミカンは止まってる
待っているのかわかんないけど

結局、祖父に「帰るぞー」って言われて
(えぇいっ畜生‼)みたいな感じでミカン持っていった

当然 祖父から
「そのミカンどうしたんだ⁇」って聞かれて
「向こうからね流れてきたから拾った」
「流れてきた⁈珍しいこともあるもんだな…とにかく良かったな!」
みたいなこと言われた

…ミカンは帰りの車の中で美味しくいただきました。
終わり

#皮が厚くてデカく
ヘソみたいなのが出てるミカンでした
甘酸っぱくてウマーだったわ






















[ 2014/04/06 ] ◆vHIWkbnw

[ 48287 ] NO TITLE

知人に聞いた話
怪談やアニメに出てくる「開けると大きな災いをもたらす悪魔の箱」は実在するだろうか?

近いモノがある「特殊核爆破資材」でググレば写真も出てくる。
コレは米軍が厳重に管理しているので世に出回る事は無い・・・
同じ様なモノで旧ソ連が開発したと言われる「スーツケース爆弾」がある。
こちらは米国製と異なり、スーツケースに入っているそうだ。
旧ソ連も現ロシア政府もテロリスト仕様の「スーツケース爆弾」の存在は認めていない・・・
しかし時は、冷戦期
少なくともスーツケース爆弾が実在した可能性は
同様に米政府がその存在認めていない「デルタフォース」が実在する可能性くらいはあるかも知れない・・・

この「スーツケース爆弾」がソ連崩壊時のどさくさで何個か無くなったと言う噂があるのだ。
もしも、行方不明のスーツケース爆弾があったとしたら。

・大きさは?
小説ではアタッシュケースくらいに描かれている事はあるが
米国の類似品と比較し大型のボストンバックくらいだろう。

・まだ使えるの?
よく、材料さえあれば国立大程度の理系学生で原爆を作れると言うが
材料があっても小型化は大学生では不可能。
核爆弾は小型化になればなるほど起爆装置の製作が難しくなる。
だから、四半世紀前の小型核用起爆装置が製作者によるメンテなしで
現在でも核爆発を起こせるかは疑問・・・
(マクベの核ミサイルをアムロが破壊しても核爆発しなかったように
 起爆装置が正確に働かなければ核爆発は起きないらしい。)
特に、繊細かつ精密なタイミングでの爆発を要求される爆薬や信管が劣化している可能性が高い。
でも、絶対使えないとは言い切れないかも知れない。

・もしも起爆装置が使えたら?
旧ソ連でもこんな物騒なモノにはコード入力程度の安全錠くらいは掛けてあると思う。
でも・・・
四半世紀も前の電子セキュリティなど現代のハッカーなら破れるかも知れない。
蓄電池は間違い無くダメになっているだろう。
しかし、現代なら電気の専門家程度で蓄電池の代用品を用意出来るかも知れない。

・威力は?
米軍の「特殊核爆破資材」は1キロトンとある。
実戦で使われた事の無い兵器はカタログデーター(公称性能)の半値八掛けかも知れない。
∴1.0kt×0.5(半値)×0.8(八掛け)×0.5(旧ソ連製係数)=0.2kt
TNT0.2ktつまり爆薬200トン程度かも知れない。B29爆撃機30機~50機の爆撃くらい?

ダラダラと長くなったので話をまとめると
※押入れに入るくらいの大きさの悪魔の箱が、少なくとも実在はした、かも知れない。
※行方不明になっているモノがあると言う噂がある。
※行方不明の悪魔の箱はそのほとんどが死んでいると考えられる。
 が、しかしまだ、死んで無く眠っているだけの悪魔の箱があるかも知れない。
※サトシくらい電気に強ければ眠っている悪魔の箱を目覚めさせる事が出来るかも知れない。
※悪魔の箱を開ければ、使途は倒せなくとも、巨神兵くらいは倒せるくらいの爆発を起こすかも知れない・・・

※あくまで知人から聞いた話・・・
[ 2014/04/06 ] ◆kCTSxNgQ

[ 48307 ] NO TITLE

>>48287
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/04/07 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48353 ] 迷いこんだ花見

先週の出来事。
夜の代々木公園で、会社の花見があった。

宴会の途中、トイレに行きたくなって便所を探し歩いた。
でも、どこも満員で、仕方なく私は遠出をした。
奥へ行くにつれ、桜は満開。また人混みもすごかった。
ほのかに良い匂いもする。
ぽんやりとした甘くて賑やかな雰囲気が、私の心を浮き立たせた。

トイレを発見し、さあ帰ろうとしたものの……帰り道がわからない。辺りを見渡す。
そこではたと気がついた。
あれ、なんか変じゃないか?

よくみれば指が4本、7本ある人がごろごろいる。目付きがぎょろぎょろしてる人らもいる。近くで笑った女性は見事なギザっ歯だった。獣じみた臭いがしてきて、私は思わず後ずさった。まずいとこに来ちゃったかも。
おっかなくてオロオロしていると、声をかけられた。

「どうした?道に迷ったのか?」

中肉中背で作業着姿のおじさんが、私に目線を合わせてきた。
袖の下から覗く腕には、真っ黒な毛がフサフサ生えていた。爪も猫みたいに鋭くて、明らかに人間じゃなかった。ぶっちゃけ怖い。
でも、あっこの人は大丈夫な人だ、と感じた。
私はおじさんに目印までの行き方を尋ねた。

「こんなに沢山いるんだから、お嬢ちゃん一人じゃ危ないよ。おじさんがそこまで連れてってやるから、ついておいで」

人混みのなかをスルスルと歩いていくおじさん。私はその後ろをちょこちょこついていく。

やがて目印を見つけた。なんだかほっとした。
おじさんにお礼を言いつつ、ポケットに入れていたお菓子を沢山差し出した。
おじさんはとても喜んでくれた。
私たちはそこで別れた。

もう一度振り返ったそのとき、おじさんは忽然と消えていた。それどころか、さっきまでの人混みがない。まばらに人の集まりがある程度だ。

そこへ私を探しにいっていた会社の人たちが現れた。

「あっ●さん帰ってきてる!」
「誘拐されたんじゃないかって心配したんだよwww」

席を立ってから、1時間以上が過ぎていた。
以上、不思議な花見にまぎれこんだ話でした。




[ 2014/04/07 ] ◆EKsGaSlY

[ 48370 ] 秘密の友達が教えてくれたこと

4つ上の姉にまつわる話だ。
結局のところ今まで書き記した話、それとこれから書き記す話は、姉の人生のほとんどを占めた「縁」あるいは「呪い」と呼ぶべきものと、自分でもその力の正体がなんであるのか決めかねながらも姉が、自分に襲いかかった理不尽な現象に最後まで抗った、その証のようなものだ。
大元がようやく終わりを向かえた今となっては、ただの回顧録といってもいい。
姉にまつわる因縁と、姉を取り巻いていた環境がなんであったのか、未だに俺には想像がつかない。
俺は大概においてかやの外で、いずれ行き着く先があの結果だとしても、自分に何かができたとは思えない。


今日はそれらの「はじまりの日」の話を書きたいと思う。
厳密に言えば、それは連綿と受け継がれてきた血にまつわる話であるから、「始まり」とするのは正しくないのだろう。きっとずっと大昔から、それは受け継がれてきたのだ。
姉にとっては逃れられないもので、俺にはほぼ無関係だったという、血を分けた姉弟でありながらなんとも釈然としない「呪縛」。
だが、姉にとっての「始まり」はきっとその日だったのだと思う。
姉から教えてもらう霊感0の俺が言っても、あまり信憑性は無いだろうけど。


俺達一家は元は父方の本家がある、S市に住んでいた。姉が小学校一年の一学期半ば、理由もわからず母方の地へ移るまで、俺達は確かにその場所で生活していた。
父は婿入りした身だが、母の実家には入らず、自分の親元の近くに住居を構えていたそうだ。
姉がまだ保育園に通っていた頃だから、俺なんか幼児もいいところだ。よって、この辺の記憶も当然ながら俺には無い。
小さいながらも一戸建ての家。家の前には道路へと続く舗装されていない砂利道。
母はその頃はパートで稼いでいたらしい。父は自営業のため、店舗を兼ねる家にいつもいたそうだ。


その頃姉には、大親友と呼べる友達が3人いた。
友達はたくさんいたが、その中でもとびきりの親友達。
なっちゃんは元気はつらつな女の子。肩より少し長い髪をいつも二つ結いにしていた。
まさと君は保育園で女子からモテモテのかっこいい系な男の子。慎重な性格だが、姉とは気が合って、男女関係無い友情を育んでいたそうだ。慎重な割に冒険が好きだという辺りが、同類だったのかもしれない。
まーくんは男の子だが少し気が弱くて、よく泣かされていたそうだ。それでも、だれより優しい性格で、みんながみんな、それぞれのいいところを子供心に尊敬しあったような良好な関係だったそうだ。


姉はその頃から不思議なものが見えていたが、みんなにも普通に見えていると思っていたらしく、日常生活でお化けの話なんかは特にしなかったそうだ。幽霊と人間の区別がついていなかったというのだからすごい。
明らかに怪我をして、生きていないのは「お化け」と理解していたが、案外普通の外見の「生きている人間」以外はありふれていて、姉にとっては至極当然の世界だったから、怖くもなんともなかったんだそうだ。


遊ぶときは家が近いせいもあって、大体この4人で集まって遊んでいた。
母がいつもパートに忙しく、あまり一緒にいれないことだけが寂しかったそうだ。
父はあまり子供をかまう人間ではなく、よくよくタバコも吸っていたから喘息持ちの姉は側にいると咳き込んでしまうので毎日、日が暮れるまで外で遊んでいたそうだ。


保育園にも夏休みというものは存在するらしい。姉が通っていた保育園が特殊だったのか、普通のことなのか、俺にはわからない。そう長い間ではないが、保育園側の事情で夏の半ばから秋の頭にかけて2~3週間の休みがある保育園だった。
ともかく、その夏休みの間、子供達は親戚の内に預けられたり、それぞれの家庭で過ごしたりと、一時的に会えない状態に陥るのだった。
年少組から年長組になるにつれて、友達に会えない寂しさは増したそうだ。


しょうがないから、姉はそんな時、一人で近隣を探検してまわっていたそうだ。
子供しか通れない細い通路、公園巡り、道路にチョークで落書き。たわいもない事をして、時間をつぶしていた。


そんなある日、どうしようもなく寂しくなって、姉は母のいるスーパーへ行くことにした。
場所は知っている。ちゃんと道路を歩けば遠いが、秘密の通路を通って草っ原をつっきると、母の職場は案外近いのだった。
まあ、パートに子育てに、仕事から帰ったら家事をする身では、職場が遠いことは不都合だったのだろう。


その草っ原は大親友達と見つけた秘密の遊び場で、誰にも邪魔されずに虫をとったり、かくれんぼをしたり、追いかけっこをしたりと普段からよく知る場所だったそうだ。


その草っ原を越えて、母のいるスーパーへ向かおうとして、その日姉は奇妙なことに気がついた。
おんぼろとまではいかないが、かなり年期の入った感じの2階建ての木造小屋を見つけたのだ。
戸板は風雨に曝されたことを物語るような灰色で、人の気配も全く無し。
何より、あれだけ遊び回って知らない場所など無いと思っていたのに、突如小屋を見つけてしまったのだ。
寂しさよりも「探検」への好奇心が勝った。
姉は「ごめんください。誰かいますかー?」と一階の入り口から声をかけ、返答が無いことを確認すると、小屋の中へと足を進めた。

電気は当然通っていない。窓から差し込むかすかな光が、その建物のわずかな光源だった。
一階はだだっぴろく、物もあまりないため、すぐに探索は終了。次に階段を昇って2階へ入り、姉は足下に太陽の光を受けて転がる小さな粒を見つけた。

紫色のその米粒大のものは、当時「香り玉」と言って子供達のあいだではやっていたものだそうだ。色のバリエーションが色々あり、赤ならイチゴの香りなど、文字通り香りのついた粒が小さな小瓶入れられ売られていたそうだ。人気があって、すぐに売り切れるようなものだったらしい。
子供にとっては宝物が落ちていたようだものだ。
1階に比べてずいぶん天井の低い2階だったそうだ。
その床に、転々と紫色の粒が落ちている。


面白くなって次々と広い集めた。紫は珍しい色だった。
「香り玉」の中でも特に人気があって、花の香りがするのだ。
大親友達とまた会える日になったら、此処へみんなで探検に来ようと、姉はわくわくした気持ちでいっぱいだった。
「楽しい?」
不意に、背後から女の人が声をかけてきた。
子供のようにしゃがんで、にこにこと姉の様子を眺めていたそうだ。
とっさに、「この小屋の持ち主の人だ、勝手に入って怒られる!」と思い、即座に「ごめんなさい!!」と姉は謝ったそうだ。
女性は一瞬きょとんとすると、くすくすと笑い出した。
「いいのよ、あなたがあんまり楽しそうだから、見てる私も楽しくなっちゃって。でも、夕暮れが近いわよ、お家に帰らなくちゃ暗くなっちゃうわ」
女性に手を引かれて一階に降りると、確かに夕日が差し込んでいた。さっきまで昼だと思っていたのに、よほど熱中していたようだと、恥ずかしくなったそうだ。
立ち上がった女性はうす水色のワンピースに白い帽子をかぶった、とても綺麗な人だったそうだ。
「あの、ここの人ですか?」
「そうよ。持ち主ね」
「また遊びにきてもいいですか?今、友達みんなお家にいて、保育園も休みで・・・」
「こんなほったて小屋、一人で入って怖くなかったの?」
「探検が大好きなんです」
そこで、女性はまたふふと、と上品に笑った。
あまり見たことの無い、テレビに出てくる女優さんのような人だなと思ったそうだ。
「そうね、じゃあ、秘密の友達になってくれたら、いつでも来ていいわ」
「秘密の友達?」
「内緒の方が楽しいことってあるでしょ?ここで会うだけの、ここだけの友達。名前も内緒」
不思議なことをいうお姉さんだなと思ったが、相手のいう事に納得して、そうして姉に「秘密の友達」ができた。


お姉さんは色々なことを知っていて、昔話なんかにも詳しかった。
姉は童話や民話を読むのが大好きだったから、あっと言う間に寂しさも忘れて夢中で通った。
紫の香り玉は少しずつ増えていった。


保育園の再開まであと1週間となり、今度はここに来れなくなるのが寂しいと、姉はお姉さんに相談した。
するとお姉さんも寂しそうに切り出した。
「あのね、残念だけど今日でお別れなの」
「久々にとても楽しかった。でも私に会えるのも、ここに来れるのも今日でお終い」
「もう誰にも会えないで、ただ終わっていくんだと思っていたから、あなたが友達になってくれてとても嬉しかった」
ようやく、その時姉は気づいたそうだ。
あぁ、この人は「人間」じゃなかったんだ、と。


「私の大事な最後の秘密の友達。少しのことしか教えてあげれないけど、あなたが私の元に通ってくれたから、一番大事なことだけ教えてあげれる」
「赤い鬼に気を許しては駄目。関わることは避けられない。あなたは人よりもずっと怖い目に遭うわ。けれど、その時は力を貸してくれそうなモノ達に話しかけ、仲良くなって助けてもらいなさい。私と仲良くしてくれたように」
「赤い鬼に殺されては駄目よ。赤い鬼と同じモノになっても駄目。あなたは、あなたのままでいなさい。それがどんな結果になったとしても」


お姉さんの手は、人間の手と同じように温かかった。
手を引かれて、小屋の外に出る。小屋はもう、跡形も無く消えていた。


「さよなら、ゆきちゃん」


夕暮れに解けるようにして、そのお姉さんは消えた。
もう会えないことを理解して、お姉さんの事を絶対に忘れないと決めた。
一緒に遊んだ時間も、声も、握った手の柔らかさも、綺麗な顔も、最後の忠告も。
お姉さんが何者だったのか、それは今でもわからないそうだ。
土地神だったのか、妖怪だったのか、幽霊だったのか。


次の日、草っ原に行ったが、どこまでも青々と茂った草原が続くだけだった。
誰に訊ねても、そんな小屋はあったことは無いという答えしか返ってこなかった。
残ったのは一緒に集めた香り玉だけ。それだけが彼女が存在していた証拠だった。


秘密にしていた名前を知っていたお姉さん。彼女は何者だったのか。
彼女が告げた「赤い鬼」はその後しばらくして、思いがけない形で、姉の前に現れることになる。
雪の降る日、初めて現れた2匹の小さな赤い鬼は父の後ろで嗤っていた。
父も嗤っていたそうだ。
姉が初めて恐怖らしい恐怖を覚えたのが、その日になる。


これはまた、次の話で。
[ 2014/04/08 ] ◆xnLOzMnQ

[ 48371 ] 7cxgXa4Iのとうまです

今回、いつもと違う場所から投稿したせいか、ID?がいつもの「7cxgXa4I」から「xnLOzMnQ」になっていますが、本人です。
15日過ぎに引っ越しもするので、またIDが変わるかもしれません。
管理人様、読んで下さる方、誤解無きようお願いします。
[ 2014/04/08 ] ◆-

[ 48423 ] NO TITLE

>>48370
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。

>>48371
了解です。
[ 2014/04/09 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48446 ] NO TITLE

知人から聞いた話
郵便局には妖精(ノーム)がいるそうだ。
妖精は夜になると手紙をトランプ代わりにしてカードゲームをする。
カードの強さはその手紙がどれほど相手を思って書かれたものかどうかで決まる。

借金の催促や、社交辞令の手紙は弱い。
恩師からの励ましの手紙や、親友への忠告の手紙は強い。
かなり強い手紙の一つが恋人への手紙
ところがこの手紙、宛名を書き忘れている事が最も多い・・・
でも、互いが幸せになる恋なら妖精が宛名を書き足してくれると言う。
まぁ、そうは言っても恋人への手紙で宛名を書き忘れるくらいなら
互いが幸せになる可能性は低いだろうが・・・

ちなみに、妖精にとって最強の手紙は「親から子への手紙」
通信機器の発達した現代、
郵便局の妖精はダイレクトメールばかりで暇を持て余している事だろう。
[ 2014/04/09 ] ◆kCTSxNgQ

[ 48476 ] NO TITLE

知人に聞いた話
A子さんがバス停でバスを待っていた時の事、
同じくバスを待つ若いママと保育園くらいの子供がいたそうだ。
子供は大人しくしていたが、若いママはスマホに夢中
A子さんは少しハラハラしながら親子を気にしていたらしい。
案の定、子供がフラリと道路に出ようとした。
若いママは気づいていない、A子さんが直ぐに手を伸ばした時
「邪魔するな」と若い男の声が聞こえた。
若いママにもコレは聞こえたらしく驚いて顔を上げている。

一瞬だけ体が固まったA子さんだが、
そこは二人の子を育てた母親、
素早く動くと、道路を出る寸前の子供を捕まえて引きもどした。
その間、若いママは固まったままだったそうだ。

本当ならA子さんはコンコンと説教するところだが、
先ほど声を上げたらしき若い男がいないことと
若いママに抱かれてキョトンとしている子供が
「パパ・・・パパ・・・」と言っているのを聞いて
A子さんは母親の本能か
足が震えて声を掛けられなかったと言う。
[ 2014/04/09 ] ◆kCTSxNgQ

[ 48485 ] NO TITLE

>>48446
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/04/10 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48509 ] NO TITLE

昔、6人くらいでやった何かの罰ゲームでいわゆる心霊スポットと言われてる廃ホテルで夜を明かす事となった。
ホテルといっても、一軒家が数棟敷地内に点在してるって感じの所。
時間は0時~6時までで、6時になったら残りのメンバーが迎えに来る。
数棟あるうちの一つがやたら出るらしくそこで一晩明かす事になってたが、実際はその棟の隣接する別の棟で明かしたりした訳だが。
幸い自分ともう一人の計二人だったから心細いってのはなかったが、やはり居心地は悪く終始周りをキョロキョロしてた覚えがある。
装備はインスタントカメラ1つ、懐中電灯1つ、ドリンク2つ、そしてタバコ。
室内は荒れ果てていて、どこの廃屋でもよくありがちな落書きやゴミ類が多数。
その中で室内を色々と恐る恐る物色し、適当なスペースを見つけて二人で座り込んで、気を紛らわせようとなかば必死に色んな話をしたが、内容は全く覚えていない。
隣とはいえよく出るらしい棟じゃなかったからか少し安心しかけた時、外で車の排気音が聞こえた。
恐らく誰かが肝試しに来たんだろうと思いつつ、隣の棟へ入ったと思われる数人の気配を、身をひそめて物音や時折聞こえる声を頼りに動向をうかがっていた。
10分ほど経ったぐらいかな、大きな音と共に叫び声が聞こえてめっちゃビビった。
玄関のドアを少しだけ開けて外を見たら、車がUターンして敷地内から出ていく所だった。
それがあってから気が気じゃなくなり、1分1秒がすごく長く感じておかしくなりそうだった。
それ以降何事も起こらず6時になったので、いそいで棟から出てツレが来るのを二人で待ったんだけど、ふと隣の棟を見たら入り口のドアがおもいっきり開いていて、室内が見えていた。
中を覗いてみようと言う相方を無視してそのままジッとしてたら、ゆっくりと勝手にドアが閉まっていった。
そんなのを見て硬直してた時に、後ろから聞こえたツレの車のクラクションにビックリしてしりもちついたのはいい思い出。
あの時隣の棟で何があったのか分からないしそれ以降行ってないから現状どうなってるのかすら知らない。
[ 2014/04/10 ] ◆-

[ 48543 ] NO TITLE

>>48476
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/04/11 ] ◆Ahsw8Nok

[ 48627 ] 心霊話好きだけど霊感0の俺が「これマジで霊かも」と思った話を2つ。

タイトル通りです。俺は子供のころからのホラー好きのただの25の男です。
他のホラー好きの人みたいに心霊スポット探索なんて一度もしたことありません
正直、本っっっ当に全然たいしたことない話ですが、100%実話です。
文章とか体験内容がおかしいかもしれませんが統合失調症とか精神病んでたりしてませんからねw

まず一つ目、これは全然大したことない話です
これを今書いてるのは2014年4月11月金曜日夜。月曜日からの4泊5日の出張からさっき帰ってきたばっかですが、その出張先の3泊目にホテルで体験した話。

その夜は次の日が5時半には起きないといけないので、11時半にはベッドで寝てたんですが、ふと目が覚めた時(何時かは分からない)金縛りになっているのに気付いた。
今までにも横になって寝ぼけてるときに体が動かない事があって、それも「寝ぼけてるときに体に起こる金縛り状態」とか言うのを聞いたことがあるし、今までに何回もなってるので今回もそれかな、と思っていたんです
。今までの金縛りと一緒で声は出ないが呼吸はできるし、目はかろうじで開くのであたりを見ると、ベッドで寝てる俺の右側に白い服で髪がぼさぼさで肩ぐらいの長さの女の人?みたいな姿が暗い部屋で俺を見降ろしてた。
部屋は暗いし髪はボサボサで顔はなんにも見えないのになぜか「俺を見降ろしてる」っていうのがわかった。

なんでだろうな、ちょっと驚きはしたが、そこまで怖くないんだ(いや、そりゃ少し怖いけどさw)
「あれ、もしかしてこれ出ちゃったの?あ~マジか~・・」みたいなね。なんでだろ

もしかしたらホントは怖すぎておかしくなったのかもしれないけど、その時に
「うわ~どうしよ・・あっちょっと待てよ、今なんとかしてこの人に触ったら凄いんじゃね俺?これめったにないチャンスかも」とか思っちゃったの。いやこれマジです。ほんとに馬鹿なんだね俺。多分ホントは怖くてテンパリすぎて狂ってたのかもしれんw
んで頑張って手を伸ばしたりして(その間ずっとそいつ俺見降ろしてる)「もう少し、もう少し」とかやってるうちに気付いたら朝5時くらいに目が覚めたんだよ。
やっぱり夢なのかな?でも夢の中で金縛りに合うってなかったし、金縛りの最中にあんなハッキリ人の形したもの見た事なかったしなぁ

今思い返しても、俺の「触れてみたい!」とかっていう行動は自分でもおかしいと思うけど、なんどその女の人の姿思い返しても「恐怖」て言う感じは無かった。いい霊っていう感じはしなかったが悪霊って感じも全然なかった。ただ寝てる俺を「あ、寝てる」「あ、手伸ばしてきてる。馬鹿なの?」って見降ろしてるだけの感じだった。
まぁ何度も言うけど霊感0だからアテにならんw

ただ、泊まったホテルの場所が恐山で名高いむつ市だったからなぁ。恐山からは結構離れてたが、やっぱ恐山が近くにあるとそういう体験も多いのかな?いや関係ないか?w



そんで二つ目、

これは一つ目の話よりもかなり前の話、怖いというよりマジで焦った霊(かも?)体験
冗談抜きでやばい!と思った体験。しかも住み慣れた自宅の自室で・・・

これも寝てる時に起きたんだが、その時俺は久々に夢を見てた。
ちなみに俺結構アニメオタクだから確か好きなアニメキャラの女の子が、俺にお菓子の箱みたいなの「はいっ」ってプレゼントしてくれた夢だった気がする。それでその箱受けとってすぐに俺目が覚めたんだよ。深夜2時くらいだったかな、左に体を向けて寝てた。
「あ~夢かよ。なんで覚めたかな」とか思ってたら背中の方からハッキリとした声で

「はこのなか、なにはいってたの?」

って聞こえたの。夢の中のアニメの子じゃない、でも幼い女の子の声がホントに鮮明に聞こえた。
「え?」って後ろ向こうとしたら(ていうより右に寝返ろうとしたら)、背中の方から「水流」みたいなのが体に入ってその「水流」が俺の体で激流みたいに駆け巡った。分かりやすく言うと体中の血液が高速で駆け巡る感じ、主に心臓中心に。今までの金縛りとは全然ワケが違う

「うぁっ!!あっ!!えっ!」とか声にもならないのよ。一つ目の話の時見たいに考える余裕がないほどに体の中でなにかの「流れ」が暴れてたのよ。んで気を失いそうになったときに体が解放された。
その後は何の気配もなかったから。普通に寝た。それからはこの部屋では何もない

まぁこれだけの話。正直誰が見ても一つ目に比べて現実見がない話だけど、どうもこの夜の出来事は本物の霊っぽいんだよね・・金縛りの感覚が。これも怖い感じは無かった。なんか通りすがりに近所の女の子に雪玉投げつけられるみたいに、ちょっかいかけられたみたいな感じだった。

以上二つです。霊感ある人にこれが何なのかちょっと聞いてみたい。特に二つ目の話の金縛りの感覚について。こんな感覚はじめてだったから・・・

あと余談だが、いまの職場に霊感があると言われるおばさんがいるんだけど、今日出張から帰ってきてその人に「あ、お疲れさまでーす。」っていったら「お疲れ様」って返してくれたんだが俺の目じゃなくて俺の左肩を見てた。

ついてきてないよねこれ?むつ市のホテルから。
[ 2014/04/11 ] ◆-

[ 48672 ] NO TITLE

色々あったけど、印象的だったので。
小さい時の友達に龍玉が好きだった奴がいた。
凄い好きだけど、友達は漫画は持ってなくて、貸してあげていたのだけど、いつしか学校に来なくなり、クラスが変わって疎遠になっていた。
あいつどうしてるかなーと、久々に龍玉を飛翔で読んだら、主役が死亡。
うわー、あいつショックだろうなぁと思いながら、その日は眠りについた。
朝方、まだ四時くらいだけどふっと目が覚めて、人の気配に気づいた。
友達がドアの所に立ってた。
「何してんの?」
と声をかけても無言。
ああ、これは夢なんだな、と布団に戻った。
その日の昼前、連絡簿で友達が死んだのを知った。病気で長いこと入院していて、もうすぐ退院だったのに、いきなり様態が悪くなって亡くなったそうだ。
霊だろうものは何度も見てきたが、現れたそれが、よく知ってる友達の姿だったので霊だとおもわなかった自分にもショックだった。
龍玉の主人公と一緒にかよ、と不謹慎な事を話していたのを覚えている。
結局本は返してもらってないが、あいつと一緒に燃やされてたらいいな、と思っている。
死んでから会いに来てくれたのは友達だったからなのかな、と現在ボッチだからか凄く懐かしく思いだした。
死んでから結構経つけど、あの朝方は忘れられない。
[ 2014/04/12 ] ◆mOfJUoS.

[ 48819 ] 心霊スポット

知人から聞いた話
大学生、男四人が週末の夜に何するでも無くアパートの部屋に集まっていた。
テレビでたまたま心霊特集をしていたので、誰言うでも無く
「心霊スポットに行こう!」となった。
つい最近、若い女性が飛び降り自殺した橋があると言う。
そこで、四人は車に乗ってその橋に行く事にした。

人里離れ、真夜中には対向車さえも無い寂しい橋
近づくと誰かが橋の真ん中に立っていた。
「出た!出た!出た!」と盛り上がる男四人、
でも車の外に出るのは、誰もが怖がった。
そこで、車に乗ったまま徐行しながら近寄る事にした。
近づくにつれ、人影は女と分かり、そして若いと分かった。

「こんな夜中に若い女がなぜ?」定番のセリフを誰も吐かない、
なぜなら、女の体が透けているのが分かったからだ。
間違いなく生きている人では無い。
運転手は女の側を通り過ぎるのをためらったが
結局、ゆっくりと車を走らせ女の横を通り過ぎる事にした。
すると、橋の下を向いていた女が顔を上げ男達を見た。
以外に小奇麗な服装で顔立ちも少し寂しそうだが優しかった。

自殺霊の酷い姿を覚悟していた男達は少し安堵した。
女の横を通り過ぎる時、助手席の男が調子に乗って
「残念、ブスだ」と小声で言った。
瞬間、女の顔つきが変わり追いかけてきた。
「ヤバイ!やばい!ヤバイ!」
運転手がスピードを上げ橋を渡り切り、そのまま山道を走りぬけた。

何とかアパート近くのコンビニにたどり着き、男達は互いに無事を確認しあう。
車の後ろには指先で付けたと思われる五本の線の痕があった。
あの時、アクセルを踏むのがもう少し遅かったら・・・
そう思うと男達はゾォーとしたと言う。



その後の話なんだが・・・
男達はコンビニで日本酒と塩を買ったそうだ。
車と体を互いに清め合い、アパートの部屋の入り口にはきっちり盛塩をして部屋に入った。

すると「残念、コンビニなんか行かなきゃ逃げ切れたのに」後ろから女の声がする。
男達が驚いて振り返ると、ドアを閉め忘れた玄関にさっきの女が立っている。
女はニヤリと笑って一歩入り込むと
「バーン」と音を立ててドアを閉めた。

余談だが
文章で書けばさほど怖くは無いが、この話を聞いた時
知人は最後の「バーン」を大きな声で叫んで私の肩をバッシと掴んだ。
私はこの手の怪談が嫌いだ、
40過ぎのオッサンだが少しチビッた。
[ 2014/04/14 ] ◆kCTSxNgQ

[ 48831 ] 人魂って

「真っ赤な大きな人魂を見たことがあるの。
その夜の翌日、人魂が出たお家に近い方か亡くなったのよ」
と、母に聞いて育ったのですが、
音楽を習っていた先生に、聞いた話です。

先生はある夜、自分の部屋の二階のまどから涼をとっていました。
昭和の頃の話です。
フワフワと宙を飛ぶ灯りが見えて
「あれ?花火の火が飛んできたのかな?」
と、はじめは思っていたそうです。

その火がふわふわ、ふわふわしてた後に突然ベシャッと落下。
「え?何?」
と、びっくりして階段を駆け降り
落下した場所に行って見た物は

寒天?ゼリー状の中に
髪の毛みたいな物?が入っていて…

「人魂はゼリー状中に、髪の毛みたいな物をが入った物よ。」
と、先生は教えてくれました。

『そうなんだ。』
と、思って数十年。
一度だけ○-に近い話が掲載?読者コーナー?でしたが、謎。
自分で見たわけではないので、
不思議な話
[ 2014/04/15 ] ◆Q0toPNrU

[ 49542 ] NO TITLE

初投稿です。
今までで2回あった霊体験っぽい話と、姉の友達が僕の家で体験した話の計3つ。


一つ目。僕が子供の頃から18歳まで続いた話。
僕は生まれてから二十歳くらいまで名古屋の東別院のすぐそばに家族五人
(両親と姉、自分、弟)で暮していました。
そこの家では一人でいるときに、誰もいないはずなのに他の部屋から物音が聞こえるときがありました。
姉がピアノを習っていたのですが、そのピアノが突然鳴る(軽く鍵盤をたたく感じ)か、
自分の部屋に置いてあるタンスを開け閉めする音かの2パターンでした。

音に気づいて、「ワッ!!」とか「誰かいるの?」と声をかけると鳴り止んだし、特に害もないので
これについては特に気にしていませんでした。
ちなみにこれに気づいていたのは僕と母だけでした。


二つ目。姉の友達が家に泊まりにきたときの話。
その友達が姉の部屋で寝ていて深夜目が覚めると、扉が少し開いていてその隙間から歌舞伎役者みたいな人が
怒った顔でその友達を睨んでいたそうです。

怖くなって布団にもぐりこみ、しばらくしてもう一度見てみると消えていた・・・ということはなく
微動だにせずにまだこっちを見ていたそうです。
その後気付いたらいなくなっていたそうですが。

その件があってからその友達は家に来なくなりました。
話を聞いて少しビビリましたけど、特に変わったことはありませんでした。



三つ目。これにはかなり恐怖を覚えました。3年前ぐらいの話です。
そのときには前述した家から引っ越しており、僕は両親と共に実家暮らし、
弟と姉はそれぞれ一人暮らしをしていました。

ある日仕事が終わり実家に帰ると姉がおり、いきなり「やべぇよ!」と言ってきました。何かと思い話を聞くと
姉のマンションに幽霊が出たとのこと。

姉が暮している部屋の前の廊下で夜になると女性の泣声が聞こえるらしく、しかも声量が半端じゃないらしい。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」みたいな叫びっぽい感じ。
最初は5分くらいで声が聞こえなくなり、「隣人か誰かがケンカでもしているのかな」ぐらいにしか思わなかったそうなのですが、その後も夜になるたびに泣声が聞こえたらしい。

不思議に思い廊下を確認しても誰もいないし、隣人に泣き声のことを聞いても誰もそんな声を聞いた覚えはない
らしく、怖くなった姉は友達に家に泊まりにきてもらったそうです。
で、夜になると当然のように泣声がするのだが、なんと友達は何も聞こえないらしい。

そんなことがあり「これはマンションはやばい」と思った姉は、実家に避難しに来たという顛末でした。
僕は「それヤベェじゃん。うちに連れてこないでくれよ。」などと言いつつ話半分に聞いていました。
姉はその後一週間ほど実家にいましたが、特に何もなかったためマンションに帰りました。
マンションに戻ったあとも何もなかったようです。

姉がマンションに戻ってから一週間ほど経ったのち、それは起こりまた。

当時僕は半身浴にハマっていて、その日も半身浴をすることにしました。
浴槽から立ち上がったときに肩の高さぐらいに窓があり、半身浴をするときは結露を抑えるため
その窓を開けていました。

30~40分ぐらい浸かり、時間も深夜1時をまわった頃だったのでそろそろ出ようと思ったとき、
窓の外からいきなり「ううぅぅ、うううぅ、うううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」と泣き声が聞こえてきました。
しかも感覚的には窓のそば。1mも離れていないという感じ。(ちなみに姉に聞いたような叫んでいるような
感じではなく、嗚咽が漏れるような感じでした。)

一気に体がこわばって、「やべぇぇぇ!!こえぇぇぇ!!」しか考えれなくなりました。
窓を閉めたいけど、閉めようとしたときに「目が合ったり、手をつかまれたら・・・」と思うと何も出来ませんでした。

しばらくすると声も聞こえなくなったので、速攻風呂から退避しました。
その後は僕も姉も特に霊的現象や不幸な出来事などもなく普通に生活しています。

あれは何だったんだろうなぁ。




[ 2014/04/25 ] ◆-

[ 49614 ] ご利益?

当方関東在住。母は九州出身。
祖母危篤の報に、急遽休みを取り、母を連れて九州へ行った。
私が行くのは25年ぶりで、親戚方にご挨拶しておこうという気持ちだった。

祖母はすでに95。病院で寝たきり。
食欲もなく、耳もほとんど聞こえず、記憶もまだら。
それでも、母が来たのがよほど嬉しかったのか、
到着した我々を見つめ手を握り、とても嬉しそうだった。

ところで、私は神社好きで休みの日には参拝している。
せっかく九州まで来たのだからと、ぐぐるまっぷでチェック。
二日目午前は、歩ける範囲の17社を周った。
見て回るのが好きなだけで、特に祈願はしていない。

そして午後、二度目のお見舞いへ。
行って驚いた。
祖母が目を開け、とつとつながらしっかり話している。
私のことも分かっていて「早くいい婿さん見つけにゃ」だと。
余計なお世話じゃ。

危篤ってどうなった。
気力ってスゴイ!
人間てホントに何が起こるか分からない。
「神社巡りのご利益スゴイ」などと、
半ば苦笑しながら、私と母は関東へ戻った。

そして二日後。
九州の親戚から連絡があった。
なんと祖母が回復し過ぎて退院決定とのこと。

神様ありがとう。
でも、ようやく介護から開放されると思っていた親戚ご夫婦が、
ほんのり怖かったという話。
[ 2014/04/26 ] ◆cL1h0JTY

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[ 2014/04/27 ]

[ 49900 ] 見知らぬ道

私の実家は、昔来た霊媒師の先生が多すぎて無理と言って飛行機から降りずに帰ったと言われる噂があるとある離島です。
住んでいると多い多くないはよく分かりませんが、やはり不思議な体験は少なからず体験しておりました。
そんな体験の中で少しヒヤリとした私の話です。

高校時代の夏も始まりかけたある土曜日。
午前中に部活が終わり学校を後にしました。田舎で交通機関もほとんどなく、原付で通学していた私は当時色々な道の探索が趣味で、その日も近道を見つけるために正規ルートではなく裏の農道を辿って帰宅していました。
舗装はされているものの山奥のため交通量の少ない農道を良い天気の中走るのは大変気持ちのいいもので、うっかりいつも曲がる道を超してしましました。まあ今日は家の裏に続いてる道を農道の方から降りてみようと思い、大体この辺りだろうと思った道を農道から外れ下って行きました。
どんどん下って行くと道はアスファルトからコンクリートへ、さらにはタイヤの位置にしか土が見えない荒れた道へと変わってきました。これは人の家か畑に続くハズレ道だったなと思い引き返そうとした時、ふと周囲の違和感に気づきました。
昼下がりにしては異様に暗く、その所為か肌寒い。原付に乗ると冷えるのでジャンバーとネックウォーマーを装備していましたが、妙に冷えるのです。そして道を挟む周りの森から生き物の気配が一切く鳥の声さえしません。
これはまずい。直感的に思いUターンしようとした瞬間、もの凄い獣臭が鼻につきました。
年中鼻炎で鼻の悪い私ですが、何週間も洗っていない犬に思いっきり鼻を突けて深呼吸すると臭いそうな濃い獣臭は、はっきりと臭いました。
後ろで何かの気配がしましたがミラーを見ても何も居ません。Uターンしようにも車一台分の細い道でスピードを緩めずにターン出来る程のテクニックも持ち合わせていなかった私は、とにかく走っているこの道が行き止まりでないことを祈りつつ法的速度より若干早く走ることしかできませんでした。
道はどんどん悪路になり土だった場所は石になり、後輪が滑りそうになりながらもついてくる獣臭と何かの気配から必死に逃れようとしていました。
何時間もたったかのように思えた頃にようやく民家が見え、森を抜けた瞬間むせ返っていた獣臭は消え、気配も無くなっって居ました。
私が睨んだ通り、確かに道は家の裏へと繋がっていましたが、通学路として使う気にはなれませんでした。
後日父にそれとなく道のことを訪ねると、農道には繋がっていないことが判明し、もう一度農道を通ると道があった場所には畑と森が広がるばかりでした。

何に出会ってしまったのかは分かりませんが、あの時の見えない恐怖は出来ればもう出会いたくはないです。
ありきたりなオチになってしまいましたが、皆さんも見知らぬ道にはお気をつけください。
[ 2014/04/29 ] ◆-

[ 50454 ] 赤い鬼

俺には4つ年上の姉がいる。
よく不思議な体験をするが(普通の友達に言わせるとかなり怖い体験だそうだ)、わりとあっけらかんとその現象を乗り越えて生きている姉だ。
その姉が、初めて『恐怖』というものを覚えた日の話をしようと思う。


姉が小学校1年の一学期、俺がまだ保育園児で記憶もあまり定かで無い頃、俺達一家は父方の本家があるS市から、母方の実家へと引っ越した。
俺は物心つくかつかないかの頃だったし、どうして引っ越したのか理由も長年とくに考えたことは無かった。


俺達の父はその頃家で自営業をしていた。だから幼い俺と姉、父は時間を長く共にすることは普通だったそうだ。
逆に母はパートで働きづめ、なかなか家にいることが難しかったらしい。
俺はその頃の事をほとんど覚えていない。いや、正確にはその頃だけじゃなく、不思議というより不自然なほどに、俺達一家を取り巻いていたらしい様々な『悪いもの』の記憶がほとんど抜け落ちてるのだ。


それは姉が『秘密の友達』から「赤い鬼に気をつけて」と奇妙な忠告を受けてから、一年も経とうかという、冬の日の事だった。


S市は雪の多い都市だ。真冬ともなると、地吹雪が起きて一台前の車も見えなくなるようなことがある。
俺も免許をとってから友達のところへ遊びに行く時、一度その豪雪の中を運転したことがあるが、比喩でなく目の前が雪と風に覆われて見ることが困難で、冬の時期の運転は二度とごめんだと痛感したほどだ。

当然、積雪もかなりすごい。高い雪の壁も珍しく無いし、雪祭りが行われる程度には雪の量が多い。
冬場の遊びと言えば、定番が自分の家の敷地内に手製の雪滑り台を作って、そりで何度も滑り落ちて楽しむことだ。
大概の子供は時間を忘れて遊ぶ。あとはかまくらを作ったり、雪が降れば雪合戦も毎日のように行われた。
俺にとってはぼんやりとだが、楽しい記憶ばかりだ。
姉にとっても、その日まではなんら変わらない冬だったはずだ。


余談になるかもしれないが、父はあまり子供を好く人では無かった。
俺達をというより、『子供』という生き物自体をうるさくて面倒なものだと思っていた感がある。
それでも我が子であれば、時間があればそれなりに遊んでくれてはいた。


俺は姉が『恐怖』を覚えたその日の出来事を覚えていない。
部屋の中で様子を見ていたと姉には教えられたが、一切覚えていない。


その日父は仕事が暇で、雪が降る中「遊んでやる」と、姉を外に連れ出したそうだ。
初めは普通にそり滑り、大きな雪だるまを作って、玄関のわきに飾った。
父が長時間まっとうに遊んでくれることが珍しかったせいで、姉は嬉しくなり、

「お母さんが帰ってきたら、このおっきい雪だるま一緒に作ったんだよって教えるんだ。お母さん、きっとびっくりするよね」

と、父を見上げて笑った。
それを聞いた父は急に機嫌を悪くしたようで、「そうだな。寒いから、もう家の中に入るぞ」と唐突に遊びを止めて家の中に入ってしまったそうだ。

姉は不思議に思いながらも、一人で外遊びを続けた。
家族分の雪ウサギを作ろうとしていたのだ。
一番大きいのがお父さん、次がお母さん、自分たちは子供だから小さいの、と。

四体の雪うさぎが完成した頃、雪は本降りになり、辺りも夕暮れで薄暗くなって一段と冷え込んで、さすがに姉も遊びは止めにしてこたつに入ろうと、自分についた雪をはらって玄関に入った。
雪で濡れた手袋を外し、外着も脱ごうとしたところで、姉は初めて、待ち構えたよう立つ父に気がついたそうだ。


父は先ほどと違い、たいそう機嫌が良かった。にこにことした笑顔を姉に向け、「すごく面白い遊びをしてやるぞ、こい」と、姉の手を引いて2階へと上がって行った。


手を引かれるまま姉は2階の部屋へと入り、そこでまだ幼い俺が積み木遊びをしているのを横目に、父へ、
「何して遊ぶの?」
と聞いたそうだ。

父は窓を開けると、
「いっぱい降ってるなあ」
と何やら感慨深げに空から降る雪を眺め、姉を招いたそうだ。


「お父さ・・・・・・っ」


話しかけようとして、次に見えたのは重い灰色の雪空。
何が起きたのかもわからず、軽い浮遊感を覚え、次の瞬間には高く積もった一階ベランダ外の雪壁に叩きつけられる衝撃。
雪は固まると痛いのだ。雪玉が当たると痛いように、降り積もって圧縮された雪壁は雪というよりはもはや氷の堅さに近い。
背中を強かに打ち付けて、2階から見下ろす父を見て、ようやく自分が2階から投げ落とされた事に姉は気づいたそうだ。

父の姿が窓から消える。
背中が痛い、手袋をとって直に触る雪が刺さるように痛い。
必死の思いでずるずると雪壁から這い降りて、家に戻ろうとするとそこにはやはり父がいた。

いや、『居た』のは父だけではなかった。
父の陰、両足の後ろからチラチラとこちらを伺い嗤う、40cmほどの『赤い鬼』が2匹。
「楽しいなあ?楽しいな?ほら、もう一回行くぞ」


抵抗しても大人の男の力にかなうはずも無い。
ずるずると2階へ引きずりあげられ、その間周りで赤い鬼が姉の顔を覗き込んでは嗤う。


一面に開いた窓から投げ出され、階下の雪壁へ叩きつけられる。
冷たい。痛い。降りる。引きずられる。投げ出される。
何度続いたかわからない。
いつしか父は鼻歌を歌っていた。
口を大きくつり上げたその顔は、顔を覗き込む赤鬼共とよく似ていた。


だんだん2匹の鬼は父の中に溶け合うようにして混ざり、父の顔色は赤黒く変化し、しかし陽気で、気味の悪い鬼そのものに見えたそうだ。
鬼に影は無かった。そもそもいつからいたのか。
もしかしたら最初から居たのか。


あぁ、『秘密の友達』だったお姉さんはこのことを言っていたのか。
気をつけろと言われたのに。
約束を守れなかった。
お姉さん、ごめんなさい。気絶しかかった頭で、そんなことを考えたそうだ。


いつの間にか、その『遊び』は終わっていた。
いつ解放されたのかも覚えていない。でも、痛いけど死んでない。
子供の頭で考えるには妙に冷静な思考で、それでも姉はふらふらとした足取りで家の中に戻ったそうだ。


父は普通に戻っていた。
いつもの、無愛想で、寡黙な父に。
ただ一つ、その背中の向こうから、赤い鬼達がニヤニヤと嗤っていた。


終わってないんだ。
子供心に、そう理解したそうだ。


雪壁の上の方がまだかろうじて柔らかい部分を残していたから、死なずに済んだのだろうと姉は今でも言う。

結局姉が一番恐怖したのは何だったのか。
それは、後に母の前でその出来事を訴えた時に、父がまったくの正気顔で
「1階の窓から少し雪の上に投げてやっただけだろう。そんなに怖かったのか?あの日は雪も柔らかくて気持ちよかっただろうに」
と、むしろ不思議そうに口にしたことだそうだ。
悪意などひとかけらも無いように。


