海・山にまつわる怖い話・不思議な話 2
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『野焼き』
186 :本当にあった怖い名無し:2018/10/20(土) 00:10:07.52 ID:1C2a1nm80.net
石じじいの話です。
皆さんは火葬場を知っていますね。いずれはお世話になる施設です。
私も両親を焼くためにいったことがあります。
戦前、それもかなり昔は、しっかりとした焼却炉を使った火葬ではなく野焼きが行われていました。
じじいによると、大きな溝を掘って、その底と側面を岩石で石垣のように固めたものが炉となります。
そこに棺桶に入った遺体を藁、木材と一緒に置いて火をつける。
火の番がどんどん燃料(木材)をくべて、火力を維持して骨まで焼きあげたということでした。
現在のような強い火力の炉ではないので、骨だけになる程度だったと。焼くと骨がもろくなったそうですが。
使われている棺桶も、現在のように燃えやすい素材ではなく普通の木板だったので、じわじわと燃えていったらしいのです。
当然、焼いた匂いがあたりにただよっていたそうです。
この火葬場は、地元の人々によって自主的に建設・管理されていたそうです。いわゆる「講」ですね。
また、この野焼きの火葬場に遺体を運ぶときに「霊柩車型の大八車」を使ったそうです。野辺送りですね。
さて、じじいが子供の頃、そのような火葬で起きたことです。
遺体が焼けて骨をあげるときに、遺骨に余分な骨が含まれていることがわかって大騒ぎになったことがあったそうです。
187 :本当にあった怖い名無し:2018/10/20(土) 00:19:37.11 ID:1C2a1nm80.net
その余分な骨とは、数頭分の犬の頭骨だったのです。
火の番をしている者たちがあとから入れたのではないか?との疑惑が持たれたそうですが、
複数人で担当していたので、そのような可能性は無い。
しかも、そのようなことをしても何の利害関係もない。
じじいの住んでいた地方は、いわゆる「犬神憑き」の風習(?)があった(ある)ところなので、
そのことを誰もが連想して不穏な空気が漂ったそうです。
(犬神憑きは、精神的な(霊的な?)もので、物理的に犬が身体に「付く」訳ではないでしょうから、随分即物的な考えのように思えますがw)
結局うやむやになったそうです。
ちなみに、その地方では、火葬した遺体の骨の全部を墓におさめるのではなく、ほんの一部のみをおさめていました。
残りの骨は、お堂のような小さな保管場所を作っておいて、そこに集めておいたそうです。
そして頃合いを見計らって穴掘って埋めていたと。
ちなみに、死んでもすぐには火葬できなかったので、
(今でも、死後24時間以上たたないと火葬できない:感染症での死亡の場合など例外はあります)
棺桶に死体を入れて寺で安置することが普通で、夏場だと箱の角から「汁が垂れていた」ということがあったそうです。
これは、地元の寺の住職も語っておられました。
『火にくべると人間の姿が現れる石』
194 :本当にあった怖い名無し:2018/10/21(日) 13:05:02.21 ID:FCOnLohk0.net
石じじいの話です。
いろいろと奇妙な石がありますが、火にくべると人間の姿が現れる石があったそうです。
七輪などの火が燃えているところにその石を入れると、上がっている炎に人間の姿が浮かび上がるというものでした。
そのような石は一つしか見たことがないとじじいは言っていましたが、他にもあるらしいとも言っていたました。
石が見せる(?)のは、男の姿だったということです。
別に古臭い侍の姿とかではなく、普通の服を来た人物だったといいます。
炎の中に浮かび上がるので、姿を詳しく見ることはできなかったそうです。
火が弱くなると(炎が小さくなると)、その人物の姿も消えました。
写真を撮ろうとしたこともあったそうですが、当時は性能の良いカメラも無くうまくいかなかったと。
その石の持ち主は、火を絶やさないどうなるのか?と考えて、夕方に薪を畑に積み上げて燃やして、その石をくべたそうです。
夕方に行ったのは、暗いほうが浮き出る姿よく見えたからです。
どんどん薪をくべて炎をたて続けると、その男性の姿は消えないで見え続けました。
1時間ほど立ったときに、炎の中にもうひとりの人物の姿が現れてきました。それは女性のように見えたそうです。
2つの像が見えるようになってすぐに急に夕立が来て、焚き火は消えてしまったそうです。
その後も、その石は人間の姿(男性のみ)を見せ続けましたが、
火にくべる回数が増えるにつれて、その姿はだんだん薄く不明瞭になってしまったそうです。
持ち主が気がついたことには、その石を火にくべていると、ほんの少しですが墨汁の匂いがしたと。
「あの石、二つに割って火にくべたら、どがいなったんやろう?二人出てきたんかな?」と、私がメモに書き入れていました。
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