怖い話&不思議な話の投稿掲示板
投稿者「NO NAME」 2021/07/19
私が以前住んでいた海外の、ある石橋の話です
その石橋は風光明媚な観光地であり、歴史もある由緒正しいものなのですが、歴史と言っても「負の歴史」なんですね
当時の囚人の手によって作られたという歴史なんです
囚人なので、手枷足枷ありでの重労働なわけです
そんな最悪の就労状態に加えて、監督していた軍人が暴力大好き、体罰大好きのクソ野郎だったそうです
大雨が降って、川が増水して命の危険がありそうな日も変わらずに、軍人は嬉々として囚人を働かせようとしたそうです
それに囚人たちがブチギレまして。軍人に対して反乱を起こしたそうです
ブチギレた囚人の集団に対し、監督の軍人はたった1人
多勢に無勢で軍人は増水した川の中へ突き落とされ、そのまま亡くなったそうなんです
その後、無事に石橋は完成して今日に至るわけですが…
いつの頃からか、「雨の日に行くと石橋の上に、殺された軍人の幽霊が出る」という噂が広まりまして
こりゃ目玉になるで!と考えたのか、観光パンフレットにもその話が載る始末
それを知った私の知人が、ちょっと確かめてくるわ!と雨の日にその橋に行ったそうです
後日会った時に「で、どうだった?」と聞いたところ、彼はすごく言いづらそうにしながら、教えてくれました
「幽霊見えなかったから、石橋そのものまで歩いて行き渡ろうとしたんだ。そしたら、突然どんっと背中を押されて川に落ちそうになった」
彼が振り返ると、誰もいなかったそうですが…
彼の背中を押したのは、何だったんでしょうかねぇ…
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