【新】海・山にまつわる怖い話・不思議な話 1
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783 :本当にあった怖い名無し:2018/06/29(金) 20:07:30.18 ID:Ht5lTH4S0.net
石じじいの話です。
朝鮮の山野を歩いていたときに、不思議な声を聞いたそうです。
夜、野営をしていたときに、遠くから女性の呼び声が聞こえてきたそうです。
「おんまー」
「さりょー」
じじいは、誰か助けを呼んでいるのではないか?!と思いその声の方向に向かおうとしましたが、それを朝鮮人の同僚が止めました。
「行くな、行くな」
じじいは、あれは助けを呼んでいる声だろう!どうして止めるんだ!と言うと、
朝鮮人は、「やめたほうがいい、あれは違う」と。
二人は黙ってその声を聞いていました。
「おもにー」
「あっぱー」
「サリョ・・」
じじいは、声を聞きながら、同僚の顔を見ました。朝鮮人の同僚の顔はこわばっていました。
呼び声は、いつの間にか子供の声に変わっていました。
「おっぱー、オッパー」
「あっぱー」
「アボジー」
「ぱりー」
「おせよー」
同僚は、じじいの腕を握って「無視しろ、考えるな!」と言いました。
その声は、女性の声や子供の声で、小一時間続いたそうです。
じじいも、ついにおかしいことに気がつきました。
こんなに長時間、あんな声は出し続けられないだろう。
784 :本当にあった怖い名無し:2018/06/29(金) 20:08:17.35 ID:Ht5lTH4S0.net
そのうち、声はぴたっとやんだそうです。突然、ぴたっと。
二人は緊張して、大汗をかいていました。
じじいは、朝鮮人の同僚にあれは何か?とたずねました。
同僚曰く:
「あれは、声だ。声だけだ。あれに呼ばれて近くに行くと危ない。
声の主を探しに行って戻ってこなかったものもいた。あれにはかかわってはいけない」
「多人数で声の主を突き止めたものはいないのか?」とじじい。
「わからん、あの呼び声にむかっていったものは帰ってこない。
XX(じじいの名)さん、気がついたか?呼び声の主が変わったし、言葉もかわったろう?
最初はおかさんとか呼んでいたけど、だんだん男を呼ぶようになったろう」
「それで?」じじい。
「だんだん、こちらのことを理解してくるんだよ、声の主は。
それに関心を持つと、だんだんと、声の主はこちらを見透かしたように言葉を選んでくる」
その後も、なんどか、時刻に関係なく、そのような呼び声を野山で聞いたそうです。
例外なく、それは女性か子供の声だったそうです。
『ありゃ、トラが人間を喰らうために人間の声で呼びよるんじゃ、ゆう朝鮮人もおったね』
794 :本当にあった怖い名無し:2018/06/30(土) 12:09:55.15 ID:mzt4HWUV0.net
>>784
石じじいの話です。
この話に補足を。朝鮮語について(メモから、じじいの受け売りですが)
「おんまー」(おかあちゃん)
「おもにー」(おかあさん)
「さりょー」(サリョジュセヨ:助けて)
「おっぱー」(おにいさん)
「あっぱー」(おとうちゃん)
「アボジー」(おとうさん)
「ぱりー」(パルリ:早く)
「おせよー」(来て)
じじいは朝鮮半島からの放送を聴いていたので、わかるの?と尋ねたら、
「わからいでか。東北のほうのことばよりわからいw」と笑っていました。
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