訴えは結局思いの他怖がった姉の勘違い、という事にされてしまった。

「『赤い鬼』が関わるとな、あの人はおかしくなる。行動も、性格も、記憶もだ。いいように改竄されて、あの人の中の本当がまるで変わってしまうんだ」


どうして、父が言うように自分の勘違いだと思わないのか、俺は姉に聞いてみた。

「自分の勘違いだと思いたかったさ。そうならそれでまるく収まる。子供が少し怖がりすぎて、記憶違いをしたんだってな。その方がずっと良かった」

少し遠くを見るようにして、その後姉は語った。

「翌日の朝は良く晴れていた。その明るい中、めった打ちしたみたいに壊された雪だるまと、子供の分だけがぐしゃぐしゃに踏みつぶされた雪うさぎを見なければ、父親にまとわりつく『赤い鬼』を自分の幻覚で片付けることもできたのかもしれないのにな」


姉が長く付き合う事になる、『赤い鬼』の世界。
因縁は、まだまだ続く。
[ 2014/05/06 ] ◆xnLOzMnQ

[ 50455 ] 引っ越しが完了しました、とうまです

4つ年上の姉の話を書かせていただいてます、とうまです。前回からずいぶん間が空いてしまいました。
引っ越しが終わり、投稿させていただいたところIDは『秘密の友達が教えてくれたこと』の際の「xnLOzMnQ」のままとなりました。
たまに別な場所から投稿すると、以前のIDになることもあるかと思いますが、管理人様何卒宜しくお願い致します。
[ 2014/05/06 ] ◆xnLOzMnQ

[ 50471 ] NO TITLE

>>50454
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/05/07 ] ◆Ahsw8Nok

[ 51669 ] トトロ

幼稚園へ通っていた頃、兄と私が体験した話。

当時、N県I市という田舎の、とある社宅の3階に住んでいました。
その正面、道路を挟んだところに幼稚園があり、
2階と3階の間の、外に面している階段の踊り場からは、幼稚園の正門が丸見えです。
(その社宅にはエレベーターはついていませんでした。)

あの日は多分、家族4人で外食をしたんだと思います。夜暗くなってから家族で帰宅した時のことです。
踊り場を通るときに、兄が幼稚園の方を指差して叫びました。
「トトロだ!」

指差す方を見ると、幼稚園の入り口の緩い坂道を
とてててて〜と駆け上る灰色と、白と、黒い「なにか」がいました。
小トトロ、中トトロっていましたよね?あんな感じです。
灰色のが一番大きくて、次に白は両手に乗るくらい、黒は片手に載るくらいの大きさだったと思います。
それらは正門の坂の頂上に到達すると、パッと、一瞬で消えていなくなりました。

「見えた?」「うん、見えた!トトロ!」興奮する兄と私でしたが、
その場にいて、一緒に正門を見ていた母と父には何も見えていませんでした。

最近兄に当時の話をしたら、やはり兄も覚えていたので夢などではないと思います。
「耳と手足がついててさ、突然消えたんだ。あれは絶対、トトロだったよな」

ただ、兄には言っていませんが
本当は私には、輪郭のぼやけた丸い、大きさの違う毛玉のように見えていました。
耳と手足などついていませんでした。
ただ、その色と大きさ、上下に揺れながら、まるで足があるかのように坂を駆け上る様子が
映画に出てくる中トトロ、小トトロにそっくりで。
それに、トトロだと思ってないと、じゃあアレは何だったんだってなるので。
特にそのあと何が会った訳でもないし、兄には内緒にしておきます。

追記:今調べたんですが、黒いトトロなんていないんですね。
じゃあ、最後尾を走っていたのはマックロクロスケだった・・・ということにしておきます。












[ 2014/05/20 ] ◆5zY9PoLE

[ 52204 ] ヲタ君の家庭教師・襖

 これは、僕の知り合い通称ヲタ君が、学生時代に体験した話を一部私の脚色を用いて書いたお話です。 長文で申し訳ありませんが、良ければお付き合いください。

ちなみにヲタ君というのは、高校一年生自称エロゲ大好きで、学校の女子からキモヲタ呼ばわりされていた頃のあだ名らしいです。

以後、ヲタ君の語り。


ある日、俺の家に家庭教師が来る事になった。
母子家庭で、しかも息子を一人置いて遠方に単身赴任中、ろくに俺の面倒が見れていない事を危惧しての母親の行動らしい。

母方の亡き祖父が、父親に捨てられた俺と母の為に残してくれた古い日本家屋。
この大きな屋敷に一人で住むのは余りにも不便だが、悠々自適な一人暮らしをおくれる事に関しては大満足だった。 が、そう思った矢先がこれだ。

せっかく夏休みの間はエロゲ三昧という至福の時を送る予定だったのに、と悔しさを滲ませる一方、母親から仕入れた情報に気になる点が一つあった。

家庭教師は知人に紹介してもらったらしく、かなり美人の女子大生との事。

これが悪質な釣りだとしても確認だけはしておきたいのが男というものだ。
そう思い、もとい開き直った俺は、朝から夕方までエロゲーをやりながら、二階にある部屋で一人やがて来るであろう家庭教師を待っていた


──ピンポーン、と、突如玄関の呼び鈴が鳴った。

誰だ? と思ったと同時に、母親との会話が脳裏に蘇る。

『女子大生……凄く美人らしいわよ』

記憶から都合の良い部分だけが抜粋され繰り返しリピートされた。  焦りのせいか鼓動が早まっていく。 俺はPCの電源を落としたのち、全てのエロゲーを机の下に隠す。
部屋を出ようと襖に手を掛け、立て付けの悪さに苦戦しながら戸口を引いたその時、

フッと、何かが俺の眼前を横切った。 横切った先を瞬時に目で追う。

「えっ……?」

それは、余りにも突然の事だった。
部屋の入り口、何もない空間からスーッと透き通るような白い足が、僅かに宙に浮いた格好で、くねくねと姿を現したのだ。

呆ける俺、だがすぐに我に返り

「うわっ!」

と、短く驚きの声を上げた。
足はのた打ちながらその場で身動きすると、スーッと消えてしまった。

俺は息が詰まりそうになり、飲み込んだ息を吐きだすようにしながら 、

「ふっ、ふうっ……」

と小さく声を漏らした、だがすぐに苦笑いを浮かべ、

「またか……」

と力無く呟く。

そう、またなのだ。
実はこういった事が俺には昔から多々あった。
ふと振り向いた先に、一瞬だけ人の顔が見えた。 何となく見ていた風呂場の壁に、泣き叫ぶような人の顔が一瞬映った、などなど。

まあ簡単に言えば俺の思い込み、妄想の類い、もっと平たく言えば壮大な勘違い、果ては幻覚というやつだ。

小学生の頃、俺は得意満々で同級生に

『俺、幽霊みたぜ』

何て言ったりしていた。
子供特有の目立ちたい、驚かせたい、などという、そういったありがちな思いだったんだろけど、我ながら痛い子だったんだなあと、今更ながらにしみじみに思う。

見える、言わばこれは自分を特別に見せたいがための偽装に過ぎない、 と俺は思っている。

自分は特別なんだと、周りとは違うんだと言い聞かせ、周囲から切り離された自分を正当化する手段。

そう、高校に入って周りの同級生をみる度に、今までの自分が間違っていたんだと痛いほど思い知った。
だいたい、オタクで根暗なうえに電波とか、これ以上救いようがないじゃないか。
それならまだオタクで根暗の方がまだましだ。

俺は人生の最低ラインを保ちつつ、趣味を楽しみながら引きこもる事を選んだ人間だ。
幽霊だのなんだのとそんな非現実的な事に、一々囚われて生きていくなんてたまったもんじゃない。

そんな事を頭の中で悶々と考えていると、

──ピンポーン、と再び呼び鈴が鳴った。

俺は振り払うように頭を二三度振り、階段を足早に掛け降りた。

忍び足で玄関の扉に近づくと 、そっとのぞき穴から外の様子を伺う。

玄関の扉の前で、呼び鈴に指を掛けたまま立ち尽くす女性の姿が見て取れる。
腰まであるきめ細やかな長い黒髪に、切れ長で物憂げな大きな瞳、真っ白な雪のような肌……と、キモさ全開な俺だが、とにかく今、家の玄関の前にスッゴい美人が呼び鈴を鳴らしているって事を伝えたい 。

俺はどぎまぎしながらも、扉の前で手もみしつつ、

「落ち着け、落ち着け……」

と、念じるように呟いた。
何せクラスの女子とさえまともに会話した事がない俺が、名実ともに美人の女子大生と話をするなんて事は、天地がひっくり返っても有り得ない事だったからだ。

すると突然、ガチャリ、と金属がゆっくりと噛み合うような音が鳴り、同時に目の前の扉が開かれた。

思わずドアが鼻っ柱に当たりそうになり後ずさる。

するとドアの合間から、

「あ? 開いてる」

と、女性が顔を覗かせ一言呟いた。
俺は余りの突然の事に頭の中が真っ白になって、目の前の女性をガン見したまま唖然。

そんな俺を余所に女性は、

「あ、すみません勝手にドア開けちゃって、失礼しました。 私、政子おば様の紹介で来ました、○○千都(ちづる)と言います」

と、丁寧な挨拶。
女性、以後先生は自己紹介を終えると、丁寧にこちらに向かって頭を下げてきた。

先生の長い黒髪が波打つようにサラサラと揺れる。

対する俺は口をポカンと開けてマヌケな顔のまま。

「あの、……どうかされましたか?」

と、先生。

俺は何とか自分を落ち着かせ、取りあえず先生に家に上がってもらうと、ろれつの上手く回らない口調でなんとか自分の部屋へと案内した 。
[ 2014/05/25 ] ◆FAJ7z1Fo

[ 52205 ] ヲタ君の家庭教師・襖2

「凄い……家ですね……」

階段を登る途中、不意に後ろから声を掛けられた。

「じ、じいちゃんの弟さんが昔住んでたそうです。 そ、その弟さんが亡くなって僕達がここに引っ越してきたんですけど、まさかこんなに広い日本家屋に住む事になるなんて、僕自身思ってもいませんでした」

俺が何とかそう答えると、

「あ、そうではなくて……いえ、何でもありません」

と、先生は何か言うのを躊躇うような素振りを見せ、結局口を閉じ押し黙ると、それ以上は何も聞いてこなかった。

俺は先生のその反応が気になったが、次は何を話せばいい? どんな話題を振ればいい?
などというくだらない思考で頭の中がいっぱいだった為、それ以上はなにも聞き返さなかった。

やがて階段を登りきり自分の部屋の前までやってきた。

先生は階段を登りきった所でしきりにキョロキョロと辺りを見渡している。
そんなにこの家が珍しいのだろうか ?

まあちょっとだけ聞いた話では、明治の頃に建てられた歴史ある家らしいのだが、俺からしてみればただ古い家だ。
だだっ広く埃まみれの古屋敷。

胸のうちで悪態をつきつつ、部屋の入り口である襖に手を掛ける 。

この襖がなかなか融通のきかないやつで、普通に引いても開かないという曲者。
おそらくこの屋敷で、ダントツの立て付けの悪さ。

「こ、この襖立て付け悪くって、」

俺はヘラヘラと苦笑いを浮かべながら、軋む襖を開けた。

ガタガタと耳障りな音が鳴る。

先生は、

「そうなんですか」

と、こちらを向いて軽く笑みを浮かべポツリと返す。

俺はそんな笑顔を向ける先生に、僅かな興味を抱き始めていた。
美人だからという単純な気持ちもあるが、それだけじゃない。

どこか不思議な印象。 合ったばかりの人だというのに、訳の分からない親しみを感じてしまう。
共通点も何もないのに、一体この気持ちはどこから来るのだろう、

「あの、実はお話がありまして……」

俺が考え込んでいると 、不意に後ろから先生が声を掛けてきた。

俺はハッとしながらも急いで部屋に入ると、近くにあったしわくちゃの座布団を先生の前に差し出し、正対するようにして自分も座った。

「あ、はい、何でしょうか?」

今後の説明か何かかなと思い、目の前の先生に聞き返す。

すると先生が腰を下ろしながら徐に口を開いた。

「実は……大変申し訳ないのですが、 今回のお話なかった事にして頂きたいんです」

一瞬、えっ何で? と言いかけたが 、俺はすぐにその意味を理解し、思わず喉元まで出掛かっていた言葉を呑み込んだ。

つまり先生は今日、俺の家庭教師として来たのではなく、家庭教師を断りに来たというわけなのだ。

俺は自分でもよく分からない、消失感にも似た感情にかられた。
まあありきたりに言えば、ただ哀しかったのかもしれない。

こんな美人と二度と会えなくなるっていうのは勿論だけど、俺の人生からしてみれば、父親に見放され、クラスメートからも見放され、人に嫌われてばかりの人生だ。

今回だって、俺を見て引き受けたくないと思ったのかもしれない。

悔しさよりも、とめどなく惨めな思いが胃の辺りをギュッと締め付けてきた。
腹の内からこみ上げてくる何かが、口の中で苦々しい味へと変わっていく。

俺はうなだれるように俯き、今の心境を悟られまいと、なんとか必死に笑顔を作り再び顔を上げた。 だが、その時だった。  俺の視界に、映りこんではいけないもの、いや、正確には映ってはいけない異質なものが飛び込んできたのだ。

足先から手先までが一気に氷付き、胸を突き破りそうなほど心臓が、ドクンドクンと暴れだす。

焦点が合わない、いや、合わせたくない。 だが、意に反するように、俺の両目はその異質な物体に吸い寄せられていく。 そしてそれが何なのか、脳が理解するのに、そう時間はかからなかった。

先生の肩越し、正確に言うと部屋の入り口、中途半端に開いた襖と柱の間、

暗闇の中、襖の隙間からこちらを覗く、能面のような、女の生首……。

氷塊を首筋に押し付けられたかの様に、俺はその場で身体を仰け反らせ、

「うわっ!?」

と、短い悲鳴を上げてしまった。

すると先生は

「えっ?」

と言って小首を傾げながら俺に不振そうな視線を送ってきた。

やばい、と思いとっさに、

「あ……いや、さ、寒くないですか? ふ、襖閉め忘れてたから風が入ってきてるのかな……」

などと誤魔化し、俺はその場から立ち上がって部屋の入り口へと向かった。

俺は喉をゴクリと鳴らしながら、目の前のわずかに開いた襖に視線を向けた。

今まで見てきたこの類のやつは、全て気のせいだと思ってきた。
さっきだって、先生が来る前に部屋の前で見たやつは、一瞬で視界から掻き消えた。

ずっとそうだったはずだ。
得体のしれない火の玉、水面に写る、不気味な笑みを浮かべる老婆のような顔、それらは忽然と姿を消し、俺を嘲笑ってきた。
見間違え、勘違い、自分には霊感がある、などといった電波な考え、そんな風に見えたらと思う、俺の妄想癖の名残のはず……だった。

だが、今目の前にある女の顔、生首は……消えない。 女の顔はその表情を一片たりとも崩す事なく宙に浮いていた。
まるでそこにいるのが、さも当たり前のように。

年は二十歳ぐらいといったところだろうか……どこか幼さの残る女の顔にそっと近づき 、目を背ける準備をしながら、見上げるようにしてそっと覗き込む。 首の断面がえる。
グロテスクな血肉の塊かと思いきや 、黒い……どこまでも黒い。 首の断面には真っ黒な闇が広がっていた。 

心臓はバクバクと激しい音を刻んでいた。
余りの鼓動の激しさに呼吸が乱れ、ひゅうひゅう、と、口から息が漏れた。

俺は頭がおかしくなったのか……?

微かに震える手で襖の取っ手を掴む 。
そのせいでカタカタと襖が小さく鳴った。

俺は激しく鳴り続ける心臓を左手で無理やり押さえつけながら俯く。

落ち着け、いつものあれだ、悪い病気だ、

自分の今の状況に当てはまりそうな事を何でもいいから心の内で呟く。

幻だ……きっとそうだ、強く、もっと強く念じろ。

そうやって自分に言い聞かせ無理やり現実へと引き戻すと、俺は頭上を見ないようにして襖を閉めようとした。

待て……

俺はふと襖の建て付けの悪さを思いだした。

もしかして……。

今までの建て付けの悪さはこれのせいか!?

頭の中で嫌な映像が浮かぶ。

襖を閉めようとする俺、女の生首に襖が引っ掛かり閉まらない。

シュールにも見えるが、今の現状を考えると洒落にならない。

俺はさっと反射的に身を引くと、襖から手を離し、その場で踵を返して元の場所へと戻った。

そして自分に言い聞かせる。

見るな、見なければ消える。
家庭教師なんていう妙なシチュエー ションのせいで頭がテンパってるだけだ。

俺が必死に頭の中で何かしら言い訳を考えていると、それまで黙ったままこちらを注視していた先生が、重苦しい空気を振り払うように、突然口を開いた。

「なぜ……なぜ襖を閉めないんだ?」

瞬間、俺は両肩をビクりと震わせ先生の顔を見た。

その声は、とても先程までの物静かで丁寧な口調とは違い、威圧感漂う物言いだった。

目つきも精鋭さがまし、見つめ返すと射竦(いすく)められてしまいそうだ。

というか……先生は今、俺に何て言った……?
襖をなぜ閉めない?

なぜそんな事を聴くんだ? いや、襖を閉めに行ったのに閉めなければ確かにおかしい、

そう思いながら恐る恐る襖をチラリ と見やる。

女の顔はもうそこにはなかった。

俺はホッと胸をなで下ろす。
良かった、やっぱり気のせいだったんだ。

肩の力が抜け全身の硬直が弱まっていくのを感じる。
俺は軽く息を整えると、先生に向き直って、

「あ、いえ、建て付け悪いってさっ き言いましたよね? 閉めるのけっ こう面倒だし後でいいかなって、」

と、俺がそこまで言いかけた時だ、 先生は俺の話を遮るように切り出してきた。

「女がそこにぶら下がっていたから 閉まらない、の間違いじゃないのか ?」

射すような視線、吸い込まれそうな程の先生の黒い瞳が、俺を捉えて離さない。
妖艶で綺麗なその瞳に見つめられ、 全身の毛が逆立つような感覚に襲われる。

「それ借りるぞ」

先生はそう言うと急に立ち上がり、 窓辺の机にある椅子に手を掛け 、襖の方へと持っていった。

そこで俺はある妙な変化に気が付いた。 先生の雰囲気が、さっ きとはまるで別人のようだ。

おしとやかな、何て言うイメージは既に俺の頭からは掻き消えていて、 変わりに、どこか粗暴で強気な人という印象へと塗り替えられていた。
[ 2014/05/25 ] ◆FAJ7z1Fo

[ 52206 ] ヲタ君の家庭教師・襖3 完

「あの、ど、どうしたんですか急に ?」

椅子を襖に寄せ、先生は俺の問いには答えず、椅子の上に登り立ち上がろう としてこちらを向き口を開いた。

「覗くなよ? 今日穿いてないんだ 」

一瞬、俺の頭は真っ白になりかけた 。
そして瞬時に顔面を茹で蛸のように真っ赤に染め上げ、

「えっ……ええっ!?」

と一人喚き立てた。

何を言ってるんだこの人は!?

「嘘だよ、興奮するな変態」

先生は蔑むような冷たい眼差しで俺に言うと、再び襖の方に向き直り、天井の梁(はり)の部分に手を伸ばした。
先生が手を伸ばした梁の部分に俺も目をやる。

「あった……」

先生は梁の部分を弄(まさぐ)る手をピタリと止めてそう呟いた。
そして親指と人差し指で何かを摘み ながら、椅子からゆっくりと降りだす 。

「こいつが何か分かるか?」

先生はそう言うと、指で摘んでいたものを俺の前に差し出してきた。

俺は顔を近づけてそれを注視する。

それは、薄汚れ埃が混じった、何か細い小さな繊維のようなものだった。

細かく刻まれた小さな糸の束にも見 えるが、それよりも更に細い。

「何かの……繊維、ですか?」

俺が自信なさげにそう答えると、先生は俺に、

「そう、まあ縄だな、けっこう古い 」

と言ってから、指先で摘んだまま、 その繊維の塊をこすった。
すると繊維の塊はまるで砂のようにパラパラと分解され、先生の手の平へとこぼれ落ちていく。

確かに、かなり古いものだったらしい。

先生は黙ったままそれを部屋の隅においてあるゴミ箱に捨てた。
そして襖を見ながらこう言った。

「この縄で吊ったのか……」

吊った?

梁の柱の一部に目をやる。 繊維の塊があった部分が、何かの圧力がが掛かったかのように一部凹んでいる。

「他に何か見たりしたか?」

先生が突然聴いてきた。

何かとはつまり、さっきのようなやつの事か? それなら昼間……

俺はそこまで思い出して。

「あっ、」

と小さく声を漏らした。

思い出し掛けた俺の脳裏に、嫌な映像が浮かんだからだ。

階段を登る途中に見た、あの透き通るような細い足。

まるで何かにぶら下がったように足をぶらんとさせすぐに消えた。

あれはつまり、首を吊った時の女の足だったのか ……

「ふふ、」

背筋が逆立ち、すっかり萎縮してしまった俺を見ながら、先生が口元に手を当て、微かに笑う。

冷笑というか、何というか乾いた笑みだった。

だが、さすがの俺も今日会ったばかりの人間に笑われ馬鹿にされるのは納得がいかない、思わず聞き返した。
その笑みの正体について。

「な、何がおかしいんですかいったい」

すると先生は一瞬間を置いてから、 耳元を覆い隠していた長い黒髪を緩やかに掻き上げた。

改めてみると、やはり凄く美人な人 だと思い知らされる。 だが今はそれすらも腹だたしく思えた。

美人だからといって何でも許されるなんて思ったら大間違いだ。

「すまん、お前の事を笑ったんじゃないんだ」

「えっ?」

思いがけない言葉に、俺は思わず小 さく驚きの声を漏らした。
というか、少しはにかむように謝る先生は何というか……マジで可愛い。

「嬉しかったんだ、こんなとこでこんな拾いものができるなんて思って もみなかったから」

「ひ、拾いもの?」

意味が分からず、俺はすぐに先生に聞き返す、だが先生はその問には答えてくれず、代わりに、

「家庭教師の件、やっぱり引き受けるよ」

と、今日会った中で一番優しい笑みで返してくれた。

思わず万歳をしたくなったが我慢する。

どういう心境の変わり方をしたのかは分からないが、俺は先生が家庭教師を引き受けてくれると言ってくれた事に、素直に感激していた。

こんな綺麗な人と一緒に居られるなんていう現金な事は置いといて 、俺はこの目の前にいる女性に妙な好奇心を覚えていたからだ。

何かこう不思議な、とても言葉に言い表せられない奇妙な感覚、この人が何者なのか、そして今まで感じてきた得体の知れない者たち、さっき見たあれが何なのか、その答えを、こ の人は知っているように思えたから ……


「ただし、条件が二つある」

「条件……ですか?」

俺は突然の先生の言葉に困惑しながらも聞き返す。

「ああ、一つはさっき起こった事を誰にも話すな」

そう言って先生は襖の方を指差した 。

さっきの事とは、先生が襖の女に気付いていたということだろうか? そしてその後にとった行動の事?

俺が考え込むと、先生はそれに構わず口を開く。

「二つめ、そこの……ええと何だ、机の下のエッチなヤツは禁止だ、そんなの買う金があったら参考書の一つでも買え」

そう言って頭を軽く叩かれた。

俺は途端に頬が熱くなり顔を伏せた。 そして心に誓った、エロゲーの隠し場所を変えようと……

「ふう……今日は断るつもりできたから何も持ってきてないんだ、だから勉強を見るのは次からになるがいいか?」

先生は徐に立ち上がりながら言った 。
もちろん俺は、

「はい!」

と、即答し、もう帰るであろう先生を見送る為立ち上がる。 すると先生はそれを手のひらをこちらに向けながら制止した。

「いや、見送りはいい、まだ……アレが少し残っているから」

そう言いながら、先生は襖の梁の部分に目をやった。

俺も釣られて思わずその部分に目をやる。  洒落にならない。

背筋に寒気を感じ身を強張らせていると、先生は俺に背を向けたまま呟く ようにこう言った。

その言葉を、俺は生涯忘れることはないだろう。

「なあ……この家、一体何人死んだんだ?」

心臓が大きくドクン、と、俺の胸をドラの様に叩いた。
押し潰されそうな圧迫感に不意に襲われる、不安という波が音もなく迫ってくるような感覚。

静寂に包まれた部屋の中、俺の喉元から息を呑む大きな音が鳴った。

握った拳には、じんわりと嫌な汗が滲んでいる。

「すまん、今のは忘れてくれ、じゃあまたな」

唖然とする俺をよそに、先生はそう言って、悲しげな表情のままその場で踵を返し部屋から出ると、襖をそっと閉めた。

階段を降りる足音が、フェードアウトしていく。

俺はふと、先生がこの部屋から出ていくのを思い返し、ハッとした。

襖はまるで新築の家の襖のように、 音一つ立てず滑らかに閉まった。

ただし、僅かばかり、縄紐くらいの隙間を残して……
[ 2014/05/25 ] ◆FAJ7z1Fo

[ 52423 ] 羽の生える病気

昔よくあった怖い話専門の漫画雑誌。
美容室に置いてあったのをよく読んでいたのですが、その中にあった短編漫画で、印象に残っている話。
うろ覚えですので間違っている所があったらごめんなさい。

登場人物は 妻、夫、男の子(3歳くらい)。
マンションに住む、とこにでもいる普通の家族。
話は夫視点で進む。

ある日、3人で仲良く眠っていると
夜中に妻が「背中がチクチクして痛い」と夫を起こす。

電気をつけ、妻の背中を確認する夫。
よく見ると肩甲骨の左右2ヶ所から、
1センチほどの固い毛のようなものが皮膚を破って飛び出している。

ピンセットで抜こうとしても抜けない。引っ張ると痛いという。
絆創膏をはりうつ伏せに寝て、とりあえず様子を見ることに。

次の日もその次の日も、夜中に妻は背中が痛いと苦しむ。
夫はそんな妻を支え、救急病院へと向かった。

医師はこんな症状は見たことがないと首をかしげる。
引っ張ると痛がることから、骨が変形しているのだろうか・・・
夫は、前に背中を見た時よりも突出物が大きくなっていることに気付く。
大きくなっているというよりも、白くて先のとがったモノが
左右それぞれ一か所からチクチクと、妻の背中の皮膚を押しのけるように
増えながら伸びているのだった。

白くて先がとがったモノは、一つ一つが真っ白で中心を固い芯が走っており、
芯から斜め上に向かって、やわらかい毛のようなものが生えていた。
その毛は綺麗に整列し、先端のとがったような形を形成している。
「鳥の羽みたいだな・・・」夫はそう思った。
医者は事例がないか調べてまた連絡するということで、今後の様子を見ることに。

その後妻は、医者からもらった痛み止めの効き目か、よく眠れているようだったが
相変わらず背中の突出物は大きくなっているようだった。

ある夜、帰宅すると息子が嬉しそうに玄関に走ってきた。
「ねえ!やっぱりママは、天使だったんだよ!」
息子に早く早くと引っ張られリビングに向かうと、
背中が大きく開いたキャミソールを着て、息子の遊具を片付ける妻の姿。
背中には、30センチほどの大きさの翼が生えていた。
「おかえり、あなた」
その穏やかな笑顔と小さな翼に見とれる夫。天使!天使!とはしゃぐ息子。

我に返り、また医者に診てもらおうと支度を始めるが
「明日行ってくるわ。もう痛くないし。緊急病院じゃなくても平気よ
それに、なんだかとっても穏やかな気分なの」と妻は言う。

そうかと言ってその日残業あがりだった夫は、妻の意見を受け入れた。


次の日。仕事が終わり、いつものように妻に連絡をするが誰も電話に出ない。
出かけているのだろうかと思い帰宅する。
鍵を開けると、家の中は真っ暗。留守番電話のランプが光っている。

留守電のランプを押し、リビングの電気をつける。
部屋は何者かに荒らされていた。

『録音は 1 件 です』
『―●●病院のものですが。以前奥様の背中にでてきた突出物について―』
夫は部屋中の電気をつけ、妻と息子の名前を呼ぶ。
トイレにも寝室にも、風呂場にもいない。
留守電の録音は、再生されたままだ。

『すぐに病院へ連れてきてください。―過去の事例がありました。』
夫はベランダのガラスが割られていることに気が付く。
ガラスの破片には、血が大量についている。
夫はゆっくりとベランダに近づく。足が震えている。

『病名は―』

夜風に大量に羽が舞っている。夫は声も出せなかった。

真っ白のワンピースを着た妻が、無表情で夫を見つめている。
背中の翼はさらに成長し、妻の伸長と同じくらいに。
サモトラ家のニケのような迫力のあるモノになっていた。

右手には、息子を抱えている。息子は血まみれで
妻の右手に体を預けている。

夫は夢の中にいるような感覚に陥った。
羽の生えた妻を見た時の感覚と似ていた。

近づこうとした瞬間、妻は翼を広げ、息子を抱えたまま
どこかへ飛んで行ったしまった。

空を見上げる夫の後ろで留守電が再生されている。


私がおぼえているのはここまでです。
病名は、確か「Angelなんとか~」みたいな、英語だったと思います。
人としての理性、感情をなくし、本当に人ではない存在となり、制裁を下してしまう。
というように最後に説明していたような。
息子が殺された理由は特に書いてなかった記憶があります。


後味が悪かったのは、この一家の誰かが何か悪いことをして罰が当たった訳でもなく
幸せに暮らす奥さんの背中に突然、痛みが走るところから話が始まっていることです。

どなたか、このストーリーのタイトルご存知の方いませんでしょうか。
ずっと気になっています。
10年程前に出ていた短篇を集めたホラー雑誌です。
[ 2014/05/27 ] ◆SujlevzI

[ 52761 ] 鬼瓦?

母親が友人から聞いてきた話。

母の友人(以下Aさん)が先日婦人会の旅行に行った時、神社の側を通りがかり
「ついでだからお参りしていこうか」って事になったそうだ。

で、本殿に参拝を済ませた後、敷地内の別のところにも鳥居付きのお社があるのを見つけたAさんが
「あそこにもお参りしようよ」と言って他の人たちを誘ったんだけど、何故かみんな乗り気じゃない。

何だか怖い、行きたくない、を連呼する他の人を不思議に思いながら参拝を終えたAさんは、
鳥居を潜ってみんなの所に戻る途中、ふと何気げなく振り返って後ろを眺めてみた。
すると、自分が今潜ってきた鳥居の上に大きな鬼の首が乗っかっているのが目に入ったんだそうだ。
「鳥居の上に鬼瓦とか変わってるわあ」とAさんは思い、
みんなが行きたくないって言ったのはこの首が怖いからかーそっかーと一人で納得してたらしい。

特にそれから何か怪事があった訳でもなく、無事帰宅して笑い話としてこれを母に聞かせてくれたAさんだが、
母親から又聞きした自分が気になるのは、それは本当に鬼瓦だったのかって事と、Aさんが一人合点しちゃったせいで
同行者に「あの鬼瓦何なんだろうねえ」って一切確認してない(全員それが見えてたか確かめてない)って事。

別に怖くないし、本当に鬼瓦だった可能性もあるんだけど、
鳥居の上の鬼の首って、何だかまんま「おとろし」ですやん!?って思ったので。
[ 2014/05/31 ] ◆GxYq74NA

[ 52766 ] ビデオの中の友人-原因究明-

Bです。ホラーテラー「ビデオの中の友人」のその後1です。
前からの著者T(本文中「オレ」)が2012年GW前までに書いていた分を代わり投稿します。
前作に関連付けてもらえると幸いです。



Eの死後、日常に戻ったと書いていたが、あんな異常な状態を直に見ているオレは原因を調べる事にした。
他の3人には見せないようにしたが、死後時間が経っていたためブヨブヨに歪んだ眼球で大きく見開かれた目と首の欠き傷。警察署で見せられた狂ったような寝室の写真が鮮明に思い出せる。

原因調査と父が他界後(Eと合った頃には母子家庭だった)女手一つで立派に育てた一人息子を亡くしたEの母が心配だったため、土日に何度か帰郷していた。
自宅から実家までは飛行機を使っても片道3時間程、新幹線では5時間程かかるため幼馴染達には連絡を入れず実家と、思い出し泣きをするCにのみ連絡を入れる。
(と言っても、あまり実家に顔を出すと親が心配するので、旅費節約のため宿泊費折半でCとホテルに泊まる事の方が多かった。(Bゴメン何もしてないよ))

Eの死から半年がたった頃、Eの母と話した後、そのままにされていたマンションや返された遺品を調べさせてもらうと、ノートPCとE実家の机の引出しの裏に貼り付けられていたノートに手掛りになりそうな物を見つけた。
オレはEの母にノートとノートPCを借り、自宅で調べる事にした。

職場の博士もそうだが、頭のいいヤツというのは何でノートが汚いんだ!行を無視したキーワードの走り書きや突然始まる計算。果ては中二病全開で「オレとCの披露宴の友人出し物について」(妄想で書いてる)など・・・
見ていて頭が痛くなる内容にウンザリしつつノートを捲ると最後の方に一際大きく「キャンプ地候補」と書かれたページを発見した。
そこにはいくつか「数字」と「廃道」や「洞窟」などと書かれている。
キャンプ地候補である事と、数字から緯度と経度と目星をつけEのPCを調べると、同じ数字が書かれた隠しフォルダがPASS付で暗号化されていた。
Eに関する事を適当に入力するも開かず、幼馴染の情報を適当に入力しているとCの名前で解除した。
フォルダには、状況予測や現地を確認した際のレポートが残されていた。

Eは毎年夏にやるキャンプの場所を調べている途中でアル物を見つけたようだ。
オレ達は小学生の頃から毎年幼馴染sでキャンプをするのが恒例になっている。
小学生の頃は親の協力を得てキャンプ場でやっていたが、中学の頃Aが車の免許を取ってからは子供達だけで行うようになった。
親が同伴しなくなってからのキャンプは、キャンプといっても金も無いためキャンプ場以外の場所にテントを張り、最低限の水と食料を持ち、オカズと薪を現地調達するサバイバルに近いキャンプだ。
普段街中で生活しているためか、自然の中で遊ぶのが楽しく1年で最も楽しみなイベントだ。
そんな理由もあり場所探しが難しく、酷い時は県境にある林道の道端でやった事も。

Eのノートに記載されていた緯度と経度をナビ付属の地図ソフトに入力すると某県境の山中が表示された。
また、隠しフォルダには現場の写真が複数あるため撮影日時を確認し順番に見ると、廃道→川→滝→滝つぼと携帯(圏外)→滝つぼ横に洞窟となる。
廃道から川に入り20分程下った所に滝があり、滝の横に洞窟があるからそこでキャンプをっという事らしい。
水質検査キットで川が清流である事まで調べている事に頭が下がる。
さらに読み進めると、洞窟は先の震災で崖が崩落し出現した事が記されていた。
洞窟の高さ約2m、幅1.5mで徐々に狭くなる事、奥行き約20m、洞窟内の壁が濡れていない事、空気の流れが無いため袋小路である事、たい積岩では無いため硬く崩れにくい等、入念に調べている。
しかし、元々自然にできた洞窟で、震災により崖の表面が崩落し出現したはずなのに、最奥部に人工的に塞いだ痕跡を発見した。
最奥部の横の壁が崩れかけ、もう一本の洞窟が更に奥に続いているが、こちらからは自然の岩石が壁となっているのに、もう一本の方は縦横70cm程で部分的にレンガのような人工的な物を並べて壁にしている。
Eは壁の穴を拡大し、もう一本の洞窟に侵入するも、もう一本は外へ向かわず、地中に向かっている。
酸素濃度や有毒ガスの有無が不明なため、一旦帰宅し手動コンプレッサ(ホムセンにある噴霧器のような物)と追加タンクを持ち再訪。
マスクにエアを送りながらしばらく進むと広い場所が現れ、ついに最深部のようだ。
ガスが充満していると一瞬で意識が無くなるため、徐々にエアを絞り確認したがフリーでの呼吸が可能との事。
縦横約3m、奥行き5m程の部屋になっており、奥にまた人工物のような祭壇のような物がある。
祭壇を調べるが、見たことも無い模様と石棺のような物がある。
黒く綺麗な石に手を触れると頭の中に声が響くが何を言っているのか分からない。
初めて聞く言語だ。
何だこれ何だコレ!徐々に恐怖が込上げ逃げるように洞窟から出ると、まだ午後2時頃のはずなのに外は暗く、時計は午後1時で止まっている。
外の暗闇と鳴り止まぬ声に底知れぬ恐怖を感じ帰宅。(記憶に途切れが無いのに、実際は約8時間飛んでたようだ)
寝ようにも声が鳴り止まず眠れないため出来事をまとめるが、石棺に触れた時から辻褄が合わなくなりウンザリして終了。

突然鳴り始めた声の原因として、統合失調症を疑い翌日専門医を受診。(ここから一言日記のようになった。)
薬を飲むも日にまして症状は悪化。
石棺に触れて5日目視界に赤い靄のような物が入り込む。
医師に症状が悪化した旨を伝え、薬を替えてもらうが収まる気配が無い。
15日目、ネットで調べ複数の宗派へ祈祷を依頼。翌日から連日違う宗派で祈祷するも効果無し。
27日目、恐怖からパニックになりそうなため、赤い靄が見えなくなるよう部屋を赤く塗る。
35日目、某神社で「何か大きく強い者を付けている。効くか分からないが」と御札を貰い部屋に貼る。
40日目、霊媒師から御札を勧められ購入。
45日目、靄の中から動物か人間か判別できない「目」がこちらを見ている。
50日目、薬も札も効果が無い。原因不明、意味不明。
70日目、ノンストップで聞こえる声が突然、一度だけ日本語になり「そろそろ時間だよ」と告げる。もうダメポOTL

「母さんへ、産んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。父さんが死んでから、まだ若いのにオレのために再婚しなかった事を知っています。
 オレの経歴のために生活保護も受けず必死で働いていた事も知っています。毎晩倒れるように居間で寝ていたので体が心配でした。
 母さんのおかげで最高の仲間達と最高の時間を過ごせました。ありがとう。」

「みんなへ、本当は個々へ書きたかったけど、もう時間が無いみたいだ。今年もキャンプに行きたかったな。お前等にどれ程救われたか言葉に出来ないくらい感謝してる。
 特に1つ上のA、同い年のD、1つ下のB、2つ下の○○とC、家が近いだけで学年もバラバラ。一生仲間であり続けると思ってなかった。お前等がいなければオレの人生はもっと腐ってた。ありがとう。」

ここでノートとPCに綴られていた手記が終了。

71日目、オレが帰郷する1週間前(死亡推定日)の記録は無い。


隠しフォルダ内のファイルも殆どPASS付で暗号化されていたため、開くのに時間がかかったが、殆どを開くと上記の事が分かった。
Bから送られて来たビデオのEの言葉はGW前にほぼ完成し、「皆今までありがとう。これから遊べなくなってごめん。○県との県境は危険な場所がある。絶対に近づくな。」となった。
死後もオレたちを気遣ってくれるEには悪いが、オレは原因となったであろう石棺が憎い。
ただ、この事を調べていると頭の中で警鐘が鳴る。
残雪の危険があるため、洞窟の調査は夏に行う事とする。
GWは下調べと道具の準備を行う。
[ 2014/05/31 ] ◆06fMZ3gA

[ 52936 ] 『曾祖父の葬儀』

俺には4つ年上の姉がいる。
幽霊やらそれ以外のモノらが見えて、対処したり、交流したりという日々をごく普通に暮す、やや奇妙な人生を送っている。
今日も姉が過ごした日々から一つ、俺にとっても忘れられない出来事があった日の事を話そうと思う。


『赤い鬼』と姉が初めて接触した冬から、約半年後。姉が小学校1年の1学期半ばに、俺達一家はとある家の事情で父方の本家があるS市から、母方の実家があるN市へ引っ越した。
それまで住んでいたS市のある県と母方の実家のある県はそれなりに遠い。
父方の親族ともかなりもめたそうだが、結局父の母が許可を出したため(俺と姉にとっては祖母にあたる人だ)、その土地を離れることを許されたらしい。
大人の事情はつゆ知らず、姉はせっかくできた新しい友達と離れることを寂しがっており、俺も同様に保育園の悪ガキ仲間と離れたくなくて、引っ越しと聞いてからは泣いて嫌がる毎日だった。
両親にとってはさぞかし大変な時期だったろう。


あとから聞いた話では、一つに当時父の事業が限界だったこと。一つに父が自分の親族を嫌っていることが理由だったそうだ。
言われてみれば、物心ついてからこっち父方の親戚とまともにあった覚えが無い。
母方の親戚とは盆・正月を初め、様々な行事で顔を合わせるのに、父は己の血筋と異様なほどに交流を絶とうとしていた。父方の親族からの連絡は全て母が受けており、まっとうに父が話すのは父の母相手の時のみだった。

姉はすぐに転入先の小学校でもなじみ、新しい環境と新しい友達に毎日楽しそうだった。
野山に分け入り探検したり、友達の家の桑の実をみんなで食べたり、田舎でもとかく新鮮で楽しい毎日を送っていた。
俺もやがて姉と同じ小学校に入学し、田舎のガキ大将に連れ回されながらもおもしろ可笑しい日々を過ごしていた。


朝の6時にはサイレンが響き渡り、起床を知らせる。
太陽が山際からちょうど顔を出し、山の稜線が光り輝く朝陽の白っぽいオレンジ色に染まる。
老人達はそれよりも早く起きて畑や田んぼの仕事に精を出す。
子供にも家のお手伝いが割り振られ、ちゃんと生活できるようにいつの間にか様々な事が身についてゆく。
見たことの無い花々、草木、食べられるキノコとそうでないものの見分け方、皆が小学校に集まっての折々の祭行事。
日本の原風景のような暮らしがそこにはあった。


俺が小学校に上がった夏休み、その知らせはけたたましい電話の音と共に訪れた。
俺は眠い目をこすりながら姉に手を引かれて2階から1階へと降りる。祖母が電話に出て、急ぎ母が変わった。
母の顔色が変わる、母は一旦受話器を置くと、2階にいる父を慌てて呼びにいった。
嫌そうに電話をとる父、しばし口論が続く。
ぴりぴりと緊迫した空気であることが子供心にも理解でき、俺は握ったままの姉の手をぎゅっと握った。
姉は、見たことも無いような張り詰めた顔をして、電話口に立つ父と、その話す内容を一言も発さずに見ていた。
まるで観察しているように。


知らせは、父方の曾祖父の容態急変を知らせるものだった。
父にとっての祖父。俺の記憶にはいない人だ。
どんな人なのか、想像もつかなかった。
最終的に「おそらく葬儀になるから、せめて最後に顔を出してちょうだい」と父の母に直接告げられたのが決定打になったらしく、両親と俺達姉弟はその日のうちに懐かしいS市へ向かうこととなった。

車の中の空気は、どんよりと重かった。
父があからさまに不機嫌なのが原因だ。俺達子供は、後部座席を倒して、うつらうつらと眠りながら移動した。
次の日の朝には、もうS市内に入っていた。休みもあまりとらずにきた、車での強行軍だった。
体中のあちこちがミシミシして、一刻も早く広い部屋で大の字になりたかった。不謹慎だろうが、事情をろくに理解していない子供なんてそんなものじゃないだろうか。


久方ぶりに見る父方の本家は大きかった。2階が無く、全て平屋作り。重厚な門に、立派な庭は隙が無いほど手入れがされている。
野花や山に慣れた俺には、あまりに人の手が入って綺麗な場所は何だか逆に気味が悪かった。
その立派な家に何台もの車がならんでおり、見たことも無い人達が、大人も子供も大勢が集まっていた。

曾祖父のためにこれだけ人が集まったのか。すごいなと、なんだか普通に関心してしまった。
知らなかっただけで、もしかして父方の曾祖父はすごい人なんだろうか、そんな空想を広げながら、俺達一家は案内された部屋に入って、急ぎ身支度をした。
びしりとしたスーツを着た大人達は病人を見舞うというよりは、おとぎ話の王様に謁見を伺う国民のようだった。子供達も身ぎれいにしっかりとした衣服を身につけさせられている。
もちろん、俺と姉も例外じゃない。


そんな、人々が緊張して曾祖父を案じる空気の中でも、父は不機嫌丸出しだった。
さすがに父の母に久しぶりに会った時には笑顔を見せたが、曾祖父の話になった途端、苦虫を噛みつぶしたような表情に変わる。


いくらか父と祖母は問答を繰り返し、まずは父の兄弟へ挨拶することになった。
父は3人兄弟の末子で、しかもいわゆる『直系』と親族内で分類される立場にいる人だったらしい。


俺と姉はそこで初めて、父に関する親族と家の情報を得ることになった。


長男が家を継いではいるが、それは形式的なもので祖母が一族を取り仕切っていること。しかも嫁をとっていないことから、まだ重要な立場では無いこと。
次男は他県に婿に出ており、妻と男子を二人授かったが、いずれも脳に障害を抱える身であること。その従兄弟達が姉よりも遅くに授かった、しかも男子であるから、長男と同じく重要な立場では未だ無いこと。
そして同じく県外に婿に出たが、兄弟の誰よりも早く長女を授かったこと。だから重要な立場であり、今までのわがままも許されてきたということ。長女を産んだ母も本来であれば父の実家に直系の一員として迎えたいこと。

父の母は男児しか授からなかったため、曾祖父からみると産まず女(石女)に等しく、かなりキツい扱いをうけていること。それが元で父が曾祖父及び親族と絶縁寸前の関係だったこと。


きけばきくほど、ドッキリか何かに聞こえる話を、大の大人達が真剣そのもので話し合っているのが、殊更異様だった。


そして、危篤状態であとは家で死ぬのを待つ身なのだから、最後に一家揃った姿を見せて曾祖父を安心させて逝かせてほしい、というのがおおむね祖母の言い分だった。


患いから曾祖父身が人払いを命じていて、父と姉が来るまで他の親族には会わないと言っていることがそもそも呼ばれた原因だったらしい。

「母さん、俺はあのクソじじいが母さんにした事を絶対に許さないし、今でもぶち殺したいぐらいだ。死ぬって聞いてせいせいする」
「T、お前が私を心配してくれてるのも、それでお祖父様を嫌ってのもよおおく承知の上での母からのお願いだ。お祖父様が安心して逝ってくれれば、私が何も角はたたせん。親族のことも、今まで通り干渉せずとできる。私もお前が可愛いんだよ、T。お前の自由のためと母の気を楽にすると思って、この通りだから」
ついには祖母が父に向かって頭を下げ、ようやく父は折れた。
一度きり、ごく短時間でなら、と。


曾祖父の寝る寝室は、薬の清潔な匂いと、老人から発せられているのだろう死臭のような、相反するもので満ちていた。


老人が一人、眠るように布団に横たわって浅く呼吸をしている。
思っていたよりずいぶんと大柄な老人だというのが、俺が曾祖父に初めて抱いた印象だった。
父の兄弟達も背が高かったし、背の高い家系なのだろう。
父が姉を連れて曾祖父の側へ近寄る。俺は母に手を引かれてその後を追う。


「よう、じいさんようやく冥土行きだってな」
「ちょっと、お父さん!」
「良いんだ、こんなヤツにはこれで!俺はこいつが許せないし、大嫌いだし、殺したいほど憎いんだ!!手にかけないだけマシだと思え!」


俺は怒鳴りつける父を見るのも初めてだったので、その時はすごく驚いた。
父の大声に、老人が薄く目を開いた。


「ほら、見えるか。あんたがさんざん馬鹿にし続けた俺が、あんたがずっと欲しかった長女を授かった。けどな、絶対に家は継がさせない。あんたが望むことなんかぐちゃぐちゃにしてやる。だから婿にいったんだ、直系の字も名につけなかった!!ざまあみろっ」


