海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2
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『友人が訪ねてきた』
335 :本当にあった怖い名無し:2018/12/02(日) 19:27:10.08 ID:WercWBoc0.net
石じじいの話です。
戦後もずいぶんたってから、朝鮮より帰ってきたじじいを友人が訪ねてきたそうです。
同じ村に住み、子供の頃に同じ学校に通った女性で、彼女は地元に残っていたのです。
その女性とは別に恋愛関係はなかったそうですが、戦争中の経験を話し合って楽しい時を過ごしました。
べつに戦争体験は楽しいことではありませんでしたが、お互いの話が、自分たちが経験したことがない話だったからです(日本と朝鮮)。
彼女は地元で行われた、竹槍訓練;バケツリレー訓練;アルマイトの弁当箱の供出;松根油の開発;食糧不足;灯火管制などについて話しました。
女学校に通ったが、毎日動員で授業がほとんどなかったと。
都市爆撃に飛んでいくB29爆撃機の編隊、市街地で機銃掃射してくる艦載機を見て、この戦争は勝てないと彼女は思ったそうです。
いつ戦争が終わるのか?とばかり考えていたと。
楽しい歓談は、夜も遅くまでつづきました。
また明日、と彼女が出ていったあと、じじいは手を合わせて彼女の冥福を祈ったそうです。
336 :本当にあった怖い名無し:2018/12/03(月) 03:54:37.93 ID:UCQ9ZEeE0.net
>>335
次の日も来たのかな?
344 :本当にあった怖い名無し:2018/12/06(木) 22:10:18.95 ID:0LqaPCCZ0.net
>>336
石じじいの話ですが、
その女性がその後、じじいのもとを再訪したかはメモにはありません。話を聞いた私の記憶にもありません。
ただ、その女性は戦争中に空襲で亡くなっていた、ということでした。
供出されたアルマイト弁当箱や金属類は、終戦後になって予科練の庭に山積みにされていた(利用されなかった)そうです。
軍隊でもお役所仕事だったのでしょうか?
機銃掃射してくる戦闘機から逃げるには、向かってくる方向の直角方向にぎりぎり逃げるのだ。
横には弾丸は来ない。
あわてて進行方向に逃げると撃たれる。
私の母が話してくれた豆知識です。
操縦士の顔がはっきりと見えるほど近距離を飛んだそうです。
『光る石』
345 :本当にあった怖い名無し:2018/12/06(木) 22:12:31.98 ID:0LqaPCCZ0.net
石じじいの話です。
じじいが石仲間から聞いた話です。
光る石があったそうです。
まあ、光を発する鉱物は珍しくないものですが、その光量が半端なものではなかったと。
その石は石膏で固めてありましたが、譲り受けた人が石膏を割って取り出しました。
それは強力な青光を発する石でした。
毎日、夕方から光り始め夜明け前には光を失ったと。
発光開始時刻と消光時刻は決まっていたとも言います。
ちゃぶ台の上において湯呑を伏せておいても、それを通して光がでてきたそうです。
そのまま置いておくと部屋中がまばゆいほど明るくなりました。
外においておくと、あたり一面が昼間よりも明るかったそうです。
夏だったのですが、その光には虫はいっさいよってこなかったのです。
また熱も持たなかったようです。
その青い光を見て犬は怯えましたが、人には害をなさなかったと。
しかし、光があたる家具や建具、表具などが、みるみるうちに劣化していきました。
光沢を失う、紙が黄変して破れやすくなる、壁がもろくなる、掛け軸の紐がすぐに切れる、など。
すぐには影響は出ないものの、長期間その光を浴びると人体にも害があるのではないか?と持ち主は考え、
その石を再び石膏のなかに封印したそうです。
その後、その石はどうなったか、はメモにありません。
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