∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part53∧∧
『ばあちゃんと裏山に入った』
507 :本当にあった怖い名無し:2011/04/03(日) 13:29:18.43 ID:lMAGPzWDO
自分が4、5歳の時、よくばあちゃんの家に預けられていて、
5月頃にはばあちゃんちの裏山に、山菜なんかを一緒に取りに行った。
ある日、いつものようにばあちゃんと裏山に入ったんだけど、
いいかげん飽きてきて、山道に座り込んで、アリの巣を崩すのに夢中になっていた。
そしたら、横にしゃがんでふきを取っていたばあちゃんが急に立ち上がったので、あわてて手を握ってついて行った。
その時も下ばっかり見てたんだけど、
ふいに後ろから「〇〇、どこ行くんや!」って声がしたから、びっくりして振り返ったら、ばあちゃんが立っていた。
今までばあちゃんの手を握ってたはずなのに、振り返った瞬間、手の感触が消えてしまった。
それからばあちゃんと何を話したのか、どう帰ったのかはまったく記憶がない。
ばあちゃんには何が見えたのか、見えていなかったのか、
そのばあちゃんももういないので、あの時のことを確かめることも出来ない。
『兎』
511 :本当にあった怖い名無し:2011/04/03(日) 15:10:34.20 ID:ZmScdSZ00
爺ちゃんから聞いた話。
40年ほど前、当時仙台の山の森に住んでいた爺ちゃんと婆ちゃん。
今は驚くほど発展して街になったが、その時は木が生い茂って沢もあったそう。
ある日、爺ちゃんは日課の散歩で森に入って行った。
爺ちゃんは散歩道の半分くらい、森のそれなりに深い所を歩いていた。
すると突然大きい毛むくじゃらが出て来た。
急に出現したというよりは、そこにいたものに気づかず歩いていた感じらしい。
後ずさって見るとそれは2、3メートルくらいある二足で立った『兎』らしい。
兎といっても耳はそんなに長くなく、デカい背に相応に肥えていた動物。とにかく兎に近い外見をしていた。
見る分にはデカい獣といった風貌なので、別段怖い思いもしなかったそう。
吠えてる犬を離してやったら、その兎は巨体でピョンピョン跳ねて逃げて行った。
ずっと前に『となりのトトロ』がテレビでやってた時に、
それを見た爺ちゃんが「ああこんな感じだった」とも言ってた。
トトロみたいな生き物の話は多くて嘘くさくなるけど、唯一身内が体験した話。
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