か、か、か、と。
老人の枯れた喉から声が出た。
表情を見ると、先ほどまで衰弱した様子の曾祖父の眼にぎらぎらとした力が宿っていた。
横たわったまま、老人は嗤い、だがはっきりとした声で父への言った。


「うつけが何ぞほざいておるわ。その年までわからなんだら大うつけじゃ、それだからお前は駄目なんじゃ。未だに何もわかっておらんで、逃れた気になっておる。か、か、愉快じゃ」


姉を曾祖父の側に寄らせ、見えるように父が曾祖父の胸ぐらを掴みあげる。


「見えるか?名前も知ってるか?直系にはなんら関係無い、うつけはてめえだ!呆けじじい!」
「よう見えるわ。おい、T。この娘を授かったこと、名をあれにしたことだけはお前を褒めてやる。初めて、一つだけ褒める価値じゃ。立派な良い直系じゃ」


とうとうぼけたかと、呆れて父が曾祖父を布団へ投げ出す。
母は病人になんて真似をと曾祖父を慌てて介抱していた。
体勢と衣類を直されて、満足げに曾祖父は父へと笑んだ。


「T、確かに『T』の1字は入れなんだなぁ。それで資格が消えると思いこんでいるのが、お前の本当にうつけなところじゃ。お前は我々の何を知っているというのだ?拒み続け、逃げ出した、不出来も不出来な無知の塊が」


声も無く激高した父を、母が止めようと必死なのを、姉と俺は近くで見ているしかなかった。
早くこの怖い部屋から出たい。それだけが、その時の望みだった。
曾祖父の声はまだ続く。


「字体をばらばらにして己から一つ、愛する己が母から一つか。愚かしい、本当に愚かしい。部首に考えが至らなんだか。お前の母に、つまり儂の娘に何の意味も無い名をつけると思うたのか」
「何が言いたい、耄碌じじい」
「直系が持つ正当な古字はな、こう書くのよ。『りっしんべん』ぐらいお前が阿呆でも知っとるじゃろうて。常用では部首は別だが、当家ではコレが引き継ぐべき字のありよう。お前の母にも別な形で入っているじゃろう」
「・・・・・・こころ」
「心を引き継ぐが習わし。りっしんべんの意味に、まさに心を与え、直系であるお前の1字を持って完成と成す。よくぞ強めたのお、うつけが」


曾祖父の悪魔のような歪んだ笑顔は今でも鮮明に思い出せる。


その後は酷かった。
父が唸り声を上げたのをさすがにいぶかしんだ大人が3人がかりでようやく父を押さえつけ、落ち着くまで別室で軟禁された。
その後の曾祖父はうって変わったように上機嫌で親族と別れを楽しみ、早晩、眠るように穏やかに息を引き取った。


俺達は本家に滞在する時、必ず仏間が部屋にあてがわれる。
別室にいる父を除いた3人で、葬儀の終わる夜までを過ごした。
葬儀は、それは盛大なものだった。元々葬式の派手な土地柄らしいが、近所の人が葬式行列を見て「さすが御方のご葬儀ともなると違うねぇ」と言っていたのが聞こえた。
『御方』が何を指すのかもわからない。
父のように、俺も何も知らない。知らない方が、それでも幸せな気がした。
長男のおじさんに子供ができれば。その子が家を継ぐだろう。
末子の息子になど、用は無いらしいのだ。


盛大な葬式のあと、俺はぐったりと疲れて眠っていた。
気がつけば、姉が暗がりの中、窓を開いて外を眺めていた。たぶんまだ真夜中だ。
背後の天井近くには歴代の遺影が飾ってある。俺は写真に見られているようで怖くなり、姉の隣へとタオルケットを被って並び座った。


眠っている母を起こさないように、
「ねーちゃん、何してんの」
「蛍見てた」
言われて窓の外を見ると、夏の深い夜に蛍の光がいくつも点滅していた。
「そっちお墓の方だよ。夜見てると呪われるよ」
「見てるぐらいじゃ呪われないよ」
俺の言うことをまったく聞かず、姉はぼんやりと外を眺めていた。
そういえば、この騒動の最中、姉は身を潜めるようにほとんどしゃべりもせずにいたのだ。
「とうま、知ってる?人魂って青いんだって」
「ひとだま?」
姉の指差す方を見るとお墓の方に確かに青白い光があった。
ゆらゆらと、なんこも漂うようにしている。
俺は血の気が引く思いだった。
「燐とかいうのが燃えるから、青く見えるんだって。人間の身体にも入ってるから、その燐が燃えたら火の玉で人間の魂らしいよ」
「ねーちゃん、ヤバいよ。ほんとにお化けが来るって」
「やばくないよ。理科とかで習うもん。今度あんたも百科事典見てみなよ。燃えるモノで色が違うんだよ。写真綺麗だったよ」
「理科とか科学とか苦手だって知ってんじゃん」
「恐竜ものってるから見なよ。面白いよ?」
「まじか!」
俺はその頃恐竜にハマッていたので、家に帰ったら夏休み図書で図鑑を借りようなどと、一気にのんきな気分になった。
だから、ぽつりとそれを口にした時の、姉の顔は見ていない。
「でもさあ、だったら・・・あの赤い火の玉は何が燃えてるんだろうね」
蛍を見ていたんじゃない。姉は最初からそこを見ていたのだろう。
葬式が終わって、今は曾祖父が眠る墓の上に他よりも大きな赤い火の玉が浮かんでいた。

「本当は人魂は赤いのかなあ」

「赤い鬼、赤い人魂・・・」


どんな気持ちで、姉があの光景を眺めていたのか。俺にはわからない。
そのそも姉にはあの騒動の間、頑なに口を閉じていた姉には一体何が見えていたのか。
同じものを見れない俺にはわかることのない、ナニカ。
『ナニカの世界』は今日も姉と共にあるのだろう。


「境界線なんて無いんだ」


蛍の飛び交う夏、ぽつりと姉が呟いた。
[ 2014/06/02 ] ◆xnLOzMnQ

[ 52952 ] NO TITLE

>>52766
>>52936
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/06/03 ] ◆Ahsw8Nok

[ 53014 ] ヲタ君の家庭教師・襖

 これは、僕の知り合い通称ヲタ君が、学生時代に体験した話を一部私の脚色を用いて書いたお話です。 長文で申し訳ありませんが、良ければお付き合いください。

ちなみにヲタ君というのは、高校一年生自称エロゲ大好きで、学校の女子からキモヲタ呼ばわりされていた頃のあだ名らしいです。

以後、ヲタ君の語り。


ある日、俺の家に家庭教師が来る事になった。
母子家庭で、しかも息子を一人置いて遠方に単身赴任中、ろくに俺の面倒が見れていない事を危惧しての母親の行動らしい。

母方の亡き祖父が、父親に捨てられた俺と母の為に残してくれた古い日本家屋。
この大きな屋敷に一人で住むのは余りにも不便だが、悠々自適な一人暮らしをおくれる事に関しては大満足だった。 が、そう思った矢先がこれだ。

せっかく夏休みの間はエロゲ三昧という至福の時を送る予定だったのに、と悔しさを滲ませる一方、母親から仕入れた情報に気になる点が一つあった。

家庭教師は知人に紹介してもらったらしく、かなり美人の女子大生との事。

これが悪質な釣りだとしても確認だけはしておきたいのが男というものだ。
そう思い、もとい開き直った俺は、朝から夕方までエロゲーをやりながら、二階にある部屋で一人やがて来るであろう家庭教師を待っていた


──ピンポーン、と、突如玄関の呼び鈴が鳴った。

誰だ? と思ったと同時に、母親との会話が脳裏に蘇る。

『女子大生……凄く美人らしいわよ』

記憶から都合の良い部分だけが抜粋され繰り返しリピートされた。  焦りのせいか鼓動が早まっていく。 俺はPCの電源を落としたのち、全てのエロゲーを机の下に隠す。
部屋を出ようと襖に手を掛け、立て付けの悪さに苦戦しながら戸口を引いたその時、

フッと、何かが俺の眼前を横切った。 横切った先を瞬時に目で追う。

「えっ……?」

それは、余りにも突然の事だった。
部屋の入り口、何もない空間からスーッと透き通るような白い足が、僅かに宙に浮いた格好で、くねくねと姿を現したのだ。

呆ける俺、だがすぐに我に返り

「うわっ!」

と、短く驚きの声を上げた。
足はのた打ちながらその場で身動きすると、スーッと消えてしまった。

俺は息が詰まりそうになり、飲み込んだ息を吐きだすようにしながら 、

「ふっ、ふうっ……」

と小さく声を漏らした、だがすぐに苦笑いを浮かべ、

「またか……」

と力無く呟く。

そう、またなのだ。
実はこういった事が俺には昔から多々あった。
ふと振り向いた先に、一瞬だけ人の顔が見えた。 何となく見ていた風呂場の壁に、泣き叫ぶような人の顔が一瞬映った、などなど。

まあ簡単に言えば俺の思い込み、妄想の類い、もっと平たく言えば壮大な勘違い、果ては幻覚というやつだ。

小学生の頃、俺は得意満々で同級生に

『俺、幽霊みたぜ』

何て言ったりしていた。
子供特有の目立ちたい、驚かせたい、などという、そういったありがちな思いだったんだろうけど、我ながら痛い子だったんだなあと、今更ながらにしみじみに思う。

見える、言わばこれは自分を特別に見せたいがための偽装に過ぎない、 と俺は思っている。

自分は特別なんだと、周りとは違うんだと言い聞かせ、周囲から切り離された自分を正当化する手段。

そう、高校に入って周りの同級生をみる度に、今までの自分が間違っていたんだと痛いほど思い知った。
だいたい、オタクで根暗なうえに電波とか、これ以上救いようがないじゃないか。
それならオタクで根暗の方がまだましだ。

俺は人生の最低ラインを保ちつつ、趣味を楽しみながら引きこもる事を選んだ人間だ。
幽霊だのなんだのとそんな非現実的な事に、一々囚われて生きていくなんてたまったもんじゃない。

そんな事を頭の中で悶々と考えていると、

──ピンポーン、と再び呼び鈴が鳴った。

俺は振り払うように頭を二三度振り、階段を足早に掛け降りた。

忍び足で玄関の扉に近づくと 、そっとのぞき穴から外の様子を伺う。

玄関の扉の前で、呼び鈴に指を掛けたまま立ち尽くす女性の姿が見て取れる。
腰まであるきめ細やかな長い黒髪に、切れ長で物憂げな大きな瞳、真っ白な雪のような肌……と、キモさ全開な俺だが、とにかく今、家の玄関の前にスッゴい美人が呼び鈴を鳴らしているって事を伝えたい 。

俺はどぎまぎしながらも、扉の前で手もみしつつ、

「落ち着け、落ち着け……」

と、念じるように呟いた。
何せクラスの女子とさえまともに会話した事がない俺が、名実ともに美人の女子大生と話をするなんて事は、天地がひっくり返っても有り得ない事だったからだ。

すると突然、ガチャリ、と金属がゆっくりと噛み合うような音が鳴り、同時に目の前の扉が開かれた。

思わずドアが鼻っ柱に当たりそうになり後ずさる。

するとドアの合間から、

「あ? 開いてる」

と、女性が顔を覗かせ一言呟いた。
俺は余りの突然の事に頭の中が真っ白になって、目の前の女性をガン見したまま唖然。

そんな俺を余所に女性は、

「あ、すみません勝手にドア開けちゃって、失礼しました。 私、政子おば様の紹介で来ました、○○千都(ちづる)と言います」

と、丁寧な挨拶。
女性、以後先生は自己紹介を終えると、こちらに向かって頭を下げてきた。

先生の長い黒髪が波打つようにサラサラと揺れる。

対する俺は口をポカンと開けてマヌケな顔のまま。

「あの、……どうかされましたか?」

と、先生。

俺は何とか自分を落ち着かせ、取りあえず先生に家に上がってもらうと、ろれつの上手く回らない口調でなんとか自分の部屋へと案内した 。

「凄い……家ですね……」

階段を登る途中、不意に後ろから声を掛けられた。

「じ、じいちゃんの弟さんが昔住んでたそうです。 そ、その弟さんが亡くなって僕達がここに引っ越してきたんですけど、まさかこんなに広い日本家屋に住む事になるなんて、僕自身思ってもいませんでした」

俺が何とかそう答えると、

「あ、そうではなくて……いえ、何でもありません」

と、先生は何か言うのを躊躇うような素振りを見せ、結局口を閉じ押し黙ると、それ以上は何も聞いてこなかった。

俺は先生のその反応が気になったが、次は何を話せばいい? どんな話題を振ればいい?
などというくだらない思考で頭の中がいっぱいだった為、それ以上はなにも聞き返さなかった。

やがて階段を登りきり自分の部屋の前までやってきた。

先生は階段を登りきった所でしきりにキョロキョロと辺りを見渡している。
そんなにこの家が珍しいのだろうか ?

一部改装されているものの、明治の頃に建てられた歴史ある家らしいのだが、俺からしてみればただの古い家、だだっ広く埃まみれの古屋敷だ。

胸のうちで悪態をつきつつ、部屋の入り口である襖に手を掛ける 。

この襖がなかなか融通のきかないやつで、普通に引いても開かないという曲者。
おそらくこの屋敷で、ダントツの立て付けの悪さ。

「こ、この襖立て付け悪くって、」

俺はヘラヘラと苦笑いを浮かべながら、軋む襖を開けた。

ガタガタと耳障りな音が鳴る。

先生は、

「そうなんですか」

と、こちらを向いて軽く笑みを浮かべポツリと返す。

俺はそんな笑顔を向ける先生に、僅かな興味を抱き始めていた。
美人だからという単純な気持ちもあるが、それだけじゃない。

どこか不思議な印象。 合ったばかりの人だというのに、訳の分からない親しみを感じてしまう。
共通点も何もないのに、一体この気持ちはどこから来るのだろう、

「あの、実はお話がありまして……」

俺が考え込んでいると 、不意に後ろから先生が声を掛けてきた。

俺はハッとしながらも急いで部屋に入ると、近くにあったしわくちゃの座布団を先生の前に差し出し、正対するようにして自分も座った。

「あ、はい、何でしょうか?」

今後の説明か何かかなと思い、目の前の先生に聞き返す。

すると先生が腰を下ろしながら徐に口を開いた。

「実は……大変申し訳ないのですが、 今回のお話なかった事にして頂きたいんです」

一瞬、えっ何で? と言いかけたが 、俺はすぐにその意味を理解し、思わず喉元まで出掛かっていた言葉を呑み込んだ。

つまり先生は今日、俺の家庭教師として来たのではなく、家庭教師を断りに来たというわけなのだ。

俺は自分でもよく分からない、消失感にも似た感情にかられた。
まあありきたりに言えば、ただ哀しかったのかもしれない。

こんな美人と二度と会えなくなるっていうのは勿論だけど、俺の人生からしてみれば、父親に見放され、クラスメートからも見放され、人に嫌われてばかりの人生だ。

今回だって、俺を見て引き受けたくないと思ったのかもしれない。

悔しさよりも、とめどなく惨めな思いが胃の辺りをギュッと締め付けてきた。
腹の内からこみ上げてくる何かが、口の中で苦々しい味へと変わっていく。

俺はうなだれるように俯き、今の心境を悟られまいと、なんとか必死に笑顔を作り再び顔を上げた。 だが、その時だった。  俺の視界に、映りこんではいけないもの、いや、正確には映ってはいけない異質なものが飛び込んできたのだ。

足先から手先までが一気に氷付き、胸を突き破りそうなほど心臓が、ドクンドクンと暴れだす。

焦点が合わない、いや、合わせたくない。 だが、意に反するように、俺の両目はその異質な物体に吸い寄せられていく。 そしてそれが何なのか、脳が理解するのに、そう時間はかからなかった。

先生の肩越し、正確に言うと部屋の入り口、中途半端に開いた襖と柱の間、

暗闇の中、襖の隙間からこちらを覗く、能面のような、女の生首……。

氷塊を首筋に押し付けられたかの様に、俺はその場で身体を仰け反らせ、

「うわっ!?」

と、短い悲鳴を上げてしまった。

すると先生は

「えっ?」

と言って小首を傾げながら俺に不振そうな視線を送ってきた。

やばい、と思いとっさに、

「あ……いや、さ、寒くないですか? ふ、襖閉め忘れてたから風が入ってきてるのかな……」

などと誤魔化し、その場から立ち上がって部屋の入り口へと向かった。

俺は喉をゴクリと鳴らしながら、目の前のわずかに開いた襖に視線を向けた。

今まで見てきたこの類のやつは、全て気のせいだと思ってきた。
さっきだって、先生が来る前に部屋の前で見たやつは、一瞬で視界から掻き消えた。

ずっとそうだったはずだ。
得体のしれない火の玉、水面に写る、不気味な笑みを浮かべる老婆のような顔、それらは忽然と姿を消し、俺を嘲笑ってきた。
見間違え、勘違い、自分には霊感がある、などといった電波な考え、そんな風に見えたらと思う、俺の妄想癖の名残のはず……だった。

だが、今目の前にある女の顔、生首は……消えない。 女の顔はその表情を一片たりとも崩す事なく宙に浮いていた。
まるでそこにいるのが、さも当たり前のように。

年は二十歳ぐらいといったところだろうか……どこか幼さの残る女の顔にそっと近づき 、目を背ける準備をしながら、見上げるようにしてそっと覗き込む。 首の断面がえる。
グロテスクな血肉の塊かと思いきや 、黒い……どこまでも黒い。 首の断面には真っ黒な闇が広がっていた。 

心臓はバクバクと激しい音を刻んでいた。
余りの鼓動の激しさに呼吸が乱れ、ひゅうひゅう、と、口から息が漏れた。

俺は頭がおかしくなったのか……?

微かに震える手で襖の取っ手を掴む 。
そのせいでカタカタと襖が小さく鳴った。

俺は激しく鳴り続ける心臓を左手で無理やり押さえつけながら俯く。

落ち着け、いつものあれだ、悪い病気だ、

自分の今の状況に当てはまりそうな事を何でもいいから心の内で呟く。

幻だ……きっとそうだ、強く、もっと強く念じろ。

そうやって自分に言い聞かせ無理やり現実へと引き戻すと、俺は頭上を見ないようにして襖を閉めようとした。

待て……

俺はふと襖の建て付けの悪さを思いだした。

もしかして……。

今までの建て付けの悪さはこれのせいか!?

頭の中で嫌な映像が浮かぶ。

襖を閉めようとする俺、女の生首に襖が引っ掛かり閉まらない。

シュールにも見えるが、今の現状を考えると洒落にならない。

俺はさっと反射的に身を引くと、襖から手を離し、その場で踵を返して元の場所へと戻った。

そして自分に言い聞かせる。

見るな、見なければ消える。
家庭教師なんていう妙なシチュエー ションのせいで頭がテンパってるだけだ。

俺が必死に頭の中で何かしら言い訳を考えていると、それまで黙ったままこちらを注視していた先生が、重苦しい空気を振り払うように、突然口を開いた。

「なぜ……なぜ襖を閉めないんだ?」

瞬間、俺は両肩をビクりと震わせ先生の顔を見た。

その声は、とても先程までの物静かで丁寧な口調とは違い、威圧感漂う物言いだった。

目つきも精鋭さがまし、見つめ返すと射竦(いすく)められてしまいそうだ。

というか……先生は今、俺に何て言った……?
襖をなぜ閉めない?

なぜそんな事を聴くんだ? いや、襖を閉めに行ったのに閉めなければ確かにおかしい、

そう思いながら恐る恐る襖をチラリ と見やる。

女の顔はもうそこにはなかった。

俺はホッと胸をなで下ろす。
良かった、やっぱり気のせいだったんだ。

肩の力が抜け全身の硬直が弱まっていくのを感じる。
俺は軽く息を整えると、先生に向き直って、

「あ、いえ、建て付け悪いってさっ き言いましたよね? 閉めるのけっ こう面倒だし後でいいかなって、」

と、俺がそこまで言いかけた時だ、 先生は俺の話を遮るように切り出してきた。

「女がそこにぶら下がっていたから 閉まらない、の間違いじゃないのか ?」

射すような視線、吸い込まれそうな程の先生の黒い瞳が、俺を捉えて離さない。
妖艶で綺麗なその瞳に見つめられ、 全身の毛が逆立つような感覚に襲われる。

「それ借りるぞ」

先生はそう言うと急に立ち上がり、 窓辺の机にある椅子に手を掛け 、襖の方へと持っていった。

そこで俺はある妙な変化に気が付いた。 先生の雰囲気が、さっ きとはまるで別人のようだ。

おしとやかな、何て言うイメージは既に俺の頭からは掻き消えていて、 変わりに、どこか粗暴で強気な人という印象へと塗り替えられていた。

「あの、ど、どうしたんですか急に ?」

椅子を襖に寄せ、先生は俺の問いには答えず、椅子の上に登り立ち上がろう としてこちらを向き口を開いた。

「覗くなよ? 今日穿いてないんだ 」

一瞬、俺の頭は真っ白になりかけた 。
そして瞬時に顔面を茹で蛸のように真っ赤に染め上げ、

「えっ……ええっ!?」

と一人喚き立てた。

何を言ってるんだこの人は!?

「嘘だよ、興奮するな変態」

先生は蔑むような冷たい眼差しで俺に言うと、再び襖の方に向き直り、天井の梁(はり)の部分に手を伸ばした。
先生が手を伸ばした梁の部分に俺も目をやる。

「あった……」

先生は梁の部分を弄(まさぐ)る手をピタリと止めてそう呟いた。
そして親指と人差し指で何かを摘み ながら、椅子からゆっくりと降りだす 。

「こいつが何か分かるか?」

先生はそう言うと、指で摘んでいたものを俺の前に差し出してきた。

俺は顔を近づけてそれを注視する。

それは、薄汚れ埃が混じった、細い小さな繊維のようなものだった。

細かく刻まれた小さな糸の束にも見 えるが、それよりも更に細い。

「何かの……繊維、ですか?」

俺が自信なさげにそう答えると、先生は俺に、

「そう、まあ縄だな、けっこう古い 」

と言ってから、指先で摘んだまま、 その繊維の塊をこすった。
すると繊維の塊はまるで砂のようにパラパラと分解され、先生の手の平へとこぼれ落ちていく。

確かに、かなり古いものだったらしい。

先生は黙ったままそれを部屋の隅においてあるゴミ箱に捨てた。
そして襖を見ながらこう言った。

「この縄で吊ったのか……」

吊った?

梁の柱の一部に目をやる。 繊維の塊があった部分が、何かの圧力がが掛かったかのように一部凹んでいる。

「他に何か見たりしたか?」

先生が突然聴いてきた。

何かとはつまり、さっきのようなやつの事か? それなら昼間……

俺はそこまで思い出して。

「あっ、」

と小さく声を漏らした。

思い出し掛けた俺の脳裏に、嫌な映像が浮かんだからだ。

階段を下る途中に見た、あの透き通るような細い足。

まるで何かにぶら下がったように足をぶらんとさせすぐに消えた。

あれはつまり、首を吊った時の女の足だったのか ……

「ふふ、」

背筋が逆立ち、すっかり萎縮してしまった俺を見ながら、先生が口元に手を当て、微かに笑う。

冷笑というか、何というか乾いた笑みだった。

だが、さすがの俺も今日会ったばかりの人間に笑われ馬鹿にされるのは納得がいかない、思わず聞き返した。
その笑みの正体について。

「な、何がおかしいんですかいったい」

すると先生は一瞬間を置いてから、 耳元を覆い隠していた長い黒髪を緩やかに掻き上げた。

改めてみると、やはり凄く美人な人 だと思い知らされる。 だが今はそれすらも腹だたしく思えた。

美人だからといって何でも許されるなんて思ったら大間違いだ。

「すまん、お前の事を笑ったんじゃないんだ」

「えっ?」

思いがけない言葉に、俺は思わず小 さく驚きの声を漏らした。
というか、少しはにかむように謝る先生は何というか……マジで可愛い。

「嬉しかったんだ、こんなとこでこんな拾いものができるなんて思って もみなかったから」

「ひ、拾いもの?」

意味が分からず、俺はすぐに先生に聞き返す、だが先生はその問には答えてくれず、代わりに、

「家庭教師の件、やっぱり引き受けるよ」

と、今日会った中で一番優しい笑みで返してくれた。

思わず万歳をしたくなったが我慢する。

どういう心境の変わり方をしたのかは分からないが、俺は先生が家庭教師を引き受けてくれると言ってくれた事に、素直に感激していた。

こんな綺麗な人と一緒に居られるなんていう現金な事は置いといて 、俺はこの目の前にいる女性に妙な好奇心を覚えていたからだ。

何かこう不思議な、とても言葉に言い表せられない奇妙な感覚、この人が何者なのか、そして今まで感じてきた得体の知れない者たち、さっき見たあれが何なのか、その答えを、こ の人は知っているように思えたから ……


「ただし、条件が二つある」

「条件……ですか?」

俺は突然の先生の言葉に困惑しながらも聞き返す。

「ああ、一つはさっき起こった事を誰にも話すな」

そう言って先生は襖の方を指差した 。

さっきの事とは、先生が襖の女に気付いていたということだろうか? そしてその後にとった行動の事?

俺が考え込むと、先生はそれに構わず口を開く。

「二つめ、そこの……ええと何だ、机の下のエッチなヤツは禁止だ、そんなの買う金があったら参考書の一つでも買え」

そう言って頭を軽く叩かれた。

俺は途端に頬が熱くなり顔を伏せた。 そして心に誓った、エロゲーの隠し場所を変えようと……

「ふう……今日は断るつもりできたから何も持ってきてないんだ、だから勉強を見るのは次からになるがいいか?」

先生は徐に立ち上がりながら言った 。
もちろん俺は、

「はい!」

と、即答し、もう帰るであろう先生を見送る為立ち上がる。 すると先生は手のひらをこちらに向けながら制止した。

「いや、見送りはいい、まだ……アレが少し残っているから」

そう言いながら、先生は襖の梁の部分に目をやった。

俺も釣られて思わずその部分に目をやる。  洒落にならない。

背筋に寒気を感じ身を強張らせていると、先生は俺に背を向けたまま呟く ようにこう言った。

その言葉を、俺は生涯忘れることはないだろう。

「なあ……この家、一体何人死んだんだ?」

心臓が大きくドクン、と、俺の胸をドラの様に叩いた。
押し潰されそうな圧迫感に不意に襲われる、不安という波が音もなく迫ってくるような感覚。

静寂に包まれた部屋の中、俺の喉元から息を呑む大きな音が鳴った。

握った拳には、じんわりと嫌な汗が滲んでいる。

「すまん、今のは忘れてくれ……じゃあまたな」

唖然とする俺をよそに、先生はそう言って、悲しげな表情のままその場で踵を返し部屋から出ると、襖をそっと閉めた。

階段を降りる足音が、フェードアウトしていく。

俺はふと、先生がこの部屋から出ていくのを思い返し、ハッとした。

襖はまるで新築の家の襖のように、 音一つ立てず滑らかに閉まった。

ただし、僅かばかり、縄紐くらいの隙間を残して……
[ 2014/06/03 ] ◆FAJ7z1Fo

[ 53017 ] ひとりかくれんぼ

暑くなって来たので僕の体験談を。

これは実際に僕がひとりかくれんぼをやってみた時の話。
元々オカルトが好きな僕は家族のいない時を見計らってその頃ネットで見たひとりかくれんぼをやってみたんだ。

細かい手順は割愛するけれど、大まかに言えば人形に自分の爪や髪、生米などを入れて縛り上げる。そうした人形とかくれんぼをするっていう遊び。(降霊術の一種かな)
まずは最初に人形を洗面台や風呂場などの水場に置いて
「最初は僕(自分の名前)が鬼」と三回人形にむかって言って、しばらくしたら人形の置いてあるところに行き
「見つけた、次は太郎(人形の名前)の鬼」と三回いいながら人形を刃物で突き刺します。
これで下準備は終わり。(あとは塩水を含んだコップとか隠れる部屋のTV画面を砂嵐にしておくけど)

自分が隠れる番になり自分の部屋にあるクローゼットに隠れたんだ。
最初の20分くらい全くなにも起きなくて飽きてきた僕はネットでゲームをしたり音楽を聴いてたりしたんだけど、30分くらい経ってから急にイヤホンからノイズが鳴り出した。
壊れたかな?って思ってイヤホンをはずしてみるとまだTVから砂嵐の音が鳴っていた。
それと

トン、トン、トン

ってなにかが歩いてるみたいな音が少し遠くから聞こえてきた。

僕の部屋は二階にあるんだけど、多分階段を上ってる音だったと思う。
怖いものが好きな僕は「遂に来たか!?」なんて少しドキドキしてる程度だった。
その足音みたいなのを聞いてるうちにそういえばTVの砂嵐って一定時間経つと静かにならなかったっけ…?ってことに気付いて大分心拍数が上がったのを覚えてる。

階段を上り終えたくらいになって今度は隣の部屋(当時は姉の部屋で今は僕の部屋になっている)のドアが開く音がした(横開きなのですぐに分かる)
3分位した辺りでまたドアの閉まる音が。今度は奥の部屋(両親や弟の部屋)で何かをあさる音が。
この辺でようやく「ヤバイ。本気で探してる…」っていうことに気がついてだんだん怖くなってきていた。

ついに僕の部屋のドアが開く音がした。何かが歩いてるような音がして心拍数が跳ね上がった。
流石に怖くなった僕は気を紛らわせるためにまたイヤホンを装着し携帯で音楽を再生しだした。あいかわらずノイズが酷くて音楽がぜんぜん聞き取れない。そのノイズにも恐怖を覚え始めて結局イヤホンを外そうとしたら音楽の間にノイズ以外の音が混じっていた。
「ザザザ・・・ザ・・・ドコ・ダ・・ザザー・・・イタ・・・イ」
こんな感じで音楽の歌詞ではなくこう、ぼそぼそと喋るような音だった。

確か、どこだ、痛い。って聞こえたと思う。

そう思うといてもたってもいられなくなって携帯の音楽を止めてイヤホンも外した。でもイヤホンからかすかに音が漏れ続けていた。本格的に怖くなって携帯の電源を落としたんだけどそれでも聞こえてくる。
本当に怖くなって震えていたら僕が隠れているクローゼットの扉から

カリ・・・カリ・・

って引っかくような音がして、だんだんと強くなっていった。最初は軽い感じだったのに、がりがりがり!!って強くなって最後はドンドンドン!!ってたたいてるような音になった。
怖くて動けなくなってしまい、震えていることしか出来なかった
それでもしばらくすると砂嵐の音が聞こえなくなり扉を叩く音もしなくなった。ひとりかくれんぼには30分以上2時間未満隠れなければならないというルールがあって(うろ覚えだけどそんな感じで記憶してる)音が無くなってから最低でも30分は経ったという頃を見計らって、口に塩水を含み部屋から出て人形を探しにいった。
そして階段を降りきった辺りで背中にピタ・・・ってなにかが張り付いたような感覚があった。
振り向いたらまずい!っていう直感に従ってそのまま人形を置いた風呂場に行った。

ない!!思わずそう叫びそうになって口に含んだ塩水を吹き出しかけた。そして今度は肩にはっきりと手を置かれる感覚。心臓が止まりそうになってまた塩水を吹き出しかけた。しかも振り向きたくないけど振り向かないと風呂場から出ることが出来ない。しばらく迷ったけど必死に下を向いて駆け出した。それから居間や台所で人形を探してみたけどどこにもいなかった。

まさかな・・・と思いながらも二階に上がり姉の部屋、両親の部屋と探した。いやな予感がしたのか、自分の部屋は一番最後に残していたけど、結局探すところがなくなって自分の部屋に入った。部屋の真ん中に一瞬得体の知れないもの、人みたいな形なんだけど絶対に人じゃないって確信できるようなそんなものが見えて思わず尻餅をついてしまった。反動で少し口から塩水がこぼれ慌てて手で押さえた。
部屋にもう一度視線を向けると中には誰もいなかった。かわりに、砂嵐がつけっぱなしのTVの上に人形が座っていて、僕のほうを見ていた。

声にならない悲鳴みたいなのを上げながら人形を捕まえて塩水を吹きかけて
「太郎の負け太郎の負け太郎の負け」と必死で唱えながら人形に刃物を突き刺した。

耳元で「次は食ってやる」って聞こえた気がした。
その後はすぐに人形をゴミ捨て場に持っていって捨てて部屋に戻って布団に隠れるようにしておびえていた。

気がついたらお昼になってて夢だったのか・・・って安心しかけたんだけど、背中と肩が痛くて鏡で見てみてもなにもなってない。ゴミ捨て場に行ってみると人形はなくて、やっぱり夢?って思ったけど風呂場のドアが開いてたり携帯がクローゼットに落ちてたりして、未だに夢だったのか現実だったのかわからない体験。けどあれだけ怖いって思ったのを覚えているから多分現実だったのかな。

以上です、駄文なうえにいろいろ中途半端ですいません。
[ 2014/06/04 ] ◆uxOlU7Nw

[ 53190 ] 買い物に行く途中!

母から聞いた話です。私が中学校1年生ぐらいでした。
昼間スーパーに買い物に出かける途中、近所のお婆さんが玄関先で猫にエサをあげてるところに遭遇しました。
その、お婆さんは猫が好きでよく野良猫達にエサをあげていました。いつもの通りだったので母が「こんにちは」
と挨拶しました。その後スーパーで買い物を済ませた母が帰り道に、ふと思い出したことがありました。
「あれ?確かあの、お婆さん1ヶ月前に亡くなってお葬式に行ったはず…」と・・・そして他の近所に聞いたら
「そうよ亡くなってるわよ」と答えました。そうです母はすでに亡くなっているはずの、お婆さんの姿がはっきり
見えていて挨拶もしてしまったのです。母は後でゾッとしたそうですが、きっとそのお婆さんは猫達が気になり
様子を見に来たんだと思います。
[ 2014/06/05 ] ◆-

[ 53378 ] NO TITLE

実話です。
私が中学生の時に体験したことです。
当時、友人二人と放課後遅くまでだらだらと教室で話していました。
今日の部活疲れたねーとかそんな話をしていたと思います。
そんな感じで、結構長くおしゃべりをしてたので私はだんだんトイレにいきたくなってきました。なので、ちょっとトイレ行ってくるからといって一人で女子トイレにむかいました。

中学校は三階だての校舎で、私たちの教室は二階にあり、トイレは二階の一番奥にありました。
トイレ→教室→教室→階段→教室→職員室→(私たちの)教室という感じでした。
当時、私の中学校では、最後に教室を出た人が節電のため明かりを消す仕組みになっていました。
先にも言ったように、長い時間おしゃべりをしていたため、私たちの教室と職員室以外の電気は消されて皆帰っていました。

ちょっと怖いなとも思ったので、小走りになりつつ早くトイレをすませようとか思い廊下を走ってトイレに入りました。
廊下からトイレに入るための押し引き用のドア(年季が入って開けるたんびにキィキィうるさいやつ)を開けると、右手に鏡が三つ?ぐらい左手にトイレの個室がズラーという感じでした。
私は入り口から近い二番目の個室に入りました。当時電気の節電にはまっていたいた私は、どうせひとりだしと思いトイレの電気をつけませんでした。
ちょっと怖いけどすぐだしまぁいっか、という気持ちで。
個室に入ってちょっとすると、遠くの廊下からトイレのほうに誰かが走ってくる音がしました。
ほかの教室の子たちはみんな帰ってるし、先生たちには職員用のトイレがあるから友人のどっちかだろうなと思いました。
廊下からキィというドアの開ける音がして、誰かが入ってきたのが何となく分かったので、トイレ個室の中から○○ちゃん?というふうに呼びかけました。もしかしたら、私を呼びにきたのかな?と思ったので。

しかし、返事がなかったのでもう一人のほうかなと思い△△ちゃん?と呼びかけました。二回ぐらい呼びかけたところで返事が一向にこないのにひどい違和感を感じたのを覚えています。
まず、私を呼びにきたのならなぜ何も返事をしてくれないのか、次にトイレの入り口のドア付近からトイレの個室に入る気配が一向にないこと、何より私がつけていなかったトイレの電気をつけなかったこと。
出て行ったのかなとも思ったけど、キィという開ける音はしたが、出ていく音と足音がしていない。
ならなぜ、こんな暗いトイレで、個室にも入らず、ずっと立ってる人がいるのかと考えた瞬間、すごい鳥肌と寒気がしました。

トイレの前に私が出るのを待っている何かがいると思った時の絶望感はすさまじかったです。
絶対にトイレの鏡を見ないと心にきめ、いきよいよくトイレのドアをあけて、逃げるように教室に戻っていきました。飛び込むように教室に行き、どっちかトイレに来た?と友人に聞いても案の定行ってないと言われました。何かあったの?と聞かれましたが、話してトイレにもう一度行くなんて絶対に嫌だったので、適当に何か言い訳して速攻家に帰りました。

誰かが明らかに走ってきてドアを開けた音もするのに、そこからの無音がとてつもなく不気味でした。
今では絶対トイレの電気はつけています。
[ 2014/06/08 ] ◆-

[ 53408 ] 倉庫のバイト

誰かに話したくて仕方が無かったところ、友達からこのサイトを教えてもらい、その友達の家から書き込ませてもらった
文章とかすげぇ苦手だから、読みにくかったらごめん
さらにまとめるとか困難すぎて話しが長くなってると思うし、読むだけならそんなに怖くないかもしれない
直接的な怖い話を望んでいる人はスルーでお願い
ただ、それまで心霊体験0だった俺にとっては本気で怖かったんだ


俺にはすげぇもてるダチがいる
男女関係なくモテまくってるすげぇやつ
本人はあるお寺の三男(長男がいて双子)で、二卵性だけど男の双子同士
一卵性は顔が似てるってのが常識だと思ってた俺にとっては、二卵性と聞いてこんなに似てて、しかもイケメンってお前らどっちか女になって俺と付き合えよとか意味不明な憤りを感じるぐらいの顔をしてる奴

そいつらどっちも幽霊とかそういうのが普通に見える奴で、子供の頃から見慣れているせいで怖くない、さらには軽く御払い?(ごめん漢字が分からない)まで出来るっていう奴らで今までにもいろんな心霊体験をしてる奴
これは、去年そいつ(以降Aとします)と一緒にバイトをしたときに体験した話


事の発端は俺の親父が長距離トラック(個人会社に勤めてる)運転手してて、12月の末日に港の倉庫に帰宅して荷物を運び入れるとか、ややめんどくさい仕事を請け負って帰ってきた
そこで軽くニートをしていた俺に呼び出しがかかった
「金欲しいだろ?鍵渡しとくから一時ぐらいにその倉庫に来て暖房入れとけ、その後荷物の運び入れ手伝え」って話
払ってやるからって当然だろとか思いつつ、新年会を控えてて金が欲しかった俺は軽く承諾
「友達呼んでいいぞ、その方が早く終わる」と言われ、Aに声をかけてみた
新年は彼女と過ごすかなとか思ったら「お前と遊びたいからいいよ」といわれ、お前もう女だったらもうホントどうしてくれるんだ、とか意味の分からない感情を抱きつつ当日

深夜十二時頃に倉庫前で待ち合わせして、親父から預かっていた鍵で中に入った
俺「結構寒いな」
A「そう?俺暑がり」
俺「知ってる」
そんな会話をしながら壁にある電気のスイッチを入れる
A「あ?」
俺「どうした?」
A「・・・・・」
何も答えないAが倉庫の奥にある事務所兼書類置き部屋をじっと見てる
A「・・・・女かな」
俺「は?え、まさか泥棒?」
A「泥棒なら楽」
俺「・・・・・」
無言になってしまった俺を放置して、スタスタとその部屋に向かって歩き出すA
対してどうしていいのか分からない俺
Aがその事務所の扉のガラスから中を覗き込みノックするという行動をとってる間、俺ができた行動は足元にあった木の棒を拾うということだけ
いや、本当情けないね俺

A「移動した」
Aが呟いた瞬間、そんなベタなって感じなんだけど、倉庫の電気が消えた
かなりパニックになる俺
「ちょ、ありえない!なに?!」
実際はもっと言葉になってなかったと思うけど、気持ち的にはこんな風に叫んだつもりだった
A「大丈夫だから落ち着けよ」
いつの間にか戻ってきてたのか、俺の腕に肌が触れたことでそれがAだと思い情けないとは思いつつその腕にすがりついてた
「ちょ、どうすればいい?逃げよう!」
一人で騒いでる俺に対して、Aがさらに怖いことを言う
A「今そっち行くから動くなよ」
「わかった!・・・え?!」
この瞬間、俺は人生で一番の理解力を発揮したと思う
じゃ、俺、今誰の腕掴んでんの?これ誰?いや、これ、何?
A「そのまま離すなよ」
足音が近寄ってきてることが、助かるとかより腕に触っているものがAじゃない現実を実感させてくることがひたすら怖い
恐怖感で支配された俺に出来ることは、すがっている腕を掴んだままいること
というか、腕が震えてて離すことが出来ないだけだったんだけど

A「あ」
Aが一言呟いたのと、多分ほぼ同時だったと思う
掴んでいた感触が消えた
A「逃げた」
Aの舌打ちが聞こえて、次は間違いなくAだと思う肌が俺の腕を掴んだ
A「大丈夫?」
情けなくも、頷くしかできない
大丈夫じゃないんだけど何度も頷いてた
A「一回外でとこう 大丈夫、俺がいる」
子供の手をひくみたいにAが俺を引っ張って倉庫の扉に向かう
で、ここでやっと気付いたんだけど、俺たち扉閉めてないんだよね
A「開かない 親父さん、到着何時?」
「え?!わからない!」
A「んー・・・」
「扉壊す?!」
A「親父さんに迷惑かかるだろ 仕方ないからさっきの事務所いこう」
「さっきのって、変なのいた場所だろ?!」
A「もういない」
いや、もうお前のその度胸とか、ヘタレでごめん

幸いなことに事務所のドアは開いた
二人で中に入って、もちろんドアはしっかり閉めて鍵をかける
幽霊相手に鍵とかなんの意味もない気がするけど、安心感が欲しかった
ドアが見える位置に二人で座った後、ほんの数分だったのかもしれないんだけど無言の時間が流れた
多分、俺が落ち着くのを待っててくれたんだと思う

Aが声をかけてきた
A「大丈夫?」
「あ、うん」
A「じゃ、ドアのとこみてみろよ」
言われて反射的にドアのガラス部分をみる
ショートの女の人、顔色がどす黒い
暗闇の中でも幽霊って見えるんだって思ったのは覚えてる

幽霊って貞子のイメージが強くて、勝手に髪が長いもんだと思ってたけど違うのもいるんだなって
いや、正確には思い出しながら書いてる今思ったのかもしれないんだけど、とにかく、ドアをはさんでいるおかげでさっきよりは冷静だったと思う
あくまでさっきよりはだけど

A「どうする?」
「何が?!」
A「俺優しくないから、いつもみたいでいいなら」
「お願いします!」
いつもみたいというのは、Aが幽霊関係でめんどくさくなるとよくやる手段のこと
俺には違いがわからないんだが、ジョレイとジョウレイには違いがあるらしく、問答無用で追っ払う方法があるんだと
そしてAはその問答無用が好きらしい
事故だろうが自殺だろうが、生きてる人に対して迷惑かけてんじゃねぇ! 殺されたとかなら殺した奴だけ狙っとけ!とか怒鳴っているのを聞いたことがある

A「わかった」
立ち上がり、ドアに近づくA
女の人はまだドアに顔をくっつけたままそこにいる
A「・・・・失せろ」
低い声で呟いたA
直後にガラスを殴った音と、そのガラスが割れた音が響いた
「A?!」
A「ん、終わった」
何事も無かったかのように俺の傍に戻ってきたAが、俺の腕を引き立ち上がらせてくれた
A「親父さん、到着したみたい」
いいながら事務所を出て倉庫部分に移動するのと同時に、ガラガラと扉が開く音がして親父の声が響いた
「○○!電気もつけねぇで何してんだ?!」
本当に親父登場
倉庫に入ってきて電気つけてこっちみてた

明るくなって、やっと全部から開放された気がして、一気に力が抜けた
同時に、さっきのガラスの音が気になって、親父に何と言おうかと考えながらドアを確認した俺
さっき、確かにガラスが割れる音を聞いたんだけど、ドアのガラスは無事
Aも怪我をした様子は無い
恐怖感から幻聴とか聞いたのかと思ったけど、間違いじゃないはず

困惑する俺を放置して親父に話しかけるA
A「親父さん、ここなんかいるなら初めにそういっといてよ」
「あぁ? あー・・・聞いたことあるけど、俺は見たことねぇなぁ」
A「まぁ、もう大丈夫だと思うよ」
「悪いな、上に伝えて礼させるからよ」
A「焼肉希望(笑)」
「任せろ(笑)」
「くそ親父、一人息子に何かあったらどうすんだ」
「無事だったじゃねぇか 何泣いてんだ それより早く荷物運び入れるぞ あ、Aはこれ飲んで休んでからでいいぞ」
A「ありがと でも荷物入れてから家でゆっくりしたい(笑)」
俺「あ、終わったら実家?」
A「なんで?お前と一緒に年越し予定なんだけど」
俺「え?」
A「予定あるなら帰るけど」
俺「大歓迎です」
A「じゃ、よろしく あ、迷惑ならないように一日には帰るから安心しろよ(笑)」
「迷惑じゃねぇから、七日までうちいて台所手伝ってくれや」
A「○○(俺)が迷惑じゃないならいいよ(笑)」
「付き合ってくれる娘さんもいねぇこいつに迷惑なんかあるわけねぇ」

笑顔で親父と一緒にトラックに向かうAに対し、もはや自分の性別を恨めばいいのか、Aの性別を嘆けばいいのか
それとも、何勝手に人の交際状況教えてんだクソ親父とか訳が分からなくなりながらも、寒空の中必死に荷物を運び入れた
[ 2014/06/09 ] ◆sY4gm4S6

[ 53465 ] NO TITLE

友人の実体験。
自分はもともと怖い話とか体験とか好きだったので、ちょいちょい最近は何か変わったことなかった?とか聞いてた。

友人がよく不思議な体験や事故にあってたので、そのいくつかを紹介。

ある日、授業で出されたポスターの課題が終わらなかったらしく、休日の夕方まとめて終わらそうってことになったらしい。

友人の家は三階建てて、三階が寝室、二階がキッチン、一階が倉庫みたいな部屋があり、その日はその部屋に兄妹のひな壇を飾っていたと言ってた。
友人家は四人家族で、その日妹は部活、父親は仕事行ってて、家の中には母親と二人だけ。

んで、母親が絵具のにおいが嫌だっつう理由で、ひな壇ある部屋でやることになった。
ドアの入り口方向を見ながら、ひな壇に背を向けて作業をもくもくと進めていたら、しばらくたって視線を感じたらしい。が、課題は終わらせないといけないし頑張ったらしい。

結構集中してると、肩を誰かにトントンと呼ばれるようにたたかれた。
直後、後ろをみず、速攻で逃げたらしい。 (もちろん課題は終わってなかった)

友人家、病院が隣にあるためか、ちょくちょく怪奇現象がおきており、結構いろんな話を聞かせてもらっているのだが、友人曰く、今回の件はなぜだか絶対にヤバい感じがしたとのこと。

夜中にベットから誰かが落ちたようなドォォーンという音を家族全員が聞いたとか。(もちろん誰も落ちてない)
黒い影が窓の外を歩いていたとか(友人の部屋の隣に病院の貯水タンクあり。隙間10センチもないくらい)

