∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part56∧∧(※実質Part57)
40 :本当にあった怖い名無し:2011/08/20(土) 20:10:24.48 ID:Dufhymfli
実家から1時間離れたところに『首切峠』ってとこがある。
通称とかじゃなくて実際に標識にも書いてある。
名前が名前だけに地元じゃ一応心霊スポット。
でも名前だけが一人歩きしてるような場所で、実際は丘?ってくらい小さな峠なんだ。
昔は仕事場が近くにあってよく通っていたんだけど、
ある日、残業で深夜二時位にその峠を通ることになった。
いつもは夕方六時とか七時位に通る場所だったんで、いつもとは違う雰囲気にちょっとビビっていた。
41 :本当にあった怖い名無し:2011/08/20(土) 20:19:06.89 ID:Dufhymfli
やっぱ名前も名前だし深夜だしで緊張した。
でもさっき言ったとおり小さな峠だから、すぐ通り過ぎるからいいやと思った。
しかしその日は違った。
峠の少し前で工事に引っ掛かった。無人で赤信号になるやつあるじゃん?あれ。
んで俺の側が赤信号だったんで待ってた。
大抵二分位で変わるはずなのに一向に変わらない。
早く帰りたかった俺は、こんな時間だし対向車なんてこねぇよと思い、
発進しようとしたそのとき、車のガラスを叩かれた。
43 :本当にあった怖い名無し:2011/08/20(土) 20:37:45.66 ID:Dufhymfli
そこにはサラリーマン風の男がいた。
ビックリしたが一応落ち着いたふうに装い、窓を開けた。
「なんですか?」と問うと、
「初対面の人にいうのは失礼だとは思いますが、◯◯◯」
その◯◯◯は聞こえなかった。
その瞬間、大型トラックが通っていったからだ。
俺は肝を冷やした。もしあのまま発進していたら、トラックと正面衝突していたかもしれないと。
男はもういなかった。
結局、彼が何を言ったのか、そもそも何ものなのか?何一つ分からなかったが、
それ以来その道は通れなくなった。
仕事を辞めるまで遠回りでも違う道を通るようになった。
いまでも『首切峠』は通れない。
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