∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part62∧∧
764 :釣り怖よりサルベージ:2012/06/27(水) 10:43:01.53 ID:ItJbYLqE0
12年ほど前の某ダムでのこと。
もの凄い減水であちこちでダム底が露呈していて、俺は川の流れ込みだったチャンネル痕を歩いて散策していた。
突然
「ぎゃああああああああああああああ、がっ!」
という男の悲鳴・・というかむしろ断末魔?
そして俺の後ろに
ドサッ!
と血まみれの男が降ってきた。
びっくりしてかけよると、男は血まみれで目を開けたままピクリともしない。死んでる?
どうやら上の道路から20m下の地面に転落したようだ?
でもこんなとこなんで転落?まさか殺人?犯人はすぐ近くに?
怖くなってとりあえず警察に電話。
しかし当時俺はPHSで電波が繋がらない。
どどどどどないしょ、もう置いて逃げるか!
とか思っていたら、
「うー、いてててて・・・」
男が息を吹き返した。
765 :釣り怖よりサルベージ:2012/06/27(水) 10:43:58.67 ID:ItJbYLqE0
無しバサー:2011/09/02(金) 09:01:33.79
事情を聞くと、道路脇の木に札束が覗いてるカバンがひっかかっていたので、回収しようとして転落したとか。
「それでカバンは?」
そう聞くと男は、
「それが不思議なんだよ、手に届いたと思った瞬間に消えちまって同時に落下した」
「・・・」
それから男はヨタヨタしながら自力で歩いて去っていった。
気になった俺は男が落ちたという道路脇に寄ってみた。
カバンなんてどこにも無い、男のヨタ話か?
と思っていたら、カバンは無いが美味しそうなアケビがなっていた。
俺は吸い寄せられるように木に登って取ろうとした。
が、ふと下を見た時あまりの高さに怖くなり我にかえった。
前を見るとアケビなんかどこにも無い。
俺はガグブルしながら慎重に戻った。
「もう少しだったのに」
頭の中で男とも女ともわからない声が囁やいた。
道路脇には花が添えられてあった。
速攻で逃げ、帰りに兵庫エースレーンのうどん屋でダシ巻き定食を食って帰った。
味なんてよくわからなかった。
788 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2012/06/27(水) 22:25:14.04 ID:gaM7O2jj0
>>764-765
釣り怖スレっていうのもあるんですか。
中々に興味深いですねぇ。紹介ありがとうございます。
似たような、というか、金ピカな物で人を釣る(?)っていう怪の話を聞いたことがあります。
日本じゃなくてヨーロッパなのですが。
山中で、大層古いけど美しい金貨を拾うんですが、これが、誘うように森の奥に続いてる。
まるでヘンゼルとグレーテルが道案内に落としたパン屑のように。
何枚か金貨を拾っていくと、やがて洞窟へと導かれるんですが…。
洞窟の中に足を踏み入れようとして、あることに気が付いたんだとか。
洞窟前の湿った地面に穿たれた、幾つかの足跡。
けど、そのいずれもが、中へ進んでいくのみで、出てきた足跡が一つも無いことに。
コインをすべて投げ捨てて、走って逃げ出したんだそうです。
まぁ、聞かせてくれた人も、誰かから聞いたという触れ込みだったんで、詳細は不明なんですが。
いつかまとめたいなぁ、なんて思っています。
それでは、また別の夜に。雷鳥でした。
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