まぁ、自分はそういった話を聞きながら一番怖いと思ったのが、友人の母親が悪いものを跳ね返す力があるらしく、それが全部友人にいっていると聞いたとき。
友人交通事故にあい、腰強打。制鞄と傘ボロボロ。しかも自分と別れた直後。
数日後、手のひらが抉れる結構な怪我。

そこでやっと、お祓い開始。
そこで言われたのが上記のことだったらしい。

まさか母親の跳ね返りを受けてるとは思わんかったらしくダメージでかかったみたいでシュンとしてた。
自分は友人の母親の近くに行かんよう気を付けるようになった。
[ 2014/06/09 ] ◆-

[ 53511 ] NO TITLE

>>53408
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/06/10 ] ◆Ahsw8Nok

[ 53556 ] NO TITLE

20年くらい前に主人と中国に旅行した時、上海のホテルでの話。
夜中に目が覚めると、隣のベッドの端にこちらに背中を向けて男の人が座っている。
どうしたのかな?主人みたいだし、「眠れないの?」と話かけたその瞬間。
ベッドサイドのテーブルに何かいる。目の端に見えたものは、何かキラキラ光っている。
目だけ動かして見えたのは、30cmくらいの女の人。金ピカの光を振り撒きながらくるくる踊っている。
衣装はタイか何処かの民族衣装っぽい。
『うわぁ、どうしよう』と思ってベッドの端に座る主人に、「どうしよう、どうしよう。ちょっとこっち来て。」と呼びかけたら、
「どうしたの?」っと、ベッドで寝ている位置から主人の声。
『何これ?どちらもあちら系の人⁈』
主人には、どちらも見えていなかった。
私的に怖かったのは、キラキラの女の人。綺麗過ぎるのが怖かった。
ベッドの端の男の人は徐々に消えていって、主人に話そうと向き直った時、女の人はフワッと消えて、それでもしばらく残像のように、キラキラしたものが光っていた。ものすごく綺麗だった。
あれは何だったのだろう。綺麗過ぎて怖かった。
[ 2014/06/10 ] ◆qx6UTKxA

[ 53698 ] ビデオの中の友人-準備-

Bです。ホラーテラー「ビデオの中の友人」のその後2です。
前々作からの著者T(本文中「オレ」)が2012年GWの事を書いていた分を代わり投稿します。
文最後にTも書いていますが洞窟に対しビビってる模様。本来必要がない文や会話が多いです。

GW分は綺麗にまとめてある物と2種類ありましたが、TとCの様子が目に浮かぶ無駄に長い方を採用しました。




2012年GW、連休入り早々に帰郷を果たし実家へ行く前にE母へ形見を返却。
E母には「母へのメッセージがある」とだけ伝えE母と皆へのメッセージ以外を消去したノートPCとノートを返却した。
返却後、唯一ビデオの事を知ってるBの元へ。
Bは県境の事を気にしていたが、「手がかりは無く、これ以上深入りしない。」と伝えた。
Bに洞窟の事を言ったら真先に行くだろうと容易に想像できるので、誰にも言わずに準備をする事にした。

夜、車は駐車場探すのが面倒なので、実家に置きっぱなしにしてるバイクに乗り換え、幼馴染達が開いてくれる長期連休恒例のお帰り会に参戦。
相変わらず自由人なDはバイクで日本一周の旅に出たらしく不参加。
たまにCが何か言いたそうに見てきたが今度聞こうと烏龍茶ではしゃぐ。
宴も終わり、帰るか2次会に参加するか悩んでいると、Cが二人きりで話があると言って来たため退散。
移動と宴の疲れが出ていたので喫茶店でエスプレッソをガブ飲みし気合を入れ直してから話を聞くことにした。
C「小5の時に同じクラスだったM美って覚えてる?」
オレ「ああ。居たね。中3でも同じクラスになったけど、昔から顔は可愛いのにいつも一人で居た子だろ?オレ怖がられてたか嫌われてたっぽいから喋ったこと無いけど。そういえばお前以外と喋ってるの見たこと無いかも(笑)」
C「嫌われて無いよ(笑)何か、守護霊?っていうの?人の後ろに人が見えるっとか言って人を避けてたみたいよ。
 それでね、先週、突然電話が掛かってきて○○ちゃん(オレ)が無事かとか、会わせてって言ってきたの。」
オレ「え?C、お前小6の3月に引越しただろ。卒業式も車で来た挙句オレ達と遊ぶからってママとダンディ先に返してウチの親父に送ってもらったじゃん(笑)何でM美が番号知ってるの?」
C「はぁ?!○内の引越しだから電話番号変わってないでしょ!何度も電話掛けてるのに気付かなかったの?ホンッット信じられない!」
オレ「!!!そういえば変わってないね(汗)卒業アルバムに載ってる番号か。M美の件だけど○日と○日以外ならOKって言っといて。M美スゲー美人になってそうじゃね?20代のうちに会いたかった!」
C(何故か泣き出した)「もういい。帰る。○○ちゃんもずっと運転して疲れてるでしょ。」
オレ「お!おう!何かスマン。ママとダンディに会うと長くなるから家の前まででいいよな?」
C「バイクの音で分かるけどね。」(いつからかCと会う時は帰りに送る係のためメットを2つ持ってる。)
*ダンディ=ヘミングウェイに似てるCパパ。

Cを泣かせてしまったぽいので、夜景が見える丘(C家と逆方向+距離10倍)を経由してから無事送り届け帰宅。
Cに上着を貸していたので体が冷えきり、疲れきっていたオレは、風呂で何度か意識を失いながらもベッドでの睡眠に成功した。


翌日バイクと車のメンテナンスをしているとCから電話があり、2日後にM美と会うこととなった。
例の洞窟探索を行う上で、Eが未知のウイルスにやられた可能性も否定できないため、医療関係者の母にN95マスクをフィッティングテスト用も含め2タイプ2枚ずつ頼んだ。
次にザイルを購入し、高校の同級生で海保の救助隊員を務める友人と、消防士の友人にロープの結び方や、降下時の使い方、安全帯としての使い方等を教授してもらった。
海猿と消防士は一般人が休みの時ほど忙しいので、睡眠不足は人命に関わると早々に解散した。


話したことは無いが、おそらく可愛いから美人に成長したであろうM美に会うため、ちょっと、いや!かなり浮かれていたオレは、くたびれたカーゴやオイルが着いたジーンズでは無く、先日買出し時に新調した小奇麗な服で待ち合わせ場所に向かった。(もちろん散髪済み)
待ちわ合わせ5分前に到着すると、車を見つけて満面の笑みのCが近寄ってくる。(え!C居るの?M美と二人きりじゃないの?M美の今の顔知らないけど)
出迎えるため車から降りると、Cはオレの全身を軽く見て一瞬で冷たい目に。Cの後ろから控目な感じで近づいてくる予想以上の美人を発見!M美だ!!!
Cが挨拶もせず「へ~随分気合入ってるね」など冷やかしというか嫌味を言って来たがスルーしM美に挨拶。
とりあえず移動してから話を聞こうと車に乗る時、「C、今日お前は外野だから後ろ」と助手席を倒すとM美が「私後ろで大丈夫です。お邪魔します。」と乗り込む。
何て控目で清楚で美しい大和撫子だ!っと軽く感動。Cはオレをひと睨みして乗り込んだ。
オレ「同級生だし呼び方はM美ちゃんでいいかな?後ろ狭くてごめんね。ほぼEmergency Sheetなんだ。後ろもシートベルト・・・締めてる(出来た娘だ)」と発進。
人を避けていたと聞いていたので予約しておいた郊外のレストランに向かった。

少し緊張しているようなので食事をしながら雑談。
オレ「喫煙室で上司にパスポート持ってるか聞かれて、持ってるって答えたら翌年から3年間北米に出向させられちゃったよ(笑)向こうの強度部門を立て直せとか言われても英語苦手でね~。向こうに着いたら迎えの人に話しかけられて咄嗟に出た英語がHow muchだもん(笑)」
C「突然でビックリしたよ。○○ちゃん英語だけは私より苦手だもんね。アメリカ行く前年のTOEIC、勉強したのに630点だっけ?(笑)」
オレ「うっさい!海外経験も無く勉強もせず初めて受ける異国語のテストでさらっと780点も取る奴なんてお前くらいだろ。」
C「でも夏だけは毎年帰って来たよね。空港まで迎えに行ったらキャンプだホイ歌いながら出てきて爆笑しちゃった。2年目だったかな?アメリカナイズして帰るとか言って完全にアメリカを履違えた格好してたの(笑)」
この辺でやっと力の抜けた笑顔を見せてくれた。
オレ「M美ちゃんは卒業後何してるの?」
M美「私は大学卒業後、国立病院で薬剤師として5年勤め、現在は母の薬局で働いてます。」
オレ「薬剤師か…頭良さそう。よく分からないけど。そういえば中学の卒業文集に薬剤師になりたいって書いてたね。夢を叶えるなんて凄いじゃん。」
オレ「…そういえば、オレに用があるんだよね?」
M美の表情が強張る。
M美「はい。。。。。これから何かしようとしていませんか?○○君に良くない事が起こりそうな気がして。」
C→ポカーン
オレは突然の言葉に心臓が大きく脈打つのを感じた。
例の洞窟の件は誰にも言ってない。幼馴染達に悟られないよう面識の無い高校時代の友人にザイルの使い方を教わった。
ましてM美は中学卒業後初めて会う。
オレ「え!何で?」(顔が引き攣ってたかも)
M美「こんな事言うと変な人だと思うかも。。。でも、今日○○君を見て確信しました。」
オレ「何?言ってみて。変な人かどうかは話を聞いてからオレが判断するから。オレの感情を勝手に決めないで。」
もし、洞窟に関する事を言われた場合、Cには絶対に聞かせたくないので話が終わったら呼ぶからと、グズるCに無理やり車の鍵を渡し退席させた。
M美「突然言うと分からないと思うので、順番に説明します。私小さい頃から人に憑いてる霊とか見えたり感じたりするんです。たまに見るに耐えない容姿の方を連れてる人もいるので、徐々に人付き合いを避けるようになりました。」
オレ「オレも避けられてたよね(笑)」(本人の口から聞くとちょっとヤヴァイ子かもと感じ始めた。これで前世とか言い出したら基地外確定。)
M美「あまりにも凄い方を連れているので怖くて…」
オレ「え?」
M美「○○君の守護霊が白馬と某武将(戦国から江戸時代の有名な武将)と○神様と女性なんです。こんな守護霊憑けてる人見たこと無くて、どういう縁で憑いてるのか分からないんですが。」
オレ「え!ちょっと待って!某武将と白馬と神と女性?…女性の顔書ける?
   ・・・・・・それ、オレの祖母さんだ。遺影しか見たこと無いけど。
  他はオレが小学校入る前に住んでた家の近くの神社に祀られてるのと同じだ。某武将が○神を祀るために建て、武将は死後何ヶ所かに祀られてるけど、その内の1つ。あと白馬の像もその神社に祀られてるんだけど、親父が学生の頃に他界した祖母が奉納した物だって神主さんに言われたな。」
M美「そういう事でしたか。お祖母様にお守り頂いているのかもしれませんね。」
オレ「守護霊の件は信じよう。小学校入学のタイミングで今の実家に引越したから、小学校6年間隣に住んでたCすら入学前の事は知らないんだよ。うち共働きだから寂しい時とか境内の下で遊んだり昼寝してた。何故か落ち着くんだよね。祟られる事はあると思ってたけど、まさか守られてたなんて。」
M美「数週間前から、○○君の守護の方々が夢に出てきて○○君を止めろと訴えて来たんです。凄い方達を連れていたので○○君の事を覚えていて。」
オレ「それでオレと仲が良かったCに連絡をとった。今日確信に変わったっていうのは?」
M美「守護の方たちがアレに近づくなと。」
アレについて具体的では無いらしいが、どうやらEの件についての事を言ってるようだった。
Cを待たせているので、連絡先を交換しGW中もう一度会う約束をしてから店を出た。
帰りの車の中、オレの守護霊の話をしていたと聞いたCが変な事を言い出した。
C「そういえば、○○ちゃんが越して来てすぐの頃に○○ちゃん私達の目の前で消えたよね。」
オレ・M美「え?!何?どういう事?」
C「○○ちゃん覚えてない?私がA・B・D・Eと一緒に●通り歩いてたら反対側に○○ちゃん居て、AとEが声掛けたら車がビュンビュン走ってるのに○○ちゃん横断しようと飛び出したの。それで あ!ぶつかる!って思った瞬間○○ちゃん消えてビックリしてたらニコニコしながら「まぜて」って目の前に現れたの。」
オレ「覚えてないけど、それは無いだろ。●通りって言ったら当時から交通量の多い片側3車線だぞ。小1の秋頃裏のお婆さんが横断歩道じゃ無い場所渡ろうとして亡くなった道じゃねーか。そもそも消えるって、そんな事あるわけない。」
C「本当だよ。皆とヤバイ子かもしれないから仲間から外そうって話してたんだから。ただ、Eは面白いから居てもいいって。Aは自分が公園で見つけて仲間入りさせたから庇ってたの。それで、上2人が庇うから外さない事になったんだけど、私それから暫く○○ちゃんの事怖くて。。」
オレ「消えたかどうかは置いといて、それで最初オレの事無視してたんだ。あ~。教室の前にいたCに「一緒に帰ろう」って声かけたのに無視して先に帰られたの思い出した。30m先に見えるCの背中が凄く遠く感じたな~(笑)BとDにも凄い距離置かれてた気がする。」
C「ごめん~そんな20年以上前の事で責めないで。今は大好きだから。」
オレ「人前で誤解を招く表現は慎め。」
M美「Cちゃんと○○君って付き合ってないんですか?凄く仲いいのに。」
オレ「最初無視されてたけどね。」
C「も~。」
オレ「おっと!ここのソフトクリーム好きなんだ。Cお前の分とM美ちゃんの分買って来い。」
C「○○ちゃんの分は?」
オレ「一口食べたいだけなんだよね。奢ってやるから一口クレ。」
一口食べて出発。
オレ「そういえば、いつからこんなに仲良くなったんだろう?小3かな?小3ってキャンプ行った時にCが余計な事して足骨折した事くらいしか覚えないな。」
C「その時からだよ。登山中小川で休憩してる時に小川を飛び越えようとしたら足滑らせて骨折したの。皆止めろって言ってたのにね(笑)
 皆がキャンプ場に居るダンディ呼びに行くか話してたら○○ちゃんが「それじゃ遅いオレがキャンプ場に連れて行く。」って言って私の事おんぶしてくれたの。
 小学生の頃なんて私より小さかったのに、1時間も山道おんぶしてくれて。大丈夫か聞くと「剣士だから平気」って。車の中でも「手当」って言って折れた場所に手を当ててくれたら痛みが引いてビックリした。」
オレ「あ~。そんな事もあったな。お前背中で痛い痛いって泣いてた癖に、ギプスで足固めてキャンプ復帰したよな(笑)あの時程Cを男らしいと思ったことはないよ。」
M美「手当?」
オレ「文字通り昔の人の知恵。特別なもんじゃ無いよ。前にTVでもやってたけど、患部に手を当てると痛み止めとか自然治癒力の促進になるらしいよ。特に出産後の女性の手はその力強いんだって。メカニズムの研究中だってさ。」
C「M美ちゃん男らしいって酷くない?モデルになった時も「履歴書の写真加工しただろ」とか「裏金か」とか言ったんだよ。スカウトって言ってるのに。雑誌に載った時も「何ていう動物図鑑だ」って聞いてくるの。人ですら無くなったよ!」
M美「ひどい。ひどすぎます。。。」
C「でしょ~!あ!中学校ではどんな感じだった?」
M美「2年生の頃○○君毎日鬼ごっこしてたよ。追いかけられて2階のベランダから飛び降りたの見ちゃった。周りのクラスも騒然としてたけど鬼の子は「クソまた飛びやがった」って当たり前みたいに。でも夏休み前に全校集会で鬼ごっことベランダから飛び降りるの禁止されちゃった。」
C「猿か!(笑)」
M美「あとね。大人しい人が苛められてたんだけど、○○君が苛めっ子に「今日からオレ等のグループに入れるからコイツに用があるならオレに言え」って。その後苛めっ子達1周間くらい学校休んだけどどうしたの?」
オレ「若気の至りです。ごめんなさい。放課後呼び出されたから打ちのめした。先生と親同伴で彼奴等の家に謝りに行ったよ。5対1だし事情が事情だからお咎め無かったけどね。」
C「○○ちゃん昔から苛めとか嫌いだもんね。」
オレ「苛めって関係無くても視界に入るだけで目障りなんだよ。ずっと剣道やってたから強い奴を倒す快感みたいなの染み付いてるし。弱い奴いたぶって何面白いんだ(イライラ)」
C「M美ちゃん、命の光って分かるものなの?」
M美「???」
C「前AとEって友達から聞いたんだけど、○○ちゃんがそう言ってたって。」
M美「どういう事ですか?」
C「○○ちゃんが車の免許取って半年くらいに、凄い技覚えたって言うからAとEが一緒に山に行ったんだって。何するかと思ったらサンシェード?でフロントガラスと横の窓に目隠ししてナビの地図だけで走れるって言って走りだしたらしいの。Aは怖かったらしいんだけど、Eは慣れれば出来そうって思ったみたい。
 途中で○○ちゃんが「出てこないでね」とかブツブツ言ってて、折り返して少し走った所で急ブレーキで止まったんだって。何事か聞いたら焦った様子もなく「動物が出てきた」って。降りてみたら狸がいたらしいの。何で動物がいるの分かったのか聞いたら命の光が見えたって返されたって」
M美「・・・・・力が強すぎる」
オレ「力とかよく分からないけど強すぎると何かデメリットあるの?」
M美「こんなに守護霊の影響を受けてる人見たこと無いので・・・・ただ、何かしらの代償があるかも。」
オレ「ふ~ん。代償ね。そんなに強いなら居なくなった時オレ死ぬかも(笑)」
C・M美「え?」
オレ「C、オレが10歳まで毎年心臓の検査しに国立病院に行ってたのは知ってるよな。こっちは知ってたかな?オレ生後3ヶ月の時に川崎病で一回死んでるんだよ。ミルクも飲めなくなって、どんどん衰弱して管だらけで寝てたらしいんだ。心停止して医師が来るまでの間にずっと付き添ってた母が蘇生したらしい(笑)。今でも太ももの動脈から心臓までカメラ入れた痕残ってる。
   夢か現実か分からないけど、一人で草原に居ると、知らないお婆さんが現れるんだ。凄く身近な気がしてお婆さんに近づこうとすると、優しく「こっちに来てはダメ。そこでお父さんとお母さんを待ちなさい。」って言われてお婆さんに置いて行かれるんだけど、物心着いた時にはその光景が記憶にあって、祖母の遺影を見て「あ!あのお婆さんだ」って思ったんだよ。
   記憶にある人だから、オレが生まれてから亡くなったと思ってたら親父が学生の頃に亡くなってた。」
M美「生かされてるって事?」
オレ「たぶんね。今日M美ちゃんの話聞いて今までの運の良さとか色々納得いった。非科学的でちょっと嫌だけどね。」

これ以上M美と喋ると洞窟へ行く決心が揺らぎそうなのでM美と別れ際もう一度会う約束をキャンセルした。
M美と別れてから「死んじゃ嫌だ」と泣き出したCを宥めてから帰宅。


準備は整ったので少し早いが自宅に帰る事にした。

洞窟探索が現実味を帯び頭の中の警鐘は強くなる一方だ。
この文を書いている時も未知の恐怖が襲ってくる。恐怖を紛らわそうとハッキリと覚えてる会話をダラダラ書いてしまった事をお詫びします。
Eの状態から洞窟に行った所で帰れなくなる事はない。警鐘の訳が分かった事で恐怖が増しただけだと言い聞かせる。
次実家に戻るのは盆休み。一番の悩みはしっかり切り替えて仕事に集中出来るかだ。
[ 2014/06/12 ] ◆06fMZ3gA

[ 53760 ] 水の中

私が小学校低学年の頃の話です。
ある夏の暑い日に近所のプールへ従兄弟達と遊びに出かけていました。
田舎のプールなので監視員は居らず
利用客も従兄弟の家族と私の家族の二組だけの貸し切り状態でした。
大きい組は24mのプールへ行き、小さい組は母親達の監視のもと幼児向けプールへと分かれて遊んでいました。
私は最初は小さいプールで遊んでいたのですが、深いプールが羨ましくてビート板を両脇に抱え従兄弟達とともに深いプールで遊び始めました。
端の方は足がぎりぎりつく程の深さだったので調子に乗り、真ん中へと移動したところ不意にバランスを崩してしまいました。
驚いて両手足をばたつかせましたが思うように動かず、焦れば焦る程水を飲んでしまい体はどんどん沈みます。
鼻のツンとした痛みと苦しさが続き、もがいていましたが不思議なことに直ぐ側にいる周りの従兄弟達は全く気づきません。
だんだんと頭がぼーっとなり水流に流されながら仰向けにゆっくりと底に沈みかけた時。
水の中がすごく綺麗だなと思いました。恐怖心より何故か安心感があり、このままずっと見ていたいと言う気持ちが沸きました。
そう思った瞬間綺麗な水面にどぼんと大きなものがおちて私はすごい力で引っ張られました。
母でした。
私の姿が見えず溺れる私を見つけ、着の身のままプールへ飛び込み過去最高記録を叩き出しながら泳いで私を助けてくれたのです。
幸い大事には至らず、母の衣服を乾くのを待ちながら叱られました。
私の側で遊んでいた従兄弟達に聞くと、溺れているようには見えず、潜って遊んでいるのだと思ったそうです。
もし母が気が付かなったらと思うと・・。
ただ、水の中で見た景色が忘れられずにそれから水に潜ることが多くなりました。
あの時の景色をもう一度見られたとしたら私はきっと。
[ 2014/06/12 ] ◆-

[ 53848 ] NO TITLE

>>53698
>>53760
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/06/14 ] ◆Ahsw8Nok

[ 53867 ] 投稿場所修正

[ 53842 ] ただいま
私の幼少期の話です。
私は外から帰って来ると、人が居ようが居なかろうが必ず「ただいま」と言う子供でした。
ある日買い物から帰ってきた時、いつものように誰も居ない家の中に向かってただいまと言う私に、母が「誰も居ないのにただいまって言わなくも良いんだよ」と笑いながら言うと。
私は「居るよ!」と言うのです。そしてカーテンまで走って行き、カーテンをめくりながら
「ほら!ここにお爺ちゃんが居るでしょ?」と自慢げに言い放ったそうです。
その後も何度か似た様なことがあったらしいのですが、最初の居るよ発言で呆然とした母が買い物袋を落とし、12パック入りの卵が犠牲になった以外は特に何事も無かったそうです。
しかし母としては見えなくても狭い部屋の中で知らない人と一緒と言うのが耐えられなかったらしく、人が居ても居なくても帰ってきたら「ただいま」という我が家の教育方針が出来上がったと言うことを、つい最近知りました。
[ 2014/06/13 ] 砂糖 白 ◆-
[ 2014/06/14 ] ◆Ahsw8Nok

[ 54015 ] ビデオの中の友人-復讐-

Bです。ホラーテラー「ビデオの中の友人」のその後3です。
前々々作からの著者T(本文中「オレ」)が2012年夏の事を書いていた分を代わり投稿します。
M美ちゃんを見たくて毎週薬局にドロップを買いに行ってます。美人すぎて声をかけれません。



2012盆休み。GW前から続く頭の中の警鐘を無視する事にも慣れ、いよいよ決行の時が近づいた。

Eの死から1年。何かも分からないまま終わらせる訳にはいかない。
自分で設計しワンオフしたインマニとエキマニを装着しさらにスロットル、タービン交換、ECUのリセッティングを行いより静かに、よりパワフルに、より燃費良く生まれ変わった車に乗り一路実家へ。
今回実家に居れるのは7日間。予定は、1日目(到着日)→宴会、2・3日目→洞窟、4・5・6日目→キャンプ、7日目→自宅へ出立というハードなものになった。

パワーに余裕があるため、いつもより疲れずに帰郷しEへ線香を上げ、「相変わらず言うこと聞かなくてごめん。見てくるから。」と報告していると、突然花瓶が倒れ、香炉に立てた線香が折れた。
Eなら気にするな。守護者なら黙って守れ。と念じ、E実家を後にした。
宴会前に準備を終わらせるべく、母に頼んでいたマスクのフィッティングテストを行いながら、ケチらずN100マスクを頼めば良かったと軽く後悔。
車にシュラフ、コンロ、手斧、バール、ザイル、コッヘル、食料、水、ランタン、折りたたみスコップ(ツルハシ付き)、マスクを積み込み準備完了。
宴会へは相変わらずバイクで行くことに。C用のヘルメットを持ち会場に向かった。
会場に着くとDがお土産と変な仏像をくれたが、受け取った瞬間首が落ちた…
首を拾いポケットにねじ込む。(いったい何処に行ってきたんだ?)
Dが突然「お前何かしようとしてるだろ?」と相変わらず感だけで突っ込んできた。
「そりゃ役職あるからな。平みたいに言われたことやってるだけじゃ生きていけないんだよ」と会社の話でごまかした。
何か言いたそうにしていたが、携帯が鳴りCを迎えに行くことに。
C実家に着くとCママに捕まった。宴会途中で抜けてきたのにお茶とつまみを出され困惑。(C全然準備出来てないじゃん!)
Cママへ近況報告が終わった頃、Cも準備が終わり宴会場へ。
キャンプの打ち合わせも開始。
オレ「今年のキャンプはいい場所見つけたよ。」
D「どんな場所?」
A「温泉湧いてるよ。」
B・C・D「マジで!」
A「車から2時間くらい歩くけどな。○○(オレ)からメールで座標送られてきて温泉湧いてそうだから下見ヨロって(笑)」
B「どうやって見つけたんだ?」
オレ「秘湯好きだからな。地形図見れば検討が付く。枯れてる場合も多いけどな。湯船掘るから誰かスコップ持ってきて。」
D「高校の頃にさFって子いたじゃん。こっち戻ってきたらしいからキャンプ連れてって良い?」
オレ「いたね~Dの同級生で巨乳の子でしょ。OK。」

女性メンバーが増えた事で皆テンション高めで解散。
Cを送る前に恒例の枕チェンジを行うため一旦帰宅。
(オレが大学で実家を離れた辺りからの恒例行事。最初は引っ越す時に枕を取られたが、困ると言ったら半年に1度普段使っている枕を持ってこいと言われた。クリーニングして返却されるため有難くもある。)
車に乗り換えCを送りフカフカの枕を持ち帰る。
ベットに転がり電気を消すと、昔使っていて捨て忘れたブラウン管TVに人影が映る。
コンセントは束ねてTVの上に…
最近こういう警告じみた事が多いので気にしないように就寝。


決行日 朝4時
リビングのテーブルに「明日の夜に帰ります。(たぶん)」と手紙を残し出発。
Pエリアに車を置き廃道への入り口を探す。現在通行する道から1mくらいは雑草が生い茂っているが、その奥はまだ通れそうなので車で突っ込む事にした。
途中でUターンし、バックで進む。バックカメラの映像で路面を確認しながら進むと、雨水で50cm程えぐられ道が分断されていたため停車。
車から降りるとガードレールが埋まるほど土砂が堆積している事に気づいた。
土砂で埋まっていて気づきにくかったが、目的地の橋の上に着いていた。
橋が崩れるといけないので、車を橋から動かし川へ降りる。
Eの記録では川に沿って20分となっていたが、15分程で滝の上に着いた。
念の為にザイルを出し、滝の横を降りる。
本当に洞窟がある。実際目にすると予想より大きく感じる。
清流で顔を洗い大きく息を吐く。
遂に来た。

昼12時
洞窟の前に陣取り荷物を解く。
夜に備え薪を集め、腹ごなしをしマスクをつけ洞窟へ侵入。
洞窟の奥はEの記録の通り、入り口側から見ると自然岩だが、崩れた奥にレンガのような物がある。
この場所で間違い無い事が分かり緊張感が増す。
奥の部屋に到着し祭壇を調べる。
人工物のようなのに削った跡がない。
直接石棺に触れないよう気をつけながら調べたが継ぎ目が無い。
蓋があるなら抉じ開けようと持ってきたバールに他の役目が出来た。
材質を調べてもらうためにナイフで石棺を削りケースに…削れない。
バールで叩くと中に空洞があるようだ。
仕方なしとバールで穴を開けるため全力で叩く。
初撃で先端が潰れた。
もし物理的な何かでEが死んだのなら、石棺の中とマスクの付着物を調べる。
もし霊的な何かで、M美の言うことが事実ならオレの守護霊が黙っていないはず。
2段構えになるはず。
1m程のバールが曲がり握力も限界に近づいた時、バキっという音とともに穴が開いた。
中を覗こうとした瞬間、中から靄のような物が出てくる。同時に鳴声のようなものが響き視界がチカチカする。
激しい目眩で立っていることが出来なくなり石棺に保たれるように座り込んだ。
朦朧としていると、突然「バカ者!止めろと警告したのに!」と怒鳴り声が聞こえて意識が途絶えた。

何時間寝ていたのか分からないが意識が覚醒した。
血圧が上がらないのか体に力が入らず寒気がする。
GW前から続いた警鐘も感じない。
Eの記録にあった声のようなものも無い。
頭は驚くほどクリアだ。
Eの記録と違う。。。
終わったのか?
這いつくばるように外に出ると、マスクを外し大きく息を吸う。
若干の息苦しさから開放され、立つことも儘ならない現状に情けなくて一人爆笑。
空は日が傾きかけている。携帯の時計は午後6時を過ぎていた。
火を熾しブロック肉を遠火で炙る。ガスで湯を沸かしコーヒーを淹れる。
胃に物を入れ少し力が入るようになった。アラームを3時間後にセットしシュラフに入る。

午後11前
アラームで目を覚まし体力の回復を確認。
火が消えぬよう薪を足し洞窟の奥へ。
石棺の中を確認するが空。触れても何も起こらない。
石棺の破片をケースに入れ、弓なりに変形したバールを回収し部屋を後にした。
この部屋を封じるためザイルを滑車代わりに大きめの石を運ぶ。幾つもの石を運び洞窟の奥を封じた頃には朝になっていた。
野営の痕跡を消し車に戻る。シートに座った瞬間安堵と達成感から涙が零れた。

携帯の繋るエリアまで来るとメールが舞込む。
車を止め確認するとM美とCからだ。M美からの送信日時は昨日13:30を始めに何時間か置きに5通。内容は全て「連絡ください。」GW以降ちょくちょくメールや電話をしてたが、こんなコミュ障女みたいな一言メールは最初の数回だけだったのに。
M美に電話すると「何があった」「何をした」と捲し立てる。
勢いに押され思わず敬語で「とりあえず行きます。3時間くらいかかります。」と返事をしM美の薬局へ。
薬局に着くと白衣姿のM美が待っていた。(タイトスカートに白衣ってエロくていいよね)
驚いた顔で駆け寄ってくる。
M美「何でお祖母さんしか居ないの?」
オレ「は?」
M美「だから!守護霊がお祖母さんしかいないの!それよりどうしたのその顔?」
オレ「生まれつきです。イケメンじゃ無くてすいません。」
M美「そういう事じゃなくて…体調悪く無いの?顔も真っ青だよ。立てる?」
車から降りると膝から崩れ落ち立てない。
車の横で美人に土下座をする男の絵が浮かび死ぬほど恥ずかしい。
「立てません。」と言うとM美は薬局からM美母を連れて出てきた。
両脇を抱えられ薬局裏のM美家へ。の前に「車移動しないと」戻ろうとすると
M美「私が移動するよ。私のラパンSSマニュアルだから大丈夫だよ。あ!エンジンかけっぱなしだから心配だよね。」と言って車へ。
オレ「あ!ちょっと待って!!!」(大きい声が出せてなかった。)
M美が車の元へ→バタン(ドア閉め)→ブォンブォン(軽量フラホで吹け上がりはバイク並)→ギャーーー(ホイルスピン)→ガシャン!(衝突)
オレ・M美母・・・・・・
一人で立てないのも忘れ「大丈夫か!」っと駆け出そうとしたが蹌踉めき転倒。(最高にダセー)
M美母が駆け寄りM美救出。
無事ではないが駐車場端の壁ピッタリに駐車完了。
初事故で顔面蒼白にしながら「ごめんなさい。ごめんなさい。」と必死に謝るM美にとりあえずチェックしたいからとエンジンを吹かしてもらう。
ブォオオオ!プシャー!圧縮が漏れているような音が無いためOK。エンジンを切り戻ってきたM美にMAXブーストを聞きメーター上でもインタークーラーが無事な事を確認。自走可。
どうやらクラッチが重すぎて、半クラを探ってる最中に力尽きたようだ。
見た目はバンパーが落ちかけてるので、タイラップの出番だな。と午後の予定を考える。

M美に怪我が無いようなので、警察への連絡と修理代を断り今度こそM美宅へ。
M美母が客間に布団を敷き寝かされる。
夕方からキャンプの買出しもあり予定が詰まっているので病院を断り、謝罪するM美母に車が小破した事よりM美と初見のM美母が気遣ってくれた事が嬉しいと告げると開けっ放しの薬局へ戻っていった。
萎縮して今にも泣きそうなM美。話が進まない。
昨夜から動き続けた事もあり、横になると眠気に襲われる。
オレ「仏教用語の「諸行無常」って知ってる?平家物語の一節でも「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」って書かれてるやつ。何時か壊れる物がたまたま今日だっただけだから気にすんな。動くし。」
M美「でも…壊れたと壊したは違うじゃない。大事にしてる車でしょ。」
オレ(少しイライラ)「わざとじゃ無いだろ。どうしてもって言うなら…少し寝るからその間手握ってて。それでチャラ!」→就寝
会話終了後3秒で寝るというのび太並みの早寝を披露。

顔に違和感を感じ起床するとすぐ横にM美の顔がありビックリ。しかも超見られてる怖ぇ。
添い寝は要望してないが、とりあえず話を進める。
話を聞くと2人と1体?と1匹いた守護霊が父方の祖母1人になっているらしい。
その祖母も力が弱まり消えかけてるとか。
他の1人と1体と1匹も極端に力が弱まり、おそらく神社に帰って養生しているのでは無いかとの事。
薄っすらへその緒のようなモノが繋がっているので縁が切れた訳ではない。
信仰により、人間が創りだした存在のため、参拝者数と信仰心が減っている現代では力の回復に時間がかかるのでは無いかと現状と推測を教えてくれた。
そして、守護者の力とオレの力は比例関係にあり、現在は凡人以下だろうとの事。(後のキャンプで守護者が減った影響を嫌というほど痛感する。)
基本的にM美からは守護霊へ接触出来ないらしく、情報は一方的に送られてくる事と、見た目からの推測らしい。
何故話したことも無かったM美の所に情報を送るのか聞くと、中2の頃オレの守護霊と目が合って見えてる事に気づかれたからじゃないか。
昨日のメールも祖母が来て訴えたらしい。
車の中に僅かだが得体の知れない気配を感じたと聞き、持ち帰った石棺の欠片を見てもらおうと布団から出る。
普通に立てる。体も軽い。
時計を見ると午後1時を指していた。初めてお邪魔する家で4時間も寝ていたらしい。自分の図々しさに笑いが溢れる。
布団が暑かったのか、ブラウスは汗で薄っすらと透け、ほんのり赤い顔をしたM美に思わず見とれてしまった。(M美は今年上映されたダーク・シャドウの魔女役エバ・グリーンと、一人かくれんぼ出演の河北麻友子を足して割ったような分り易い美人)
もう手を離しても良いと告げると、いつ倒れるか分からないからと握り返された。
M美母にお礼を言い、車へ戻りミラーで顔色が戻っている事を確認し、ケースを取り出す。
欠片が無い!!!
ケースは密閉出来るように持ってきたダイビング用のロック付き防水ケースだ。
ロックが掛かった状態で中身が消えるはずがない。
M美もケースから気配を感じると言うが、欠片が消えた以上分からない。
呆然としているとM美母より提案を受け、3人で昼食。
無礼にも自己紹介すらしていなかったので自己紹介、同学区に実家があり、最近仲良くさせてもらっていると告げると「聞いているわ。最近M美が嬉しそうに話してくれるの。」と上品な笑顔で返された。
食後、携帯が電池切れで落ちていたため、M美のスマホを借りCへ「車を補修するから手伝え。足があるなら来い。」と告げるとダンディのオデッセイで行くとのこと。(スマホで電話の掛け方が分からずコールまでやってもらった。)
電話を切ろうとするとM美が替わり「私がぶつけた」とか「○○君(オレ)がフラフラだった」とかCに余計な事を吹き込んだ。

M美に何かあったら、無くてもたまに連絡くれと言い帰路に着いた。

つづく
長くなるので夏休み分は2分割です。
[ 2014/06/16 ] ◆06fMZ3gA

[ 54016 ] 管理人のみ閲覧できます

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[ 2014/06/16 ]

[ 54198 ] 俺の手?

当時、高校生だったんですが、夜中に体が動かない状態で目を覚ましまして、
「あぁ、【金縛り】か…さっさと解いて寝よ寝よ」くらいに思ってたら急に得体の知れない恐怖感に襲われる…そうこうしているウチに脇腹を何かが這い回っているような感覚が…「ヤバいヤバいヤバいヤバい…」息苦しい…というより、息をする事すら怖いような、まるで頭に拳銃でも突きつけられてるような恐怖感、絶望感(突きつけられたことないけど…)
そんな精神状態が何分続いたのかわからないけど、次第と恐怖感より脇腹をまさぐられるような不快感に対する怒りがこみ上げてくる。怒りがピークに達して全力で叫んでみた
「誰だ!ごるぁぁぁっ!」すると体が動いたのでそのまま飛び起きた!(ちなみにめいいっぱいドスをきかせたつもりで叫んだ怒声は体が硬直していたせいか恐怖の中で搾りだしたからなのか実際に口からでた声は「ふひぃ〜っん!」でしたw)
ともあれ、慌てて部屋中の電気、電化製品をつけて、Tシャツを脱ぐと脇腹に手型のような跡(冬場に背中叩かれた時にできるような手型)が2つ…ま、とりあえず寝る。もちろん電気つけっぱでw
翌日の朝もその手型は残っていました。

その日、学校行って朝から体育だったので着替えながら友人達にその話をすると、みんな「変な夢でもみたんだろ」「手型も寝ぼけて自分でやったんだろ」なんて言うので気も楽になって
「やっぱり寝ぼけて自分でやったのかな」なんて思いながらみんなにみせてやると、まだ手型が残ってる…私の手よりふたまわり以上小さい子供の手の平のような。
そしてそれを見ていた友人の一人が妙なことに気付きました。

《その手型、両方親指が下むいてない?》

皆さんはどうにかしたら自分の腹に親指が下向きの手型がつけられますか?
[ 2014/06/17 ] ◆-

[ 55223 ] NO TITLE

1970年代の、ある夏の日
毎年同じように母の実家で夏休みを過ごしていた。
いきなり訪ねて来たおじさんは、顔色も悪く、私たち子どもは外で遊ぶように言われた。
その人は夏前に子どもを亡くされた遠縁の方だった。
気になった私は遊びにいかず仏間に通されたその人のはなしを聞いてしまった。

私の祖父は
子どもを助けようとして溺死したらしい。
そのことは知っている。
どうやら、このおじさんが溺れた子どものようだ。
そして、自分の子どもを亡くされ、何かの因縁を感じて
謝罪にきたようだ。
「あなたたちの、父親を殺したのは私だ。」と泣き崩れるところまでは覚えている。

後で聞いた話では、何人かで海の側を歩いていた時、なぜかその人の子どもだけがいなくなったということ。
その子どもたちの中で、ただ一人泳げるのがその人の子どもだったということ。
海には近ずくなと言っていたのに、ということ。

溺れて助けにきたとはいえ、あなたたちの親もたいへんな状態で、自分は命からがら逃げたということ。

自分の子どもを亡くし、今やっと謝らなければと思い、今日きたのだと。

夏の喧しい蝉の音が
次第にちいさくなり、何も聞こえなくなり、そして、また大きくなる
そんな瞬間を経験した。



[ 2014/06/29 ] ◆-

[ 55254 ] ダウンロード

先日おきた出来事です。
iPhoneに機種変更をしたので、これを機に話題のゲームアプリを入れようとダウンロードをしました。
学生アイドルを育成して行く様な某音楽リズムゲームをストアで見つけ、いくつかの手順を踏んだ後にようやくロード画面へ。
しかし私の自宅の電波状況が悪いためロードが長く、その間に風呂に入ることにしました。
携帯を脱衣所のかごに置き風呂に入ること数十分。
突然風呂の外から「かかかかかうちかかうち」と可愛らしい女性のこえが聞こえてきました。
驚いて固まっているとまた「うちうちうちかかかかーどがかかうち」と聞こえてきます。
家には私1人しか居ませんし家の外からの音でもありませんでした。
慌てて風呂から上がり確認してみると案の定誰も居らず、可愛らしい女の子達が並んだロード画面を映す携帯が変わらず置いてあるだけでした。
後から知ったのですが、ロード画面の女の子をタッチするとセリフを発するみたいですね、試してみたのですが関西風な喋り方の占い少女を連打すると「かかかうちかか」と言った風になりました。
バグだったのかなんだったのか分かりませんが、セリフの音だけが聞こえ、BGMの音楽が聞こえないこともおかしいのですが、何よりその時携帯はマナーモードだったんですよね。
ちなみに私はみんなのアイドルツインテ少女が好きです。
[ 2014/06/29 ] ◆-

[ 55468 ] NO TITLE

ここに書き込むべきかまようけど。
こういう怖い話をより深く理解するには、どうすれば良いの?
おすすめの本とかあったら教えて。

あと、洒怖は読んでも呪われないですか?
[ 2014/07/01 ] ◆-

[ 55808 ] 手

幼いころに体験した話です

幼いころ、私は神社のすぐそばのマンションに住んでいました。
そこで、色んなものを見ました。
例えば、漂う霊魂とか、廊下を行き来する足とか。
一度はドラえもんののび太そっくりの子が広場で遊んでいた自分の目の前に現れて、走り去ったこともありました。
でも、自分がそんな話を友達にしても、誰も相手にしてくれませんでした。
まあ、アレな子だったので、しょうがないかも知れません。

ある人、自分の部屋で嫌々公文をやっていました。
やりたくないって、ボーっとしていると、洗濯する音。
私の部屋は洗面所の隣だったから、不思議はないのですが。
洗濯してるなって、そっちの方向くと、電気のスイッチのところに手が。
焦って目を他にやり、もう一度見るとない。
不思議といやな気はせず、お母さんかと思いました。
そこで、
「お母さん」
と呼ぶと、返事はない。
あとで知ったことだと、洗濯機に水が張るまでキッチンにいたそうです。
じゃあ、あの手は何?
スイッチ切られたら、どうなっていたの?
と、気になっています。
[ 2014/07/05 ] ◆-

[ 55868 ] 兄と人型

私の7つ離れた兄の話。
グロい表現が少しあるので注意。

DQNっぽい外見だけど中身は普通の喧嘩っ早い厨房だった兄は、ある日真夜中を過ぎてもコーヒー飲みつつ試験勉強に勤しんでたらしい。
2時くらいに辞めようとしたら、鼻に焦げ臭い臭いがついたんだって。
んで、後ろを振り返ったら、全身赤黒く焼け焦げ色んな液体が流れ落ちうめき声を上げる人型(服装が女性ぽかったらしい)にご遭遇。
普通なら発狂ものだが、なんと兄は無言でミネラルウォーターが入ったコップを差し出したらしい。
するとうめき声を上げていた人型の雰囲気が和らぎ、少しずつミネラルウォーターを飲んだとか。
そして人型がミネラルウォーターを飲み終えた後、とても丁寧な仕草で頭を下げ、泣きながら可愛らしい声で「ありがとうございました」と言って消えたらしい。
兄がカレンダーを見てみたら8月7日だったという話。

兄は生まれつき霊感が強く、色んな目に遭いまくってるが、この話だけは数少ないほんのり怖い話だったので投下した次第。




[ 2014/07/06 ] ◆xqsJX7sQ

[ 55970 ]

引っ越し先のアパートの隣には、ごく普通の一軒家があった。
何の変哲もないご家庭で、「チョーさん」という一匹の猫を飼っていた。
深夜に帰宅したとき、アパートとの境の塀にちんまりとチョーさんが座っていることがある。
相当高齢らしく、毛皮につやはなく目もどんよりしてる気がする。

そんなチョーさんに声をかけたのは、ほんの気まぐれだった。
「ただいま」
「にゃあ」

返事をした。
ような気がした。

その日は気のせいだと思ってやり過ごしたが、同じやりとりが何度も続いた。
声をかけられると鳴くらしい。それだけだと思っていた。

ある日曜の昼、外出しようと外に出た。
アパートの外階段を下りようとしたら、チョーさんが途中で寝ていた。
「ちょっと通るよー」
返事はなかった。
けど、チョーさんはのそっと動いて脇を空けた。
そこを通らせてもらい、2、3段下りたところで振り返った。
チョーさんもこっちを見ていた。
ばっちり目が合った。

「ご飯食べたの?」
「にゃあ」
いつもの返事だった。
「何食べたの?」
返事はない。
答えにくかったのか。

その日の夜帰宅するときにも、チョーさんは塀の上にいた。
いつもの挨拶をして通り過ぎようとしたとき、チョーさんに呼び止められた。
「ちょっと待って」とか言われた訳じゃない。
ただ「にゃあ」と鳴いただけだが、呼ばれた気がしたのだ。

振り返ると、チョーさんは鼻で足下の何かをこちらへ押しやっていた。
小さな石ころのようだった。
取り上げてみると、茶色いキャットフードらしきものだとわかった。
「これがチョーさんのご飯?」
「にゃあ」
昼間の回答がこれなんだろうか。

不思議な気持ちだったが、チョーさんなら何をしても不思議じゃないような気がした。
「ありがと」
キャットフードを返そうと手を伸ばしたら、その手をチョーさんが押し返した。
引っ掻くような猫パンチの動きじゃなく、ほんとうにゆっくりとこちらの手を遮って押し返してきた。
その人間くさい動作。
『いいからもっとけ』とでも爺さんに言われているようだった。

「ありがと」お礼を言ってみた。
「にゃあ」いつのも返事だった。

それからまもなく、チョーさんは静かに天寿を全うしたそうだ。
もうしばらく生きていたら、化け猫にでもなったのではないだろうか。

今でもチョーさんからもらったキャットフードは棚に飾ってある。
もうちょっとチョーさんと話してみたかったと思う。
[ 2014/07/07 ] ◆JioNi7tM

[ 56101 ] ある精神病院の老婆

某県で医者をやってるけど、若手の頃に行かされてたとある精神病院の当直が非常に怖かった。だけでなく、不思議エピソードがいくつかあるので、吐き出しておきたい。

病院の構造をまず説明させてもらうと全体にL字型の本館、Lの長辺の先端に新館が増設されている状態。当直室はLの角から外側に向かって事務区画となっておりその2階にあった。本館・事務棟はおんぼろで、夜間は両建物共に照明が完全に落ちているので(ナースステーションという名の一部屋のみ除く)、夜間に呼び出された時はとても怖かった。

ある日のこと、新館の患者のことで深夜2時に呼び出された。新館に行くためには上述のごとく真っ暗な本館を通らなければならない。暗闇も怖いが、医者になりたての自分は正直精神病患者も怖かった。実際は、意外に思われるかもしれないが、隔離室に入るような患者でなければ、別に暴れたりということもないのだが。でも、ドアの鍵を開ける際はいつも傍に患者がいないか気を付けていた。

この日もこんな時間だし皆寝ているだろうと思いつつ、しっかりと建物のL字短辺・長辺に誰もいないことを確認してから、事務棟から本館へ入る。新館への道すがら病室の扉が並んでいるが、昔ながらの学校の木製の引き戸を想像してもらえば話が早い。怖いのでかなり早足で歩くが、明るい新館までは遠い。
そして、歩くうちに自分以外の足音が混ざっているのに気付いた。自分が止まると一歩遅れてその足音も止まる。後にも先にも全身が総毛立ったのはあの時だけだ。にもかかわらず、頭のなかではやけに冷静に「リアルひぐらしの鳴く頃にだ…」などとの思いが浮かぶ。早足から小走りに変えて進んだが、足音はまた現れた、どころか近くなってる!!数m進み、恐怖のあまり止まってしまった。振り返るか振り返らないか、究極の選択だ。そうだ、患者かもしれないじゃないか、と無理矢理自分を納得させて、恐る恐る振り返るも誰もいない…。パニックになり、とにかく明かりを求めて新館へと走り出そうとした瞬間、白衣が引っ張られたのを感じた。正確には掴まれている状態で走り出そうとしたせいでそう感じたのだろう。たっぷり10秒は悩んだように感じたが、実際はもっと短かったかもしれない。先程以上に恐る恐る振り向くと、視界の隅に違和感を覚える。反対側から振り向くと、130-140cm位の凄く小柄なお婆さんがちょこんと立っていた。
やっぱり患者さんだったんだと安心して、部屋に戻って寝るように言い新館に向かったが、よくよく考えてみると、180cm弱の自分が、前後に誰もいないことを確認して早歩きで歩き出しているのに、そんなに小柄なお婆さんはどこから現れて自分のすぐ後ろに追いついたのかが疑問に思えてきた。
患者はすべてスリッパを着用しており、歩くと足音がかなり大きく聞こえる。まして深夜で他の音がなければ。そして部屋から出てきたにしても、木製の引き戸は音がする。あの状況でそれに気付かなかったはずはない。

その日はもう一度本館を通って事務棟へ戻る気になれなかったので、新館で夜を明かしたけど、自分の中ではこれからも当直に来なきゃいけない病院だったので、無理矢理患者だったと思い込むことにした。


文章下手ですみません。
あまり怖くもないかもしれないけど、体験した時の自分はまじで怖かったので投稿してみました。
[ 2014/07/08 ] ◆4ifQ3KdE

[ 56102 ] 精神病院の当直室

精神病院の老婆の話を投稿させてもらったものです。
その病院でもう一つとても怖い思いをしたことがあったので、書きコします。

当直室は4畳半の畳の部屋で、電球も昔のジジジと微かに音がするような電灯だった。
寝る際には自分で布団をしかなければならないのだが、先輩医師たちから、「押し入れは何かいそうだから、俺は布団は使っていない。タオルケットを持っていくか、冬はコタツで寝ている。布団を使うなら明るいうちに敷くんだな。」と言われていた。
自分はタオルケットを持ち歩くのが面倒だったので、病院に着いた瞬間に布団を敷いて、すぐに襖をしめるようにしていた。

ある日深夜に何故か目が覚め、腕時計を見ると午前2時半。何故目が覚めたのか不思議で部屋を見渡すと、押し入れの襖が開いていた…。閉め忘れ?いや自分はかなりのビビりなので、閉め忘れることはない。自分の記憶の中でもその日ちゃんと閉めている。夜目ではっきりとは見えないが見たくもない。布団をかぶり、念仏を唱えている内に眠ってしまったが、朝になっても襖は開いたままだった。
勝手に開いた襖は怖かったが、不思議と嫌な怖さ(金縛りの時に何かの気配を感じるような)はなかった。
でも、もうあの病院に当直に行かなくてよくなったことは安堵している。

やっぱりあまり怖くないかもしれないが、不思議な体験だった。
[ 2014/07/08 ] ◆4ifQ3KdE

[ 56139 ] NO TITLE

>>56101
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/07/09 ] ◆Ahsw8Nok

[ 56150 ] ???

