∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part53∧∧
『腕』
124 :顔 ◆3EgJTOI8PA:2011/03/26(土) 18:04:40.53 ID:Mn6o6ugc0
爺ちゃんが爺ちゃんから聞いた話(曾曾爺ちゃんの経験ってこと)。
そのとき曾ひい爺ちゃんは、キツネを一匹仕留めて帰る途中だったという。
すると木の近くにおろおろとした男性がいた。若くて、登山者みたいな格好をしていたらしい。
そして何をしているかと聞いたら、道に迷ったという。
出口まで案内しようと思ったが、もう時間は遅いので山小屋に泊まることを勧めた。
男性は申し訳なさそうに山小屋で休んでいると、
「ところで、その腕はどうしたんですか?」と言った。
腕を見ると、知らないうちに青アザができていた。
ぶつけた覚えも無いのによくわからなかったが、一応大丈夫とだけ言っておいた。
次の日、出口まで案内した。
男性は礼をして帰って行った。
それから一週間ほどたったある日、風呂に入ったとき腕を見て驚いた。
黒く変色していたのだ。壊死したのかと思ったが、ちゃんと動くし痛みも感じる。
気味悪くなって知り合いの猟師に相談すると、知り合いはいきなり銃で撃ち抜いた。
しかし痛みはなく、腕の色は元に戻っていた。傷もない。
驚いて聞くと、知り合いは化け物の仕業だといった。
昔にお前に撃たれた化け物か何かが、腕を乗っ取ろうとしたとのことだ。
考えてみれば人型の影を撃ったことがあったそうだ。
そして、知り合いと山小屋にいくと、知り合いの思ったとおりだった。
その床下からは木彫りの手が出てきた。
それを焼いてからは、二度と同じような事は起きなかったという。
『鳴き声』
203 :本当にあった怖い名無し:2011/03/27(日) 10:34:49.97 ID:StCZrEqIO
祖父が体験した中じゃ怖い?話を。
山で仕事してると、何処からともなくカラスの鳴き声を極端に低くしたような鳴き声で近付いてくる存在がいた。
鳴く→数歩近付いてくる→鳴く→数歩近付いて来るってな感じで、ゆっくりと目の前まで来る。
『この存在を目視、無視、挑発するような行為はしないこと』と言い聞かされていた。
目の前に来るまで決して目を開けては駄目、動いても駄目。
必ず目の前に来るのを待ち、鳴き止んでから「通して下さい」とお願いする。
必ず返事がくるのがそれに対して返事をしては駄目、立ち去るのを待つ。
最初は恐怖心からちゃんと守ってたけど、数10回も経験するとすっかり慣れてしまい好奇心が芽生え始める。
ある時、いつものようにその存在が目の前まで近付いてきた時に、目を開けてしまった。
そこは真っ暗な世界、ただただ真っ暗。
朝の山のはずなのに真っ暗で何も見えず、怖くて動けずにいると「見えた」っと言われ、その瞬間視界が戻った。
その日から約1ヶ月間は地獄だったらしく、
夜中に誰かが戸を開けて近付いてくる夢で目が覚める、
一晩に何回も何回も同じ夢で目が覚める、
恐怖から眠れずにいると、戸を開けて誰かが近付いて来て目が覚める。
今が夢か現実か分からなくなり、精神的にも肉体的にも限界って時になぜかピタッと止んだ。
それからはきちんと決まりを守るようになったと、笑いながら話してくれた。
ちなみに祖母も同じような体験をしていて、鳴き声はなく足音だけ近付いて来るので決して相手をしては駄目って決まりだったみたい。
同じ存在なのかは不明だけど、何かは確実にいたらしいね。
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