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投稿者「霊感あると知らなかった男 ◆e6XJG.GE」 2023/05/19
今からたぶん3年くらい前の話なんだけど。
彼女いたんだよね。当時は気付かなかったけど大学の友達からお前の彼女なんかおかしいって言われたのがきっかけ。
俺の彼女と会った事あるし、喋った記憶もあるのに顔も声もしばらくすると顔も思い出せないし声も聴いた覚えがないって言いだした。その前にアレは人間なのか?って言われ。凄く俺は怒ったんだ。
「彼女のこと悪く言われるの嫌だよな。わかるよ。でも一度冷静になってほしいんだ。お前彼女の顔と声覚えてるか?大体お前今まで彼女出来てもそこまでのめり込まなかっただろう。ほぼ一緒にいるっておかしいと思わないか?」
「好きなら当たり前じゃないか?今までとは違うんだよ。結婚してもいいと思ってるし。顔も声も・・あ?}
思い出せなかったんだ。でも手は覚えている。よく繋いでいたから、いつも冷たくて濡れていた。
「お前、母親に彼女合わせたって言ってたよな。お前の母親なんかそういうの詳しいだろ?聞いてみろよ。忠告はしたし、俺はお前の彼女にもう会いたくない。怖いんだよ。顔は覚えられなくてもお前と話してると睨まれてる感じがする。・・・俺さ、一回携帯で動画取ったんだよね。俺が病気なのかと思って、さすがに顔も声もわからないって失礼だからさ。見るか?」
スマホを借り動画を再生させた。
後ろから俺と彼女を撮ってる動画で後ろ姿だったが。俺一人で喋ってた。会話していたはずなのに。
「俺、覚えてるけどその動画撮ったときお前ら映画の話してただろう。声がお前しか入ってないんだよ。
その後少ししたら俺、間違って足元写したんだ、あ、これこれ、雨なんか降ってなかったのに、彼女歩いた後、地面が濡れてるんだ。でまた後ろ姿撮ってたはずなのにまぁ見ればわかるけど彼女顔がこっち向いてるだろお前の横歩きながら首だけ真後ろに。こんなの人間じゃねぇよ。」
さすがの俺もその日会う予定だった彼女に断りの言葉を言い(電話でもラインでもなくどうやったか覚えてないが多分直接会ったのかな。)
家で母親に聞いた。
「なぁ、俺の彼女覚えてる?」
「あぁ、あの子ね。もちろん。お掃除大変だったものー」
「掃除?なんで。」
「だって、座っていたところ全部、水か泥があったし、お土産にもらったものなんてくっさい泥だったんだよ?よく箱づめしたわねぇ。畳じゃなくてよかったわぁ。」
「友達がさ彼女人じゃないんじゃないかって言うんだよ。違うよな。」
「えー。あんた、そんなこと聞いてる時点で気づいてるじゃないの?たぶん霊とかではないとは思うんだけどね。まぁあまりいいものではないとお母さん思うな。だって凄い表情してたもの。」
「顔覚えてるのか。」
「もちろん。覚えてるわよ。個性的な顔立ちよね。でも彼女口に泥詰めたままで、あんたたち会話してるものだから、内容私聞き取れなかったわよ。」
「・・・なんで、家に上げた時拒否しなかった。」
「無理よ無理。彼女家に入れないはずだったのに許可をだして入れたのあんただし、ああいうものわね。どうぞ。とかいらっしゃいとかいわないかぎり入れないのよ。あ、お土産でもらった泥は燃えるゴミに出しといたわよ。文句ないよね。」
「付き合ってること知ってるよな。なんで別れろとか言わなかったんだ。」
「否定したところで恋は盲目っていうじゃない?まぁ危なくなったらお寺か神社かおじいちゃん家に連れて行ってたわ。それにアレもあんたには無害そうだったし。アレはあんたに惚れてたかあんたに憧れて人になりたかったのかはさすがにわかんないけどね。あんた、私の姉に体質似て来たわね。姉も変なのをよく家に連れ帰ってたわ。あんたと違って見えてはなかったけどね。」
それから、彼女と1年くらい付き合って別れた。
そうなんだよ。1年はもった。でも気づいてからはなんか怖くなったんだ。
スマホや電話関係のモノはもってないはずなのに連絡が来たり、気づいたら隣にいたり。
母親曰く、あんたや周りの人たちにできるかぎり自分の顔を見せたくなかったんじゃないかと。察しろよ女心と言われたが。
いや、人じゃないモノと付き合うの無理だろって。
おじいちゃんに神社連れて行って貰いました。
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