西日本から東日本に出てきて独り暮らし、合鍵を持ってる人間はいない。
ある日、家に帰ってくるとテーブルに俺の靴がすべて並べられてた、鍵はすべて施錠されていた。
[ 2014/07/09 ] ◆-

[ 56212 ] うぶすな

4つ年上の姉の話だ。
不可解なモノ達が見え、そのモノ達と共に生きたり、時には対峙したりする道を選びながら人生を送っている、俺にとっては少し不思議な姉だ。
俺には霊感の類いは一切無いと思ってもらってほしい。
ただ、姉と一緒にいる時だけは、その『異質な世界』を俺も垣間見ることがある。


今後この話を綴っていくにあたって、今日は先に断りを入れさせていただきたいと思う。
前回、『曾祖父の葬儀』という話をかかせてもらったが、その後、初めて俺の身単体に不可解と言えるかわからないが、立て続けに書き続けるのが困難な状況が起こった。
新品に近いパソコンの立て続けのトラブル(5~6回)。
それから俺自身は今、ちょっとした理由があって化膿止めやら破傷風の治療をしている状態だ。俺は健康優良な方なので病院にお世話になるのも新鮮だった。
ようやく手を動かせる状態になり、今日こうして続きを書き始めている。
これが単なる偶然なのか、書き記したから何かが働いたのか、俺に判別はつかない。先に書いたとおり、これはひとえに俺に霊能力的資質が0だからだ。
だからのんきに今日もパソコンに向かえている。恐怖感は無いが、今後間が空いたら、『また何か起こったかな』ぐらいに思ってほしい。
今回勉強になったことは、「破傷風の治療は1ヶ月に1回の注射を3ヶ月続けねばならない」という医療的な知識だった。


そろそろ本題に入ろう。
『曾祖父の葬儀』から帰ってきて、さすがの姉も普段の元気を失った。
口数が少なくなり、外へ遊びに出る回数が減った。
家の中がギスギスとした空間であったのは、当時小学生の俺にもさすがに理解できた。
そして、その頃俺たちが通っていた小学校は『学校の七不思議』で実際の被害者が出るというかなり大変なことになっていた。
これは、別の話で書こうと思う。


ようするに、姉はたぶん疲れていたのだ。
突然降りかかった訳のわからない赤い鬼を中心とした危害やら、近しい人間の悪意やら、通っている学校の怪異やらが一気に重なって、小学校高学年にさしかかっていたとしても、子供が受け止めきるには過ぎたものだったのだろう。


大好きな探検にも出ず、学校で友達と笑っていても明らかに無理しているとわかる笑顔、姉は徐々に様々なものに追い詰められて摩耗していた。
そしてそれは、周りが理解しようとしても、感覚に違いがありすぎて理解ができないというジレンマを抱えたものだった。
助けてほしいのに、助けの求め方がわからない。
助けたいのに、何をしてあげたらしいのかわからない。


そうこうしている間にも、学校の七不思議による被害者は増え、誰もが恐怖を隠しながら笑ってすごし、『怖いことなんかそうそう起こるはずない』と自分に言い聞かせながら生活しているような、大事な場所が『害意のあるナニカ』に日々浸食されているような、学校はそういう場所に塗り替えられていっていた。


いつもなら容易に対処してくれるはずの姉は、常に何か考え込んでいる風でもあり、学校のそこここで起こる流血沙汰を冷めた目で見ていた。
俺は血を流す友達を無表情に眺める、そんな姉が怖かった。


七不思議にまつわる『おまじない』や度胸試しは、実際の被害者が出ているのにも関わらず、のめり込む児童がほとんどだった。
先生達が注意を促しても聞ききれない、無法地帯になりつつあった。


そんなある日の事だ。
いつもどおり朝の全校集会があり、学校で流行している悪い遊びに関して校長をはじめとする先生達からきつい叱りが続く、普段よりも少し長めの朝会があった。
その日は反省させるためなのか、いつもは体育座りで聞く先生達の話を全ての児童が立たされた状態で行われていた。

ばたあああああああん!!

異質な音が体育館中に響き渡ったのは、朝会が始まってわりとすぐのことだった。
集められた児童は辺りを見渡し、小さい声で「今の音なに?」「さあ?」「またお化けかな?」などと無責任な発言をしていた。

音の発生源はわりとすぐに見つかった。
そこだけが丸く人垣が広く避けていて、先生方が慌てて走って行ったからだ。
俺も何が起こったのか確認しようとして、それはすぐに驚愕に変わった。

そこには、真っ青な顔をして倒れたまま動かない、姉の姿があった。
保険医が簡単なチェックを行ったあと、姉は男性教諭に背負われてすぐに保健室へと運び込まれた。
弟の俺は当然ついて行った。
体育館はざわめきでいっぱいだったが、そんなのは知った事じゃない。


眠っている姉は唇まで紫で、先日目にした曾祖父の遺体を嫌でも思い出させた。
保険医がいうにはたぶん貧血だろうと、頭を打っているかもしれないから目を覚ますまでは起こさないこと。
派手な音はしたが、痙攣などもみられないし、安静にしていれば大丈夫だろうと。
俺は説明の間、姉の手をずっと握っていた。かろうじて温かいこの手を離してしまうと、姉がどこかに行ってしまいそうな気がしたからだ。


1時間もしないで姉は目を覚ました。
状況がわかっていないようで、自分が倒れたことにも驚いていた。相変わらず顔色は良いとは言えず、すぐに早退の許可がおりた。
両親への連絡は姉が断った。共働きだし、心配をかけたくないと。だから代わりに俺が、付き添いで早退することになった。『姉がもし途中で具合を悪くしたらすぐに近くの大人を呼ぶこと。その場合は病院に行くこと』と約束をして。
保険医は最後まで心配していたが、姉は姉で自分の状態をしっかり理解したようだった。


「帰ろっか」
「うん」
姉に促されながら、俺はその後ろ姿を追った。
通学路はとくに決まっていなかったが、その日はいつもとは違う道を姉は選んで進んだ。
いつもの通学路とは正反対の道だが、距離的には大して変わらない。
気分転換のつもりなのだろうと着いて行って、姉が横道に逸れたところで俺は初めて慌てた。


まっすぐに帰るとばかり思っていた予想が外れたこと。
それから、姉の進むそこは入ったことのない、言わば俺にとっては『知らない場所』だったからだ。
両脇にうっそうと茂る竹、綺麗に整えられた砂利道の先には石造りの鳥居。しっかりと取り付けられた注連縄が古さを滲ませている。

参道だ。神社への。

引っ越してきてからまだ一度も参ったことのない神社。
父親が迷信や田舎の俗習を嫌うから、そういった場所は自然とうちでは禁忌になっていた。

鳥居の向こう側で手招く姉の姿が、光の加減かやけに薄暗い。
そのくせ招く手だけは貧血の影響が残る青白いもので、鳥居を挟んで俺は何か得体の知れないモノと対峙している気がした。

「来ないなら置いていくよ?」

声音だけはいつもと変わらない優しい姉のものだ。
けれど表情がほとんど見えない。
口元だけが少しだけ笑みの形にほころんでいる。

逡巡は少しばかりで、俺は覚悟というまでもない、なけなしの勇気を振り絞って姉が招く参道へと足を進めた。

「鳥居は真ん中を歩いちゃダメだよ、神様の道だから。人間は端を歩くの」

ぼんやりと聞こえる姉の声に従って、その手をとり鳥居をくぐる!!
鳥居を越えた、ただそれだけなのに。
たったそれだけで、空気がすごく清浄な場所に来たことが俺にも感じられた。


内心に抱いた恐怖感が失礼なほど、その神社は整然と静謐にそこにあった。
笹の葉がならす葉擦れのさらさらとした音。
社を中心に木々が茂り、けれどそらはぽかりと空いて青空が眩しい。


俺と姉は普通に神社に手を合わせて、鐘をならして。
それで帰るのかと思いきや、姉はそこからさらに神社の裏手にまわり、短く草の刈り取られた一本の道を降りてゆく。
誰かの家の田んぼの畦道なのだろうそこを、何故姉が進むのか、俺には理解できずにただ姿を見失わないようについて行く。
家への近道でもないし、姉がよく探検に使う道でもなかった。

どこを目指しているのか、あるいはどこも目指していないで気まぐれに歩いているだけなのか。

ほどなくして、俺たちは大きな沼に辿り着いた。
陽光を反射して湖面は鏡のように輝いている。
心地よい風が吹き抜けてゆくのに、水面には一切波立つ気配も無い。
こんな場所があったことすら、自分が住む土地なのに俺は今の今まで知らなかった。


姉は少し辺りを見渡して、深く息を吸うと沼のほとりに腰を下ろした。


「私たちはね、産まれる時はこっちに居たんだって。いや、産まれる前、お母さんのお腹の中に居た頃からかな」
「少し不安だった。曾祖父さんのお葬式以来、急に足下がぐらついた気がして」
「でも、ここが私の産まれた土地で、産土様に呼ばれて、だからもう、大丈夫」


ぽつり、ぽつりと語られる姉の言葉の意味はほとんどがわからなかったが、いつしか血色を取り戻して、いつもどおり元気に笑む姉の姿を見て、俺は心の底からほっとしていた。


うぶすなさま。ここの神様の名前だろうか。
ねーちゃんを元気にしてくれてありがとうございます、心の中でお礼を言って、俺たち姉弟はその沼を後にした。
帰り際、振り返り様にみた沼はやはり静かに光をたたえ輝いていた。


鳥居をくぐると、もう夕暮れ時だった。
来た時はまだ青空だったのに、明日も良い天気を思わせる朱色の夕焼け空と雲が空のどこまでも広がっている。
そんなに長いこといたつもりは無いが、無意識にぼんやりして長時間経っていたのか。
家に帰ってからも姉は元気な様子で、貧血で倒れた話も自分から報告して、祖母と母が『うちは貧血持ちの家系なんだ』と笑って、久しぶりに賑やかな夕食を過ごした。


次の日、俺は気になって一人で放課後、その沼に向かってみた。
けれど進めども進めども田んぼばかりで、沼などどこにもない。
道を間違えたかと神社まで引き返すと、いつもはいない神主さんが境内を掃除していた。

「こんにちは!」
「おぉ、とやの孫さんか。珍しいな、一人か」

かくしゃくとした壮年の男性だ。ちゃんと神主の服を身につけている。

「あの、この先に沼があると思うんですけど、どの道ですか?」
俺が聞くと、神主さんは一瞬きょとんとして、それから大声で笑い始めた。
「無い場所には行けんよ、坊主。沼があったのは昔も昔、田んぼができるその前だ。なんだ学校の社会の勉強か?」


そんな馬鹿な。
挨拶もそこそこに、俺は未だ学校にいるはずの姉の元へと走って戻った。

姉は俺を見つけ、俺の顔色を察し、何があったかを理解したようだった。
口に一差し指をあて、声を出さずに、
『秘密だよ』

場所は学校側にとって一番の問題となっている『学校の七不思議 一三階段の呪い』と呼ばれる踊り場。
姉の足下には何人かの気を失って倒れた生徒。
しかしその日以来、七不思議の一つ『十三階段の呪い』は失われた。


「あの沼はなんだったんだ、姉ーちゃん。俺一人じゃ行けなかった」
「当たり前だ、あれは神様の坐す沼。お前一人で行けるはずもない」

聞いたことのない口調で姉が語る。

「招かれたから行けたんだ。この世であってこの世では無い神聖な場所。私はとうに護られていた。ただ、視えなかっただけだったんだ。境界なんか、本当は無いんだ。境目を創るのは人の心だ。どの『ヒビ割レ』も人のウチガワにこそ存在する」


暗がりをどこまでも見通すような瞳で、姉は語った。
聴いたことも無いような、薄く切り込むような鋭い言葉で。

「あの『赤い鬼』ですら、人のウチガワから滲み出たものなんだ」

姉が口調の『切り替え』を行うようになるのは、これ以降の話になる。
[ 2014/07/09 ] ◆xnLOzMnQ

[ 56213 ] ミスしました

記述ミスです


助けたいのに、何をしてあげたらしいのかわからない。

助けたいのに、何をしてあげたらいいのかわからない。

の誤表記です。
久しぶりなのにすみませんでした
[ 2014/07/09 ] ◆xnLOzMnQ

[ 56492 ] ビデオの中の友人-代償-

ビデオの中の友人-代償-
Bです。ホラーテラー「ビデオの中の友人」のその後4です。
前々々々作からの著者T(本文中「オレ=○○=T」)が2012年夏~倒れる少し前の事を書いていた分を代わり投稿します。
ホラーテラーが消滅したか、アクセスしづらい状況だったため1作以降は投稿されていなかったようです。






2012盆休み。洞窟探索を終え、M美に車をぶつけられた後。全日程7日の3日目午後からの出来事です。

M美の薬局にて落ちかけのバンパーをガムテで留め実家に帰宅。
とりあえず補修を行うためドリル、延長コード、タイラップ、ニッパーっと道具を揃えているとCが到着。
作業自体は自分でやるが、「ドリル」「タイラップ」と言うだけで取ってくれるアシスタントがいると大分楽。
20分程度で補修を終え、「ブラック・ジャック仕様!」などとふざけていると、Cに何故M美の所に居たのかと詰め寄られた。
しかし、守護霊の力が弱まってる事を言うと、洞窟に繋がりそうな気がするので適当に誤魔化そうとするが今日はやたら突っかかってくる。
神社の件を思い出し、買出しの時間までドライブに行こうと助手席に乗せる事に成功。車のテストもしたいと僅かな区間だが高速に乗りフル加速。
バイパスで40分かかる道のりを10分強で到着し、懐かしの神社へ。

「ここに連れてくるの初めてだろ。生家がこの近くでよく来てたんだ。ここだけは何も変わらない。」と言うと興味を示した。
畳み掛けるように「ここでお祈りすると叶うよ。オレはずっと一緒に居れる友達を望んだらお前等と出会えた。」教えるとお参りを始めた。
オレは小さい頃よく登ろうとした松の木に腰掛け辺りを見渡す。
周りはマンションに囲まれ、近くにバイパスも通ってるのに、この敷地だけは空気が澄み渡ってる。
ふと幼少期のオレが駆け抜けて行ったような錯覚を覚える程変わらない。
何故一本だけ松が植わってるのか?しかも横に生えているのか疑問を持つ。
懐かしくなりCが熱心にお参りする横に並ぶ。
幼少期は両手で掴み全力で振るっていた鈴も、今なら片手でガラガラと鳴らせる事に成長を感じる。
昔はこの音が好きで来る度に10分くらい鳴らしてたなと鈴を見ると補修跡を発見。
守って貰ってるし参拝者も少なく貧乏な神社に寄付するかと、手持ちの現金を全て賽銭箱へ投入。
願いは「変わらず此処にあり続けて下さい。」(確か文化財だから無くならない(笑))
参拝を終え、背中が軽くなった事を実感。
Cが生家を見たいと言って来たが、生家はマンションに建て替え絶賛貸出中と伝えるも、どうしても行きたいらしい。
徒歩5分なので歩いていると、約25年ぶりに顔を合わせた当時のご近所様に「○○ちゃん?立派になったわねー」と声を掛けられ、園児の頃からあまり変わらない自分にショックを受けた。
オデッセイに乗り換えCの運転で待ち合わせのスーパーへ。

途中で寝てしまい、起きるとキャンプメンバーに囲まれている。
買出しをするため車を降りるも少し距離を置かれる。
ふとガラスに映る自分を見ると、顔に違和感。よく見ると目蓋に目、チョビ髭、肉、頬に渦巻きの落書きが!
オレ「オメー等これ油性じゃねーか!しかも中と肉で揉めただろ!」爆笑する一同。ガラスの向こうでビックリする袋詰中のマダム。
Aにマスクとサングラスを渡され買出し開始。
額に書き損じの中と肉が書かれ顔を隠す怪しいオッサンが出来上がった。
買い物中、皆があーだこーだ揉める中、すれ違うマダムにマスクやサングラスをずらし楽しむ。
何度かやっているとCにバレ、「通報されるから」と止められた。

一旦車の荷物を取りに戻り、この顔じゃ親に顔合わせ出来ないので誰か泊めてと頼むと、AとCからOKが出た。
C家で夕飯をご馳走になり、A家に泊まる事に。
Aと共に「ダンディお久しぶりです。」と挨拶すると、顔に気づかれたが「最新ファッションです。」と押し切った。
夕飯が出来るまで時間があるため、シャワーを借りる。(何でC家のシャワー室(風呂と別にある)はガラス張りなんだろう?)
下側が磨りガラスなので男性ストリッパーのように腰を振って一人遊びをしているとAと鉢合わせ…気まずい空気が流れる。
「見なかった事にする」と優しいお言葉を頂いた。
リビングに戻ると突然ダンディから謝られた。
訳が分からず話を聞くと、落書きの発端はCらしい。
化粧品で落書きしてたら皆が集まりだし・・・ということらしい。
A曰く「前歯を塗らなかったのが優しさ」。
自分では見えないので微塵も気にしてない事を告げると困ったような笑顔を返してくれた。

食事を終えA家へ向かう道中、「お前中学の頃も落書きされたよな」と振られて思い出す。
中学入学後、B家で寝ているうちにA、B、D、Eが服を脱がしチ○毛と胸毛を書いた淡い思い出。
当時まだツルツルで大人に憧れていたオレはギャランドゥを書き足し全裸のままポージングをしていると、お茶を持ってきたBママに見られるという失態を犯した。
Aママ、Aパパには気の迷いと説明し、Aの脱派遣の相談に乗ってから就寝。


盆休み4日目
いよいよ年に1度のお楽しみキャンプ。
A車とD車の2台で行くことに。D車はDとFの二人きりにしたいため、B、C、オレはA車へ。
助手席にB、後部座席右にC、後部座席左にオレという配置で発進した。
ふとAから「○○随分寝てたけど体調悪いのか?お前高校くらいから3時間以上寝ないようにしてるだろ。朝も全然起きなかった。」と突然ふられる。
Cも「私も気になってた。M美ちゃんから疲れてるみたいだから寝かせたって聞いてたのに、昨日は車の中でも1時間くらい寝てたじゃない。途中で道間違えた時も普段なら目瞑ったまま「次の信号右」とか言うのに起きないし。」と続く。
オレも言われてハッとした。今の職に就くと決めた時から、1日の睡眠時間は夜3時間、昼休み15分と決め、余った時間を勉強など自己啓発に当てている。
約15年この生活を続け、既にライフスタイルになっているのにだ。
一昨日の洞窟で4時間、夜に3時間、昨日M美家で4時間、Cの車で1時間、Aの家で6時間、と石棺破壊後42時間中18時間も寝ていた。
「分かんない。昨日から気を抜くと寝てる。」と答えるのが精一杯で、また眠りに着いた。
守護霊からのサポートが切れた反動なのだろうか?

キャンプ地近くのPエリアに着き、荷物を下ろす。今回は食料調達が望めないため、食料と飲み物が多い。
例年なら「ジジイは茶でもシバイてろ」と悪態を付きながら一番重い物からオレが持つのに、力が入らず持てない。(普段は自分の体重の2倍までは準備運動無しで持ち上げられる。)
荷物を肩に掛け立とうするが膝に力が入らない。
不思議そうに見るDにAが「コイツ今日調子悪いみたいだから」と言いA、B、Dが重い物を順に持ってくれた。
自分の荷物とテント二張を持ちキャンプ地へ。

2時間山を歩きキャンプ地に到着。
早速テントを張る場所を探し計三張り設営。
薪集めをDとFに頼み湯船堀にかかる。
Cは体重と力不足で戦力外のためレジャーシートを繋ぎ合わせて囲いを作らせた。
源泉が52℃なので湯船は熱めと温め2つと、寝湯用の赤ちゃん風呂のような物を2つ掘った。
薪割りや竈作りをしようと思った時、薪拾いから戻っていたFから「○○ちゃんさ~顔色悪いよ」と声をかけられた。
FはD、Eの同級生で高校卒業後、家族で他県へ引越し看護師となり×を付けて戻ってきた。(1作目を書いた時は、帰ってくると予想していなかった幼馴染メンバー。)
D、E、Fが中学入学と同時に転校してきてからの付き合いだ。
高校時代にDとFは付き合っていた。DはFが引越して以来彼女を作っていない。
「ちょっと来て。入って」っとテントに押し込まれる。
手首から脈を確認しているようだが、測れないらしく上半身を脱がされ首に手を当てながら胸に耳を付けた。
胸を隠して「いやん」と言ったらスゲー怒られた。
数分して、F「ちょっとあんた大丈夫なの?こんなの医者じゃなくても普通じゃない事くらい分かるよ。脈も心音も感じないなんて。そんなんでよく動きまわってたね。」
オレ「皆には軽い貧血って言っといて。少し寝れば大丈夫だから。お願い。」
目を覚ますとCが心配そうに見下ろしてる。
夕飯が出来たので呼びに来たようだ。
礼を言い服を着ていると「○○ちゃん、何が起きてるの?」と要領を得ない質問。
ただの貧血だと言っても、貧血でそんな事になるはずがないと否定する。
何の事を言ってるのか聞くと、体に傷痕が浮かび上がってると言う。
確認すると、反抗期のピーク時にBと暇つぶしにやったチーマー狩り中バタフライナイフで脇腹を刺された傷や、片側を割った瓶で肩を刺された傷等々が、小さなランタン1つの薄暗いテントの中でも分かる程くっきり浮かび上がってる。
今まで外傷は絆創膏を貼れば3日あれば傷痕無く綺麗に完治したので気にも止めなかったものだ。
一緒に風呂に入る程仲が良いCに隠し通すのは無理そうと諦め「後で話す。今はキャンプを楽しもう。」とテントを出た。
夕飯はF得意の餃子シリーズだ。
紫蘇入りや、チーズ、カリカリ梅入り等、美味しく懐かしい餃子を食す。
食後、ギターの弾き語りをするAと共に焚き火を囲む。夕食後の恒例だ。
ミュージックボックス宜しく、何でも弾けるA(最新JPOP以外、知らない曲でも2度聞けば譜面無しで弾ける。たぶん絶対音感)に「Teachin' Myself To Dream」や「Moonlight Shadow」の演奏をリクエストしてCに歌わせているとBから「ライブの時のアレやれ」と言われた。
Bの言う「アレ」とは、オレが高2の時にやってたオレ学校の友達とCの学校の友達とで組んだバンドのライブで起きたハプニングを埋めるため咄嗟にやったアドリブの事だ。
C「いいよ」と軽く承諾。オレは恥ずかしので断ったが、興味を示したFにライブに来ていたAとBとCが説明を始めた。(Eも来た)
C:ボーカル、オレ:ドラム他2人、スタジオを借りてた楽器屋の1組5曲で計4組参加するイベントライブ。
くじ引きで4番手に決定。4曲目まで順調にこなし、5曲目の演奏を始めたが歌い出さない。
歌い出しを待つように前奏を繰り返す。
前奏2度目が終わり、客や他バンドメンバーが異変に気づき「ライブのラストだろ」などとザワつき出した。
オロオロするCを見て(歌詞飛んだな~)と思い咄嗟にやったアドリブ。
演奏を止めアラジンの「A Whole New World」を歌いながら近づき「Or say we're only dreaming」の所で屈んでCの手の甲にキスをしてデュエットするってだけの茶番。
キスをして直ぐCが完璧に「A whole new world A dazzling place I never knew」って入らなかったらクッソ寒い。
沢山の拍手をもらったが、イベント責任者のお姉さんが泣いていたので、穴埋めとはいえロックイベントで予定外のバラードを歌った事等を謝りに行ったら予想外に褒められた。
B「あん時客の女も殆ど泣いてたよな。」
A「帰りに隣のツ○ヤ行ったらアラジン全部貸出中になってた(笑)」
C「頭真っ白になって あ~!もうダメだーって思ってた(笑)」
D「○○らしいな。」
F「何でアラジンの曲歌ったの?しかも英語で。」
オレ「寒いとは思ったけど突然だったから男性パートで時間稼げる歌がアレしか思い浮かばなかった。Cならイケるかなと。」
F「自分で歌えばいいじゃん。」
オレ「目の焦点も合わなくなる程ショック受けてたから、このまま辞めたらCトラウマになると思って何でも良いから歌わせた。」
F「ふーん。ちゃんとCの事考えてるんだ。」
Fから質問攻め(姉御肌なのでチョット怖い)を受けているとCが突然立ち上がり「Tale as old as time」と歌い出した。
美女と野獣だ!「Just a little change」と合わせる。脱出成功!
「曲終わったら風呂にフェードアウトしよう」と耳打ちし逃亡。
背中を流して貰ってから寝湯に浸かり満点の星空を眺める。ふとテント分けを忘れていた事を思い出す。
DFとBCとAオレか、CFとADとBオレかなと思いつつ上がると予想を外す。
焚き火を囲みまだ飲んでるABDF。
Bに「お前のテント」と指差されたテントに入るとCが横になってる。
「間違いました。失礼しました。」と出て皆に向かって「オレのテントどれ?」と叫ぶも目の前のテントと返された。
Cと寝るのも嫌じゃないし、今更なので気にせず就寝。


盆休み5日目
先に起きて皆の朝食と昼食のサンドイッチを作成。
皆は周辺の散策に行く予定だが、オレは寝ているつもり。
山の中で倒れるような事があると、皆に迷惑をかけてしまう。
M美に言われた通り普通以下になっている事を実感。
寝湯に日除けを作っているとCが皆起きたことを伝えに来た。
戻って全員で頂きます。食事中に1人で残る事を伝えると、Cも残ると言い出した。
Fが何かあるといけないから単独行動は慎めと意見し即決定。
Cと共に4人を送り出し、C皿洗い。オレ風呂。
両手足を出し、胴体だけ湯に沈める。この体勢だと何時間入ってものぼせない。
麦茶を飲みつつ吸うのを忘れていた久しぶりのタバコを吸う。
非喫煙者の前(除くC)では吸わないようにしているので、洞窟以来のタバコだ。(幼馴染で吸うのはDとオレ(Eも)だけ)
ふと盆休みの事を手帳(プライベートで持ち歩くネットブックはバッテリー切れ)に記していると日記のようになっている。
まぁ良いや。元々繋がり難いホラーテラーはGW前くらいから繋がらなくて初回以降投稿も出来ない有り様だ。
読みやすさを求め実際体験した事を短くまとめるのは、理系のオレにとって負担が無いと言ったら嘘になる作業だ。
論文や報告書であれば理論や考察なので完結に書けるし、仕事として時間も与えられる。
体験や思った事を書いていこう。
文章の完成度としてはどれもクソみたいな物だと自覚しつつも投稿した物が一番出来が良かったかなと思いペンを走らせていると、C登場。(未投稿の物はどれも無駄な描写の削除と表現の変更が必要だろう。)
団扇と麦茶を持ってきた。
隣に座り汗の浮かぶ額を拭き、優しく扇いでくれる。
(飯は上手いし気も利くしCは良い女房になるぞ。貰い手が居ないのだろうか?色白細身でDカップ色もピンクとスタイルも良いし顔もかなり良い方だと思うんだが。待てよ知らない奴と結婚してあまり遊べなくなるのも寂しいな。やっぱりBとくっつけば理想的だな。)
などと考えていると「昨日後で話すって言ってたよね。」と切り出した。
(覚えてたか。まぁ昨日の今日だしな。いい加減腹をくくらないといけないのか?)
何を伝えて何を隠すべきか考える。
「先に言っておくけど、オレは見えないから嘘か本当かは分からないよ。」と釘を差してからGWにM美が祖母を書いたこと。
そのM美が一昨日守護霊の力が弱まっているためオレも体調に気をつけろと助言してくれたと掻い摘んで伝えた。
実際の所、気分は良いがあまり長い時間起きていられない事と、以前のように下腹部に気?を集中させ体のリミッターを外せない事(武道経験者は分かると思う。聞きたい音以外の音量が小さく、周りがスローモーションのようになり、自分の筋力、瞬発力等全てが増強される状態。骨が軋み筋繊維がブチブチ切れるまで力を入れれる。)
連休が開けたら念の為に全身の精密検査を受けようと思っている事も付け足す。
アブが出てきたので風呂から上がり、少し早い昼食を摂る。
テントで寝るため膝を借りようと思ったが、ジーンズだ。
足元を見ながら「却下」と吐き捨て、エアークッションを膨らませているとホットパンツに履き替えてきた。
いつ借りても高さが丁度いい。
オレ「よく分かったな。」
C「何年付き合ってると思ってるの。○○ちゃんが考えてる事くらい大体分かるよ。」
さすが腐れ縁。久しぶりだなと目を瞑る。
「何か歌え」と言うと「王様か!」と返された。
オレ「お前優しいよな。気も利くし。小学生の頃なんてオレより身長も大きくてガサツで男らしかったのに・・・」グーで殴られた。
  「・・でも本当に変わったよ。まず性転換しただろ」元々女だ!とまたグーで殴られた。
C「喧嘩売ってるの?」
オレ「殴ってから言うな(笑)風呂入りながらさ。少し考えてたんだよ。オレ達もいい歳じゃん。結婚して、子供が出来て。後何回こうやって集まれるのかな?って。
  Sも結婚して遠くに行っただろ。今じゃ3児のママだぜ。Kも大学で地元離れてそのまま結婚したし。可愛い奥さん貰ってたよ。大学で地元離れて就職して。同級生で仲が良かった奴らが減っていくなってね。
  A、B、D、Eに対抗して作った同い年グループも、気づいたら奴らに吸収合併して自然解散的な感じじゃん。お前はずっと居てくれてるけど何時かは居なくなるのかと思うと寂しくてね。」
C「誰が居なくなるって?一番最初に地元出たの○○ちゃんでしょ!皆受験勉強してるのに「高校に続き!大学も推薦で決まった~しかも、またまた特待生!授業料免除もあり♪」とか言って。こっちのモチベーション考えてよ!講師やってくれたけど煎餅食べながらで何言ってるか分からなかったし(笑)」
オレ「あ~レストア中のE車のボンネット借りてホワイトボードにしたアレか。まぁ講義のおかげで全員塾にも行かず第一志望の国立合格したじゃん。お前なんて最初D判定だったろ。」
C「高3の11月に「次の講義は瞑想」とかはぁ?って感じだったんですけど!(笑)」
オレ「大事なんだよ。成立ちをイメージしたり、最高のパフォーマンスを発揮する自分のイメージ。お前だって瞑想前に全く解けなかった問題も瞑想後解けただろ。成立ちさえ掴めれば公式なんて覚えなくても自分でたどり着けるじゃん。
  ここ数日高パフォーマンスな自分がイメージ出来なくてさ。前は瞑想してるとパチパチ火花が飛ぶような感じがして、その後は自分でも満足できる結果を残せたのに。今は真暗なまま。頭もボーッとしてる。体も動かない。
  若干ネガティブな感じで考え事してたら、お前もいつか結婚して居なくなるのかなって思ったら寂しくてね。」
C「私が誰かと結婚するの?たぶん無理だよ。」
オレ「そう。無理じゃないよ。高校2くらいからかな。。。正直認めたくないから初めて言うけど、お前は可愛いくなったよ。今は少し歳を重ねて綺麗になった。頑張り屋で家事も上手、優しく気も利き、明るく楽しい、ピアノも歌も上手い。その他諸々ハイスペックだ。自信持っていいぞ。その気になれば何時でも結婚できる。オレがお墨付きをヤル超感謝しろ。」
目を瞑っていたが、顔に大量の涙が降ってきたのが分かった。
オレ「好きな人は居るの?」
C「いるよ。」
オレ「いけそう?」
C「何をやっても全然振り向いてくれないから、諦めようと思ってたけど、もう少し頑張ってみる。」(可哀想に。C程良い女そう居ないのに。)
オレ「頑張れ!安西先生も諦めたらそこでお終いって言ってるだろ。片思い長いの?」
C「小3から。。。」(クッソ長いな。相手も可哀想に、もはや呪いだ。)
オレ「もしかして、キャンプに居る?」
C「うん。」(よっしゃ!メンバー減らずに済むかも。)
オレ「きっかけっていうか片思いなのにずっと思っていられる理由があるの?」
C「いつも助けてくれるの。いつもいつもいつも。。。誰にも相談出来なくて挫折しそうな時に突然電話かけて来て、普段電話なんて掛けて来ないからどうしたの?って聞くと「何となく」って。あと困ってるとひょっこり現れて解決してくれるの。」(良い奴だな。Aかな?)
オレ「神社で熱心にお願いしてたのってその事?」
C「そうだよ。」
オレ「じゃあ叶うよ。あそこもオレのお墨付きだ。35才過ぎてもダメだったら。お前が嫌じゃなければオレが貰ってやる。」
C「うん。約束だよ。」
・・・無言で指切りをして就寝

外が騒がしくて起床。
寝てる間、汗を拭いたり扇いでくれていたのか寝汗も無く快適。
ずっと膝を貸してくれていたCに礼を言い外に出る。
何をしているのか聞くとキジを拾ったと見せてくる。
オレ「雄だね。まだ生きてるけどどうするの?」(雌を捕るのは禁止されてる。)
B「お前が下ろせ。」
オレ「チョ!食料足りてるだろ?食べてみたいけど無駄な殺生は許さないよ。」
B「お前車の中で寝てたから知らないのか。全然足りないんだわ(笑)Cのクーラーボックス無いだろ。お前がサンドイッチにコンビーフ使ったから後は少しの野菜と米と野草しか無い。」
オレ「状況は分かった。っで何でオレ?」
B「お前とCは寝てたから。さすがにオレ達も殺すのは・・・無理だなぁ。」
オレ、C「・・・・・・・」
しょうがない。Cに皆と一緒に居るように告げた。
手順は何だ?と頭を回す。
ポイントになりそうなのは以下の4つ。
・逆さに吊るし、動かないように羽を押さえる。
・死後硬直前に毛を毟らないと抜けなくなりそう。
・早急に消化器系を出さないと肉に匂いが付きそう。
・若干の違いは有れど、基本的な構造は人間と一緒。
こんなもんかな?
ビニール紐、バケツ、新聞、包丁、針金、テーブル1卓を水辺へ持っていく。
足を縛りテーブルから吊るす。メガホン状に丸めた新聞で羽を固定。
見つめられると、昔飼ってたインコを思い出し辛い。
昔実家で見た解剖学の写真を思い出す。基本構造は人間と大差無いはずだ。
ごめんね。無駄にしないから。と手を合わせ、左手でキジの目を隠すように頭を押さえる。
苦しまないよう動脈と気管の場所を切ると暴れだした。
脈に合わせドロ、ドロ、と出る鮮血に頸動脈を切れた事を確認できる。
ふと、人間もギロチン後約3分間意識があると何かで読んだ事を思い出した。
悪い!と首の切断にかかる。骨を切り離せない!両手でバキっと折ると神経が切断されたのか体側の動きが止まった。
針金を鉤爪のように折り、肛門から突き刺し腸を絡め一気に引き抜く。
バケツに内蔵を入れたら頭を埋葬しA、B、Dを呼び毛を毟る。
たまに痙攣を起こしバタバタ羽撃くのにビビリAとD脱落。
毛を散乱させていると無用な動物を招くので焚き火に投入。
皮に残った小さな毛を焚き火で焼き、解体にかかる。
関節に包丁を入れ部位ごとに分ける。
だいぶ暗くなったが、ランプを持ちバケツ内の内蔵の判別と洗浄に川へ。
先ほど首を跳ねた場所にゼリー状の物体を発見。
頸動脈から出た血のようだ。脳へ送られる為、他の場所から出る血液と明らかに違う事を知る。
そのままはマズイので川に流す。
腸と胃、レバー、心臓と肺を綺麗に洗い皆の元へ。
皆へ「感謝しろよ。」と言うとA、C、Fが静かに手を合わせた。(Dはトイレ(野))
Bが「おう!お疲れ!」とオレに言ってきたので思わず包丁を捨て拳を握り直した矢先、Fが「そういう事じゃねーんだよ!」とBに蹴りを食らわせた。
さすが姉さん。分かってらっしゃる。
尻餅をつき驚くBに「意味が分かるまでお前は飯抜きだ!」と言い捨てFは調理に戻った。
Fに先を越され行き場をなくした右手で包丁を拾い川へ洗いに行った。
包丁を洗った後、手に付いた血や感触を消そうと手元にあった石をスポンジ代わりに洗っているとCがやって来て擦り過ぎて出血する手をそっと抱きしめてくれた。
Cの体温を感じると不思議と嫌な感触が無くなった。
数分か数十秒か。逆再生のようにみるみるうちに傷が治っていくのを見て、「お前も手当できるじゃん。」と傷が消えた手を見せ残った血を軽く流した。
何故来たのか聞くとFから「捌いてから目が据わってたから行っておいで。」と言われたらしい。色々とさすがです。
戻ると鍋の前に正座するBと、その周りを回りながらデタラメな般若心経を唱え、たまに「でぇい!」とBの背中を叩くD。
あまりにも滑稽な光景に爆笑。
初めて食べるキジ鍋を突き「やっぱりFの料理は美味いな」と溢れ皆が同調した。
例えるなら数々のお袋さんを凌駕するお袋の味。Cも料理上手だが、レベルが一桁くらい違う。
食後席を外し一服しているとDが現れ「一番殺生を嫌いなお前がよくやった。」と労いの言葉をくれた。
Dと共に焚き火へ戻ると冬の予定を話している。
連休に突入する日と、温泉に一泊してスキーに行きたいと申告。
B「お前ボードじゃ無かった?」
オレ「元々スキーだ。今はメインがスキーでたまにボード。B以外で誰か滑れるヤツ居ないの?」
C「○○ちゃん私達と会う前からスキーやってるって言ってたもんね。教えてくれるなら行く。」
オレ「お!良いよ。スキー?オレのお下がりの板使うならブーツのメーカー揃えたいからストックとセットでプレゼントするよ。」(AT○MICだからブーツも揃えないと板の性能出しきれない。)
C「やった!でも高いんじゃないの?」
オレ「可愛いデザインの無いけどね。あ!あと、ブーツのフィッティングもしたいから出来れば一回向こうに来てほしいなぁ。」
C「仕事一段落着いたら行こうかな。泊まれる?」
オレ「当たり前だろベッド使っていいよ。Wベッドだから並んで寝れるし。明日合鍵渡すから何時来て何日泊まっても良いよ。3LDKの賃貸マンションだけど、趣味部屋と作業部屋と乾燥室作ったら寝室がリビングになって落ち着かないかもしれないけどね。(笑)」
A、B、C、D、F「作業部屋?」
オレ「そそ。エンジンバラしたり、部品自作する部屋。ガレージが無いからしょうがない。」
D「趣味優先して自分の寝場所無くすとか○○らしくていいねー。」
F「独身貴族って感じだね。」
オレ「ちょっと違う。オレは自他共に認める寂しがりだ。10年以上も単身で生活してたら好きな物にでも囲まれてないと帰らなくなる。今でも誰もいない家に帰りたくなくて残業する事も多い。この歳で友達の家から出勤とかありえないし。」
B「彼女作らないのか?」(凄い張り詰めた空気になった。)
オレ「前は居たよ。Cみたいに対等に接してくれ無いんだよね。オレを上と思うヤツとは表面でしか付き合えないからすぐ別れる。お前らと居る方が全然良い。今もこのまま時間が止まればって・・・」
凄い恥ずかしい事を言っている事に気づき風呂に逃げた。

(誰かが呼んでる。Cの声だ。泣いてるのか?助けに行かないと。。。)
目を開けるとCが抱きついてきた。状況が把握できない。
Cを押し退け周りを見る。AもBもDもFも泣いてる。
場所は風呂の手前。
胸が痛い。何となく状況が掴めてきた。
風呂に行く途中倒れてFが心マッサージをしてくれいたんだ。
Fに礼を良い立ち上がろうとすると、Aに「心配させるな!」と殴られた。
Aが殴るのを見たことが無かったので驚いているとBから「時間じゃなく心臓止めんじゃねー!」と殴られた。
オレどうなったの?っと聞くと、風呂に行く途中、前のめりに倒れるのをAとBが見ていて、Bが「ヤバイ!」と一言発して駆けつけ、Fが来るまでにAとBがオレを仰向けにし、気道確保までしてくれたが、呼吸も止まっていた。
Fが到着し心臓マッサージを行い、Cがずっと呼びかけてくれていた。ということらしい。
多大な迷惑と心配を掛けたことを詫び、帰宅後精密検査を受ける約束をしてからAとDに支えられテントへ戻った。
戻る途中、焚き火の脇にBの大切なビデオカメラが落ちているのを見つけ申し訳ない気持ちが強くなった。

思っていた以上に状況が悪い。起きていられる時間が短いうえ、ストレス過多か怪我をしたためか倒れるどころか心停止までいってしまった。
かなり注意しながら生活しなければいけないのかもしれない。


盆休み6日目
起きるとCに組み付かれていたため、Cを起こし一緒に朝風呂。(寝る前に誰かがシュラフを開いて敷布団と掛け布団にしてた。)
寝ると体調は良くなる。まぁ、元々不調を自覚していないだけだが。
長湯は体力を消耗するので、背中の流し合いが終わったら早々に上がった。
撤収準備を始めようと思っていると、珍しくBが早くに起きて「代わりにやるから座ってろ。」と気を使ってくれた。
顔が怖いとフラレてから顔面凶器とアダ名を付けられ、実際に喧嘩もメチャクチャ強いBだが、結構優しくオタクでもあり、割りと女性になめられる。
大学の夏休み、月○とつよ○すという紙芝居のようなゲーム?エロゲ?や、無修正AVを勧められた。
実家でつ○きす鑑賞中(エリカルート?)Cがやって来たため、一緒に見るか聞くと、データを消去された。(というかノートPCごと窓から投げ捨てられた。)
その後Bは怒り狂ったCに首を絞められながら「○○ちゃんに汚いもの見せるな!」と言われたらしい。
皆起床し、帰り支度中も「座ってろ。」と釘を刺された。(皆ありがとう。)
暇なので手帳に昨日の出来事を書き綴る。
文字にしていて気づく。
オレの体結構ヤバイのかも!
あと、Cと風呂に入るのは珍しく無いので気にしたことも無かったが、幼馴染とはいえ恋人でもない成人男女が一緒に入浴するのは普通なのだろうか?
昨年ちょくちょく帰郷した時も一緒に風呂入って全裸のまま一緒に寝てた。(Cはパンツだけ。)
幼馴染でもオレ以外の男と入ってるの見たことも聞いたことも無い。
まぁ家が隣で毎日顔合わせていたので家族感覚なのだろうが、嫁入り前の娘さんに対して相応しい行動とは言えないので今後慎もう。

下山中、皆がオレの荷物を分担して持ってくれた。
「気を使わせてスマンね。」と言うと、Bから「友達は迷惑をかけるために居る。だから気にするな。」とトラブルを起こしたEがよく言っていた言葉を言われた。
帰りの車の中でも寝続け、寝ぼけてネットブックをA車に忘れてしまった。
手帳に書いた分はデスクトップに書き写す事にする。
今日はCが家に泊まりたいらしく、一緒に下車した。
実家に置いていたマンションの合鍵をCに渡し、車の輸送や航空券の予約を終えリビングでクッションを枕に愛猫と仮眠についた。
起きると帰宅した母とCが夕飯の支度をしている。
Cは昔から母の料理を教わっていたが馴染みすぎだろ。(Fもたまに来てた。)
(お吸い物に入れる根野菜は下茹で後一晩凍らせて甘みを出し食感をフワフワにする等の一手間を惜しむと食べ慣れない味にオレが『酷い手抜きインスタントみたい』と駄目出しをする程母の料理は料亭並に手が込んでる。母が勝手にやっている事だが、おかずは最低でも朝3品、夜5品用意するので手際が良い。)
本当の親子のように自然に並んでる。
どうやら連休中の溜まった洗濯も済ませているようで、乾燥室に干されていた。
客間にCが寝る布団を用意しリビングに戻ると帰宅した父や兄とも普通に馴染んでる。
オレの方が他人のように思えるほどだ。
夕食後Cは洗い物をしているので親に合鍵を渡したことを告げ自室に戻ると布団や床に掃除機をかけただけでなく、埃が溜まっていた本棚も綺麗になっていた。
短時間でここまでやるなんて家事スペック高すぎ。
早くAかBが貰ってくれると余計な心配が1つなくなるんだが。


盆休み7日目
起床すると、オレの荷造りが完了している。
Cが早く起きてアイロンまでかけてくれたらしい。
車に積みっぱなしの使用済みマスクを回収してから輸送車へ積み込んだ。
空港へ向かう途中、大学で研究員をやってる同級生にマスクと密閉ケースを渡し何か変わった物質や菌が付着していないか内密に調べるよう依頼。
ペラペラ喋るようなヤツでは無いが、危険物である可能性もあるため極内密にやって欲しいと30万程握らせた。
飛行機内ではCAと向かい合う席だったため、暇つぶしにMMPDSの7000系アルミの物性値を参考に色々計算しようと1G状態での主翼の最大たわみ量などを質問していると機長に確認したが数値は知らないらしく、飛行機が好きなんですね。っとポストカードと携帯の番号を渡されたが本業外の暇つぶしでCAのプライベートまで邪魔するわけにもいかない。
帰宅後、街乗り&サーキット用の軽とバイクの補充電を行い、Cと実家に連絡し早々に就寝。


8月末
精密検査を受けるため、病院に1泊。

9月末
病院からの検査結果は極めて良好。
睡眠時間が異常に長くなっている事に関してもカウンセリングにて対応との事だったが、本来とるべき研究機関へ連絡もせず、私念のみで石棺を破壊したため洞窟の事を言えるはずもなく。
仮にEの死が影響したと言うならもっと早く症状が出ても良い。
調査を依頼したマスクに新しい付着物があれば、それを調べる事で何か分かることに期待する。
一先ずCとBに検査結果は良好であった事を結果の画像を添付しメールした。
普段はしっかり者でもあり天真爛漫でもある向日葵のようなCにあまり心配を掛けたくない。
Cは何かあると抱え込むタイプなので気を使ってくれるタイプが今も周りに居るといいんだが。
キャンプの時に確かAかBか助けてくれるみたいな事言ってた気がするから無用な心配だろうか。

10月初め
マスクと密閉ケース内の調査を依頼していた友人から連絡があった。
マスクの付着物を培養した結果、一般的な空気中の菌しか発見できず。
粉塵等も特筆するような物は発見されなかった。
Eが見た赤い靄のような物や声のような物の正体は不明だが、密閉ケース内で石棺の欠片が消失した事も含め今回の件は分からない事尽くめだ。
以前のように体調が万全になり次第、考古学へ進んだヤツあたりと洞窟を再訪する。
洞窟の場所は分かっているし、もし洞窟に危険が残っており、オレに何かあった場合、誰かが訪れないようこの場所を特定できない手記を除き全データを削除する。
Cから電話があり、10月中頃に来るらしい。
板のメンテナンスをやっておこう。

もう既に繋がらないホラテラへの投稿とかどうでもいい。
胸騒ぎもするので、編集せず起こった事を書き留めておくことにする。




Tが書いていたものはここまでです。
これを保存した2日後に倒れ搬送されています。
[ 2014/07/12 ] ◆06fMZ3gA

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[ 2014/07/12 ]

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[ 2014/07/12 ]

[ 56626 ] 霊の通った跡

ふと思い出したので…。
俺が高校生のころで時季はちょうど今頃(7月上旬)だったと思う。

昼飯にお惣菜(豚肉の炒めものと唐揚げ)をスーパーで買って帰宅。
半分は今食べてのこりは夜食にでもしようと思ってとりあえず昼分を完食。
当然、残りを冷蔵庫に入れるべきなのだが、この辺に一切記憶がない(xωx;)
どうやらそのまま眠りこんでしまったらしい。
夢を見る…自分の部屋(飯を食って今、寝ている部屋ではない)で横になっていると日本兵らしい人が数人俺の寝ている横を通りすぎて行く。どうやら俺には興味がないらしい。そして俺も怖くもなんともない。ただ見てるだけ…よくよく考えればこんなに感情に起伏のない夢も珍しいんじゃないかな。

そして目が覚める。寝起き特有の目のシパシパ感とか生欠伸がでる感じもない。うまく表現できないけど『ぬ〜って目が覚めた感じ』っていったら伝わるんだろうか?

