∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part62∧∧
『山道の看板』
460 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2012/06/15(金) 19:37:13.62 ID:+Prt2Boq0
後輩の話。
先日里帰りした折、実家近くの山道を車で走っていると看板が現れた。
何かの注意を引くための道路標識。文字をちらりと読んでみる。
『夜にここで 白い服の女の子を 乗せないでください』
瞬時に色々なことを考えてしまい、ゾッとした。
帰宅して家の者に聞いてみたが、誰も詳しい事情は知らないという。
それ以来、里帰りしても、夜中はその辺りに決して近よらないそうだ。
『見上げていた』
461 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2012/06/15(金) 19:40:31.18 ID:+Prt2Boq0
友人の話。
曇り空の下、尾根を歩いている途中で別の登山者とすれ違った。
挨拶をしたのだが返事がない。
登山者はポカンと口を開けて、曇天を見上げて立ちすくんでいた。
つられて彼も空に目を向けると、雲の切れ間に巨大な何かが見えた。
蛇に思える長いものが、うねうねと身体を波打たせながら、天空を泳いでいる。
薄らと白く輝くそれは、滑るように濃い雲塊の中へ姿を消した。
気が付くと彼も、ポカンと口を開け空を見上げていたそうだ。
『煙草に火を点けようとした』
462 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ:2012/06/15(金) 19:44:05.98 ID:+Prt2Boq0
山仲間の話。
山歩きをしていて、一休みすることにした。
ライターで煙草に火を点けようとしたのだが、なぜか炎が出ない。
「おかしいな、ガスはまだ充分にあるのに・・・」
何度も試していると、何か嫌な気配を感じた。
顔を上げると、近くの茂みが微かに揺れている。
あきらめて腰を上げ、かなりの距離を歩いてから、再度チャレンジしてみた。
今度は問題なく、普通に煙草が吸えたのだという。
「煙草が嫌いなモノが、あの時近くにいたんだろうな」
彼はそう言って紫煙を燻らせた。
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