∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part40∧∧
『冬の変わったお客』
217 :元登山者:2009/01/05(月) 15:52:09 ID:Q+TN25MP0
仕事の知り合いから聞いた話です。
その人は定年退職してから田舎で喫茶店をやっています。
冬場はスキー客でとても賑わう場所で結構、繁盛してるそうです。
店を開けて今年で4年目になりますが、毎年、冬には変わったお客が来るそうです。
お客がいなくなり「そろそろ閉めようかな」と思っていると来るそうです。
白いロングコートのようなのを着ていて、詳しい格好はわからない。
声でかろうじて男性とは分かるそうですが、白い肌で中性的な顔をしている。
外は雪があるのに注文はいつも「アイスコーヒー」で、飲み終わるとスグに帰ってしまうそうです。
「でさ、その人は来た夜は吹雪いたり、大雪が降ったりするんだよ。
ひょっとすると、雪の神様とかそんな感じじゃないかなって思うんだ」
そう言いながら、彼の顔はなんとなく嬉しそうでした。
『保存状況の良い古墳』
426 :元登山者:2009/01/25(日) 16:13:32 ID:XKjCVxm70
私が高校生の時の先生から聞いた話です。
その人は歴史の先生で、山にある古墳や貝塚などを見て回るのが趣味という人でした。
近隣の山にある貝塚や古墳などを調べては地図に書き込んで、
休みには山に入ると写真を撮ったり、いろいろと調査したりとしていました。
ある日、少し遠くにかなり保存状況の良い古墳があると聞いて行ってみたそうです。
山の中腹あたりに少し広い平地があり、そこに方墳と呼ばれる種類の古墳がありました。
形もそんなに崩れてはおらず意外としっかりしていたので、先生は大喜びで古墳の周りを調べていると、
側面に一箇所だけ石が積んであり、中に入れそうなくらいの口を見つけました。
「ふ~ん、こっから棺を入れたんだろうか?」と先生は思い、
ちょっとだけ入ってみましたが、すぐに石の壁があり、行き止まりになっています。
「行き止まりか、やっぱり塞いであるよなあ」
思いつつ、石をなでていると、石壁の向こうから「ドン、ドン!」と誰かが石壁を叩く音がします。
先生が驚いて固まっていると、右や左からもドン、ドンと土や石を叩く音がしてきました。
気持ち悪くなり、大急ぎで帰るとウチで出迎えてくれた奥さんが 、
「まあ、背中に手形をいっぱいつけて・・泥遊びしてたの?」と言うので、
シャツを脱ぐと泥の手形がびっしりとついていました。
「あれからは一人で古墳めぐりするのは止めたよ・・流石に怖かった」
先生はそういっていましたが、たまに数人で古墳めぐりをするそうです。
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