あ〜寝てたのか…(どうやら30分程度眠っていたらしい)・・・なんか喉か渇いた。さっき食ったばかりだが腹も減った。

水を飲む…うん、美味い。予定は変わるがさっきの食い残し食ってしまおう。目の前にあるし。御飯をよそってお惣菜の豚肉を食べる…味がない!なにより食感がおかしいっ!まるでカップ焼きそばにお湯を入れて30分たってしまった時のように歯に触れたらボロボロに崩れてしまう。「うわっ!腐ってる!」慌てて吐きだす。唐揚げも味がなく小麦粉で出来た団子みたいだ。当然吐き出す。ご飯は普通。
夏場だし時間はそれ程たってないがくさってしまったのだろう。俺が悪い。

その時は気にも止めなかったのだがひと月たってお盆ころTVの心霊特集で霊能者が餓鬼やそうでなくてもお腹を空かせてなくなった霊が通ったあとご飯やお酒の味がおかしくなる事がある。盆時期の仏壇の供え物なんかに多いという話をしていた。

〜そういや、いくら夏だからって2、30分で飯腐るものなのか?なにより腐敗臭や特有の酸っぱさもなかった…。〜

この間のはそういうことだったんだろうか?

と思った 不思議な話。
[ 2014/07/14 ] ◆-

[ 56628 ] NO TITLE

>>56212
>>56492
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/07/14 ] ◆Ahsw8Nok

[ 57071 ] わたしの不思議な体験です。

おーぷん2ちゃんねる「小さい頃の不思議な体験」にも投稿したわたしの体験談です。
ttp://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1339084403/96-103
管理人様、もし不適切であれば対処願います。

・母の胎内にいるとき、医者から「98%無理」と宣告される。が、別の医者にかかったところ
難産ではあったが無事に誕生。
ちなみに母はわたしの前に二人、わたしと弟の間に一人流産。弟は安産だったらしい。
ただし、わたしは発達障害、弟は軽度知的障害。
・3、4歳ごろ、布団で寝ていると足元に毛の生えた何か(直接姿は見ていない)が来たことが数回ほど起こったが
いつの間にか来なくなった。そしてなぜか「チリンチリン」と呼んでいた。なぜそう呼んでいたかは自分でもわからない。
・幼いころから手が少し熱い。
小学時代は集団登校で、一緒に登校していた同級生から「人間かいろ」のあだ名が付いた。
・小学3年?ごろ、親二人とも仕事に出ているとき、帰宅して鍵を開け誰もいないが
「ただいまー」。すると男性の声で「おかえりー」。お父さん?と思い部屋に入るも誰もいない。
帰宅後の親に尋ねても知らないという。とにかく優しげな男性の声だった。
わたしは密かに、亡くなった祖父では?と思っている。
・高校時代道を自転車で横切ろうとしたところ、走ってきた軽と接触。
自転車から投げ出されたがコンクリの道に落ちる寸前、一瞬の浮遊感。
そのせいかどうかはわからないが頭を打ったにもかかわらず命に別状はなかった。
(頭は大きなこぶができただけ)

と、昔から不思議体験、命拾いが結構多いです。

[ 2014/07/18 ] ◆.JG/Fdbw

[ 57301 ] NO TITLE

ぜんぜん怖くないけど今日あった話。

子供会で結構山深い地域にある公園に行くことになり、
手伝いのため自分も参加することに。
みんなはバスで現地に向かったけど、私は用事があったのでずれた時間に自宅から自家用車で向かった。

方向音痴なので、よっぽど知ってる土地じゃないときは、何度か行ったところでも必ず補助的にナビを使う私。
今日行ったところもこの間下見に行って来たばっかりだったけど、ナビを使った。

すると、途中からなんか道が違う。
同じカーナビを使って同じルート(っていうか一つしかルートが検索されなかった)を選んでやってきたはずなのに道が違う。
もう一度検索をかけてみて他のルートがないか調べてみるがやっぱり同じ得体のしれない道を指定される。
仕方なく、明らかに見覚えのない細い道に導かれてゆく私。
これ車の通れる道なの・・・?という感じのところを恐る恐る降りていくと、目の前には一本の赤い橋
そして手前には「土砂崩れのため通行禁止」の看板。
ただし看板はいつ設置されたものなのか不明。これは通れるのか・・・?

結局、「これ絶対私の行きたいところに行く道と違う」と判断して引きかえし、
うろ覚えの道を通って無事目的地に到着しました。なんだよもう。
でもあの橋を渡ってたら私は一体どこへ辿り着いていたのだろう。

そして、帰りは先発したバスを見送った後、しばらくしてから私も出発。
途中でふと公民館(子供会のバス発着場所になってる)に忘れ物をしていたことを思い出し、急遽そっちに寄ることに。
すると公民館の人たちが私を見て、「おつかれさま、バスは後から来るんだよね?」
・・・バス、私より10分くらい早く出てます。
なに?やっぱり私の知らない違う道があるの?
でもあの赤い橋の道は明らかにバス通れないところだったよ?
途中、うっかりバスを追い越しちゃうような広い道もなかったんですけど。

へーどっかですれ違ったんですかね、とか言いながら普通に帰ってきちゃったけどついさっきまで「実はバスごと神隠しにあってたらどうしようガクブル」とかしてたんですが、
今帰宅した母から聞いたら、その後バスはちゃんと公民館に到着していたそうな。なんだよもう。

なんていうか、自分の方向音痴がいちばん怖い。
[ 2014/07/20 ] ◆-

[ 57850 ] 愛犬

近しい人が亡くなったら、必ずと言っていいほど夢に出てくるんだけど、今回は愛犬のことについて書きます。

僕が2歳の頃から中学2年まで一緒でした。少し腰が悪く、ペットショップで処分寸前だったらしいです。そして僕が中学2年の頃に逝きました。しばらくすると、無くなった祖父母などと一緒に何度か夢に出てきて、楽しそうに駆け回ったり追いかけっこをする夢をよく見ました。その中のいくつかを紹介します。

一つ目の夢
ある日、夢の中で僕と愛犬がベランダで遊んでいて、家の中に入ろうとすると、母が鬼の形相で鍵をかけ、ドアを押さえて屋内に入れてくれないという夢でした。その話を翌朝しようとして「○○(愛犬)の夢を見たよ」と話しかけたら、母が「あたしも見た!怖かった!」とマシンガントークを始めました。内容は、僕が見た夢の母からの視点でした。ただし、母には僕のことが『黒い不気味な影』だったらしく、怖くて必死で家に入れないようにしていたとのことでした。その後、僕の見た内容を話すと、母も驚いていました。
[ 2014/07/26 ] ◆RIfSKKuo

[ 57851 ] 愛犬2

二つ目の夢
愛犬は天国ではかなり自由にしていたらしく、しばらくは面識のある(点語彙区にいる)親戚の所を渡り歩いていたみたいですが、しばらくして、天国での飼い主を決めたらしく、その人を連れて僕の夢に出てきました。

その人は上半身がなく、下半身だけの幽霊で、ジーンズを履いていました。でも怖さはなくて暖かみを感じ、何より僕の血縁者だと感じました。その人と愛犬は何度か一緒に、僕の夢に出てきました。その下半身だけの人だけで僕の夢に出てくることもありました。母の夢にも一度だけ愛犬と共に出てきたらしいですが、母は恐怖しか感じなかったらしいです。
[ 2014/07/26 ] ◆RIfSKKuo

[ 57853 ] 愛犬3

その後
その後は徐々に愛犬が夢に出てくることは減っていきました。だけど25歳ぐらいの時、僕は体調が悪くてニート状態でした。目が覚めたという内容の夢をよく見ていて、夢と現実の区別がつきにくい状態でした。そんなある日昼寝をしてたら目が覚めました。

この頃には夢と現実の区別がつきにくい状態ということは自覚していたので、昼寝をしてたら目が覚めたという内容の夢かどうかを確かめたところ、その状態でした。でもその日は少し違っていて、体が金縛り状態でした。しかも、頭を何かに掴まれている感覚がありました。場面が転換し、天井から自分の体を見ている映像になったのですが、眼下には眠っている体の枕元から20~30cmあるところに黒い穴があって、その穴の中から太くて不気味な手が出ていて、僕の頭を鷲掴みにしていました。『これは死神だ!体に戻らないとやばい!』と思ったら、意識は体に戻っていましたが、頭を強く引っ張られていて、必死に踏ん張りました。僕の意識では結構な時間が経過し、もう踏ん張る力が残っていなくて不気味な手に持って行かれそうになりました。『あ、もう死ぬんだ』と僕が諦めた瞬間、愛犬が光り輝きながら現れて(ハリー・ポッターの守護霊呪文みたいな感じ)、僕の腕の中に収まったかとおもうと石像のように重くなりました。すると不気味な手は諦めたらしく、穴の中に消えていき、穴も消えて、気がついたら目が覚めていました。何時間眠っていたかは覚えていません。

あれから5年が過ぎ、僕も自立して実家を出たためか、それ以降は愛犬の夢は見ていません。

愛犬以外の他の夢枕の話は、また気が向けば書き込みます。
[ 2014/07/26 ] ◆RIfSKKuo

[ 57950 ] NO TITLE

このサイトにもある「ばりばり」という話を読んで、思い出したことです。
小学校の頃に、この話の導入部分と似たような体験をしたことがあります。
当時、とても不思議な体験だと思い、友達に話したし、中学校くらいのときに
やはり怖い話の投稿サイトに投稿したような気もします。

「ばりばり」の話は、夢の中でトイレに入っていて、
“ばりばり”と書かれたメモを発見する。
その後、別のトイレの個室からばりばりと音が聞こえてきて、
のぞいてみると、生首をばりばりとかじっている女の子が…という導入。
この部分と、私の体験が、少しだけ似ているのです。

小学校の頃、放課後に学校のトイレに入りました。
個室が4、5個あるトイレですがその時は全ての扉が開いており、
奥から2、3番目くらいの個室に入りました。
そうしている内に、奥のほうからばりばり・・・と音が聞こえ始めたのです。

トイレ内には自分しかいなかったはず。
いつの間にか、誰か入ったのだろうか?
しかし、トイレの入り口は開閉時に「キィィ」と音が鳴ります。
足音もしなかった、個室の鍵をかける音もしなかった。
とその時は、不思議だなぁ、くらいに思っていました。

よく覚えていないのですが、大の方をしていたのですかね、私は。
とにかく、その後も5分くらいはしゃがみこんでいたのです。ちなみに和式です。
その5分程の間、ずっと、ずーっと、ばりばりばり・・という音が鳴っていました。
その時はただぼんやりと、何の音だろう?と思っていました。
トイレ内でばりばり破るものといったらトイレットペーパーですが、
それほど柔らかな紙を破る音ではなく、もう少し固そうな紙を破る音に思えました。
「ばりばり」の話のように、生首をかじるような音ではなかったですが笑

延々と、ばりばり破る音が鳴り続けますが、トイレットペーパーでもない紙を、
数分も止まらずに破り続けるなんてできるのでしょうか。
ようやく私も不気味に思えてきて、用を済ませて個室を出ました。
おそるおそる奥の個室の方を見てみると、扉は開いていて気づけば音もやんでいます。
中を覗き込んでみましたが、そこには何も、ありませんでした。
相変わらず、トイレの中には私しかいなかったのです。

これだけです。
実体験なので、怖くもなんともないし、オチもありません。
「ばりばり」を読んでふと思いだし、書きたくなったので。
[ 2014/07/28 ] ◆a8SqunGU

[ 57970 ] 管理人のみ閲覧できます

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[ 2014/07/28 ]

[ 58270 ] 帽子のおじさん

 私は今、とある治療院に勤務しているマッサージ師です。
仕事柄、稀にではありますが患者様からその手の話を訊く事があるので、今日は一番最近聞いた話をしたいと思います。

 その患者様(Aさん)には娘さんがおられて、今は2人目のお子さんの出産という事で、1月ほど前から2歳になる娘のBちゃん(Aさんの孫)を連れて帰省しています。
その間、出産のあれこれで忙しい娘さんに変わり、AさんがBちゃんの面倒を見たり家事をこなしているのですが、2人目の出産が無事に終わりようやく落ち着いて来た頃、Bちゃんがこんな事を言い出しました。
 「ねぇ、帽子のおじさん知ってる?」
 それを聞いたAさんは、すぐに"主人の事だ"と思い当たりました。
Aさんのご主人はBちゃんが生まれる前に亡くなっているのですが、生前、頭の病気をして常に帽子を被っていたのだそうです。
 念のためにBちゃんにご主人の写真を見せると、「そうそう、このおじさん!」と首を縦に振ります。
Bちゃんによると、そのおじさんは「お墓の花がない」と言っていたそうです。 そして、Bちゃん曰く「ホタルさん」、つまりは光る物と一緒に上に上がって行ったというのです。

文字数制限のため分けます。
[ 2014/07/31 ] ◆kUeoqHpg

[ 58271 ] 帽子のおじさん(続きです)

 それを聞いて、Aさんは驚きました。
Aさんは、普段から頻繁にご主人の墓前に手を合わせ、その度に花をかざっていたのですが、ここ1ヶ月は娘さんの出産とBちゃんの面倒を見るのとで忙しく、お墓参りが全く出来ていなかったそうです。
Bちゃんの口調から考えても、嘘をついているようには思えません。
狐につままれたような感じがしたそうです。

 そして、Aさんはこの前、Bちゃんを連れてご主人のお墓参りに行って来たと仰いました。 "近頃めっきり暑くなって来たから、水をたっぷりかけて来てあげた"と付け足して…。
 「不思議な事ってあるもんなんですね。 孫の顔が見たくて戻って来たのかな。」
話の最後にAさんはそう言っておられました。
[ 2014/07/31 ] ◆kUeoqHpg

[ 58356 ] NO TITLE

Aの住む町では最近、通り魔事件が発生していた。
その手口は残忍で、夜遅くに、走って逃げ回る女性を追い掛け回し、疲れて動けなくなったところをメッタ刺しするというものだった。
逃げ回る女性と、それを追う犯人の様子が、街頭の監視カメラに映っていたことから発覚した手口だった。


Aはある日、残業で帰りが遅くなった。
帰る途中の電車の中で、ニュース速報をみた。
ほんの10分ほど前に、同様の通り魔事件が再び発生し、女性が一人殺害されたようだった。

Aは怖がりながらも、用心して帰り、自分の住むマンション入口までたどり着いた。

Aの住むマンションは10階建てで、Aはその最上階に住んでいた。
Aはいつも、マンションの2階からエレベーターに乗る。
それは、マンションの正面入口と裏口とでは地面の高さが違い、裏口はマンションの2階部分になり、通勤の経路的にも、裏口から入るほうがAにとっては都合がよかったからだ。

1階からエレベーターが上がってきた。
そのエレベーターには、車椅子に乗る若い男性が乗っていた、両足に包帯がぐるぐると巻いてあった。
その男性は顔を俯むけていた。
Aは軽く会釈をして、エレベーターに乗った。

マンションのエレベーターはとても狭く、古いエレベーターだ。
行き先階を押すボタンは、エレベーター内の入口横にのみ設けられており、既に9階のボタンが点灯していた。
この車椅子の男性は9階の住人なんだろう。
Aは手を伸ばし、自分の住む10階のボタンを押した。

9階で車椅子の男が降り、10階に着く。
しかし、部屋に入ろうとした時に、会社に自宅の鍵を忘れたことに気づいた。

気が滅入った。
近くに住む友人宅に泊まらせてもらおうか・・・
しかしそれは、通り魔がいるかもしれない住宅街をまた歩くことを意味した。

だが、このままここにいても仕方ないため、友人に連絡し、泊まらせてもらうことになった。
友人宅までの道は、怖くないと言ったら嘘だが、少し安心して歩くことができた。
多数のパトカーが犯人を探して走り回っていたからだ。



友人宅に泊まり、朝起きると通り魔事件の犯人が捕まったとのニュースがテレビで流れていた。
安心したAは友人にお礼を言ってすぐマンションに帰った。

マンションに帰ると、急いで仕事の準備をした。
そして、ふと気になったので、訪問者がいなかったかインターホンのカメラの映像を確認した。


その映像をみてAは驚愕した。
Aが友人宅に向かって10分後くらいの時間に、録画記録がのこっていた。
先ほどニュースで流れていた、通り魔事件の犯人の顔が映っていた。
[ 2014/07/31 ] ◆-

[ 58491 ] 新しいシェアメイト

最近部屋に小人が出る
と言うと病院行けと返されるかもしれないが
家をシェアしている友人も見たので何かしらがいるのだろうと思う

まず家は古風で明治建築と言えば聞こえは良いが大学生2人でシェア出来るようなボロい見た目だけが取り柄の家である
しかも住み初めてこの1年は至って普通だった

が、
6月初めの朝に「それ」はやってきた
雨の日の朝に布団の中でまどろんでいると天井から何かを引っかく音がする
ネズミやイタチはよく居るので気にせず寝ていると突然頭に衝撃があった
訳がわからず飛び起きると小人がいた
床の上の低反発クッションに埋れてもがく小人が笑
目の前の事に現実感はなかったがとりあえず
突っつき、
「あの、、大丈夫ですか?」
と声をかけたら
「たぶんね」
と小さな声が返ってきた
私は何も言えずに無言でいる
小人は相変わらずもがいている
しばらくそれが続く
そして唐突に外から紙鉄砲のようなパンッ!と音がして窓の方を見た
何もない
視線を戻す
小人はいない
これ以降奇妙な生活が始まる事になる

最近ではTVのリモコンがなくなる→見つける
→元の場所に置く→目を離した隙になくなる→探す
を1日に4回繰り返した事も
どうやら遊ばれてるようだ

他にも彼はメキシカンチップスが好きらしい事や、アルコールに弱い、お風呂によく出る
という事などが1月でわかった。
他にも私は目撃していないが友人の話によると暑い最近はよく水道が出しっぱなしになっているらしい

あ、終わった話ではないし、現在進行形なので申し訳ないですがオチはないです
また何か進展があれば、あるいは質問があれば投稿させていただきますm(_ _)m
[ 2014/08/01 ] ◆AuSknOPw

[ 58621 ] 事故

事故先日のこと。

仕事の休日に、姉の運転で買物に行った。
姉妹ふたり、雨の夜だった。

姉は足が不自由で、移動には車椅子を使う。
駐車場に車を止め、小雨のなか荷台から車椅子をおろすと、私は運転席側へと急ごうとした。

次の瞬間、

「駄目だよ。そっちではなく反対からまわりなさい」

と耳元で誰かが囁いた。
振り返っても、照明に浮かぶオレンジ色の雨粒しか見あたらない。

首をかしげながらも、直感が従えと告げていたので、助手席側へと車椅子を押した。

視界の端では、大型車が正面から入ってきて、向きを変えるところだった。

ほんの数秒ののち。
ドゴンッ!と大きな音をたて、姉の車が持ち上がった。
先程の大型車にぶつけられていた。
相手の確認不注意だった。

運転席側の扉がベコベコになってしまったが、幸い姉には怪我はなかった。
その後、警察を呼んでバタバタし、結局家に帰ったのは夜中過ぎになった。

後日、ディーラーに車を運びつつ、姉とその時の話をしていると、姉がぽつぽつと語りだした。

姉「私、あのとき……右手側に、大きな黒い影をみた。あんたを包むように手を伸ばしてた。でも、急にその手が弾かれて、あんたが助手席側にまわった。そしたら、黒い影の向こう側から大型車が現れた」

私「あんたに怪我がなくてよかったよ……」

姉「あんたも、あと数秒遅ければ死んでたよ」

たしかにそうだ。
そう思った瞬間、背筋に寒気が走った。
姉が見たという大きな黒い影は、いったいなんだったんだろう。
私をひきとめた声は、低い男の声だった。
誰だったんだろうか。

[ 2014/08/03 ] ◆nD1GYqK.

[ 58765 ] NO TITLE

>> 58621
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/08/05 ] ◆Ahsw8Nok

[ 58967 ] 独リ旅

大学の先生に聞いた話。

とある大学に通う女の子が、あこがれの海外旅行に行くことになった。
親に迷惑のかからないように、バイト代をためての個人旅行。

英語はそこそこできたし、きっとなんとかなる。
そう楽観しての独り旅だった。

実際渡航してみると、訛りの強い現地語に、英語の通じないところも多い。
意気消沈した彼女が、落ち込んで公園にいたときだった。
やさしげな老婦人がなにごとか話しかけてくる。
彼女が英語でぽつぽつと事情を話すと、老婦人もたどたどしい英語で、熱心に話を聞いてくれた。

するとそのうちに、老婦人がすこし待っていてね、と声をかけて、紙コップに入ったオレンジジュースを2つ持ってきた。
公園の屋台で買ったらしい。
「久々にたくさんお話ししてのどが渇いたわ、あなたもどうぞ」
彼女も安心してオレンジジュースを飲みながら、また会話を続けた。

ふと目を覚ますと見慣れない天井があった。
いやだわ、眠っちゃったみたい。
そう思ってすこし動いた彼女は、自分が水風呂に浸かっていることに気がついた。
服も荷物も何もない。
あったのはバスタブの頭のあたりにあったメモだけ。

メモには「目が覚めたらこの番号に電話して」

彼女がその番号に電話すると、救急車がやってきた。
あとすこしで失血死するところだったらしい。
帰国してくわしく検査をすると、彼女の体から臓器がひとつ消えていた。
その大学では海外へ行く学生達にこう指導している。
「どんなにいい人でも、差し出された飲み物や食べ物に口を付けてはいけない」
と。
[ 2014/08/07 ] ◆-

[ 59482 ] 被爆体験?

311の大震災から3日目の2011年3月14日の朝、
都内在住・在勤の私は、いつも通り出勤のため家を出た。
街は妙に自転車が多かった。
駅の手前のバス停にちょうどバスが来たので、
たまにはバス通勤しようと飛び乗った。

会社には1/4くらいしか出勤してなかった。
計画停電で電車が全て止まり、出勤できぬという。
午前中は通常業務ではなく、食料品や水の買出しを手伝わされた。

昼過ぎに会社から退勤命令が出た。
電力不足で夕方の電車が止まりそうだという。
帰宅支援バックを背負って会社を出て、
運よく乗れたバスで帰路に着いた。

最寄りのバス停で下車すると、クシャミが出て止まらなかった。
買い物するためス-パ-に入ると、クシャミは治まったが、
店を出るとクシャミが再発した。
朝は体調に問題なかったのに。
悪寒が強く、酷く体調が悪い。
その夜、入浴中に鼻血が出た。

後で知ったが、福島からの放射能プル-ム第一陣が東京に
到達したのは3/14頃だという。

東京に届いた放射能は健康に影響ないほどの微量であったとは
思うが、アレルギ-反応の原因にはなり得たのではないだろうか?
[ 2014/08/12 ] ◆-

[ 59485 ] 迎え盆

私が大学生の頃、大変お世話になっていた習い事の先生が亡くなりました。
悪ガキだった私を根気よく指導し、本当の孫の様に可愛がってくれた人も技術も素晴らしい先生でした。

訃報を受けたとき、恩師の死に目にも会えず葬式にも出れないことを大変悔やみました。

先生の奥さんも先生が亡くなってからというもの目に見えて元気がなくなっていました。
奥さん1人でお盆を迎えるのは精神的にも大変なのではないかと思った母の計らいで、
私は先生の家に泊まりお盆の手伝いをすることになりました。

慌ただしくお迎えを終えへとへとになった私は、その日いつもより早く就寝しました。
夜中にもの凄い寒さで目が覚め、目だけでブランケットを探しました。
足下に丸まったブランケットを見つけ取ろうとすると体がぴくりとも動きませんでした。
頭は完全に起ききっておらず、ぼーっと「エアコン止まってるのに寒いなぁ、ブランケット取らなきゃなぁ、体動かないなぁ」とのんきに思っていました。
すると先生の寝室の方からふと人がやってきて、私の足下で止まるとブランケットをふわりと私の体に掛け、ぽそりと何かを言って通り過ぎて行きました。
薄暗くてよく見えませんでしたが、私は奥さんがトイレに起きてきて掛けてくれたんだなと思いながら、ブランケットの温かさにまた眠りにつきました。

翌朝朝食の席で昨晩のお礼を言うと、奥さんは夜中に一度もトイレには行っていないし、ブランケットも掛けていないと言いました。
寝ぼけて夢でも見ていたのだろう、普段ならそう片付けてしまいますがその時ばかりは夢だとは思えませんでした。

ひょろりとした体型に、片足を引きずる様にゆっくりと歩く独特の歩き方、そして何より通り過ぎる時に聞いた「風邪引くで」と言った声。
まさに先生でした。

亡くなってからも心配されていることに申し訳ない反面、嬉しくも思いました。
今年こそは先生にお帰りなさいと言えるよう、仏壇の前で待機しようと思います。

駄文失礼致しました。


[ 2014/08/12 ] ◆-

[ 59554 ] NO TITLE

姉から聞いた話。

姉の通った女子高は古戦場に建っている。

飛鳥の昔から先の大戦までいろんな戦いの舞台になったところで、学校を建てた時にも土の中からごろごろ遺骨が出たそうだ。

そんな場所ならさぞかし幽霊話も多いだろうとwktkで訊いたらやっぱり『出る』という。

湯沸し室に出る子供を抱いた幽霊と女の泣き叫ぶ声が聞こえる円形校舎。
だから生徒はいかなることがあろうとも絶対に七時下校を厳守云々……

あれ?

だけどおかしくね?

だって激戦地だろ?
何で血みどろの落ち武者とか生首とか出ないの?

そしたら姉ちゃん曰く

『昔は出た』

『だけど戦前に女学校ができて、生徒たちのスカートがひらりひらりと翻るたびに、一体、また一体と成仏して出なくなった』

『これもみな〇〇管主(←創立者)のふか~い思し召しによるところ』



そうか。

成仏できてよかったね。

でも姉やその友達の実態を間近で見ている俺としては、
成仏した霊たちがだまされたような気がしなくもない。




[ 2014/08/13 ] ◆-

[ 59570 ] NO TITLE

>>59554
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[ 2014/08/14 ] ◆Ahsw8Nok

[ 59831 ] NO TITLE

雷鳥一号さんの「カタリ」ってお話読んで思い出した。

私の曾祖父も山菜取りに入った山で、大きな猿のような生き物に自分の命日を予言されたらしい。
その猿は「お前の命は○○年後の何月何日までなんだよ」とやけに親しげに言った後、ポカンとした曾祖父を尻目に大笑いしながら山奥に消えそうだ。

しかし猿も予想外だったろうと思うが、この曾祖父若い頃からもの凄い忘れっぽい人だった。
一週間もすると言われた日付が何年後の何月何日だったか、コロッと忘れてしまったらしい。
○○年後が結構長生きな年数だったし、大往生っぽいしまあ良いか、と気にしなかったそうな。


以上が存命中の曾祖父に聞いた話。
で、その曾祖父が10年程前に亡くなったんだ。ひ孫の私が13歳の時。
かくしゃくとした曾祖父だったが、さすがに晩年はボケちゃってよく近所を徘徊していた。
でも寝たきりになることも無く、日常生活はそこそこ送れる程度のまま風呂に呼びにいったら亡くなってたという見事なピンピンコロリ。
大往生だった事もあり葬儀で集まった親族一同も「猿の予言もあながち間違ってなかったなw」と、和やかな雰囲気だった。

しかし後日、遺品整理していた時に曾祖父の若い頃の日記を見つけた。
「一応忘れっぽいことを気にして日記を付けたことも有った。が、その日記をどこに置いたか忘れたw」
と曾祖父が言っていた事を思い出し「おじいちゃんwww」と一緒に片付けていた大叔父達とペラペラめくって笑っていたが(ちなみに日記はなぜか押し入れに有った金属の弁当箱?の中に入っていた)
件の猿の予言の項を見つけてしまった。以下大叔父による要約

「ぜんまいを取りに○山に入ったら岩の上にえらい大きな苔の生えた猿が居た。俺は○○年後の何月何日に死ぬという。
ニヤニヤ笑いおってムカつく。妙に馴れ馴れしいのも腹立たしい。
なので絶対何月何日には死んでやらんことに決めた。」

曾祖父が亡くなったのは日記に書いてあった日の翌日。
忘れてたくせに意地は通したらしい、と未だに語りぐさになっています。

以上です、読みにくかったらごめんなさい。
つたない筆で長々と失礼しました。
[ 2014/08/16 ] ◆-

[ 60137 ] NO TITLE

>>59831
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/08/20 ] ◆Ahsw8Nok

[ 60199 ] チョロQ

怖くはないんだけど聞いて欲しい。

私は東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた沿岸部よりは少し内陸に入った都市部に住んでいる。
海に向けて車を走らせれば、10分程で立入禁止区域に着く距離だ。

震災から3日後、自宅に戻ってごちゃごちゃになった室内の掃除に追われ、疲れ果てて早くに布団に入った。

当時はまだ余震もおさまらず、電気もガスも復旧していなかったから、5時を過ぎると街が真っ暗だった。
この都市部であんな星空を見れることは、もうないんじゃないかな。

疲れていたが、余震のせいで眠りも浅かったのか、夜中に妙な音で目を覚ました。

チキチキシャーッ
カツン
トトトッ
キチキチシャーッ
カツン
トトトッ

初めは何の音かわからなくて、怖くもなかった。
でもどこかで聞いたことがある音だなと、目を開けることなくボーッと考えていたら、思い出したんだ。

以前、息子にチョロQで遊ばせたときの音だ。
慌てて身体を起こした。
小さい息子が起き出して、夜中に一人遊びをしているんだと思って室内を見渡したが、誰もいない。
息子はちゃんと隣で眠っていた。

そういえば、小さかった息子はチョロQのタイヤを飲み込んでしまうことがあって、危ないからと全て処分してトミカにした。
だから我が家にチョロQはもうない。

じゃあこの真っ暗な中で鳴るこの音は何か。
しばらく暗闇に目を凝らしたけど、何も見えない。
音だけのチョロQは、部屋にあるベッドや机を無視するかのように直線で走り、壁に当たった音がすると、また家具を無視するように小さな足音がそれを追いかける。

不思議と怖くはない。

遊びたいなら遊ばせておくかとさえ思った。
異常な状態の中で何かを達観していたのかもしれない。
そのまま横になると、また眠りについた。

翌朝目を覚ますと、音は消えていた。
一応部屋中を探したが、チョロQも他に音が出そうなオモチャも床に落ちてはいなかった。

もしかしたら震災で亡くなった子供が、同じくらいの年の子がいる家に遊びに来てしまったのかもしれないし、ただの夢だったのかもしれない。

生きている人間でさえ何が起きたのか理解するのにしばらくかかった。
ましてや、小さな子供が突然に命を落としたのなら、何も理解できずに独り寂しさの中さ迷ってしまうこともあるだろう。

悲しいことだけど、私ができることは何もない。
ただ、これからも亡くなった方々の冥福を祈り続けたい。
[ 2014/08/20 ] ◆-

[ 60216 ] 学校の怪談2 七不思議 『一三階段の呪い』

4つ年上の姉の話である。
人には視えないモノを視て、日常と非日常の混ざった不思議な世界に身を浸した、それでも快活な姉の話だ。
姉の視る『異界』を、俺は共に在る時だけ共有することができた。
不可思議でおぞましく、けれど何処か心惹かれる、恐ろしいけれど尊いこともあった、理解しがたい数々の世界を。

怪談や都市伝説、オカルトにはブームがあるような気がするが、当時小学生だった俺と姉の世代にもそういう時期があった。
学校で起きてしまう様々な説明のつかない事故。
怪我人が出ても止まらない当時の同じ学校の児童は、好きなものにハマッて熱狂するというよりは、狂乱していたと言った方が伝わる気がする。
怪談の無いはずの小学校にいつのまにか産まれ、増えていき、最終的に『七不思議』として完成したアレら。
それで被害が出ても、喜ぶ児童達。あれは明らかに異常な状態だったと、俺は今でも思う。

今日はその中から一つ。
『一三階段の呪い』について話させてほしい。


俺と姉が引っ越して通っていた学校は本当に田舎にあった。
四方を山に囲まれ、少し視線を向ければ田んぼの棚田が綺麗な段々を描いている。
森の中の山道は格好の遊び場で、カブト虫やクワガタと捕って競ったり、友達と桑の実を食べ合ったり、なんかよくわからないトゲっぽい実を投げ合って服にひっついて取れない実と悪戦苦闘したり。
何もかも子供心に新鮮で、楽しい日々だった。


学校の怪談が児童達の間で流行りだしたのは、図書室にはいった『学校の怖いはなし』シリーズが最初だったと思う。
普段図書室なんか使わず、サッカーやバスケットボールで遊ぶ男子達まで、集まってはみんなで読み回し、オバケがいるだのいないだと、デタラメといいつつ女子を怪談ネタでさらに怖がらせたり、なんのことは無い、よくある日常のはずだった。
最初は。


書き忘れていたが、俺の姉の特徴のようなものを今まで書いてなかった気がするので、ついでに書いておこうと思う。
一言でいえばものすごい本好きだ。しかも読むのがめちゃくちゃ早く、どの本のどこに何の話があったかまで覚えてられるような、妙な特技を持っている。
これは単純に小さい時からの話で、絵本から始まって文庫に至り、俺だったらすぐに閉じて読むことを拒否するような分厚い2段組の小さい文字で書かれた辞書に似た類いの本まで、活字と在れば楽しんでいたような人だ。
小学校の時の自分の愛読書はこれまた字の細かい2段組の『世界の童話』、それからかなり大判で重い『日本のむかしばなし』だった。『日本のむかしばなし』はふしぎなはなし、楽しいはなし、すこし怖いはなし、わらいばなしの四項目に分かれていて、読まれ過ぎたその本はある日無残にも真ん中から割れたという逸話がある。
本を割るほどに読み込んだ姉はめちゃめちゃへこんでいた。

もう一つは探究心がものすごく旺盛だということ。
夏休みの課題で誰もが嫌がる自由研究を喜々として、引っ越した先の『郷土研究』としてまとめて提出したり、本から覚えた知識で実際に草木染めを作ってみたり。
調べること、実践すること、探求することに並外れていた。あと、着眼点も変だった(俺にとっては)。


両親が共働きだったから、姉が物心つくころ育ててくれたのは祖父母ということになる。
祖父とキャッチボールをしたり、祖母と庭の手入れをしたり、それが父と母で無いというだけで、おおむね普通の生活をしていた。ただ、祖父母が相手だから昔の話を聴く機会は多かったのかもしれない。
俺は小学校の頃はだいたい友達と遊んでいたぐらいの記憶しか無い。ようは楽しい記憶が多いということで、それは俺にとっては幸せなことだった。


脱線はこれぐらいで、肝心の七不思議『一三階段の呪い』について話そう。
何度か書いてきたが、姉の話によると俺たち姉弟が通う学校に元は怪談なんて存在しなかったそうだ。もちろん七不思議も。
それが姉が小学校に転校してすぐにオカルトブームに行き当たり、その流行と共に産まれて、通っているうちに七不思議は増えていき、実際に被害が出て、七不思議として完成してしまった。
無かったことが、それこそ何十年も前からあるように皆が話すようになった。
築何年か不明の木造校舎は雰囲気たっぷりで、児童が怪談を期待するには十分過ぎるほどの場所だった。
しかも元は墓地で、そこを潰して建てられている。
流行にのった誰もが、恐れながら期待しながら、怖い出来事を待っていた。

七不思議『一三階段の呪い』とはこんな話だ。

放課後、誰もいない時に一人で行わなければいけない。
誰もいないことを確認したら、踊り場に立ち、まずはそこから2階へ向かって階段の数を数えながら上る。
この間、決して言葉を発してはならない。頭の中で階段の数を数える。
2階に着いたら、今度は踊り場を目指して同じように階段の数を数えながら降りる。
昇った時と降りた時で階段の数が違わなかったら成功。願い事が叶う。
もし、昇りと下りで数が違い、一段増えて13階段になっていたら、あなたは呪われる。

単純といえば単純。呪いといいながら、要は願い事を叶える儀式なのだ。
いかにも子供らしいというか。


だが姉はこの間、オカルトへの熱狂を眺めている時、終始不機嫌そうだった。
だいたい笑顔の姉には珍しく、しかめつらの日々が多かった。
それも『うぶすな』の沼を訪れる前の話だが。
沼に行った以降、姉は元の快活さを取り戻した。
あの時は不機嫌だったのではなく、もしかすると原因を考察していたのかもしれない。


話は子供が考え出した、稚拙な願い事を叶えるための儀式では終わらない。
七不思議 『一三階段の呪い』は正しく機能した。

あなたは呪われる。

つまり、犠牲者が出たのだ。
とある日学校に着くと、なんだか空気がざわついていた。
ひそひそと陰で集まって何事が話しているグループがあちらこちらに。
意味がわからず下駄箱で靴を履き替えて教室に向かおうとすると、階段付近が大騒ぎになっていた。
渡り廊下で泣いている女子もいる。
すぐに先生達の大きな声が聞こえてきた。

「近づくんじゃない!」
「大人しくして!みんなは一年生の教室か図書室、階段の近くが嫌な子は体育館にいなさい!!危ない事はしちゃだめですからね!!」

姉が踊り場を睨むように見据えていた。
そこには、腕の関節が妙な方に曲がり、片足が完全に折れて泣きわめいている一人の女子の姿があった。
姉の一つ年下の学年の、学校のごく近所にするYちゃんだった。細めの体格で髪を長く伸ばし、優しい美少女お姉さん風の女子だ。
男の先生は痛がってなお暴れようとする女子生徒を押さえ、できる限りの応急処置をしていた。

「痛い痛い痛いいいいいいいいぃ!!助けて!!助けて放して!!」

押さえ込む男の先生は汗だくだった。どれぐらい前から、この状態が続いているのだろう。
Yちゃんは長い髪を振り乱し、一部は汗で張り付かせ、普段の優しげな顔からは想像できないような険しい形相で、

「「は な せ えええええええええええ!!!」」

一声叫ぶと目をぐわっとかっ開き、口の端に泡をしたたらせ濁ったような声で、女子が押さえつける先生の腕に思い切り噛みついた。
直後救急車が到着し、担架に乗せられ女子は暴れないように固定されて、搬送された。
昼休みは当然大騒ぎになり、噂を口々にいう児童と、否定して回る先生達とで異様な状態だった。
午後の授業もみんなうわの空。
後日、校長先生から保護者も集めての「事故」に関してのお詫びとより安全に配慮するという挨拶が行われたが、児童の中で納得している者はたぶん誰もいなかった。

これが初めの年の出来事。

Yちゃんは呪われたんだという者がいたり、呪いなんてあるわけないという者がいたり、Yちゃんが退院して帰ってくるまで、好き勝手に噂は続いた。
けれどYちゃんが無事に戻ってくると、そんな噂も立ち消え、もとの学校生活が戻ってきた。


Yちゃんの家は「石屋」と呼ばれている。
田舎だから屋号で呼ぶ風習が残っているのだ。うちが「とや」と呼ばれるように。
「石屋」とは文字通り庭石を扱ったりなんだりする仕事だが、その仕事のほとんどは墓石を作り、設置するもので田舎では特に重宝されていた。


翌年もYちゃんは階段から落ちて骨折した。一人で発見されて、半狂乱の姿を見せて、入院から帰ってくるとけろりとして松葉杖をついている。
他の誰も落ちない階段で、Yちゃんはその翌年も落ちた。

他の誰もがどれほど試したかわからない願いを叶えるおまじない。
効果がなくて、ただ昇りと下りで数が合うだの合わないだのの、ただの肝試しと成り果てた『一三階段の呪い』で、たった一人、ただ一人、Yちゃんだけが3年間連続して落ちて骨折した。

みんなもう、ただの連続とは思わなかった。
本当に呪われたのだと、そんな空気が言葉にせずとも流れていた。
もともと肌の白いYちゃんはなんとなく遠巻きにされるようになったせいか、ますます青白くなり、目に見えて落ち込んでいた。

「あ、とうま君」

ある日校庭に俺の姿を見つけたYちゃんが近寄ってきて、力無くひらひらと手を降った。

「とうま君、私なにかしたかなあ」

校庭に一定間隔で半分だけ埋められたタイヤ群、通称「連続飛び箱」と呼ばれている遊具を腰掛けがわりに座り、俺はYちゃんと少し話をした。

「骨折して運が悪かったなあとは思ってたけど、まさか続くとは思ってなかった。なんかみんなよそよそしいし、最初は不注意だって怒ってたお父さん達はこの間町に連れて行っていきなり『お祓い』してもらえってわけわかんないことされるし」
「おはらい?」
「そう、意味わかんないよね」
「わかんないって、Yちゃんの一三階段のことなんとかしようとしたんじゃないの?」
「なにそれ?」
「だから七不思議の・・・」
「ストップ!ストップ!!」
俺が七不思議について話そうとした途端、Yちゃんは耳を塞いで大声で俺を制止した。
そしてそろーっと目を開け、耳から手を放すと、
「それ怖い話?怖い話だよね?七不思議ってそうだよね?ごめん、無理!私怖い話とか聞くのもTVとかで見るのも絶対無理なの。怖いの苦手で、苦手っていうか嫌いで」
「え?」
俺はYちゃんの話に逆に驚いてぽかんとしてしまった。
「Yちゃん、願い事が叶うおまじないとかやったことない?」
「ないない。だって、効かないもん。好きな人と両思いになるのに消しゴムに名前書いて、誰にも知られないように使い切るとかでしょ?そんなことしても両思いにはならないと思う。それより、自分が好かれるようなことした方がいいって。相手の好みを知るとか、一緒に遊んでみるとか」

話してわかったことは、Yちゃんが怖い話関係は一切関わらないようにしていること。
だから学校の七不思議も当然知らないだろうこと。
つまり 『一三階段の呪い』を実行したとは思えないこと。

俺は自分なりにYちゃんから聞いた話を姉に伝えてみた。
すると姉は、「どうりで」と一言呟いて、その日はそれっきりになってしまった。

次の日の夕方だ。
姉は俺に用事があるから先に帰れと言ってきた。
高学年になった姉は児童会に所属していたから、色々と忙しかったのも事実だった。

俺は俺で「うぶすな」の件が気になったし、先に帰ることにした。
だからここから先は、姉があの時いったい何をしたのかを聞きだしてわかったことだ。


俺が帰宅で学校を出たのを確認し、姉は『一三階段の呪い』を実行したのだそうだ。
ただし、素直には実行しなかった。
階段の数も数えなかった。
踊り場で手を叩き、小さな声で謳いながら、それを始めたそうだ。
「おにさんこちら、てのなるほうへ」
「おにさんこちら、てのなるほうへ」
二度謳って、昇り始める。
手は叩いたまま、童謡『はないちもんめ』の言葉を変えて。

「刈って嬉しい骨折れ花を、集え楽しき一三階段」
「あの子がほしい、あの子じゃわからん」
「この子がほしい、この子じゃわからん」
「集まれ、怪談のまじないご」

2階まで辿り着いたら、今度は下りで同じ事を。
「集まれ、階段の呪い子」
くるりと振り向いたそこには、数人の児童が音も無く立っていた。
感情の無い、人形のような眼差しがいくつもならぶ。

「お前達のやったことは他愛ない子供の遊びかもしれないが、被害が出たのにやめなかったお前達は今やおにの子だ。人を呪わば穴二つ。人の子の嫉妬、鬼の子の呪い、等しく還れ。業よ還れ」

柏手を高く二度打ち鳴らす。

「この場所に怪談は存在しない。嫉妬と妄信でできた七不思議『一三階段のおまじない』、宿り子はもう無い。お前も無かったのだから無きモノへ還れ」

踊り場を打ち鳴らすようにだんっと踏み、さらに柏手を一拍。
途端、ぐたりと力を失い、踊り場に集まった児童は姉の足下へと倒れ伏した。
俺が見つけたのは、ちょうど払いが終わった瞬間だったらしい。

『秘密だよ』

口元に一差し指を当て、にやりと猫のように笑んだ姉。
その後は保健室へ行き、「怪談の踊り場で何人か倒れてましたよ」といけしゃあしゃあと報告し、慌てて見に行った保険医が職員室へ駆け込み、一時は騒然となった。
姉は当然事情を聞かれたが、「さあ、見つけただけなので何もわかりません」と平然と真実に蓋をしていた。
いや、この場合『クサいモノに蓋』だろうか。


踊り場に居た児童は自分たちがどういう状態かわからず、しかしきつく叱られるうちに七不思議 『一三階段の呪い』のやったことを全員が自白したらしい。

「目的は美人でもてるYちゃんが妬ましかったから、少し不幸な目にあえばいいと思った、だろ。男子から人気があるのも考え物だ。嫉妬で複数の人間から同じ願いをかけられるとは」

「『一三階段の呪い』の話と違う。数が違わなかったから成功したってこと?だから願いが叶ったって?あなたは呪われるってのから無事逃げれたってこと?」

「違う。どうでもいいんだ、そんなことは。そもそも七不思議 『一三階段の呪い』ってヤツが、子供が考えたらしく、定義というか、ようはおまじないとしてのやり方が大雑把過ぎて、悪いモノが好き勝手し放題にできるつけ込みやすい雑な作りだった。昇りと下りではどこから数えるかで段数が変わるんだ。ここで『あなたは呪われる』は確定。次に、そもそも悪い願いをされたのなら悪いことを起こして、更に信憑性を増すことで力を蓄えるのが悪いモノのよくある性質。悪い願いは叶うし、必ず呪われるんだ。Yちゃんの家業が死に近いから、余計に悪いモノはつけ込みやすかったのかもな」

俺は精一杯食い下がる。
「呪いとおまじないは違うと思う」
そこで姉は、あのニヤリとした笑みを浮かべ辞書を指し示した。


【呪う】
①のろう。のろい。神や仏に祈り他人に不幸をもたらす。
②まじなう。まじない。


「『一三階段ののろい/一三階段のおまじない』。人が知識として知っているか、知らないかは問題じゃないんだな。知られてなくとも、効果はある。怖いものが嫌いなYちゃん本人やるわけはないから不可思議だったが、これでYちゃんにはもう同じ不幸は起こらない。

ぞっとして俺は乱暴に辞書を閉じた。

「七不思議 『一三階段の呪い』は死んだ。今回はいい勉強になったよ」

夜空に瞬く星々を眺め、ぽつりと姉が呟いた。
[ 2014/08/20 ] ◆xnLOzMnQ

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[ 2014/08/21 ]

[ 60301 ] 挨拶にきた人魂

人魂の話。


私の実家は田舎にある。
周りには田んぼと茶畑だけ。
前方には海、背後には赤石山脈が連なる、静かでのんびりしたところだ。
発展という言葉が寄りつかない土地ゆえに、夕方になると、山の影が集落に覆い被さり、辺りは真っ暗になる。
夏には、家の前の川で蛍も飛ぶし、蛙もうるさい。

そんな私の田舎で、人魂が目撃された。


事は一年前。
近所の仲良しおばあちゃん三人組が、黄昏も過ぎた薄闇の頃、揃って見たのだそうだ。赤くゆれる人魂を。

三人はその日、公民館での寄合に顔をだした帰りだった。
橋のたもとで、手押し車に寄りかかりながらお喋りに興じていたそうだ。
そのときだった。

集落を流れる川の下手から、ヒューッと何かが飛んできた。
赤くてまるい、燃えるものに、三人はとても驚いたそうだ。
それは人家の上をゆらゆら、ゆらゆら尾を引いて飛び、私の家の前でパッと消えてしまったらしい。

三人は、「あれよ、鳥居屋敷(※屋号)のうえに行っちゃった!! えらいもんみたね~」とそのまま解散。
一方、私の家では親戚のおばあちゃんがぽっくり亡くなったと知らせが入り、大騒ぎになった。
(父の姉が嫁いだ先の姑さんで、生前はよくお世話になった)


葬式から帰った頃、世間話にきた瓦屋と桶屋(※屋号)のおばあちゃんたちが教えてくれて、家族で「挨拶に来ただかねぇ~」と笑った。



あまり怖くはありませんが、人魂の話でした。
[ 2014/08/21 ] ◆nD1GYqK.

