ほんのりと怖い話スレ 137
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1564090249/
155 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 00:05:20.91 ID:9P8KRit70.net
読んでくれてる人いるみたいなんでまた5本投下。
病院の怖い話と怖くない話 21.階段
病院の階段って絶対手すり付いてますよね。当たり前だけど。
で、夜に階段を下りている時に、念のため手すりを持って降りてたんだけど、突然手すりがグニャッと曲がって危うく転げ落ちそうになったんだって。
156 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 00:06:03.78 ID:9P8KRit70.net
病院の怖い話と怖くない話 22.タクシー
足の悪い患者さんとか多いので、病院の前には常にタクシーが何台か客待ちしてます。
彼女の同僚が、疲れていたのでたまたまタクシーを使ったのですが、信号待ちの時に
「お姉さん、今日はすぐに家に帰らない方がいいと思うよ」
「人の多いとこ、居酒屋でもパチンコでもいいから少し時間つぶしていったらどうかな」
みたいな事を言われたそうです。
157 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 00:06:39.36 ID:9P8KRit70.net
病院の怖い話と怖くない話 23.警備員
結構大きい病院なので大きな建物が3つあって,病棟と病棟の間に道路があって、
警備員というのか、まあ、交通整理をするおじさんがいるんですよね。
で時々、ポケットから数珠を出して空を見上げて手を合わせるんだって。
「まあ、そういう時はたいがい単なる老衰か突然死だけど」
で彼女が、「じゃあ不審死の時は?」って聞いたら
「わしは知らんよ。わしの責任じゃないから」
158 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 00:07:50.03 ID:9P8KRit70.net
病院の怖い話と怖くない話 24.手術室
新人の頃に夜、手術室の近くを通ったら
「頼むから、せめて麻酔を打ってくれえ」
という悲鳴みたいなのが聞こえたそうだ。
時間的にオペが入ってるはずもない。
怖くてとても近寄れなかったので翌日同僚が出勤するのを待って、適当な理由でその手術室に一緒に行ったんだけど、別に何の変哲もなかった。
159 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 00:08:28.90 ID:9P8KRit70.net
病院の怖い話と怖くない話 25.ホスト
彼女ではなく彼女の知り合いの脳神経外科の看護師の話。つまり又聞き。
ある診療内科の町医者の紹介状を持った男性患者が来た。
いわゆるセカンドオピニオンってやつ。
セカンドオピニオンって診察料高くなるし、それより心療内科からいきなり脳神経外科ってどういう事よ。
まあ、ホストで稼いでるのでお金的には困ってないみたいな事を自慢げにちらっと言ってた。
相談内容というのは、端的に言うと「幽霊が見える」という事。
血液検査の結果を見ると肝臓の値が猛烈に高い。
もうこれはアルコール依存による幻覚以外のなにものでもないって、医者でない彼女でも思ったそう。
「ただ」と彼女は言ったそうだ。
「待ってる時間、凄くしんどいから点滴お願いしますって言われて、先生の許可取って、診察室の隣にあるベッドで点滴してたの」
「で、診察の時間になったからカーテン開けたら、見たのよ」
「点滴のチューブがひとりでに動いて、すぽっと抜けるのを」
184 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 19:35:39.50 ID:TL6y/Wvb0.net
病院の怖い話と怖くない話 26.変な患者さん
同僚から「あの患者さん変だよねえ」という話を振られて、彼女自身そう思っていたので黙って頷いたそう。
何が変かと言うと、6人部屋なのにその患者さんが窓際の片側に居るだけで、他は誰もいない。つまり独占状態。
そんなに寂れた病院ではないし、他の部屋は満室もある。
その患者さんは別に暴れたり喚いたりするわけではなく、ほとんどの時間カーテンを閉めて眠ってるだけ。
ただ、巡回の時にちらっと見るとカーテンを開けて誰かとしゃべってたんだって。
何もない空間に向かって。
うろ覚えなんだけど「悪かったねえ。やっぱりあたしの方が死んだ方が良かったんじゃないか」みたいな。
185 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 19:36:31.48 ID:TL6y/Wvb0.net
病院の怖い話と怖くない話 27.救急車の幽霊
その病院の本館(元旧館)とB棟は2階部分で渡り廊下で繋がっていて、片側からは中庭が、反対側からは街が見える。
で、その病院は救急外来もあるんで、たまに救急車が入って来るのも見える。
ある時救急車が見えたんだけれど、ピーポー音を鳴らしていない。
単に通っただけなのかと思ったんだけど、外来入口に入ろうとして、そして、そこで消えた。
186 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 19:43:00.48 ID:TL6y/Wvb0.net
病院の怖い話と怖くない話 28.水虫
水虫とは関係ない話なんだけど、心療内科の友人から聞いた話。
ある患者さん、足の中に虫がいて痒くてたまらないという。
で、皮膚科を紹介する手もあったんだけど別に処方箋を書くくらいは構わないので痒み止めの軟膏を処方してあげたらしい。
心療内科に来る人っていうのは思い込みで言い張るだけで、何か対処してあげれば安心して収まる事が多いらしいから。
でもその患者さん、また来たの。車椅子で。
足を見るとバッサリと裂けた傷口だらけ。
「いくら探しても見つからない」って。
187 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 19:43:40.93 ID:TL6y/Wvb0.net
病院の怖い話と怖くない話 29.看取り
まあ職業が職業なので患者さんを看取る事は当然ある。
何度も体験して、気付いた事があるそうだ。
親族が何人か来て立ち会う場合もあれば、誰も来ない場合もある。
そういう時は、霊安室に運ぶカートがやけに重いそうだ。
188 :病院の名無しさん:2019/08/10(土) 19:45:01.68 ID:TL6y/Wvb0.net
病院の怖い話と怖くない話 30.胆石と尿道結石
これはぜんぜんオカルトではないどころかほのぼのした話。
たまたま、胆石と尿道結石の患者が手術待ちで同じ部屋に入院した。(厳密に言うと尿道結石の方は手術とはちょっと違うらしいけど)
そして何故かその晩にほぼ同じタイミングで発作を起こした。
胆石も尿道結石も私は知らないんだけど、想像を絶する痛みらしい。
立っている事も寝ている事も座っている事も何もできなくて、ひたすら神を呪いながら(あるいは救いを求めながら)タオルで脂汗を拭って痛みが治まるのを待つんだって。
で、ナースコールで彼女が飛んで行って見たら、二人がベッドの下にへたり込んんで抱き合ってたらしい。
お互いの汗を拭きながら「痛い、痛い」「私だって痛いのよ」とか言ってるの。
胆石にしろ尿道結石にしろ、痛み止めの点滴を打って、本人の身体が痙攣を収めるか石を排出するのを待てばいいだけなんで、当直の先生にすぐに対処してもらった。
数日後両人とも退院したんだけど、半年ほどして彼女に挨拶しに来たんだって。「結婚します」って。
生まれる子供は二重苦を背負うわけか...
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