海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2
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『7つの石』
501 :本当にあった怖い名無し:2019/02/20(水) 20:44:35.62 ID:3AeVht110.net[4/4]
石じじいの話です。
池に入れると魚が死ぬ石があったそうです。
これは、7つの石で、赤い色の石が1つ、ほかの6つが白い石。
どれもまるくなった砂利で、赤いものが砂岩、白いものが石灰岩と思われました。
由来は不明なのですが、1セット(笑)で紙に包まれていて、
神社に奉納されていたものを黙って持って来た、とか、行商の人から譲ってもらったとか、たまたま石の収集の結果の組み合わせだ、とか。
この7つの石がきれいなので、池に入れたところ、その池の魚が全部一度に死んだそうです。
気がついたら全部がぶっかりと浮いていた。
ツチガエルもいたのですが、これらも死んだそうです。
魚を追加しても、それも死ぬ。
池の水をすくって桶に入れて、そこに魚をいれたら死なない。
これは、最近入れたあの石が悪いのだ、ということになったそうです。
案の定、その石を桶に入れたら魚はぷっかり。
石を網袋に入れて、もっと大きな池に入れたら、数時間で魚が浮き始めたので慌てて石入り網を引き上げたそうです。
どうも、赤い石と白い石を一緒にいれると生き物を殺すようだとまでは判明したのですが、その後の実験は行われなかったそうです。
なにか毒素のようなものを出していて、周りの人間にも害を及ぼすのではないか?と考えられたからです。
結局、石は油紙に包まれて丈夫な箱に入れられて保管されることになったそうです。
当時、それらの石が間違って大きな用水池や川、海などに入ってしまっては大変なことになるのではないか?
地面にはだかのまま埋めたら、水分と反応して周りの生物を殺してしまうのでは?
と考えて、非常に恐れられたそうです。
どこに保管されることになったのか?はメモにはありません。
人の住む場所(の近く)に保管されることはなかったと思われます。
いつか将来、いきなり動物や人がある場所を中心にして死に始めたら怖いですね。
7つの石など自然状態では探し出せないでしょう。
保管を誤ると、とんでもない害をおよぼすというのは、放射性廃棄物の地層処分と似ています。
しかし、このメモを読んでみると、池に石を入れて数時間でそこの生き物が死にはじめる、というのは変な話です。
まあ、変な話でないとここに書き込む必要もないのですが。
『じじいノート その8』
511 :本当にあった怖い名無し:2019/03/06(水) 18:03:21.15 ID:8xv8cXXZ0.net
石じじいの話です。
メモから鉄道ものを。
(1)線路を走って行く少年がいたそうです。
じじいの住んでいる地方にはローカル線が走っていますが、そこの線路を走る少年が目撃されていました。
危ないので、注意しようとするといつの間にか消えたようにいなくなる。
周辺の学校に周知しても、該当する生徒はいないし、少年が走ることはおさまらない。
走るのは同じ少年で、夕暮れ時に走ることが多かったそうですが、真昼間にも早朝にも走ることがあったと。
これは、汽車の乗員も目撃していました。
別に列車の運行をじゃまするというわけではなかったそうです。
昔なので、少年一人のためにわざわざ人員を出して警戒するということはなかったのですが、地元の人が注意して見守っていたことはあったようです。
ある日、雪が降りしきる夕方、近くのトンネルにその少年が走り込むのが目撃され、それ以来、その少年は姿を消したそうです。
(2)通ると気絶するトンネルがあったそうです。
そのローカル線には蒸気機関車が走っていました。
トンネルに入る時には、煤煙が車両の中に入ってくるので窓を閉めます。
ちなみに車両の内装は木製でした。灰皿がついていてタバコは吸い放題。
このへんは、私も記憶にあります。
列車がそのトンネルを通過しているときに、乗客の一人が必ず失神するのだそうです。
老若男女関係なく。
蒸気機関車が姿を消す時期に、そのようなことは起こらなくなったそうです。
ちなみに、そのトンネルは(1)の少年が走り込んで姿を消したトンネルとおなじところで、
そのトンネルの上には、昔の遍路道が通っていて、古いお堂がありました。
今もあります。
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