∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part49∧∧
882 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2010/06/24(木) 20:32:44 ID:pWSFgy7e0
友人の話。
一人で軽いキャンプに出掛けようと思い立った。
行き先を聞いた山仲間がこんなことを言う。
「行くのはいいが、あそこじゃあまり独り言を言わない方がいいぞ。
お前さんいつも多いからな」
どういう意味だよそれ?と訊ねたが、「行けばわかる」とだけ返される。
気にしないことにしてキャンプに出かけた。
晩飯も終わり、切れた靴紐を補修していた時のこと。
焚火では光量が足りないのか、手元がどうにも暗い。
「あー、面倒くさいけどライト出してこよっかな」
ぶつくさとそんな独り言を口にして、手を休めたところ。
背後でコトリと硬い音がした。
何気なく振り返り、思わず硬直した。
そこにはヘッドライトが置いてある。
今まさに自分がテントの中に取りに行こうとしていたライトだった。
周りを見渡したが、誰の姿も気配も感じない。
少し血の気が引いたのだという。
その後山を下りるまで、出来るだけ独り言は言わないように注意したそうだ。
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