∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part51∧∧
21 :本当にあった怖い名無し:2010/09/24(金) 18:40:07 ID:+fHzQA3n0
霧○高原に行き、星の撮影をしていた時の話。
一通り撮影を終え、椅子に座り素晴らしい夜空を眺めていた。
周りには誰も居ない。
心地よい風が吹き、時折、流れ星が流れ、消えていく。
幾ばくかの時間が流れた時、ふと前を視ると黒い棒の様なものがいた。
目の錯覚かと思い、亦夜空を観て、叉前を見ると明らかに近づいていた。
私の所にスーっと。
まるで気配を消しながらの様に。
すぐさまそこを離れ、明りを着けた時にはもう居なかった。
夜空をもっと見たかったが、帰った。
39 :本当にあった怖い名無し:2010/09/26(日) 10:31:12 ID:bYwqnSCh0
>>21に似た話。大昔に聞いた話でうろ覚えなので、多少の脚色は混じると思う。
怖いと言うより不思議な話になるかな。
ある一家がキャンプに行ったんだと、いや俺の叔母一家なんだがね。
今みたいに便利な道具が簡単に揃うわけでもないし、夜はそりゃぁ早く、そりゃぁ暗かったろうな。
夕食を食べて、星を眺め、隣のテントの大学生と一緒に酒飲みながら歓談したりして夜は更けていく。
と、そこに当時小学3年生ぐらいだった甥っ子が来て、一言。
「よるのおじいさんがきてる」
泣いてたり笑ってたりしてたわけでもなし、眠そうではあったが、まるで隣の人が訪ねてきたと報告してるよう。
だもんで、普通に近くのテントの人か、キャンプ場の人が来てるのかと思い、叔母が「どこに?」と尋ねると。
「あっち」
甥っ子が指さした方は藪、その後ろには森。誰も居ないし何もない。
いや違う、たき火でからはすした目が闇になれてくると、なにか黒いのが居る。
何あれ。と、隣の旦那に語りかける。何事かと大学生のグループも目を向ける。
全員闇に目が慣れてくる。と、なんだあれ? 熊か? いや細い、という呟きあい。
やがて全員の目の前で、スゥっ、と。溶けるように。ではなく、森に入っていくように、消えた。
そして全員無言。しばらくして旦那さんがポツリと漏らした。
「まぁ……山だからな」
という言葉に、全員なんとなく納得したそうな。
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