山から石持ち帰るとヤバい
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『食える石』
114 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/16(月) 21:08:25.36 ID:pUDLUdg80.net
石じじいの話です。
石好きが昂じて、石を喰らう人がいるという話がありましたが、
じじいは、そのような人のひとりに会ったと。
硬い石を食べるので、前歯がすり減ってしまっていたそうです。
まあ、龍石というのが漢方薬にあるようですから、石を食べても害にはならないのでしょうね。
しかし、その根性には感心します。
食べることのできる石といえば、空から振ってくる「石麪」が有名ですね。
飢饉の時、神様があわれんで降らす白い石のようなモノで、食べると甘くて乳のような味がする。
鳥翠台北巠の『北国奇談巡杖記』(文化4年)に出ています。
石じじいは、「食える石など見たことが無い!」といっておりました。
『エクロジャイト』
118 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/18(水) 21:34:26.18 ID:fxvivfT50.net
石じじいの話です。
じじいは、珍しい石を探して、四国各地を巡りましたが、石を探すために国が出版した地質図幅なども参考にしていたそうです。
ある年の秋に、エクロジャイトという珍しい石を探しに、非常に深い山に分け入ったそうです。
石榴石が入っていてとてもきれいな石なので、愛石家のみならず学者も高値で買ってくれたそうです。
じじいは、りゅうきがんと呼んでいましたが。
山が深いのでテント(その当時は布製)を担いで泊まりがけで入ったそうです。
夜は、非常に明るい月夜だったそうですが(そのような時期を狙ったとのこと)、山で不思議な現象をみたそうです。
野営地からみる対岸の山の斜面が、ある範囲でもって光るのだそうです。
その光る斜面の部分が、徐々に移動していく。
大きく大規模なネオンサインのように。それが繰り返すのだそうです。
テントは、雨が降ったときの増水の危険を避けて、ちょっと山の斜面の平らなところに張っていたので見通しは良かったそうです。
「なんの音もせんで、山肌が光るんよ。
人が山狩りでもしよるんかとおもうたけど、あがいにはようは、人は山をうごけんけんね」
じじいはお目当ての石を集めて、もうけることができたそうです。
下山する際、石がごろごろしている河原に10頭ほどの猿の死体がころがっていたそうです。
流されてきたわけでもなく、毛もふさふさして乾いていて、死んですぐだったような状態だったということです。
どこにも傷はなかったので、毒でも喰ったのか?とも思ったそうです。
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