[ 60468 ] 人魂の補足

うーん、ちょっと分かりにくいかもしれないので図にします。


《鳥瞰図》
私の家
□ ←人魂●=
―――――――】【―――
】【 川
―――――――】【―――
三人のおばあちゃん


《地上から見た図》

   消=

―――――――┘橋└――
Σ三人のおばあちゃん
[ 2014/08/23 ] ◆nD1GYqK.

[ 60469 ] 再投失礼します

すいません、図が崩れてわけわかんなくなってしまいました(-_-;)
再投失礼します。


《鳥瞰図》
   私の家
   □ ←人魂●=
―――――――】【―――
       】【 川
―――――――】【―――
    三人のおばあちゃん



《地上から見た図》
            消
           □
―┘   橋   └――
Σ三人のおばあちゃん
[ 2014/08/23 ] ◆nD1GYqK.

[ 60848 ] NO TITLE

ごめん、ここに書いていいものかどうか解らないがちょっと相談させてくれるかな。

今年のお盆、俺のひい婆さんの初盆だったんだ。
いろんな細かい行事がいろいろあって忙しかったんだがその中に『お茶湯』っていうのがあった。
別に変哲もない湯飲みにお茶を入れて仏壇に供えるんだが、その回数が半端じゃない。
毎日四十九回、盆の三日間で百四十七回も供える。
送っていく日なんか半日しかないんで、間違えないように碁石で数取りしながら大忙しだ。

で、それだけ回数も増えると入れ替えたお茶の量も結構なもので、大きなバケツに一杯になる。
なんでも供えたお茶は普通に捨てたらいけないんだって。
バケツに全部溜めといて、四つ辻(道路の交差点)の真ん中に捨てに行くの。
念仏を唱えながらぐるっと円を描くようにお茶を捨てて十文字に踏みしめてから帰る。
その捨て役を俺が仰せつかってた訳なんだけど。

最初の二日間はちゃんと捨てた。
ちゃんと四つ辻まで持っていって念仏を唱えながら縦横十文字。
でも三日目、仏さんはもう帰った後だし、暑いし重いし、実を言うと見たいテレビもあったんで、こっそりバケツの中身を門を出たとこの溝に流してしまったんだ。

その翌日。
「誰や、こんな玄関に水こぼして…」とおかんが怒ってた。
その翌日は
「かき氷でもこぼしたんか」とぶつぶつ言いながら廊下拭いてた。
その翌日も。
その翌日も。

毎日家の中に水がこぼれていて今日で十日目。
で、おととい気がついたんだけど。

玄関から廊下居間、台所、応接間、階段の下から二段目、五段目…だんだんこぼれた水が俺の部屋に近づいてるのよ。

これってなんか意味ある?
ちゃんと捨てなかったのに関係あるのかな?

どうしたらいい?



[ 2014/08/26 ] ◆-

[ 60857 ] NO TITLE

>60848
寺に相談するんだ
そして続報を書いてくれ
[ 2014/08/27 ] ◆-

[ 60880 ] NO TITLE

>60848
まず、ご両親に正直に話すこと。作法が個性的なので、おそらく家の因縁がらみで、しかも陰陽道的対処だろうから、そこいらの神社は無論、菩提寺ですら対応できないかもしれない。

とりあえず、自分が今着ている服を洗わず抱き枕かなんかに括り付けて、ユーは親父さんの服でも借りて親戚の家にでも泊りにお行き。できれば寺の法がいいかな。盛り塩結界は多分効果ないと思う。

[ 2014/08/27 ] ◆-

[ 60883 ] NO TITLE

>60857
>60848

そんなやばいことだったんかな(涙目)
わかった、今日婆ちゃんが施餓鬼に行くはずだから頼んでみる。
お返事ありがとうございます。
[ 2014/08/27 ] ◆-

[ 60957 ] 投稿場所修正

[ 60956 ] NO TITLE
これでいいのかな?既視感について他の人にもあるかなぁと思ってチャレンジ投稿してみる。ちょっと長くなると思うし初めてなので読みにくいと思いますが、許して欲しい。既視感で自分もって人はちょっと見てほしいかも・・・

その日は本当に何でもない休日で家の母親と兄が洋画を見ていた。家の母親は映画が結構好きでその頃はしょっちゅうレンタルして見ていた。俺は小説とか本を読むほうが好きだからあまり見ないんだけどたまに一緒に見るくらい。んでその日は二人で見ていてそれがついこの間たまたま三人で一緒に見た映画で「また借りてきたのか?間違えて同じの見てるぞw」といったら二人とも「「は?」」って感じでこっちを見た。
ついこの間に見たとこっちは思ってるからラストも知ってるし「嫌、この間見たばかりじゃん。まあまあ面白かったけど」って話したら「何言ってるの?初めて見るに決まってるでしょ」と言われ「いやいや、こないだ見たよな?」って兄貴に聞いたら「嫌、お前がおかしいw何か他のと勘違いしてるだろ」って笑われた。
この時に少しだけ違和感って言うか気持ち悪くは感じた。本当にこっちは見た記憶があってラストが分かってる。んで「いや、絶対見たって何言ってんの」って少しだけ本気でいうとようやく向こうも少し真剣な感じになった。「ラストでこうなる奴だろ」ってネタばれして何かこっちも気分悪いので2階に上がってゲームしたんだよね。

ゲームやりながらこの間見た時の様子を思い返していたんだよね。んで3人掛けのリビングのソファーに二人が座って俺が隣の和室からソファーに体を乗り出したりソファーに移動して話しながら見たことがはっきりと思い返せた。どう考えても二人が俺を担いでるか、本当に見たのを忘れたのかって気持ちになってた。自分なりにやっぱり俺の記憶が正しいって確信して下に降りたら見た記憶のある映画を見てるわけ。
「ほら見た奴だろ」って話したら二人ともやけに真剣に見てるからなんとなく俺も見直す感じで見てた。んでエンドテロップ流れてラストにエンドって流れで終わった時に二人から「本当だった・・・誰と見に行ったんだ?」って兄貴に言われて「いや、だからこの間見ただろ?」って少し不安になって話したら母親も「本当に一緒に見てないよ。初めてだよ」「いやいやからかわないでよ」「真面目にだよ」って言われ少しシーンってなった。
怖くはないんだよ。ただ本当に記憶が俺の記憶と二人の記憶が違うみたいでいまだに騙されてるって思うくらいなんだけど向こうにはむしろお前なんだよみたいに言われてそれから映画を見るのはちょっと怖くなった。

既視感ってココ来たことあるとかで今までもたまにはあったけど結構いい加減でそんなに真剣に感じたことなかったんだよね。でもコレは本当にくっきり覚えていて不思議だったから怖くなった。まるで俺だけ違う空間を体験してきたみたいで…他にもこんな人いるなら少し安心できる気がしたのでちょっと投稿をして見る気になった。
長くてすいません。
[ 2014/08/27 ] 自分でも不思議 ◆0ht9fLeU
[ 2014/08/27 ] ◆Ahsw8Nok

[ 60960 ] NO TITLE

60848です。

今朝、婆ちゃんが朝のお勤めをしてる時に白状しました。
「このよもだが!〇×@@:△#~!!(罵詈雑言なので省略)」と木魚の撥で殴られた。

要約すると、
・お茶を撒くのは、餓鬼や身寄りのない亡者など供養してもらえない者に振舞うため。
・餓鬼や亡者は一度仏様に供えたお下がりしか食べられない。
・だから仏さんのお下がりはむやみに捨ててはだめ。干からびていようが腐っていようが食べる。
・振舞う場合は手順を踏むこと。お下がりを捨てたりむやみに振舞ったりすると、そこに良くないものを集めることになる。
・わざわざ四つ辻に撒くのは人通りでそういうモノを散らすため。

婆ちゃん達がお下がりをお茶漬けにして食べてたのは、単なるケチじゃなかったんだと納得。
だから俺のやったことは餓鬼や亡者を門口に集めてしまったことになるらしい。

婆ちゃんはひとしきり怒った後、施餓鬼供養をしに寺に出かけ、水筒に本尊さんの前に供えてあったお茶を貰って帰ってきた。
俺は罰として墓の草むしりをさせられた(しんどかった)。

で、もうすぐ十二時なんだけど。
婆ちゃんが貰って帰ってきたお茶を水で薄めて薬缶いっぱいにして廊下(俺の部屋の手前)に置いてあります。
後は「おとなしく寝ろ」と言われた。

ちょっと怖いけど案外婆ちゃん達が落ち着いているので……そろそろ寝ます。
[ 2014/08/28 ] ◆-

[ 60971 ] NO TITLE

オカルト関係じゃないからここに書くべきではないだろうけど、この夏で一番怖いと思った出来事だったんでここで書かせてほしい。

お盆に親戚一同が集まった時に、いとこのお姉さんから聞いた話。

お姉さんには今年で小2になる息子がいるのだが、その子が去年の夏休み明けにそれまでよく遊んでいたグループの子たちから仲間はずれにされるという事件がおきた。
息子はなんで自分が仲間はずれにされたのか理由も判らずしょげていた。
お姉さんも気になって周りのママ友たちにそれとなく事情を聞いてまわったそうだ。

すると事情がわかってきた。
息子を含むそのグループは夏休み明けに集まった時に『夏休みはどこへ行った?何してあそんだ?』というような話をお互いにしていたらしい。
息子は両親と一緒に母方の田舎へ行き海で遊んで楽しかったというような事を話したらしい。
どうやら、それがリーダー格の子にとってはカンに触ったようだった。

じつはリーダー格の子は両親が家庭内別居をしており、その事が住んでいるマンションの他の住人に知れ渡るほどの、ひどい罵り合いを度々繰り返していて、その夏もとても家族揃って仲良く外出などという雰囲気ではなかったようだった。

仲間はずれに理由がリーダー格の子の嫉妬というか羨ましいという気持ちだったという事を知って、お姉さんは息子に「他に仲良くしてくれる友達をさがそうね」というのが精一杯だったそうだ。

「まだ小一だと、相手の家庭の事情を察しろとか、自分は自分・他人は他人で割り切れとか、難しいよね…。でも今はそういうのも小さいうちから乗り越えて行かなきゃいけないんだよね…」
お姉さんは複雑な表情でそんなふうに言っていた。
[ 2014/08/28 ] ◆-

[ 61226 ] 猫

何とも言えない不可解な出来事で人に相談出来ずに現在進行形で悩んでいることがあります。

私は昔から自他共に認める動物好きです。
虫も(黒い悪魔以外)魚も植物も大好きで小さい頃から幾つもの生き物絡みな伝説?を持つ程大好きなのですが、私が唯一側に寄るのを躊躇ってしまう動物がいます。
それは猫です。
決して苦手な訳ではないのです。出来ることならなでなでしたいしもふもふもしたいのです。
幼い頃から何故か私が猫に一定以上触れ合うと不幸なことが起るのです。
不幸と言うのは私に起るのではなく、何故か私と触れ合った猫が事故や病気で死んでしまったり、行方不明になるのです。

小学生の頃両親に内緒で餌をあげたりして可愛がっていた身ごもった野良猫が、ようやく懐いてくれた数日後に道で冷たくなっていたり。
知り合いの飼い猫がようやく撫でさせてくれる様になったと思ったら数日後に亡くなったり、行方不明になってしまったり。
捨て猫を保護して里子に出すと、事故や病気で死んでしまったり、大怪我を負ったり。

最初は偶然や罪悪感に寄る考え過ぎだと思っていましたが、不幸に遭う数があまりに多く猫に対する申し訳なさから一定距離をとることになり、現在までに至ります。
私自身が不幸に見舞われるならオカルトチックな考え方も持てそうなのですが、全く原因が分かりません。
心当たりらしい心当たりと言えば私が犬派なことと、犬年生まれと言うぐらいの事しか思い当たる節もないのです。
なぜ猫にだけ、しかも私にではなく猫に悪いことが起る。こんな変な話を誰かに相談出来る訳もなく、しかしこれ以上猫に不幸が起るのも嫌でこの先一生猫は飼えないんだと落ち込みながらも、ここ数年は猫に触れることなく過ごしてきました。

幸い都会に出てからは猫と触れ合う機会もなく過ごしていたのですが、つい先日車に轢かれそうになった野良の子猫を思わず助けてしましました。車もあまりスピードが出ていなかったお陰で轢かれずには済みましたが、さすがに肝が冷えました。
子猫の飼い主さんは見つかりましたが、何とも言えない複雑な心境です。
今度こそ、子猫が何事もなく幸せに暮らせるようにと祈ることしか出来ず大変歯痒く思います。
本当にこれ以上何も起らないでほしいです。

[ 2014/08/29 ] ◆-

[ 61467 ] シンクロ

私が免許取り立てのころの話です。
毎週末のように親の車を借りて友人たちと地元の行ったことない道に突入してみる…というドライブをしていました。

そんな、ある日いつものように友人と3人でドライブしていると古びた林道に入ってしまい、竹が道にしな垂れかかっていたり山壁が崩れてたりと、もう道として機能してないようなとこ迄入り込んでしまいました。
もう、そうなると若葉ドライバーでは危険なので運転歴の長い友人とハンドルを代わりターンできる場所を探してノロノロと前に進んでいました。
しばらくすると、私は何か違和感を感じ「あれぇ…」と呟くと、運転を代わった友人が「なに?」と車を停めたのですが、その瞬間後部座席に座っていた友人と私がほぼ同時に『車をだせっ‼︎』と叫んでいました。
運転していた友人はなにかの冗談と思いヘラヘラ笑いながら「なにをよ〜る(言っている※広島弁)…」最後まで言わせる事なくもう1度2人同時に『えぇけぇ(いいから)すぐだせっ‼︎‼︎』絶叫していました。
流石に空気をよんだ運転手の友人もすぐにバックにギアを入れ、先ほどは危ないからとターンを見送った場所で強引に切り返し猛スピードで街に向かって走り出しました。
10分程度走って街中に戻ってきたところで先程2人してなにを見たのかという話になりました…実を言うと2人とも具体的には何も見てないのです。
私は道の前方の一本の木に白いモノがぶらさがっているように見えたので「あれぇ(なんだろう?)」と注視しようとした瞬間、強烈な悪意のようなものを感じて反射的に叫んでいました。
もう1人の友人は車がとまって私がなにかを見ているので見渡してみると前の方に黒いモヤのようなものが見えて気がついたらワケがわからないウチに叫んでいたというのです。

それがなんだったのかわかりませんが(10年暗い前にその辺りの竹薮で生活苦から首を吊った老婆がいたという噂を聞きましたが…関係あるのかないのか…)あそこで引返すのがもたついていたら絶対ヤバかった確信はあります。
今でもその話になると、その時ヘラヘラ笑って車をすぐにだそうとしなかった友人のKY振りに鉾先が向きますw
[ 2014/09/01 ] ◆-

[ 61510 ] NO TITLE

曾祖父が猿に命日を予言(ハズレ)された話を書き込んだ者です。
曾祖父の話とは全く関連ないですが、つい先日不思議な体験をしたので書き込みます。

私は毎日出勤前の化粧にまつげアイロンを愛用しているんだけど
このアイロン、安物の為暖まるのに時間がかかる上に電池消費が激しい
さらに電源スイッチが柔く、ふとした拍子にスイッチが入ってしまう。
そのため普段は電池を抜いて、テーブルの上に放置状態で置いてある。
(一応説明すると、小さい棒状のアイロンでスイッチを入れると先端部分が熱くなり、
そこをマスカラを塗ったまつげに当ててまつげのカールを持続させる為の道具です)

化粧の手順としてビューラー→マスカラ→アイロンの順で使うので、
アイロンの電池とスイッチはビューラーを使う前に入れて、マスカラを塗り終わるとそろそろ温まっている。という具合

説明が長くなりましたがここから本題。
先日はマスカラを塗っている途中で、アイロンの電池とスイッチを入れ忘れている事に気がついた
(時間かかるけどしょうがないからマスカラ塗ってからスイッチ入れて温まるの待とう)と思い、そのままマスカラ作業を続けたんだ
マスカラが終わり、アイロンの電池とスイッチを入れてさて待つか、という時

ふと指がアイロンの先端に触ったんだ。
もう熱くなってた、アイロン。
普段使用できるぐらいに温まるまで最低3〜5分くらいかかるのに。その時は電池を入れて10秒と経っていなかったのに。
他にテーブル上に熱を発する物なんて置いていなかったし、直射日光で〜とかも無い。
「???」状態だったが時間もないしちょうどいいか、ってことでそのままアイロン使ってまつげバッチリ上げて出勤しました。

その後は同じような事は無し。いっそ毎日温まっていてくれたらどんなに楽か…
未だにあの時アイロンが温まっていた原因は不明のままです。

たいした内容でも無いのにまた長々と申し訳ない。
特に男性の方には伝わりにくい話を失礼しました。
[ 2014/09/01 ] ◆ukGFwrv6

[ 61568 ] NO TITLE

>>60216
>>61467
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/09/02 ] ◆Ahsw8Nok

[ 61695 ] 土砂崩れが2回あった気がする

1回目は雨が降り続いたある日突然起きた。

近所に住んでいる友人のK君の家の前の道が土砂崩れで無くなったらしい。

K君の家の前の道は山の斜面の上に通してあるのだけれど、斜面の土砂が崩れ、アスファルトごと崖下に落ちた事によって文字通り道の一部が存在しなくなった。


その日私は学校が休みで茶の間でぼぉっとしていると、外から父が崖崩れがあったから見に行こうと言ってきた。

外は雨が上がったばかりなのか、いつもより少し明るかった。


途中の田んぼ道には水たまりがあって、木の枝を入れてかき混ぜると首の一部が切れたドジョウが出てきた。ドジョウだすげ~(凄い)とか思った。

そんな風に遊びながら目的地へ向かった。

田んぼ道を進むと件の斜面の下に到着した。上の方では何人かの人が作業していた。K君の家から下の方まで茶色になっていた。

そのあとは何事もなく帰宅。崖が崩れて大変だな~くらいに思っていた。



土砂崩れの事など忘れてしばらくたった頃には、道が完成し、その後山の斜面にも草などが生えて以前と遜色ない程まで回復した。




1年程たった頃だろうか、雨の日が続いたある日K君の家の前の道が土砂崩れで無くなったらしい。

正直…またか、と思った。

父が土砂崩れを見に行こうというので、ついて行く事にした。今度は弟も一緒に。

空は曇っていた。田んぼ道を歩いていると、おあつらえ向きというか前回と同じ場所に水たまりを発見した。

私はここぞとばかりに「ここにはドジョウがいるかも。」と弟に話した。弟は興味あり気にドジョウを見つけた時の話を聞いてくれたが、ドジョウはいなかった。

山の斜面の下から上の方を見ると、何人かの人が作業していた。これはあまり変わらないな。とか思った。


家に帰るとすぐ今度はK君の家に見舞いに行こう。という事になった。今度は母も一緒に。

K君の家の前はちょっとした人だかりになっていた。親は親同士で「人がいなくてよかったねー。」とか話してる。

私はK君に「道が無くなったの2回目だよね?」と確認してみた。「え?初めてだよ。」と一蹴。

少し疑心暗鬼になり、母親にも確認してみたところ土砂崩れは今回が初めてらしい。



2回あった気がするんだが…。
長文すみません。
[ 2014/09/02 ] ◆kmDxJN2o

[ 61782 ] 綺麗な公園

私が体験した不思議な話です。

私が小さいころ祖母と一緒に自宅の目の前にあるやや標高の高い場所(山?)に散歩に出かけました。

事件は山を下るときに起こりました。祖母の足があまりに遅かったのと、下り坂だった為か私は走り出していました。


走る途中、下り坂の途中に公園があることを思い出しました。以前は地面に草など生えず、遊具も錆びていなかったのですが、当時既に朽ち果ててしまった公園の事です。


私はとりあえずその公園まで走って行く事にしました。



少し走ればその公園には着くはずでした。けれどなかなか公園に着きませんでした。

少し不安になった頃、前方にトイレが見えました。公園の入り口に設置してあるトイレです。


安堵して公園の中を覘くと…! とても綺麗でした。砂場に草が生えず、雲梯もペンキ塗りたての様でした。

念のためトイレの個室も覘くと、ここもまた綺麗でした。最近作られたと言われても信じてしまうほどに。ちょっと引きました。


私は公園が新品になったので祖母に知らせなくてはと思いました。

山道を少し上ったのですが人影がありません。祖母を呼んでも返事がありませんでした。

また不安になり、下山して祖母を待つことに決めました。この場所が気味悪かったのです。


公園の横を通り過ぎ、下山し始めてすぐに私の横の方にトイレが出現しました。
建物が黒くくすんだトイレです。

公園を覘くといつもの錆びた遊具と砂場の存在も分からない程の雑草畑がありました。一応トイレも覘くとそこはドアが壊れ、個室も汚れていました。


公園を出て来た方向を見ると、祖母がニコニコしながらやって来るところでした。

改めて綺麗な公園を少し探したのですが見つかりません。祖母に今起きた体験を話しながら帰りました。
[ 2014/09/03 ] ◆kmDxJN2o

[ 62246 ] 心霊スポット巡りに行かなくなった理由

以前「やっぱり連れて行かれたんだな」を投稿した者です。

私は幼少の頃から所謂幽霊というものに出会い、触れ、時には殺されかけた事もありました。今回はその中で、私が心霊スポット巡りに行かなくなった理由をお話します。

車の免許を取ったばかりの頃、よく友人達とあてもなくドライブをしていました。昼間はそれぞれバイト等で忙しいので繰り出すのは専ら夜。自然と心霊スポットに肝試しに行こうという話しになります。ただ、地元でも有名な心霊スポットをいくつまわっても何も感じず、何も起こらず、調子に乗っていたんだと思います。あの場所に行くまでは…。

その日は23時過ぎに集まり、A男、B男、C女、D女、私の5人で出発。車の中でA男がこれから行く心霊スポットについて解説していました。向かう先は昔の罪人の処刑場です。今は海岸線に隣接した公園になっているのですが、一番奥まで進むと処刑した罪人の首を洗っていた砂浜に出れるようで、そこまで行こうとの事でした。

A男の力説を適当に聞き流しなから現場に到着。公園の入口に車を停め時計を見ると、時間は0時を少し過ぎた頃でした。いつものように散歩気分で車を降りた瞬間、全身総毛立ちました。

なんだここは…。

公園の入口から奥に続く道、10mくらい先に自動販売機があるのですが、その更に奥に、人影がありました。

いる…。立っている…。こちらを向いているのか、背を向けているのか分からない。

他の4人は気付いていないようで、さあ行くぞー!!みたいな乗りで進もうとするのを慌てて遮りました。

私「ここはヤバい。やめよう。奥に居るよ?」

A男「おっ…お前、何びびってんだよ?そんなに怖いならここで待ってろよ!」

A男は私の呼び掛けに一瞬怯みましたが、女の子の前で強がったんだと思います。実際B男は固まり無言、C女、D女は泣きそうな顔をしていました。A男に少し頭きたんで本当に車待機してやろうかと思いましたが、他の3人が可哀想だったので結局私も行くはめに。進む順番は、A男、B男、C女、D女、私です。いつもこの順番…。

公園の脇道を進んで行きました。周りは草木が生い茂ってるようです。進む先にある自動販売機の明かりの奥に目を凝らしました。

確実にいる…。このまま進んだら鉢合わせになる。何事もなければいいのだが…。

自動販売機まで進むと、立っている人影が更に奥に移動している事に気付きました。ちょうど私たちが進んだ距離と同じくらい。

特に害意は無いのかな…。

自動販売機を過ぎて少し進むと、今までアスファルトだった道が砂利道に変わっていました。周りも草木が一層生い茂り、獣道のようです。平らだったのが上りになり、しばらくすると開けた丘に出ました。下に砂浜が見え、波の音も聞こえます。一定の距離を保ちながら前を移動していた人影も消えていました。

よかった…。やっぱり害意は無かったんだな…。

一服した後、砂浜に向かって再び獣道に入りました。今度は下りです。懐中電灯も持たず、木々の間から差し込む月明かりが頼りだったので慎重に進みました。

しばらく下ると、私の視界の右端に何か違和感を感じました。そちらを見ると楕円形の黒い物体が浮遊していました。私の右側を、距離にして5mくらい、高さ2mくらいの位置を、私たちと平行して進んでいました。

なんだあれは…?

時々差し込む月明かりに照らされて、額、鼻、チラ見する眼光、その物体が長髪の生首だと分かりました。

まずい…。今4人に知らせたらパニックになる。こんな獣道、しかも月明かりのみなんて、転倒したり転落の危険がある。奴もそれが狙いかもしれない…。

至近距離じゃなくて助かりましたが、目が離せなくなりました。どうやら奴もこちらの方をチラチラ見ているようでした。

すいません、すぐに出ていきますので許してください。ごめんなさい。

心の中で謝り続けました。

横を気にしながら下っていたので何度か転びそうになりましたが、なんとか砂浜に出ました。生首は追ってきていません。A男が、ここで首を洗ったらしいよと力説していましたが私は帰りの心配をしていました。しかし4人に伝えたところでどうにかなるものでもないし、危険が増すだけなので黙っている事にしました。

しばらく砂浜で休んだ後、来た道を戻ります。帰りもA男、B男、C女、D女、私の順番。砂浜から獣道に入り、周りを警戒しました。右、居ない。左、居ない。後ろ、居ない。足元、居ない。安心して正面を見ると、前を歩いているD女がこちらを向いて進んでいます。

後ろ向きで歩いたら危ないよ?

と、言いかけて飲み込みました。D女はちゃんと前を向いて歩いていました。こちらを向いていたのは生首でした。なんとD女の後頭部にべったり張り付いて私の方を見ていました。

叫びそうになったのを必死に堪えました。

ダメだ…。今叫んだら奴の思うつぼだ。

長髪なので女だと思っていた生首は男でした。青白い顔で、全くの無表情で、じっと私の事を見ていました。

目が逸らせない。ああ、武士の霊なんだな…。すいません、もう帰りますので許してください。本当にすいません、もう二度と来ません。

心の中で必死に謝り続けました。

開けた丘に戻りました。相変わらず生首は無表情でD女の後頭部に張り付いています。

この子大丈夫だろうか…。

A男「ここもたいしたこと無かったな。」

B男「いや、ここはヤバいよ、今にも出そうだもん。」

もうばっちり出てるよ…。あとA男、やめてくれ…。

C女「処刑場なんて恨みとか凄そうだもんね。」

A男「恨みっていったって罪人でしょ。自業自得だよ。」

バカヤローーーー!!

生首がみるみる鬼の表情に変わっていきました。次の瞬間、

シャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバ…

規則正しく聞こえていた波の音に混じり、一層際立ってその音が聞こえてきました。音の方角、砂浜方向を見下ろすと、波打ち際に沿って、走ってくる人影。振り上げた腕の先に、月明かりに反射した物。武士=刀としか考えられませんでした。

私「ヤバい!走れ!逃げろ!!」

A男「なんだ!?どうした!?」

もたつくA男の頭を張り飛ばし前方に突き飛ばしました。

私「うるせー!早く行け!!死ぬぞ!!」

全員走り出したのを確認してから砂浜方向を見ると、もう砂浜から獣道に飛び込む人影。

ヤバい…。速い…。

私も最後尾から走り出し獣道に入りました。もう転倒だの転落だの言っていられない。転がってでも逃げたい。あれに捕まるくらいなら転落死の方がましだとさえ思いました。訳も分からず走らされ、後ろからは私が急げと怒鳴り続け、前の女の子二人は泣き出していましたが、D女の後頭部に張り付いている生首は鬼の形相で私を睨み続けていました。

月明かり頼りの獣道、しかも下り、もつれる者は前に掴まり、後ろが支え、なんとか誰も転倒せず下りきりました。あとは平らな道、もう少し走れば舗装された道に出る。逃げ切れる…。

そう思って一瞬後ろを振り返った時に見たものは、もう頂上から獣道に飛び込んでくる人影。

有り得ない…。早過ぎる…。およそ人間の最高峰といえるくらいの速度と距離で時間計算していたのに…。甘かった。人間ではなかった…。

とは言え逃げない訳にはいかない。間も無くすぐ後ろに気配を感じ、よせばいいのに走りながら振り返ってみました。ボロボロの着物のような物を羽織り、振り上げていた物は短刀のような、刀より短い物でした。首がありませんでした。生首の本体なんだと思います。

走りながら自分の背に迫ってくる気配に、逃げ切れないと感じ、私を護ってくれているものに必死に祈りました。

舗装された道に出た瞬間、急に足がもつれ、前方に転がりそうになりましたが、何とか立て直し、既に息を切らしながら車の前で倒れ込んでる4人の元に着きました。

後ろを確認すると、自動販売機の奥にあいつが居ました。

お前だったのか…。

D女の後頭部に張り付いていた生首も消えていました。

A男「おまっ…なんなんだよ…?説明しろよ…っていうか、お前なんて格好だよ(笑)」

私はズボンが下がり、パンツ丸出しでした。

もうズボン上げる気力も無いよ…。

泣いていた女の子二人も、私のまぬけな格好を見て笑みが戻ってきました。

私「とりあえずここ離れよう…。車で話すよ。」

そう言いながらズボンを上げ、ベルトを一旦外し締め直そうとすると、するっと抜けてしまいました。見ると革のベルトが後ろでスッパリ切れていました。

霊を冒涜していたのはA男なのに…。私は最初行くのを遮ったし、霊に謝り続けていたのに…。結局、怖い思いしたり危害加えられるのは霊感ある人間なのか…。割りに合わな過ぎる…。

車の中でD女の様子を見ていましたが大丈夫そうだったので、生首の事は伏せ、首無しが追っかけてきていた事だけ話しました。私はそれ以来、心霊スポット巡りに行かなくなりました。
[ 2014/09/09 ] ◆-

[ 62298 ] NO TITLE

怖い話を蒐集しているまとめサイトのコメント欄に読んだ人の胸が悪くなるような書き込みをしているのが
すべて同一人物だった。
[ 2014/09/09 ] ◆-

[ 62650 ] NO TITLE

嘘つくの嫌だから本当に親に聞いた話とか本当に体験?したことだけ書くけど

最近毎晩のように夜更かしをしてるのね、まぁニートだから昼夜逆転よくしちゃうわけよ、いつもは自分の部屋と居間が隣接してるからさ、そのふた部屋で色々しながら夜を過ごすの。もう一回書いとくけど期待しないでね
こないだ庭に野良猫がいつもたむろしてるんだけど、猫が夜中にたてるような音とは違う音が庭からかすかにしたわけ、エアコンの室外機も外で回ってたから聞こえ辛かったんだけどじっと意識を集中して耳をすませてたけど聞こえなかったのよ、もう。一応エアコン切ることで室外機を止めて威嚇?(笑)してみたんだけど反応もなくて、なーんだ気のせいかよ~となって、引き続きようつべで動画見てたりしてたのね。次の日、向かいの家の裏口の鉄格子、窓の、ひしゃげてたらしいね。

あと、もうひとつ、俺最近幻覚が見えるようになったの、といってもショボいやつだけど、通称Gのあのカサカサ動くヤツが苦手でさ、寝るとき目つぶってからも、「もしかして足もととかにいるんじゃね?」みたいに思ってサッと見たりするのよ、いないけど、そういうののせいか黒いものが•••まぁそんな前置きはいいや、実家の一階の階段付近で黒い脚が玄関の方に向かって歩いていくのを視界の端ではっきりみたんだよ、バッと見ていなかったけど、玄関の方にすぐ行って、まぁいなかったんだけどさ、玄関には黒い猫の絵が飾ってあって「お前か?」とかしばらく語りかけてたんだけど、最近思い出しちゃったんだよね、俺が病気で痛くて鳴いてる飼い犬黙らせるために何回も蹴ってたの。飼い犬はもうその時点で高齢で、病気で、1日中身体が痛くて、母さんはすごい大事にしてたよ、でも夜中の2時とかに身体が痛いからクーンクーン鳴き出してそのうち泣いてるみたいに横たわったままワンワン吠え出すの、親父が「黙らせてこい、苦情が来るから」と言い、小学生の俺は「静かにして、な、静かにして」と言うしかなく、でもすぐにまた鳴き出すから、そのうち父さんと交代交代で鳴くたびに蹴ってたな、書き忘れてたけどその犬が黒い犬だったんだよ。しょうがないじゃないか、近所の人たちはそれほど寛大じゃないんだよ、寛大どうこう以前に夜中の2時に中型犬がワァーンワンワンワン!って吠えてたら誰でも困るだろ?寝れないじゃん、うるさいヤツが黙れば丸く収まる、そのために俺たち親子にできることとは何か?黙らせることだろ?そもそも死に際が近いと獣医に聞かされて病院か家かの選択で最後の最期くらい家で、なんて選択をした母さんが悪いんだ!自分は2階でグースカ寝てやがって!近所がどう思うかぐらい考えられないの?!うちの母さんは人の心の難しさを全然理解できてないのさ、ピュアだからね!
[ 2014/09/14 ] ◆-

[ 62651 ] NO TITLE

あ、あと父方の爺ちゃんが死んだときに風呂の蓋がひとりでにガタガタなったってよ、婆ちゃんも父さんも証言してるね
[ 2014/09/14 ] ◆-

[ 62673 ] 角刈りのオッサン

初投稿です。

俺は昔からちょくちょく色んなモノを見てしまう。特に自分の部屋が霊道みたいでお盆やお彼岸等、帰省客(?)がちょっかいを掛けて来ることも多い。その中で2番目にビビった話。

ある年のお盆の夜、フツーに就寝してたらいきなりボディプレスを喰らった。鳩尾あたりに衝撃を感じ目を開けると、薔薇族の表紙に出て来そうなビッチリとした角刈りのオッサンが目と歯をむき出しにして俺に何度もヘッドバンギングをかましていた。

昔から寝ていてボディプレスを喰らうのはよくある事で、大抵無害っぽいスダレヘアーリーマン親父とか耳元で「うふふ」っと囁くだけオネーサンなのでその場合は無視して寝るんだが、寝起きにガチムチ系のアグレッシブ過ぎる動きを間近で見て流石に泡食った俺は
「ふぁわわわわぁ!?」と喚きながら布団を頭まで被って震えていた。顔色は青みがかった灰色で今までの経験からして無害っぽいハズなんだけど歯と白目がやたらに白く、そして強調されていたなぁとビビりながらも解析していたら気配が消えたので顔を出してみるとオッサンは消えていたが今度は金縛りと耳鳴り(泣)
いい加減腹が立ってきたので心のなかで「うるせえなあ」と悪態をついたら耳元ではっきりと





「煩いのはお前だ」




これが俺が人生で2番目にビビった話。その他1番ビビった海外で体験した外人の怨霊話や魂を抜かれそうに話もあるけど需要があったらまた書きます。
[ 2014/09/14 ] ◆UYdOSQa6

[ 63092 ] 探し物

先日、夜遅くなっても一向に眠くならず、仕方なく横になって猫と遊んでいたが、しばらくすると遊び疲れた猫のほうが先に寝てしまった。
完全に覚醒モードで、ただ横になっているのも苦痛になってしまったので、ウォーキングという名の散歩に出かけることにした。
一応、ウェアを着込み、シューズを履いて家を出る。
特にコースも決めずに歩き始めるが、しばらくすると本気のウォーキングになっており、気づくと1時間ほども歩いていた。
ふと、前方に何かが落ちているのが見えた。
街灯に照らされたそれは、近づくにつれて横たわる猫のようだとわかった。
私の近づく足音でも微動だにしないところをみると、車にでも轢かれてしまったのだろう。
可哀想に…と傍まで寄っていくと、その猫は何度か見かけたことのある、近所の野良猫だった。
せめて目を閉じてやろうと屈んで顔を覗き込むと、うっすらと開いた目がこちらを見た。
まだ微かに息はあるようだし、目立った外傷も出血もないのだが、一見して命の灯火が消えかけているのが分かった。
何もしてやることは出来ないが、頭を撫でながら「大丈夫だよ、おやすみ」と声をかけると、小さく咳き込み逝った。
そのままにするのも忍びない。最期を看取ったのも何かの縁だと思い、彼を抱え上げ、一旦自宅に戻ってシャベルを手に近所の公園へ行き埋葬した。
そのまま帰宅したが、さすがに疲れたのか眠気が訪れたので、手早く汗を流して就寝。

夢を見た。
いや、夢を見ていると実感していたのだから、いわゆる明晰夢か。
視界に入る範囲は真っ暗なのだが、ふしぎと暗闇と感じない不思議な空間。
胡座をかいて座る私の目の前には、さきほどの猫が座っていた。

『さきほどは、ありがとうございました』
猫が喋ったが、違和感は感じなかった。
「なんだ、お前喋れんのか。まぁ夢だしな」
『はい。ご飯ごちそうさまでした。美味しかったです』
「そうか、そいつは良かった』
※埋葬したところに猫缶を置いてきた
『では、そろそろ行きます。お世話になりました』
「そうか。行くのか。道は分かんのか?」
『ええ、大丈夫です』
猫は私から見て左手の方向を見る。
そちらに目を向けると、暗闇の中にぼんやりと光る場所が遠くに見えた。
猫に向き直った私と目が合うと、猫は『では』と歩き出した。

すると、『あっ』と呟き立ち止まった猫が振り向いた。
『探し物は塀の上にあります』
「探し物?」
猫はその私の問には答えず、また明るい方へ向かって歩いていき、見えなくなるまで振り返ることはなかった。

ここで目が覚めた。
探し物ってなんだろう?
思いつくものもないまま、そのまま寝直した。

翌朝、普通に目が覚めてバイクで会社へ出勤。
事務所から少し離れた場所にある自分用の車の後ろにバイクを入れる。
ふと、昨晩の猫の言葉を思い出した。
車は駐車場の一番端に停めてあり、すぐ横は背の高いブロック塀がある。
見上げても上側は見えず、手を伸ばして探ってみても指に触れるものはない。
馬鹿らしいと思いつつ、バイクのステップに乗り、見てみることにした。
そこには、小さく光る金属の輪が。
まさか?ほんとに?と思いつつ、バイクから降りて塀の上に手を伸ばす。
この時まで、すっかり忘れてしまっていた、半年以上前になくしたピアスだった。
シルバーとブルーのシンプルな配色のものだが、自分でデザインして職人さんに作ってもらった一点もの。
とても気に入っていて、なくした当初は探し回ったが、結局見つからずに諦めていたものだった。
そもそもこのピアスは、仕事の帰りに飲みに立ち寄った店から自宅の間でなくしており、こんな所にあるはずがない。
それが、ありえない場所にあり、夢に出てきた猫が在り処を教えてくれた。
しかも、半年以上も風雨にさらされていたとは思えないほどキレイな状態。
とっても不思議な体験でした。
[ 2014/09/19 ] ◆-

[ 63190 ] 心霊スポットには行かない

わかりやすい恐怖体験をしたことはないのですが、絶対に心霊スポットには行かないと心に決めた出来事。

大学って食堂がいくつかあって、値段やメニュー、時間帯でなんとなくメンツが似通ってきますよね。
当時その曜日のその時間に食堂の一つで女子数人とお茶していると、同じようにお茶している男女混合グループとしょっちゅうはち会いました。会話をすることはなかったですが、彼らは人数が多く華やかな部類だったのでそこでは目立っていました。近くに座っていると会話も洩れ聞こえてきます。
夏休み前、彼らは海に行くようで、さらに海近くの心霊スポットで肝試しをしてくる的な話をしていました。
リーダー格の男の子が「俺は幽霊なんて信じない」と言い張り、一番大人し目の女の子が「私怖いから嫌だ」と言っていて他の男女は煽ったりなだめたりで、なんだかんだ肝試しの方も楽しみにしているみたいでした。
彼らと面識のある人たちは「お土産よろしく」だの「幽霊出たら心霊写真にとってこいよ」だの通りがかりに声をかけたりしていましたが、私たちは別に彼らと面識なかったので聞こえてくる話で「いいなー私バイトー」とか、「免許取りに行くわー」「ごめんw彼氏と旅行するw」とか、「お土産いいなーあんた彼氏と旅行行くならお土産必須!」「え、ご当地お菓子で許されない?w」とか、のんきに自分たちの話のタネにしていました。
信じない派の男の子は強気で、多分グループ内に男を見せたい相手でもいたのでしょう。ふんぞり返って俺が返り討ちだ!とか言ってるところが可愛いなあと私たちは話していました。彼、イケメンだったので。

夏休みが終わって、平常通りの食堂、いつもの時間。私たちは、休み明け初めて遭遇した彼らの人数が減っていて、しかもいつものようなにぎやかさがないことに思わず聞き耳を立ててしまいました。
近くに座っていてもあまり多くは聞き取れませんでしたが、
「○○は~だし、××は駄目だ、会わせてもらえなかった。」「お前あの後~」「いや、俺は大丈夫だった。けど、写真が~」
そんなような会話をぼそぼそと男の子たちが話し、女の子たちはみな一様に下を向いていました。
何かあったことくらいわかります。いったい何がと思っていたところ、別のグループがにぎやかに入ってきました。彼らと面識のある人たちです。
その人たちは彼らを見つけると手を挙げて「よー!旅行どうだったー?!」的な声をかけました。
すると彼らはみな体をこわばらせて、黙り込んでしまいました。別グループの何人かは何か知っていたらしく声をかけた子たちの袖を引いたりしていましたが私たちはもう絶対旅行、それも心霊スポットでの肝試しで何かがあったのだと確信しました。おそらく食堂にいた、声の聞こえる範囲にいる人はみんなそう確信したと思います。
「…なんかあったの?」と聞いた別グループの子に、彼らの一人が、「ごめん、約束の写真、現像できない。見ない方がいいと思う。」と返したので。きっぱりと、はっきりと。
約束の写真は、つまり心霊スポットの写真です。当時はまだデジカメは高価で、ポケットカメラが主でした。
つまり撮った写真は現像しないと見れません。にもかかわらず、見ない方がいいと彼らの一人は言い切りました。

信じない派のイケメン君は無言でした。
その場にいなかったうちの一人、一番大人し目だった彼女は休みが明けても一度も学校に来ずに、そのまま退学されたそうです。同じ授業をとっていた子から聞きました。
噂では精神を病んだ、と。ほかにも休学していた子や、社交的だったのにあまり話さなくなった子もいたそうです。
私もそのあと自分の健康状態(腰痛の悪化。うら若き乙女だったというのにw)を理由に休学のち退学したのでその後の展開は知りません。なので同じ学年(2回生だった)を爆発的に駆け巡った噂のうち、どれが本当かはわかりません。
確実なのは、彼らの旅行中に何かがあったこと、女の子が一人そのまま学校に戻らなかったということ、幽霊なんて信じないと言っていた、超強気の男子学生がその話題を出すとかたくなに口を閉ざしていたということです。

