ほんのりと怖い話スレ 131
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『駅のホームで並んでいた』
711 :本当にあった怖い名無し:2018/08/18(土) 10:14:21.92 ID:m6J9aRlj0.net
学生時代の話。
家の用事で学校を早退し、駅へ行ったらちょうど電車が行ってしまった。
でもすぐに次が来るので並ぼうと思ったら、ホームに一年生くらいの男の子と女の子が手を繋いで立ってた。
おそろいの制服と帽子、ランドセルを背負ってたので、私立の子かな?と思いつつ、何気なくその子たちの後ろに並んだ。
ちょうど空いてる時間でその子たちが先頭、私が二番目。
あと1分くらいで電車が来るっていうときに、足早に歩いてきたサラリーマンのおじさんがその子たちの前に割り込んだ。
空いてるのに何だよと思ったけど文句を言う勇気もなく黙ってたら、
男の子がぼそっと「どんってやったら、ぐちゃってなるかな」と言った。
周りが静かだったからはっきり聞こえた。
おじさんはぎょっとして振り返り、私もえっと思った。
二人はお互いに何か耳打ちしてくすくす笑ってて、おじさんは逃げるようにどこかへ去って行った。
車内でそっとその子たちを見たら、きれいな顔した双子だった。
ずっと手を繋いでて、無表情で前をじっと見てて怖かった。
その後はあの子たちを見かけることもなく、誰に話しても信じてもらえなかった。
父に「この辺りに私立の小学校なんてない」と言われたときはぞっとした。
『夜間に犬の散歩』
721 :本当にあった怖い名無し:2018/08/19(日) 12:11:01.33 ID:DEfIzWdK0.net
酷暑のあいだ、犬の散歩は毎朝5時と夜8時に出ていた
(それでも30度という過酷な日もあった!)
散歩コースの一部(約400m)は、左手に鬱蒼と暗い公園、右手は病院の高いコンクリ塀という陰気な裏道なのだが、
夜間にここを通ると、5回に1回ぐらい道の遙か向こうから、白っぽい寝巻姿のガリガリに痩せた爺さんが歩いて来るのが見える。
モノクロ写真をセルにこすり移したような頼りないヒラヒラの透明感があるので、たぶん幽霊か幻覚だろうと思いつつ、
足元の犬に目をやって、道を半分以上過ぎたところで目を上げると消えている、というのがいつものことだった。
そうやって簡単にやり過ごせる種類の相手だったので、さして恐怖も感じていなかったのだが、
ある日、犬から目を上げると、老人が10mほど先から歩いて来る。
瞬間ザッと全身がケバ立ち(近くで見ると典型的な幽霊に思えた)、
この野郎、犬に手を出したらタダじゃおかねえぞと身構えたが、
爺さんはこちらを一顧だにせず、ただ黙って通り過ぎて行った。
あまりにも完璧に無視されたので、幽霊には現実世界が見えないのだろうか?と首をかしげた奇妙な体験だった。
ちなみに、うちの駄犬は霊感ゼロらしく、
爺さんがいてもいなくても平然と道端でションベンをしている。
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