山から石持ち帰るとヤバい
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『自分で移動する石』
248 :名無しさん@そうだ選挙に行こう@\(^o^)/:2015/12/14(月) 19:53:33.18 ID:SbwAuJAS0.net
石じじいの話です。
じじいによると、自分で移動する石があったということです。
「デスバレーの動く石」のような話です。彼がよく行く山の一つで目撃したとのこと。
年に二、三度は見るのですが、その石は長径3メートル、短径1メートルほどの楕円形をしていて、比較的硬い砂岩でした。
その山で周辺は泥の石(泥岩)でできていたので、木のまばらな山の斜面で目立っていました。
それが、ずるずると下に滑り降りてくるのです。
なんのことはない自然現象か、と思われたのですが。
毎回、注目するとはなく見ていると、その石はどんどん斜面をずりさがってきます。まわりの灌木をなぎ倒しながら。
ある年、その石は平坦な地形のところまでおりていたそうです。
「これでとまらい」とじじいは思ったのですが、
次の年、その石はさらに、その平坦面をすぎて次の斜面にかかっていたそうです。
「だれが、うごかしたんや?」
さらに不思議なことに、石は斜面をくだらずに横に移動し始めたと。
斜面を下ではなく横へ移動していく巨石。
そのまま斜面を下ると森に入るので、どうなるか?じじいも楽しみにしていたのですが、がっかりしましたがびっくりもしたそうです。
或る日その石は、斜面を横切り、その先にある崖から下の沢に落ちていたそうです。
かなりの高さの崖だったそうですが、石は沢のなかで割れずに川の流れに洗われていました。
おそらく滑っているときは下であっただろう部分が上になっていましたが、
そこには三重円の模様がきれいに彫り込まれていたとのことです。
だれかがわざわざきて彫り描いたとも思えなかった状態でした。
その後、石はなんの変化も顕わさなかったそうです。
いまでもその石はあるんでしょうね。
『石のありかを教えてくれる野犬』
258 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/21(月) 23:59:58.60 ID:uHr5D6EV0.net
石じじいの話です。
山の中で石のありかを教えてくれる野犬にあったことがるそうです。
しかも、しゃべったとのこと。犬が。
この話を聞いたときに、「じいちゃん、おかしくなってる」と思ったのですが。
まあ、はなしてくれる他の話もおかしいといえばおかしい。
じじいが山を歩きつかれて昼飯を食っていると、藪からがささと一匹の黒犬がでてきたそうです。
柴犬のようなのではなく、ひょろっとしてたと。
犬は群を作るので、一匹野犬がいればさらに三匹はいる!ということで身構えたそうですが、ほかにはいません。
その犬は、へっへっ、と言いながらゆっくりと警戒しながら近づいてきたそうです。
じじいはにぎりめしをすこし割って投げてやりました。犬はそれを注意深く嗅いで食べたそうです。
さらに飯をやります。犬はじじいに近づいて伏せをしました。
毛並みはきれいではなく、いかにも小汚い野良だったそうです。
259 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/22(火) 00:01:08.75 ID:43MG+2G30.net
飯を食い終わりじじいが行こうとすると、犬がついてきます。
少し行くと、犬が吠えて、ある方向へさそうような仕草をします。
無視しようとすると、犬がけたたましく吠え立てます。
それでも無視して、あばよと分かれようとすると、
犬が『コッチエコイ、オマエノスキナモノガアル』と話しかてきたそうです。別に口を動かしたわけではなかったそうですが。
『コッチダ、コッチダ』と犬が繰り返します。
じじいは興味を持って、しかし鉈を握りしめて犬の後を追いました。
犬は藪のなかや斜面をどんどん進みます。
「おいおい、わんよ、はよういかんでまってや」
じじいはひいひい言いながらついて行くと、崖に出て、そこにはきれいな石灰岩がたくさんあったそうです。
それを拾うと、犬がまたワンワンと吠えながら山を移動していく。
それについていくと、またべつの露頭があって、きれいな石がある。
それをひろって移動してを繰り返したそうです。
リュックがいっぱいになって持てなくなった時に、「もおええわい」と犬に話しかけると、犬は猛スピードで駆け去ったそうです。
それからはその犬にあわんかったん?
「いやー、あれからあわんかったんよ。ええことはつづかないぃ」
その話を聞いた翌年(?おそらく)じじいは、一匹の子犬をくれました。黒い。
そいつは15年生きて、我が家の番犬として活躍しましたが・・・
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