死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?
『車で人を轢きそうになった』
353:名無しさん@おーぷん:18/01/21(日)19:08:30 ID:dEf
先日、車で人を轢きそうになった。
人通りが少ない一般道を走行中、視界に左車線を歩く男性が見えていた。
特にフラフラ歩いている感じではなく、さほど気にせずにそのまま通過する予定だった。
いざ通過しますって時に、男性が飛び出してきた。
というよりは、何かに突き出されるような形で前に飛び出てきた。
やばい!と思い、急ブレーキとクラクション鳴らした。
結果的に轢かずに済み、目を見開いてこっちを見ている男性(かなり動揺してる様子)の下へ向かった。
男性「え、いや…え、え、あの何か…えぇ」とか言ってた。
俺も何か変な感じを見てたので、何と言ったら良いのか分からず「大丈夫ですか?」くらいしか言えなかった。
男性はその後、すみませんと連呼しつつ自分が歩いていた方をしきりに見ていた。
俺も見た。何か視界がぐにゃてしているような、していないような気持ち悪い場所に見えた。
男性は大丈夫そうだったし、事を大きくしたくないしで、男性と少し話してからその場を去った。
人間があんな風に飛び出してくるなんて、怖すぎ。
『夏祭りの花火』
375:↓名無しさん@おーぷん:18/05/04(金)03:43:16 ID:GvS
子供の頃に行った夏祭りで変な事があった。
親戚祖父母の5人位で花火を観に行ったんだけど、その時に観た花火が何か妙だったんだよな。
お祭りでは、御神輿の周りを囲む様にして、お面を被った人々が盆踊りをしていた。
俺達は事前に一番良い場所にシートを敷いて確保しておいた。
そこで弁当を食べながら花火の始まりを待機してた。
だけども待てども待てども一向に花火は打ち上げられない。
何故だか知らないが「たまやー、かぎやー」と周囲から掛け声と拍手は聞こえて来ているのに。
俺が夜空を見上げるのを止め怪訝そうな顔で周囲を見渡すと、やはり親戚達もワイワイ喜んでいる。
だけど空に視線が向いている訳では無かった。
俺も大人達の視線の先に目を向けてみた。
隣山の丘に何か建物があった。お寺の様にも見える。
そのお寺を凝視していると、急に窓の所で提灯みたいな明りが点いた。
そしてその明かりが放り投げられ、宙を舞いながら落ちていった。まるで人魂の様でした。
人魂が消えるその瞬間に「たーまやー」と、やはり例の掛け声がしました。拍手も。
その変わり映えしない不思議な光景が何度か繰り返された後に、お祭りは終わったらしく人々は帰っていった。
屋台や盆踊り提灯が消えて真っ暗になったその場所で、
俺はまだ納得出来ず、帰り支度をしている親戚をよそに例の寺と周囲の闇を観察し続け、そこで見てしまったのだ。
お祭りに参加していた客達が浴衣を脱いでいたのだ。でも、顕になったのは裸では無かった。
藁人形ってあるでしょう?
浴衣を脱いで仮面を取り、人間じゃ無くなった藁人形が、
手足を縛っている紐を次々解いていき、その場に倒れてただの散乱した藁になっていくんです。
心臓が爆発するかと思う位に動転してしまいました。
あのお寺を見るとそれはもう寺では無く、単なる丘の上にある大きな岩なんです。
気が付くと誰も居なくなってしまってました。
親戚もおらず、藁だけが散乱している広場でたった一人で居ました。
次の年もお祭りはありましたが、あんな変な花火じゃ無い普通の花火だったし、藁人形もお寺も一切出て来ませんでした。
親戚に問い質しても「だって去年はどこかに勝手に遊びに行ってたでしょ?」と、お祭り自体参加していないと言われた。
あれが何だったのかは今も分からない。
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