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投稿者「NO NAME」 2020/01/17
結婚は順番に 東ティモール
「2番目のお姉ちゃんが結婚しないから、私が婚約者と結婚できない」
よくそう愚痴る女の子がいた。
彼女の住んでいる地域には結婚は上の兄弟、姉妹から順番にという伝統があるらしい。
そして2番目の姉はキャリアウーマンらしく、男っ気が全くないそうだ。
だったら別に先に結婚してもいいじゃないか?と思うかもしれないが、絶対にダメだそうだ。
順に結婚は伝統でもあるが、絶対に破ってはならない掟でもあるらしい。
そこまで遠くない昔、伝統とはいえども現代には古い考えだし、別に順番なんてどうでもよくね?と、
地域のお偉いさんも新郎新婦の親族も納得して、長男よりも先に次男が結婚した夫婦がいた。
幼い彼女も出席したらしいその式は、長男も祝福しとても幸せに溢れて素敵な式だったそうだ。
だが、翌日から忽然と次男夫婦が姿を消したんだそうだ。
夜逃げか?とも考えられたが、貴重品や生活道具一式を残して夜逃げは普通しない。
また、家を出る二人を見たという人はいなかった。
怨恨による殺人も考えられたが、二人がいた部屋は全く荒らされておらず、周辺にも血痕などは全く見当たらなかったという。
連れ去りか?と思う人もいたらしいが、おめでたい夜。明け方まで騒いでいた集落の人たちは、不審者など全くみなかったという。
二人の知人にも色々と当たってみたが、本当に着の身着のまま存在だけ忽然と消えてしまったようであった。
伝統を破ったせいで、二人は神隠しにあったのだ。
やはり順番を守らないのは行ってはならない大罪だったのだ。
地域の人たちは口々にそう言うようになった。
そんなこともあり、彼女の住む地域では結婚は順番にすることを今でも頑なに守っているという。
一人では入ってはいけない森 インド
その友達の故郷には、「禁忌の森」があるという。
ぱっと見そこまで大きくはないが、絶対に一人では入ってはいけないという森だそうだ。
二人以上だと全く問題はないそうだが、
一人で入る、または集団で入っても一人はぐれてしまうと、もう二度と見つかることはないらしい。
実際に彼が子供の頃、集団で入って遊んでいたときに体験したという。
森の中で集団で遊んでいたら、いつの間にか一人の姿が見えない、と大慌てでみんなで手を繋いで集落へと帰っていった。
大人たちも大騒ぎで、とりあえずほぼ見込みはないが、ダメ元で探してみようと集団で森を捜索した。
3人1組(万が一、誰かがはぐれても犠牲者が一人で済むように…)で捜索している最中、2人の男が真っ青な顔で戻ってきた。
一緒にいた2人曰く、一番前を歩いていた彼が唐突に「呼んでる!!」と、叫んでダッシュでどこかへと走り去ったのだという。
結局、それ以上犠牲者を出さないために捜索は打ち切られたという。
いまだにその時に行方不明になった子供と青年の行方はわかっていないという話だ。
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