『樹海を車で走っていた』
∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part73∧∧
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344 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM @\(^o^)/:2014/04/16(水) 19:29:55.33 ID:UWHOj+6M0.net
知り合いの話。
真夜中に、ある樹海を車で走っていた時のことだ。
行く手の闇の中、何か白い物が立っているのが遠目に見えた。
何だろうと思いながら、ぶつからないよう車を反対側に寄せる。
ヘッドライトに浮かび上がったのは、ウェディングドレスの女性だった。
上から下まで真っ白で、美人だが無表情だったらしい。
ギョッとしてスピードを落としたところ、二人の目が合った。
次の瞬間、女性はニヤリという笑みを浮かべた。
とても怖い笑顔だったという。
慌ててアクセルを踏み込み、傍を走り抜ける。
バックミラーには、かなりの高速で後をついてくる白い影が映っていた。
追い付かれたらどうなるのか、もうそれが怖くてたまらず、必死で逃げたという。
樹海を出る頃、背後の白い影はようやっと見えなくなった。
それ以来、彼はそこの道を絶対に走らないと決めたそうだ。
『山のペンション』
∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part76∧∧
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780 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM @\(^o^)/:2015/04/18(土) 19:20:57.72 ID:vHwuCmsA0.net
知り合いの話。
家族で山のペンションに泊まった時のこと。
夜中、先に休ませたはずの娘が寝室から出てきた。
「どうしたの? おトイレ?」
そう彼女が尋ねると、まだ幼かった娘さんは困った顔で答えた。
「あのね、入れておくれって言うの。
でも、私じゃ窓の鍵に手が届かないの」
娘が何を言っているのかすぐにはわからなかったが、その内容を理解するや否や
「誰がそんなこと言ってるの!?」と聞き返す。
「えっと、角のあるお姉さんが窓を叩いてね、そう言うの」
慌てて夫を呼ぶと、二人一緒に寝室へ入り、窓を見た。
何か白い影が一瞬見えたが、あっという間に見えなくなる。
夫は彼女に娘を預け、一人外を確認しに行った。
やがて首を傾げながら戻ってくる。
「誰の姿も、足跡も見つからないよ。
建物周りは砂利が敷いてあるから、逃げたところで痕跡が残る筈なんだけど。
そう言えば、足音なんかもまったく聞こえなかったなぁ」
その後は何も怪しいことは起こらなかった。
しかしそこを後にするまで、どうにも落ち着かなかったという。
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