∧∧∧山にまつわる怖い話Part5∧∧∧
『猿の駆除』
93 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:19
猟師に聞いた話。
ある時期、増えすぎた猿を駆除するべく山に入っていた。
殺した猿の片腕を切り落とし、証拠として腰の紐に括り付けて持ち帰る。
山を下りてから紐を外すと、切断された腕が互いに手を繋いでいることが何度かあった。
『人影』
94 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:20
子供の頃の話。
冬の夜に山火事があり、野次馬根性で表へ出た。
対岸の山頂、風に揺れる木の上にちょこんと座っている人影を見た。
親父に聞くと「天狗だろう」と答えた。
『鹿の屍』
95 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:21
ちょっと前の話。
朝、猪を獲るために仕掛けた檻を見に行くと、鹿が掛かっていた。
頑丈な檻のなかで、腹を裂かれ、内臓を喰い尽くされて死んでいた。
『妙な音』
96 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:22
ちょっと前の話。
夜中に炭窯の側で火の番をしていると、ときどき妙な音が聞こえることがあった。
「あぁ~~」とも「おぉ~~」ともつかぬ、女性の声を思わせる音。
『風の音か何かだろう』と自分を納得させていたが、
一度だけ、その音がスピッツの曲を3フレーズ分くらい奏でた。
『人気のない古い墓地』
97 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/12/19 20:24
最近の話。
夕刻、山から下りる途中で人気のない古い墓地の横を通った。
生い茂る草が、白い墓石を覆い隠していて、なんだか寒々しい。
通り過ぎてから何気なく振り返ると、若い女の横顔が墓石の影に隠れるのが見えた。
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