∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part66∧∧
『登山者の遺体』
465 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2013/01/07(月) 19:40:10.44 ID:1KGRDduZ0
山仲間の話。
地元の里山を歩いていると、登山者の遺体を見つけてしまった。
慌てて通報し、警察へと引き渡した。
後日「奇妙な点がある」と言って、警察が再び彼の元を訪れた。
件の登山者の死因だが、どうも滑落による墜落死であると判断されたのだという。
しかし遺体が見つかった所は、だだっ広くてなだらかな野原だった。
近くに滑り落ちてくるような高所など見当たらない。
どうやら彼は「死因に何かしら関係があるのでは?」と疑われていたらしい。
とはいえ、彼と死んでいた登山者とは何の関係もなく、面識さえなかった。
しつこく調べられたが、結局この件は事故死として処理されたのだそうだ。
「死んだ人って他県の人だったらしいんだけど、一体どこから落ちたんだろう?」
疑いが晴れてホッとした様子の彼は、不思議そうにそう言った。
『山小屋の解体撤去』
604 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2013/01/12(土) 20:34:35.87 ID:wGmrCVnW0
仕事仲間の話。
以前仕事で、とある山小屋の解体撤去を請負った。
使われなくなって久しい小さな家屋だったらしい。
幸い近くまで車両が入れたので、作業自体は思ったより楽だった。
「ただ扉や窓が、何処も彼処も板で打ち付けてしっかりと固定されていたんで、それがちょっと厄介だったな。
でも妙なことに、そのすべてが内側から打ち付けてあったんだよ。
見たところ他に出入り出来るような箇所も無かったんだけど……。
いや、床板も室内から釘で止めてあったから、そっちからも出られない。
戸締まりしたヤツ、一体どこから出て行ったんだろうな?」
訝しく思いはしたが、施主がこの話題を嫌がる雰囲気だったので、それ以上詳しくは聞かなかったそうだ。
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