何ひとつ詳しい話を知らないなりに、私が絶対に心霊スポットには行くまいと心に決めた十数年前の話です。

[ 2014/09/19 ] ◆-

[ 63284 ] NO TITLE

>>63190
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/09/21 ] ◆Ahsw8Nok

[ 63343 ] 名前を呼ぶ声

私は小さい頃から高校一年生頃まであることに悩まされていました。
それは、毎回ではないのですが一人になると何かに名前を呼ばれる(○○~、○○~と何度も連呼される)事で、もの凄く低いドスのきいた声というか、嫌な意味で心に響く声でした。
夜寝ようとしている時に聞こえてきたり、留守番をしている時、お風呂に入ってる時など様々でしたが、声が聞こえてくると、自分はもう駄目だ、辛い怖いといったマイナス思考になって涙が出てきてうずくまりその声が聞こえなくなるのを待つしかありません、そうしているとだんだんと優しい声で、怖い声をかき消すように○○ちゃん、○○ちゃんと名前を呼ばれます。その優しい声が聞こえると助かった…!という気持ちになって怖い声は聞こえなくなる、という事がよく起こってました。勿論その二つの声に聞き覚えはないです。
こんな体験を長い間していたのですが、親や友達に相談していなかった事も今思うと不思議です。
年を重ねるにつれ頻度も少なくなっていき最後が高一くらいでした、今では何も聞こえません。

なんだかこうして文章にしてみると、ただ単に情緒不安定だっただけな気もしますがw何かに呼ばれていたのかなーとも思います。

[ 2014/09/21 ] ◆-

[ 63676 ] かつて心霊スポットだった場所

うちの近所の心霊スポットだった場所の話。

駅前に池のある公園があって、そこで遺体が二体上がりました。
一体目は土座衛門さん。二体目は白骨。
どちらも夏に蒸発して水位が下がった時に、底のヘドロに埋もれている形で発見されました。
ただ、おぼれるほど深い池ではそもそもありませんし、子供ならまだしも出たのは成人遺体。
土座衛門さんの方は男性でした。白骨は知りませんが。
普段は周りをランナーや散歩の人が良く通り、子供がフナ釣ってる(禁止されましたが)平和な公園です。
さらにその駅の真正面にあるマンションからの飛び降り、知っているだけで三件。
もっとあったらしいですが覚えていません。
このマンションは屋上まで外階段がついてますが、鍵は最初ついていなかったそうです。(住んでいた友人談)
あまりに飛び降りが頻発するので屋上に鍵がかけられましたが、
階段入口の柵と階段自体の柵が乗り越えられる高さだったため、高校生が上の階から飛んで、
結局入口部分ががんじがらめにされました。
この飛んだ高校生、早朝に発見されまして。(飛んだのがその時間だったのかもしれません。)
私は通学途中、ブルーシートをかけられて、その端から地面に広がったと思しき血(乾く前)が見えるという現場に遭遇。(涙目)しばらく血の跡の上に砕いたガラスの破片のようなものが撒かれていました。

上記は私が生まれてから高校生になるまでに発生した事例です。新聞に載ったのもあります。
遺体が発見された池の端と(二件とも同じくらいの場所だった)この飛び降りがあった場所(全部外階段付近なので大体同じ道路の端)までの距離、およそ二〇〇メートル。
同じ小学校出身者にはこの飛び降りマンション(本当にそう呼ばれてた)に住んでる子が何人かいましたが、みな一様に「エレベーターが嫌だ、怖い」と言っていました。
相当古かったので雰囲気が怖いのもあったと思いますが、総じてこのあたり一帯、その小学校出身者にとっては当たり前に心霊スポットでした。

けれど高校生を境に、ここでそんな事件は一五年ほど起きていません。
心霊スポット検索をしても、出てくるのは駅の反対側。
高校生が飛び降りた後、マンションの管理会社?もしくはそのマンション付近の自治会?がお祓いをしたのです。
お祓いをしたこと自体は同級生の親たちが話していたのでガチです。どこ主体でやったのかは確実にはわかりませんが、管理会社と自治体と、どちらが主体でやるのか等を大人が話していたのは聞いたことがありました。

最も怖かったのは、冗談半分に心霊スポットだと言っていた場所でお祓いをした後、本当に今に至るまで飛び降りや水死体が出ないことです。
三年に一回くらいの割合で、大人たちが「そろそろまたあるかも」的なことを言っていたくらいそんな事件があった住宅街。みな肝試しだってそこでしたことがあります。
けど誰も本気にはしてませんでした。(少なくとも私の友人たちは。)普通にその辺は遊び場だったり友達の家だったりしたんです。
けどお祓い後何もなし。
ほんとに、何かいたんでしょうか。
うちの親も半信半疑で「お祓いなんて効くのかねえ」と言っていたんですけども。

多くの団地やマンションが経年劣化で建て替えられ、友人たちはその付近にはもう数えるほどしか住んでいませんが、私はまだ地元にいます。最寄駅なので二〇〇メートル圏内普通に通っています。
飛び降りマンションはまだそのままですが、もう入居者もかなり少ないよう。
がちがちにチェーンや鍵がかけられた階段入口もそのまま、池は干上がってもヘドロが大分掃除されて白い砂地が見えるようになりました。

ヘドロがなくなったから?階段が事実上使用不可になったから?
同窓会にて議論になりましたが、警察勤めの友人がぽつりと「そういう場所もある」と言っていたことが印象に残っています。


[ 2014/09/25 ] ◆-

[ 63801 ] NO TITLE

>>63676
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/09/26 ] ◆Ahsw8Nok

[ 63984 ] 私の右手は時空を超える

私が中学生の頃の話です
怖いというよりは不思議な体験ですが

当時の流行ってほどじゃないですが、中学生特有のお遊びで予備の消しゴムや消しかすを授業中投げ合うことが多々ありました(今は反省してます…
仲の良かった男友達と先生の目を盗んで行われる水面下の戦いに燃えたものです

ある日、教室に授業が始まるチャイムがなると同時に、いつも通りジャブがわりに消しかすを投げて試合スタート
大物の予備はクライマックスにとっておき、消しゴムを擦り付けて消しかすを出し投げ合いました
そろそろ試合も中盤に差し掛かり、相手が予備の消しゴムを投げ、それを私がキャッチ、チャンスです
そのまま彼の消しゴムを彼に向かって投げたところ大暴投!!消しゴムは弾み、何処かへ行ってしまいました
授業後、ノーコンと罵られながら消しゴムを探すも見つからず、その時は彼に謝り授業の合間合間に探すも見つかりません

次の日、消しゴムを買って返さなきゃなぁと考えながら学校に登校すると、彼が
「消しゴム見つかった」
と言いました
私はやった!!これで弁償せずにすむ!!とうきうき
でも彼は首をかしげて浮かない顔です
「ところで、どこにあったの?」
と聞いて見ると、理科室掃除の後輩が一昨日理科室の前で見つけたとのこと

そんなはずはありません、私達の死闘が繰り広げられていたのは教室で、しかも日にちは昨日です
理科室は教室がある棟とは別で階も違うのでそこまで飛んでいくのは物理的にも不可能です
後輩がそんな不必要な嘘つくはずもなく2人して首をかしげ、結論としては私の右手は時空を超えるということで決着しました

今だに思い出しては不思議な気持ちになりますが、それより不思議なのは2人とも偏差値65以上の高校に入れたことです

どっとはらい
[ 2014/09/28 ] ◆bE9tFFdo

[ 63985 ]

そういえばもう一つ中学のうわさ

当時どこにでもある怪談話ですが、私の友達が体験したなど内容が具体的だったのであながち嘘ではないのかもしれないなぁと思ってます

ある日、大半の部活も活動を終わらせるまだ西に太陽が完全に沈まない時刻に私の友達が学校にプリントを忘れて取りに来ました

まだ明るいとはいえ、廊下は薄暗く、非常灯の電気の緑色が目立っていました
廊下を抜け、階段をあがり、自分のクラスに入り、いつも授業を受ける机を漁るとお目当てのプリント
一安心し、帰ろうとしたとき、窓から一人のみかけない同じ年くらいの女の子(私達の学校の制服を着用)が頬杖をついてこちらを見てることに気がついたそうです
ちなみにここは3階ですが、よく見る話のように足場がなくてゾッというパターンではなく、ベランダがあるためそこに女の子がいても不思議ではありません
でも、人も少なくなって来た学校にみかけない女の子がいることで友達は気味が悪くなった様ですぐ帰ろうとしました
すると、女の子は首を右に90°左に90°、という具合に振りはじめます
その様は友達から聞いた感じもの○け姫のこだ○を連想させました
いよいよ怖くなって友達はその場からバッグをひっつかみ駆け出し、階段を降りて昇降口から脱ぎちらかした靴を強引に履き外に出ました

私達の母校には本校舎という、教室が入ってる棟の反対側に家庭科室や理科実験室が入ってる技術棟があります
つまり、昇降口からでた瞬間に家庭科室とこんにちわするわけなのですが、そこにいるんですよ

頬杖をついて首を振る、さっきまで教室のベランダにいた女の子

友人は運動部所属で足には自信もあり、だいいち教室から昇降口に行くまでの距離と家庭科室に行くまでの距離は倍近くあります
友人と同時に着くにはウサ○ン・ボ○トでもギリギリでしょう
そこに息も切らせずニコニコとして首を振って、こちらをみている女の子
どう考えても人間ではありません
友達はこれまでにない速さで家に帰ったそうです

そのことを朝のHR前に半ば武勇伝気味に話す友人のおかげでその1日はその話で持ちきりでした
嘘だ、本当だ、幻覚だ、様々な憶測が飛び交います

ただ、その友人の話す女の子の特徴
ショートカットでみかけないけどどこかでみたようなあから顔、私には思い当たる人がいました

保健室に飾られた写真たての中で微笑む彼女は私達の先輩で、ずっと前に学校で心臓発作で亡くなっています

どっとはらい
[ 2014/09/28 ] ◆bE9tFFdo

[ 64091 ] NO TITLE

確か旧サイトの方だったと思うのですが、※欄で相談したことがある者です。
どの話の※欄に書き込んだのか分からなくなってしまいずっと報告が出来ず諦めていたのですが、久しぶりにサイトを訪問しこちらの掲示板を見つけたので書き込んでみます。
結果を言えばちょっと後味悪い感じになりました。

相談した内容は、部屋で屈んだりした時に視界の端に子供の足が見えて視線を上げると誰も居ない。
金縛り中に子供が添い寝してくる。
家電の調子が少しおかしいといった感じの内容でした。
その節は皆様に色々アドバイス頂き有難うございました。

あの後、お握りをあげたり色々してみましたが暫くはその現象は続きました。
そんななか、某県に友人と旅行に行きました。
季節外れでしたが某名園を訪れ、隣接している某歴史上人物を祀る神社も参拝しました。
神社ではその日結婚式が行われていて、七五三の親子も数組おり楽しそうな雰囲気でした。
その時、私の後ろから子供が勢い良く走って来るのを視界の端に捉えました。
瞬間的に手にぶつかると思って腕を上げて避けたのですが、誰もいません。
『あ、今のあの子だ』と何故かそう思って走って行った方向を見ると七五三に訪れた仲睦まじい親子が居ました。
その後、自宅に帰ってもパッタリとその子供を見なくなりました。
神社を頼って境内に走って行ったのか、あの親子に付いて行ってしまったのかは分かりません。
[ 2014/09/29 ] ◆-

[ 64312 ] NO TITLE

以前とある森林組合に仕事で出入りしていた時に職員の人から酒の場で聞いた話。
今から40年前、当時はド田舎でラブホなど近くになく、若者は新婚当初は両親と同居が多かった。なので地域の若者は思いっきりHしたい時、地元の人しか入らない山の林道まで行っていた。

その人も、自分もHするために新婚の奥さん連れて軽トラで山に行った。「一回戦」した後、荷台で二人で真っ裸でイチャイチャしていた。すると山の下から車が来るのが見えた。特徴のある車で、この辺りで乗っているのは、小中学校時代の同級生Oのみ。こいつもHしにきたのだなと思った。
車が近づくと確かにOで隣に女がいる。やっぱりなと思った。でも自分たちに一瞥もくれず、Oと女の顔つきがおかしかったのが気にかかった。しかし、地域の若者内で、無用なトラブルを避けるため他の人がHしてるのを目撃しても他言無用とか、会っても無視していいというルールを取り決めていたので、呼び止めることも出来ず、Oの車はさらに奥の方に行った。

それから数時間後に山を下りたら、親戚の人に会った。その人は「近くの県道で大きな事故があった。何人も亡くなって、けが人も多数いる」と言ってきた。
知っている人が巻き込まれてないかと思って、事故現場まで行った。そこでOが同乗していた女とその事故で亡くなったという話を聞いた。
さっき会ったばかりなのにと、奥さん共々ショックだったが、詳細な事故の話を聞くと、事故が起こったのは、自分と奥さんが山に入った時間ぐらい。そこから事故現場までは30分かかるし、どうみても時間が合わない。
じゃあ俺たちが見たものは・・・と奥さんと一緒に振るえたそうだ。

それで話は終わらなかった。また山で奥さんとHしようと思って、同じ林道を軽トラで走っていた。奥さんが車が後ろに付いてくると言った。自分も振り返ってみたが、Oが乗っていた同じ車種の車が後ろを走っている。だがそれに乗っているのはこの辺りだとOのみ。イヤな予感がしたので、止まらず林道を走り続けた。
その車は普通車で、自分は軽トラ。林道のような悪路は軽トラの方が有利なのに、何故か悪路を物ともしない走りをして、距離を詰めてきている。
恐る恐るミラーで後ろを見ると死んだはずのOと女がいる。その顔はグシャグシャだった。
本当にヤバイと思ってアクセルベタ踏みで引き離そうとしたが、ピタリと付いてくる。奥さんは泣いているし、自分もパニック状態。
無我夢中で運転し続けて、林道を抜け、交通量の多い国道に出た。国道を走り、後ろを振り返ると車はなかった。

しばらく経って消防団の若手で飲んでいる時に話したら、H目的でその林道に入って同じ経験をした人が何人も現れた。みんな恐怖におびえ、それ以来、H目的でその林道に入る者はいなくなった。
[ 2014/10/01 ] ◆mQop/nM.

[ 64714 ] 猫さらい

「干物が盗まれるようになった」を読んで思い出したんだけど。

子供じゃないけど、
聞いた話、借主がマンションの個室に帰らなくなって大家がドアを開けてみると部屋は、猫だらけだった。しかし、すでに多くがタヒんでおり、生き残っているものも衰弱している。
部屋はフンまみれ、腐敗したタヒ骸だらけ(たぶん共食いもあったんじゃないか)、そこには大家の飼い猫も攫われていたことが判明。
大家はまだ生きていた自分の飼い猫を保護。その他のタヒ骸と生き残りは保健所行きとなった。
大家の猫はエサを貪る反面、人間不信に陥り、大家を激しく威嚇するようになった。
ペット禁止マンションだったのだが、消えた借主がそうとうの猫さらいであったことが判明した一件だった。

これが猫じゃなく人間の子供だったら。。。
[ 2014/10/05 ] ◆SErIWB..

[ 65478 ] 妖精を見た

7年くらい前の話なんだけど、妖精を見た。

当時結婚してて勤務先が倒産した俺に、妻の母親から利尻島でバイトしないかと誘いがありました。
期間は二ヶ月。住むのは妻の実家。飯も有。
ということで現地に行き働いていたある日。
深夜にトイレに起きました。
夜9時ともなれば開いている店もない僻地。音もないし、月明かりと遠くに街灯。
闇にビビってトイレの戸を開けたままオシッコをしていました。
トイレの向かい俺の背中に階段があるのですが、なんとなく階段を見ると緑色の小人が階段のステップの上を駆け抜けて行きました。
トンガリ帽子のイメージ的にはディズニーのピーターパン。20cmのピーターパン。
部屋に戻って友人や妻にメールで報告したのですが、病院行けの一言で片付けられました。

[ 2014/10/14 ] ◆t9ZrVSWk

[ 65921 ] 猫だと思った

★投稿に失敗したので、再投稿です。

私は銭湯が好きで、その日も近所の銭湯に夜10時半ごろから出掛けた。
人気のない路地をゆっくりと自転車で進んでいくと、いつもよく通る三叉路が見えてきた。
弱い外灯に照らされた三叉路の真ん中に小さな影が見えた。
私は、「あ…猫ちゃんがおるな」と思い、驚かさないようにペダルを慎重に漕ぎ進めた。
猫はこちらに気づかず、座った状態のままこちらに背中を向けているようだった。
猫の視線の先には、夜の底に沈む暗い中学校のグラウンドが広がっている。
グラウンドの先には大きな幹線道路があり、たくさんの車が走っていく音が遠く反響して聞こえていた。

佇む猫まであと5メートルという距離に近づいても、猫は逃げる気配を見せない。
逃げるどころか微動だにしないことにかすかな違和感を覚えた私は、自転車を漕ぎながら上体を屈めて猫を覗き込んだ。
その瞬間、私は凍りついた。
猫だと思っていた影は猫ではなかった。
猫サイズの地蔵だった。

自転車は惰性で猫の背後を通り過ぎたが、小さなパニックに陥った私は自転車を停めた。
いつも、この三叉路の真ん中にお地蔵さんはいない。
路肩にお地蔵さんを奉った祠もない。
見間違いだと信じたかった私は、自転車に跨がった状態のまま数歩だけ後退して、小さな影を振り返って凝視した。
小さな影は、やはり地蔵だった。
血の通った柔らかさはなく、その硬質な背中は変わらずグラウンドを眺めていた。

それを認めると、私はタイヤが外れるくらい自転車を漕ぎ、銭湯の温かい湯船に飛び込んだ。
お風呂から上がって落ち着いたところで、先ほどの奇っ怪な出来事について母に電話で所感を尋ねてみた。
「お地蔵さんは子供を守ってくださる。修行中の仏様の姿がお地蔵さんや。あんたがこの前流産した子を迎えに来てくれはったんや。怖がらんでええ。ありがたい、ありがたいって思うとき」
と、母は言った。

お地蔵さん、ありがとう。
宜しくお願いいたします。
読んでくださった方、最後がちょっと重たくてすみません。
[ 2014/10/18 ] ◆G08U78PY

[ 66083 ] NO TITLE

昔まだ子供の頃は、横浜も田舎で、さらに横浜の中でも田舎の方に住んでいて、家から本当に丘と呼んでいいくらいの山が2つと、その間の谷が見えていた。谷の奥は竹林で、その手前に段々田んぼが下まで続いていた。ある大雨、雷のすごいある日、窓から雷を見ていたら、雷の固まりのようなオレンジの球体が、周りからバチバチ放電しながら谷にふわふわ浮いていた。
そのあとのことは覚えていないんだが、未だにあれは何だっただろうと思ってる。
[ 2014/10/20 ] ◆76tC4SYo

[ 66512 ] 赤い女

よく赤い女の話を見かけるけど、同じものだろうか?それとも、霊のたどり着くかたちのひとつなのだろうか?

結婚式場で働いているんだが23時くらいにパーティの片付けを終えてフロントに要があったので電気を全部おとして真っ暗なロビーを通ってエレベーターに向かった。
エレベーターに乗り込む時、強い視線を感じた気がしたんだが、辺りを見回しても特に異常はない。「俺ってチキン🎶」くらいに思いながらエレベーターに乗り込む。

実は最近エレベーターを改装したばかりで、施工業者に要望してエレベーターの奥の鏡には養生マットをつけさせていたのを思い出した。物を搬入したりする際に業者やバイトが鏡に傷をつけたら報告書やら後処理させられるのが自分になる可能性が高いのがわかっていたからだ。
エレベーターの閉ボタンを押すと同時に『そういや鏡ってどんなの付いているだ?』と磁石でついているマットをうえからめくってみると‥赤い服を来た女がうつっていた。
『えっ?』振り向いて閉まろうとするエレベーターを手で開けて辺りを見回すが誰もいない。
とりあえずブルーな気分でその日は帰宅する。当然、その日はもうエレベーターは使わなかった。
翌日以降なんにんかにその話をしたのだが
1、髪の長い女
2、赤いワンピース
3、裸足
4、背は140cmくらい
バッチリ覚えている…はずなのに顔がまったく思い出せない、幼女だったような、老婆だったような。

自称霊感がある男いわく、そこまで見ていて本質にあたる部分が見えていない(理解できてない)というのは魔物化しはじめている可能性があるとか言ってた…勘弁してくださいT−T
その数日後夜中帰宅しようと駐車場を歩いていると建物の中から視線を感じた気がして引き返してガラス扉の正面玄関から非常口の灯りしかない暗いロビーの中に『そいつ』がいた気がした。
白い服を気がする。
それから2年近くなるが以降みていない。
[ 2014/10/25 ] ◆-

[ 66515 ] 結婚式場の話

結婚式場で新婦さんは本番に着るためのドレスを何時間もかけて選ぶのだが、何着ものドレスを試着しているとフィッティングルームはちょっとした、撮影会場になる。
当たり前過ぎる光景なのだが、ある新婦と新婦のお姉さんが日を改めた2回目の衣装合わせをしているとき、前回ノリノリで写真を撮っていたお姉さんが全然写真をとらない。
理由を聞くとここ(フィッティングルーム)で、写真をとると必ず変なものが写るの。と言われたらしい。
何がうつっていたのやら…。
他にお客さんからそう言った話は聞いたことがないが、フィッティングルームを改装するまで『誰もいないフィッティングから話声が聞こえた』という話は女子社員の間ではあるある話だったらしい
[ 2014/10/25 ] ◆-

[ 66559 ] 会社のエレベーター

私の勤める会社は8階建てのビルで、エレベーターが四基あります。
私の会社は3階にあり、帰宅時に1階へ降りるために下ボタンを押してエレベーターを呼びました。エレベーターの表示は↓(下に行きますよマーク)で上から降りてきたので、乗り込みました。私の他には誰も乗っていませんでした。

1階のボタンを押し、ドアを閉じました。ファーンとエレベーターが動き、その少しの間に今日の仕事のことを思い返していると、やたらとシンとした気配になっているのに気づきました。
ふと気づくとエレベーターは停止しており、しかしドアは開きません。(開くボタンを押したわけではないが、普通は目的階に着いたら自動で開きますよね?)
おかしいなと思って階表示を見ると、なんと8階にいるようなのです。

シンとしたまま、え?おかしいよね?と思いました。なんで8階?ドア開かない?と思って動けずにいました。しかし数秒で気を取り直して、1階のボタンを押しました。今度は普通に1階に着き、ドアも開きました。

同僚に話したところ、8階でエレベーターを呼んだ人がいて、私が乗り込んだエレベーターと、他のエレベーターの2基が8階に向かったのでは?それで、私が乗っていなかった方が先に着いて人を乗せたので、ドアが開かなかったのでは?と言われました。

でもそれならば、エレベーターはなぜ、↓マークを表示させながら上から来たのでしょうか。私が乗り込んで1階行きのボタンを押したのに、8階へ向かうことがあるのでしょうか?

これが仕様なら、閉じ込められる人、目的階に行けない人は結構いそうですよね?でも、もう6年も勤めているのに初めての現象だったし、なんか納得いきません。

ちなみにメンテナンスはその時は行われていなかったです。(ビルに工員さんはいなかった)

あの、8階に停まってドアも開かずシンとしていた時の、世界から隔絶された感じの空気は、今でも思い出すと少しひんやりします。
機械的な理由なら、どなたか教えていただけたら嬉しいです。
[ 2014/10/25 ] ◆HKOQQShg

[ 66661 ] 予知だったのかな

今現在はほとんど零感なのですが、不思議な体験は過去何度かしてます。

小学校に上がる前、一時期寝る度に不可解で抽象的な映像の夢を毎回みていました。
夜布団で眠る時だけでなく、居間で転寝をしている時も全く同じ抽象的な夢。
スキーの時に乗る1人用のリフト(?)みたいな形状(物体としての輪郭は無く、どんよりと不快な色だけが見えている)が一定の間隔で一定の速度で眼が覚めるまで流れているという、今思い出しても意味不明な夢でした。
子供の頃その夢をみるのが怖くて怖くて、目が覚める度に泣いてしまっていた記憶があります。

別段たいした体験でもないのでしょうが、それ以降不思議な事や怖い事を体験してきたので、夢関連の不思議体験のプロローグということで・・・


今から8年くらい前のことですが、毎夜1歳から2歳くらいの幼児がダンプにはねられてグチャグチャになるという、とても怖い夢を何日も見続けました。
とてもリアルでグロで・・・はねられた瞬間にいつも汗びっしょりで跳ね起きていましたので、同時は睡眠不足に本気で悩んでいました。

その夢が3ヶ月くらい続いたある日、買い物から帰ってくるとうちの敷地内に1歳から2歳くらいの子供がパジャマ姿でしゃがみこんでいました。
車の通りも結構多いとこなので、まずは身柄を確保。
パジャマを着てるくらいだから近所の子なんだろうと楽観してたのですが、誰に訊いても知らないと言われたので、これは大変だとここで初めて110番通報。
捜索願が出ていたのですぐに身元が分ったのですが、なんとうちから300メートル以上離れたお宅の子でした。
母親が目を離した、ちょっとした隙に冒険に出たみたいです。

その子の家からうちまでは結構車の通りも多いので、おまわりさんも「ここまで事故に遭わないでこれたのは軌跡だね」と言っていました。


で、その日以降件のスプラッタな夢を見ることがなくなりました。
偶然かもしれないですが、あの子が夢の通りにならなくて、本当に良かったと思います。
[ 2014/10/27 ] ◆-

[ 66682 ] 山道の女

夜遅く、山道を友達の運転でドライブしてたら道の端に白いものが見えた。
友達もなんだろうってちょっと通り過ぎたところで車止めるわけ。
振り返って見たら白い服着た女だった。
裸足だし服も髪もめちゃくちゃだし明らかにこの世の物に見えなかった。
ヤバイヤバイって友達に早く車出せって言ったけど、バックミラーをガン見して一向に発進させる気配が無い。
女はフラフラとこっちに近づいてくる。やっぱり人間じゃなかった。薄っすら後ろの景色が透けてる。
友達は何を思ったか突然車を降りて走り出した。
呆気に取られて目で追うことしか出来なかった。
何かと思ったら女を抱えてこっちに戻ってきた。やっぱり人間だったかなって思ったけど、やっぱり女は透けてるんだよね。背中に添えた友達の手が薄っすら見える。
その先は怖すぎて覚えてない。女を車に入れた時、ガソリンの匂いが漂った事だけ覚えてる。

結果はと言うと女は本当に生きてる人間だった。
麓に降りてから、救急車と警察呼んで女性を引き渡したり事情聴取で朝まで掛かった。
女性はショックのせいか声が出せなくなっていた。

一息着いてから、ファミレスで女性が透けて見えたことを話したら、友達もそう見えてたらしい。
幽霊だと思わなかったのかと聞いたら、
友「幽霊一度も見たことないから、今日に限ってあんなにはっきり見えるはずが無い」
「でも透けてる生きてる人間も今まで見たこと無いだろ?」
友「暗かったから光の加減のせいだと思った。まあ車に乗せた時もちょっと透けてたけど。」
友達曰く、人はとても辛いことやショックな事が起こると存在が薄くなってしまうんじゃ無いかと。
[ 2014/10/27 ] ◆-

[ 66716 ] NO TITLE

>>66661
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/10/28 ] ◆Ahsw8Nok

[ 66793 ] NO TITLE

>>66682
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/10/29 ] ◆Ahsw8Nok

[ 66860 ] 認知症の祖父

母から聞いた話。

その日、母は祖母と一緒に、
認知症になった祖父を連れてある有名なお寺へ。

当時祖父は認知症レベル中等度で、
恐らく自分がどこにいるかはわかっていないが
母と祖母に付き添われ
大人しくにこにことお寺の園内をお散歩していたそう。

その間、誰もいない空間に向かって
「やあどうもどうも」と挨拶をしたり
「ああ、○○さん、こんにちは」と言ったりする。

母が知り合いがいたのかと聞くと、
「そこに○○さんが」「××さんも」「△△さん」と
相変わらず何もない空間を指さし、
何人も名前を挙げるが、祖父の親戚の名前で
しかも皆亡くなった人のものばかり。
(知らない名前もあったそうですが)

認知症の人は、慣れない場所に行くと混乱してしまうことがあるそうなので、
母と祖母はその時も、きっと混乱して、
昔の記憶が混在してしまっているのかな。と話していたそう。

一通り見て回り、さあ帰ろうと
お寺を出たところでタクシーを拾いました。

祖父の手を取って後部座席に載せようとしたとき
突然見ず知らずの男性が声をかけてきたそうです。

見た目は初老の白髪交じりの男性だったとか。
自転車に乗りやってきたその男は母に声をかけると
祖父を指さし

「そのひと、憑いてるよ。何人も。」

と言ったそうです。
園内でのこともあり母と祖母は怖くなって
男と会話もせず、そのままタクシーに乗って
帰ってきたとのこと。

母はタクシーの中から一度、男のほうを見たそうですが
タクシーが遠ざかっていく間もずっと真顔で
こちらの方を指さしていたとか。


もしかすると男の虚言が、いろいろな偶然が重なって
本当のように聞こえただけかもしれませんが

霊など一切信じない母が当時、顔を真っ青にして話していたので
とても怖かったのを覚えています。

因みに祖父の認知症は信仰はしているものの緩やかで
相変わらずにこにこと元気にしております。
[ 2014/10/30 ] ◆-

[ 66879 ] 怨霊に襲われた

初カキコ

もう20年前の海外での体験。

当時俺は南半球の某国で語学留学してた。貧乏学生だったのでそこで知り合った人とアパートでルームシェアしていたんだけど、ある時引っ越すことになった。俺の部屋も用意してあるから一緒においでよ、と言われたのでついて行く事にした。


新しい住処は閑静な場所にある分譲の一軒家で両隣にも同じ様な家があった。なにはともあれ中に入ってみると、真夏なのにやたらにひんやりしてる。さらに最低限の据え置き家具しか無いのに何故かリビングの壁にわざわざ間接照明付きで何とも言えない雰囲気の人物画が架かっていたのが何故か気になったのを覚えてる。


引っ越しを終えて数日後、仲間たちを呼んで引っ越しパーティーを催した。全部で15人位かな?散々飲んで騒いでその内の5~6人が泊まる事になり自分を含め例のリビングで雑魚寝をする事にした。

寝入ってから暫くして急に目が覚めた。すると絵の架かっている壁の方から何だか音がする。最初は小さい音だったから隣の家の音が聞こえてるのかと思ったんだけど何かおかしい、と言うか全く体が動かない事に気が付いた。しかも顔が壁側に向いた状態で固定されてるし(;´Д`)


金縛りにあったと理解するのは早かった。何とか金縛りを解こうとアレコレしてるとさっきの音が段々大きくなってきて、ついに壁をすり抜けて来た感じでクリアに聞こえる様になってきた。それで気が付いた。これ人の声に間違いない事、それが段々こちらに近付いて来てる、と。


顔が強制的に壁側に向いてしまっているので嫌でも見てしまうのだが声が近付くと同時に絵から真っ黒な影が現れていた。そいつがずっとブツブツ言っているのがわかる。
そして突然ソイツが向かって来た!!


俺は壁側から数えて4人目で寝ていた。その後ろにもう1人が寝ている状態だったんだけど、影が一人目、二人目とすり抜ける度に皆「うっ!?」「あがっ!?」とかうめき声を上げて行く、そしていよいよ俺の番が来た。すり抜ける直前が何を言っているのか分かった。ソイツはずっと「シパシパシパシパ…」と繰り返していたんだ。そしてすり抜ける瞬間「うっ!?」体の芯で何か不思議な光が爆発した感覚を受けて飛び跳ねた!! そして5人目をすり抜けたらしき時うめき声の代わりに大音量で「ブリッ!!」5人目まさかの放屁www


本来なら爆笑モノだが自分の危機が去った事にホッとする事だけで精一杯だった俺はまた安堵と共に眠りに落ちていった…

次の日、学校のクラスメートにこの話をしてみた。語学学校なので色んな人種がいたんだが

中国人 (・∀・)プッ

タイ人 (・∀・)プッ

ベトナム人 (・∀・)プッ

インドネシア人 (・∀・)プッ

韓国人 ((;゚Д゚)


韓国人に本当にそう言ってたのか!?本当に「シパ」って言ってたのか!?と詰め寄られて「そうだ」と答えると…

韓国人「シパって言葉は韓国人ですら使いたがらない単語でタヒね!!とか〇ろしてやる!!と言う非常に強い殺意の言葉なんだよ。まぁ無事でよかったな。」と言われた。

南半球で北半球の怨霊に襲われた話。


[ 2014/10/30 ] ◆wk3YOcTI

[ 66887 ] NO TITLE

>>66879
怖い話まとめブログまとめに掲載しました。
[ 2014/10/31 ] ◆Ahsw8Nok

[ 67231 ] 0感からの…

今までは見て楽しませて頂いておりましたが、祖父の命日が近くなったのを機に、ちょっとしたお話を。

この祖父の亡くなる直前後から、僕たち兄妹の周囲で不思議な事が頻繁に起こるようになりました。
これはその一つ…まだ小学6年のころの話です。

僕らは両親合わせ、それまでは全くの0感家族でした。
しかし、入院していた祖父に危篤状態が続いたある晩、僕は何かの気配で目を覚ましました。薄暗い部屋に何かがボンヤリといるのです。
寝ぼけの気のせいだろうと再び寝ようとしたとき、横で寝ていた妹(小2)が「紫の玉が浮いてる、動いる」と言い出したので驚き。
僕と妹、揃って同時に同じものを見て『爺ちゃんだ』と感じたのですから。

翌朝、僕は小学生最後の学芸会に張り切って支度をしていると、母が泣きながら「さっきお爺ちゃんが天国に行ったって。学校には連絡したから学校は休みなさい」…と。

当時、学校があまり好きでなかった僕らにしたら休めるのは嬉しいはずでしたが、この時だけは2人揃って頑として欠席を拒み学芸会に行きました。

あとから妹に聞いた話、学芸会の最中、舞台が始まる時に祖父の声で「頑張れ」と聞こえ、父母席から優しく見守る祖父の姿があったそうです。
その声と席は、僕も舞台上から祖父を見たのとまったく同じ場所でした。

葬式のとき、2人で「爺ちゃん最後まで見に来てくれてありがとう」と手を合わせたとき、「約束だからな」と微笑んで返してくれた気がしました。
そういえば、祖父が倒れる前、兄妹揃って準主役になれたから見に来てね。と約束した覚えがあります。

父(この祖父は父方)によると、祖父は約束を絶対に守る人だったそうです。

怖くないかもしれませんが、0感だった兄妹同士に同じことが起きた、不思議体験です
[ 2014/11/04 ] ◆xhZguySc

[ 67236 ] リアルファイターな妹

「0感からの…」を書いた者です。
祖父の死後、僕ら兄妹の近辺で起きていた不思議体験のなかで、不気味だった出来事。

それぞれ自室で勉強しているときのこと。

僕は何かの気配と視線を真近に感じるのがイヤで、リビングで勉強するようになった。
そのとき、アイロンかけや服を畳むような腕の動きが食卓の影から何度か見えた。
母が何かしているのかと不思議に思い、
「母さん狭いとこで何しと?」
と尋ねると、これまた驚き。
母は僕の背後にあるキッチンから「呼んだ?」と顔を覗かせたのだ。
…そんなことが数回。

僕の場合はまだ良い。驚いたのは妹の時だ。

自室で勉強していると、妹の部屋から突然ラジカセの音量が大きくなったり小さくなったり爆音になったり…の繰り返しと同時に、妹の怒鳴り声が聞こえてくることがあった。

何を1人で騒いでるのかと行ってみると、リモコン片手にラジカセと奮闘する妹…。
呆気にとられていると、今度は在らぬ方向へ「いい加減にしろや!」と怒鳴り、またラジカセ音量との奮闘。

わけが分からず話しを聞いてみると、
部屋の隅から何か視線を感じ、部屋から移動しようとしたらリモコンに触ってもいないのに突然ラジカセが付き、爆音に鳴り出した。
音量を下げても勝手に上がり、視線を感じたほうにはニタニタと楽しそうに笑う人が居たとのこと。

親は信じてくれず、妹も泣き出す始末なので部屋を交代して現在に至るが、時たま、妹とラジカセの謎の音量奮闘と、空中に殴りかかる妹のリアルファイトは続いている
[ 2014/11/04 ] ◆PAWhvcMo

[ 67296 ] ゴリアテ

新耳袋を読んで、黒ずくめの男たちが怖くて誰にも言わずにきた話。
もう10年経ち今年引っ越したので時効だと思い投稿。
中国地方の沿岸部(瀬戸内海側)に住んでいた。ある夜、山一つ峠を越えた辺鄙なところにあるカラオケに連れと行っていた。一通り歌い終わって家に帰る。時間は午前2時くらいだったと思う。
その日は新月。月の明かりがない分見上げた夜空は星でいっぱいだった。車に乗りなんなく峠を下り終え、田舎道を走っていてふとフロントガラスから空を見上げた。星空の真ん中がブラックホールのように真っ黒に四角く切り取られている。
路肩に車を停め、連れと2人で車を降りマジマジと見る。20階建てのマンションを真横に倒したくらいのでかさの直方体が二基、音もなく空を飛んでいた。テレビで見るUFOのように素早くもなく光りもせず、くっつきそうに並んだ2つの直方体…落ちてこないのが不思議なほどゆっくりと移動している。
とりあえず住宅地にある家に取って返し(この間約10分)、カメラを持って外に出たがまだその物体は空に普通に浮かんでいた。何回もシャッターを押したが、真っ暗な夜空に浮かぶ更に黒いそれは全く写らず…
結局それから30分ほどかけて山の向こうへと消えていった。以来それを目撃したことないが、連れとは会う度に新種のゴリアテだった!と興奮して話している。
[ 2014/11/05 ] ◆7ZWE2NbA

[ 67407 ] 夢だったと思いたい話

夢か幻聴かはわからない話。
私の家は二階建てで二階は二部屋あるのですが階段を上がってすぐのところが私の部屋で襖を開けると母の部屋になります。
普段から襖は開けていて部屋が繋がっている状態です(分かりにくい説明ですいません)

私の仕事は昼頃に終わる事が多いのでよく昼寝をしているのですが、その日も昼寝をしていました
まだ肌寒い時期で布団を被って寝ていたのですが、ふと目を醒ますと窓から見える外も部屋も暗くなっていて、あぁ結構寝てしまったのだなと思うとほぼ同時に金縛りにあっている事に気づきました。
金縛りは初めてでこれが金縛りかぁと思いました。
とりあえず顔は動かせたのですが腕が動かなくて、とりあえずベッドのライトをつけようと思い必死に動かせていたら少しずつ腕が上がりライトを付けれたのですがすぐ消してしまいました。
何故すぐ消してしまったのかは覚えていません
消してからすぐに腕を押さえつけられたような感じでまた動かなくて、あぁこれは誰かに押さえつけられてるんだと気づきました、恐怖が沸き上がってきてどうしようライトライトって思っていたら母の部屋から子供の声でもういいよーって声が聞こえました。
うわ、どうしようどうしようって思っていたら足元の窓すぐ外からお婆さんの声でお経のようなよく分からない言葉が聞こえてきました。
怖くて仕方なかったです、気を失えたら良かったのですがそれも出来ず動けずにいたら階段を登ってくる音が聞こえて、もう駄目だ…と思ったらドアを開けたのは弟でした。
私を呼びに来たみたいで助かったと思いました。
目を開けたまま目を覚ますという言い方が一番しっくりくるのですが弟がドアを開けた瞬間に全てが夢だったかのような感じでした。
その後は特に何もなかったので夢だったのかな?夢だったと思いたいと思いました。

読みにくい文ですいません。
去年の肌寒い日の出来事です

[ 2014/11/07 ] ◆P1XTwxWs

[ 67440 ] 泣く姉

社会人になりたての頃の話。

お盆の時期だった。
寝ていると、女性の泣く声で目が覚めた。

鼻をすすり、静かにしくしくと聞こえる。
ぼうっとした意識の中横を向くと
隣の部屋で寝ているはずの姉が
私のベッド横に座って
真っ暗な部屋の中で両手で顔を覆い泣いていた。

「・・・・どうしたの?」
姉の肩に手を置こうとしたが、違和感に気が付き手を止める。

・・・この人は本当に、姉だろうか。

一見姉に見えるが、姉は真っ白いネグリジェなど着ていない。
しくしくという声も、目の前にいる姉からではなく、
トンネルの中にいるような感じで部屋中に響いている。
顔は手で隠れているのと部屋が暗いせいでよく見えない。

壁掛け時計に目をやる。深夜2時過ぎ。

変な夢でも見ているのかなと姉らしきものに視線を戻すと
突然金縛りにあい、横になったまま体が動かなくなった。
視線も「それ」から逸らすことができない。

必死にもがいていると、徐々に部屋に響く泣き声が激しくなってくる。
「しくしく」だったのが、「ぅううう・・・あ゛あ゛あ゛あ゛・・・!」という感じに。
そして「それ」はゆっくりと、顔を覆っていた手を伸ばし
私の首を締め始めた。
顔は覆った時のまま下を向いていたので暗闇も相まってよく見えない。

泣き声は更に、泣き叫ぶ声へと変わっていく。
「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・!!!あ゛あ゛あ゛あ゛~!!!!!」

「それ」は私の首を絞めながらゆっくりと顔を上げ始めた。

息ができない苦しさと、部屋中に響き渡る声、動かない体。
私はパニックになり、涙を流しながら、必死にもがいた。
こいつの顔を見たくない…!見ちゃだめだ・・・・!

暗闇から現れた顔はもはや姉ではなく
青白くげっそりと痩せ、口を異常にまで大きく開き
充血して真っ赤に染まった目玉をひん剥き私を凝視する
見たこともない女。

違和感を感じたのは、歯がないからだった。

歯が一本も生えていない歯茎をむき出しにして
今度ははっきりと「それ」から発せられた声は
もはや人のものではなかった。

ギ・・・ギイィイ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛!!!!!!!

大きく広げられた口から機械音のような音が発せられた瞬間、
恐怖は限界に達し、私は叫び声をあげた。声がでる。
動ける!と思った瞬間、私は女の手を振りほどき、飛び起きた。

周りを見渡すと、あの泣き叫ぶ声も、女も消えている。

静まり返った部屋に、今のは夢かとも思ったが
締められた首の感触はしっかりとのこっていた。
夢だったと自分に言い聞かせ呼吸と手の震えを落ち着かせながら
もう一度横になったが、その日は一睡もできなかった。

翌日鏡には、寝不足な私の顔と、首の痣が映っていた。
鏡の前で唖然としていると、姉がやってきた。
いつも通り「おはよう」とにっこり笑う姉を見て少しホッとした。

家族4人でいつも通りの食卓を囲む。
母に痣のことを聞かれるが、適当にごまかした。

痣いがいはいつもと何ら変わりのない朝食の風景。
「ひどい事件だな。」父がニュース番組を見ながらつぶやき
私もそれとなしにテレビ画面に目をやる。

「最近こういう事件多いわよね」と言いながら、母はキッチンへ向かった。
テレビを見る私の視界の端には、姉の姿も少し確認できる。

「それ」は、私をじっと見つめていた。
[ 2014/11/07 ] ◆-

[ 67443 ] 緑色の光

怖い話ではないけど、不思議だと思った体験。

俺が小学生の低学年、確か小3くらいの頃の話。
季節は冬場、2月くらいだったと思う。

友達の家に遊びに行ってゲームを見ていた俺は、無双しまくる某蒼い魔神に夢中になりすぎて5時に鳴る夕焼けチャイムに気がつかずに遊んでいた。
で、その友達の母親に6時回ってるけど大丈夫?いわれて、はじめて気がつき無双プレイに後ろ髪引かれながら帰路についた。

2月の夕方6時というともう真っ暗だよね?
まあ、都会だから街灯もあるわけだけど。

それでだ、帰路については大きく2経路あった。
最短距離か遠回りになるかの2経路。
最短距離のルートだと自動車の往来も多く、歩道は歩道で自転車の往来が多くてちょっと危ないルート。
遠回りになるルートは、俺が通っていた学校の前に一旦出て、そのまま通学路を通って行くルート。

夕焼けチャイム5時に対して、既に6時を過ぎている状態。
どうせ怒られるならゆっくり帰ろうと考え、遠回りになるルートを某蒼い魔神のBGMを鼻歌でふんふん歌いながら歩いていた。

のんびりと歩くこと数分、小学校の前を通りかかった。
一応、位置関係はこんな感じ。(★の所が1階理科室、2階家庭科室、3階第一音楽室)

    住宅地
_____________
            |
----------¬ |
///校舎/////| |
--------|/| |
        |/| |住宅地
        |/| |
   校庭   |/| |
        |/| |
        |★| |
--------------
←友人宅方面   道路
-----| |------
     | |
     |↓|自宅方面


さすがにこの時間だと真っ暗だなあ、こんな時間に忘れものとか取りに来たくないなあ…
なんて考えながら昼間とは全く雰囲気の違う小学校校舎を見ながら歩いていて、おや?と思った。

校舎の3階の一番端にある教室、そこの道路に面している辺りの窓から緑色の光が煌々と漏れていた。
色合い的には、非常口の看板と同じ感じの光。

その学校には音楽室が二つあり、それぞれ第一音楽室、第二音楽室と呼ばれていた。
緑色の光が漏れていた教室は防音が施された第一音楽室で、主に小4以上から使用する教室なんだ。
当然、小3だった俺は一度も入ったことがないわけで「あー、非常口の看板の明かりかな」とその時は思っていた。



それから無事進級を果たし、クラス替えなんか色々あり、冬の日に見たことなどすっかり忘れ過ごしていた。
そんな夏のある日、またその友達のところに遊びに行っていた。
某RPGを友人がプレイしているのを横で見ながら、テレポートに失敗すると真っ黒に焦げる様を見るたびに笑い転げていた。
うん、そのときもまた夕焼けチャイムを聞き逃した。
夕暮れの中、真っ暗な小学校前を通りかかった時に、2月位に見た緑色の光の事を思い出し、その第一音楽室を見上げて、アレ?と思った。

緑色の光がない。

非常口の看板って基本的に24時間点いているものだよね?(多分
実際、昇降口とか廊下とかに点々と点灯しているのは、すりガラス越しとかではあるが点灯していることがわかった。

でも、第一音楽室は真っ暗。
あれー?と思いつつも、蛍光灯が切れてるのかな?とその時は思った。

その後、音楽の授業がある日に、第一音楽室をよく観察してみた。
非常口の看板はあった。けど、それは一番内側で廊下へ通じる扉の前。
道路からは殆ど見えない位置にあり、明かりが漏れていてもうっすらとかそんなレベルで、煌々とはいえない。

あれ?外したのかな?とか思って、授業が終わってから担当教師に聞いてみた。
道路側には非常口の看板は無いし、ここ数カ月前まであって、取り払われたということもなかった。
一応、隣接する準備室(授業で使用するものが置いてある部屋)も見せて貰ったけどなかった。

よくよく考えてみれば、学校の校舎なんて基本的にはどの階も構造は同じ。
非常口の看板があったとすれば、2階も1階も同じように道路側に看板があり、同じように道路に近い位置から光が漏れているはず。
でも、見えたのは3階の音楽室だけ。
では、あの冬の日に見えた緑色の光はなんだったのか。人魂?幽霊?

今もたまに通勤の帰りにふらっと通るけど、アレ以降一度も見たことはない。
零感である、俺の唯一の不可解?な体験。
[ 2014/11/07 ] ◆ON4q3E/Q

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