海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/
『めいしん』
304 :本当にあった怖い名無し:2018/11/23(金) 19:44:46.63 ID:H9xaBW9K0.net
石じじいの話です。
小石を畳に撒いて、人の将来を占う子がいたそうです。
その子供はまだ小さかったのですが、いつの間にか白い小さな石を5つ持っていました。
それを畳に投げ撒いて、石の配置で人の死「のみ」を占ったそうです。
石をどこから手に入れたのかその子は言わなかったので、そのへんで拾ったのだろうということでした。
最初は子供の遊びと思っていた大人たちでしたが、ある時、その子が「もうすぐ、XXのおじさんが死ぬ」と言ったそうです。
家族のものは子供をたしなめましたが、老人でもないそのおじさんはすぐに死んだそうです。
その後も、何度か他人の死の予想を的中させました。
その子は、自分の占いのことを『めいしん』と呼んでいたそうです。
漢字で書く、いわゆる「迷信」とは違った意味だということでしたが。
ある時、その子は「うちらは、みんな死ぬんで」と家族のものに言った後、行方不明になりました。
彼は、ため池に浮かんで死んでいたそうです。
石はその子の座机の引き出しに残されていました。
事故だったのか?入水自殺だったのか?(ちいさな子供が自殺するとも思えませんが)
その後、その子の家族は、戦争(出征して戦死、空襲で死亡)で全滅しました。
結果論ですが、その子の占いは当たったわけです・・・
まあ、「みんな死ぬ」という占いの結果は、絶対にはずれないのですが。
「あの子の持っとった石は後に見せてもろうたけど軽うてな。石やのうて骨を磨いたもんのように見えたけんどね。古そうなもんやったな」
『じじいノート その6』
324 :本当にあった怖い名無し:2018/11/26(月) 20:56:46.31 ID:9HqcKuRi0.net
石じじいの話です。
メモから二題。
(1)音を発する石があったそうです。
まあ、ありがちですが。
その音はとても小さなものでした。
非常に微弱な音をず常に発している
夜など静かな時に、石に耳を近づけて集中すると、なんとなく聞こえる。
自分の耳鳴りではないか?気のせいではないか?
と所有者は思ったそうですが、当時はマイクロフォンとか集音装置や録音装置が庶民にはありませんでした。
それで、石を太鼓の皮の上に石を置いてみたそうです。
太鼓の皮が振動して、音が増幅されるのではないか?という工夫でした。
少し音が大きくなって聞き取りやすくなったそうです。
太鼓の皮の上の石の周りにメリケン粉をまいておくと、その粉がふるふると震えて移動したので、
物理的に音を出していたのだろう、ということでした。
お宝として大切にされたということです。
(2)ある時、田舎に女性がやってきて、杉の苗木を観音堂の端に植えたそうです。
そして、「八百年後、この育った木を見に来る」と言って去りました。。
じじいが話してくれた時点(あるいは、じじいがその話を聞いた時点?)で、その杉の木は、二抱え以上の大木に育っていました。
このことは言い伝えとして残っていて、また、寺の古文書にも記されているとか。
まだ800年に達してないが、その時がきたら本当にその女性がやってくるのだろうか?と地元の人たちはその木を見守っているのだそうです。
800年長生きするというのは、八百比丘尼の話が有名ですが、800という数字は「とても多い数」という意味ですね。
次の記事:
『珍しい声の人』
前の記事:
『木を切る様な音や木が倒れる音』