【新】海・山にまつわる怖い話・不思議な話 1
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703 :本当にあった怖い名無し:2018/06/16(土) 18:16:49.02 ID:fxoj3WsF0.net
石じじいの話です。
海岸で、全裸の白人女性(と思われる)にあったことがあるそうです。
その人は、背が高く髪の毛が黄色、目が水色だったそうです。
彫りが深く、外国映画の女優のような顔でした。
肌は真っ赤でしたが、ひやけしていたのだろうということです。
全裸だったのでじじいはあわてました。
女性は、じじいを無言で、じっと見つめてきました。
気を取り直して、すこしかじったロシア語(白人のしゃべる言葉でじじいが多少とも知っていたのはそれしかなかった)で「クトー、トゥィー」と尋ねたところ、
女性はほほえんで、流暢な日本語で答えたそうです。
曰く:
自分は怪しいものではない。(じじいは、そう信じることができませんでしたが)
疲れたのでここですこし休んでいる。
友人たちが迎えに来るので、このままでよい。
704 :本当にあった怖い名無し:2018/06/16(土) 18:17:08.53 ID:fxoj3WsF0.net
服も持っておらず、水筒なども持っていなかったので、じじいは水筒を与えて水を飲んではどうか?と尋ねました。
女性は、それを受け取って水を一口含み飲み、「ああ、久しぶりだ」といったそうです。
彼女は、脇に置いていた黒い瀬戸物(のように見えたと)の箱を取り上げて、
それから赤いあめ玉のようなものを取り出して、「食べてみろ」とじじいに差し出してきました。
これには、じじいも警戒しましたが、彼女は、大丈夫、毒ではないと言いました。
まあ、「毒だ食べてみろ」というやつはいない。
受け取らないでいると、女性は、それを半分に割って、自分がまず食べました。
それは柔らかかったのです。おいしそうに食べます。
じじいは、彼女が食べた部分が無毒で、自分に勧めてくる半分が毒では?と疑いました。
猜疑心の強いじじいです。
彼女は、微笑んで、もうすぐ迎えが来るので立ち去るがよい、とじじいに言いました。
その言葉はちょっと強圧的なことがあったので、じじいは押されてその場を立ち去りました。
しかし、じじいは、離れた岩陰に隠れてその女を見はることにしたそうです。
705 :本当にあった怖い名無し:2018/06/16(土) 18:17:31.43 ID:fxoj3WsF0.net
ちょっと待っていると、いきなり海風がやみ海がなぎました。
無音になったそうです。
じじいがおかしいとおもったときに、大きな波がじじいを襲いました。
じじいは、砂浜に転がりました。
あわてて女性がいたところをみると、すでに女性は消えていたそうです。
『あのおなごはなんやったんかのう?おとひめさまかのう?w
にっぽんじんにはみえんかったがのう。びびあんりーみたいやったで』
『びびあんりー?だれ、それ?そのあめ玉みたいなんはもろうてこんかったん?』
『もろてきたで、たべずにな。ほれこれよ、ぼくたべてみるかな?』
じじいは、みずやの引き出しを開けて急須の中から赤いキャラメルのようなものを出して私に差し出しました。
たべませんでした。
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