【新】海・山にまつわる怖い話・不思議な話 1
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『見つけると死ぬ石』
645 :本当にあった怖い名無し:2018/06/04(月) 19:30:11.45 ID:4YT9SpKW0.net
石じじいの話です。
見つけると死ぬ石があったそうです。
どういうものか?
山林作業などで山に入った大人や、遊びにいった子供が死んでいる。
その死体は例外なく、赤茶色の珪石を握っているのだそうです。
あるいは近くにそれが落ちている。
当然、現場検証が行われるので、その石もほとんどの場合、警察によって発見され回収されます。
ある刑事が、その共通性に気がついて、警察にも知己の多かったじじいに尋ねたそうです。
じじいは「石は、上記の通り赤茶色の珪石であり、そのあたり一帯ではまず見つからない石だ」ということを教えました。
石は4個ほど警察に保管されていたそうですが、どれも同じような石でピンポン球くらい。
『その石ひろた警察の人はだいじょうぶやったん?』と私。
じじい曰く、
『そうよ、そのことよ。警察の人や死体見つけた人らは皆、死ななんだ。
あれは、最初に山で見つけて手に持ったら死ぬんかもしれん、ちゅうことやったね』
事件性は認められず、そのような珪石に関わる死亡事案はいつのまにか起こらなくなりました。
死亡と石は偶然だったのかもしれませんが、偶然がそれほど重なるものでしょうか?
『なあ、気いつけんさいよ。その赤い石は、なにも山にだけあるとはかぎりゃせんので。
学校へいく道端に落ちとるかもしれんし、泳ぎにいった浜におちとるかもしれんが』
おどかすなよ、じじい!と怯えたものです。
でも、いまこう書いて考えてみると、
その石は、死んだ人たちだけがあらかじめ持っていて、その石の効力で皆死んだ、とも考えられるのではないでしょうか?
その人たちが、その石を入手した時期が同じくらいであれば、それによって死ぬ時期も似通ったものになるのでは?
しかし、そうなると、なぜ彼らが同時期に石をどうやって入手したのか?どうして同じような時間経過で死ぬのか?がわからない。
『死にたくなる場所』
650 :本当にあった怖い名無し:2018/06/06(水) 20:16:49.41 ID:fW71Uw8e0.net
石じじいの話です。
山中に、「死にたくなる場所」があったそうです。
春先の清々しい晴れの日に山を歩いていたじじいは、急に死にたくなったそうです。
地面から風が吹いた様に感じたそうですが、そのあと急に気分がふさぎ込んで、
いろいろと過去の嫌な思い出が浮かび、絶望感が湧き上がったそうです。
『いい年をした自分は、こんな石探しのようなバカなことをして世間様に顔向けができない恥ずかしい人間で、死んだ親もこんな息子では成仏できない・・・・
ほらほら、あの時に、朝鮮人に言った言葉が、あとであんなことを・・・・』
ロープを持っていたので、それで首をくくろうとしたようでした。
急に「きぃっーっ!」という鳴き声(?)が聞こえて、真っ黒な鳥が近くを飛び去りました。
それで、我にかえったそうです。
気づいた時に、その鳥が鳴いたのだと思った、と。
その時、ロープをアノ輪っかの形にして持って立っていました。
すると、再び気分がふさぎ込みはじめたそうです。
じじいは慌てて山中を走りました。走れば大丈夫だろうと思ったそうです。
大汗をかいて、じじいは何かにつまずいて倒れました。
もう死にたい気持ちは全く無くなっていて、かえって強い幸福感につつまれていたそうです。
村に降りて話をきいたら、その山のなかでは、昔から何人も自殺した人がいたということでした。
『じぶんの本当のこころのなかが出たんかのう?別に悲観しとったわけじゃないけんどな。そういう場所やったんかねえ。
そうよ、そのあとにな、がいにお腹が空いてな、ようけ飯食うたで』
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