海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2
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『死んだ人の魂が宿っている石』
250 :本当にあった怖い名無し:2018/10/30(火) 20:10:40.47 ID:S/Q+okd50.net
石じじいの話です。
死んだ人の魂が宿っている石があったそうです。
そのような石を見分けるには、初雪が降る前に、石を板の上にならべて外に放置しておきます。
雪が降ってその上に積もるのですが、積もった雪がすぐに溶けてしまう石がそれだ、ということでした。
石を上に並べる板の裏側には御札を貼っておくとベストだが、無くても良いと。
そのような石を見つけたらどうするか?
寺に持っていって供養してもらうのも良いが、寺に相手にしてもらえないことも多いので、黙って山奥に捨てておくのが良いと。
このように、じじいに語ってくれた人がいたそうです。
「だれの魂が入っとるかわからんけんね。置いとってもいけないねぇ」
じじいは、手持ちの石を試してみたことはない、と言っていました。
『獅子舞』
255 :本当にあった怖い名無し:2018/10/31(水) 12:56:23.19 ID:Qkag9T6n0.net
石じじいの話です。
皆さんは「獅子舞」を間近に見たことがありますか?
普通は正月の風景ですが、別に正月に限りません。
家の前で踊って、「めでたいこと」をその家にもたらします。
そのかわりにご祝儀をもらうと。
昔は、家に押しかけて勝手に家の前で(あるいは店や事業所の中で)一舞して、そのあとお金をせびる、というのがありました。
「門付芸」というやつで、家の門先で歌ってお金をもらう、というのもあった。
踊るだけで元手がいらないので、「ボロい」しのぎという感じだったのでしょうか。
針を売ってお金をもらう子供もいたそうです。
ストレートな物乞いもいましたが、何かを売りつけてその対価として(w)金を得る、というのが普通でした。
いわゆる押し売りですね。
獅子舞は「めでたい雰囲気」の押し売りということでしょうか。
これらは警察の取締の対象でもありました。
そのような獅子舞にも「縄張り」というものがあり、それを守らず「越境獅子舞」をする者は同業者から焼きを入れられたとか。
じじいによると、不思議な獅子舞がいたそうです。
256 :本当にあった怖い名無し:2018/10/31(水) 12:57:31.61 ID:Qkag9T6n0.net
正月になると、どこからともなくやってくる獅子舞がいました。
知らない間に家の前にやってきて、ひとしきり踊ってお金をもらうのだそうですが、別にしつこく金をせびるわけでもない。
その人(?)が踊っていると、家の人はお金をあげないといけない、という気持ちになったのだそうです。
じじいが住んでいる「ど田舎」には来ず、ある程度大きな街に出没したそうです。
いつのまにかやって来て踊って、いつのまにか姿を消す。
だれも踊り手の顔をみたことがなかったのです。
獅子をかぶったまま踊り始めて、そのまま去っていく。
タイガーマスクみたいです。
これは越境獅子舞だったので、その地域の獅子舞業の人がクレームをつけたのですが、
その獅子舞はすぐに逃げて街角に消えてしまったそうです。
どうしても我慢のならなかった土着獅子舞の人たちが数人で、その越境獅子舞の人を追いかけて組み伏せて獅子を剥ぎ取ろうとしましたが、
その人達は皆発狂してしまったそうです。
獅子の中を見たために発狂したのだろう、ということでした。
その獅子舞は十年近く正月に限って出没していましたが、だんだん現れる頻度が少なくなり、戦争が激しくなると消えたそうです。
獅子舞などやっている余裕が社会になく、また、警察の取締りが厳しくなったためなのかもしれません。
中身はどんな人(?)だったのでしょうか?
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